JPH09111168A - インクジェット印刷用インク - Google Patents

インクジェット印刷用インク

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Publication number
JPH09111168A
JPH09111168A JP8249662A JP24966296A JPH09111168A JP H09111168 A JPH09111168 A JP H09111168A JP 8249662 A JP8249662 A JP 8249662A JP 24966296 A JP24966296 A JP 24966296A JP H09111168 A JPH09111168 A JP H09111168A
Authority
JP
Japan
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ink
dye
resin
polymerizable resin
yellow
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Pending
Application number
JP8249662A
Other languages
English (en)
Inventor
Guerino G Sacripante
ジー.サクリパンテ グエリノ
Marcel P Breton
ピー.ブレトン マーセル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Xerox Corp
Original Assignee
Xerox Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Xerox Corp filed Critical Xerox Corp
Publication of JPH09111168A publication Critical patent/JPH09111168A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/30Inkjet printing inks
    • C09D11/32Inkjet printing inks characterised by colouring agents
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S260/00Chemistry of carbon compounds
    • Y10S260/38Ink

Abstract

(57)【要約】 【課題】 粘度、表面張力等のインクに要求される特性
を満たすと共に記録用紙に高品質の画像を提供し、従来
使用されていた共溶媒を省略可能とすることにより環境
に優しい、容易且つ安価に製造できるインクジェット印
刷用インクを提供する。 【解決手段】 液体ベヒクル中に分散された着色粒子を
含むインクジェット印刷用インクにおいて、前記着色粒
子は、スルホン化アルカリのような親水性成分を含む乳
化可能な重合性樹脂に化学結合された染料を含む。乳化
可能な染料ポリマー樹脂は、ポリマー樹脂に化学結合さ
れた染料を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐水性が改良され
たインクジェット印刷用インクに関し、さらに詳細に
は、優れた耐水性と印刷特性を有し、熱インクジェット
や音響インクジェット等の種々の印刷方法に使用可能な
インクジェット印刷用インクに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】種々の
インクジェット印刷方法及び装置が当業界で広く知られ
ているが、二つの主要なインクジェット印刷方法は、熱
インクジェット印刷方法と、音響インクジェット又は圧
電インクジェット印刷方法である。
【0003】熱インクジェット印刷方法では、プリンタ
は、通常、プレナムからインクを導入するための開口部
が設けられたチャンバー内にレジスタ素子を備える。プ
レナムはインクを貯蔵するリザーバにつながっている。
複数のレジスタ素子は、通常、プリミティブと呼ばれる
特定のパターンで印刷ヘッド内に配置される。各レジス
タ素子はノズルプレートのノズルと関連し、ノズルを通
してインクが紙等の印刷媒体に向けて吐出される。印刷
ヘッドとリザーバというアセンブリ全体でインクジェッ
トペンを構成する。操作時には、各レジスタ素子は伝導
性トレースを介してマイクロプロセッサに接続され、選
択されたひとつ以上の素子が電流を運ぶ信号によって加
熱される。この加熱によってチャンバー内にインクの泡
が発生し、これがノズルから印刷媒体に吐出される。こ
のように、複数のレジスタ素子をプリミティブにおける
特定の順序で作動させることにより、媒体上に英数文字
が形成され、ベタ塗りが行われ、その他の印刷性能が提
供される。熱インクジェット印刷方法は、例えば、ユウ
(You )の米国特許第5,169,437号、及びモフ
ァット(Moffatt )らの米国特許第5,207,824
号に詳細に開示されている。
【0004】音響又は圧電インクジェットシステムで
は、インク液滴は圧電発振器によって記録媒体に吐出さ
れる。このようなシステムでは、圧電発振器を備えた記
録ヘッドに記録信号を印加することによりインク液滴が
形成され、記録信号に応じて印刷ヘッドからインクが吐
出されて記録媒体上に画像が形成される。この印刷シス
テムでは、記録信号はパルス変換器のような信号処理手
段によりパルスに変換され、圧電発振器に印加される。
記録信号によって印刷ヘッドのインクチャンバー内のイ
ンクにかかる圧力が変化し、この結果インク液滴がオリ
フィスから記録媒体に吐出される。このようなインクジ
ェットシステムは、例えば、コバヤシ(Kobayashi )ら
の米国特許第4,627,875号に詳細に開示されて
いる。
【0005】これらの及び他のインクジェット記録方法
では、使用されるインクが種々の厳しい性能特性を満た
すことが必要とされる。このような性能特性は一般に、
筆記用具(例えば、万年筆、フエルトペン等)のような
他の液体インクの用途で要求される性能特性より厳し
い。特に、インクジェット印刷方法に使用されるインク
には一般に下記の条件が求められる。 (1)インクは液体としての特性、例えば、粘度と、表
面張力と、圧電発振器の駆動電圧や駆動周波数等の印刷
装置の放電条件並びに印刷ヘッドのオリフィスの形状、
材質及び直径等に適合した導電率とを備えなければなら
ない。 (2)インクは使用の間印刷ヘッドのオリフィスを詰ま
らせることなく、長期間保存可能でなければならない。 (3)印刷されたインクドットの輪郭がなめらかでイン
クのにじみが最少になるように、記録液は紙やフィルム
等の記録媒体に素早く定着しなければならない。 (4)形成されたインク画像は、鮮明な色調と高密度等
を備えた高品質なものでなければならない。また、その
インク画像は高い光沢性と幅広い色彩範囲を持たなけれ
ばならない。 (5)形成されたインク画像は優れた耐水性と耐光性を
示さなければならない。 (6)インクは、インク貯蔵容器、印刷ヘッド部品及び
オリフィス等の周辺の物質を化学的に攻撃したり、腐食
したり、侵食してはならない。 (7)インクは、不快な臭いがしたり、有毒又は可燃性
であってはならない。 (8)インクは、低い起泡性と、高いpH安定性を示さ
ねばならない。
【0006】インクジェット印刷方法用の種々のインク
が当業界では知られている。例えば、シマダ(Shimada
)らの米国特許第4,737,190号や特願平4−
117526号には種々のインクジェット印刷用インク
が開示されている。一般的に、従来のインクジェット印
刷用インクは水性インクであり、多量の水と、湿潤剤及
び/又は共溶媒と、染料とを含んでいる。特定の湿潤
剤、染料又はその他の成分を選択することによって、得
られるインクの印刷特性を調節することができる。
【0007】クリスタル(Crystal )らの米国特許第
5,364,462号には、安定性、吐出特性、溶解性
及び耐水性が改良された、染料をベースとしたインクが
記載されている。水性の染料をベースとしたインクは、
染料と、ヒドロキシエチル化ポリエチレンイミンポリマ
ーとを含む。ヒドロキシエチル化ポリエチレンイミンポ
リマーはヒドロキシプロピル化ポリエチレンイミンポリ
マー又はエピクロロヒドリン変成ポリエチレンイミンポ
リマーに置き換えられてもよい。ジメチルスルホキシド
やテトラメチレンスルホン等の非プロトン性溶媒をイン
クに添加して、染料溶液の溶解度と安定性を改良するこ
ともできる。
【0008】スルホポリエステル樹脂が知られており、
イーストマン ケミカル社(Eastman Chemical Compan
y)の一事業部門であるイーステック インクス社(Eas
tek Inks )から一般に市販されている。1993年1
0月発行の『アメリカンインクメーカー』誌第70〜7
2頁、ケンス R.バートン著の「スルホポリエステ
ル:水をベースとするインク、重ね刷用ラッカー、下塗
り剤用の新樹脂」{KennthR. Barton, "sulfopolyester
s: New Resin for Water-Based Inks, OverprintLacque
rs and Primers," American Ink Maker, pp.70-72 (Oct
orber, 1993)}に記載されているように、このようなス
ルホポリエステル樹脂は、水をベースとするインク、重
ね刷用ラッカー及び下塗り剤としての使用に適してい
る。スルホポリエステル樹脂は、選択されたジカルボン
酸と、グリコールと、スルホオルガノジカルボン酸ナト
リウム又はナトリウムグリコラートとの重縮合反応によ
って製造でき、線形構造を形成する。
【0009】現在数多くのインクジェット印刷用インク
が市販されているが、これらは普通紙上での優れた印刷
品質を提供するが、上述の条件のすべてを満たすもので
はない。特にインクジェット印刷方法に一般に使用され
るインクは、許容できる印刷品質をもたらすが、例え
ば、静電複写画像形成方法で乾式トナー組成物を使用し
た場合に達成される高い印刷品質をもたらすものではな
い。
【0010】インクジェット業界では、上記の条件のす
べてを満たし、且つ普通紙をはじめとする広範囲の記録
媒体上で高い印刷品質を提供する改良されたインクジェ
ット印刷用インクが求められ続けている。最近の市販の
インクジェット印刷用インクの中には、支持体に対する
より広い自由度を有すると共に耐水性の画像を形成でき
るものもあるが、それらは一般に鮮明度が劣ったり、ラ
テンシ(latency )や維持性に劣る点で容認できない。
またこのようなインクは、一般に製造が困難である。こ
のためインクジェット印刷用インクの業界では、簡単に
製造でき、より安価に入手できる、改良されたブラック
及びカラーインクが必要とされている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、紙や透明支持
体をはじめとする幅広い種類の印刷媒体上で優れた耐水
性及び高い印刷品質を有するインクジェット印刷用のイ
ンク組成物を提供する。また、このインク組成物は、イ
ンクジェット印刷環境と装置に適合する一方で、幅広い
色彩範囲、高い光沢性、耐光性、高い安定性、より短い
乾燥時間、不快臭保持の低減及び毒性の低減をはじめと
する最終消費者からの様々な要件を満たす。さらに、本
発明のインクジェット印刷用インク組成物は他のインク
組成物に比べ、普通紙上における印刷品質を著しく改良
する。特に本発明は、印刷媒体に深く浸透して印刷品質
を低下させ且つ色彩間のブリードの原因となる遊離着色
剤物質(即ち、ポリマー鎖と結合していない染料)を低
減することによりインクの印刷品質を改良する。また、
本発明は、インク中の着色剤の量を、従来可能だった量
より多くすることを提供する。
【0012】本発明は、乳化可能な重合性樹脂に染料を
化学的に結合させることによって形成された改良された
インク組成物を提供する。即ち、本発明は、液体、特に
水と接触したときに乳化して直径約2nmから約500
nm、好ましくは約100nm未満の小さい粒子にな
る、染料を含む重合性樹脂を提供する。また、このよう
な重合性樹脂は、乳化可能な特性を達成するために、重
合性樹脂の約2.5から約10モル%の量のスルホン化
アルカリ成分等のイオン基を含む。印刷品質の改良は、
染料分子が印刷媒体に深く浸透して、印刷品質を低下さ
せたり、画像形成後に、浸透した画像の乾燥工程で他の
色と共に色彩間のブリードを生じないように、染料をポ
リマーに化学的に結合させることによって達成できる。
【0013】本発明では、染料は重合性樹脂と個別に混
合されるのではなく、主鎖成分又は側鎖成分のいずれか
として、乳化可能な重合性樹脂に化学結合される。その
ため本発明は、例えば、インクジェット印刷用カラーイ
ンクの基剤の製造を可能にし、この基剤を適切な割合で
混合することにより、任意の色の最終的なインクジェッ
ト印刷用インク組成物を生成することができる 特に本発明は、染料が重合性樹脂に化学結合された乳化
可能な染料−重合性樹脂の着色粒子が液体べヒクル中に
分散されたインクジェット印刷用インクを提供する。
【0014】このように、本発明は、数平均粒子サイズ
が約2nmから約500nmであり、染料が化学結合さ
れた重合性樹脂から構成された着色粒子を含むインクジ
ェット印刷用インク組成物を提供する。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明のインクジェット印刷用イ
ンク組成物は、一般に液体べヒクルに分散された着色粒
子を含む。この着色粒子は重合性樹脂と染料から構成さ
れ、前記染料と1以上の親水性成分とが重合性樹脂に化
学結合されて、乳化可能な染料−重合性樹脂が形成され
る。着色粒子は、染料−重合性樹脂を水のような溶媒中
でこの樹脂のガラス転移点を越える温度で加熱し、その
樹脂を乳化させてサブミクロンのサイズにすることによ
って得られる。本発明では、重合性樹脂は、好ましく
は、スルホン化アルカリ成分のような親水基が結合した
ベース樹脂(ポリマー鎖)を含む。染料もポリマーに結
合し、ベース樹脂鎖に組み込まれてもよい。ポリマー中
の親水基は樹脂の乳化特性を制御し、重合性樹脂を水の
ような溶媒に乳化可能にする。
【0016】本発明のインクジェット印刷用インクにお
ける乳化可能な重合性樹脂のベース樹脂としては、ポリ
アミド、ポリイミド、ポリ(メタ)アクリレート、ポリ
スチレン、スチレン−(メタ)アクリレート共重合体、
ポリエステル、及びこれらの混合物等のようなあらゆる
適切なポリマーが挙げられる。好ましい染料−重合性樹
脂のベース樹脂はポリエステル又はポリスチレンから構
成されるが、本発明の具体例では、本発明の目的が達成
され、インクジェット印刷に関する上記の条件が満たさ
れるかぎり、その他の知られた樹脂も乳化可能な重合性
樹脂のベース樹脂として使用できる。特に、本発明のイ
ンクの乳化可能な重合性樹脂に使われるベース樹脂は、
(1)樹脂はインク中に使用される共溶媒と相溶可能で
なければならない、(2)樹脂は、例えば“コゲーショ
ン”やヒーター効率の劣化を防止するために、印刷ヘッ
ドのエジェクタに使用されるヒーター上でのポリマーの
分解を回避するのに十分に熱的に安定でなければならな
い、(3)樹脂はインクに使用されるポリマーの加水分
解の可能性に関し安定でなければならないという3つの
条件を満たすように選択される。さらに、本発明の乳化
可能な重合性樹脂に使用されるベース樹脂は、親水基が
存在しない場合は、インクに使用される水性媒体に可溶
性であってはならない。
【0017】本発明のインクジェット印刷用インクに使
用される着色粒子は、ベース樹脂のポリマー鎖に結合し
た親水基を含むことが望ましい。この親水基は染料−重
合性樹脂を水又はその他の溶媒に乳化可能とするために
含まれる。本発明の目的が達成されるかぎり、得られる
ポリマーを溶媒に乳化可能とするためにどんな適切な親
水基をベース樹脂のポリマー鎖と結合させてもよい。適
切な親水基の例として、カルボン酸のアルカリ塩、ホス
ホン酸塩、ハロゲン化アンモニウム、アルカリスルホン
酸塩基、及びこれらの混合物等が挙げられるが、これら
に限定されない。ベース樹脂のポリマー鎖に結合される
親水基としては、好ましくは、ナトリウム、カルシウ
ム、リチウム、カリウム、セシウム、バリウム、マグネ
シウム、水素、及びこれらの混合物等のようなアルカリ
金属のカウンタイオンを含むスルホン化アルカリ基が挙
げられる。
【0018】本発明では、染料−ポリマー化合物の最終
的な粒子サイズ(平均直径)は一般的にベース樹脂のポ
リマー鎖に結合された親水基の濃度を調節することによ
って制御することができる。例えば、親水基の濃度が増
すにつれ、染料−重合性樹脂は乳化したときにより小さ
いサイズの粒子になる。また、親水基の濃度が十分に高
い場合、例えば、樹脂の10モル%を越える場合、樹脂
は液体に可溶性になる。逆に、親水基の濃度が低下する
と、液体に乳化したときに染料−重合性樹脂の粒子サイ
ズは大きくなる。親水基の濃度が低くなりすぎ、例え
ば、樹脂の2.5モル%未満になると、対応する粒子サ
イズは500nmを越える場合もあり、インク成分とし
ては使用できなくなる。このように、親水基の濃度が高
すぎたり低すぎると、乳化可能な染料−重合性樹脂の、
約2nmから約500nmというサブミクロンの粒子サ
イズへの自己乳化能力は低下する。従って、本発明の染
料−重合性樹脂では、親水基は染料−重合性樹脂をサブ
ミクロンの所望の粒子サイズに自己乳化するのに十分な
量でベース樹脂のポリマー鎖に結合される。好ましく
は、親水基の濃度は樹脂の約2.5モル%から約15モ
ル%、さらに好ましくは、樹脂の約5モル%から約10
モル%である。
【0019】本発明の具体例においては、染料−重合性
樹脂はジオールとジエステルから誘導されたポリエステ
ルであることが望ましい。好ましい乳化可能な重合性樹
脂では、樹脂は、ジヒドロキシ機能性染料分子、アルキ
レングリコール、及び/又は、オキシアルキレングリコ
ールのようなジオールを約50モル%含む。ジヒドロキ
シ機能性染料は2つの水酸基成分を持つ染料分子を意味
する。ジヒドロキシ機能性染料とアルキレングリコール
又はオキシアルキレングリコールとの混合物を使用して
もよい。好ましい具体例では、ジオールの総量は樹脂の
約50モル%であり、そのうちジヒドロキシ機能性染料
が少なくとも樹脂の20モル%含まれ、残りが樹脂の約
0から約30モル%の有機ジオールである。好ましい重
合性樹脂中のジエステル成分は、好ましくは約2.5か
ら約15モル%の芳香族スルホン酸塩成分、さらに好ま
しくはジメチル 5−スルホイソフタレートナトリウム
塩のような芳香族スルホン化ナトリウム成分と、残りで
ある約35から約47.5モル%のジメチルテレフタレ
ート、ジメチルナフタレンジカルボキシレート、ジメチ
ルイソフタレート、アルキレンジエステル及びこれらの
混合物等のようなジエステルとの混合物である。具体例
の染料ポリエステル樹脂は下記の一般式(I)を持つ。
【0020】
【化1】
【0021】ここでR’は、エチレン、プロピレン、ブ
チレン、ペンチレン、オクチレン等のようなアルキレ
ン;フェニレン;エテニレン;テレフタリレン;イソフ
タリレン;シクロヘキシレン;ビスフェノレン;ビス
(アルキロキシ)ビスフェノレン;これらの誘導体及び
これらの混合物等から選択された(ポリマーの)約35
モル%から約47.5モル%の成分と、エチレン、プロ
ピレン、ブチレン、ペンチレン、オクチレン、フェニレ
ン、テレフタリレン、イソフタリレン、エテニレン、シ
クロヘキシレン、ビスフェノレン及びビス(アルキルオ
キシ)ビスフェノレン等のスルホン化ナトリウム誘導
体、スルホン化カルシウム誘導体及びスルホン化リチウ
ム誘導体のような約2.5モル%から約15モル%のス
ルホン化アルカリ成分との混合物である。Rは約20モ
ル%から約50モル%の染料発色団と、約0モル%から
約30モル%のアルキル基、オキシアルキレン基、ビス
フェニレン、シクロヘキシレン、これらの混合物等との
混合物である。nは約10から約1000の整数であ
り、より好ましくは、約10から約100の整数であ
る。
【0022】具体例では、上記の一般式(I)の乳化可
能な重合性樹脂のジオール成分は少なくとも2つの個別
のジオール成分を含むのが好ましく、一つは一般的に下
記(II)で表わされる二つの機能性水酸基をもつ染料
の発色団である。
【0023】
【化2】
【0024】もう一つはアルキレングリコール又はオキ
シアルキレングリコールのような脂肪族ジオールであ
る。具体例では、染料(発色団)は重合性樹脂の母体鎖
に化学結合される。
【0025】重合性樹脂がポリエステル以外のものであ
る本発明の他の具体例でも、染料は重合性樹脂に結合さ
れた発色団の形態をとることが望ましい。このような具
体例では、染料を、得られるインク組成物に所望の色を
与えるために、任意の効果的かつ所望の量で含むことが
できる。
【0026】本発明の具体例では、乳化可能な染料−重
合性樹脂は約10℃から約100℃のガラス転移点を有
するが、約20℃から約80℃のガラス転移点を有する
ことがより好ましく、約35℃から約80℃のガラス転
移点を有することがさらに好ましい。染料−ポリマーの
乳化は、通常は液体媒体中で染料−ポリマーのガラス転
移点より高い温度で行われる。このため、染料−ポリマ
ーのガラス転移点が100℃を越える場合、その染料−
ポリマーは大気圧下では水に自己乳化することができな
い。逆に、染料−ポリマーのガラス転移点が低すぎる
と、得られた印刷媒体は非常にべたべたするおそれがあ
る。
【0027】このような乳化可能な染料−重合性樹脂を
製造する種々の方法がこの分野で知られており、本発明
の開示に基づけば当業者にとっては明白であろう。例え
ば、スルホン化ポリエステル樹脂は、イーストマン ケ
ミカル社の一実業部門であるイーステック インクス社
より、スルホポリエステルシリーズ1000、110
0、1200、2100として販売されている。これら
のようなスルホポリエステル樹脂及びその製造法は、例
えば、1993年10月発行の『アメリカンインクメー
カー』誌第70〜72頁、ケンス R.バートン著の
「スルホポリエステル:水をベースとするインク、重ね
刷用ラッカー、下塗り剤用の新樹脂」に述べられてい
る。この文献に開示された製造方法を、本発明に従って
必要に応じて調節し、適切な乳化可能なポリエステル樹
脂を製造することができる。
【0028】本発明の染料は重合性樹脂に直接結合され
るので、染料が樹脂の初期形成の段階で重合性樹脂に導
入されることが望ましい。例えば、染料−重合性樹脂の
初期重合前の開始成分に染料を添加することが好まし
い。しかし、当業者にとって明かなように、ベース重合
性樹脂鎖の形成後に、染料を、例えば、側鎖成分として
重合性樹脂に導入することもできる。
【0029】一般的に、本発明のインクジェット印刷用
インクの着色剤物質は染料のみであるが、染料と顔料の
組み合わせをいくつかの具体例で使用することができ
る。
【0030】本発明のインクジェット印刷用インクに所
望の色特性を与えるために、市販の任意の適切な染料を
使用することができる。具体例では、好ましい染料とし
て、アニオン染料、カチオン染料、反応性染料、アルコ
ール可溶性染料、油溶性染料等が挙げられる。蛍光染料
も本発明のインクジェット印刷用のインク組成物に使用
できる。このような染料の具体的な例として、バーンア
シッド(Bernacid)レッド(Red ) 2BMN、ポンタ
ミン(Pontamine ) ブリリアント(Brilliant ) ボ
ンド(Bond) ブルー(Blue) A、BASF X−3
4、ポンタミン、フード(Food) ブラック(Black )
2、キャロダイレクト(Carodirect) ターコイス
(turquoise ) FBL スープラ(Supra ) コンク
(Conc.) {ダイレクト ブルー 199、キャロラ
イナ(Carolina) カラー(Color ) アンド(and )
ケミカル(Chemical)社}、スペシャル(Special )
ファスト(Fast) ターコイス 8GL リキッド(li
quid){ダイレクト ブルー 86、モベイ(Mobay )
ケミカル社)、イントラボンド(Intrabond )リキッ
ド ターコイス GLL{ダイレクト ブルー 86、
クロンプトン(Crompton) アンド ノウルズ(Knowle
s )社}、シブラクロン(Cibracron )ブリリアント
レッド 38−A{リアクティブ レッド4、アルドリ
ッチ(Aldrich ) ケミカル社}、ドリマレン(Drimar
ene ) ブリリアント レッドX−2B{リアクティブ
レッド56、ピラム(Pylam )社}、レバフィクス
(Levafix ) ブリリアント レッド E−4B(モベ
イ ケミカル社)、レバフィックス ブリリアント レ
ッド E−6BA(モベイ ケミカル社)、ピラム サ
ーティファイド(Certified ) D&C レッド#28
(アシッド レッド92、ピラム社)、ダイレクト ブ
リル(Brill ) ピンク(Pink) B グランド(Grou
nd) クルード(Crude )(クロンプトン アンド ノ
ウルズ社)、カータソル(Cartasol) イエロー(Yell
ow) GTF プレスケイク(Presscake ){サンドス
(Sandoz)社}、タートラジン(Tartrazine) エクス
トラ(Extra ) コンク(FD&Cイエロー#5、アシ
ッド イエロー23、サンドス社)、キャロダイレクト
イエロー RL(ダイレクト イエロー86、キャロ
ライナ カラー アンド ケミカル社)、カータソル
イエロー GTF リキッド スペシャル 110(サ
ンドス社)、D&Cイエロー#10{アシッドイエロー
3、トライコン(Tricon)社}、イエロー シェード
(Shade ) 16948(トライコン社)、バスアシッ
ド(Basacid ) ブラック X34(BASF社)、カ
ルタ(Carta ) ブラック 2GT(サンドス社)、ネ
オザポン(Neozapon) レッド 492(BASF
社)、オラソル(Orasol) レッドG{チバガイギー
(Ciba-Geigy)社}、ダイレクト ブリリアント ピン
ク B(クロンプトン−ノウルズ社)、アイゼン(Aize
n ) スピロン(Spilon) レッド C−BH{ホダガ
ヤ(Hodagaya) ケミカル社}、カヤノール(Kayano
l) レッド3BL{ニッポン(Nippon) カヤク(Kay
aku)社}、レバノール(Levanol ) ブリリアント
レッド 3BW(モベイ ケミカル社)、レバダーム
(Levaderm) レモン(Lemon ) イエロー(モベイ
ケミカル社)、スピリット(Spirit) ファスト イエ
ロー 3G、アイゼン スピロン イエローC−GNH
(ホダガヤ ケミカル社)、シリウス(Sirius) スー
プラ イエロー GD167、カータソル ブリリアン
ト イエロー 4GF(サンドス社)、パーガソル(Pe
rgasol) イエロー CGP(チバガイギー社)、オラ
ソルブラック RL(チバガイギー社)、オラソル ブ
ラック RLP(チバガイギー社)、サビニール(Savi
nyl ) ブラック RLS(サンドス社)、ダーマカー
ボン(Dermacarbon ) 2GT(サンドス社)、ピラゾ
ール(Pyrazol ) ブラック BG(ICI社)、モー
ファスト(Morfast ) ブラック コンク A{モート
ン−ティオコル(Morton-Thiokol)社}、ジアゾール
(Diazol) ブラック RN クアッド(Quad)(IC
I社)、オラソル ブルー GN(チバガイギー社)、
サビニール ブルー GLS(サンドス社)、ルクソー
ル(Luxol) ブルー MBSN(モートン−ティオコ
ル社)、セブロン(Sevron) ブルー 5GMF(IC
I社)、バスアシッド ブルー 750(BASF
社);ベイヤー(Bayer )社のレバフィクス ブリリア
ント イエロー E−GA、レバフィクス イエロー
E2RA、レバフィクス ブラック EB、レバフィク
スブラック E−2G、レバフィクス ブラック P−
36A、レバフィクスブラック PN−L、レバフィク
ス ブリリアント レッド E6BA、レバフィクス
ブリリアント ブルー EFFA;ICI社のプロシオ
ン(Procion )ターコイス PA、プロシオン ターコ
イス HA、プロシオン ターコイスHo5G、プロシ
オン ターコイス H−7G、プロシオン レッド M
X−5B、プロシオン レッド H8B(リアクティブ
レッド31)、プロシオンレッド MX 8B GN
S、プロシオン レッド G、プロシオン イエロー
MX−8G、プロシオン ブラック H−EXL、プロ
シオン ブラックP−N、プロシオン ブルー MX−
R、プロシオン ブルー MX−4GD、プロシオン
ブルー MX−G、プロシオン ブルー MX−2G
N;チバガイギー社のチバクロン(Cibacron) レッド
F−B、チバクロン ブラック BG、ラナソル(La
nasol ) ブラック B、ラナソル レッド 5B、ラ
ナソルレッド B、ラナソル イエロー 46;BAS
F社のバスリエン(Baslien) ブラック P−BR、
バスリエン イエロー EG、バスリエン ブリリアン
ト イエロー P−3GN、バスリエン イエロー M
−6GD、バスリエンブリリアント レッド P−3
B、バスリエン スカーレット(Scarlet )E−2G、
バスリエン レッド E−B、バスリエン レッド E
−7B、バスリエン レッド M−5B、バスリエン
ブルー E−R、バスリエン ブリリアント ブルー
P−3R、バスリエン ブラック P−BR、バスリエ
ン ターコイス ブルー P−GR、バスリエン ター
コイス M−2G、バスリエンターコイス E−G、バ
スリエン グリーン E−6B;スミトモ(Sumitomo)
ケミカル社のスミフィクス(Sumifix ) ターコイス
ブルー G、スミフィクス ターコイス ブルー H
−GF、スミフィクス ブラック B、スミフィクス
ブラック H−BG、スミフィクス イエロー 2G
C、スミフィクススープラ スカーレット 2GF、ス
ミフィクス ブリリアント レッド 5BF;クロンプ
トン アンド ノウルズ社の染料化学製品部門のイント
ラクロン(Intracron ) イエロー C−8G、イント
ラクロン レッド C−8B、イントラクロン ターコ
イス ブルー GE、イントラクロン ターコイス H
A、イントラクロン ブラック RL;トライコン社の
アシッド イエロー 17、アシッド レッド 52、
ダイレクト レッド 227;ゼネカ(Zeneca)社のプ
ロジェット(Projet) シアン(Cyan) 1、プロジェ
ット マゼンタ(Magenta ) 17、プロジェット イ
エロー 1G、及び上記染料の混合物等が挙げられる。
また、裸眼では見えないが、可視波長域外の放射線(紫
外線や赤外線等)にさらされると検出可能となる染料、
例えば、ダンシル−リシン(dansyl-lysine )、N−
(2−アミノエチル)−4−アミノ−3,6−ジスルホ
−1,8−ジナフタルイミドジカリウム塩、N−(2−
アミノペンチル)−4−アミノ−3,6−ジスルホ−
1,8−ジナフタルイミドジカリウム塩、キャスケード
(Cascade ) ブルー エチレンジアミン 三ナトリウ
ム塩{モレキュラー プローズ(Molecular Proes )社
製}、キャスケード ブルー カダベリン(cadaverin
e) 三ナトリウム塩(モレキュラー プローズ社
製)、4,4’−ジアミノスチルベン−2,2’−ジス
ルホン酸のビスジアジニル誘導体、4,4’−ジアミノ
スチルベン−2,2’−ジスルホン酸のアミド誘導体、
4,4’−2置換スチルベン−2,2’−ジスルホン酸
のフェニル尿素誘導体、4,4’−2置換スチルベン−
2,2’−ジスルホン酸のモノ又はジナフチルトリアゾ
ール誘導体、ベンジチアゾール誘導体、ベンゾオキサゾ
ール誘導体、ベンゾイミダゾール誘導体、クマリン誘導
体、スルホン酸基を持つピラゾリン誘導体、4,4’−
ビス(トリアジン−2−イルアミノ)スチルベン−2,
2’−ジスルホン酸、2−(スチルベン−4−イル)ナ
フトトリアゾール、2−(4−フェニルスチルベン−4
−イル)ベンゾオキサゾール、4,4−ビス(トリアゾ
−2−イル)スチルベン−2,2’−ジスルホン酸、
1,4−ビス(スチリル)ビフェニル、1,3−ジフェ
ニル−2−ピラゾリン、ビス(ベンゾアゾール−2−イ
ル)誘導体、3−フェニル−7−(トリアジン−2−イ
ル)クマリン、カルボスチリル、ナフタルイミド、3,
7−ジアミノジベンゾチオフェン−2,8−ジスルホン
酸−5,5−ジオキサイド、他の市販材料として、例え
ば、C.I.フロレッセント(Fluorescent ) ブライ
トナー(Brightner ) No.28(C.I.4062
2)、フロレッセントシリーズのルーコフォー(Leucop
hor ) B−302、BMB(C.I.290)、BC
R、BS等その他(ルーコフォー社製)、等も適してい
る。
【0031】具体例では、染料は上記のように2個以上
のOH基を持った発色団という形を取る。OH基の存在
により、染料はジオール成分として重合性樹脂の母体鎖
に化学結合することができ、これによってポリエステル
母体鎖が形成される。しかし、本発明の具体例では、母
体鎖若しくは側鎖成分のいずれかとして、又はヒドロキ
シル成分の代わりに二つのジエステル若しくはジカルボ
ン酸成分を持たせることにより、重合性樹脂に染料を結
合させる任意の方法等も使用することができる。例え
ば、染料が二つのジエステル官能基を持つ場合、これを
適切な有機ジオール及びスルホン化モノマーと共に縮合
することにより、ポリエステル樹脂へと重合することが
できる。本発明の開示に基づけば、当業者にはその他の
メカニズム及び構造は明らかであろう。
【0032】本発明に使用されるその他の適切な染料と
して、ポリオキシアルキレン置換された有機発色団があ
る。このような染料の例としては、下記の構造式(II
I)を有する染料がある。
【0033】
【化3】
【0034】ここで、Aは有機発色団、YはC2からC
18のアルキレンオキサイドの1から約200のラジカル
で構成された直鎖又は分枝ポリオキシアルキレン置換
基、pは発色団あたりのポリオキシアルキレンオキサイ
ド基鎖の数であり、1から6、好ましくは1から4とす
ることができる。例えば、二つのポリオキシアルキレン
置換基が三価の結合基を介して発色団に結合されてもよ
い。発色団は一般的に、N、NR3 、O、S、SO2
SO2 N、SO2 NR3 、CO2 、CON又はCONR
3 (R3 はH、C1 からC12のアルキル、フェニル又は
ベンジル)のような結合基によって、ポリオキシアルキ
レン置換基に共有結合される。また、これらの染料は、
一般的に下記の構造式(IV)によって表わすことがで
きる。
【0035】
【化4】
【0036】ここでAは有機発色団、YはC2からC18
のアルキレンオキサイドの1から約200のラジカルを
持つポリオキシアルキレン置換基、pは1から6の整
数、XはO、NR2 (R2 はH又はC1 からC18のアル
キル)及びSから選択される求核試薬、R1 はアルキレ
ン、アルケニレン、フェニレン及びフェニレンアルキレ
ンから選択され、これらはいずれも炭素原子の総数が2
から30であるかぎり、任意にアルキル基、アルケニル
基、又はアリール基と置換することができる。これらの
染料は米国特許第5,310,887号に詳しく開示さ
れている。
【0037】本発明のインクジェット印刷用インク組成
物中の重合性樹脂に任意の有効量の染料を化学結合させ
て、インクに所望の着色特性を与えることができる。通
常、重合性樹脂は、この重合性樹脂の約20〜約50重
量モル%の染料残基、好ましくは、重合性樹脂の約30
〜約50重量モル%の染料残基、さらに好ましくは、重
合性樹脂の約40〜約50重量モル%の染料残基を含
む。しかし、本発明の目的が達成されるかぎり、上記範
囲以外の量の染料、又は染料と顔料の組み合わせも許容
される。特定の色合いを得るために所望の割合の着色剤
混合物も使用することができる。
【0038】本発明のインクジェット印刷用インク組成
物は、一般に、乳化可能な染料−重合性樹脂を製造し、
これをインクべヒクル中で必要に応じて他のインク成分
と共に分散することにより製造することができる。ここ
でいう「染料−重合性樹脂」とは、主鎖成分又は側鎖成
分のいずれかとして、重合性樹脂に化学的に結合された
染料から得られた生成物を指す。最終的なインク組成物
は、一般に、水及び/又は他の溶媒中で混合物を加熱し
て、染料−重合性樹脂を乳化させ所望のインク粒子のサ
イズにすることにより製造される。
【0039】染料−重合性樹脂が適切な溶媒に乳化され
て、最終的なインクジェット印刷用インク組成物が製造
される。この工程で、染料−重合性樹脂を、水及び/又
は共溶媒のような適切な溶媒中でそのガラス転移点を越
える温度で加熱し、樹脂を乳化させ、これによって、イ
ンクジェット印刷用インクとしての使用に適した所望の
粒子サイズを持つ着色粒子を生成する。一般的に、具体
例では、インクジェット印刷用インク組成物は、溶媒中
で約2〜20重量%の染料−重合性樹脂を染料−重合性
樹脂のガラス転移点を越える温度で加熱することにより
製造される。
【0040】結果として、数平均粒子サイズが約2nm
から約500nmであり、重合性樹脂に結合した染料を
含む着色粒子を含む安定した、均一のインクジェット印
刷用インク組成物が得られる。インクジェット印刷用イ
ンク組成物の着色粒子の粒子サイズは、約5nmから約
100nmが好ましく、約5nmから約75nmがより
好ましい。
【0041】本発明によるインクの液体ベヒクルは水で
構成されるが、必要に応じて、共溶媒を水ベヒクルに加
えることができる。しかし、本発明の具体例では、イン
クベヒクルの溶媒として水を単独で使用することが好ま
しい。これによって、環境にやさしい、共溶媒を含まな
いインクを製造できる。このように、一種又はそれ以上
の共溶媒を使用するか否かは任意である。
【0042】共溶媒を使用する場合、共溶媒は相溶性の
有機成分であることが望ましい。適切な共溶媒の例とし
ては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジ
エチレングリコール、グリセリン、ジプロピレングリコ
ール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、アミド、エーテル、カルボン酸、エステル、アル
コール、有機硫化物、有機スルホキシド、スルホランの
ようなスルホン、アルコール誘導体、カルビトール、ブ
チルカルビトール、セルソルブ、エーテル誘導体、アミ
ノアルコール、ケトン、N−メチルピロリジノン、2−
ピロリドン、シクロヘキシルピロリドン、ヒドロキシエ
ーテル、アミド、ジメチルスルホキシドのようなスルホ
キシド、ラクトン、及びこれらの混合物等が挙げられる
が、これらに限定されない。
【0043】水と一種類以上の共溶媒の混合物を液体ベ
ヒクルとして選択する場合、水と共溶媒との比率は、任
意の有効範囲内の値を取りうる。通常、水と共溶媒との
比率は約100:0から約30:70、好ましくは約9
7:3から約50:50であるが、これらの範囲外であ
ってもよい。液体ベヒクルが水以外の成分を含む場合
は、これらの成分は、一般に、湿潤剤として機能し、通
常、水の沸点より高い沸点を有する。
【0044】湿潤剤を本発明のインクに添加することも
できる。例えば、適切な湿潤剤の例として、グリコー
ル、N−メチル−ピロリドン、2−ピロリドン、N−メ
チル−2−ピロリドン、1,2,−ジメチル−2−イミ
ダゾリジノン、及びこれらの混合物等が挙げられるが、
これらに限定されない。水分の蒸発や沈降を防ぐために
湿潤剤をインクに添加してもよい。また、N−メチル−
ピロリドンや、2−ピロリドンのような特定の湿潤剤は
インクの溶解性を高め、湿潤剤及び共溶媒という二役を
果たすことが知られている。さらに、2−ピロリドンの
ような幾つかの湿潤剤は、長時間印刷において、ジェッ
ト面上にインクが蓄積することを防止することが知られ
ており、これはカートリッジの詰め替えにおいて好まし
い。本発明のインクに混合する場合は、約1重量%から
10重量%の一種類以上の湿潤剤をインクに添加して、
印刷ヘッド上に形成される沈殿物を防止することができ
る。
【0045】その他の成分も本発明のインクに混合する
ことができる。例えば、本発明のインクは、バイオサイ
ド、緩衝剤、妨カビ剤、pH制御剤、導電率調節剤、キ
レート化剤、妨錆剤等のような添加剤を含んでもよい。
本発明のインクジェット印刷用インクはこのような添加
剤を、必要に応じて、任意の有効な量で含むことができ
る。例えば、インクの約0.0001重量%から約4.
0重量%、好ましくは約0.01重量%から約2.0重
量%、さらに好ましくはインクの約0.01重量%から
約0.5重量%、最も好ましくは約0.05重量%から
約0.3重量%の範囲の量でこのような添加剤を加える
ことができる。添加量は、添加剤の成分によって決定さ
れる。緩衝剤の例として、ホウ酸ナトリウム、リン酸水
素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、及びこれらの
混合物等が挙げられるが、これらに限定されない。バイ
オサイドの例として、ダウィシル(Dowicil、商
品名)150、200、75、安息香酸塩、ソルビン酸
塩、及びこれらの混合物等が挙げられるが、これらに限
定されない。
【0046】さらにpH制御剤を必要に応じてインクに
添加してもよい。本発明のインクに適したこのようなp
H制御剤の例として、酸;水酸化リチウム、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウムのようなアルカリ金属の水酸化
物をはじめとする塩基;リン酸塩;炭酸塩;カルボン酸
塩;亜硫酸塩;アミン塩、ジエタノールアミン、トリエ
タノールアミンのようなアミン;及びこれらの混合物等
が挙げられるが、これらに限定されない。pH制御剤を
添加する場合、添加量は約1重量%までの量であること
が好ましく、さらに好ましくは、約0.01重量%から
約1重量%である。
【0047】さらに他の添加剤を加えることもできる。
例えば、紙のカーリングを軽減したり、しわ防止剤とす
るために、トリメチロールプロパンをインクジェット印
刷用インク組成物に添加することができる。トリメチロ
ールのようなこれらの添加剤は、一般に、約27MPa
1/2 から約35MPa1/2 、好ましくは、29MPa
1/2 から33MPa1/2 の範囲の溶解性パラメターを持
ち、水素結合によって紙と結合できる。このようなカー
リング防止剤のその他の例として、N−アセチルエタノ
ールアミン、N,N−ジアセチルピペラジン、トリエチ
レングリコール、N−(2−アミノエチル)エタノール
アミン、1,4−ブタンジオール、N−エチルホルムア
ミド、2−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,5
−ペンタンジオール、ジエチレングリコール、2,2’
−オキシビスエタノール、及びこれらの混合物等が挙げ
られるが、これらに限定されない。本発明のインク中の
カーリング防止剤の濃度は約5重量%から約50重量%
であることが好ましく、10重量%から約30重量%で
あることがより好ましい。
【0048】他の適切な添加物は、例えば、シマダらの
米国特許第4,737,190号に開示されている。
【0049】本発明の具体例では、インク組成物及び特
にこれらに含まれる乳化可能な染料−重合性樹脂は中性
にされる。そのため具体例では、電荷制御剤等を必要に
応じて添加(又は省略)して、他の成分の存在によって
生じるインク組成物中のいかなる電荷も中和することが
できる。
【0050】本発明の最終的なインクジェット印刷用イ
ンク組成物を形成するには、特定の物理的特性が満たさ
れねばならない。例えば、インクジェット記録方法に使
用されるインク組成物は、適正な粘度と表面張力を有さ
ねばならない。本発明では、インクジェット印刷用イン
ク組成物は25℃で約0.7cPから約15cPの粘度
を有することが好ましい。粘度は約1cPから約10c
Pであることがさらに好ましく、約1cPから約5cP
であることが最も好ましい。また、インクジェット印刷
用インク組成物の表面張力は、25℃で約20ダイン/
cmから約70ダイン/cmであることが好ましい。表
面張力は約25ダイン/cmから約60ダイン/cmで
あることがより好ましく、約30ダイン/cmから約4
0ダイン/cmであることがさらに好ましい。
【0051】本発明の重要な利点はインクジェット印刷
方法用の共溶媒を含まないインクを製造できることであ
る。このようなインク組成物は、インクジェット印刷用
インク組成物の製造に通常使用される溶媒を含まないの
で、環境により優しい。さらに、具体例において、本発
明は、インクジェット印刷用インク組成物を生成するた
めに、唯一の溶媒である水の中に分散される分散可能な
ポリマー−着色剤組成物の製造を提供する。
【0052】次に、特定の好ましい実施例に基づいて、
本発明をさらに詳しく説明する。全ての部及び%は特に
指定されないかぎり重量部及び重量パーセントである。
【0053】
【実施例】実施例1:黒色スルホン化ポリエステル−染料樹脂の製
スルホン化ポリエステル樹脂−染料共重合体を、マグネ
チックスターラ、蒸留装置、及び底部排水弁を備えた1
Lのパール(Parr)反応器内で製造した。この反応
器に、172gのジメチル テレフタレート、152g
の1,2−プロパンジオール、29.6gのジメチル
5−スルホイソフタレートナトリウム塩、75gの黒色
染料リアクティント(Reactint) ブッラク X57a
b{ミリケン(Milliken) ケム(Chem. )社製}、及
び0.5gのジブチル酸化スズ水酸化物を入れた。この
混合物を反応器中で165℃まで加熱し、200rpm
で1時間にわたり攪拌した。その後、混合物を5時間か
けてゆっくりと190℃まで昇温した。この間、メタノ
ールが蒸留器に集まった。次いで、混合物を200℃ま
で加熱し、大気圧から1torrまで2時間かけて減圧
を行った。この間1,2−プロパンジオールが蒸留器に
集まった。この工程で75gの1,2−プロパンジオー
ルが集まった。その後1時間かけて、温度をゆっくりと
220℃まで上昇させ、真空度を0.2torrまで低
下させた。次いで、反応器を大気圧まで再加圧し、生成
物を底部排水弁より排出した。
【0054】スルホン化ポリエステル樹脂−染料共重合
体をそのガラス転移点によって分析し、ガラス転移点は
35℃であることがわかった。実施例2:黒色インク組成物の製造 実施例1の黒色スルホン化ポリエステル樹脂−染料共重
合体を使用して、共溶媒を用いない黒色インクを製造し
た。10重量%の実施例1の黒色スルホン化ポリエステ
ル樹脂−染料共重合体を水に分散させることによって、
このインク組成物を製造した。この混合物を90℃で1
5分間混合し、共溶媒を含まない水性インクを得た。こ
の着色粒子の有効直径は50nmであった(Bl−90
粒子計測器v2.2による測定結果)。
【0055】次いで、このインクをヒューレット パッ
カード(Hewlett Packard )社のデスクジェット(Desk
jet ) プリンタを使用して種々の印刷媒体に吐出し
た。インクをゼロックス4024ゼログラフィー紙、ハ
マーミル(Hammermill) コピー紙、及びヒューレット
パッカード アンド テクトロニック(Tektronic )
のインクジェット用コート紙に吐出したところ、すべて
の印刷媒体はエッジが鮮明な耐水性の画像を示した。実施例3:黄色スルホン化ポリエステル−染料樹脂の製
実施例1と同じ手順、同じ装置を使用して、黄色スルホ
ン化ポリエステル樹脂−染料共重合体を製造した。黒色
染料の代わりに、75gの黄色染料リアクティント イ
エロー(ミリケン ケム 社製)を用いた他は、実施例
1と同じ材料を使用した。スルホン化ポリエステル樹脂
−染料共重合体をそのガラス転移点によって分析し、ガ
ラス転移点は24.5℃であることがわかった。実施例4:黄色インク組成物の製造 実施例3の黄色スルホン化ポリエステル樹脂−染料共重
合体を使用して、共溶媒を用いない黄色インクを製造し
た。3重量%の実施例3の黄色スルホン化ポリエステル
樹脂−染料共重合体を水に分散させることによってこの
インク組成物を製造した。混合物を90℃で15分間混
合し、共溶媒を含まない水性インクを得た。この着色粒
子の有効直径は70nmであった(Bl−90粒子計測
器v2.2による測定結果)。
【0056】次いで、このインクをヒューレット パッ
カード社のデスクジェット プリンタを使用して種々の
印刷媒体に吐出した。インクをゼロックス4024ゼロ
グラフィー紙、ハマーミル コピー紙、及びヒューレッ
ト パッカード アンド テクトロニックのインクジェ
ット用コート紙に吐出したところ、すべての印刷媒体は
エッジが鮮明な耐水性の画像を示した。
【0057】
【発明の効果】このように、本発明によるインクジェッ
ト印刷用インクは、粘度、表面張力等のインクに要求さ
れる特性を満たし、且つ記録用紙に高品質の画像を提供
することができる。また、本発明のインクは容易且つ安
価で製造できるため、コストダウンをはかることができ
る。さらに、本発明は従来インクジェット用インク組性
物に使用されていた共溶媒を省略することができ、環境
に優しいインクジェット印刷用インクを提供することが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マーセル ピー.ブレトン カナダ国 エル5エル 2ジー5 オンタ リオ州 ミシソーガ フォークウェイ ド ライブ 94−2676

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体べヒクル中に分散された着色粒子を
    含むインクジェット印刷用インクにおいて、前記着色粒
    子は、親水性成分を含む乳化可能な重合性樹脂に化学結
    合された染料を含むことを特徴とするインクジェット印
    刷用インク。
JP8249662A 1995-09-29 1996-09-20 インクジェット印刷用インク Pending JPH09111168A (ja)

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US08/536,237 US6025412A (en) 1995-09-29 1995-09-29 Colored particulates for ink jet inks

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