JPS63314285A - 水性インク組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、改良されたインクジェット記録用水性インク
に関する。

〔従来技術〕

インクジェット記録用水性インクには、ノズル部の目詰
りがなく、長期間に亘って連続的かつ安定なインク粒子
の噴霧が可能であること、インクジェット記録の中断時
においても、ノズル内において、噴射を妨げたり、噴射
方向を不安定にする乾燥固形分の析出同化が生じないこ
と等が基本的に要求されている。

このため、従来のインクジェット記録用水性インクは、
長期間放置しても染料が析出しないように染料、水及び
湿潤剤（高沸点有機溶媒）の３成分を主成分とし、ノズ
ル部での蒸発量が小さいものが使用されている。

かかる水性インクはノズル内において乾燥固形分の析出
固化が抑制される点で有利なものであるが、印字後の記
録紙上においても蒸発量が小さいため乾燥性に劣り、い
わゆる速乾性インクとしての機能を有するものではなか
った。

この欠点を解消する方法として、（１）揮発性有機溶媒
を用いる方法（２）界面活性剤等を使用する方法等が提
案されているが、（１）の方法ではノズル部においても
、有機溶媒が蒸発し、このため目詰りが生じるという難
点があり、また（２）の界面活性剤を添加する方法では
、染料も紙内部へ浸透するために画像濃度の低下並びに
画像部に「にじみ」や「ぼけ」を生じ１画像品質が劣化
するという欠点がある。

〔目　　的〕

本発明の目的は、耐目詰り性はもちろん速乾性に優れ、
しかも画像濃度の低下や画像品質の劣化がない鮮明かつ
堅牢性に優れた画像を与えるインクジェット記録用水性
インクを提供することにある。

〔構　　成〕

本発明によれば、染料、水及び有機溶剤を主成分とする
インクジェット記録用水性インクにおいて、染料として
平均分子量が５００００以下の水溶性高分子染料を用い
ると共にインクの表面張力を５０ｄｙｎｅ／ａｍ以下に
規定したことを特徴とするインクジェット記録用水性イ
ンクが提供される。

本発明においては、水性インクの成分として、平均分子
量が５００００以下の水溶性高分子染料を用いる。平均
分子量が５ｏｏｏｏを超える水溶性高分子染料は、溶解
安定性が悪く、インク中での沈澱の発生や粘度の上昇が
生じるので、本発明の所期の目的を達成することができ
ない。

本発明で用いられる水溶性高分子染料としては、平均分
子量が５００００以下のものであれば、従来公知の染料
のいずれもが使用できるが、溶解性の点から七ツマー１
単位当り、スルホン酸基、カルボキシル基、アミノ基等
の親水基を２個以上含有するものが好ましく、このよう
な染料としては、例えば下記一般式（Ｉ）の構造を有す
るＤｙｎａｐｏ１社製の染料が挙げられる。

また、本発明においては、紙内部へのインクの浸透性を
高めるためにその表面張力を５０ｄｙｎｅ／　ａｓ以下
に保持する。

その表面張力が５０ｄｙｎｅ／ａｍを越えると、インク
の乾燥時間が長くなり、また画像劣化を生じるので好ま
しくない。

本発明で用いる有機溶剤としては、紙に対する浸透性の
高い有機溶剤、例えばジエチレングリコールモノブチル
エーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、
ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、Ｎ−メチ
ル−２−ピロリドン等が好ましく使用される。

また、本発明の水性インクには、前記必須成分の他に界
面活性剤や湿潤剤を添加することが好ましい。

界面活性剤としては、高級アルコール硫酸エステル塩類
、アルキルアリルスルホン酸塩類、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルエステル
類、フッ素系界面活性剤等が使用される。

また、湿潤剤としては、グリセリン、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール２
００等の従来公知のものが任意に用いられる。

本発明のインク組成物には、必要に応じて更に水に可溶
な溶剤（例えば、ジオキサン、アセトンなど）、防腐防
カビ剤（例えば２，２−ジメチル−アセトキシ−ジオキ
サン、■、３−デヒドロ酢酸ソーダ、ｐ−ヒドロキシ安
息香酸ブチルエステルなど）、ｐＨ調整剤（例えばジェ
タノールアミン、トリエタノールアミンなど）を添加す
ることもできる。

〔効　　果〕

本発明のインクジェット記録用水性インクは、染料成分
に平均分子量５００００の水溶性高分子染料を用いてい
るため、溶解安定性が良く、インク中での沈澱の発生や
、粘度上昇が生じることがなく、またインクが紙に付着
すると高分子染料であるため１紙の内部へ入り込めず、
表面にだけ染着され、溶媒だけが紙内部に浸透していく
ので高画像濃度で、にじみやボケのない鮮鋭度の高い画
像が得られる。また表面張力が５０ｄｙｎｅ／　ａｍ以
下であるため紙への浸透性が高く、浸燥時間も短かい、
即ち、本発明のインクジェット記録用水性インクは、速
乾性にすぐれ高画像濃度、鮮鋭度の高い画像が得られる
。

〔実施例〕

以下、本発明を実施例により説明する。

実施例１ 下記に示す染料、溶剤、湿潤剤、水を下記に示す重量割
合で配合して、インクジェット記録用水性インクを製造
した。

ＣＨ。

グリセリン　　　　　　　　　　　　５重量部エチレン
グリコール　　　　　　　　１５重量部ジエチレングリ
コールモノフェニル　５重量部エーテル 精製水　　　　　　　　　　　　　　７０重量部比較例
１ 実施例１のインクの染料成分１重量部の代りに。

下記の構造を有するＣ、１．アシッドイエロー２３を３
重量部用いた以外はすべて実施例１と同様にしてインク
を製造した。

比較例２ 実施例１のインクからジエチレングリコールモノフェニ
ルエーテルを除いた以外はすべた実施例１と同様にして
インクを製造した。

比較例３ 比較例１のインクからジエチレングリコールモノフェニ
ルエーテルを除いた以外はすべて比較例１と同様にして
インクを製造した。

実施例２ インクジェット記録用水性インクを、下記に示す染料、
溶剤、湿潤剤、水等を下記に示す重量割合で配合して製
造した。

ポリエチレングリコール２　ｏ、ｏ　　　　　　ｓ　ａ
Ｗ！（ｎ＝３０） ジエチレングリコール　　　　　　　２０重量部デヒド
ロ酢酸ナトリウム（防腐剤）０．３重量部精製水　　　
　　　　　　　　　　　７０重量部比較例４ 実施例２のインクの染料成分１重量部の代りに下記の構
造を有する染料３重量部を用いた以外はすべて実施例２
と同様にしてインクを製造した。

比較例５ 実施例２のインクからポリオキシエチレンアルキルエー
テルを除いた以外はすべて実施例２と同様にしてインク
を製造した。

比較例６ 比較例４のインクからポリオキシエチレンアルキルエー
テルを除いた以外はすべて比較例４と同様にしてインク
を製造した。

実施例３ インクジェット記録用水性インクを、下記に示す染料、
溶剤、湿潤剤、水等を下記に示す重量割合で配合して製
造した。

ジエチレングリコール　　　　　　１０重量部ポリエチ
レングリコール２００５重量部ジエチレングリコールモ
ノブチル　　５重量部エーテル 精製水　　　　　　　　　　　　　７０重量部比較例７ 実施例３のインク染料成分１重量部の代りに、ＣｕＰｃ
Ｎ（ＣＨ，）４（ダイレクトブルー８６のＮ　ＣｃＨｓ
　）４塩）３．０重量部を用いた以外はすべて実施例３
と同様にしてインクを製造した。

比較例８ 実施例３のイ゛ンクからジエチレングリコールモノブチ
ルエーテルを除いた以外すべて実施例３と同様にしてイ
ンクを製造した。

比較例９ 比較例７のインクからジエチレングリコールモノブチル
エーテルを除いた以外すべて比較例７と同様にしてイン
クを製造した。

次に、前記で得た実施例及び比較例のインクジェット記
録用の水性インクの表面張力を測定すると共にインクジ
ェットプリンターによるドツト形成後の乾燥時間、画質
及び耐水性を調べた。その結果を表−１に示す。

表−１ （１）染　料　Ｐ：ポリマー Ｍ：モノマー （２）乾燥時間 印刷後、画像部を濾紙でこすり、濾紙へインクの転写が
なくなるまでの時間を測定した。

（３）画質 鮮明が画像が得られた場合を「良」とした・（４）画像
の耐水性 画像サンプルを３０℃の水に１分間浸漬し、浸漬前後の
画像濃度をマクベス濃度計で測定した。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）染料、水及び有機溶剤を主成分とするインクジェ
   ット記録用水性インクにおいて、染料として平均分子量
   が５００００以下の水溶性高分子染料を用いると共にイ
   ンクの表面張力を５０ｄｙｎｅ／ｃｍ以下に規定したこ
   とを特徴とするインクジェット記録用水性インク。
2. （２）ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロ
   ピレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリ
   コールモノフェニルエーテル又はフッ素系界面活性剤の
   少くとも１種を含有する特許請求の第１項記載のインク
   ジェット記録用水性インク。