JPH09112465A - スイング圧縮機 - Google Patents

スイング圧縮機

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JPH09112465A
JPH09112465A JP26702795A JP26702795A JPH09112465A JP H09112465 A JPH09112465 A JP H09112465A JP 26702795 A JP26702795 A JP 26702795A JP 26702795 A JP26702795 A JP 26702795A JP H09112465 A JPH09112465 A JP H09112465A
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JP
Japan
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blade
bush
swing
axial direction
cylinder
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Application number
JP26702795A
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English (en)
Inventor
Kenichi Saito
健一 斉藤
Takashi Kamikawa
隆司 上川
Takeshi Fukunaga
剛 福永
Katsuzo Kato
勝三 加藤
Katsumi Kawahara
克己 河原
Takeyoshi Okawa
剛義 大川
Takashi Hirouchi
隆 廣内
Takekuni Chin
建国 沈
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】剛性強度の高い一体式の揺動ブッシュにブレー
ドのシール性を十分に確保し得る受入溝を形成し、仕上
げ工程に要する時間の短縮化および品質管理の廃止を可
能にして揺動ブッシュ単体のコストダウンを図るととも
に、ピストン公転時の捩じれによる揺動ブッシュの片当
たりを防止する。 【解決手段】駆動軸5 の回転に伴いブレード31を介して
揺動ブッシュ32を支点にシリンダ室6a内でピストン9 を
公転させるように構成する。揺動ブッシュのブレードと
軸方向で対応する上側略半分部に、そのブレードの先端
突出側を進退自在に受入れる受入溝33を設ける。受入溝
を、揺動ブッシュの軸心方向と直交する半径方向に貫通
して形成すると共にその上面に開口させる。揺動ブッシ
ュのブレードと軸方向で対応しない下側略半分部を、リ
ヤヘッド8 の支持孔36に回動自在に嵌合支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍装置等に使用
されるスイング圧縮機に関し、特に、ピストンを揺動自
在に支持する揺動ブッシュの構造に係る。
【0002】
【従来の技術】一般に、スイング圧縮機は、吸入口およ
び吐出口が開口するシリンダ室を有するシリンダと、該
シリンダの軸方向両側にシリンダ室を閉鎖するように配
置された一対のサイドハウジングと、上記シリンダ室内
に配設され、内周部が駆動軸の偏心軸部に回転可能に嵌
合された環状のピストンと、該ピストンの外周部に突出
状に結合され、上記シリンダ室を吸入口に通じる低圧室
と吐出口に通じる高圧室とに区画するブレードと、上記
シリンダにそのシリンダ室に臨んで形成された孔内に揺
動自在に設けられ、上記ブレードの突出先端側を揺動自
在にかつ進退自在に支持する揺動ブッシュとを備え、上
記駆動軸の回転に伴い上記ブレードを介して揺動ブッシ
ュを支点にシリンダ室内でピストンを公転させ、このピ
ストンの公転毎に上記吸入口から吸入した冷媒ガスなど
の流体を圧縮して吐出口から吐出するようにしている。
そして、上記揺動ブッシュは、シリンダの軸方向に延び
て配置されており、この揺動ブッシュには、上記ブレー
ドの先端突出側を進退自在に受入れる溝が設けられ、該
溝は、揺動ブッシュの軸方向と直交する半径方向一側
(シリンダに臨む側)においてその一側のみを揺動ブッ
シュの軸方向に貫通して形成されている。
【0003】しかし、上記揺動ブッシュの溝が揺動ブッ
シュの一側のみを軸方向に貫通して形成されているもの
では、ブレードの先端突出側の溝に対するシールが、ブ
レード(先端突出側)の進退方向つまり揺動ブッシュの
半径方向に対して一側のみで行われることになり、ブレ
ードの溝に対するシール性が不十分なものとなる。
【0004】そこで、このような問題を解決するため
に、例えば、特開平6−147164号公報に開示され
るように、揺動ブッシュを断面が略半円形状の一対の分
割ブッシュにより構成し、該両分割ブッシュを、ブレー
ドの突出先端側を挟んだ状態のまま該ブレードが孔内を
進退移動するのを許容するとともにブレードと一体に孔
内で揺動するように設けたものは知られている。この場
合、ブレードの先端突出側の溝に対するシールは、揺動
ブッシュ(両分割ブッシュ)の半径方向(ブレードの進
退方向)に対してその半径方向全域で行われることにな
り、ブレードの溝に対するシール性が十分に確保され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ものでは、分割ブッシュであるが故に以下のような欠点
を有している。
【0006】すなわち、揺動ブッシュをその軸方向に断
面略半円形状に切断してからその互いの切断面を軸方向
全域で精度良く研磨加工しなければならず、その上、ブ
レードを挾んだ一対の分割ブッシュとして品質管理を確
実に行う必要もあり、加工面での仕上げ工程に大量に要
する時間および煩わしい品質管理などが伴って、揺動ブ
ッシュ単体のコストが高く付く。また、揺動ブッシュが
シリンダの孔内において両分割ブッシュ間にブレードを
挾んだ個別の摺接状態で揺動ブッシュが揺動するため、
シリンダの孔内における揺動ブッシュの剛体としての強
度が低く、ピストンの公転時にブレードを挾んだ両分割
ブッシュ間に捩じれが発生する恐れがあり、揺動ブッシ
ュのシリンダ壁内周面に対する片当たりが危惧される。
【0007】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、剛性強度の高い一体式の
揺動ブッシュに、ブレードのシール性を十分に確保し得
る溝を形成することで、仕上げ工程に要する時間の短縮
化および品質管理の廃止を可能にして揺動ブッシュ単体
のコストダウンを図るとともに、ピストン公転時の捩じ
れによる揺動ブッシュの片当たりを防止することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明が講じた解決手段は、吸入口(2
1)および吐出口(22)が開口するシリンダ室(6a)を有する
シリンダ(6) と、該シリンダ(6) の軸方向両側にシリン
ダ室(6a)を閉鎖するように配置された一対のサイドハウ
ジング(7),(8) と、上記シリンダ室(6a)内に配設され、
内周部が駆動軸(5) の偏心軸部(5a)に回転可能に嵌合さ
れた環状のピストン(9) と、該ピストン(9) の外周部に
突出状に結合され、上記シリンダ室(6a)を吸入口(21)に
通じる低圧室(34)と吐出口(22)に通じる高圧室(35)とに
区画するブレード(31)と、上記シリンダ(6) にそのシリ
ンダ室(6a)に臨んで形成された孔(24)内でシリンダ(6)
の軸方向と平行な軸心周りに揺動自在に設けられ、上記
ブレード(31)の突出先端側を揺動自在にかつ進退自在に
支持する揺動ブッシュ(32)とを備えたスイング圧縮機
(1) を前提とする。そして、上記揺動ブッシュ(32)のブ
レード(31)と軸方向で対応するブレード対応部位に、そ
のブレード(31)の先端突出側を進退自在に受入れる溝(3
3),(41) を設け、該溝(33),(41) を、揺動ブッシュ(32)
の軸心方向と直交する半径方向に貫通して形成する。一
方、上記揺動ブッシュ(32)のブレード(31)と軸方向で対
応しないブレード非対応部位を、上記一対のサイドハウ
ジング(7),(8) のうちの少なく一方に支持する構成とし
たものである。
【0009】この構成により、請求項1記載の発明で
は、一体式の揺動ブッシュ(32)にブレード(31)と軸方向
で対応するブレード対応部位にのみ溝(33),(41) を形成
するだけで済み、分割式の揺動ブッシュのように切断面
を軸方向全域で精度良く研磨加工するといった加工面で
の仕上げ工程に要する大量の時間が削減されるととも
に、一対の分割ブッシュに必要な煩わしい品質管理が不
要となる。また、溝(33),(41) を有するだけの一体式の
揺動ブッシュ(32)によって剛体としての強度が高めら
れ、ピストン(9) の公転時に揺動ブッシュ(32)に捩じれ
が発生することはなく、揺動ブッシュ(32)のシリンダ壁
(6a)内周面に対する片当たりが防止される。
【0010】請求項2記載の発明が講じた解決手段は、
請求項1記載の発明の溝(33)を特定し、揺動ブッシュ(3
2)の軸方向一側に設けられたブレード対応部位を半径方
向に貫通すると共に該揺動ブッシュ(32)の軸方向一側面
に開口させる。一方、揺動ブッシュ(32)のブレード非対
応部位を、揺動ブッシュ(32)の軸方向他側に対応する一
方のサイドハウジング(8) に支持する構成としたもので
ある。
【0011】この構成により、請求項2記載の発明で
は、揺動ブッシュ(32)の軸方向一側面に開口する溝(33)
は、揺動ブッシュ(32)の軸方向一側からのブローチ加工
などによって簡単に形成される。
【0012】さらに、請求項3記載の発明が講じた解決
手段は、請求項1記載の発明の溝(41)を特定し、揺動ブ
ッシュ(32)の軸方向略中央部に設けられたブレード対応
部位を半径方向に貫通して形成する。一方、揺動ブッシ
ュ(32)のブレード非対応部位を、揺動ブッシュ(32)の軸
方向両側にそれぞれ対応するサイドハウジング(7),(8)
に支持する構成としたものである。
【0013】この構成により、請求項3記載の発明で
は、溝(41)は、揺動ブッシュ(32)の軸方向略中央部の中
グリ加工などによって、揺動ブッシュ(32)の軸方向両側
からのブレード非対応部位による閉ざされた閉空間に形
成され、揺動ブッシュ(32)の剛性強度がさらに高められ
て、ピストン(9) 公転時の捩じれによる揺動ブッシュ(3
2)の片当たりが効果的に防止される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0015】図1は本発明の第1の実施の形態に係るス
イング圧縮機の全体構成を示し、このスイング圧縮機
(1) は、密閉ケーシング(2) の内方上部にモータ(3) を
配設しているとともに、該モータ(3) の下部側に圧縮要
素(4) を配設し、上記モータ(3) から延びる駆動軸(5)
で上記圧縮要素(4) が回転駆動されるようになってい
る。この圧縮要素(4) は、内部にシリンダ室(6a)を有す
るシリンダ(6) と、該シリンダ(6) の上下両開放部に対
接して配設され、この上下両開放部を閉鎖する一対のサ
イドハウジングとしてのフロントヘッド(7) およびリヤ
ヘッド(8) と、上記シリンダ室(6a)内に回転可能に配設
されたピストン(9) とを備え、上記各ヘッド(7),(8) に
設けた軸受部に上記駆動軸(5) の下部側が軸受支持され
ている。
【0016】また、図2に示すように、上記シリンダ室
(6a)の内周壁は、断面略円形状に形成されており、上記
ピストン(9) は円環状に形成され、その内周側には、偏
心軸部(5a)が回転自在に嵌合されている。上記偏心軸部
(5a)の軸心は、駆動軸(5) の中心点より所定量オフセッ
トされていて、駆動軸(5) の回転時にはピストン(9)が
自転することなくその外周面の一箇所でシリンダ室(6a)
の外周壁に接触又は近接しつつ外周壁に沿って公転する
ようになっている。
【0017】さらに、上記シリンダ(6) にはそのシリン
ダ室(6a)の外周壁に開口する吸入口(21)および吐出口(2
2)が設けられ、吸入口(21)には密閉ケーシング(2) の外
部から吸入管(2a)が接続されている一方、吐出口(22)に
はシリンダ室(6a)(詳しくは後述する高圧室(35))内の
圧力が所定値以上になったときに開く吐出弁(23)が設け
られている。該吐出弁(23)は、吐出口(22)を開閉する弁
体(23a) と、該弁体(23a) の所定量以上の開放を当接に
より規制する弁押え(23b) とを備えてなる。さらに、シ
リンダ(6) には吸入口(21)と吐出口(22)との間の位置に
軸方向に貫通する円柱形状のブッシュ孔(24)(孔)が形
成され、該ブッシュ孔(24)は、円周の一部でシリンダ室
(6a)に臨んで開口する開口部(24a) を有してなる。尚、
図1中(2b)は、密閉ケーシング(2) の上部に接続した外
部吐出管である。
【0018】上記ピストン(9) にはその外周面から半径
方向に突出して延びるブレード(31)が一体的に設けられ
ている。該ブレード(31)は、ピストン(9) と一体形成さ
れ、あるいは別部材からなりかつ両者を凹凸嵌合構造ま
たは接着剤等により連結して構成されている。上記ブレ
ード(31)の突出先端側は上記ブッシュ孔(24)内に挿入さ
れている。一方、図3にも示すように、ブッシュ孔(24)
内には略円柱形状の揺動ブッシュ(32)が揺動自在に嵌挿
されている。
【0019】そして、本発明の特徴部分として、上記揺
動ブッシュ(32)のブレード(31)と軸方向で対応するブレ
ード対応部位は、揺動ブッシュ(32)の上側略半分部に設
けられ、この上側略半分部におけるブレード対応部位に
は、ブレード(31)の先端突出側を進退自在に受入れる受
入溝(33)が設けられている。該受入溝(33)は、揺動ブッ
シュ(32)の軸心方向と直交する半径方向つまりブレード
(31)の進退方向に貫通して形成されていると共に、その
揺動ブッシュ(32)の上面(軸方向一側面)に開口してい
る。また、上記揺動ブッシュ(32)のブレード(31)と軸方
向で対応しないブレード非対応部位は、揺動ブッシュ(3
2)の下側略半分部に設けられ、この下側略半分部(ブレ
ード非対応部位)は、該下側略半分部に対応するリヤヘ
ッド(8)に設けられた支持孔(36)内に回動自在に嵌合さ
れて揺動ブッシュ(32)の揺動を可能にしている。上記揺
動ブッシュ(32)は、ブレード(31)の突出先端側が受入溝
(33)内を進退移動するのを許容するとともにブレード(3
1)と一体にブッシュ孔(24)内で揺動するように設けられ
ている。そして、上記ブレード(31)は、シリンダ(6) の
内周面とピストン(9) の外周面との間のシリンダ室(6a)
を吸入口(21)に通じる低圧室(34)と吐出口(22)に通じる
高圧室(35)とに区画しており、この状態でピストン(9)
がブレード(31)を介して分割ブッシュ(32)を支点に揺動
するようにシリンダ室(6a)の外周壁に沿って公転し、こ
の公転毎に吸入口(21)から吸入した冷媒ガス等の流体を
圧縮して吐出口(22)から吐出するように構成されてい
る。
【0020】したがって、上記実施の形態では、ブレー
ド(31)の先端突出側を進退自在に受入れる受入溝(33)が
揺動ブッシュ(32)の上側略半分部においてその半径方向
に貫通して形成され、その受入溝(33)が揺動ブッシュ(3
2)の上面に開口しているので、受入溝(33)は、揺動ブッ
シュ(32)の上側略半分部にブローチ加工などにより簡単
に形成されることになり、分割式の揺動ブッシュのよう
に切断面を軸方向全域で精度良く研磨加工といった加工
面での仕上げ工程に要する大量の時間が削減されるとと
もに、一対の分割ブッシュに必要な煩わしい品質管理が
不要となり、揺動ブッシュ(32)単体のコストダウンを図
ることができる。また、揺動ブッシュ(32)にブレード(3
1)と軸方向に対応する上側略半分部にのみ受入溝(33)を
形成するだけで済んで、一体式の揺動ブッシュ(32)によ
るブッシュ孔(34)内での剛体としての強度が高められ、
ピストン(9) の公転時に揺動ブッシュ(32)に捩じれが発
生することはなく、揺動ブッシュ(32)のシリンダ壁(6a)
内周面に対する片当たりを防止することができる。
【0021】尚、上記第1の実施の形態では、揺動ブッ
シュ(32)の上側略半分部に受入溝(33)を形成したが、揺
動ブッシュの下側略半分部に受入溝が形成されるように
しても良く、その場合には、揺動ブッシュの上側略半分
部がフロントヘッドに対して回動自在に支持されること
になる。
【0022】次に、本発明の第2の実施の形態を図4お
よび図5に基づいて説明する。
【0023】この第2の実施の形態では、受入溝の形状
を変更している。
【0024】すなわち、本形態では、図4および図5に
示すように、揺動ブッシュ(32)の軸方向略中央部にはブ
レード対応部位が設けられ、受入溝(41)は、このブレー
ド対応部位を半径方向に貫通して形成される。一方、揺
動ブッシュ(32)のブレード非対応部位は、揺動ブッシュ
(32)の軸方向両側にそれぞれ対応するフロントヘッド
(7) およびリヤヘッド(8) に設けられた支持孔(42),(4
3) にそれぞれ回動自在に嵌合されて支持されている。
【0025】したがって、本実施の形態では、受入溝(4
1)は、揺動ブッシュ(32)の軸方向略中央部に対する中グ
リ加工などによって、揺動ブッシュ(32)の軸方向両側か
らのブレード非対応部位による閉ざされた閉空間に形成
され、揺動ブッシュ(32)の剛性強度がさらに高められ
て、ピストン(9) 公転時の捩じれによる揺動ブッシュ(3
2)の片当たりを効果的に防止することができる。
【0026】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明におけ
るスイング圧縮機によれば、一体式の揺動ブッシュのブ
レード対応部位にのみ半径方向に貫通する溝を形成した
ので、分割式の揺動ブッシュの場合に必要であった加工
面での仕上げ工程に要する大量の時間および煩わしい品
質管理が不要となって揺動ブッシュ単体のコストダウン
を図ることができるとともに、揺動ブッシュの剛体とし
ての強度を高めてピストン公転時の捩じれによる揺動ブ
ッシュの片当たりを防止することができる。
【0027】請求項2記載の発明におけるスイング圧縮
機によれば、揺動ブッシュの軸方向一側において揺動ブ
ッシュの軸方向一側にも開口する溝を設けたので、揺動
ブッシュの軸方向一側からのブローチ加工などによって
溝を簡単に形成することができる。
【0028】さらに、請求項3記載の発明におけるスイ
ング圧縮機によれば、揺動ブッシュの軸方向略中央部に
溝を形成したので、揺動ブッシュの軸方向両側からのブ
レード非対応部位によって溝を閉空間に構成し、揺動ブ
ッシュの剛性強度をさらに高めてピストン公転時の捩じ
れによる揺動ブッシュの片当たりを効果的に防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るスイング圧縮
機をブレード付近で切断した縦断側面図である。
【図2】同スイング圧縮機を圧縮要素の付近で切断した
横断平面図である。
【図3】同じく揺動ブッシュの斜視図である。
【図4】第2の実施の形態に係る図1相当図である。
【図5】同じく図3相当図である。
【符号の説明】
(1) スイング圧縮機 (5) 駆動軸 (5a) 偏心軸部 (6) シリンダ (6a) シリンダ室 (7) フロントヘッド(サイドハウジング) (8) リヤヘッド(サイドハウジング) (9) ピストン (10) 給油路 (21) 吸入口 (22) 吐出口 (24) ブッシュ孔(孔) (31) ブレード (32) 揺動ブッシュ (33),(41) 受入溝(溝) (34) 低圧室 (35) 高圧室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福永 剛 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 加藤 勝三 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 河原 克己 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 大川 剛義 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 廣内 隆 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 沈 建国 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸入口(21)および吐出口(22)が開口する
    シリンダ室(6a)を有するシリンダ(6) と、 該シリンダ(6) の軸方向両側にシリンダ室(6a)を閉鎖す
    るように配置された一対のサイドハウジング(7),(8)
    と、 上記シリンダ室(6a)内に配設され、内周部が駆動軸(5)
    の偏心軸部(5a)に回転可能に嵌合された環状のピストン
    (9) と、 該ピストン(9) の外周部に突出状に結合され、上記シリ
    ンダ室(6a)を吸入口(21)に通じる低圧室(34)と吐出口(2
    2)に通じる高圧室(35)とに区画するブレード(31)と、 上記シリンダ(6) にそのシリンダ室(6a)に臨んで形成さ
    れた孔(24)内でシリンダ(6) の軸方向と平行な軸周りに
    揺動自在に設けられ、上記ブレード(31)の突出先端側を
    揺動自在にかつ進退自在に支持する揺動ブッシュ(32)と
    を備えたスイング圧縮機(1) において、 上記揺動ブッシュ(32)のブレード(31)と軸方向で対応す
    るブレード対応部位には、そのブレード(31)の先端突出
    側を進退自在に受入れる溝(33),(41) が設けられ、該溝
    (33),(41) は、揺動ブッシュ(32)の軸方向と直交する半
    径方向に貫通して形成されている一方、 上記揺動ブッシュ(32)のブレード(31)と軸方向で対応し
    ないブレード非対応部位は、上記一対のサイドハウジン
    グ(7),(8) のうちの少なく一方に支持されていることを
    特徴とするスイング圧縮機。
  2. 【請求項2】 上記溝(33)は、上記揺動ブッシュ(32)の
    軸方向一側に設けられたブレード対応部位を半径方向に
    貫通すると共に該揺動ブッシュ(32)の軸方向一側面に開
    口している一方、 上記揺動ブッシュ(32)のブレード非対応部位は、揺動ブ
    ッシュ(32)の軸方向他側に対応する一方のサイドハウジ
    ング(8) に支持されている請求項1記載のスイング圧縮
    機。
  3. 【請求項3】 上記溝(41)は、上記揺動ブッシュ(32)の
    軸方向略中央部に設けられたブレード対応部位を半径方
    向に貫通して形成されている一方、 上記揺動ブッシュ(32)のブレード非対応部位は、揺動ブ
    ッシュ(32)の軸方向両側にそれぞれ対応する上記サイド
    ハウジング(7),(8) に支持されている請求項1記載のス
    イング圧縮機。
JP26702795A 1995-10-16 1995-10-16 スイング圧縮機 Withdrawn JPH09112465A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009127551A (ja) * 2007-11-26 2009-06-11 Daikin Ind Ltd 圧縮機
CN105464977A (zh) * 2016-01-11 2016-04-06 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 一种压缩机泵体组件

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