JPH09109900A - アッパーステアリングシャフト及びその製造法 - Google Patents

アッパーステアリングシャフト及びその製造法

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JPH09109900A
JPH09109900A JP29225395A JP29225395A JPH09109900A JP H09109900 A JPH09109900 A JP H09109900A JP 29225395 A JP29225395 A JP 29225395A JP 29225395 A JP29225395 A JP 29225395A JP H09109900 A JPH09109900 A JP H09109900A
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round pipe
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handle lock
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両におけるアッパーステアリングシャフト
の重量を軽減させる。 【解決手段】 車両のアッパーステアリングシャフト2
は、ハンドルロック孔4が設けられた大径厚肉のハンド
ルロック支持部5と、外径が小さくてロアステアリング
シャフト3に連結される薄肉パイプ部6と、内外径が小
さくて厚肉のベアリング保持部7と、さらに内外径が小
さい端部のステアリングホイール装着部8とをそなえて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両を操舵するた
めのステアリングシャフトにおいて、ステアリングホイ
ールが取り付けられる側のアッパーステアリングシャフ
トに関する。
【0002】
【従来の技術】車両におけるステアリングシャフトは、
車両衝突時等に運転者がステアリングホイールに衝突す
る際、ステアリングシャフトが収縮して運転者が受ける
衝撃を緩和する等の目的で、ステアリングホイールが取
り付けられる側のアッパーステアリングシャフトと、ジ
ョイントを介してステアリングギヤボックスに連結され
るロアステアリングシャフトとに2分割されているが、
従来はアッパーステアリングシャフトが中実の丸棒で形
成されている場合が多く、その重量が比較的大きいと共
に、製造コストも比較的高くつく問題点があった。
【0003】このため、アッパーステアリングシャフト
をパイブで形成する試みもあるが、アッパーステアリン
グシャフトには盗難防止用のハンドルロック孔を設ける
必要があり、強固なハンドルロック作用を与えるために
は、このハンドルロック孔部分の強度を十分に上げなけ
ればならず、従って、アッパーステアリングシャフトの
パイブ肉厚を全体的に大きくせざるを得ないので、アッ
パーステアリングシャフトの軽量化を実現することはや
はり困難となり、また、ハンドルロック孔の形成部分に
管状のパッチを当てて補強することも考えられるが、そ
のパッチ当て作業が面倒である外、部品の精度管理等が
必要となって、コスト的に不利となる欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、車両
におけるアッパーステアリングシャフトの重量を容易に
軽減させることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1所載
の本発明にかかるアッパーステアリングシャフトは、大
径の厚肉パイプ部で形成されハンドルロック孔が設けら
れたハンドルロック支持部と、同ハンドルロック支持部
に連続し少なくとも外径が縮められて上記ハンドルロッ
ク支持部より薄肉に成形されロアステアリングシャフト
に連結される薄肉パイプ部と、同薄肉パイプ部の反対側
で上記ハンドルロック支持部に連続し少なくとも外径が
縮められたパイプ状のベアリング保持部と、同ベアリン
グ保持部に連続するパイプ状のステアリングホイール装
着部とをそなえている。
【0006】すなわち、アッパーステアリングシャフト
が全体的にパイプ状となっているが、ハンドルロック孔
が設けられるため比較的大きな強度を要する大径のハン
ドルロック支持部は厚肉であっても、ロアステアリング
シャフトに連結されて操舵力を伝達するに止まるため大
きな強度を必要としない小径部分は、ハンドルロック支
持部に連続して薄肉に成形されており、また、この薄肉
パイプ部はアッパーステアリングシャフトの中で比較的
長い部分を占めているので、上記のような肉厚の増減に
よってアッパーステアリングシャフト全体の重量を容易
に軽減することができる。
【0007】また、請求項2所載の本発明にかかるアッ
パーステアリングシャフト製造法は、丸パイプ材の内部
に上記丸パイプ材の軸方向に延びる心金を挿入保持し、
複数に分割されて上記丸パイプ材の外周面を囲むダイス
の先端をそれぞれ上記丸パイプ材の外周面より内方に配
置し、上記各ダイスを上記丸パイプ材の径方向に微小振
動させながら上記丸パイプ材の径方向に上記丸パイプ材
の外周面を加圧させると同時に、上記丸パイプ材を上記
丸パイプ材の軸方向に上記ダイス側へ押し込み、かつ、
上記各ダイスと上記丸パイプ材とを上記丸パイプ材の周
方向へ相対的に回動させることにより、上記丸パイプ材
の一部肉厚を減少させてその外径が小さくなるように成
形し、アッパーステアリングシャフトの素材を形成する
ようにしている。
【0008】すなわち、丸パイプ材内部への心金の挿入
保持、複数に分割されて丸パイプ材の外周面を囲むダイ
スの丸パイプ材径方向微小振動加圧、丸パイプ材の軸方
向押し込み、各ダイスと丸パイプ材との相対的回動等に
より、丸パイプ材の一部肉厚を減少させ、かつ、その外
径が小さくなるように成形するので、ハンドルロック孔
が設けられるため比較的大きな強度を要する大径部分は
厚肉のまま、ロアステアリングシャフトに連結されて操
舵力を伝達する比較的長い小径の薄肉部を容易に連続成
形することができ、また、心金及びダイスの挟持作用に
よって、成形後の小径部分における肉厚を容易に所望の
大きさとすることができて、好適なアッパーステアリン
グシャフトの素材をパイプから製造することができる。
【0009】なお、必要に応じ請求項2所載の本発明に
かかるアッパーステアリングシャフト製造法において、
上記薄肉小径部と反対側の丸パイプ材内部に上記丸パイ
プ材の軸方向に延びる第2心金を挿入保持し、複数に分
割されて上記丸パイプ材の外周面を囲む第2ダイスの先
端をそれぞれ上記丸パイプ材の外周面より内方に配置
し、上記各第2ダイスを上記丸パイプ材の径方向に微小
振動させながら上記丸パイプ材の径方向に上記丸パイプ
材の外周面を加圧させると同時に、上記丸パイプ材を上
記丸パイプ材の軸方向に上記第2ダイス側へ押し込み、
かつ、上記各第2ダイスと上記丸パイプ材とを上記丸パ
イプ材の周方向へ相対的に回動させることにより、上記
丸パイプ材の一部をほぼ同じ肉厚もしくは若干小さい肉
厚でその外径が小さくなるように成形して、外周面にベ
アリングが取り付けられる丸パイプ状のベアリング保持
部を形成させるようにすることも可能である。
【0010】また、必要に応じ請求項2所載の本発明に
かかるアッパーステアリングシャフト製造法において、
上記薄肉小径部と反対側に形成された丸パイプ状ベアリ
ング保持部の先端外周面を囲み複数に分割された第3ダ
イスの先端を、それぞれ上記ベアリング保持部の先端外
周面より内方に配置し、上記各第3ダイスを上記ベアリ
ング保持部先端の径方向に微小振動させながら上記ベア
リング保持部先端の径方向に上記ベアリング保持部先端
の外周面を加圧させると同時に、上記ベアリング保持部
先端をその軸方向に上記第3ダイス側へ押し込み、か
つ、上記各第3ダイスと上記ベアリング保持部先端とを
上記ベアリング保持部の周方向へ相対的に回動させるこ
とにより、上記ベアリング保持部先端に縮径された厚肉
のステアリングホイール装着部を成形させ、この場合、
ベアリング保持部の肉厚設定を調整することにより、ス
テアステアリングホイール装着部をとくに厚肉に形成し
て、その強度、剛性を向上させることができると同時
に、ステアステアリングホイール装着部の縮径加工に際
して、その素材に割れが生じることを防止することも可
能である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す本発明の実施形
態例について説明する。図1において、車両のステアリ
ングシャフト1は、アッパーステアリングシャフト2
と、ロアステアリングシャフト3とからなり、アッパー
ステアリングシャフト2は全体がパイプ材により構成さ
れていて、盗難防止用のハンドルロック孔4が設けられ
た大径厚肉のパイプ状ハンドルロック支持部5と、これ
に連続して外径が小さく、かつ、内径がわずかに小さく
なった薄肉パイプ部6と、薄肉パイプ部6の反対側でハ
ンドルロック支持部5に連続して外径及び内径が小さく
なり、ハンドルロック支持部5とほぼ同じ肉厚もしくは
若干小さい肉厚のパイプ状ベアリング保持部7と、右端
のパイプ状ステアリングホイール装着部8とを有してい
る。
【0012】ロアステアリングシャフト3は左端部がジ
ョイント9を介して図示しないギヤボックスに連結され
るものであって、アッパーステアリングシャフト2にお
ける薄肉パイプ部6の左端部内にロアステアリングシャ
フト3の右端部が挿入され、さらに、両端部に跨がって
直線的に形成された孔内にポリアセタール射出成形ピン
10が挿入されることにより、アッパーステアリングシ
ャフト2及びロアステアリングシャフト3が連結されて
いる。
【0013】次に、アッパーステアリングシャフト2の
製造法について説明する。図2及び図3に示す加工装置
20において、ケーシング21内にアウタリング22及
びガイド23が同心的に固定され、アウタリング22及
びガイド23間の環状空間に等間隔で多数のローラ24
が配置されている一方、ガイド23内には、内面側が軸
方向に傾斜したストライカ25と、外面側が同様に軸方
向に傾斜したくさび体26と、断面略舟型のダイス27
とが、それぞれガイド23により径方向へ案内されるよ
うに四方から配置され、各ストライカ25が軸方向に移
動することにより各ダイス27を放射方向に変位させる
ことができるようになっていて、ガイド23、ストライ
カ25、くさび体26及びダイス27はそれぞれ一体的
に一定方向に定速回転している。
【0014】また、各ダイス27は、ストライカ25の
軸方向位置調整によって先端が丸パイプ材30の外周面
より内方に位置しており、クランプ28により保持され
た丸パイプ材30が丸棒状の心金29と共に各ダイス2
7先端により囲まれた中心部に押し込まれると、各スト
ライカ25の外面がガイド23からわずかに外方へ突出
するので、回転する各ストライカ25の先端が各ローラ
24により間欠的に押圧される結果、各ダイス27が丸
パイプ材30の径方向に微小振動しながら丸パイプ材3
0の径方向に丸パイプ材30の外周面を加圧することと
なる。
【0015】図4及び図5により丸パイプ材30の加工
状況をさらに詳しく説明する。丸パイプ材30は厚肉で
中間部分に予め上記ハンドルロック孔4が設けられてい
るが、上記のように丸パイプ材30をクランプ28によ
り保持し、かつ、丸パイプ材30の内部に心金29を挿
入した状態で、各ダイス27先端部と丸パイプ材30と
を相対的に回動させながら、丸パイプ材30をその端部
から各ダイス27先端により囲まれた中心部へ矢印Aの
ように押し込んでいくと、四方からダイス27が丸パイ
プ材30の径方向に微小振動しながら丸パイプ材30の
径方向に丸パイプ材30の外周面を加圧することによ
り、まず、各ダイス27の傾斜先端部27aが丸パイプ
材30を径方向内側へしぼるため、丸パイプ材30が縮
径させられ、さらに、各ダイス27の先端部と心金29
との間を通ることによりしごかれて塑性変形する結果、
丸パイプ材30は外径が小さくなると共に、内径も少し
狭められて、薄肉パイプ部6が連続的に成形され、所望
の長さの薄肉パイプ部6が成形されると上記加工を停止
させる。
【0016】この場合、各ダイス27がそれぞれ丸パイ
プ材30の径方向に微小振動するため、丸パイプ材30
のしぼり作用及び心金29とのしごき作用はスムースに
行われ、丸パイプ材30の縮径加工及び薄肉加工が容易
であると共に、各ダイス27先端部と薄肉パイプ部6と
が相対的に回動しているため、各ダイス27間に多少の
隙間があっても、薄肉パイプ部6の内外面は滑らかに仕
上げられて、その内外径精度を容易に高めることができ
る。
【0017】また、図6及び図7に示されているよう
に、薄肉パイプ部6と反対側における丸パイプ材30の
内部に丸棒状の心金32を挿入した状態で、加工装置2
0において取り替えられた各ダイス37先端により囲ま
れた中心部に、前記の場合と同様にして、各ダイス37
先端部と丸パイプ材30とを相対的に回動させながら、
丸パイプ材30をその端部から矢印Bのように押し込ん
でいくと、四方からダイス37が丸パイプ材30の径方
向に微小振動しながら丸パイプ材30の径方向に丸パイ
プ材30の外周面を加圧することにより、まず、各ダイ
ス37の傾斜先端部37aが丸パイプ材30を径方向内
側へしぼるため、丸パイプ材30が縮径させられ、さら
に、各ダイス37の先端部と心金32との間を通ること
によりしごかれて塑性変形する結果、丸パイプ材30は
外径が小さくなると共に、肉厚の増大が抑制されながら
内径も狭められ、厚肉パイプ部70 が連続的に成形され
て、所望の長さの厚肉パイプ部70 が成形されると上記
加工を停止させ、丸パイプ材30の未加工部分がハンド
ルロック支持部5を形成することとなる。
【0018】さらに、厚肉パイプ部70 から心金32を
取り出し、厚肉パイプ部70 の外周面に対して上記と同
様に、四方からの仕上げダイスによる微小振動加圧と厚
肉パイプ部70 の押し込みを行わせると共に、各仕上げ
ダイスと厚肉パイプ部70 との相対的回動により、厚肉
パイプ部70 の外周面が滑らかに、かつ、とくに正確に
仕上げられて、ベアリング保持部7が成形される。
【0019】また、図8及び図9に示されているよう
に、加工装置20において前記の場合と同様に、取り替
えられた各ダイス47先端により囲まれた中心部に、各
ダイス47先端部とベアリング保持部7とを相対的に回
動させながら、ベアリング保持部7をその端部から矢印
Cのように押し込んでいくと、四方からダイス47がベ
アリング保持部7の径方向に微小振動しながらベアリン
グ保持部7の径方向にベアリング保持部7の外周面を加
圧することにより、まず、各ダイス47の傾斜先端部4
7aがベアリング保持部7を径方向内側へしぼるため、
ベアリング保持部7が縮径させられ、このとき、前記の
ようにベアリング保持部7の肉厚が適当な大きさに保た
れているため、ベアリング保持部7のしぼり加工によっ
て材料に割れが生じることもなくスムースに縮径加工が
進められ、さらに、端部の外径を減少させる上記と同様
な加工が繰り返されて、ベアリング保持部7の端部に適
宜長さの段付き部が成形され、図1に示されているよう
に、端部にねじ50が転造により切られ、また、支持パ
イプ部7の外周面2個所に上記ベアリングを固定するた
めの細溝51が機械加工されて、アッパーステアリング
シャフト2が完成される。
【0020】上記のように、アッパーステアリングシャ
フト2はパイプ材により製造されているが、ハンドルロ
ック孔4が設けられたハンドルロック支持部5は大径の
厚肉パイプ状となっているため、ハンドルロック孔4に
要求される強度はハンドルロック支持部5により確実に
えられ、また、図示しないステアリングシャフトコラム
に対し上記ベアリングを介して支持されるアッパーステ
アリングシャフト2のベアリング保持部7及びステアリ
ングホイール装着部8はそれぞれ適当な厚肉に形成され
て、それぞれに必要とされる強度を確保できる一方、ロ
アステアリングシャフト3に連結されて操舵力を伝達す
るに止まるため大きな強度を必要としない小径のパイプ
部6は、ハンドルロック支持部5に連続して薄肉に成形
されており、また、この薄肉パイプ部6の長さはアッパ
ーステアリングシャフト2の中で比較的長い部分を占め
ているので、アッパーステアリングシャフト2全体の重
量を前記従来装置の場合と対比して容易に軽減させるこ
とができ、従って、車両の軽量化を簡単に実現すること
ができる。
【0021】また、上記のように、アッパーステアリン
グシャフト2は丸パイプ材30から心金29、32、ダ
イス27、37、47等により容易に、かつ、内外径を
高精度で成形することが可能となり、しかも、成形され
る外径の自由度が大であるため、従来の丸棒式アッパー
ステアリングシャフトのように、ハンドルロック支持部
やベアリング保持部に別個の金物を溶接して、アッパー
ステアリングシャフトの外径寸度を調整する等の工数が
不要となって、アッパーステアリングシャフト2のコス
トアップを確実に抑制することができるという大きな利
点がある。
【0022】
【発明の効果】請求項1所載の本発明にかかるアッパー
ステアリングシャフトにおいては、全体がパイプ状とな
っているが、ハンドルロック孔が設けられるため比較的
大きな強度を要する大径のハンドルロック支持部は厚肉
であっても、ロアステアリングシャフトに連結されて操
舵力を伝達するに止まるため大きな強度を必要としない
小径部分は、ハンドルロック支持部に連続して薄肉に成
形されており、また、この薄肉パイプ部の長さはアッパ
ーステアリングシャフトの中で比較的長い部分を占めて
いるため、上記のような肉厚の増減によってアッパース
テアリングシャフト全体の重量を容易に軽減することが
できるので、車両用としてとくに有益である。
【0023】また、請求項2所載の本発明にかかるアッ
パーステアリングシャフト製造法においては、丸パイプ
材内部への心金の挿入保持、複数に分割されて丸パイプ
材の外周面を囲むダイスの丸パイプ材径方向微小振動加
圧、丸パイプ材の軸方向押し込み、各ダイスと丸パイプ
材との相対的回動等により、丸パイプ材の一部肉厚を減
少させ、かつ、その外径が小さくなるように成形するの
で、ハンドルロック孔が設けられるため比較的大きな強
度を要する大径部分は厚肉のまま、ロアステアリングシ
ャフトに連結されて操舵力を伝達する比較的長い小径の
薄肉部を容易に連続成形することができ、また、心金及
びダイスの挟持作用によって、成形後の小径部分におけ
る寸度を容易に正確に保つことができて、好適なアッパ
ーステアリングシャフトの素材をパイプから製造するこ
とができ、ひいては、アッパーステアリングシャフトを
比較的安価に製造することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例における一部縦断面の側面
図。
【図2】上記実施形態例の製造装置における縦断面図。
【図3】上記製造装置の要部側面図。
【図4】上記製造装置における要部縦断面拡大図。
【図5】図4のV−V縦断面図。
【図6】上記製造装置における要部縦断面拡大図。
【図7】図6の VII−VII 縦断面図。
【図8】上記製造装置における要部縦断面拡大図。
【図9】図8のIX−IX縦断面図。
【符号の説明】
1 ステアリングシャフト 2 アッパーステアリングシャフト 3 ロアステアリングシャフト 4 ハンドルロック孔 5 ハンドルロック支持部 6 薄肉パイプ部 7 ベアリング保持部 8 ステアリングホイール装着部 20 加工装置 24 ローラ 25 ストライカ 27 ダイス 29 心金 30 丸パイプ材 32 心金 37 ダイス 47 ダイス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 名倉 博幸 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 南條 保雄 岡山県倉敷市福井400番地

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大径の厚肉パイプ部で形成されハンドル
    ロック孔が設けられたハンドルロック支持部と、同ハン
    ドルロック支持部に連続し少なくとも外径が縮められて
    上記ハンドルロック支持部より薄肉に成形されロアステ
    アリングシャフトに連結される薄肉パイプ部と、同薄肉
    パイプ部の反対側で上記ハンドルロック支持部に連続し
    少なくとも外径が縮められたパイプ状のベアリング保持
    部と、同ベアリング保持部に連続するパイプ状のステア
    リングホイール装着部とをそなえたアッパーステアリン
    グシャフト。
  2. 【請求項2】 丸パイプ材の内部に上記丸パイプ材の軸
    方向に延びる心金を挿入保持し、複数に分割されて上記
    丸パイプ材の外周面を囲むダイスの先端をそれぞれ上記
    丸パイプ材の外周面より内方に配置し、上記各ダイスを
    上記丸パイプ材の径方向に微小振動させながら上記丸パ
    イプ材の径方向に上記丸パイプ材の外周面を加圧させる
    と同時に、上記丸パイプ材を上記丸パイプ材の軸方向に
    上記ダイス側へ押し込み、かつ、上記各ダイスと上記丸
    パイプ材とを上記丸パイプ材の周方向へ相対的に回動さ
    せることにより、上記丸パイプ材の一部肉厚を減少させ
    てその外径が小さくなるように成形し、アッパーステア
    リングシャフトの素材を形成するようにしたアッパース
    テアリングシャフト製造法。
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WO2012127557A1 (ja) * 2011-03-18 2012-09-27 新日本製鐵株式会社 口付け装置及び口付け方法

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