JPH09109528A - 凸版スタンプの製造方法及び製造装置 - Google Patents

凸版スタンプの製造方法及び製造装置

Info

Publication number
JPH09109528A
JPH09109528A JP26884195A JP26884195A JPH09109528A JP H09109528 A JPH09109528 A JP H09109528A JP 26884195 A JP26884195 A JP 26884195A JP 26884195 A JP26884195 A JP 26884195A JP H09109528 A JPH09109528 A JP H09109528A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stamp
water
absorbing layer
aqueous liquid
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26884195A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Hattori
康弘 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP26884195A priority Critical patent/JPH09109528A/ja
Publication of JPH09109528A publication Critical patent/JPH09109528A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易に異なる色の画像や多色刷りの画像を得
ることが可能で、かつ市販されていないオリジナルな画
像の凸版スタンプを、使用者自身がオフィスや家庭にお
いて、簡便に製版できるような凸版スタンプの製版方法
を提供する。 【解決手段】 少なくとも吸水材からなる吸水層7が設
けられた印面部材5を用い、製版画像作製手段によって
製版する画像情報を作製し、かつ給水手段(インクジェ
ットプリンタ)によって前記画像情報に応じて水性液体
を前記印面部材5の吸水層7に対して供給し、印面部材
に凹凸を形成する。これにより凸版が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、凸版スタンプの製
造方法及び製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、氏名や住所を書類やハガキなどに
印字するために、ゴム印などと称されるスタンプが用い
られている。これらは、あらかじめ製版されて市販され
ているか、あるいは専門業者に作製を依頼することによ
って得られる。
【0003】しかしながら、市販のスタンプでは「承
認」「合格」「親展」などの定型文句にしか対応できな
い。さらに、住所などのスタンプの作製を専門業者に依
頼すると、時間とコストがかかるという問題がある。
【0004】したがって、使用者が欲するオリジナルの
スタンプを、使用者自身が簡便な方法で作製することが
可能な製版方法が求められ、たとえば、特開平7−14
9034号公報に示されているように、感熱性の孔版原
紙とサーマル記録方式を用いて孔版スタンプを作製する
方法が考案されている。具体的には、熱可塑性フィルム
とインクが含浸された不織布とインク不透過性の基材が
順に積層されてなる孔版原板に対して、サーマルヘッド
を用いた製版装置により、熱可塑性フィルム面を加熱溶
解する事により、孔版原紙を画像情報に応じて穿孔す
る。この穿孔された孔版原紙は、押圧部材に装着され孔
版スタンプを形成する。印刷用紙に対して孔版スタンプ
押圧部材を押し下げることにより孔版印刷が行われるの
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような孔版スタンプにおいては、孔版原紙とインクが一
体となっているために、穿孔後に異なる色のインクを使
用することは全く不可能であった。また、孔版スタンプ
に部分的に異なる色分けをすることは困難であるため
に、得られる画像の色は、黒、赤などの単色に限られて
いた。したがって、孔版スタンプは、氏名、住所、役
職、部署などの印という限定された用途にのみ用いられ
ていた。
【0006】一方、凸版スタンプの場合は、一般にスタ
ンプ本体はインクとは別個に構成される。したがって、
特定のスタンプに対してスタンプパッドを複数種類用い
れば異なる色の画像を得ることができる。また、スタン
プパッドを用いずにスタンプの印面に複数種類のインク
を供給すれば、部分的に色分けされた画像を得ることも
比較的容易である。
【0007】このような凸版スタンプとしては、彫刻に
よる印鑑や前述のゴム印などのように、あらかじめ製版
されたものは市販されている。しかし、一般のユーザー
がオリジナルな凸版スタンプを求めると、数日以上の時
間が必要で、またコストが高いという問題があった。
【0008】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、容易に異なる色の画像や多色刷
りの画像を得ることが可能で、かつ市販されていないオ
リジナルな画像の凸版スタンプを、使用者自身がオフィ
スや家庭において、簡便に製版できるような凸版スタン
プの製版方法及び製造装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に請求項1の凸版スタンプの製版方法は、水性液体を吸
収して膨張する吸水材からなる吸水層を備えた印面部材
の前記吸水層に、前記水性液体を所定のパターン形状に
給水し、前記吸水層の前記パターン形状に沿う部分を膨
張させるものである。すなわち、吸水層において前記所
定パターン形状に応じた凹凸が形成される。この印面部
材に必要に応じて取っ手などを設け、凸版スタンプが得
られる。
【0010】この凸版スタンプの印面の凸部に対して、
インクを供給し、その後受像紙に凸版スタンプを押し当
てることにより、受像紙にインクを転写すれば印画像が
形成される。印面の凸部にインクを供給するには、市販
のスタンプパッドに印面を押しつけても良いし、好みの
インクを筆などで印面の凸部に塗り付けても良い。前者
の場合はスタンプパッドを交換すれば色違いの印画像を
得ることが可能であり、後者の場合には印面に複数のイ
ンクを供給できるので多色刷りの印画像を得ることがで
きる。
【0011】また、請求項2の凸版スタンプの製造装置
は、水性液体を吸収して膨張する吸水材からなる吸水層
を備えた印面部材と、その印面部材の吸水層に所定パタ
ーン形状に前記水性液体を給水する給水手段とを備えて
いる。給水手段により所定パターン形状に水性液体を給
水すれば、給水材がその水泳液体を吸収して膨張するの
で、パターン形状に沿った隆起部分が形成され、凸版ス
タンプとして使用される。
【0012】また、請求項3の凸版スタンプの製造装置
は、前記給水手段は、前記水性液体を前記印面部材の吸
水層に吐出するノズル部と、そのノズル部と前記印面部
材との間に相対移動を発生させる相対移動発生手段と、
前記所定パターン形状を記憶する記憶手段と、その記憶
手段に記憶された所定パターン形状に従って前記ノズル
部と相対移動発生手段とを駆動制御する制御手段とから
構成されており、記憶手段に所定パターン形状を記憶さ
せれば、制御手段が前記記憶したパターン形状に沿って
水性液体を吐出するように前記ノズル部と相対移動発生
手段とを駆動制御する。このため、記憶手段にパターン
形状を適宜作成して記憶することによって任意の凸版ス
タンプを作成することができるのである。記憶されるパ
ターン形状は、例えばキーボードから入力したキャラク
タコードに基づきキャラクタジェネレータから読み出し
たキャラクタのドットパターンデータを使用したり、印
字用紙等に予め印字された文字や記号や画像をスキャナ
により読取り、読み取った画像データを使用することが
できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0014】図1は印面部材の構成を説明する断面図で
ある。印面部材5はシート状であり、基材6と高吸水性
物質を含み基材6の片面に設けられた吸水層7から構成
される。
【0015】高吸水性物質としては、水に不溶で通常自
重の20倍以上の吸水能力を有する樹脂などが用いら
れ、その構成単位にカルボン酸基またはカルボン酸塩
基、スルホン酸基、スルホン酸塩基、第三級アミン塩
基、第四級アンモニウム塩基、水酸基、ポリエチレンオ
キシド基などの親水性基を有する高吸水性樹指であれば
樹脂の種類および製造方法は限定されない。
【0016】望ましい高吸水性物質の例としては、特公
昭53−46199号、特公昭53−46200号公報
などに記載のデンプン−アクリル酸アルカリ塩グラフト
共重合体架僑物、特公昭54−307l0号、特開昭5
6−26909号各公報などに記載の逆相懸濁重合法に
よる架僑あるいは自己架橋されたポリアクリル酸アルカ
リ塩、特開昭55−l334l3号公報などに記載の水
溶液重合により得られる架橋ポリアクリル酸アルカリ
塩、特開昭52−l4689号、特開昭52−2745
5号各公報などに記載のビニルエステルと不飽和カルボ
ン酸またはその誘導体との共重合体ケン化物、特開昭5
8−23l2号、特開昭6l−36309号各公報など
に記載のスルホン酸あるいはスルホン酸塩基含有高吸水
性樹脂、イソプチレン−無水マレイン酸共重合体架橋
物、デンプン−アクリロニトリルグラフト共重合体の加
水分解物、アクリロニトリル重合体の加水分解物、架橋
カルポキシメチルセルロース、架橋ボリエチレンオキシ
ド、ポリビニルアルコ一ル誘導体架橋物、架橋ポリアク
リルアミドの部分加水分解物、架僑ポリスチレンスルホ
ン酸塩などが挙げられる。
【0017】また、上記高吸水性物質をポリグリシジル
エ−テル化合物あるいは多価金属化合物などの架橋剤で
さらに表面架橋したものも使用できる.あるいは、繊維
に親水性基を付与するなどしてその吸水能を増加させた
ものも使用でき、例えば特公昭58‐l0508号公報
などに記載のアクリロニトリル系重合体からなる繊維を
部分加水分解したもの、特開昭56−l5458号、特
開昭6l−89364号各公報などに記載の不織布をカ
ルボキシメチルセルロース化したものなどが挙げられ
る。上記高吸水性物質は2種以上併用しても良い。
【0018】このような高吸水性物質は一般に、微粉末
状、粒状、顆粒伏、造粒状であるので、フィルムなどの
基材に対して、前記高吸水性物質を塗工することにより
吸水層7を形成できる。このとき必要であれば塗工しや
すいようにたとえばポリビニルアルコールなどの水溶性
樹脂からなるバインダーを用いても良い。
【0019】次に図2を参照してスタンプ製版装置(以
下製版装置)を説明する。製版装置1は、製版画像作製
手段と給水手段を兼ね備えるものである。
【0020】製版装置1の前面には使用者が所望のキャ
ラクタ等を入力を行うためのキーボード3と、使用者が
製版する印画像を確認するための表示器である液晶ディ
スプレイ2と、給水手段であるインクジェットプリンタ
部10が設けられている。
【0021】また、インクジェットプリンタ部10の内
部構成を図3に示す。インクジェットヘッド12はスラ
イドバーLに沿ってY方向に移動可能に支持されてお
り、ヘッド駆動モータ131の正逆回転によりタイミン
グベルト132を介してY方向に往復移動される。この
インクジェットヘッド12は、図中上下方向に配列され
たインクノズル列(ノズル部)を備え、各インクノズル
にはインクジェットヘッド12に固定されたインクタン
ク16からインク流路を介して水性液体が案内される。
各インク流路には、水性液体をインクノズルから吐出さ
せるための制御素子が配設されている。この制御素子
は、よく知られているように、ピエゾ素子や加熱素子等
が使用可能である。具体的にはピエゾ素子を用いる電気
機械変換方式、熱によってインク中に気泡を発生させる
電気熱変換方式、インクの帯電を利用する静電吸引方式
などがあり、使用するインクが水性である限り各種の方
式が使用できる。この制御素子を各々駆動することによ
り1ドット列の水性液体の液滴が吐出されるのである。
前記ヘッド駆動モータ131,タイミングベルト132
等によりヘッド駆動機構13が構成される。
【0022】一方、前記スライドバーLに平行な軸腺の
周りを回転可能にプラテンローラ11が支持されてお
り、このプラテンローラ11の一側にはギヤ111が形
成されている。そのギヤ111に噛合うように駆動ギヤ
112が配設され、その駆動ギヤ112はプラテンモー
タ151により正逆回転される。ロール状に巻回された
シート状印面部材5は、自由端部がプラテンローラ11
に巻き付けられ、前記インクジェットヘッド12のノズ
ル列の前を通ってインクジェットプリンタ部10の外へ
案内される。また、プラテンローラ11の下方にはサポ
ートローラ(図示せず)が付勢しており、印面部材5は
プラテンローラ11とサポートローラとによって挟持さ
れている。従って、前記プラテンモータ151の駆動に
より印面部材5はX方向に搬送される。前記プラテンモ
ータ151,駆動ギヤ112等により印面部材駆動機構
15が構成される。この印面部材駆動機構15と前記ヘ
ッド駆動機構13により相対移動発生手段が構成され
る。
【0023】次に電気的な構成を説明する。図4はブロ
ック図である。
【0024】制御手段としての制御回路Cは、CPU5
0,ROM51,RAM52,I/Oポート53,これ
らを互いに接続するバス54等から構成される一般手的
なものであって、I/Oポート53には、前記キーボー
ド3,液晶ディスプレイ2,プラテンモータ151,ヘ
ッド駆動モータ131が接続されている。また、I/O
ポート53には、印面部材5を製版するための製版スイ
ッチ56と、前記ノズル列55の各ノズルの制御素子を
個別にオンオフ駆動するノズル駆動回路54とが更に接
続されている。
【0025】前記ROM51には装置全体を制御するた
めのプログラムや、キーボード3から入力された文字列
のキャラクタコードに基づきかな漢字変換を行うための
プログラムや、製版画像を示す後述のドットパターンデ
ータに基づいて前記プラテンモータ151,ヘッド駆動
モータ131,ノズル駆動回路54を制御する制御プロ
グラム等が記憶されている。また、キャラクタ各々を指
定するキャラクタコードに対して2次元のドットパター
ンデータを記憶するエリア(これをキォラクタジェネレ
ータと称する)もまたROM51中に設定されている。
【0026】RAM52には、後述する一時記憶エリ
ア,表示用バッファ,印字バッファ(記憶手段)等が設
けられ、この他、種々の演算用のエリアが設けられてい
る。
【0027】キーボード3から入力されたキャラクタコ
ードは一時記憶エリア(かな文字列バッファ)に格納さ
れ、キャラクタコードに従ってキャラクタジェネレータ
からドットパターンデータが読み出され、表示用バッフ
ァに記憶される。表示用バッファに記憶されたドットパ
ターンデータは前記液晶ディスプレイ2に表示される。
従って、文字を順次入力していくと、一時記憶エリアに
キャラクタコードが順次記憶されていくと共に、表示用
バッファにドットパターンデータが順次記憶されてい
く。
【0028】この後、かな漢字変換キーを操作すると、
周知のように記憶されたキャラクタコードに基づいて候
補漢字が表示され、確定キーを操作すると変換対象の仮
名文字列のキャラクタコードが一時記憶エリアから削除
されると共に、確定された候補漢字を示すキャラクタコ
ードに従ってドットパターンデータがキャラクタジェネ
レータから読み出され、印字バッファに記憶される。こ
の時、変換対象の仮名文字列は、液晶ディスプレイ2の
表示から消去され、代わりに、確定された候補漢字が変
換対象の仮名文字列の表示に代えて表示されるのであ
る。このため、キーボード3等が任意のパターン形状を
作成するための製版画像作製手段を構成するのである。
【0029】このようにして、印字バッファにドットパ
ターンデータが記憶され、使用者が入力作業を終了し、
前記製版スイッチ56をオンすると、CPUは印字バッ
ファのドットパターンデータから、1ドット列ずつ読み
出し、ヘッド駆動モータ131を駆動しながら読み出し
た1ドット列のドットデータを前記ノズル駆動回路54
に供給し、水性液体の液滴を1ドット列分吐出させるの
である。この1ドット列の吐出をインクジェットヘッド
13の移動に調時させて行うことにより1行のドットパ
ターン分の水性液体が印面部材5の吸水層7に付着され
るのである。この後、前記プラテンモータ151が駆動
されて印面部材5が1行分搬送され、再び1ドット列の
吐出をインクジェットヘッド13の移動に調時させて行
うことにより1行のドットパターン分の水性液体が印面
部材5の吸水層7に付着されるのである。このようにし
て、所望のパターン形状に水性液体が供給されるのであ
る。
【0030】ここで、インクジェットヘッド12にはイ
ンクタンク(カートリッジ)16が連結されており、イ
ンクタンク16には水性インク(水性液体)が収納され
ている。
【0031】水性インクとは、一般には少なくとも水中
に顔料あるいは染料が分散されているインクであるが、
本発明に用いられる水性インクは、前記印面部材に吸収
されやすいものであれば良く、必ずしも顔料あるいは染
料が含まれる必要はない。また、水性インクがインクジ
ェットヘッドから吐出されやすくするためにインクの表
面張力を調整する必要があり、この目的で水単体のみな
らず、望ましくは水と水溶性の各種有機溶剤等との混合
物が使用される。
【0032】上記水溶性の有機溶剤としては、例えばメ
チルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアル
コール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコー
ル、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアル
コール、イソブチルアルコール等の炭素原子数が1〜4
のアルキルアルコール類;ジメチルホルムアミド、ジメ
チルアセトアミド等のアミド類;アセトン、ジアセトン
アルコール等のケトン又はケトンアルコール類;テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;ポリエチレ
ングリコ一ル、ポリプロビレングリコール等のポリアル
キレングリコール;エチレングリコール、プロピレング
リコ一ル、1,2,6一ヘキサントリオ一ル、チオジグ
リコ一ル、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコー
ル等のアルキレン基が2〜6個の炭素原子を含むアルキ
レングリコール類;グリセリン、エチレングリコールメ
チルエ一テル、ジエチレングリコールメチル(又はエチ
ル)エーテル、トリエチレングリコールモノメチル(又
はエチル)エーテル等の多価アルコールの低級アルキル
エーテル類が挙げられる。
【0033】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0034】製版装置が動作を開始するとまずディスプ
レイ2のカーソルが点滅するなどして、使用者にキーボ
ード3からの入力を促す。使用者はスタンプの画像とし
て必要とする文字を入力する。文字はカナ、カタカナ、
漢字のほかいわゆる記号文字も含まれる。文字の属性、
すなわち文字のサイズ、書体、反転表示、左寄せ、セン
タリングなど書式なども併せて入力される。これらの文
字フォントおよびかな漢字変換ソフトはROMに格納さ
れている。また記号文字を組み合わせて簡単な図形、イ
ラストなども作製できる。使用者はこれらのスタンプの
画像をディスプレイによって確認しながら入力を行う。
そして、スタンプの画像の入力が終了するとその結果を
RAMに保存することもできる。
【0035】次に、使用者は、この画像のスタンプの製
版を行うか、あるいは画像を修正したり、入力を継続す
ることができる。製版を選択した場合(製版スイッチ5
6をオンした場合)には、インクジェットプリンタ部1
0が稼働し、印面部材5に対してインクジェットヘッド
12から水性インクがスタンプの画像情報(ドットパタ
ーンデータ)に基づいて吐出される。
【0036】このように吐出された水性インクは、印面
部材5の吸水層7に吸収される。したがって図5に示さ
れるように、吸水層7の吸水性物質が膨張し、その部分
の印面部材の表面に凸部8が形成される。この凸部8は
スタンプの画像部分、すなわちスタンプインクが供給さ
れる部分である。
【0037】このように印面部材5に凸部8が形成され
ると、つぎに装置内部の図示しない切断機構が働いて印
面部材5が切断され、使用者は凸部が形成された、すな
わち製版が終了した印面部材5を取り出すことができ
る。
【0038】次に使用者は、図6に示されるように、ス
タンプホルダー20に前記製版が終了した印面部材5を
貼り付ける。このようにして凸版スタンプ21が作製さ
れる。この凸版スタンプ21は、従来のゴム印スタンプ
などと同様に使用することができる。すなわち、市販の
インクが含まれたスタンプパッドに押しつけてもよい
し、凸部に好みのインクを筆などで供給しても良い。
【0039】以上説明した本発明は以下のように変更し
て実施することも可能である。すなわち印面部材5は、
ロール状ではなく特定の長さで切断されたカット紙状で
あっても良い。また印面部材5は、図7に示されるよう
に基材6に対して吸収層7とは反対側の面に粘着層22
と離型紙23が設けられていても良い。このような印面
部材を用いると、製版が終了した印面部材の離型紙23
をはがして、スタンプホルダーに貼り付ければ凸版スタ
ンプが形成され、使用者が糊などを準備する手間を省略
する事ができる。
【0040】さらに製版画像作製手段と給水手段を別個
の装置で具体化しても良い。製版画像作製手段として
は、ワードプロセッサ、ワープロソストを有するコンピ
ュータなどが、吸水手段としては市販のインクジェット
プリンタを用いることができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、請
求項1記載の凸版スタンプの製造方法によれば、使用者
自身による簡便な方法で凸版スタンプを作製することが
できる。すなわち、専門の業者に依頼する必要が無く、
オフィスや家庭において必要な時に短時間で作製するこ
とができる。さらに、印面の文字の書体を選択したり、
装飾したり、簡単なイラストも加えることができるの
で、市販されていないオリジナルな画像の凸版スタンプ
を作製できる。
【0042】請求項2に記載の凸版スタンプの製造装置
は、水性液体を吸収して膨張する吸水材からなる吸水層
を備えた印面部材と、その印面部材の吸水層に所定パタ
ーン形状に前記水性液体を給水する給水手段とを備えて
いる。給水手段により所定パターン形状に水性液体を給
水すれば、給水材がその水泳液体を吸収して膨張するの
で、パターン形状に沿った隆起部分が形成され、凸版ス
タンプとして使用される。
【0043】請求項3に記載の凸版スタンプの製造装置
は、前記給水手段は、前記水性液体を前記印面部材の吸
水層に吐出するノズル部と、そのノズル部と前記印面部
材との間に相対移動を発生させる相対移動発生手段と、
前記所定パターン形状を記憶する記憶手段と、その記憶
手段に記憶された所定パターン形状に従って前記ノズル
部と相対移動発生手段とを駆動制御する制御手段とから
構成されており、記憶手段に所定パターン形状を記憶さ
せれば、制御手段が前記記憶したパターン形状に沿って
水性液体を吐出するように前記ノズル部と相対移動発生
手段とを駆動制御する。このため、記憶手段にパターン
形状を適宜作成して記憶することによって任意の凸版ス
タンプを作成することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】印面部材の構成を説明する断面図である。
【図2】製版装置の概略図である。
【図3】製版装置内部のインクジェットプリンタ部の概
略図である。
【図4】電気的な構成を説明するブロック図である。
【図5】印面部材の機能を説明する図である。
【図6】完成した凸版スタンプの斜視図である。
【図7】印面部材の第二の例の構成を説明する断面図で
ある。
【符号の説明】
1 製版画像作製装置 2 ディスプレイ 3 キーボード 5 印面部材 10 インクジェットプリンタ(給水手段) 12 インクジェットヘッド 20 スタンプホルダー 21 凸版スタンプ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性液体を吸収して膨張する吸水材から
    なる吸水層を備えた印面部材の前記吸水層に、前記水性
    液体を所定のパターン形状に給水し、前記吸水層の前記
    パターン形状に沿う部分を膨張させるようにしたことを
    特徴とする凸版スタンプの製造方法。
  2. 【請求項2】 水性液体を吸収して膨張する吸水材から
    なる吸水層を備えた印面部材と、 その印面部材の吸水層に所定パターン形状に前記水性液
    体を給水する給水手段とを備えたことを特徴とする凸版
    スタンプの製造装置。
  3. 【請求項3】 前記給水手段は、前記水性液体を前記印
    面部材の吸水層に吐出するノズル部と、そのノズル部と
    前記印面部材との間に相対移動を発生させる相対移動発
    生手段と、前記所定パターン形状を記憶する記憶手段
    と、その記憶手段に記憶された所定パターン形状に従っ
    て前記ノズル部と相対移動発生手段とを駆動制御する制
    御手段とから構成されていることを特徴とする請求項2
    に記載の凸版スタンプの製造装置。
JP26884195A 1995-10-17 1995-10-17 凸版スタンプの製造方法及び製造装置 Pending JPH09109528A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26884195A JPH09109528A (ja) 1995-10-17 1995-10-17 凸版スタンプの製造方法及び製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26884195A JPH09109528A (ja) 1995-10-17 1995-10-17 凸版スタンプの製造方法及び製造装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09109528A true JPH09109528A (ja) 1997-04-28

Family

ID=17464017

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26884195A Pending JPH09109528A (ja) 1995-10-17 1995-10-17 凸版スタンプの製造方法及び製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09109528A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018532620A (ja) * 2015-10-22 2018-11-08 フリント グループ ジャーマニー ゲーエムベーハー 凸版印刷版の生成的製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018532620A (ja) * 2015-10-22 2018-11-08 フリント グループ ジャーマニー ゲーエムベーハー 凸版印刷版の生成的製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100430968B1 (ko) 인쇄장치,인쇄방법및기록매체
EP1244547A1 (en) A fluid for preparation of printing plates and method for use of same
JPH09164702A (ja) インクジェット出力機
US5741459A (en) Process for preparing stamp
TW311898B (ja)
JPH11348245A (ja) インクジェット印刷装置
JP3370965B2 (ja) 電力要求の低減されたリソグラフ印刷用イメージング
JPH09109528A (ja) 凸版スタンプの製造方法及び製造装置
JPH10264351A (ja) 複式印刷装置及び複式印刷装置における記録方法
JP3507600B2 (ja) 感熱孔版原紙の製版方法並びにそれに用いる感熱孔版原紙及び組成物
JP3260834B2 (ja) インクジェット記録用被記録媒体及びこれを用いたインクジェット記録方法
JPH11348265A (ja) インクジェット印刷装置
JP3525196B2 (ja) 孔版印刷用マスターの製版方法、孔版印刷方法及び孔版印刷マスター製版用溶液
JP3602452B2 (ja) 孔版印刷用原紙ならびにその製造方法および製版方法
JP2003041488A (ja) エンボス加工壁紙の作成方法
JPH1086545A (ja) 感熱孔版原紙製版用組成物及び製版方法
JP3571773B2 (ja) 画像形成方法および該方法で得られるプリント物
JP2002172869A (ja) 感熱孔版原紙
JP2000052602A (ja) 点字印刷物の製造方法
JP2001260306A (ja) 感熱孔版原紙の製版方法
JPH0732569A (ja) 印刷用原紙およびその製版方法
JP2001232964A (ja) 感熱孔版原紙及びその製版方法
JP2002029171A (ja) 感熱孔版原紙
JPS629109Y2 (ja)
JPH10264493A (ja) 複式印刷装置