JP3655953B2 - 可搬式電動結束バンド引締め装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電線のような線材などを結束バンドで結束して束ねるときに用いられる電動結束バンド引締め装置のうち、特に可搬式の装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電線などの線材を束ねることに用いる電動結束バンド引締め装置として据置き式のものが知られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
据置き式の電動結束バンド引締め装置は当該装置の設置場所でしか結束作業を行うことができない。しかしながら、線材を束ねる作業を行う場所は、特定の決まった場所であるとは限らず、様々な作業現場において電線やその他の線材を結束バンドを用いて束ねる作業が行われる。また、据置き式の電動結束バンド引締め装置では線材を引締め装置のところに持っていくという作業が必要になるが、電動結束バンド引締め装置を線材のところに持っていって結束することが便利な場合も少なくない。
【0004】
そこで、電動結束バンド引締め装置を小型化して携帯できるように可搬式にすることが有効であると考えられる。また、可搬式の電動結束バンド引締め装置においては、結束の開始から結束バンドの余剰部分をカットするまでの一連の工程の動力源を電動モータに求めることが有益である。
【0005】
ところで、電動モータを動力源とする可搬式の電動結束バンド引締め装置において、結束バンドを引き締める機能を外周面を凹凸にした引締めローラに担わせる場合、線材を結束した結束バンドが引締めローラで一定の引張力で完全に引き締められた後であって、結束バンドの余剰部分をカットする前の段階では、引締めローラが回転しても結束バンドが引締めローラによっては引締め方向に送られなくなるので、引締めローラが結束バンドを削りながら空転するという自体が起こり、結束バンドの削り粕が比較的多量に発生する。
【0006】
他方、電動モータの回転を引締めローラに伝達するためにはハウジングの内部に歯車機構、チェン機構またはリンク機構などのような回転部や摺動部を有する回転伝達機構を配備しておく必要がある。
【0007】
ところが、ハウジングの内部に上記した回転伝達機構や引締めローラを配備したような可搬式電動結束バンド引締め装置において、仮に、引締め作業中に発生した上記の削り粕がハウジングの中に排出されるような構造になっていると、その削り粕が回転伝達機構の動作不良の原因になりやすい。したがって、削り粕を取り除くために分解掃除などを頻繁に行うことを余儀なくされるという問題が生じる。
【0008】
本発明は以上の事情の下でなされたものであり、電動結束バンド引締め装置を電動モータを駆動源とする可搬式とする場合において、引締め作業中に発生する結束バンドの削り粕が、カットされた結束バンドの余剰部分と共にハウジングの外に排出されるような工夫を講じることによって、分解掃除を頻繁に行わなくて済む可搬式電動結束バンド引締め装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る可搬式電動結束バンド引締め装置は、握持部とこの握持部から前方に延び出た胴部とこの胴部の先端部に設けられたヘッド部とを一体に備える中空のハウジングを有し、そのハウジングのヘッド部を縦断して結束バンドの挿入される溝部が設けられ、その溝部を挾む両側に、結束バンドを引締め方向に送る引締めローラとこの引締めローラに結束バンドを押し付ける押えローラとが振り分けて配備され、上記胴部に配備された回転伝達機構を介して電動モータの回転軸に上記引締めローラが連動連結されていると共に、上記溝部によって区画されたヘッド部の上下2つの空間区画のうち、胴部につながっている下空間区画に上記押えローラが、胴部に下空間区画を介してつながっている上空間区画に引締めローラが、それぞれ配備されている、というものである。
【0010】
この可搬式電動結束バンド引締め装置において、引締めローラは、ハウジングのヘッド部を縦断する溝部によって区画されたヘッド部の上下2つの空間区画のうちの上空間区画に配備されており、その上空間区画が回転伝達機構の配備されている胴部に直接にはつながっていない。しかも、上記溝部がヘッド部を縦断していることにより、引締められた結束バンドをカットして生じる余剰部分がその溝部を通って引締めローラの送り力によってハウジングの外へ排出される。したがって、削り粕も結束バンドの余剰部分と共にハウジングの外へ排出される。
【0011】
引締めローラはその外周面が、たとえば多数の先鋭状の凸条が周方向に並んだような凹凸面になっていることが望ましい。そのようにしておくと、結束バンドの引締め時に滑りが生じにくくなる。しかしながら、その反面で、引締めが完了した後では結束バンドが削られて削り粕が発生しやすくなるけれども、上記のように削り粕は結束バンドの余剰部分と共にハウジングの外へ排出されるので、削り粕がハウジングの中に侵入して回転伝達機構の動作不良を起こすといったおそれは少ない。また、押えローラはその外周面が平坦面となされていることが望ましく、そのようにしておくと、押えローラによっては結束バンドが削られないので、押えローラによって削られた削り粕が回転伝達機構の動作不良を引き起こすおそれはなくなる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る可搬式電動結束バンド引締め装置の要部機構を概略で示した斜視図、図2〜図4は動作説明図、図5は間隔調節機構57の作用説明図、図6は第2回転カムと第2レバーとを示す説明図、図7は可搬式電動結束バンド引締め装置の外観を示す側面図、図8は引締めローラ2と押えローラ21の作用説明図、図9〜図12は引締め作業の各工程の説明図である。
【0013】
図1を参照して要部機構を説明する。この可搬式電動結束バンド引締め装置は、電動モータ1を動力源としており、電動モータ1のスイッチ回路(不図示)がリミットスイッチ11の蹴片12の揺動動作によって離接される。
【0014】
電動モータ1の回転軸13と引締めローラ2とが歯車列3を介して連動連結されている。歯車列3は、電動モータ1の回転軸13に設けられた傘歯車31およびそれに噛み合う傘歯車32と、傘歯車32と同軸に設けられた平歯車でなる中間歯車33、その中間歯車33と引締めローラ2と同軸に設けられた平歯車40との間に配備されて相互に噛み合っている平歯車でなる複数の中間歯車34〜39とを有する。図例の歯車列3では、中間歯車33〜39や傘歯車31,32、さらには平歯車40の歯数を相互に調節して電動モータ1の回転が引締めローラ2に適切に伝わるように工夫されている。
【0015】
歯車列3を形成している中間歯車33〜39のうちの1つ、図例では中間歯車36が固定されている回転軸41に第1回転カム51と第2回転カム56とが固定されている。図5に明瞭に示したように、第1回転カム5は径大な動作部5aと径小な非動作部5bとを有しており、また、図6に明瞭に示したように、第2回転カム6は突出状の動作部6aと径小な非動作部6bとを有している。そして、図2〜図4で判るように、第2回転カム6の動作部6aは、第1回転カム5の非動作部5bに対し、それらの回転方向において所定角度だけ前方に位置している。
【0016】
図1および図5において、51は第1レバーであり、この第1レバー51の中央部(中間部)が中間歯車38を回転自在に支持している支軸42に揺動自在に支持されて、その支持箇所が第1レバー51の揺動支点になっている。第1レバー51の基端部に第1摺動体52が設けられている。この第1摺動体52は、第1レバー51の基端部に形成されたねじ孔53にねじ込まれたねじ軸、具体的には頭付きボルトでなり、その頭付きボルトの軸部先端に第1回転カム5の動作部5aに対する摺動部54が設けられていると共に、頭付きボルトの頭部55と第1レバー51の基端部との間に緩み止め部材56が介在されている。緩み止め部材56は弾性体で構成されている。この緩み止め部材56は振動や衝撃で頭付きボルトでなる第1摺動体52がねじ孔53に対して回転することを阻止する機能を有している。また、第1レバー51の先端部に押えローラ21が回転自在に支持されて、その押えローラ21が上記引締めローラ2に対向している。第1レバー51の先端部と受け具58との間に亘ってコイルばねでなる第1ばね体59が設けられており、この第1ばね体59によって第1レバー51の先端部が引っ張られていることにより、上記押えローラ21が常時後退方向に付勢されている。
【0017】
そして、第1回転カム5の動作部5aが第1摺動体52を押すことにより、第1ばね体59の付勢に抗して第1レバー51を揺動させると、押えローラ21が引締めローラ2に接近して結束バンド押付け位置に突出する。また、第1回転カム5の非動作部5bが第1摺動体52に対応しているときには、第1ばね体59の付勢により押えローラ21が引締めローラ2から離れる方向に移動して待機位置に後退する。
【0018】
上記第1摺動体52を形成しているねじ軸(頭付きボルト)と上記ねじ孔53とのねじ合わせ箇所によって間隔調節機構57が形成されている。この間隔調節機構57は引締めローラ2と待機位置の押えローラ21との間隔H(図5参照)を増減調節することに使われる。この間隔調節機構57では、ねじ軸である第1摺動体52を緩み方向に回転することによって上記間隔Hを増大させることができ、第1摺動体52を締付け方向に回転することによって上記間隔Hを減少させることができる。
【0019】
図1および図6において、61は第2レバーであり、この第2レバー61の中央部(中間部)が上記第1レバー51の揺動支点を形成しているものと同じ支軸42に揺動自在に支持されて、その支持箇所が第2レバー61の揺動支点になっている。第2レバー61の基端部に第2摺動体62が設けられている。この第2摺動体62は第2レバー61の基端部を突出させることにより形成されている。また、第2レバー61の先端部にカッタ63が連結されている。
【0020】
そして、第2回転カム6の動作部6aが第2摺動体62を押して第2レバー61を揺動させると、カッタ63が結束バンド(後述する)の切断位置まで往動する。また、第2回転カム6の非動作部6bが第2摺動体62に対応しているときには、カッタ63が待機位置に復動し得るようになっている。第2レバー61の先端部と上記受け具58との間に亘ってコイルばねでなる第2ばね体69が設けられており、この第2ばね体69によって第2レバー61の先端部が引っ張られていることにより、上記カッタ63が復動方向に常時付勢されている。
【0021】
上記歯車列3の所定の中間歯車34に第3回転カム7が設けられており、この第3回転カム7によって上記リミットスイッチ11の蹴片12が蹴られるようになっている。ここで、上記した第1回転カム5や第2回転カム6は周方向の一箇所にだけ動作部5a,6aを有している。そして、第3回転カム7が1回転してリミットスイッチ11の蹴片12を蹴った後でその蹴片12が元位置に復帰するまでの間に、第1回転カム5および第2回転カム6が一回転するように構成されている。
【0022】
上述したように、第2回転カム6の動作部6aは、第1回転カム5の非動作部5bに対し、それらの回転方向において所定の小さな角度だけ前方に位置しているので、第1摺動体52に対する第1回転カム5の対応箇所が動作部5aから非動作部5bに移行する直前で、後述する第2摺動体62に対する第2回転カム6の対応箇所が非動作部6bから動作部6aに移行するようになっている(図4参照)。
【0023】
図7(a)に示したように、この電動結束バンド引締め装置のハウジング8は短銃に似た形状を有している。すなわち、ハウジング8は、握持部81とこの握持部81から前方に延び出た胴部82とこの胴部82の先端部に設けられたヘッド部83とを一体に備えている。そして、図2〜図4に示したように、握持部81に電動モータ1が配備され、胴部82に歯車列3、第1レバー51,第2レバー61などが配備され、ヘッド部83に引締めローラ2と押えローラ21とが配備されている。
【0024】
図7(a)(b)のように、ハウジング8のヘッド部83の上部に、そのヘッド部83を縦断して溝部84が設けられている。この溝部84は結束バンドを挿入するのに十分な幅を有し、しかもヘッド部83の側面で開放している。
【0025】
そして、上記溝部84を挾む両側に、上記した引締めローラ2と押えローラ21とが振り分けて配備されている。図2〜図4に示したように、溝部84によって区画されたヘッド部83の上下2つの空間区画S1,S2のうち、胴部82につながっている下空間区画S2に押えローラ21が、胴部82に下空間区画S2を介してつながっている上空間区画S1に引締めローラ2が、それぞれ配備されている。また、図7(a)で判るように、上記カッタ63は、引締めローラ2の前位置で溝部84を横切って往復動可能になっている。カッタ63はハウジング8のヘッド部83に設けられたガイド溝85(図2〜図4参照)により案内される。
【0026】
図8に示したように、引締めローラ2はその外周面がローレット加工による凹凸面となされている。これに対し、押えローラ21はその外周面が平坦面となされている。
【0027】
次に図2〜図4ならびに図9〜図12などを参照して作用を説明する。
【0028】
この可搬式電動結束バンド引締め装置は、ハウジング8の握持部81を手で持って操作される。そして、その握持部81に設けられた押ボタン9を押すことによって、電動モータ1のスイッチ回路が接続して電動モータ1が始動する。また、第3回転カム7によってリミットスイッチ12の蹴片12が蹴られるとスイッチ回路が離反して電動モータ1が停止する。
【0029】
図2はスタート状態を示しており、この状態では、第3回転カム7によってリミットスイッチ12の蹴片12が押されており、また、第1摺動体52は第1回転カム5の非動作部5bに対応し、第2摺動体62は第2回転カム6の非動作部6bに対応している。したがって、押えローラ21やカッタ63は待機位置である。このときに、図9のように溝部84に結束バンド100が挿入される。図1に示したように、結束バンド100は端部に頭部110を備えており、この頭部110に、ループさせた結束バンド100を通して電線などの束ねた線材200を巻き込んでいる。
【0030】
押ボタン9を押して電動モータ1を始動すると、電動モータ1の回転が歯車列3を経て引締めローラ2に伝達されて引締めローラ2が回転する。第1回転カム5や第2回転カム6も回転する。
【0031】
図3のように、第1回転カム5が回転してその動作部5aが第1摺動体52を押すと、第1レバー51が揺動して押えローラ21が矢符bのように結束バンド押付け位置に突出する。そのため、図10のように溝部84に挿入されている結束バンド100を引締めローラ2と押えローラ21とが共働して挾圧する。これにより、結束バンド100が引締めローラ2によって矢符aのように引締め方向に送られる。そして、結束バンド100が引締め方向に送られると、線材200を束ねている結束バンド100がハウジング8の端面80側に引き寄せられて、図10のように頭部110がハウジングの端面80に当たり、その後も結束バンド100の送りが続行される。そのため、図11のように、結束バンド100が頭部110から引き出されて引締められる。こうして、十分に強い力で引締めが行われた後では、引締めローラ2が回転しても結束バンド100が送られなくなるので、引締めローラ2は空転する。
【0032】
このように引締めローラ2が空転すると、引締めローラ2が結束バンド100を削り、その削り粕が発生することがあるが、その削り粕は、カットにより生じた結束バンド100の余剰部分101に乗ってその余剰部分101と共にハウジング8の外へ排出される。そのため、歯車列3に削り粕が付着して動作不良を起こすという事態は起こりにくい。
【0033】
図4のように、第1回転カム5の対応箇所が動作部5aから非動作部5bに移行する直前になったときには、第2摺動体62に対する第2回転カム6の対応箇所が非動作部6bから動作部6aに移行する。これにより、第2レバー61が揺動してカッタ63が矢符cのようにカッタ63が往動し、図4および図12のように結束バンド100の余剰部分101がカットされる。
【0034】
電動モータ1は、結束バンド100がカットされた後も、第3回転カム7がリミットスイッチ11の蹴片12を蹴るまでは駆動されているので、結束バンド100の余剰部分101は、カット後に引締めローラ2によって矢符dのようにハウジング8の外へ排出される。
【0035】
そして、第1回転カム5の非動作部5bが第1摺動体51に対応した時点で押えローラ21が待機位置に後退し、また、第2回転カム6の非動作部6bが第2摺動体62に対応した時点でカッタ63が待機位置に復動し、さらに、第3回転カム7がリミットスイッチ11の蹴片12を蹴って電動モータ1が停止し、図2のスタート状態に戻る。これで1サイクルが終了する。
【0036】
なお、図2〜図4において、歯車列3中に付した矢印や引締めローラ2に付した矢印はそれらの回転方向を示している。
【0037】
上記構成では、第1回転カム5および第2回転カム6が共通の中間歯車36に同軸状に設けられているので、第1回転カム5や第2回転カム6が中間歯車36と重なり状に配備されることになってハウジング8の内部空間が有効に使われ、それにより小型化が達成されている。この小型化作用は、第1レバー51および第2レバー61の揺動支点の位置を中間歯車38を支持している支軸42と同軸にしてあることによってさらに顕著に発揮されている。
【0038】
また、この可搬式電動結束バンド引締め装置において、間隔調節機構57によって引締めローラ2と待機位置の押えローラ21との間隔を増大させると、引締めローラ2と押えローラ21との共働による結束バンド100の挾圧力が弱まる。また、そのようにすることによって厚さの厚い結束バンドの使用が可能となる。逆に、間隔調節機構57によって引締めローラ2と待機位置の押えローラ21との間隔を減少させると、引締めローラ2と押えローラ21との共働による結束バンド100の挾圧力が強まる。また、そのようにすることによって厚さの薄い結束バンド100の使用が可能となる。
【0039】
この実施形態においては、回転伝達機構として歯車列3を採用しているけれども、回転伝達機構をチェン機構やリンク機構で構成してもよい。
【0040】
【発明の効果】
本発明に係る可搬式電動結束バンド引締め装置によれば、それが可搬式であるので結束作業場所の制限が無くなり、しかもそのハウジングを短銃に似た形状にすることによって持ち運びや取扱性の利便性が高まって使い勝手が向上し、しかも迅速で確実な結束作業を行うことができるようになるという効果がある。
【0041】
そして、可搬式であるにもかかわらず、引締めローラは、ハウジングのヘッド部を縦断する溝部によって区画されたヘッド部の上下2つの空間区画のうちの上空間区画に配備されており、しかも、結束バンドの挿入される溝部がヘッド部を縦断しているので、引締められた結束バンドをカットして生じる余剰部分がその溝部を通って引締めローラの送り力によってハウジングの外へ排出されるときに、引締めローラが結束バンドを削って生じる削り粕が結束バンドの余剰部分と共にハウジングの外へ排出されるようになる。このため、結束バンドに対して引締めローラが滑らないように引締めローラの外周面を凹凸面にしたとしても、削り粕が回転伝達機構の動作不良を引き起こす可能性が少なくなり、それだけ分解掃除の頻度を小さくすることが可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る可搬式電動結束バンド引締め装置の要部機構を概略で示した斜視図である。
【図2】 スタート状態の説明図である。
【図3】 引締め工程の説明図である。
【図4】 カット工程の説明図である。
【図5】 間隔調節機構の作用説明図である。
【図6】 第2回転カムと第2レバーとを示す説明図である。
【図7】 (a)は可搬式電動結束バンド引締め装置の外観を示す側面図である。
(b)はハウジングの端面を示す正面図である。
【図8】 引締めローラと押えローラの作用説明図である。
【図9】 スタート状態の説明図である。
【図10】 引締め工程の説明図である。
【図11】 引締め工程の説明図である。
【図12】 カット工程の説明図である。
【符号の説明】
S1 上空間区画
S2 下空間区画
1 電動モータ
2 引締めローラ
3 歯車列(回転伝達機構)
8 ハウジング
13 電動モータの回転軸
21 押えローラ
81 握持部
82 胴部
83 ヘッド部
84 溝部
100 結束バンド
Claims (2)
- 握持部とこの握持部から前方に延び出た胴部とこの胴部の先端部に設けられたヘッド部とを一体に備える中空のハウジングを有し、そのハウジングのヘッド部を縦断して結束バンドの挿入される溝部が設けられ、その溝部を挾む両側に、結束バンドを引締め方向に送る引締めローラとこの引締めローラに結束バンドを押し付ける押えローラとが振り分けて配備され、上記胴部に配備された回転伝達機構を介して電動モータの回転軸に上記引締めローラが連動連結されていると共に、上記溝部によって区画されたヘッド部の上下2つの空間区画のうち、胴部につながっている下空間区画に上記押えローラが、胴部に下空間区画を介してつながっている上空間区画に引締めローラが、それぞれ配備されている可搬式電動結束バンド引締め装置。
- 引締めローラはその外周面が凹凸面となされ、押えローラはその外周面が平坦面となされている請求項1に記載の可搬式電動結束バンド引締め装置。
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