JPH09112588A - オートクラッチ制御装置 - Google Patents
オートクラッチ制御装置Info
- Publication number
- JPH09112588A JPH09112588A JP7294840A JP29484095A JPH09112588A JP H09112588 A JPH09112588 A JP H09112588A JP 7294840 A JP7294840 A JP 7294840A JP 29484095 A JP29484095 A JP 29484095A JP H09112588 A JPH09112588 A JP H09112588A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- clutch
- point
- learning
- complete
- gear
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 クラッチをアクチュエータで制御するオート
クラッチ制御装置では、クラッチ完接処理をするのに、
完接処理開始点を設定しておく必要がある。従来は、ギ
ヤをニュートラルに入れた状態で回転が伝達されるとこ
ろのニュートラル学習点より、所定間隔接側の点を設定
していた。しかし、ニュートラル学習点はクラッチが撓
んだり偏磨耗したりすると変動するので、設定された完
接処理開始点も変動し、駆動力が伝達され始める実駆動
力伝達点との間隔が短くなる。すると、駆動力が伝達さ
れ始めると直ぐにクラッチが完接にされ、車両にショッ
クを与えると共に、ドライバーにクラッチ急接感を生ぜ
しめていた。 【解決手段】 トランスミッションをギヤインした状態
で半クラッチになるクラッチストローク(ギヤイン学習
点)を求めておき、この点とクラッチ完接学習点との間
隔を所定割合に分ける位置を、完接処理開始点として設
定し、クラッチ完接処理をする。
クラッチ制御装置では、クラッチ完接処理をするのに、
完接処理開始点を設定しておく必要がある。従来は、ギ
ヤをニュートラルに入れた状態で回転が伝達されるとこ
ろのニュートラル学習点より、所定間隔接側の点を設定
していた。しかし、ニュートラル学習点はクラッチが撓
んだり偏磨耗したりすると変動するので、設定された完
接処理開始点も変動し、駆動力が伝達され始める実駆動
力伝達点との間隔が短くなる。すると、駆動力が伝達さ
れ始めると直ぐにクラッチが完接にされ、車両にショッ
クを与えると共に、ドライバーにクラッチ急接感を生ぜ
しめていた。 【解決手段】 トランスミッションをギヤインした状態
で半クラッチになるクラッチストローク(ギヤイン学習
点)を求めておき、この点とクラッチ完接学習点との間
隔を所定割合に分ける位置を、完接処理開始点として設
定し、クラッチ完接処理をする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】オートクラッチ車のクラッチ
は、クラッチアクチュエータによって制御されるが、本
発明は、クラッチの完接処理を開始する位置の制御を改
良したオートクラッチ制御装置に関するものである。
は、クラッチアクチュエータによって制御されるが、本
発明は、クラッチの完接処理を開始する位置の制御を改
良したオートクラッチ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両のクラッチ制御は、マニュアル車で
はクラッチペダルによって行われるが、オートクラッチ
車では、コントローラからのクラッチ制御信号で制御さ
れるクラッチアクチュエータによって行われる。図3
は、クラッチアクチュエータによって駆動されるクラッ
チの1例を示す図である。図3(イ)はクラッチ接の状
態を示し、図3(ロ)はクラッチ断の状態を示してい
る。
はクラッチペダルによって行われるが、オートクラッチ
車では、コントローラからのクラッチ制御信号で制御さ
れるクラッチアクチュエータによって行われる。図3
は、クラッチアクチュエータによって駆動されるクラッ
チの1例を示す図である。図3(イ)はクラッチ接の状
態を示し、図3(ロ)はクラッチ断の状態を示してい
る。
【0003】図3において、9はクラッチ、90はクラ
ンクシャフト、91はフライホイール、92はクラッチ
ディスク、93はプレッシャプレート、94はダイヤフ
ラムスプリング、95はレリーズベアリング、96はク
ラッチシャフト、97はレリーズフォーク、98は支
点、99はロッド、20はクラッチアクチュエータ、2
1はクラッチストロークセンサである。
ンクシャフト、91はフライホイール、92はクラッチ
ディスク、93はプレッシャプレート、94はダイヤフ
ラムスプリング、95はレリーズベアリング、96はク
ラッチシャフト、97はレリーズフォーク、98は支
点、99はロッド、20はクラッチアクチュエータ、2
1はクラッチストロークセンサである。
【0004】クランクシャフト90と一体に回転するフ
ライホイール91に対向して、ドーナツ状のクラッチデ
ィスク92が配設され、その背後にプレッシャプレート
93が配設される。ダイヤフラムスプリング94は、通
常はその弾発力によりプレッシャプレート93を押圧し
ているが、クラッチシャフト96上を摺動可能なレリー
ズベアリング95に中心部を押圧された時には、弾発力
が反転して前記押圧を解除する。
ライホイール91に対向して、ドーナツ状のクラッチデ
ィスク92が配設され、その背後にプレッシャプレート
93が配設される。ダイヤフラムスプリング94は、通
常はその弾発力によりプレッシャプレート93を押圧し
ているが、クラッチシャフト96上を摺動可能なレリー
ズベアリング95に中心部を押圧された時には、弾発力
が反転して前記押圧を解除する。
【0005】レリーズベアリング95は、クラッチアク
チュエータ20のロッド99によって駆動され、支点9
8を中心に回動するレリーズフォーク97によって、そ
の動きが制御される。クラッチアクチュエータ20は、
図示しないコントローラからのクラッチ制御信号によっ
て制御される。ロッド99を右方に移動すると、クラッ
チは断され、左方に移動すると接される。クラッチスト
ロークセンサ21は、例えば、ロッド99の動きをポテ
ンショメータ等で検出することにより、クラッチストロ
ークを検出する。
チュエータ20のロッド99によって駆動され、支点9
8を中心に回動するレリーズフォーク97によって、そ
の動きが制御される。クラッチアクチュエータ20は、
図示しないコントローラからのクラッチ制御信号によっ
て制御される。ロッド99を右方に移動すると、クラッ
チは断され、左方に移動すると接される。クラッチスト
ロークセンサ21は、例えば、ロッド99の動きをポテ
ンショメータ等で検出することにより、クラッチストロ
ークを検出する。
【0006】マニュアル車のクラッチと同様に、通常時
は、クラッチは図3(イ)のように接されている。しか
し、発進や変速をするに先立ち、クラッチアクチュエー
タ20がロッド99を右方に移動させ、レリーズベアリ
ング95を左方に移動させて、図3(ロ)のようにクラ
ッチを断にする。
は、クラッチは図3(イ)のように接されている。しか
し、発進や変速をするに先立ち、クラッチアクチュエー
タ20がロッド99を右方に移動させ、レリーズベアリ
ング95を左方に移動させて、図3(ロ)のようにクラ
ッチを断にする。
【0007】クラッチの制御が行われるのは発進時や変
速時であるが、発進時や変速時には、クラッチを断から
いきなり完接とはせずに、まず半クラッチに制御する必
要がある。半クラッチへの制御は、半クラッチ状態とな
るであろうというクラッチストロークの点(半クラッチ
点)を、図示しないコントローラにおいて設定してお
き、その半クラッチ点の値に基づいて行われる。クラッ
チを更に接にして行き、最後に完接処理がなされる。以
下、それらについて説明する。
速時であるが、発進時や変速時には、クラッチを断から
いきなり完接とはせずに、まず半クラッチに制御する必
要がある。半クラッチへの制御は、半クラッチ状態とな
るであろうというクラッチストロークの点(半クラッチ
点)を、図示しないコントローラにおいて設定してお
き、その半クラッチ点の値に基づいて行われる。クラッ
チを更に接にして行き、最後に完接処理がなされる。以
下、それらについて説明する。
【0008】(半クラッチ点の設定)コントローラに
は、当初、半クラッチ初期設定値が与えられており、こ
れを半クラッチ点として用いるが、その後は、運転中ニ
ュートラルにされる度にコントローラ自らの学習によ
り、次に述べるような「ニュートラル学習点」を得て、
それより少し接方向の位置を半クラッチ点として設定
し、それを用いている。
は、当初、半クラッチ初期設定値が与えられており、こ
れを半クラッチ点として用いるが、その後は、運転中ニ
ュートラルにされる度にコントローラ自らの学習によ
り、次に述べるような「ニュートラル学習点」を得て、
それより少し接方向の位置を半クラッチ点として設定
し、それを用いている。
【0009】ニュートラル学習点とは、トランスミッシ
ョンはニュートラル、クラッチは断、インプットシャフ
ト回転数は0rpmという状態から出発して、クラッチ
を徐々に接方向へ進めてゆき、インプットシャフト回転
数が所定値(例えば、エンジン回転数の半分)まで上昇
した時のクラッチ位置のことである。この位置は、クラ
ッチストロークで表す。
ョンはニュートラル、クラッチは断、インプットシャフ
ト回転数は0rpmという状態から出発して、クラッチ
を徐々に接方向へ進めてゆき、インプットシャフト回転
数が所定値(例えば、エンジン回転数の半分)まで上昇
した時のクラッチ位置のことである。この位置は、クラ
ッチストロークで表す。
【0010】(発進時)アクセルペダルが踏み込まれた
ことを検出して発進要求が出されたことを検知すると、
クラッチは、まず完断の位置から半クラッチ点に制御さ
れる。そして、トランスミッションのインプットシャフ
ト回転数が上昇して来ると、更に接方向に進められて行
く。(変速時)チェンジレバーが操作されたことを検出
して変速要求が出されたことを検知すると、まずクラッ
チは完断とされる。目標ギヤ段に入れられたことを確認
すると、完断位置から速やかに半クラッチ点に制御され
る。半クラッチ点付近で接にする速度はゆるやかにされ
るが、その後は再び速やかに接方向へ進められる。
ことを検出して発進要求が出されたことを検知すると、
クラッチは、まず完断の位置から半クラッチ点に制御さ
れる。そして、トランスミッションのインプットシャフ
ト回転数が上昇して来ると、更に接方向に進められて行
く。(変速時)チェンジレバーが操作されたことを検出
して変速要求が出されたことを検知すると、まずクラッ
チは完断とされる。目標ギヤ段に入れられたことを確認
すると、完断位置から速やかに半クラッチ点に制御され
る。半クラッチ点付近で接にする速度はゆるやかにされ
るが、その後は再び速やかに接方向へ進められる。
【0011】(完接処理の開始)クラッチ9において
は、図3で説明したように、レリーズフォーク97がレ
リーズベアリング95を押している力を無くしてやれ
ば、ダイヤフラムスプリング94は解放され、その弾発
力によりクラッチディスク92は一気に完接に向かって
進む。このような完接処理を開始するクラッチ位置を、
完接処理開始点(クラッチストロークで表す)という。
マニュアルのクラッチで言えば、クラッチペダルから足
を離す位置に相当する。オートクラッチ車では、コント
ローラ内に完接処理開始点を設定しておき、クラッチス
トロークがその位置に来たら、上記の完接処理を開始す
る。
は、図3で説明したように、レリーズフォーク97がレ
リーズベアリング95を押している力を無くしてやれ
ば、ダイヤフラムスプリング94は解放され、その弾発
力によりクラッチディスク92は一気に完接に向かって
進む。このような完接処理を開始するクラッチ位置を、
完接処理開始点(クラッチストロークで表す)という。
マニュアルのクラッチで言えば、クラッチペダルから足
を離す位置に相当する。オートクラッチ車では、コント
ローラ内に完接処理開始点を設定しておき、クラッチス
トロークがその位置に来たら、上記の完接処理を開始す
る。
【0012】レリーズフォーク97がレリーズベアリン
グ95を押す力は、クラッチアクチュエータ20によっ
て生ぜしめられているから、完接処理開始点までは、ク
ラッチアクチュエータ20は、ロッド99を接方向(左
方)に移動させようとする力(ダイヤフラムスプリング
94に起因する)に抗しつつ、接方向に進める。クラッ
チストロークセンサ21からの検出信号が、設定されて
いる完接処理開始点に達すると、ロッド99を左方に移
動する力に抗する力を発生していたエアは一気に抜かれ
る。その結果、ダイヤフラムスプリング94に起因する
接方向への力だけが作用し、一気に完接とされる。
グ95を押す力は、クラッチアクチュエータ20によっ
て生ぜしめられているから、完接処理開始点までは、ク
ラッチアクチュエータ20は、ロッド99を接方向(左
方)に移動させようとする力(ダイヤフラムスプリング
94に起因する)に抗しつつ、接方向に進める。クラッ
チストロークセンサ21からの検出信号が、設定されて
いる完接処理開始点に達すると、ロッド99を左方に移
動する力に抗する力を発生していたエアは一気に抜かれ
る。その結果、ダイヤフラムスプリング94に起因する
接方向への力だけが作用し、一気に完接とされる。
【0013】前記のような従来の完接処理開始方法を、
図7,図4によって更に詳細に説明する。図7は、従来
の完接処理開始の方法を説明するフローチャートであ
り、図4は、従来設定されていた完接処理開始点のクラ
ッチストロークの例を説明する図である。図4では、左
端をクラッチストローク基準点P0 として、クラッチス
トロークを表している。
図7,図4によって更に詳細に説明する。図7は、従来
の完接処理開始の方法を説明するフローチャートであ
り、図4は、従来設定されていた完接処理開始点のクラ
ッチストロークの例を説明する図である。図4では、左
端をクラッチストローク基準点P0 として、クラッチス
トロークを表している。
【0014】因みに、クラッチ完接点PE までのクラッ
チストロークをSE 、クラッチ完断点PC までのクラッ
チストロークをSC としている。クラッチの完接は、ク
ラッチアクチュエータ20のクラッチ制御力を解放した
後に行われるが、解放後のクラッチ位置をクラッチ完接
点といい、クラッチストロークで表される。クラッチ完
接学習とは、その解放後のクラッチストロークを検出し
てメモリ5−1に記憶することであり、学習によって求
められたクラッチ位置が、クラッチ完接学習点である。
チストロークをSE 、クラッチ完断点PC までのクラッ
チストロークをSC としている。クラッチの完接は、ク
ラッチアクチュエータ20のクラッチ制御力を解放した
後に行われるが、解放後のクラッチ位置をクラッチ完接
点といい、クラッチストロークで表される。クラッチ完
接学習とは、その解放後のクラッチストロークを検出し
てメモリ5−1に記憶することであり、学習によって求
められたクラッチ位置が、クラッチ完接学習点である。
【0015】以下、図7のステップに従って説明する。 ステップ1…コントローラが、ニュートラル学習を済ま
せているかどうかを調べる。これは、コントローラ内の
メモリ5−1のニュートラル学習値を記憶しておく箇所
に、0以外の値が記憶されているかどうかを調べること
によって行う。当初は0とされているから、それ以外の
値が記憶されていれば、学習済みであると判断する。
せているかどうかを調べる。これは、コントローラ内の
メモリ5−1のニュートラル学習値を記憶しておく箇所
に、0以外の値が記憶されているかどうかを調べること
によって行う。当初は0とされているから、それ以外の
値が記憶されていれば、学習済みであると判断する。
【0016】ステップ2…次に完接処理開始点を設定す
る。図4に示すように、ニュートラル学習点PN1より所
定クラッチストロークST だけ接側の点PS1を、完接処
理開始点として設定する。従って、完接処理開始点PS1
のクラッチストロークSS1は、SN1−ST である。但
し、SN1は、ニュートラル学習点PN1のクラッチストロ
ークである。
る。図4に示すように、ニュートラル学習点PN1より所
定クラッチストロークST だけ接側の点PS1を、完接処
理開始点として設定する。従って、完接処理開始点PS1
のクラッチストロークSS1は、SN1−ST である。但
し、SN1は、ニュートラル学習点PN1のクラッチストロ
ークである。
【0017】ステップ3…接方向に進められている現在
のクラッチ位置が、完接処理開始点PS1に達したかどう
か調べる。これは、クラッチストロークセンサ21から
の検出信号によって調べることが出来る。 ステップ4…完接処理開始点PS1に達した時には、クラ
ッチ完接処理を開始する。即ち、クラッチアクチュエー
タ20からロッド99に与えている力を解放する。
のクラッチ位置が、完接処理開始点PS1に達したかどう
か調べる。これは、クラッチストロークセンサ21から
の検出信号によって調べることが出来る。 ステップ4…完接処理開始点PS1に達した時には、クラ
ッチ完接処理を開始する。即ち、クラッチアクチュエー
タ20からロッド99に与えている力を解放する。
【0018】(従来の文献)なお、オートクラッチ車の
クラッチ制御に関する従来の文献としては、例えば、特
開昭60−1450号公報、特開昭61−119440号公報等があ
る。特開昭60−1450号公報の技術は、クラッチの磨耗に
対応してクラッチ制御を変化させる技術であり、その制
御の参考とするため、クラッチ内のフライホイールとク
ラッチディスクとのスリップ率が100%であるクラッ
チストロークを、完断位置から接方向に進める場合と、
完接位置から断方向に進める場合とについて、学習する
ようにしたものである。
クラッチ制御に関する従来の文献としては、例えば、特
開昭60−1450号公報、特開昭61−119440号公報等があ
る。特開昭60−1450号公報の技術は、クラッチの磨耗に
対応してクラッチ制御を変化させる技術であり、その制
御の参考とするため、クラッチ内のフライホイールとク
ラッチディスクとのスリップ率が100%であるクラッ
チストロークを、完断位置から接方向に進める場合と、
完接位置から断方向に進める場合とについて、学習する
ようにしたものである。
【0019】特開昭61−119440号公報の技術は、発進時
に積荷が軽いと発進ショックを受けたり、積荷が重いと
走行開始が遅れたりするのを防止する技術である。この
技術では、トランスミッションを無負荷(ニュートラ
ル)にしてインプットシャフトが回転し始める点と、ト
ランスミッションに負荷をかけ(走行ギヤに入れ)てイ
ンプットシャフトが回転し始める点とを求め、両者にク
ラッチ板の磨耗状態やその時の車両重量に応じて「重み
付け平均処理」をして、クラッチをつなぎ始める点を求
めるようにしている。
に積荷が軽いと発進ショックを受けたり、積荷が重いと
走行開始が遅れたりするのを防止する技術である。この
技術では、トランスミッションを無負荷(ニュートラ
ル)にしてインプットシャフトが回転し始める点と、ト
ランスミッションに負荷をかけ(走行ギヤに入れ)てイ
ンプットシャフトが回転し始める点とを求め、両者にク
ラッチ板の磨耗状態やその時の車両重量に応じて「重み
付け平均処理」をして、クラッチをつなぎ始める点を求
めるようにしている。
【0020】
(問題点)前記したように完接処理開始点を設定してい
たのでは、クラッチに撓みが生じたり、偏って磨耗して
いる偏磨耗が生じたりすると、完接処理開始点と実際に
駆動力が伝達され始める実駆動力伝達点との間隔が変化
することになり、この間隔が短くなることがあるという
問題点があった。そうなると、駆動力が伝達され始める
と直ぐにクラッチ完接にされるということになり、車両
にショックを与えると同時に、ドライバーにクラッチ急
接感を生ぜしめ、好ましくない。
たのでは、クラッチに撓みが生じたり、偏って磨耗して
いる偏磨耗が生じたりすると、完接処理開始点と実際に
駆動力が伝達され始める実駆動力伝達点との間隔が変化
することになり、この間隔が短くなることがあるという
問題点があった。そうなると、駆動力が伝達され始める
と直ぐにクラッチ完接にされるということになり、車両
にショックを与えると同時に、ドライバーにクラッチ急
接感を生ぜしめ、好ましくない。
【0021】(問題点の説明)まず、クラッチディスク
に撓みが生じている場合を考える。トランスミッション
をニュートラルにしていた場合(ニュートラル学習する
場合)、クラッチディスクがフライホイールに軽く接触
していさえすれば、クラッチシャフトは回転する。従っ
て、クラッチディスクが撓んでいて、一部がフライホイ
ール側に傾いたりせり出したりしていると、撓んでいな
い場合に比べてニュートラル学習点は断側の位置に変わ
る。一方、実際に駆動力が伝達され始める点は、クラッ
チディスクがある程度しっかりとフライホイールに接触
される点であるから、撓みが生じていてもあまり変化し
ない。その結果、ニュートラル学習点との間隔は大とな
る。
に撓みが生じている場合を考える。トランスミッション
をニュートラルにしていた場合(ニュートラル学習する
場合)、クラッチディスクがフライホイールに軽く接触
していさえすれば、クラッチシャフトは回転する。従っ
て、クラッチディスクが撓んでいて、一部がフライホイ
ール側に傾いたりせり出したりしていると、撓んでいな
い場合に比べてニュートラル学習点は断側の位置に変わ
る。一方、実際に駆動力が伝達され始める点は、クラッ
チディスクがある程度しっかりとフライホイールに接触
される点であるから、撓みが生じていてもあまり変化し
ない。その結果、ニュートラル学習点との間隔は大とな
る。
【0022】また、クラッチの磨耗が一様に進行してい
れば、ニュートラル学習点も実際に駆動力が伝達され始
める点も、ほぼ同程度に変化するから、両者の間隔はそ
れほど変化しない。しかし、クラッチディスクが偏磨耗
している場合は、両者が同程度には変化しない。ニュー
トラル学習点が断側の位置に変わり、やはり両者の間隔
は大となる。
れば、ニュートラル学習点も実際に駆動力が伝達され始
める点も、ほぼ同程度に変化するから、両者の間隔はそ
れほど変化しない。しかし、クラッチディスクが偏磨耗
している場合は、両者が同程度には変化しない。ニュー
トラル学習点が断側の位置に変わり、やはり両者の間隔
は大となる。
【0023】つまり、クラッチに撓みや偏磨耗を生じて
いる場合にニュートラル学習を行ったコントローラは、
図4に示すように、正常な場合のニュートラル学習点P
N1よりも断側の点PN2を、ニュートラル学習点として求
める(学習する)ことになる。それに伴い、このニュー
トラル学習点PN2より所定クラッチストロークST だけ
接側の点PS2が、完接処理開始点として設定される。
いる場合にニュートラル学習を行ったコントローラは、
図4に示すように、正常な場合のニュートラル学習点P
N1よりも断側の点PN2を、ニュートラル学習点として求
める(学習する)ことになる。それに伴い、このニュー
トラル学習点PN2より所定クラッチストロークST だけ
接側の点PS2が、完接処理開始点として設定される。
【0024】一方、トランスミッションを走行ギヤに入
れた状態(ギヤイン状態)にして、実際に必要とされる
駆動力を伝達し始めるクラッチ位置を実駆動力伝達点と
すると(図4の点PG )、実駆動力はある程度しっかり
とクラッチディスクをフライホイールに押し付けないと
伝達されないから、クラッチディスクが撓んでいる場合
といない場合とで、実駆動力伝達点はあまり違わない。
れた状態(ギヤイン状態)にして、実際に必要とされる
駆動力を伝達し始めるクラッチ位置を実駆動力伝達点と
すると(図4の点PG )、実駆動力はある程度しっかり
とクラッチディスクをフライホイールに押し付けないと
伝達されないから、クラッチディスクが撓んでいる場合
といない場合とで、実駆動力伝達点はあまり違わない。
【0025】そのため、ニュートラル学習点がPN2と断
側に移った場合は、実駆動力伝達点PG と完接処理開始
点PS2との間隔は、完接処理開始点PS1との間隔よりも
短くなる。そうすると、駆動力が伝達され始めると直ぐ
にクラッチが完接にされるということになり、車両にシ
ョックを与え、ドライバーにクラッチ急接感を生ぜしめ
る。本発明は、以上のような問題点を解決することを課
題とするものである。
側に移った場合は、実駆動力伝達点PG と完接処理開始
点PS2との間隔は、完接処理開始点PS1との間隔よりも
短くなる。そうすると、駆動力が伝達され始めると直ぐ
にクラッチが完接にされるということになり、車両にシ
ョックを与え、ドライバーにクラッチ急接感を生ぜしめ
る。本発明は、以上のような問題点を解決することを課
題とするものである。
【0026】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明では、クラッチがクラッチアクチュエータに
より自動制御されるオートクラッチ制御装置において、
エンジン回転センサと、トランスミッションのインプッ
トシャフト回転センサと、クラッチストロークを検出す
るクラッチストロークセンサと、車両にブレーキがかけ
られていることを検出するブレーキ検出手段と、車両の
停止を検出する車両停止検出手段と、トランスミッショ
ンをニュートラルにした状態で、クラッチを徐々につな
いでいく過程でインプットシャフト回転数が所定値まで
上昇した時に検出されるクラッチストロークを、ニュー
トラル学習点として記憶する第1の記憶手段と、車両に
ブレーキをかけて停止させ、トランスミッションをギヤ
インした状態で、所定値に保たれていたエンジン回転数
がクラッチを徐々につないでいく過程で落ち込んだ時に
検出されるクラッチストロークを、ギヤイン学習点とし
て記憶する第2の記憶手段と、前記クラッチアクチュエ
ータのクラッチ制御力を解放した後に検出されるクラッ
チストロークを、クラッチ完接学習点として記憶する第
3の記憶手段と、前記ニュートラル学習点は記憶されて
いるがギヤイン学習点と前記クラッチ完接学習点のいず
れか一方または両方が記憶されていない場合は、該ニュ
ートラル学習点より所定クラッチストロークだけ接側の
点を完接処理開始点と設定し、前記ギヤイン学習点と前
記クラッチ完接学習点とが記憶されている場合には、前
記ギヤイン学習点とクラッチ完接学習点との間隔を所定
割合に分ける位置を完接処理開始点と設定し、現クラッ
チ位置が、設定された完接処理開始点に達した時に完接
処理を開始する制御手段とを具えることとした。
め、本発明では、クラッチがクラッチアクチュエータに
より自動制御されるオートクラッチ制御装置において、
エンジン回転センサと、トランスミッションのインプッ
トシャフト回転センサと、クラッチストロークを検出す
るクラッチストロークセンサと、車両にブレーキがかけ
られていることを検出するブレーキ検出手段と、車両の
停止を検出する車両停止検出手段と、トランスミッショ
ンをニュートラルにした状態で、クラッチを徐々につな
いでいく過程でインプットシャフト回転数が所定値まで
上昇した時に検出されるクラッチストロークを、ニュー
トラル学習点として記憶する第1の記憶手段と、車両に
ブレーキをかけて停止させ、トランスミッションをギヤ
インした状態で、所定値に保たれていたエンジン回転数
がクラッチを徐々につないでいく過程で落ち込んだ時に
検出されるクラッチストロークを、ギヤイン学習点とし
て記憶する第2の記憶手段と、前記クラッチアクチュエ
ータのクラッチ制御力を解放した後に検出されるクラッ
チストロークを、クラッチ完接学習点として記憶する第
3の記憶手段と、前記ニュートラル学習点は記憶されて
いるがギヤイン学習点と前記クラッチ完接学習点のいず
れか一方または両方が記憶されていない場合は、該ニュ
ートラル学習点より所定クラッチストロークだけ接側の
点を完接処理開始点と設定し、前記ギヤイン学習点と前
記クラッチ完接学習点とが記憶されている場合には、前
記ギヤイン学習点とクラッチ完接学習点との間隔を所定
割合に分ける位置を完接処理開始点と設定し、現クラッ
チ位置が、設定された完接処理開始点に達した時に完接
処理を開始する制御手段とを具えることとした。
【0027】(動作の概要)オートクラッチ制御装置で
クラッチ完接処理をするには、完接処理開始点を設定し
ておく必要がある。本発明では、トランスミッションを
ギヤインした状態で半クラッチになるクラッチストロー
ク(ギヤイン学習点)を求めておき、この点とクラッチ
完接学習点との間隔の一定割合(K)の位置を、完接処
理開始点として設定し、クラッチ完接処理をする。ギヤ
イン学習点PG は、クラッチに撓みが出来たり磨耗が進
行しても、ニュートラル学習点PN ほどには変動しない
ので、完接処理開始点PS もあまり変動せず、実駆動力
伝達点であるギヤイン学習点PG からの間隔が短くなる
ことがない。そのため、発進時や変速時に車両にショッ
クを与えたり、ドライバーにクラッチ急接感を与えるこ
とがない。
クラッチ完接処理をするには、完接処理開始点を設定し
ておく必要がある。本発明では、トランスミッションを
ギヤインした状態で半クラッチになるクラッチストロー
ク(ギヤイン学習点)を求めておき、この点とクラッチ
完接学習点との間隔の一定割合(K)の位置を、完接処
理開始点として設定し、クラッチ完接処理をする。ギヤ
イン学習点PG は、クラッチに撓みが出来たり磨耗が進
行しても、ニュートラル学習点PN ほどには変動しない
ので、完接処理開始点PS もあまり変動せず、実駆動力
伝達点であるギヤイン学習点PG からの間隔が短くなる
ことがない。そのため、発進時や変速時に車両にショッ
クを与えたり、ドライバーにクラッチ急接感を与えるこ
とがない。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1は、本発明のオートクラ
ッチ制御装置が組み込まれた車両駆動部を示す図であ
る。図1において、1はアクセルセンサ、2は変速指令
装置(チェンジレバー装置)、3はブレーキスイッチ、
4はパーキングブレーキスイッチ、5はA/Tコントロ
ーラ(A/T…Automatic Transmission)、5−1はメ
モリ、6はギヤイン学習スイッチ、7はエンジンコント
ロールアクチュエータ、8はエンジン、9はクラッチ、
10はトランスミッション、11はギヤ位置検出スイッ
チ、12はギヤシフトユニット、13は電磁弁、14は
駆動軸、15は車速センサ、16はエアパイプ、17は
エアタンク、18はエンジン回転センサ、19はインプ
ットシャフト回転センサ、20はクラッチアクチュエー
タ、21はクラッチストロークセンサ、22は電磁弁で
ある。
基づいて詳細に説明する。図1は、本発明のオートクラ
ッチ制御装置が組み込まれた車両駆動部を示す図であ
る。図1において、1はアクセルセンサ、2は変速指令
装置(チェンジレバー装置)、3はブレーキスイッチ、
4はパーキングブレーキスイッチ、5はA/Tコントロ
ーラ(A/T…Automatic Transmission)、5−1はメ
モリ、6はギヤイン学習スイッチ、7はエンジンコント
ロールアクチュエータ、8はエンジン、9はクラッチ、
10はトランスミッション、11はギヤ位置検出スイッ
チ、12はギヤシフトユニット、13は電磁弁、14は
駆動軸、15は車速センサ、16はエアパイプ、17は
エアタンク、18はエンジン回転センサ、19はインプ
ットシャフト回転センサ、20はクラッチアクチュエー
タ、21はクラッチストロークセンサ、22は電磁弁で
ある。
【0029】エンジンコントロールアクチュエータ7
は、A/Tコントローラ5からの制御信号に従い、エン
ジンの燃料噴射量を制御する。変速指令装置2から変速
指令信号が出されると、目標とするギヤにシフトすべ
く、A/Tコントローラ5は電磁弁13に制御信号を発
する。電磁弁13は、エアタンク17からギヤシフトユ
ニット12へのエアを制御し、トランスミッション10
内のギヤをシフトする。
は、A/Tコントローラ5からの制御信号に従い、エン
ジンの燃料噴射量を制御する。変速指令装置2から変速
指令信号が出されると、目標とするギヤにシフトすべ
く、A/Tコントローラ5は電磁弁13に制御信号を発
する。電磁弁13は、エアタンク17からギヤシフトユ
ニット12へのエアを制御し、トランスミッション10
内のギヤをシフトする。
【0030】発進要求や変速要求があった時は、まずク
ラッチ9を断にし、ついで半クラッチ点に制御し、最後
に接に制御しなければならないが、その制御信号は、A
/Tコントローラ5から電磁弁22に送られる。電磁弁
22は、エアタンク17からクラッチアクチュエータ2
0へのエアを制御し、クラッチを制御する。
ラッチ9を断にし、ついで半クラッチ点に制御し、最後
に接に制御しなければならないが、その制御信号は、A
/Tコントローラ5から電磁弁22に送られる。電磁弁
22は、エアタンク17からクラッチアクチュエータ2
0へのエアを制御し、クラッチを制御する。
【0031】ギヤイン学習スイッチ6は、本発明で新設
されたスイッチであり、運転席に設けられる。これは、
次に説明する「ギヤイン学習点」を、A/Tコントロー
ラ5に求めさせる時に使用するスイッチである。ここ
に、ギヤイン学習点とは、次のようなクラッチ位置のこ
とと定義する。即ち、車両にブレーキをかけて停車さ
せ、トランスミッション10を走行ギヤに入れた状態
(ギヤイン状態)にしておいて、クラッチを断から接の
方向へ徐々に進めて行った場合に、エンジン回転が所定
値以上低下したクラッチ位置。なお、この所定値は、予
め定めておく。
されたスイッチであり、運転席に設けられる。これは、
次に説明する「ギヤイン学習点」を、A/Tコントロー
ラ5に求めさせる時に使用するスイッチである。ここ
に、ギヤイン学習点とは、次のようなクラッチ位置のこ
とと定義する。即ち、車両にブレーキをかけて停車さ
せ、トランスミッション10を走行ギヤに入れた状態
(ギヤイン状態)にしておいて、クラッチを断から接の
方向へ徐々に進めて行った場合に、エンジン回転が所定
値以上低下したクラッチ位置。なお、この所定値は、予
め定めておく。
【0032】図6は、ギヤイン学習点の求め方を説明す
るフローチャートである。 ステップ1…A/Tコントローラ5は、ギヤイン学習ス
イッチ6がオンされているかどうかを調べる。つまり、
ギヤイン学習が命令されているかどうかを調べる。ドラ
イバーは、車両の運転状態から判断して、ギヤイン学習
を新しく行うことが必要と思った場合に、ギヤイン学習
スイッチ6をオンする。
るフローチャートである。 ステップ1…A/Tコントローラ5は、ギヤイン学習ス
イッチ6がオンされているかどうかを調べる。つまり、
ギヤイン学習が命令されているかどうかを調べる。ドラ
イバーは、車両の運転状態から判断して、ギヤイン学習
を新しく行うことが必要と思った場合に、ギヤイン学習
スイッチ6をオンする。
【0033】ステップ2…ブレーキがかけられているか
どうか調べる。これは、図1のブレーキ検出手段である
ブレーキスイッチ3,パーキングブレーキスイッチ4か
らの信号により調べる。 ステップ3…車両が停止しているかどうか確認する。こ
れは、車両停止検出手段としても用いられる車速センサ
15からの信号により、調べる。ブレーキがかけられて
いても、車両がまだ動いていれば、トランスミッション
10のインプットシャフトは回転していて、ギヤイン学
習をするには適さないからである。
どうか調べる。これは、図1のブレーキ検出手段である
ブレーキスイッチ3,パーキングブレーキスイッチ4か
らの信号により調べる。 ステップ3…車両が停止しているかどうか確認する。こ
れは、車両停止検出手段としても用いられる車速センサ
15からの信号により、調べる。ブレーキがかけられて
いても、車両がまだ動いていれば、トランスミッション
10のインプットシャフトは回転していて、ギヤイン学
習をするには適さないからである。
【0034】ステップ4…トランスミッション10が、
ギヤイン状態になっているかどうか調べる。これは、ギ
ヤ位置検出スイッチ11からの信号によって判断する。
なお、ステップ2〜4において、いずれかがNOであれ
ば、ギヤイン学習を行う条件が整わないから、ステップ
1に戻る。
ギヤイン状態になっているかどうか調べる。これは、ギ
ヤ位置検出スイッチ11からの信号によって判断する。
なお、ステップ2〜4において、いずれかがNOであれ
ば、ギヤイン学習を行う条件が整わないから、ステップ
1に戻る。
【0035】ステップ5…A/Tコントローラ5からエ
ンジンコントロールアクチュエータ7に指令を送り、エ
ンジン回転数を、アイドル回転数NIDより少し大きい所
定回転数NG に制御する。少し大きくする理由は、ステ
ップ7で落ち込んでも、アイドル回転数NIDは保てるよ
うにするためである。 ステップ6…次に、クラッチを断から接方向へ進め、徐
々につないでゆく。
ンジンコントロールアクチュエータ7に指令を送り、エ
ンジン回転数を、アイドル回転数NIDより少し大きい所
定回転数NG に制御する。少し大きくする理由は、ステ
ップ7で落ち込んでも、アイドル回転数NIDは保てるよ
うにするためである。 ステップ6…次に、クラッチを断から接方向へ進め、徐
々につないでゆく。
【0036】ステップ7…エンジン回転センサ18から
の検出信号を監視し、エンジン回転数が所定値以上落ち
込んだか否かを調べる。ここに所定値以上と言う理由
は、ノイズ的な僅かな落ち込みは除外し、意味のある大
きさの落ち込みのことを指すためである。それは、例え
ば、前記した「所定回転数NG −アイドル回転数NID」
程度の落ち込みである。もし、落ち込んでいなかった場
合には、依然としてギヤイン学習の条件が保たれている
かどうかをチェックするため、ステップ2に戻る。ステ
ップ2〜4の条件が1つでも満たされなくなっていれば
(例えば、ブレーキが解除されていたりすると)、ギヤ
イン学習をいったん中止するべく、ステップ1に戻る。
そして、ドライバーが、あらためてギヤイン学習スイッ
チ6をオンするのを待つ。
の検出信号を監視し、エンジン回転数が所定値以上落ち
込んだか否かを調べる。ここに所定値以上と言う理由
は、ノイズ的な僅かな落ち込みは除外し、意味のある大
きさの落ち込みのことを指すためである。それは、例え
ば、前記した「所定回転数NG −アイドル回転数NID」
程度の落ち込みである。もし、落ち込んでいなかった場
合には、依然としてギヤイン学習の条件が保たれている
かどうかをチェックするため、ステップ2に戻る。ステ
ップ2〜4の条件が1つでも満たされなくなっていれば
(例えば、ブレーキが解除されていたりすると)、ギヤ
イン学習をいったん中止するべく、ステップ1に戻る。
そして、ドライバーが、あらためてギヤイン学習スイッ
チ6をオンするのを待つ。
【0037】ステップ8…エンジン回転数が落ち込んだ
時は、クラッチが半クラッチ状態になった時である。な
ぜなら、半クラッチになると、駆動力を伝えることが出
来るわけであるが、トランスミッション10はギヤイン
され、車両にはブレーキがかけられているために、クラ
ッチシャフト96は回転できず、エンジン回転数の方が
低下するからである。この時のクラッチ位置(クラッチ
ストローク)が、現在の撓みや磨耗状態下におけるクラ
ッチで半クラッチになった点であるので、A/Tコント
ローラ5は、これを「ギヤイン学習点」として判断し、
そのクラッチストロークSG を、ギヤイン学習値とし
て、記憶手段であるメモリ5−1内に記憶する。以上
が、A/Tコントローラ5によるギヤイン学習である。
時は、クラッチが半クラッチ状態になった時である。な
ぜなら、半クラッチになると、駆動力を伝えることが出
来るわけであるが、トランスミッション10はギヤイン
され、車両にはブレーキがかけられているために、クラ
ッチシャフト96は回転できず、エンジン回転数の方が
低下するからである。この時のクラッチ位置(クラッチ
ストローク)が、現在の撓みや磨耗状態下におけるクラ
ッチで半クラッチになった点であるので、A/Tコント
ローラ5は、これを「ギヤイン学習点」として判断し、
そのクラッチストロークSG を、ギヤイン学習値とし
て、記憶手段であるメモリ5−1内に記憶する。以上
が、A/Tコントローラ5によるギヤイン学習である。
【0038】次に、以上のようにして求めたギヤイン学
習点を利用して、完接処理開始点を設定する方法を説明
する。図2は、本発明で行う完接処理開始方法を説明す
るフローチャートであり、図5は、本発明で設定される
完接処理開始点のクラッチストロークを説明する図であ
る。図5の符号は、図4のものに対応している。以下、
図5を参照しつつ、図2で完接処理開始方法を説明して
ゆく。
習点を利用して、完接処理開始点を設定する方法を説明
する。図2は、本発明で行う完接処理開始方法を説明す
るフローチャートであり、図5は、本発明で設定される
完接処理開始点のクラッチストロークを説明する図であ
る。図5の符号は、図4のものに対応している。以下、
図5を参照しつつ、図2で完接処理開始方法を説明して
ゆく。
【0039】ステップ1…ニュートラル学習済みかどう
か調べる。これは、A/Tコントローラ5内のメモリ5
−1内の、ニュートラル学習点PN のクラッチストロー
クSN を記憶すべき箇所に、0(当初値)とは異なる値
が記憶されているかどうかで判断する。記憶されていれ
ば、学習済みである。 ステップ2…ニュートラル学習済みの場合には、ギヤイ
ン学習済みかどうか調べる。これも、メモリ5−1内の
ギヤイン学習点のクラッチストロークを記憶すべき箇所
に、なんらかの意味のある値(図6のステップ8で得た
値)が記憶されているかどうかを調べることによって行
う。
か調べる。これは、A/Tコントローラ5内のメモリ5
−1内の、ニュートラル学習点PN のクラッチストロー
クSN を記憶すべき箇所に、0(当初値)とは異なる値
が記憶されているかどうかで判断する。記憶されていれ
ば、学習済みである。 ステップ2…ニュートラル学習済みの場合には、ギヤイ
ン学習済みかどうか調べる。これも、メモリ5−1内の
ギヤイン学習点のクラッチストロークを記憶すべき箇所
に、なんらかの意味のある値(図6のステップ8で得た
値)が記憶されているかどうかを調べることによって行
う。
【0040】ステップ3…ギヤイン学習を行っていない
場合には、ニュートラル学習点PNより所定クラッチス
トロークST だけ接側の点を、完接処理開始点として設
定する(つまり、この場合は、従来と同様に完接処理開
始点を設定する)。
場合には、ニュートラル学習点PNより所定クラッチス
トロークST だけ接側の点を、完接処理開始点として設
定する(つまり、この場合は、従来と同様に完接処理開
始点を設定する)。
【0041】ステップ4…ギヤイン学習済みの場合に
は、クラッチ完接点の学習をしているかどうか調べる。
これも、メモリ5−1内のクラッチ完接点のクラッチス
トロークを記憶すべき箇所に、なんらかの意味のある値
が記憶されているかどうかを調べることによって行う。 ステップ5…ギヤイン学習点PG とクラッチ完接点PE
とのクラッチストローク差を求める。即ち、ギヤイン学
習点PG のクラッチストロークSG から、クラッチ完接
学習点PE のクラッチストロークSE を減じた値を求め
る。
は、クラッチ完接点の学習をしているかどうか調べる。
これも、メモリ5−1内のクラッチ完接点のクラッチス
トロークを記憶すべき箇所に、なんらかの意味のある値
が記憶されているかどうかを調べることによって行う。 ステップ5…ギヤイン学習点PG とクラッチ完接点PE
とのクラッチストローク差を求める。即ち、ギヤイン学
習点PG のクラッチストロークSG から、クラッチ完接
学習点PE のクラッチストロークSE を減じた値を求め
る。
【0042】ステップ6…上記クラッチストローク差に
対して、1より小の所定の比率Kを乗じた値を求める。
即ち、K(SG −SE )を算出する。 ステップ7…ギヤイン学習点PG のクラッチストローク
SG より、K(SG −SE )のクラッチストロークだけ
接側の点を、完接処理開始点PS として設定する。即
ち、完接処理開始点PS のクラッチストロークをSS と
すれば、 SS =SG −K(SG −SE ) である。言い換えれば、ギヤイン学習点とクラッチ完接
学習点との間隔を、所定割合{K:(1−K)}に分け
る点を、完接処理開始点として設定する。
対して、1より小の所定の比率Kを乗じた値を求める。
即ち、K(SG −SE )を算出する。 ステップ7…ギヤイン学習点PG のクラッチストローク
SG より、K(SG −SE )のクラッチストロークだけ
接側の点を、完接処理開始点PS として設定する。即
ち、完接処理開始点PS のクラッチストロークをSS と
すれば、 SS =SG −K(SG −SE ) である。言い換えれば、ギヤイン学習点とクラッチ完接
学習点との間隔を、所定割合{K:(1−K)}に分け
る点を、完接処理開始点として設定する。
【0043】ところで、先にも述べたようにギヤイン学
習点PG は、クラッチに撓みが出来たり偏磨耗が進行し
ても、ニュートラル学習点PN ほどには変動しない。従
って、それに基づいて設定した完接処理開始点PS もあ
まり変動せず、実駆動力伝達点であるギヤイン学習点P
G からの間隔が短くなることがない。それゆえ、発進時
や変速時に車両にショックを与えたり、ドライバーにク
ラッチ急接感を与えることがない。
習点PG は、クラッチに撓みが出来たり偏磨耗が進行し
ても、ニュートラル学習点PN ほどには変動しない。従
って、それに基づいて設定した完接処理開始点PS もあ
まり変動せず、実駆動力伝達点であるギヤイン学習点P
G からの間隔が短くなることがない。それゆえ、発進時
や変速時に車両にショックを与えたり、ドライバーにク
ラッチ急接感を与えることがない。
【0044】ステップ8…現クラッチ位置が、設定され
ている完接処理開始点に達したかどうか調べる。これ
は、クラッチストロークセンサ21で検出された値と、
設定されている完接処理開始点のクラッチストローク値
(ステップ3,7参照)と比較することによって行う。 ステップ9…完接処理開始点に達していれば、クラッチ
完接処理を開始する。即ち、クラッチアクチュエータ2
0のクラッチ制御力を解放する。
ている完接処理開始点に達したかどうか調べる。これ
は、クラッチストロークセンサ21で検出された値と、
設定されている完接処理開始点のクラッチストローク値
(ステップ3,7参照)と比較することによって行う。 ステップ9…完接処理開始点に達していれば、クラッチ
完接処理を開始する。即ち、クラッチアクチュエータ2
0のクラッチ制御力を解放する。
【0045】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明のオートクラッ
チ制御装置によれば、トランスミッションをギヤインし
た状態で半クラッチになるクラッチストローク(ギヤイ
ン学習点)を求めておき、この点とクラッチ完接学習点
との間隔を所定割合に分ける位置を、完接処理開始点と
して設定し、クラッチ完接処理をする。ギヤイン学習点
PG は、クラッチに撓みが出来たり偏磨耗が進行して
も、ニュートラル学習点PN ほどには変動しないので、
完接処理開始点PS もあまり変動せず、実駆動力伝達点
であるギヤイン学習点PG からの間隔が短くなることが
ない。そのため、発進時や変速時に車両にショックを与
えたり、ドライバーにクラッチ急接感を与えることがな
い。
チ制御装置によれば、トランスミッションをギヤインし
た状態で半クラッチになるクラッチストローク(ギヤイ
ン学習点)を求めておき、この点とクラッチ完接学習点
との間隔を所定割合に分ける位置を、完接処理開始点と
して設定し、クラッチ完接処理をする。ギヤイン学習点
PG は、クラッチに撓みが出来たり偏磨耗が進行して
も、ニュートラル学習点PN ほどには変動しないので、
完接処理開始点PS もあまり変動せず、実駆動力伝達点
であるギヤイン学習点PG からの間隔が短くなることが
ない。そのため、発進時や変速時に車両にショックを与
えたり、ドライバーにクラッチ急接感を与えることがな
い。
【図1】 本発明のオートクラッチ制御装置が組み込ま
れた車両駆動部を示す図
れた車両駆動部を示す図
【図2】 本発明で行う完接処理開始の方法を説明する
フローチャート
フローチャート
【図3】 クラッチアクチュエータによって駆動される
クラッチの1例を示す図
クラッチの1例を示す図
【図4】 従来設定されていた完接処理開始点のクラッ
チストロークの例を説明する図
チストロークの例を説明する図
【図5】 本発明で設定される完接処理開始点のクラッ
チストロークの例を説明する図
チストロークの例を説明する図
【図6】 ギヤイン学習点の求め方を説明するフローチ
ャート
ャート
【図7】 従来の完接処理開始の方法を説明するフロー
チャート
チャート
1…アクセルセンサ、2…変速指令装置、3…ブレーキ
スイッチ、4…パーキングブレーキスイッチ、5…A/
Tコントローラ、6…ギヤイン学習スイッチ、7…エン
ジンコントロールアクチュエータ、8…エンジン、9…
クラッチ、10…トランスミッション、11…ギヤ位置
検出スイッチ、12…ギヤシフトユニット、13…電磁
弁、14…駆動軸、15…車速センサ、16…エアパイ
プ、17…エアタンク、18…エンジン回転センサ、1
9…インプットシャフト回転センサ、20…クラッチア
クチュエータ、21…クラッチストロークセンサ、22
…電磁弁、90…クランクシャフト、91…フライホイ
ール、92…クラッチディスク、93…プレッシャプレ
ート、94…ダイヤフラムスプリング、95…レリーズ
ベアリング、96…クラッチシャフト、97…レリーズ
フォーク、98…支点、99…ロッド
スイッチ、4…パーキングブレーキスイッチ、5…A/
Tコントローラ、6…ギヤイン学習スイッチ、7…エン
ジンコントロールアクチュエータ、8…エンジン、9…
クラッチ、10…トランスミッション、11…ギヤ位置
検出スイッチ、12…ギヤシフトユニット、13…電磁
弁、14…駆動軸、15…車速センサ、16…エアパイ
プ、17…エアタンク、18…エンジン回転センサ、1
9…インプットシャフト回転センサ、20…クラッチア
クチュエータ、21…クラッチストロークセンサ、22
…電磁弁、90…クランクシャフト、91…フライホイ
ール、92…クラッチディスク、93…プレッシャプレ
ート、94…ダイヤフラムスプリング、95…レリーズ
ベアリング、96…クラッチシャフト、97…レリーズ
フォーク、98…支点、99…ロッド
Claims (1)
- 【請求項1】 クラッチがクラッチアクチュエータによ
り自動制御されるオートクラッチ制御装置において、エ
ンジン回転センサと、トランスミッションのインプット
シャフト回転センサと、クラッチストロークを検出する
クラッチストロークセンサと、車両にブレーキがかけら
れていることを検出するブレーキ検出手段と、車両の停
止を検出する車両停止検出手段と、トランスミッション
をニュートラルにした状態で、クラッチを徐々につない
でいく過程でインプットシャフト回転数が所定値まで上
昇した時に検出されるクラッチストロークを、ニュート
ラル学習点として記憶する第1の記憶手段と、車両にブ
レーキをかけて停止させ、トランスミッションをギヤイ
ンした状態で、所定値に保たれていたエンジン回転数が
クラッチを徐々につないでいく過程で落ち込んだ時に検
出されるクラッチストロークを、ギヤイン学習点として
記憶する第2の記憶手段と、前記クラッチアクチュエー
タのクラッチ制御力を解放した後に検出されるクラッチ
ストロークを、クラッチ完接学習点として記憶する第3
の記憶手段と、前記ニュートラル学習点は記憶されてい
るがギヤイン学習点と前記クラッチ完接学習点のいずれ
か一方または両方が記憶されていない場合は、該ニュー
トラル学習点より所定クラッチストロークだけ接側の点
を完接処理開始点と設定し、前記ギヤイン学習点と前記
クラッチ完接学習点とが記憶されている場合には、前記
ギヤイン学習点とクラッチ完接学習点との間隔を所定割
合に分ける位置を完接処理開始点と設定し、現クラッチ
位置が、設定された完接処理開始点に達した時に完接処
理を開始する制御手段と、を具えたことを特徴とするオ
ートクラッチ制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29484095A JP3550835B2 (ja) | 1995-10-17 | 1995-10-17 | オートクラッチ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29484095A JP3550835B2 (ja) | 1995-10-17 | 1995-10-17 | オートクラッチ制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09112588A true JPH09112588A (ja) | 1997-05-02 |
JP3550835B2 JP3550835B2 (ja) | 2004-08-04 |
Family
ID=17812940
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29484095A Expired - Fee Related JP3550835B2 (ja) | 1995-10-17 | 1995-10-17 | オートクラッチ制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3550835B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008522108A (ja) * | 2004-11-25 | 2008-06-26 | ヴァレオ アンブラヤージュ | アクチュエータによって作動されるクラッチを備える自動車を制御するための方法およびシステム |
-
1995
- 1995-10-17 JP JP29484095A patent/JP3550835B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008522108A (ja) * | 2004-11-25 | 2008-06-26 | ヴァレオ アンブラヤージュ | アクチュエータによって作動されるクラッチを備える自動車を制御するための方法およびシステム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3550835B2 (ja) | 2004-08-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5029678A (en) | Automatic clutch control apparatus | |
EP0130794B2 (en) | Electronic control method for vehicles | |
JP2873348B2 (ja) | 自動クラッチ式変速機の制御装置 | |
JPH106818A (ja) | トルク伝達系の制御装置及び方法 | |
US20040087413A1 (en) | Automatic transmission control method and automatic transmission controller | |
CA2044474C (en) | Method for controlling gear transmission for vehicle | |
US6893378B2 (en) | Transmission system and method of operation to accommodate engagement of centrifugal clutch | |
JP5256913B2 (ja) | アクセルペダル踏力制御装置 | |
JPH0480253B2 (ja) | ||
EP1288520B1 (en) | Clutch control apparatus and method | |
JPH09112588A (ja) | オートクラッチ制御装置 | |
JPH05164149A (ja) | クラッチの摩耗判定方法 | |
JP2585682Y2 (ja) | クラッチ制御装置 | |
JP3610645B2 (ja) | オートクラッチ用半クラッチ点設定装置 | |
JP2003278806A (ja) | クラッチ制御装置 | |
JPH11241736A (ja) | 半クラッチ学習車両 | |
JP2968563B2 (ja) | 自動クラッチ式変速機の制御装置 | |
JP2006283815A (ja) | クラッチ制御装置 | |
JPH09112585A (ja) | オートクラッチ制御装置 | |
GB2338277A (en) | Clutch control system. | |
JPS61157445A (ja) | クラッチ制御装置 | |
JPS6174916A (ja) | 車両用自動クラツチの制御方法 | |
JP2771258B2 (ja) | 自動変速機の制御装置 | |
KR100267307B1 (ko) | 자동 변속 차량의 리어 클러치 체결시 충격 감소 방법 | |
RU2426020C2 (ru) | Способ и устройство для управления дисковым сцеплением |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040105 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040330 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040412 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090514 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |