JPH09111540A - 吹込み用グラスウールの解繊方法および同装置 - Google Patents

吹込み用グラスウールの解繊方法および同装置

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JPH09111540A
JPH09111540A JP7289414A JP28941495A JPH09111540A JP H09111540 A JPH09111540 A JP H09111540A JP 7289414 A JP7289414 A JP 7289414A JP 28941495 A JP28941495 A JP 28941495A JP H09111540 A JPH09111540 A JP H09111540A
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roller
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Yukiyoshi Shinou
幸義 筱生
Hitoshi Origasa
仁 折笠
Shinichi Fujita
真一 藤田
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  • Preliminary Treatment Of Fibers (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Combined Means For Separation Of Solids (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 グラスウールマット,端材等のグラスウール
ブロックを、中間に吹込み用グラスウール断熱材を製造
することなく、断熱材吹込現場で一挙に解繊し吹込むこ
とができ、コストダウン,断熱性能向上,作業環境改善
を図りうる吹込み用グラスウールの解繊方法および同装
置を提供すること。 【解決手段】 解繊前のグラスウールブロックの下面に
縦横に切込みを付ける構成を設けたガーネット型主解繊
機の直下に回転刃式補助解繊機を直結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建造物の内外壁間
とか、天井裏,床等の空間部分に、断熱のため吹込工法
で充填される不規則形状の小塊体群たる吹込み用グラス
ウール断熱材の原料として供給されるバインダで結合さ
れたグラスウールブロック、特に32Kg/m3以上の
高密度品の解繊方法および同装置に関する。
【0002】なおグラスウールブロックには、グラスウ
ールマット,グラスウールフェルト,グラスウールボー
ド,グラスウール保温筒等の各種のグラスウール製品が
含まれる。
【0003】
【従来技術】従来の吹込み用グラスウールの解繊方法お
よび吹込み用グラスウール断熱材の施工装置は以下のご
ときものである。
【0004】図4に示すごとく、溶融ガラスを遠心法で
繊維化しガラス繊維とし、該ガラス繊維にバインダを噴
霧しつつ捕集コンベア上にグラスウール集合体として捕
集した後に、バインダを硬化させて10〜24Kg/m
3程度のグラスウールマット44とする。
【0005】前記グラスウールマット44を例えば特開
平4ー77329号公報の第1図,第3図に示すごと
き、公知の解繊装置に送り込み、不規則形状の小塊体群
に解繊し、梱包工程で圧縮,梱包し、[吹込み用繊維質
断熱材(グラスウール)JIS A9523]51として出荷す
る。
【0006】またバインダで結合されたグラスウールマ
ット44で断熱・吸音性能等以外で、長さ,幅,厚さ,
密度等の品質規格外品や、切断端材などは、32Kg/
3未満の通常10〜24Kg/m3のものについては、
前記グラスウールマット44と同様に、製造工場におい
て、解繊工程,梱包工程を経て吹込み用グラスウール断
熱材とされる。
【0007】前述の製造工場から出荷し、輸送された吹
込み用グラスウール断熱材51を、建造物施工現場で、
図5に示すごとき吹込機で施工場所に吹込施工を終え
る。
【0008】図5に従来の吹込機を例示する。該吹込機
は、吹込み用グラスウール断熱材51を投入するホッパ
52、攪拌羽根53、ロッド54、上部粉砕機55、エ
クスパンション室56、下部粉砕機57、スライドゲー
ト58、エアロック室59、ロータリバルブ60、吹込
ホース61、送風機62により構成されている。
【0009】図6に、図4の工程中グラスウールマット
44から吹込み用グラスウール断熱材51製造までの従
来の工程の詳細を示す。
【0010】解繊機63は、特開平4ー77329号公
報の第3図に示すごとき回転式ハンマと篩分け板を有
し、該解繊機63により不規則形状に解繊された解繊綿
は、送風機66により吸引されてセパレータ64に空気
輸送される。
【0011】該セパレータ64は3.0φ程度の穴を有
する回転ドラム式篩分け機であり、ここで空気と解繊綿
とを分離する。
【0012】セパレータ64で空気と分離された解繊綿
は、梱包機65で一定量に計量された後、空気シリンダ
等により圧縮され、梱包され、吹込み用グラスウール断
熱材51となる。
【0013】セパレータ64を空気と共に通過した繊維
は、集塵機67により捕集される。通常集塵機67とし
ては、バッグフィルタが使用される。
【0014】前述の解繊機63から空気搬送される解繊
綿に含まれる細繊維は、セパレータ64を通過し易く、
従って集塵機67で捕集される繊維分に多く含まれる。
【0015】従来の吹込み用グラスウール断熱材51の
製造方法および装置としては、特開平4ー77329号
公報にも記載されている。該公報に記載されている吹込
み用グラスウールの解繊装置としては、同公報の第1図
に示すガーネット型解繊機および同第3図に示す回転ハ
ンマ式解繊機がある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従来の解繊,施工方法
にあっては、図4に示すごとく、製造工場でグラスウー
ルマットまで製造し、さらに同工場内で前記グラスウー
ルマットを解繊し、小塊体群となし、これを圧縮,梱包
して吹込み用グラスウール断熱材となし、工場外の施工
現場に出荷,輸送し、該現場で吹込機により吹込施工す
る方法を採るものであり、施工までの工程がやや複雑
で、梱包,輸送等のためのコストアップになると考えら
れ、このコストダウンが課題となっていた。
【0017】また従来の方法は、図6に示すごとく、セ
パレータで分離された粉塵や微細繊維は、集塵機で捕集
されるが、この粉塵や微細繊維の割合はハンマ式解繊機
に投入されるグラスウールマットの最大で30%位にも
なることがあり、吹込み用グラスウール断熱材となる製
品歩留が悪くなる。この製品歩留の向上が課題となって
いた。
【0018】前述の通り、得られた吹込み用グラスウー
ル断熱材には、含まれる微細繊維が少なくなり、吹込ま
れた吹込み用グラスウール断熱材を同一重量とした場
合、微細繊維の割合が少ない断熱材により吹込施工した
ものの方が断熱性能がやや悪くなる傾向があり、断熱性
能の向上が課題となっていた。
【0019】また従来の方法では、一度解繊された吹込
み用グラスウール断熱材は、さらに圧縮,梱包されて出
荷されるため、折角解繊されたにも拘らず、小塊体群の
解繊綿同士がからまり合い、再集団化され、施工現場で
吹込機により綿塊をほぐしても解繊時の程度にまでほぐ
されず、このため吹込機のホースに詰まりを生ずる傾向
があったりして施工時間が長くなったり、施工仕上がり
が悪くなったり、施工密度にむらが生じての断熱性能低
下が考えられ、これらの解決が課題となっていた。
【0020】また従来は、図5に示すごとき吹込機によ
り、吹込み用グラスウール断熱材をほぐすため、グラス
ウール繊維が破壊され、繊維が短くなり、粉塵も発生す
る傾向にあり、この改善策が望まれていた。
【0021】従来のガーネット型解繊機による解繊で
は、特に原料のグラスウールマットの密度が32Kg/
3以上ある場合、バインダで結合されたグラスウール
繊維同士の結合が強固であるため、各ローラの回転速
度、各種ローラとのギャップ等を調節しても、得られる
解繊綿は、粉塵量が多くなったり、原料のグラスウール
マットの密度より小さい密度にならなかったり、大きな
綿塊が混入したりして、思った程良好な解繊結果が得ら
れず、回転ハンマ式解繊機にあっても同様の問題があ
り、これらの改善策が望まれていた。
【0022】すなわち、高密度原料対策、品質(断熱性
能,施工厚さ,密度)、施工性(粉塵量,施工仕上がり
時間,面積,重量)、生産性等のより向上される改善策
が課題となっていた。
【0023】また従来建築現場(施工時,解体時)で発
生するグラスウールの余剰品,端材,解体品等は、産業
廃棄物として処理する場合、処理費用の発生や廃棄場所
等の問題があり、他方、資源活用策として吹込み用グラ
スウール断熱材に再加工し、これを使用する場合も、再
加工用原料を製造工場に戻し搬送し、再加工し、再加工
された吹込み用グラスウール断熱材をさらに施工現場ま
で搬送し、該現場で吹込機に投入し、吹込施工するとい
う手順を踏むため、コスト高ともなり、より迅速な現場
対応力も望まれ、かつ32Kg/m3以上の再加工用原
料の処理の問題も加わり、これらの解決策が課題となっ
ていた。
【0024】取りまとめると、前述の従来の吹込み用グ
ラスウールの解繊方法の問題点、すなわち、グラスウー
ルマットを含むグラスウールブロックの解繊,梱包,吹
込み用グラスウール断熱材の製造、同断熱材の施工現場
への運搬の各工程の省略によるコストダウンの達成、集
塵機に捕集される繊維の発生の阻止、といった施工方法
のコストダウン、施工作業の改善、同一施工質量での断
熱性能の向上、製品化歩留の向上、資源の有効利用と産
業廃棄物の諸問題の解決、および吹込み用グラスウール
の解繊装置の問題点、すなわち、バインダで結合された
グラスウールブロック特に32Kg/m3以上の高密度
グラスウールブロックを解繊し、得られる小塊体群の密
度を原料のグラスウールブロックの密度より小さく維持
でき、かつ粉塵の発生も少なく、生産性が高く、断熱性
能も施工性も良好なグラスウール断熱材が得られる吹込
み用グラスウールの解繊装置の提供が課題となってい
た。
【0025】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、請求項1の発明では、バインダで結合されたグラス
ウールブロックの解繊方法において、ガーネット型主解
繊機により、前記グラスウールブロックの下面に横方向
および縦方向に切り込みを付け、次にガーネット型解繊
ローラで前記グラスウールブロックを解繊綿として大部
分の解繊綿が補助解繊機の分別スクリーンを通過する小
塊体に解繊し、引続き回転刃式補助解繊機により、前記
分別スクリーンを通過しない解繊綿の残り部分をさらに
解繊して前記分別スクリーンを通過せしめ、前記分別ス
クリーンを通過した解繊綿を分別スクリーン下方の貯
溜,移送区画へ移行させるという構成とする。
【0026】請求項2の発明では、
【0025】の構成に加えて、分別スクリーン下方の貯
溜,移送区画へ移行された解繊綿を、ホースおよびブロ
アを介して吹込み先へ吹出す構成とする。
【0027】また、請求項3の発明では、ガーネット型
主解繊機と、該主解繊機の直下に連設される回転刃式補
助解繊機とよりなり、前記主解繊機は、バインダで結合
されたグラスウールブロックを供給する供給手段と、該
供給手段により供給されたグラスウールブロックの下面
に横方向および縦方向に切込みを入れる切込み手段と、
対峙する案内プレートと送り込みローラとよりなり、前
記下面に切込みを入れられたグラスウールブロックをさ
らに送り込む送り込み手段と、送り込まれた切込み入り
グラスウールブロックを解繊綿に解繊するところの、円
筒状の円周面にガーネットが設けられている解繊ローラ
と、該解繊ローラと対峙して設置された押えローラとよ
りなる解繊手段とにより構成され、前記補助解繊機は、
前記主解繊機の直下に設けられ、周面の2箇所以上に解
繊刃が固定されている回転ホイールと、前記解繊刃と対
峙しケーシングに取り付けられた固定解繊刃と、前記回
転ホイールの解繊刃の回転軌跡と間隔を存して前記回転
ホイールの下半を囲繞し、前記ガーネット型主解繊機に
よって解繊された大部分の解繊綿と残り部分で前記回転
ホイールによってさらに解繊された解繊綿とを通過せし
めうる有孔板を有する分別スクリーンと、該分別スクリ
ーンの下方に配置された貯溜,移送区画とにより構成さ
れる。
【0028】
【発明の実施の形態】請求項1の発明にあっては、本発
明に係る特殊構成のガーネット型主解繊機と回転刃式補
助解繊機とが上下にコンパクトに一体化された解繊装置
を用い、グラスウールブロックを、前記ガーネット型主
解繊機で粉塵の発生を最小限に押え、かつ不規則形状に
解繊された小塊の解繊綿の大部分が、回転刃式補助解繊
機で再度解繊作用を受けることなく、前記補助解繊機の
分別スクリーンを通過せしめるように解繊し、補助解繊
機では、分別スクリーンに捕捉された少量の未解繊を回
転刃により解繊する。前記解繊装置は、製造工場に設置
しても、施工現場に搬入してもよい。
【0029】前述の構成により、使用原料としてグラス
ウールブロックの密度32Kg/m 3以上のものを利用
することができる。
【0030】請求項2の発明にあっては、本発明に係る
特殊構成のガーネット型主解繊機と回転刃式補助解繊機
がコンパクトに一体化された解繊装置をグラスウール断
熱施工現場に搬入し、またバインダで結合されたグラス
ウールブロックを施工現場に直接搬入し、吹込施工時
に、前記ガーネット型主解繊機で粉塵の発生を最小限に
押え、かつ不規則形状に解繊された小塊の解繊綿の大部
分が、回転刃式補助解繊機で再度解繊作用を受けること
なく、前記補助解繊機の分別スクリーンを通過せしめる
ように解繊し、補助解繊機では、分別スクリーンに捕捉
された少量の未解繊綿を回転刃により解繊し、従来工程
のごときセパレータを通すことなく直接送風機で吹込施
工をする。
【0031】このため、解繊綿に含まれる細繊維が失わ
れないので製品歩留が向上し、吹込み同一施工質量での
断熱性能も向上、また使用原料としてグラスウールブロ
ックの密度32Kg/m3以上のものも利用することが
できる。
【0032】次に請求項1および請求項2の方法に使用
される請求項3の解繊装置の発明について述べる。
【0033】請求項3の発明は、請求項1および請求項
2の方法の発明に使用する解繊装置であり、投入される
グラスウールブロックの下面に横方向および縦方向に切
込みを付ける切込みローラを具備した特殊構成のガーネ
ット型主解繊機と回転刃式補助解繊機とが上下にコンパ
クトに一体化された解繊装置であり、32Kg/m3
上の高密度のグラスウールブロックの解繊にも適し、断
熱施工現場にも搬入可能である。
【0034】バインダによって繊維同士が強固に結合さ
れている密度32Kg/m3以上のグラスウールブロッ
クは引張強度が高く、柔軟性に欠けるという特性を有す
るため、予め原料のグラスウールブロックの下面に横方
向および縦方向の切込みを付けた後に、送り込みローラ
で解繊ローラの回転方向と同方向に原料を供給し、前記
解繊ローラと対峙して設置された押えローラで予め設定
された解繊ローラとのギャップを保持して、グラスウー
ルブロックを押えながら解繊ローラで解繊する。
【0035】このため解繊の間原料グラスウールブロッ
クのばたつき(振動)を抑え、かつ補助解繊機により解
繊作用を受けることなく、分別スクリーンを通過せしめ
る程度の原料のグラスウールブロックを形成している密
度より、低密度になる程度にまで、かつグラスウールブ
ロックを形成しているグラスウールの長さを短くしない
ように、グラスウールブロックの切込みを入れた深さに
達するまで解繊作用を行う。
【0036】その結果、薄く縦横のさいの目状に切り離
された少量の小塊体群の未解繊綿は補助解繊機に送ら
れ、該補助解繊機の回転刃により分別スクリーンのオリ
フィスを通過する程度に解繊される。
【0037】前述の解繊作用により、吹込み解繊綿は、
原料のグラスウールブロックより密度が大となることも
なく、チップ状物や大きな綿塊の混入もなく、また粉塵
の発生も最小限に留め得るし、生産性も高くなる。
【0038】従って、吹込み用グラスウール断熱材とな
る製品歩留が向上し、該断熱材により吹込施工すると断
熱性能が向上する。
【0039】また固まり難くなり、従って本発明の解繊
装置を工場に設置し、各種グラスウールブロックの解繊
を行い、従来の工程同様梱包工程を経て、吹込み用グラ
スウール断熱材を製造し、該断熱材を遠方の施工現場に
輸送し、吹込機を介してグラスウール吹込施工をする場
合も、吹込現場で従来のごときトラブルを生じない。
【0040】特に請求項2の発明に示すごとく、本発明
の解繊機を直接施工現場に搬入し、バインダで結合され
た各種グラスウールブロックを、密度32Kg/m3
上のものも含めて、施工現場で、施工時に解繊と同時に
吹込施工を行う場合には解繊工程、吹込工程を通じて、
工程全体が簡略され、コストダウンとなり、また従来の
吹込工程のごとく、施工現場で改めて吹込機でグラスウ
ール断熱材の解繊綿をほぐす工程もないため、グラスウ
ール繊維の破壊も少ない。
【0041】本発明で解繊されるグラスウール原料に
は、工場における製造時にバインダで結合され、所定の
形状とされ、現場に搬入されるグラスウールマットに限
らず、長さ,幅,厚さ,密度等の異なる品質規格外品
や、切断端材,建築現場で断熱材施工時や建築物解体時
等に発生する余剰品端材,解体品等産業廃棄物として処
分され得るものも、わざわざ製造工場に戻し搬送する必
要もなく、施工現場でグラスウール断熱材として処理し
うる。
【0042】
【実施例】図1は、請求項3の装置の実施の一例を示し
ているが、以下この装置の構造を説明しつつ、請求項1
および請求項2の発明の実施の態様を説明する。
【0043】図3に本発明の吹込み用グラスウールの解
繊方法と施工方法の工程図を示す。
【0044】図1に示す通り、主解繊機13には、機枠
17に軸受部18,18で軸承され列設されたローラ
6,6群と、該ローラ6,6のそれぞれと対峙する横方
向切込みローラ1、縦方向切込みローラ2および送りロ
ーラ3が配設されている。
【0045】図示実施例では、送りローラ3と対峙する
ローラ6とにより、グラスウールブロック43の供給手
段を構成するが、横方向切込みローラ1と縦方向切込み
ローラ2もそれぞれ対峙するローラ6,6とにより供給
手段の一部を分担する。
【0046】前記横方向切込みローラ1と縦方向切込み
ローラ2とはそれぞれ対峙するローラ6,6とにより、
切込み手段を構成する。
【0047】円筒状の円周面にガーネットの刃先38が
多数穿設されている解繊ローラ8は、機枠17に軸受部
19で軸承されており、前記解繊ローラ8と対峙して軸
受部18で軸承された送り込みローラ4と押えローラ5
が配設されている。前記解繊ローラ8と押えローラ5と
により解繊手段を構成する。図2に前述部分の部分拡大
図を示す。
【0048】また前記送り込みローラ4と解繊ローラ8
との対峙間隙22内に、前記送り込みローラ4と対峙す
る案内プレート7の排出端縁21が配置されている。
【0049】前記案内プレート7と送り込みローラ4と
により送り込み手段を構成する。
【0050】補助解繊機14は、フランジ23を介して
主解繊機13の直下に接続されている。
【0051】ケーシング24に軸受部20で軸承された
回転ホイール25が設けられ、該回転ホイール25の周
面に少なくとも2箇所以上(図示例では4箇所)に回転
解繊刃9,9が取り付けられている。
【0052】該回転解繊刃9,9に対峙して固定解繊刃
10,10がケーシング24に取り付けられている。
【0053】前記回転解繊刃9,9の刃先の回転軌跡と
間隔Bを存して、前記回転ホイール25の下半を囲繞し
て半円筒状のオリフィス(孔)37を有する分別スクリ
ーン11が設けられている。
【0054】該分別スクリーン11の下方に、該分別ス
クリーン11を通過した解繊綿の貯溜,移送区画42が
設けられている。該貯溜,移送区画42はホース15、
ブロア12を介して、吹込ホース16に結合されてい
る。
【0055】前記横方向切込みローラ1、縦方向切込ロ
ーラ2および送りローラ3それぞれと対峙するローラ
6,6は、原料のグラスウールブロック43を連続して
送り込むために、周面母線方向に溝加工された金属製ロ
ーラまたは硬質ゴムローラなどが好ましい。
【0056】前記ローラ6と対峙して配設された横方向
切込みローラ1は、金属製ローラの周面の母線方向全幅
に横方向切込刃が取り付けられており、その軸受部18
はローラ調整装置26を介して機枠17に取り付けられ
ている。
【0057】前記ローラ調整装置26は、スプリング、
図示を省略した該スプリングの縮設長調整ナットおよび
ギャップ調整ねじを具備しており、該ギャップ調整ねじ
によりローラ6と横方向切込みローラ1間のギャップを
調整し、またスプリングの縮設長さを調整することによ
り、原料のグラスウールマットへの横方向切込刃による
切込み深さおよびグラスウールブロック43に与える押
圧力の強さを任意に調整可能である。
【0058】またローラ6と横方向切込みローラ1の回
転数は、図示例の場合、回転数調整可能なローラ駆動電
動機39に伝動回路27で結合されることにより、任意
に調節可能とされている。
【0059】縦方向切込みローラ2は、別のローラ6と
対峙して配設された金属製ローラであり、その周面の母
線方向には、円板状の縦方向切込刃が、ある間隔をおい
て複数取り付けられている。
【0060】そのローラ軸受部18は前述の横方向切込
みローラ1と同様にローラ調整装置26に取り付けられ
ており、対峙するローラ6と縦方向切込みローラ2との
ギャップを調整することにより、またスプリングの縮設
長さを調整することにより、切込み深さおよびグラスウ
ールブロック43に与える押圧力を任意強さに調節でき
る。
【0061】またローラ6と縦方向切込みローラ2の回
転数は、前述の横方向切込みローラ1の場合と同様に任
意に調節可能とされている。
【0062】送りローラ3は、さらに別のローラ6と対
峙して配設され、グラスウールブロック43を連続して
送り出すために周面の母線方向に溝加工された金属製ロ
ーラまたは硬質ゴムローラであり、その軸受部18は、
前述の横方向切込みローラ1と同じ調整装置26に取り
付けられており、ローラ6と送りローラ3とのギャップ
を調整することにより、またスプリングの縮設長さを調
整することにより、グラスウールブロック43に与える
押圧力を任意強さに調節できるので、密度や厚さ等の異
なるグラスウール原料を確実に送り出すことができる。
【0063】また送りローラ3とローラ6の回転数は、
前述の横方向切込みローラ1と同様に任意に調節可能と
されている。
【0064】送り込みローラ4は、解繊ローラ8と対峙
して配設された金属製ローラであり、原料のグラスウー
ルブロック43の圧縮復元力に起因するグラスウールブ
ロック43と案内プレート7との間の摺動抵抗に打ち勝
ってグラスウールブロック43を送り出し、かつ案内プ
レート7の排出端縁21との間でグラスウールブロック
43を確実に把持するために、送り込みローラ4の表面
には、ピン状や角錐状の突起を設けてある。
【0065】また、送り込みローラ4の軸受部18は、
前述の横方向切込みローラ1と同様の調整装置26に取
り付けられており、送り込みローラ4と案内プレート7
とのギャップを調整することにより、またスプリングの
縮設長さを調整することにより、グラスウールブロック
43に与える押圧力を任意強さに調節できるので、密度
や厚さ,形状等の異なる原料グラスウールを確実に連続
して送り出すことができ、かつ案内プレート7の排出端
縁21との間で確実に把持できる。
【0066】また、送り込みローラ4の回転数は、前述
の横方向切込みローラ1と同様に任意に調節可能とされ
ている。
【0067】案内プレート7は、解繊ローラ8寄りの先
端部分の下面が円弧曲面とされ、送り込みローラ4との
間の空隙部分30が、先端の排出端縁21に近づくにし
たがって狭くなるように構成され、かつその円弧曲面に
沿って送り出されるグラスウールブロック43の方向が
概ね解繊ローラ8の接線方向になるように取り付けられ
ている。
【0068】また案内プレート7は、機枠17のブラケ
ット28に調節ボルト29を介して組み付けられ、排出
端縁21と送り込みローラ4の周面との間のギャップX
を広狭に調節できるように構成されている。
【0069】前記排出端縁21と解繊ローラ8のガーネ
ット刃先38との間のギャップYも解繊ローラ8の解繊
ローラ軸受部19を軸心と直交する方向の前後方向(図
中左右方向)に後述する解繊ローラ調整装置を介して移
動することにより調節できるように構成されている。
【0070】押えローラ5は、解繊ローラ8と対峙して
配設された空転ローラであり、該押えローラ5の軸受部
18は、機枠17に形成された摺動窓32内で軸心と直
交する方向へ前後位置を調節し、固定できるよう、図示
を省略した周知の位置調整機構により、機枠17に取り
付けられている。
【0071】解繊ローラ8の軸受部19は、機枠17に
形成された摺動窓31内で軸心と直交する方向へ前後位
置を調節し、固定できるよう、図示を省略した周知の位
置調整機構により機枠17に組み付けられており、その
回転数は、図示例の場合、解繊ローラ駆動電動機40で
示される回転数調整可能な駆動装置に、伝動回路33で
結合されることにより、任意に調節可能とされている。
【0072】補助解繊機14の回転解繊刃9は、機枠
(ケーシング)24に回転ホイール軸受部20で軸承さ
れた回転ホイール25に組み付けられており、該回転ホ
イール25の回転数は、図示例の場合、回転ホイール駆
動電動機41で示される回転数調整可能な駆動装置に、
伝動回路34で結合されることにより、任意に調節可能
とされている。
【0073】固定解繊刃10は、ケーシング24のブラ
ケット35に調節ボルト36で組み付けられ、固定解繊
刃10の先端と回転解繊刃9との間のギャップAを広狭
に調節できるように構成されている。
【0074】複数のオリフィス37,37を有する分別
スクリーン11は、回転ホイール25と同心の円弧曲面
とされ、分別スクリーン11の内面と回転解繊刃9,9
の先端とのギャップは、予め設定された間隙Bを保って
ケーシング24に組み付けられている。
【0075】前述の構造で、解繊ローラ8の周面に設け
られるガーネットワイヤとしては、4条に捲装されたガ
ーネット刃先38が比較的大きく、耐摩耗性に優れたも
のが、バンダで結合されたグラスウールブロックの解繊
に適する。
【0076】また案内プレート7の排出端縁21とガー
ネット刃先38との間の、ギャップYは、狭くすると得
られる解繊綿の小塊体が小さくなり、粉塵量も多くな
り、広くすると得られる小塊体が大きくなるが、原料の
グラスウールブロック43の密度、解繊ローラ8の回転
に伴う遠心力の作用によるガーネットワイヤの半径方向
への膨出度合、得るべき小塊体の大きさ、含まれる粉塵
量の多少等によってギャップYの大小が選定される。
【0077】ローラ6と対峙して配設された横方向切込
みローラ1とローラ6との間のギャップおよび調整装置
26のスプリングの縮設長さの設定は、グラスウールブ
ロック43の厚さ,密度,切込み深さ等によって選定さ
れる。
【0078】また横方向切込みローラ1に取り付けられ
る切込用の刃物の数は、切込みを入れる間隔より決定さ
れるが、該間隔が小さ過ぎると補助解繊機14で解繊作
用を受けないで分別スクリーン11のオリフィス37を
通過してしまうため、解繊綿にチップ状物が混入する欠
点があり、逆に前記間隔が大き過ぎると、分別スクリー
ン11のオリフィス37を通過する大きさに解繊するま
で補助解繊機14で複数回解繊作用を受けるため、粉塵
量が多くなる欠点がある。
【0079】したがって、通常は切込間隔が30〜18
0mmになるように、刃物の数が選定される。
【0080】なお、横方向切込みローラ1のローラ表面
から刃物の先端までの高さは、通常5mm程度に設定さ
れ、原料のグラスウールブロック43の厚さ(通常は2
5〜50mm程度)、密度に応じて、ローラ6と横方向
切込みローラ1との間のギャップおよび調整装置26の
スプリングの縮設長さを調節することにより、切込み深
さが厚さ30〜70%(グラスウールブロックが無圧縮
下で)になるように設定する。
【0081】別のローラ6と対峙して配設された縦方向
切込みローラ2とローラ6との間のギャップおよび調整
装置26のスプリングの縮設長さの設定は、グラスウー
ルブロック43の厚さ,密度,切込み深さ等によって選
定される。
【0082】また縦方向切込みローラ2に取り付けられ
る刃物の間隔は、小さ過ぎると解繊綿が補助解繊機14
で解繊作用を受けることなく、分別スクリーン11のオ
リフィス37を通過するため、解繊綿中にチップ状物が
混入する欠点があり、逆に間隔が大き過ぎると解繊綿が
分別スクリーン11のオリフィス37を通過するまでに
複数回解繊作用を受けるため、粉塵量が多くなる欠点が
ある。
【0083】したがって、切込間隔が通常20〜50m
mになるように刃物が組み付けられる。
【0084】また、縦方向切込みローラ2のローラ表面
から刃物先端までの高さは5mm程度に設定され、原料
のグラスウールブロック43の厚さ,密度に応じて、ロ
ーラ6と縦方向切込みローラ2との間のギャップおよび
調整装置26のスプリングの縮設長さを調節することに
より、切込み深さが厚さの50〜90%(グラスウール
ブロック43が無圧縮下で)になるようにする。
【0085】送り込みローラ4の周面と案内プレート7
の排出端縁21との間のギャップXの寸法は、バインダ
で繊維同士が強固に結合され、反発力に富むグラスウー
ルブロック43を確実に把持して、連続的に安定して解
繊ローラ8へ送り出すために選定されるもので、グラス
ウールブロック43の厚さ,密度等により概ね5〜10
mmに設定される。
【0086】押えローラ5は、該押えローラ5と解繊ロ
ーラ8のガーネット刃先38との間のギャップCにより
グラスウールブロックが解繊ローラ8の解繊作用を受け
た時に発生するばたつき(振動)による粉塵発生を抑
え、かつさいの目状に切断された未解繊綿の厚さを決定
する。
【0087】前記ギャップCは、広いと、さいの目状の
未解繊綿の厚さが大きくなり過ぎ、逆に狭いとさいの目
状の未解繊綿の厚さは小さくなるが、粉塵は多くなる。
従ってギャップCは3〜10mmに設定される。
【0088】固定解繊刃10と回転解繊刃9との間のギ
ャップAは、狭いほど解繊作用が大きくなるが、回転解
繊刃9の回転による遠心力を考慮して0.5〜1mm程
度に設定される。
【0089】回転解繊刃9と分別スクリーン11との間
のギャップBは、小さいほど、回転解繊刃9による貯
溜,移送区画42への押し出し作用が働いて分別スクリ
ーン11のオリフィス37における綿詰まりの発生を抑
えられるが、回転解繊刃9の遠心力、分別スクリーン1
1の取付精度等を考慮して、1〜2mmに設定される。
【0090】分別スクリーン11のオリフィス37の直
径は、大き過ぎると得られる解繊綿が大きくなり、粉塵
は減少するが、小さ過ぎると得られる解繊綿塊が小さく
なり粉塵が増加し、解繊能力は減少する。したがってオ
リフィス37の直径は、20〜40mmとされる。
【0091】図7は同一施工質量における熱抵抗が混合
比によってどのように変化するかを、従来の方法,装置
による場合と、本発明の方法,装置による場合と比較し
て示す。
【0092】ここで、混合比とは、図6に示すセパレー
タで捕集される繊維とセパレータを通過する(微細)繊
維との割合である。
【0093】つまり、混合比100:0は、セパレータ
で捕集される繊維が100%で、セパレータを通過した
繊維は混入していないことを示し、従来の方法,装置で
製造されている吹込み用グラスウール断熱材がこれに該
当する。
【0094】また混合比80:20ということは、セパ
レータで捕集された繊維とセパレータを通過した繊維と
が80:20の割合で含まれている解繊綿を示す。
【0095】本発明品の場合、混合比が60:40まで
は、微細繊維の混合比が増加するにつれて、熱抵抗は大
きくなる。すなわち、断熱性能が良好となる。
【0096】他方、従来技術品は、混合比90:10で
熱抵抗は最大値を示し、さらに微細繊維の割合が増加す
るにつれて、熱抵抗は悪くなる。
【0097】この原因は、従来の回転ハンマ式解繊機で
は、篩分け板のオリフィスを通過しなかったグラスウー
ルの塊体はオリフィスを通過する小塊体まで多数回にわ
たって回転式ハンマの打撃作用を受け、そのため、粉塵
が多くなるためと考えられ、この傾向は、原料のグラス
ウールブロックの密度が32Kg/m3以上の高密度品
では特に顕著となる。
【0098】これに比べて、本発明は特殊のガーネット
型主解繊機と回転刃式解繊機により原料グラスウールブ
ロックの密度より小さい密度の不規則形状の小塊体に解
繊し、しかも細繊維の粉塵化が最小限に抑えられるよう
に解繊されるためと考えられる。
【0099】図8は、吹込み厚さと混合比の関係を示
す。吹込み最低厚さ200mmを満足する混合比は、7
0:30が限度となっていて、また従来品の方が本発明
より厚い傾向にある。吹込み厚さは一見して厚い方が良
いように思われるが、厚過ぎるということは、解繊綿塊
が大きく、吹込施工後の施工密度が低くなり、空隙がで
きることを意味する。
【0100】図9は、振動篩通過率と混合比の関係を示
す。本発明と従来技術とは、前述の通り解繊装置を異に
する。従って、本発明品は、従来技術品と比べて、繊維
の破壊が少ないため、振動篩通過率が小さく、すなわち
粉塵が少なく、粉塵飛散による吹込施工時の作業環境の
問題もない。
【0101】実施例と従来品との対比例 使用した原料のグラスウールブロックの密度および量9
6Kg/m3,25t 実施例 従来例 生産速度(原料送り込み速度)(m/分) 12 3.5 横方向切込み深さ(mm) 平均10 ― 縦方向切込み深さ(mm) 平均18 ― ギャップX(mm) 7.5 ― ギャップY(mm) 1.8 ― 解繊ローラ速度(rpm) 1050 ― 回転ハンマ速度(rpm) ― 1200 ギャップC(mm) 3.5 ― 回転解繊刃速度(rpm) 1550 ― ギャップA(mm) 0.5 ― ギャップB(mm) 1.0 ― オリフィス直径(mm) 30 20 吹き込み厚さ(mm) 203 180 熱抵抗(100mm厚で)(m2h℃/KCal) 2.40 2.25 振動篩通過率(%) 2.8 10.8
【0102】前述の通り、本発明の解繊の原料送り込み
速度は、12m/分、従来技術の原料送り込み速度は
3.5m/分である。従って本発明における生産性は従
来技術に比べて高いといえる。
【0103】
【発明の効果】請求項1,請求項2および請求項3の発
明によれば、特殊なガーネット型主解繊機と、回転刃式
補助解繊機とよりなる解繊装置をコンパクトに一体化
し、特に請求項2の発明では、グラスウール断熱材施工
現場に搬入可能としたので、資材の運搬コストを低減す
ることができ、グラスウールブロックを一挙に解繊し、
しかも細繊維の粉塵化が最小限に抑えられ、解繊効果が
増大され、得られた施工断熱材の断熱効果が増大し、施
工効率が増大し、施工現場の粉塵問題も低減され、さら
に原料としてはバインダで結合された32Kg/m3
満のグラスウールブロックに限らず、32Kg/m3
上の高密度グラスウール製品や保温筒等の処理も可能
で、また建築現場で発生するグラスウールの余剰品,端
材,解体品等の産業廃棄物となりうる資材も施工現場で
活用することができ、施工全体のコストダウンにも役立
つという諸効果を奏しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】解繊装置の実施例を示す部分縦断面図である。
【図2】図1中解繊ローラ入口付近部分拡大図である。
【図3】本発明の解繊,施工工程説明図である。
【図4】従来の解繊,施工工程説明図である。
【図5】従来の吹込機の縦断面図である。
【図6】従来の解繊工程詳細説明図である。
【図7】熱抵抗対混合比線図である。
【図8】吹込厚さ対混合比線図である。
【図9】振動篩通過率対混合比線図である。
【符号の説明】
1 横方向切込みローラ 2 縦方向切込みローラ 3 送りローラ 4 送り込みローラ 5 押えローラ 6 ローラ 7 案内プレート 8 解繊ローラ 9 回転解繊刃 10 固定解繊刃 11 分別スクリーン 12 ブロア 13 主解繊機 14 補助解繊機 15 ホース 16 吹込ホース 17 機枠 24 機枠(ケーシング) 25 回転ホイール 37 有孔板(オリフィス) 38 ガーネット 42 貯溜,移送区画 43 グラスウールブロック

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バインダで結合されたグラスウールブロ
    ックの解繊方法において、ガーネット型主解繊機によ
    り、前記グラスウールブロックの下面に横方向および縦
    方向に切り込みを付け、次にガーネット型解繊ローラで
    前記グラスウールブロックを解繊綿として大部分の解繊
    綿が補助解繊機の分別スクリーンを通過する小塊体に解
    繊し、引続き回転刃式補助解繊機により、前記分別スク
    リーンを通過しない解繊綿の残り部分をさらに解繊して
    前記分別スクリーンを通過せしめ、前記分別スクリーン
    を通過した解繊綿を分別スクリーン下方の貯溜,移送区
    画へ移行させる吹込み用グラスウールの解繊方法。
  2. 【請求項2】 分別スクリーンを通過した解繊綿を分別
    スクリーン下方の貯溜,移送区画へ移行させ、該区画内
    の解繊綿をホースおよびブロアを介して吹込施工部位へ
    吹出すことを特徴とする請求項1記載の吹込み用グラス
    ウールの解繊方法。
  3. 【請求項3】 ガーネット型主解繊機と、該主解繊機の
    直下に連設される回転刃式補助解繊機とよりなり、前記
    主解繊機は、バインダで結合されたグラスウールブロッ
    クを供給する供給手段と、該供給手段により供給された
    グラスウールブロックの下面に横方向および縦方向に切
    込みを入れる切込み手段と、対峙する案内プレートと送
    り込みローラとよりなり、前記下面に切込みを入れられ
    たグラスウールブロックをさらに送り込む送り込み手段
    と、送り込まれた切込み入りグラスウールブロックを解
    繊綿に解繊するところの、円筒状の円周面にガーネット
    が設けられている解繊ローラと、該解繊ローラと対峙し
    て設置された押えローラとよりなる解繊手段とにより構
    成され、前記補助解繊機は、前記主解繊機の直下に設け
    られ、周面の2箇所以上に解繊刃が固定されている回転
    ホイールと、前記解繊刃と対峙しケーシングに取り付け
    られた固定解繊刃と、前記回転ホイールの解繊刃の回転
    軌跡と間隔を存して前記回転ホイールの下半を囲繞し、
    前記ガーネット型主解繊機によって解繊された大部分の
    解繊綿と残り部分で前記回転ホイールによってさらに解
    繊された解繊綿とを通過せしめうる有孔板を有する分別
    スクリーンと、該分別スクリーンの下方に配置された貯
    溜,移送区画とにより構成されていることを特徴とする
    吹込み用グラスウールの解繊装置。
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