JPH09110724A - 前立腺癌処置のための組成物 - Google Patents

前立腺癌処置のための組成物

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JPH09110724A
JPH09110724A JP8233697A JP23369796A JPH09110724A JP H09110724 A JPH09110724 A JP H09110724A JP 8233697 A JP8233697 A JP 8233697A JP 23369796 A JP23369796 A JP 23369796A JP H09110724 A JPH09110724 A JP H09110724A
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rhodamine
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prostate cancer
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JP8233697A
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John Albert Arcadi
アルバート アーカディ ジョン
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Huntington Medical Research Institute
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Huntington Medical Research Institute
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はローダミン−123による前立腺癌
の処置を課題とする。 【解決手段】 前立腺癌は前立腺癌細胞のインビボ破壊
を及ぼすのに十分な量のローダミン−123(Rh12
3)の経口投与により、又はRh−123、エチルアル
コール、デキストロース及び水の静脈投与により患者に
おいて処置されうる。この処置溶液は95容量%のエチ
ルアルコールと、5重量%のデキストロース水溶液を有
する5容量%の水の溶液の中にRh−123のストック
溶液を混合することにより調製される。処置は患者の血
液中の前立腺特異的抗原(PSA)のレベルを測定する
ことにより管理される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はローダミン−123
〔メチロ−(6−アミノ−3−イミノ−3H−キサンテ
ン−9−イル)安息香酸塩−塩化水素による前立腺癌を
処置するための組成物及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】代謝性ホルモンの難治性前立腺癌はその
遅い複製速度を理由に化学療法に対しての応答は弱い。
この病気の処置は細胞分裂速度とは独立に又はDNAも
しくはRNA代謝を妨害する能力とは独立に有効である
新規の試薬を必要とする。ローダミン−123(Rh−
123)は一のかかる試薬である。Rh−123は悪性
生存細胞のミトコンドリアの中に優先的に局在してお
り、その理由は正常細胞と悪性細胞とのプラズマ膜電位
における差、及びこの親油性分子上の正電荷を理由とす
る。従って、Rh−123は癌細胞に対して特異的に毒
性である。1986年において、我々は移植可能なラッ
ト前立腺腫瘍R3327−Hに対するジメチルスルホキ
シド(DMSO)の中に溶解したRh−123の作用を
報告した(Dunning)。Rh−123溶液を15
mg/体重kgの投与量において52日間にわたって1日置
きに皮下投与した。腺房細胞の著しい破壊的な変化が、
基底腫由来の細胞の破綻、細胞質の破壊、並びに空胞
化、更には繊維芽形状及び密度における変化を伴って、
認められた。
【0003】1990年において、我々はP・AIII と
呼ばれる非常に悪性のアンドロゲン非依存性移植可能腫
瘍がDMSOに溶解しておいたRh−123に対して非
常に感受性であることを報告した。腫瘍のRh−123
処置は腫瘍細胞の著しい破壊をもたらし、正常細胞にお
ける毒性は認められなかった。未処置の感受性ロバンド
−ウィスター(Lobund-Wister : L-B )ラットへの腫瘍
残余の注入は腫瘍増殖をもたらさなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】DMSOは静脈内
(i.v.)服用にとって満足たるものではないため、
我々はRH−123のアルコール水溶液をもくろみ、そ
れが前立腺癌の処置のためのi.v.点滴にとって満足
たるものであった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、方法の観点に
おいては、前立腺癌を有する患者を処置するための方法
を提供し、これはローダミン−123(Rh−123)
を前立腺癌細胞のインビボ破壊を及ぼすのに十分な量で
投与することによる。好ましくは、Rh−123はエチ
ルアルコールと水との溶液において静脈内投与する。好
ましくは、この溶液はデキストロースを含み、そしてR
h−123の各投与物は約250mlのRh−123溶液
を約4時間にわたって患者に点滴することにより投与す
る。
【0006】別の態様において、Rh−123は液体と
して、又はピルとして、例えば錠剤もしくはカプセルと
して経口投与する。好ましくは、このピルはRh−12
3を長期間かけて、即ち2〜24時間かけて放出し、毒
性を回避せしめるものである。
【0007】好ましくは、患者を、その患者の体重kg当
り約0.5mgから出発して、約30mgに至るまで、又は
毒性が観察されてしまうまでのいづれか早い方が認めら
れるまでRh−123を徐々に増やし、Rh−123の
断続投与で処置する。この処置は、患者の血液中の前立
腺特異的抗原(PSA)のレベルが、本発明に係る処置
を施す直前の患者において認められるレベルから有意義
に低下するまで続ける。
【0008】本発明は、組成物の観点においては、前立
腺癌を有する患者を処置するための溶液を提供する。こ
の溶液はエチルアルコールと、水に溶解してあるRh−
123を含んで成る。好ましくは、この溶液は約5重量
%の糖、例えばデキストロース又はグルコースであって
代謝同化され易いものをも含む。
【0009】本発明は更に前立腺癌を処置するうえで利
用される投与溶液を調製するためのストック溶液をも提
供する。このストック溶液はエチルアルコール(好まし
くは95%のエチルアルコールと5%の水)の中に溶解
されたRh−123を含んで成る。このストック溶液中
のRh−123の濃度はml当り約5〜約25mgである。
【0010】
【発明の実施の形態】以降に、 1)マウスにおけるDMSO、アルコール−グルコース
及びRh−123の毒性; 2)N−メチル−N−ニトロソウレア(MNU)及びテ
ストステロンプロピオネート(TP)の注射によりL−
Wラットにおいて生成された自発性ラット前立腺癌に及
ぼすRh−123の作用;並びに 3)様々なヒト前立腺癌細胞系に及ぼすRh−123の
作用;の我々の研究を説明する。
【0011】これらの研究には、クローン原性(効率的
プレーティング)、Rh−123取込み及び保持、並び
にRh−123誘導化細胞傷害能に及ぼすRh−123
の作用が含まれる。これらの研究はEastman Kodak Comp
any (Rochester, NY )から購入した分子量380.8
3を有するレーザー級のRh−123(C 2117Cl
2 3 )で行った。Rh−123は以下の構造式を有
する:
【0012】
【化1】
【0013】マウスに対する毒性試験 Rh−123,DMSO及びアルコール−グルコースの
ための2種類の溶媒の毒性を生後60日目のスイス−ウ
ェブスター−マウス(Simonsen Laboratories,Inc., Gi
lroy, CA )で試験した。各溶媒に同して5匹のマウス
を用意し、それぞれ12グループ当り2.0,7.5,
15及び20mg/kg体重のRh−123投与量を与え
た。Rh−123を有する及び有さない溶媒を、蒸留水
中の50容量%のDMSO、及び蒸留水中の5重量%の
グルコース溶液中の5容量%のアルコールの濃度におい
て投与した。このグルコースはデキストロース、フルク
トース又は代謝同化し易い任意の適当な糖と交換してよ
い。Rh−123の濃度は5mg/mlとした。適当なコン
トロールを用意した。そのマウスには2週間にわたって
1日置きに皮下注射を施した。
【0014】5匹のマウスのうち3匹がDMSO中の2
0mg/kgのRh−123の投与量で死亡した。5匹のマ
ウスのうちの1匹はDMSO中の15mg/kgのRh−1
23で死亡した。5匹のマウスのうち2匹は50%のD
MSOのみで死亡した。希釈剤としてアルコール−グル
コース溶液を用ると、このマウスは罹病することなく、
2週間にわたり1日置きに与える20mg/kgのRh−1
23の投与量に対して寛容を示した。
【0015】ラットの前立腺癌 L−Wラットの前立腺内及び精嚢内で発症した誘導型自
発性ラット前立腺癌に及ぼすRh−123の効果を調べ
るため、13匹のラットに酸性化MNUを静脈内的に接
種せしめた(30mg/kg体重(BW))。一回のMNU
接種の後、ラットそれぞれにシラスチックチューブの中
にシールされた50mgのTPを皮下移植した。3つのT
P移植片を2ヶ月毎に施した。4〜6ヶ月の潜伏期間の
後、小さな触知可能な腫瘍が腹部において検出された。
次いでそのラットにRh−123(15mg/kgBW)を
1日置きに6回の投与にわたって皮下投与した。Rh−
123を5mg/mlの濃度において、滅菌水中の5%(容
量)のエタノール−5%(重量)のグルコース溶液に溶
かした。これらのラットを、最後のRh−123投与の
1週間後に殺し、そしてその組織を10%のホルマリン
の中で固定した。
【0016】前立腺複合体の腫瘍塊の中で大きな変化は
認められなかった。処理を施してラットの前立腺複合体
の顕微鏡観察は、著しい細胞性及び腺房破壊、ピクノー
ゼ、細胞形質不鮮明、並びに上皮内嚢胞形成を有する腫
瘍組織を示した。処置の効果を図1〜4に示す。図1は
未処理の自発性ラット前立腺複合腺癌(ARPCA)を
示す。顕著な仁を有する不規則な核が注目される。細胞
質は豊富となっており、そしてはっきりしている。図2
は1日置きで6回の投与によりRh−123(15mg/
kg・bw)で処理したARPCAに対する作用を示す。
細胞質の容積は大きく縮小し、そして核は小さくなり、
そして見えにくくなっていた。嚢胞形成は双方の腺房に
おいて示された(矢印)。図3は図2に記載の通りに処
理したARPCAを示す。2つの核の間の細胞の大きな
嚢胞が示された。図4は図2について説明した通りに処
理したARPCAを示す。細胞質のよごれ及び染色性の
低下が注目される。核の明瞭性も失われている。ヘモト
キシリン−及びエオシン−染色切片を示す。図1〜4に
示す写真のオリジナルの倍率は400倍である。その腫
瘍塊のサイズは小さくなっておらず、おそらくは死んだ
及び死にかけている細胞の蓄積残がいを理由とする。正
常にふち取りされた組織は変化を示さなかった。従っ
て、Rh−123は正常な組織に対する有害な作用のな
い有能な抗腫瘍等であることがわかった。
【0017】インビトロでのヒト前立腺癌細胞の研究 Rh−123毒性のアッセイは、3種類のヒト前立腺癌
細胞系PC−3(Kaighn ME, Narayan KS, Ohnuki Y.
ら:Establishment and characterization of ahuman p
rostatic carcinoma cell line, Invest Urol 17 : 16-
23, 1979 ),DU−145(Stone KR, Mickey D, Wun
derli H, ら:Isolation of a human prostatic carcin
oma cell line (DU145), Int J Cancer 21 : 274-281,
1978 )、及びLNCaP(Horoszewitz J, Leong S, K
awinski E, ら:LNCap model of human prostatic carc
inoma, Cancer Res 43 : 1809-1818, 1983 )と、正常
な成人前立腺由来の我々の研究室において誘導した非腫
瘍原性二倍体前立腺繊維芽細胞株(NPF−209)と
で行った。NPF細胞はコントロールとして、つまり比
較のために利用した。これらの細胞をディスポーザブル
プラスチック培養槽の中で、10%の胎児牛血清(FBS;
HyClone Labs, Inc., Logan, UT由来)の付加されたダ
ルベッコ改良イーグル培地及びハムFI2(DMEM/F12;
Sigma ChemicalCo, St. Louis, MO由来)の1:1の混
合物中で維持した。3−〔4,5−ジメチルチアゾール
−2−イル〕−2,5−ジフェニルテトラゾリウムブロ
ミド(MTT),DMSO及びその他の化学試薬もSigm
a から入手した。
【0018】Rh−123を高純水(Milli Q, Millipo
re(orp., Bedford, MA)の中で2mg/mlで溶解し、そし
て使用前に0.2μmの濾過により除菌して細胞培養の
ための標準溶液とした。以下の2通りのインビトロアッ
セイをRh−123処置の後の細胞生存性を評価するた
めに利用した: i)クローナルアッセイ手順によるコロニー形成(Peeh
l DM, Ham RG : Clonal growth of human keratinocyte
s with small amounts of dialyzed serum(少量の透析
血清によるヒトケラチン細胞のクローン増殖)In Vitro
16 : 526-538,1980 );及び ii)従来述べられている技術を利用するMTTアッセイ
により決定される細胞生存性(Alley MC, Scudiero DA,
Monks A, ら:Feasibility of frug screening with p
anels of human tumor cell lines using a microcultu
re tetrazoliumassay(マイクロカルチャーテトラゾリ
ウムアッセイを利用してのヒト腫瘍細胞系パネルの薬剤
スクリーニングの可能)、Cancer Res 40 : 589-601, 1
988)。
【0019】処置細胞のクローン原性能 処置を施したヒト前立腺癌細胞のクローン原性能を、6
0mmのディスポーザブル皿の中に24時間植え付けてお
いた細胞で決定した(1〜2×102 細胞/皿)。細胞
をトリプリケートのセットで最終濃度1〜50μg/ml
のRH−123に24,48、又は72時間曝露した。
それらを洗い、そしてRh−123フリー培養培地で1
0〜14日間再インキュベートし、次いで固定し、染色
し、そして8個以上の細胞より成るコロニーを数えた。
データーは、平行に行ったコントロール(未処値)培養
物において観察されたコロニー数と対比させて図5〜1
0に示し、そしてそれらは反復実験により確認された結
果を示している。
【0020】Rh−123に基づくヒト前立腺癌細胞の
細胞障害能 Rh−123処理に基づく細胞障害能は96穴ディスポ
ーザブルマイクロタイタープレートの中でのヒト前立腺
癌細胞増殖により決定した。これらの細胞をウェル当り
2.5〜4×103 細胞で植え付け、そして2〜3日間
正常培養培地の中で増殖させて対数増殖期の細胞を獲得
した。次いでこれらの細胞を、第1列に適量の滅菌Rh
−123ストック溶液(滅菌水中の95容量%のエチル
アルコール中の25mg/mlのRh−123)を加え、そ
して自動分注器による細胞の次の列の中での系列希釈に
より各実験についての所望の濃度域を得ることで、0〜
80μg/mlの域にわたる様々なRh−123濃度(各
濃度当り8ウェルのセット)に曝露した。各プレート
は、コントロール培養を担うRh−123に曝露されて
いない一列の細胞を有していた。細胞障害能の決定は1
〜8日間のRh−123曝露期間の間、毎日行った。各
試験時に2枚のマイクロタイタープレートを使い、一方
は即時生存評価のために用い、そして他方は曝露をとめ
てからRh−123処置細胞が復活そして増殖する能力
を試験するために用いた。このため、処理プレートのウ
ェルから培地を完全に取り除き、そしてそのウェルを無
血清培地で洗い、次いでDMEM/FI2培養培地を含
む新鮮な10%のFBS(胎児牛血清)と2〜5日間イ
ンキュベーションし、その後細胞生存性決定した。
【0021】ヒト前立腺癌細胞の生存性の決定 マイクロタイタープレート中のヒト前立腺癌細胞の生存
性の決定は、細胞の0.4mg/mlのMTTとの37℃で
4時間のインキュベーション、その後の培地の除去、次
いで細胞結合色素の150μlのDMSOの中での溶解
により行った。次いでプレートをEmaxプレジション
マイクロタイタープレートリーダー(Molecular Device
s Corporation, Menlo Park, CA )によりA540nmで
測定した。MTTは生存細胞中のミトコンドリアにより
不溶性ホルマザンへと還元される。細胞結合色素はDM
SOにより溶解され、そして540nmの波長での吸収に
より光学的に定量される。OD540nm測定値は試験サ
ンプル中に存在している生存細胞の数の尺度となる。R
h−123処理に基づく増殖阻害は各マイクロタイター
プレート上のコントロール(未処理)培養ウェルにより
得られる測定値と比較して決定した。結果を各細胞系に
より2〜3回の反復実験により確認した。
【0022】インビトロでのヒト前立腺癌細胞によるR
h−123の保持 ヒト前立腺癌細胞によるRh−123保持は、EPIC
SプロフィールIIフローサイトメーター(Coulter Cor
p., Miami, FL)を利用するフローサイトメトリーによ
り決定した。半集密細胞培養物をRh−123に1時間
曝露し、洗い、そしてRh−123フリー培養培地の中
で24時間インキュベーションした。Rh−123取込
み及び保持は、1時間のRh−123曝露の直後及びR
h−123曝露をやめてから24時間後に集めた10,
000個の細胞の蛍光強度(488nmの励起波長)によ
り決定した。
【0023】インビトロでのヒト前立腺癌細胞に対する
Rh−123細胞障害能 図5〜10は、1〜7日間の0〜80μg/mlのRh−
123に対する曝露を経て調べた様々なヒト前立腺癌細
胞による反復実験で得られたデーターを示す。図5〜8
は、広域(0〜80μg/ml)のRh−123濃度での
様々な細胞により観察された細胞障害作用を対比させて
いる。図9〜10はやや狭い域(0〜16μg/ml)の
Rh−123濃度をカバーする異なる実験由来のデータ
ーを示す。
【0024】図5はPC−3前立腺癌細胞に対する0〜
80μg/mlの濃度域でのRh−123曝露の作用を示
す。このデーターは、1,2,3,5又は7日間にわた
る様々なRh−123濃度に対する曝露を経て存在して
いる生存細胞の%として示す(コントロール(未処理)
姉妹ウェル中の生存細胞に対して示す)。各Rh−12
3濃度について示す値は8又は16のデュリプリケート
ウェルの平均である。細胞の生存性は上記の通りにして
決定した。略語Rh1d,Rh2d,Rh3d,Rh5
d及びRh7dはそれぞれ1,2,3,5又は7日間連
続してRh−123に対して曝露した細胞を意味する。
Rh1d/R3dは、1日Rh−123に曝露され、次
いで3日間正常増殖培地の中で回復させられ、その後細
胞生存評価された細胞を意味する。Rh3d/R5は、
3日間Rh−123曝露し、そして5日間回復させ、細
胞生存評価した細胞を意味する。Rh7d/R3は、7
日間Rh−123曝露し、そして3日間正常増殖培地の
中で回復させ、次いで細胞生存評価した細胞を意味す
る。
【0025】図6はLNCap前立腺癌細胞に対する0
〜80μg/mlの濃度域でのRh−123曝露の効果を
示す。このデーターは図5に記載と同じ実験から得、そ
して同一の略語及びその他の詳細を適用する。
【0026】図7はDU−145前立腺癌細胞に対する
0〜80μg/mlの濃度域でのRh−123曝露の効果
を示す。このデーターは図5に記載のと同じ実験に由来
する。
【0027】図8はNPF非腫瘍原性二倍体前立腺細胞
における0〜80μg/mlの濃度域でのRh−123曝
露の効果を示す。Rh−123処理に基づく増殖阻害
は、図5,6及び7に示す腫瘍原性細胞により観察され
たものよりもはるかに低いことに注目すべきである。図
8についてのデーターは図5のデーターについて説明し
たものと同じ実験から得た。
【0028】生存細胞の減少は1.25〜2μg/mlほ
どの低い濃度で2日間以上Rh−123に対して曝露し
た3タイプのヒト前立腺癌細胞(PC−3,LNCaP
及びDU−145)の全てにおいて著しかった。反対
に、NPF非腫瘍原性二倍体細胞の生存性は長いRh−
123曝露を経た後でさえも比較的高く維持された。細
胞障害作用の程度の3種のヒト前立腺癌細胞系において
若干異なっていた。PC−3細胞はRh−123曝露に
対して最も感受性であるようであった。DU−145細
胞は、PC−3又はLNCaP細胞のいづれよりも強い
ようであった。10μg/mlより高いRh−123濃度
においては細胞に対する細胞障害作用の有意義な上昇は
なかった(図5〜8)。Rh−123フリー正常増殖培
地の中でインキュベートしたRh−123処理前立腺癌
細胞の回復は弱かった。生存細胞の相対的な低下は同じ
か又は一層急となり、正常増殖培地への復帰にかかわら
ず、生存細胞の持続減少又は増殖阻害が示唆される(図
5〜8を参照のこと)。
【0029】クローン原性アッセイ(図11〜14)
は、PC−3及びLNCaP細胞のコロニー増殖が10
μg/mlのRh−123に対する曝露を経て大いに抑制
されることを示した。Rh−123に基づく増殖抑制は
DU−145細胞においてはあまり著しくなかった。3
種の癌細胞系全てにおけるコロニー増殖の完全抑制が、
72時間にわたる10μg/mlのRh−123曝露を経
て認められた。72時間の曝露の後、最大抑制(コント
ロールの28%)を伴う正常ヒト成人前立腺繊維芽細胞
の弱い投与量−依存性抑制が認められた。総合的な抑制
は50μg/mlへの72時間の曝露の後でさえも達成さ
れなかった(データーは示さず)。
【0030】上記のデーターはフローサイトメトリーに
より得られるRh−123保持とよく相関する(以下の
表を参照のこと)。有意義な量のRh−123(73〜
64%)が、Rh−123を除いた24時間後に、3種
類の癌細胞系により保持された。反対に、NPF細胞に
より取込まれたRh−123の90%より多くが薬剤を
除去してから24時間以内に失われていた。即ち、これ
らのデーターは、処理した前立腺癌細胞に対するRh−
123の強められた毒性が、それらの薬剤の選択的保持
に基づいていることを示唆する。
【0031】以下の表は色素フリー培地中での24時間
のRh−123の細胞保持を示す。相対的色素保持は、
Rh−123ラベル化細胞を色素フリー培地の中で24
時間回復させた後の平均蛍光のシフトから計算した。平
均蛍光値は10μg/mlのRh−123による1時間の
ラベル化を100%として標準化した。
【0032】 表 (色素フリー培地中で24時間後のRh−123の保持) ────────────────────────────────── 細胞系 %Rh−123保持率 ────────────────────────────────── ヒト前立腺癌腫 DU−145 23 LNCaP 集団1 24 集団2 64 PC−3 40 正常前立腺繊維芽細胞 NPF−209 9 ──────────────────────────────────
【0033】インビトロでの細胞に対するRh−123
の破壊的作用は幾人かの著者により報告されているが
(Lampidis, ら:Selective killing of carcinoma cel
ls invitro by lipophilic-cationic compounds: A cel
lular basis, Biomed Pharmacother 39:220-226, 1985;
Lampidis, ら:Selective toxicity of Rhodamine-123
in carcinoma cells in vitro, Cancer Res 43:716-72
0, 1983; Bernal, ら:Rhodamine-123 selectively red
uces clonal growth of carcinoma cells in vitro, Sc
ience 218:1117-1118, 1982; Bernal, ら:Anticarcino
ma activity invivo of Rhodamine-123, a mitochondri
al-specific dye, Science 222:169-172, 1983)、イン
ビボでの固体腫瘍に対するその作用の報告は少ない(He
rr, ら:Anticarcinoma activity of Rhodamine-123 ag
ainst a murine renal adenocarcinoma, Cancer Res 4
8:2061-2063, 1988)。我々の以前に報告した研究(Arc
adiJA: Rhodamine-123 as effective agent in rat pro
state tumor R3327-H, Urology 28:501-503, 1986; Arc
adi JA: Use of Rhodamine-123 in the treatmentof th
e Pollard III rat prostate adenocarcinoma, Surg On
col 44:103-108, 1990 )及びRh−123により効果
的に処理した移植可能腫瘍によるラットの大がかりな研
究は、Rh−123がラットにおける移植された前立腺
腫瘍を破壊できることを示唆した。
【0034】上記の我々の研究及び我々の論文(Arcad
i, ら:Studies of Rhodamine-123:Effect on Rat Pros
tate Cancer and Human Prostate Cancer Cells in Vit
ro,Journal of Surgical Oncology, 59:86-93 (1995))
においても報告した研究は、Rh−123を短時間にわ
たって与える投与による自発性ラット前立腺癌の細胞破
壊を実証し、そして更に3種類のヒト前立腺癌細胞系の
優先的な感受性も実証する。
【0035】以下のプロトコールは、患者の前立腺癌を
処置するための手順を述べる。
【0036】プロトコール 認定基準:1)代謝性ホルモン耐性前立腺癌腫 2)上昇するPSA 排除基準:1)既知の心筋症 2)劣った機能評点 3)限られた生存期待(<90日) 試験パラメーター:一週間の投与期間中CPK,EKG及びクレアチンを3回: 週毎:履歴、身体、機能評点、CBC、生化学プロフィール 、PSA,EKG ストック溶液:水中の95%のエタノール(容量)25mg/ml 最終調製品:最終濃度5%のエタノールに表示の投与量(以下参照)を5DW( 滅菌水中の5重量%のデキストロース)に添加 投与法:4時間のi.v.点滴又は約100ml/hrのいづれかゆっくりした方
【0037】
【表1】
【0038】承認及び排除のための表示の基準にかけた
後、患者を上記のプロトコールのパートA、次いでパー
トBに従う4−週サイクルで処置した。第1週目の処置
投与中、慣用のCPK,EKG及びクレアチン測定を患
者について3回行い、毒性の徴候を調べた。週ベース
で、患者を慣用の身体検査、並びに完全血液総数、生化
学プロフィール、EKG及びPSA測定にかけた。例え
ば、代謝性ホルモン耐性前立腺癌腫を有する患者は約1
00ng/mlのPSAレベルを有しうる。正常なPSA測
定値は通常約4ng/ml未満と考えられている。
【0039】パートAの第1週目のプロトコール中、患
者を検診し、そして上記の様々な試験にかけるが、Rh
−123は投与しない。第1週目の終了時において、即
ち最初4週サイクル(A/1)の開始時において、体重
kg当り1mgのRh−123に相当する投与量を患者に与
える適量のストック溶液を加えておいた250mlの5D
W(滅菌水中の5重量%のデキストロース)の4時間の
i.v.点滴を与えた。例えば、もし患者が体重70kg
であるなら、250mlの5DWに2.8mlのストック溶
液(95%のエチルアルコール及び5%の水中の25mg
/mlのRh−123)を加え、70mgのRh−123及
び約1容量%のエチルアルコールを含む252.8mlの
処理溶液を調製する。追加のエチルアルコールは、Rh
−123が溶液のままとなっていることを確実なものと
するために全部で約5容量%となるまで加えてよい。
【0040】第5週目の開始時において、即ち第2の4
週サイクル(B/5)の開始時において、同じ手順を踏
んで体重kg当り2mgのRh−123の投与量を患者に与
えた。投与量は9週目の開始時において250mlの5D
Wに14mlのストック溶液を加え、35mgのRh−12
3及び約5容量%のエチルアルコールを含む265mlの
処理溶液を調製することにより、5mg/kgまで増やし
た。13週目の開始時での10mg/kgの投与量及びその
後の各投与量に関し、処理溶液を十分なる5DWで希釈
し、エチルアルコールの濃度を約5容量%にするが、し
かしながら患者によっては、この溶液は最大10容量%
のアルコール含有量で利用してよい。この手順は、患者
が毒性の徴候を示すまで、又は投与量が30mg/kgのレ
ベルに至るまで、上記のプロトコールのパートAに表示
の通りに続ける(約5容量%のエチルアルコールを含む
全部で1675.8mlの処理溶液に関して、1591.
8mlの5DW中の84mlのストック溶液)。
【0041】むろん、パートA処置はより低いレベルの
Rh−123、即ち、所望するなら0.2〜0.5mg/
kg体重で始めてもよい。従って、この処理溶液は約0.
2〜約5容量%のエチルアルコールを含むであろう。処
理溶液中のアルコール濃度が患者の快適又は寛容レベル
を超えるなら、この溶液は5DWで許容のレベルにまで
希釈し、そして4時間より長い時間にわたって投与して
よい。いづれにせよ、約400mlを超える溶液を有する
処理溶液を投与するためには、点滴は約100ml/hr以
下の速度において通常行う。
【0042】例えば、もし患者が9週目及び12週目の
間に毒性の徴候を示したら(即ち、第3の4週サイクル
(A/9)中、パートAのもとでの投与量が5mg/kgで
あり、そして毒性が生じたら、)、毒性の徴候が消失す
るまで処置をやめる。その場合、患者をパートBのプロ
トコールに従って処置する。即ち、体重kg当り2mgのR
h−123の単独投与(即ち、パートAのプロトコール
のもとで患者に与えた最大の無毒性投与量)を、各サイ
クルについての表示の頻度で1日置きに、最終処置(こ
れは21週目から始まる)まで、その患者が事前に重度
な毒性徴候を示さないか又は患者のPSAレベルが約4
を下まわらない限り、施す。例えば、第1サイクル(B
/1)の第1週目の開始時に、患者に表示の投与量を第
1日目に、最初の4週サイクルに関する全部で一回の投
与で与える。次いで、第5週目の開始時(第2の4週サ
イクル、B/5)において、患者に1日目及び3日目に
第2の4週サイクルに関する全部で2回の投与で与え
る。この手順を必要に応じて21週目の開始時(第6サ
イクル、B/21)まで続け、このときには患者は1
日、3日、5日、7日、9日及び11日目において第6
の4週サイクルに関する全部で6回の投与を受ける。そ
の後、患者を上記の通りの試験でモニターし、そしてこ
の処置を必要に応じて反復し、その者のPSAレベルを
約4以下に保たれるようになるか、又は毒性時点のいづ
れかが最初にくるまで続ける。
【0043】Rh−123はその他のi.v.投与の手
順により患者に投与してよい。例えば、前立腺癌を有す
る患者へのRh−123の投与の慣用の方法は、液体溶
液形態又はピル、例えば錠剤もしくはカプセルのいづれ
かでの経口投与により、前立腺癌細胞を患者の血液のP
SA測定数が処置を始める前に認められていたレベルよ
りも実質的に低いレベルに至るまで下がる程度にまでイ
ンビボ破壊させるようにすることにある。もし患者がR
h−123の経口投与由来の毒性作用に感受性であるな
ら、医薬品は腸内錠剤又はカプセルの中に含ませる。そ
れにおいてはRh−123の粒子に長期間にわたって
(即ち、体重kg当り2〜15mgのRh−123を約2〜
約24時間の間隔で)小腸の中で放出されるようにコー
ティングが施されている。必要な時間放出を供するため
のカプセル又は錠剤への医薬品の製剤化は当業者に公知
の日常の手順により行われる。
【0044】理想的には、Rh−123に対する患者の
寛容性が樹立された後に、その患者に前立腺癌細胞の増
殖を阻止し、且つその患者のPSAレベルが安全な値で
保たれるよう、即ち、4又は5ng/ml未満となるように
適当なレベル及び間隔でRh−123の予防投与を与え
てよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】未処理の自発性ラット前立腺複合体腺癌(AR
PCA)を示す、図面に代わる顕微鏡写真。
【図2】Rh−123により、15mg/kg体重の率で1
日置き、6回の投与で処理したARPCAの、図面に代
わる顕微鏡写真。
【図3】図2に示す通りに処理したARPCAの、図面
に代わる顕微鏡写真。
【図4】図2に示す通りに処理したARPCAの、図面
に代わる顕微鏡写真。
【図5】PC−3前立腺癌細胞における0〜80μg/
mlの濃度域のRh−123曝露の効果を示すグラフ。
【図6】LNCaP前立腺癌細胞における0〜80μg
/mlの濃度域でのRh−123曝露の効果を示す。
【図7】DU−145前立腺癌細胞における0〜80μ
g/mlの濃度域でのRh−123曝露の効果を示す。
【図8】NPF非腫瘍原性二倍体前立腺癌細胞における
0〜80μg/mlの濃度域でのRh−123曝露の効果
を示す。
【図9】0〜16μg/mlの濃度で1〜7日間のRh−
123曝露に基づくPC−3前立腺癌細胞における増殖
阻害を示すグラフ。
【図10】0〜16μg/mlの濃度で1〜7日間のRh
−123曝露に基づくNPF非腫瘍原性前立腺繊維芽細
胞における増殖阻害を示す。
【図11】NPF非腫瘍原性前立腺細胞におけるコロニ
ー増殖に及ぼすRh−123の効果を示す三次元棒グラ
フ。
【図12】PC−3前立腺癌細胞におけるコロニー増殖
に及ぼすRh−123の効果を示す図11に類似の棒グ
ラフ。
【図13】DU−145前立腺癌細胞におけるコロニー
増殖に及ぼすRh−123の効果を示す図11及び12
に類似の棒グラフ。
【図14】LNCaP前立腺癌細胞におけるコロニー増
殖に及ぼすRh−123の効果を示す図11〜13に類
似の棒グラフ。
【手続補正書】
【提出日】平成8年8月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前立腺癌細胞のインビボ破壊を及ぼすの
    に十分な量のローダミン−123のエチルアルコールと
    水との溶液の静脈内投与を含んで成る、前立腺癌を処置
    するための方法。
  2. 【請求項2】 前立腺癌を有する患者を処置するための
    方法であって前記患者の血液中のPSAレベルを測定
    し、その患者と前立腺癌細胞のインビボ破壊を及ぼすの
    に十分な量のローダミン−123を投与し、そしてその
    後患者の前立腺癌細胞の破壊を確認するために患者のP
    SAレベルを測定することを含んで成る方法。
  3. 【請求項3】 前記処置の前後に患者のPSAレベルを
    測定し、次いで患者の血液中のPSAレベルを実質的に
    下げるのに十分なローダミン−123を投与する工程を
    含む、請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記溶液を約250mlの容量で注射する
    ことを含む、請求項1又は3記載の方法。
  5. 【請求項5】 ローダミン−123の投与を約4時間で
    完了させる、請求項1〜4のいづれか1項記載の方法。
  6. 【請求項6】 患者を1日置きに体重kg当り約30mg以
    下のローダミン−123で処置する、請求項1〜5のい
    づれか1項記載の方法。
  7. 【請求項7】 患者を体重kg当り約0.2〜約15mgの
    ローダミン−123で処置する、請求項1〜5のいづれ
    か1項記載の方法。
  8. 【請求項8】 患者にローダミン−123の溶液を少な
    くとも24時間の間隔で投与し、そしてローダミン−1
    23に基づく毒性の徴候を患者が示すまでその量を増や
    し、そしてその後その毒性を及ぼす量及び速度より少な
    い量及び速度で患者にローダミン−123を投与する、
    請求項1〜7のいづれか1項記載の方法。
  9. 【請求項9】 前立腺癌を有する患者を処置するための
    方法であって、エチルアルコールと、水に溶解したロー
    ダミン−123とを含んで成る溶液。
  10. 【請求項10】 代謝同化され易い溶解糖を含む、請求
    項9記載の溶液。
  11. 【請求項11】 前記糖がデキストロース、グルコース
    及びフルクトースより成る群から選ばれる、請求項10
    記載の溶液。
  12. 【請求項12】 前記糖が約5重量%に相当する量で存
    在している、請求項10又は11記載の溶液。
  13. 【請求項13】 前記エチルアルコールが約0.2〜約
    5容量%の量で存在している、請求項9〜12のいづれ
    か1項記載の溶液。
  14. 【請求項14】 前立腺癌を処置するための投与溶液を
    調製するためのストック溶液であって、エチルアルコー
    ルに溶解したローダミン−123を含んで成るストック
    溶液。
  15. 【請求項15】 前記溶液が約95容量%のエチルアル
    コール及び約5容量%の滅菌水を含む、請求項14記載
    のストック溶液。
  16. 【請求項16】 前記ローダミン−123が約4〜約2
    5mg/mlの溶液の量で存在している、請求項14又は1
    5記載の溶液。
  17. 【請求項17】 約2時間より長い時間にわたって、且
    つ患者の前立腺癌細胞のインビボ破壊を及ぼすのに十分
    な量において患者により吸収されるローダミン−123
    を放出するピル中のローダミン−123の経口投与を含
    んで成る、前立腺癌を有する患者の処置のための方法。
  18. 【請求項18】 前記ピルが患者の体重kg当り約0.2
    〜約30mgのローダミン−123を放出する、請求項1
    7記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記ローダミン−123が約24時間
    以内で放出される、請求項17又は18記載の方法。
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