JPH09110010A - 可搬式電動結束バンド引締め装置 - Google Patents

可搬式電動結束バンド引締め装置

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JPH09110010A
JPH09110010A JP26566795A JP26566795A JPH09110010A JP H09110010 A JPH09110010 A JP H09110010A JP 26566795 A JP26566795 A JP 26566795A JP 26566795 A JP26566795 A JP 26566795A JP H09110010 A JPH09110010 A JP H09110010A
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roller
tightening
lever
sliding body
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Yoshiyuki Shimizu
義幸 志水
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篤夫 高瀬
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Tyton Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動結束バンド引締め装置を、電動モータを
駆動源とする可搬式に構成する場合に、引締めローラと
押えローラとによる結束バンドの挾圧力を増減調節する
ことができるようにする。 【解決手段】 引締めローラ2と押えローラ21とを対
向して配置する。押えローラ21を上下動させるための
レバー51の動作を回転カム5で制御する。レバー51
の摺動体52を頭付きボルトで形成し、その頭付きボル
トのねじ込み量を調節できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線のような線材
などを結束バンドで結束して束ねるときに用いられる電
動結束バンド引締め装置のうち、特に可搬式の装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、電線などの線材を束ねることに用
いる電動結束バンド引締め装置として据置き式のものが
知られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】据置き式の電動結束バ
ンド引締め装置は当該装置の設置場所でしか結束作業を
行うことができない。しかしながら、線材を束ねる作業
を行う場所は、特定の決まった場所であるとは限らず、
様々な作業現場において電線やその他の線材を結束バン
ドを用いて束ねる作業が行われる。また、据置き式の電
動結束バンド引締め装置では線材を引締め装置のところ
に持っていくという作業が必要になるが、電動結束バン
ド引締め装置を線材のところに持っていって結束するこ
とが便利な場合も少なくない。
【0004】そこで、電動結束バンド引締め装置を小型
化して携帯できるように可搬式にすることが有効である
と考えられる。また、可搬式の電動結束バンド引締め装
置においては、結束の開始から結束バンドの余剰部分を
カットするまでの一連の工程の動力源を電動モータに求
めることが有益である。
【0005】ところで、電動モータを動力源とする可搬
式の電動結束バンド引締め装置において、結束バンドを
引き締める機能を、外周面を凹凸にした引締めローラ
と、その引締めローラに結束バンドを押し付ける押えロ
ーラとに担わせる場合、結束バンド引締め力は引締めロ
ーラによって結束バンドに加えられる引張力によって左
右され、その引張力の大小は、引締めローラと押えロー
ラとの共働による結束バンドの挾圧力の大小によって左
右される。
【0006】他方、結束バンドはその厚さが一様ではな
く、また、結束バンドが合成樹脂製であれば、引締めロ
ーラと押えローラとの挾圧によってある程度圧縮される
ので、結束バンドで線材を強く確実に結束するために
は、引締め時に引締めローラと押えローラとが適切な力
で結束バンドを挾圧していることが要求される。
【0007】本発明は以上の事情の下でなされたもので
あり、電動結束バンド引締め装置を電動モータを駆動源
とする可搬式とする場合において、引締め時における引
締めローラと押えローラとによる結束バンドの挾圧力を
増減調節することができるようにして、厚さの異なる結
束バンドや、合成樹脂製の結束バンドのように比較的柔
軟な結束バンドに対しても、確実な結束作業を行うこと
のできる可搬式電動結束バンド引締め装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る可搬式電動
結束バンド引締め装置は、結束バンドの挿入される溝部
を挾む両側に、結束バンドを引締め方向に送る引締めロ
ーラとこの引締めローラに結束バンドを押し付ける押え
ローラとが振り分けて配備され、回転伝達機構を介して
電動モータの回転軸に上記引締めローラが連動連結さ
れ、中間部に揺動支点を有するレバーの基端部に摺動体
が設けられその先端部に上記押えローラが回転自在に支
持され、このレバーの摺動体を押してレバーを揺動させ
ることにより上記押えローラを結束バンド押付け位置に
突出させる動作部と上記押えローラが結束バンド押付け
位置から待機位置に後退することを許す非動作部とを有
する回転カムが上記回転伝達機構に連動連結されている
と共に、上記引締めローラと待機位置の押えローラとの
間隔を増減調節する間隔調節機構を備えている、という
ものである。
【0009】上記構成の可搬式電動結束バンド引締め装
置において、電動モータの回転は回転伝達機構を介して
引締めローラや回転カムに伝達される。
【0010】回転カムが回転してその動作部が摺動体を
押すことによりレバーを揺動させると、押えローラが結
束バンド押付け位置に突出する。したがって、引締めロ
ーラと押えローラとの間の溝部に挿入されている結束バ
ンドが引締めローラによって引締め方向に送られ、引締
め作業が行われる。また、回転カムの非動作部が摺動体
に対応した時点で押えローラが待機位置に後退する。
【0011】そして、間隔調節機構によって引締めロー
ラと待機位置の押えローラとの間隔を増大させると、引
締めローラと押えローラとの共働による結束バンドの挾
圧力が弱まる。また、そのようにすることによって厚さ
の厚い結束バンドの使用が可能となる。
【0012】逆に、間隔調節機構によって引締めローラ
と待機位置の押えローラとの間隔を減少させると、引締
めローラと押えローラとの共働による結束バンドの挾圧
力が強まる。また、そのようにすることによって厚さの
薄い結束バンドの使用が可能となる。
【0013】上記摺動体はレバーの基端部に形成された
ねじ孔にねじ込まれたねじ軸によって形成することがで
き、その場合には、ねじ軸と上記ねじ孔とのねじ合わせ
箇所によって間隔調節機構が形成される。この間隔調節
機構では、ねじ軸を緩み方向に回転することによって引
締めローラと待機位置の押えローラとの間隔が増大し、
ねじ軸を締付け方向に回転することによって引締めロー
ラと待機位置の押えローラとの間隔が減少する。
【0014】上記ねじ軸には頭付きボルトを用いること
が可能であり、その頭付きボルトの軸部先端に回転カム
の動作部に対する摺動部が設けることが可能である。そ
して、頭付きボルトの頭部とレバーの基端部との間に、
緩み止め部材を介在させることによって、結束作業中に
生じる振動や衝撃によって引締めボルトと押えボルトと
の間隔が変化するような事態が起こることを回避でき
る。緩み止め部材には皿ばねを重ね合わせてなる弾性体
を用いることが可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る可搬式電動結
束バンド引締め装置の要部機構を概略で示した斜視図、
図2〜図4は動作説明図、図5は間隔調節機構57の作
用説明図、図6は第2回転カムと第2レバーとを示す説
明図、図7は可搬式電動結束バンド引締め装置の外観を
示す側面図、図8は引締めローラ2と押えローラ21の
作用説明図、図9〜図12は引締め作業の各工程の説明
図である。
【0016】図1を参照して要部機構を説明する。この
可搬式電動結束バンド引締め装置は、電動モータ1を動
力源としており、電動モータ1のスイッチ回路(不図
示)がリミットスイッチ11の蹴片12の揺動動作によ
って離接される。
【0017】電動モータ1の回転軸13と引締めローラ
2とが歯車列3を介して連動連結されている。歯車列3
は、電動モータ1の回転軸13に設けられた傘歯車31
およびそれに噛み合う傘歯車32と、傘歯車32と同軸
に設けられた平歯車でなる中間歯車33、その中間歯車
33と引締めローラ2と同軸に設けられた平歯車40と
の間に配備されて相互に噛み合っている平歯車でなる複
数の中間歯車34〜39とを有する。図例の歯車列3で
は、中間歯車33〜39や傘歯車31,32、さらには
平歯車40の歯数を相互に調節して電動モータ1の回転
が引締めローラ2に適切に伝わるように工夫されてい
る。
【0018】歯車列3を形成している中間歯車33〜3
9のうちの1つ、図例では中間歯車36が固定されてい
る回転軸41に第1回転カム51と第2回転カム56と
が固定されている。図5に明瞭に示したように、第1回
転カム5は径大な動作部5aと径小な非動作部5bとを
有しており、また、図6に明瞭に示したように、第2回
転カム6は突出状の動作部6aと径小な非動作部6bと
を有している。そして、図2〜図4で判るように、第2
回転カム6の動作部6aは、第1回転カム5の非動作部
5bに対し、それらの回転方向において所定角度だけ前
方に位置している。
【0019】図1および図5において、51は第1レバ
ーであり、この第1レバー51の中央部(中間部)が中
間歯車38を回転自在に支持している支軸42に揺動自
在に支持されて、その支持箇所が第1レバー51の揺動
支点になっている。第1レバー51の基端部に第1摺動
体52が設けられている。この第1摺動体52は、第1
レバー51の基端部に形成されたねじ孔53にねじ込ま
れたねじ軸、具体的には頭付きボルトでなり、その頭付
きボルトの軸部先端に第1回転カム5の動作部5aに対
する摺動部54が設けられていると共に、頭付きボルト
の頭部55と第1レバー51の基端部との間に緩み止め
部材56が介在されている。緩み止め部材56は弾性
体、具体的には皿ばねを重ね合わせてなる弾性体で構成
されている。この緩み止め部材56は振動や衝撃で頭付
きボルトでなる第1摺動体52がねじ孔53に対して回
転することを阻止する機能を有している。また、第1レ
バー51の先端部に押えローラ21が回転自在に支持さ
れて、その押えローラ21が上記引締めローラ2に対向
している。第1レバー51の先端部と受け具58との間
に亘ってコイルばねでなる第1ばね体59が設けられて
おり、この第1ばね体59によって第1レバー51の先
端部が引っ張られていることにより、上記押えローラ2
1が常時後退方向に付勢されている。
【0020】そして、第1回転カム5の動作部5aが第
1摺動体52を押すことにより、第1ばね体59の付勢
に抗して第1レバー51を揺動させると、押えローラ2
1が引締めローラ2に接近して結束バンド押付け位置に
突出する。また、第1回転カム5の非動作部5bが第1
摺動体52に対応しているときには、第1ばね体59の
付勢により押えローラ21が引締めローラ2から離れる
方向に移動して待機位置に後退する。
【0021】上記第1摺動体52を形成しているねじ軸
(頭付きボルト)と上記ねじ孔53とのねじ合わせ箇所
によって間隔調節機構57が形成されている。この間隔
調節機構57は引締めローラ2と待機位置の押えローラ
21との間隔H(図5参照)を増減調節することに使わ
れる。この間隔調節機構57では、ねじ軸である第1摺
動体52を緩み方向に回転することによって上記間隔H
を増大させることができ、第1摺動体52を締付け方向
に回転することによって上記間隔Hを減少させることが
できる。
【0022】図1および図6において、61は第2レバ
ーであり、この第2レバー61の中央部(中間部)が上
記第1レバー51の揺動支点を形成しているものと同じ
支軸42に揺動自在に支持されて、その支持箇所が第2
レバー61の揺動支点になっている。第2レバー61の
基端部に第2摺動体62が設けられている。この第2摺
動体62は第2レバー61の基端部を突出させることに
より形成されている。また、第2レバー61の先端部に
カッタ63が連結されている。
【0023】そして、第2回転カム6の動作部6aが第
2摺動体62を押して第2レバー61を揺動させると、
カッタ63が結束バンド(後述する)の切断位置まで往
動する。また、第2回転カム6の非動作部6bが第2摺
動体62に対応しているときには、カッタ63が待機位
置に復動し得るようになっている。第2レバー61の先
端部と上記受け具58との間に亘ってコイルばねでなる
第2ばね体69が設けられており、この第2ばね体69
によって第2レバー61の先端部が引っ張られているこ
とにより、上記カッタ63が復動方向に常時付勢されて
いる。
【0024】上記歯車列3の所定の中間歯車34に第3
回転カム7が設けられており、この第3回転カム7によ
って上記リミットスイッチ11の蹴片12が蹴られるよ
うになっている。ここで、上記した第1回転カム5や第
2回転カム6は周方向の一箇所にだけ動作部5a,6a
を有している。そして、第3回転カム7が1回転してリ
ミットスイッチ11の蹴片12を蹴った後でその蹴片1
2が元位置に復帰するまでの間に、第1回転カム5およ
び第2回転カム6が一回転するように構成されている。
【0025】上述したように、第2回転カム6の動作部
6aは、第1回転カム5の非動作部5bに対し、それら
の回転方向において所定の小さな角度だけ前方に位置し
ているので、第1摺動体52に対する第1回転カム5の
対応箇所が動作部5aから非動作部5bに移行する直前
で、後述する第2摺動体62に対する第2回転カム6の
対応箇所が非動作部6bから動作部6aに移行するよう
になっている(図4参照)。
【0026】図7(a)に示したように、この電動結束
バンド引締め装置のハウジング8は短銃に似た形状を有
している。すなわち、ハウジング8は、握持部81とこ
の握持部81から前方に延び出た胴部82とこの胴部8
2の先端部に設けられたヘッド部83とを一体に備えて
いる。そして、図2〜図4に示したように、握持部81
に電動モータ1が配備され、胴部82に歯車列3、第1
レバー51,第2レバー61などが配備され、ヘッド部
83に引締めローラ2と押えローラ21とが配備されて
いる。
【0027】図7(a)(b)のように、ハウジング8
のヘッド部83の上部に、そのヘッド部83を縦断して
溝部84が設けられている。この溝部84は結束バンド
を挿入するのに十分な幅を有し、しかもヘッド部83の
側面で開放している。
【0028】そして、上記溝部84を挾む両側に、上記
した引締めローラ2と押えローラ21とが振り分けて配
備されている。図2〜図4に示したように、溝部84に
よって区画されたヘッド部83の上下2つの空間区画S
1,S2のうち、胴部82につながっている下空間区画
S2に押えローラ21が、胴部82に下空間区画S2を
介してつながっている上空間区画S1に引締めローラ2
が、それぞれ配備されている。また、図7(a)で判る
ように、上記カッタ63は、引締めローラ2の前位置で
溝部84を横切って往復動可能になっている。カッタ6
3はハウジング8のヘッド部83に設けられたガイド溝
85(図2〜図4参照)により案内される。
【0029】図8に示したように、引締めローラ2はそ
の外周面がローレット加工による凹凸面となされてい
る。これに対し、押えローラ21はその外周面が平坦面
となされている。
【0030】次に図2〜図4ならびに図9〜図12など
を参照して作用を説明する。
【0031】この可搬式電動結束バンド引締め装置は、
ハウジング8の握持部81を手で持って操作される。そ
して、その握持部81に設けられた押ボタン9を押すこ
とによって、電動モータ1のスイッチ回路が接続して電
動モータ1が始動する。また、第3回転カム7によって
リミットスイッチ12の蹴片12が蹴られるとスイッチ
回路が離反して電動モータ1が停止する。
【0032】図2はスタート状態を示しており、この状
態では、第3回転カム7によってリミットスイッチ12
の蹴片12が押されており、また、第1摺動体52は第
1回転カム5の非動作部5bに対応し、第2摺動体62
は第2回転カム6の非動作部6bに対応している。した
がって、押えローラ21やカッタ63は待機位置であ
る。このときに、図9のように溝部84に結束バンド1
00が挿入される。図1に示したように、結束バンド1
00は端部に頭部110を備えており、この頭部110
に、ループさせた結束バンド100を通して電線などの
束ねた線材200を巻き込んでいる。
【0033】押ボタン9を押して電動モータ1を始動す
ると、電動モータ1の回転が歯車列3を経て引締めロー
ラ2に伝達されて引締めローラ2が回転する。第1回転
カム5や第2回転カム6も回転する。
【0034】図3のように、第1回転カム5が回転して
その動作部5aが第1摺動体52を押すと、第1レバー
51が揺動して押えローラ21が矢符bのように結束バ
ンド押付け位置に突出する。そのため、図10のように
溝部84に挿入されている結束バンド100を引締めロ
ーラ2と押えローラ21とが共働して挾圧する。これに
より、結束バンド100が引締めローラ2によって矢符
aのように引締め方向に送られる。そして、結束バンド
100が引締め方向に送られると、線材200を束ねて
いる結束バンド100がハウジング8の端面80側に引
き寄せられて、図10のように頭部110がハウジング
の端面80に当たり、その後も結束バンド100の送り
が続行される。そのため、図11のように、結束バンド
100が頭部110から引き出されて引締められる。こ
うして、十分に強い力で引締めが行われた後では、引締
めローラ2が回転しても結束バンド100が送られなく
なるので、引締めローラ2は空転する。
【0035】このように引締めローラ2が空転すると、
引締めローラ2が結束バンド100を削り、その削り粕
が発生することがあるが、その削り粕は、カットにより
生じた結束バンド100の余剰部分101に乗ってその
余剰部分101と共にハウジング8の外へ排出される。
そのため、歯車列3に削り粕が付着して動作不良を起こ
すという事態は起こりにくい。
【0036】図4のように、第1回転カム5の対応箇所
が動作部5aから非動作部5bに移行する直前になった
ときには、第2摺動体62に対する第2回転カム6の対
応箇所が非動作部6bから動作部6aに移行する。これ
により、第2レバー61が揺動してカッタ63が矢符c
のようにカッタ63が往動し、図4および図12のよう
に結束バンド100の余剰部分101がカットされる。
【0037】電動モータ1は、結束バンド100がカッ
トされた後も、第3回転カム7がリミットスイッチ11
の蹴片12を蹴るまでは駆動されているので、結束バン
ド100の余剰部分101は、カット後に引締めローラ
2によって矢符dのようにハウジング8の外へ排出され
る。
【0038】そして、第1回転カム5の非動作部5bが
第1摺動体51に対応した時点で押えローラ21が待機
位置に後退し、また、第2回転カム6の非動作部6bが
第2摺動体62に対応した時点でカッタ63が待機位置
に復動し、さらに、第3回転カム7がリミットスイッチ
11の蹴片12を蹴って電動モータ1が停止し、図2の
スタート状態に戻る。これで1サイクルが終了する。
【0039】なお、図2〜図4において、歯車列3中に
付した矢印や引締めローラ2に付した矢印はそれらの回
転方向を示している。
【0040】上記構成では、第1回転カム5および第2
回転カム6が共通の中間歯車36に同軸状に設けられて
いるので、第1回転カム5や第2回転カム6が中間歯車
36と重なり状に配備されることになってハウジング8
の内部空間が有効に使われ、それにより小型化が達成さ
れている。この小型化作用は、第1レバー51および第
2レバー61の揺動支点の位置を中間歯車38を支持し
ている支軸42と同軸にしてあることによってさらに顕
著に発揮されている。
【0041】また、この可搬式電動結束バンド引締め装
置において、間隔調節機構57によって引締めローラ2
と待機位置の押えローラ21との間隔を増大させると、
引締めローラ2と押えローラ21との共働による結束バ
ンド100の挾圧力が弱まる。また、そのようにするこ
とによって厚さの厚い結束バンドの使用が可能となる。
逆に、間隔調節機構57によって引締めローラ2と待機
位置の押えローラ21との間隔を減少させると、引締め
ローラ2と押えローラ21との共働による結束バンド1
00の挾圧力が強まる。また、そのようにすることによ
って厚さの薄い結束バンド100の使用が可能となる。
【0042】この実施形態においては、回転伝達機構と
して歯車列3を採用しているけれども、回転伝達機構を
チェン機構やリンク機構で構成してもよい。
【0043】
【発明の効果】本発明に係る可搬式電動結束バンド引締
め装置によれば、それが可搬式であるので結束作業場所
の制限が無くなり、しかもそのハウジングを短銃に似た
形状にすることによって持ち運びや取扱性の利便性が高
まって使い勝手が向上し、しかも迅速で確実な結束作業
を行うことができるようになるという効果がある。
【0044】そして、引締めローラと待機位置の押えロ
ーラとの間隔を増減調節して結束バンドの挾圧力を調節
したり、結束バンドの厚さに適切に対応させたりするこ
とが可能になるので、厚さの異なる結束バンドや合成樹
脂製の結束バンドに適切な引張力を付与して確実な結束
作業を行うことができるようになる。
【0045】間隔調節機構をねじ軸と上記ねじ孔とのね
じ合わせ箇所によって構成すると、その構造が簡単にな
り、間隔調節も容易である。また、ねじ軸に頭付きボル
トを用いることは価格を安くすることに役立ち、さら
に、皿ばねを重ね合わせた弾性体によってねじ軸として
の頭付きボルトの緩み止めを行うと、結束作業中に生じ
る振動や衝撃によって引締めボルトと押えボルトとの間
隔が変化して結束の強さが変わるといった事態を確実に
防止できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る可搬式電動結束バンド引締め装置
の要部機構を概略で示した斜視図である。
【図2】スタート状態の説明図である。
【図3】引締め工程の説明図である。
【図4】カット工程の説明図である。
【図5】間隔調節機構の作用説明図である。
【図6】第2回転カムと第2レバーとを示す説明図であ
る。
【図7】(a)は可搬式電動結束バンド引締め装置の外
観を示す側面図である。(b)はハウジングの端面を示
す正面図である。
【図8】引締めローラと押えローラの作用説明図であ
る。
【図9】スタート状態の説明図である。
【図10】引締め工程の説明図である。
【図11】引締め工程の説明図である。
【図12】カット工程の説明図である。
【符号の説明】
1 電動モータ 2 引締めローラ 3 歯車列(回転伝達機構) 5 第1回転カム(回転カム) 13 電動モータの回転軸 21 押えローラ 51 第1レバー(レバー) 52 第1摺動体(摺動体) 5a 動作部 5b 非動作部 53 ねじ孔 54 摺動部 56 緩み止め部材 57 間隔調節機構 84 溝部 100 結束バンド H 引締めローラと待機位置の押えローラとの間隔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結束バンドの挿入される溝部を挾む両側
    に、結束バンドを引締め方向に送る引締めローラとこの
    引締めローラに結束バンドを押し付ける押えローラとが
    振り分けて配備され、回転伝達機構を介して電動モータ
    の回転軸に上記引締めローラが連動連結され、 中間部に揺動支点を有するレバーの基端部に摺動体が設
    けられその先端部に上記押えローラが回転自在に支持さ
    れ、このレバーの摺動体を押してレバーを揺動させるこ
    とにより上記押えローラを結束バンド押付け位置に突出
    させる動作部と上記押えローラが結束バンド押付け位置
    から待機位置に後退することを許す非動作部とを有する
    回転カムが上記回転伝達機構に連動連結されていると共
    に、上記引締めローラと待機位置の押えローラとの間隔
    を増減調節する間隔調節機構を備えていることを特徴と
    する可搬式電動結束バンド引締め装置。
  2. 【請求項2】 レバーの基端部に形成されたねじ孔にね
    じ込まれたねじ軸によって摺動体が形成され、そのねじ
    軸と上記ねじ孔とのねじ合わせ箇所によって間隔調節機
    構が形成されている請求項1に記載の可搬式電動結束バ
    ンド引締め装置。
  3. 【請求項3】 摺動体を形成しているねじ軸が頭付きボ
    ルトでなり、その頭付きボルトの軸部先端に回転カムの
    動作部に対する摺動部が設けられていると共に、頭付き
    ボルトの頭部とレバーの基端部との間に、緩み止め部材
    が介在されている請求項2に記載の可搬式電動結束バン
    ド引締め装置。
  4. 【請求項4】 緩み止め部材が、皿ばねを重ね合わせて
    なる弾性体である請求項3に記載の可搬式電動結束バン
    ド引締め装置。
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