JPH0732569A - 印刷用原紙およびその製版方法 - Google Patents
印刷用原紙およびその製版方法Info
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- JPH0732569A JPH0732569A JP5179321A JP17932193A JPH0732569A JP H0732569 A JPH0732569 A JP H0732569A JP 5179321 A JP5179321 A JP 5179321A JP 17932193 A JP17932193 A JP 17932193A JP H0732569 A JPH0732569 A JP H0732569A
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- Japan
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- printing
- ink
- making
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Abstract
(57)【要約】
【目的】特別な製版装置が不要であり、かつ安全性の高
い水性溶液により簡便に製版することができる印刷用原
紙およびその製版方法を提供する。 【構成】(1)水性溶液により溶解可能な樹脂層を有す
る印刷用原紙、(2)水性溶液を請求項1記載の樹脂層
表面に選択的に接触させ、該接触部分の樹脂層の一部ま
たは全部を該水性溶液に溶解させて除去するか、または
該水性溶液に溶解させた溶液を樹脂層と接する他層に転
移させることを特徴とする印刷用原紙の製版方法。
い水性溶液により簡便に製版することができる印刷用原
紙およびその製版方法を提供する。 【構成】(1)水性溶液により溶解可能な樹脂層を有す
る印刷用原紙、(2)水性溶液を請求項1記載の樹脂層
表面に選択的に接触させ、該接触部分の樹脂層の一部ま
たは全部を該水性溶液に溶解させて除去するか、または
該水性溶液に溶解させた溶液を樹脂層と接する他層に転
移させることを特徴とする印刷用原紙の製版方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は印刷用原紙およびその製
版方法に関し、さらに詳しくは水性溶液により製版可能
な印刷用原紙およびその製版方法に関するものである。
版方法に関し、さらに詳しくは水性溶液により製版可能
な印刷用原紙およびその製版方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から印刷用原紙としては感光性原紙
や感熱性原紙が知られている。感光性原紙は、該原紙に
選択的に光を照射して光照射部と光未照射部の物性を変
化させ、光重合性物質の親水性親油性の差、溶剤溶解性
の差、光導電性物質の帯電性の差、光分解性物質の接着
強度の差などを利用して製版される。また感熱性原紙
は、該原紙に選択的に熱を与えて加熱部と非加熱部の物
性を変化させ、感熱性物質の粘着性の差、親水性親油性
の差、感熱性フィルムの穿孔性の差などを利用して製版
される。
や感熱性原紙が知られている。感光性原紙は、該原紙に
選択的に光を照射して光照射部と光未照射部の物性を変
化させ、光重合性物質の親水性親油性の差、溶剤溶解性
の差、光導電性物質の帯電性の差、光分解性物質の接着
強度の差などを利用して製版される。また感熱性原紙
は、該原紙に選択的に熱を与えて加熱部と非加熱部の物
性を変化させ、感熱性物質の粘着性の差、親水性親油性
の差、感熱性フィルムの穿孔性の差などを利用して製版
される。
【0003】しかしながら、これらの製版方法には、製
版工程以外に使用されることの少ない高価な製版装置が
必要であり、また製版工程が複雑で簡便に印刷用原紙を
製版することができないという問題があった。また、水
不溶性樹脂層を有する印刷用原紙を樹脂可溶性溶媒で溶
解する製版法(特開昭61−12387号公報、特開昭
61−12395号公報)や酸性溶液で溶解する製版法
(特開昭59−67051号公報)が提案されている。
しかし、これらの方法では特殊な溶液を必要とし、また
安全性や環境汚染の点で問題があった。
版工程以外に使用されることの少ない高価な製版装置が
必要であり、また製版工程が複雑で簡便に印刷用原紙を
製版することができないという問題があった。また、水
不溶性樹脂層を有する印刷用原紙を樹脂可溶性溶媒で溶
解する製版法(特開昭61−12387号公報、特開昭
61−12395号公報)や酸性溶液で溶解する製版法
(特開昭59−67051号公報)が提案されている。
しかし、これらの方法では特殊な溶液を必要とし、また
安全性や環境汚染の点で問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の問題を解決し、特別な製版装置が不要であ
り、かつ安全性の高い水性溶液により簡便に製版するこ
とができる印刷用原紙およびその製版方法を提供するこ
とにある。
従来技術の問題を解決し、特別な製版装置が不要であ
り、かつ安全性の高い水性溶液により簡便に製版するこ
とができる印刷用原紙およびその製版方法を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願で特許請求される発
明は以下の通りである。 (1)水性溶液により溶解可能な樹脂層を有する印刷用
原紙。 (2)水性溶液を請求項1記載の樹脂層表面に選択的に
接触させ、該接触部分の樹脂層の一部または全部を該水
性溶液に溶解させて除去するか、または該水性溶液に溶
解させた溶液を樹脂層と接する他層に転移させることを
特徴とする印刷用原紙の製版方法。
明は以下の通りである。 (1)水性溶液により溶解可能な樹脂層を有する印刷用
原紙。 (2)水性溶液を請求項1記載の樹脂層表面に選択的に
接触させ、該接触部分の樹脂層の一部または全部を該水
性溶液に溶解させて除去するか、または該水性溶液に溶
解させた溶液を樹脂層と接する他層に転移させることを
特徴とする印刷用原紙の製版方法。
【0006】本発明の印刷用原紙は、水溶性樹脂を成膜
して得られる水溶性樹脂フィルムなどの樹脂層のみで構
成されていてもよいが、原紙としての強度を確保する点
から、樹脂層と支持体で構成するのが好ましい。支持体
に樹脂層を形成させる方法としては、水溶性樹脂フィル
ムなどを支持体に貼合わせる方法、水もしくは水性溶剤
中に溶解もしくは分散させた水溶性樹脂溶液を支持体上
に塗布し、乾燥する方法などが挙げられる。
して得られる水溶性樹脂フィルムなどの樹脂層のみで構
成されていてもよいが、原紙としての強度を確保する点
から、樹脂層と支持体で構成するのが好ましい。支持体
に樹脂層を形成させる方法としては、水溶性樹脂フィル
ムなどを支持体に貼合わせる方法、水もしくは水性溶剤
中に溶解もしくは分散させた水溶性樹脂溶液を支持体上
に塗布し、乾燥する方法などが挙げられる。
【0007】本発明に用いられる樹脂層は、水性溶液と
接触してこれに溶解する材料、例えば水溶性樹脂を主成
分として含有する。この水溶性樹脂としては、水または
水と混和し得る有機溶剤に溶解する樹脂、例えば、ポリ
ビニルアルコール、メチルセルロース、カルボキシルメ
チルセルロース、ヒドロキシルエチルセルロース、ポリ
ビニルピロリドン、ポリエチレン−ポリビニルアルコー
ル共重合体、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルエー
テル、ポリビニルアセタール、ポリアクリルアミド、澱
粉、デキストリン、アルギン酸、アスコルビン酸、水溶
性ウレタン等が用いられる。これらの樹脂は単独で用い
てもよいし、複数混合して用いても、共重合体として用
いてもよい。
接触してこれに溶解する材料、例えば水溶性樹脂を主成
分として含有する。この水溶性樹脂としては、水または
水と混和し得る有機溶剤に溶解する樹脂、例えば、ポリ
ビニルアルコール、メチルセルロース、カルボキシルメ
チルセルロース、ヒドロキシルエチルセルロース、ポリ
ビニルピロリドン、ポリエチレン−ポリビニルアルコー
ル共重合体、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルエー
テル、ポリビニルアセタール、ポリアクリルアミド、澱
粉、デキストリン、アルギン酸、アスコルビン酸、水溶
性ウレタン等が用いられる。これらの樹脂は単独で用い
てもよいし、複数混合して用いても、共重合体として用
いてもよい。
【0008】樹脂層には必要に応じて顔料、充填剤、結
着剤、硬化剤等を含有していてもよい。樹脂層の厚さ
は、0.1〜1000μmの範囲が好ましく、より好ま
しくは1〜500μmの範囲である。厚さが0.1μm
未満では特に原紙の強度が不充分となり、500μmを
超えると樹脂層を溶解させる水性溶液が多量に必要とな
り、溶解が不充分になる場合がある。樹脂層は、例えば
ポリエステル繊維などで形成される多孔性支持体やシリ
コーン樹脂で処理された剥離紙に積層して用いることが
できる。
着剤、硬化剤等を含有していてもよい。樹脂層の厚さ
は、0.1〜1000μmの範囲が好ましく、より好ま
しくは1〜500μmの範囲である。厚さが0.1μm
未満では特に原紙の強度が不充分となり、500μmを
超えると樹脂層を溶解させる水性溶液が多量に必要とな
り、溶解が不充分になる場合がある。樹脂層は、例えば
ポリエステル繊維などで形成される多孔性支持体やシリ
コーン樹脂で処理された剥離紙に積層して用いることが
できる。
【0009】本発明に用いられる水性溶液は、水を主成
分とし、これに、乾燥性、濡れ性などの向上のため、水
と混和し得る有機溶剤、例えばメチルアルコール、エチ
ルアルコール、イソプロピルアルコール、n−プロピル
アルコール、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、グリセリン、アセトン、メ
チルエチルケトン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオ
キサン、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、ホルムアルデヒ
ド、アセトアルデヒド、メチルアミン、エチレンジアミ
ン、ピリジン等を混合して用いることが好ましい。これ
らの有機溶剤の含有量は、水溶性樹脂の溶解性の点か
ら、水に対して50重量%以下が好ましく、30重量%
以下がより好ましい。また水性溶液には必要に応じて染
料、顔料、充填剤、結着剤、硬化剤、防腐剤、湿潤剤等
を含有させることができる。
分とし、これに、乾燥性、濡れ性などの向上のため、水
と混和し得る有機溶剤、例えばメチルアルコール、エチ
ルアルコール、イソプロピルアルコール、n−プロピル
アルコール、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、グリセリン、アセトン、メ
チルエチルケトン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオ
キサン、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、ホルムアルデヒ
ド、アセトアルデヒド、メチルアミン、エチレンジアミ
ン、ピリジン等を混合して用いることが好ましい。これ
らの有機溶剤の含有量は、水溶性樹脂の溶解性の点か
ら、水に対して50重量%以下が好ましく、30重量%
以下がより好ましい。また水性溶液には必要に応じて染
料、顔料、充填剤、結着剤、硬化剤、防腐剤、湿潤剤等
を含有させることができる。
【0010】本発明の印刷用原紙は次のようにして製版
することができる。まず、例えばスポイト、注射器、刷
毛、スタンプ等の部材、墨汁を含んだ筆、万年筆、水性
ボールペン、水性サインペン等の筆記具、インクジェッ
トプリンター等の装置などにより、文字画像部分に相当
する水溶性樹脂表面に水性溶液を選択的に接触(または
付着)させる。樹脂層の一部または全部が水性溶液に溶
解された後、該溶液を拭きとる等の手段により除去す
る。印刷用原紙の支持体層が多孔支持体である場合に
は、樹脂を溶解した溶液は該多孔性支持体に吸収される
ので、一般にこのような除去操作は不要である。水性溶
液を樹脂層に接触させる手段には特に限定はない。
することができる。まず、例えばスポイト、注射器、刷
毛、スタンプ等の部材、墨汁を含んだ筆、万年筆、水性
ボールペン、水性サインペン等の筆記具、インクジェッ
トプリンター等の装置などにより、文字画像部分に相当
する水溶性樹脂表面に水性溶液を選択的に接触(または
付着)させる。樹脂層の一部または全部が水性溶液に溶
解された後、該溶液を拭きとる等の手段により除去す
る。印刷用原紙の支持体層が多孔支持体である場合に
は、樹脂を溶解した溶液は該多孔性支持体に吸収される
ので、一般にこのような除去操作は不要である。水性溶
液を樹脂層に接触させる手段には特に限定はない。
【0011】水溶性樹脂層は水性溶液に接触すると、そ
の接触部分の樹脂成分が水性溶液に溶け出し、水溶性樹
脂は水性溶液への飽和溶解度まで溶解する。従って、水
溶性樹脂層に水性溶液を選択的に接触させると接触部分
の溶解領域の溶解量に応じて水溶性樹脂層が変化するた
め、水溶性樹脂層の溶解度と、接触させる水性溶液の量
を適宜制御することにより、種々の製版原紙を作製する
ことができる。例えば、樹脂層に水性溶液を選択的に接
触させて水溶性樹脂層の一部を溶解させた後、その領域
の溶液を除去することにより樹脂層に凹部が形成され
る。該凹部に印刷インクを保持して被印刷物にインクを
転写することにより凹版印刷が可能となる。オフセット
印刷を行う場合には、画像部または非画像部の領域に水
性溶液を選択的に接触させて樹脂層を溶解させた後、該
溶液を除去した領域に撥水性インクを付着させて印刷を
行う。
の接触部分の樹脂成分が水性溶液に溶け出し、水溶性樹
脂は水性溶液への飽和溶解度まで溶解する。従って、水
溶性樹脂層に水性溶液を選択的に接触させると接触部分
の溶解領域の溶解量に応じて水溶性樹脂層が変化するた
め、水溶性樹脂層の溶解度と、接触させる水性溶液の量
を適宜制御することにより、種々の製版原紙を作製する
ことができる。例えば、樹脂層に水性溶液を選択的に接
触させて水溶性樹脂層の一部を溶解させた後、その領域
の溶液を除去することにより樹脂層に凹部が形成され
る。該凹部に印刷インクを保持して被印刷物にインクを
転写することにより凹版印刷が可能となる。オフセット
印刷を行う場合には、画像部または非画像部の領域に水
性溶液を選択的に接触させて樹脂層を溶解させた後、該
溶液を除去した領域に撥水性インクを付着させて印刷を
行う。
【0012】凸版印刷を行う場合には、画像部以外の領
域に水性溶液を選択的に接触させて樹脂層を溶解させた
後、該溶液を除去し、形成された凸部に印刷インクを付
着させて印刷を行う。孔版印刷を行う場合には、樹脂層
に水性溶液を画像となる領域に接触させる。この場合の
水性溶液の接触による転移量は、画像領域の水溶性樹脂
層がすべて溶解されて穿孔されるのに充分な量が必要で
ある。樹脂を溶解した溶液を拭き取り手段等により除去
してまたは該樹脂層と接する多孔性支持体に含浸して穿
孔し、該穿孔部に印刷インクを供給して印刷を行う。
域に水性溶液を選択的に接触させて樹脂層を溶解させた
後、該溶液を除去し、形成された凸部に印刷インクを付
着させて印刷を行う。孔版印刷を行う場合には、樹脂層
に水性溶液を画像となる領域に接触させる。この場合の
水性溶液の接触による転移量は、画像領域の水溶性樹脂
層がすべて溶解されて穿孔されるのに充分な量が必要で
ある。樹脂を溶解した溶液を拭き取り手段等により除去
してまたは該樹脂層と接する多孔性支持体に含浸して穿
孔し、該穿孔部に印刷インクを供給して印刷を行う。
【0013】本発明の印刷用原紙に使用される印刷イン
クとしては、従来の印刷に用いられている油性インク、
油中水滴(w/o)型エマルジョンインクなどが使用さ
れる。w/oエマルジョンインクを使用する場合には、
w/oエマルジョンインク中の水の成分が多いと印刷用
原紙が膨潤し、原紙強度が低下するため、水の配合割合
を50重量%以下とするのが好ましい。
クとしては、従来の印刷に用いられている油性インク、
油中水滴(w/o)型エマルジョンインクなどが使用さ
れる。w/oエマルジョンインクを使用する場合には、
w/oエマルジョンインク中の水の成分が多いと印刷用
原紙が膨潤し、原紙強度が低下するため、水の配合割合
を50重量%以下とするのが好ましい。
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳しく説明する
が、本発明はこれらの例に限定されるものではない。 実施例1 (1)印刷用原紙の製版 厚さ40μmのポリビニルアルコールフィルムからなる
印刷用原紙に、水性サインペンにより手で文字画像を描
いた後、水性インクが乾燥する前に水性インクを拭き取
った。次にこのフィルム上の文字画像部分を同様のサイ
ンペンでなぞり書きし、同様にインクが乾燥する前にイ
ンクを拭き取った。この作業を5回繰返して水溶性樹脂
フィルム上に文字画像に対応する深さ20μmの凹部を
形成した。 (2)凹版印刷 製版した凹版原紙に油性インクを置き、ブレードでスキ
ージして凹部の文字画像部にインクを供給するとともに
凹部以外のインクを除去した。この上に印刷用紙を重ね
て押しつけた後、該印刷用紙を剥がすと、印刷用紙上に
は逆像の画像が印刷された。図1の(a) には印刷用原
紙、(b) には製版説明図を示した。
が、本発明はこれらの例に限定されるものではない。 実施例1 (1)印刷用原紙の製版 厚さ40μmのポリビニルアルコールフィルムからなる
印刷用原紙に、水性サインペンにより手で文字画像を描
いた後、水性インクが乾燥する前に水性インクを拭き取
った。次にこのフィルム上の文字画像部分を同様のサイ
ンペンでなぞり書きし、同様にインクが乾燥する前にイ
ンクを拭き取った。この作業を5回繰返して水溶性樹脂
フィルム上に文字画像に対応する深さ20μmの凹部を
形成した。 (2)凹版印刷 製版した凹版原紙に油性インクを置き、ブレードでスキ
ージして凹部の文字画像部にインクを供給するとともに
凹部以外のインクを除去した。この上に印刷用紙を重ね
て押しつけた後、該印刷用紙を剥がすと、印刷用紙上に
は逆像の画像が印刷された。図1の(a) には印刷用原
紙、(b) には製版説明図を示した。
【0015】実施例2 (1)印刷用原紙の作製およびその製版 シリコーン樹脂で処理された剥離紙上に、ポリビニルア
セタールの水溶液をワイヤーバーで塗布乾燥し、厚さ3
00μmの水溶性樹脂層を形成して印刷用原紙を作製し
た。この印刷用原紙の水溶性樹脂層の表面にビニルテー
プを絵柄状に貼付けた後、水洗し、絵柄に対応した凸部
を形成した。図2の(a) には印刷用原紙、(b) には製版
後の印刷用原紙の説明図を示した。 (2)凸版印刷 製版した印刷用原紙の凸部に油性インクをローラで付着
させた後、この上に印刷用紙を重ね合わせて押しつけた
後、印刷用紙を剥がすと、印刷用紙上には絵柄が印刷さ
れた。
セタールの水溶液をワイヤーバーで塗布乾燥し、厚さ3
00μmの水溶性樹脂層を形成して印刷用原紙を作製し
た。この印刷用原紙の水溶性樹脂層の表面にビニルテー
プを絵柄状に貼付けた後、水洗し、絵柄に対応した凸部
を形成した。図2の(a) には印刷用原紙、(b) には製版
後の印刷用原紙の説明図を示した。 (2)凸版印刷 製版した印刷用原紙の凸部に油性インクをローラで付着
させた後、この上に印刷用紙を重ね合わせて押しつけた
後、印刷用紙を剥がすと、印刷用紙上には絵柄が印刷さ
れた。
【0016】実施例3 (1)印刷用原紙の作製およびその製版 ポリエステル繊維からなる200メッシュの多孔性支持
体上に、下記の組成からなる水溶性樹脂溶液を、ロール
コーターで塗布乾燥し、厚さ3μmの水溶性樹脂層を設
けて印刷用原紙を作製した。 ポリビニルピロリドン 20重量部 水溶性ポリウレタン 5 〃 メチルアルコール 15 〃 水 60 〃 この印刷用原紙の水溶性樹脂層の表面に、パソコンで作
成した文字と画像を水性インクが用いられているインク
ジェットプリンターで印字した。すると、印字部分の樹
脂層が溶解して多孔性支持体に浸透し、水溶性樹脂層の
印字部分が穿孔された。 (2)孔版印刷 製版した印刷用原紙を孔版印刷機プリントゴッコPG−
10(理想科学工業製商品名)にとりつけて孔版印刷す
ると、上記インクジェットプリンターで印字した文字画
像が得られた。図3の(a) には印刷用原紙、(b) には製
版説明図を示した。
体上に、下記の組成からなる水溶性樹脂溶液を、ロール
コーターで塗布乾燥し、厚さ3μmの水溶性樹脂層を設
けて印刷用原紙を作製した。 ポリビニルピロリドン 20重量部 水溶性ポリウレタン 5 〃 メチルアルコール 15 〃 水 60 〃 この印刷用原紙の水溶性樹脂層の表面に、パソコンで作
成した文字と画像を水性インクが用いられているインク
ジェットプリンターで印字した。すると、印字部分の樹
脂層が溶解して多孔性支持体に浸透し、水溶性樹脂層の
印字部分が穿孔された。 (2)孔版印刷 製版した印刷用原紙を孔版印刷機プリントゴッコPG−
10(理想科学工業製商品名)にとりつけて孔版印刷す
ると、上記インクジェットプリンターで印字した文字画
像が得られた。図3の(a) には印刷用原紙、(b) には製
版説明図を示した。
【0017】実施例4 (1)印刷用原紙の作製およびその製版 坪量10m/g2 の和紙と厚さ20μmのポリビニルエ
ーテルフィルムを、120℃のヒートローラに通過させ
て貼合わせて印刷用原紙を作製した。次に年賀状用のス
タンプに下記の組成からなる水性溶液を含浸させて印刷
用原紙の水溶性樹脂層の面に押し当てた。スタンプの画
像部分の樹脂層が溶解し、和紙中に浸透し、スタンプの
画像が穿孔された。 イソプロピルアルコール 20重量部 エチレングリコール 5 〃 水 75 〃 (2)孔版印刷 製版した印刷用原紙を孔版印刷機リソグラフRC115
(理想科学工業製商品名)にとりつけて連続して200
0枚印刷したところ、1枚目から2000枚まで良好な
印刷物が得られた。図4の(a) には印刷用原紙、(b) に
は製版説明図を示した。
ーテルフィルムを、120℃のヒートローラに通過させ
て貼合わせて印刷用原紙を作製した。次に年賀状用のス
タンプに下記の組成からなる水性溶液を含浸させて印刷
用原紙の水溶性樹脂層の面に押し当てた。スタンプの画
像部分の樹脂層が溶解し、和紙中に浸透し、スタンプの
画像が穿孔された。 イソプロピルアルコール 20重量部 エチレングリコール 5 〃 水 75 〃 (2)孔版印刷 製版した印刷用原紙を孔版印刷機リソグラフRC115
(理想科学工業製商品名)にとりつけて連続して200
0枚印刷したところ、1枚目から2000枚まで良好な
印刷物が得られた。図4の(a) には印刷用原紙、(b) に
は製版説明図を示した。
【0018】
【発明の効果】本発明の印刷用原紙およびその製版方法
によれば、特別な装置を用いずに、すでに他の用途とし
て用いられている器具や装置を用いて水性溶液により容
易に製版することができ、利便性および安全性に優れ
る。
によれば、特別な装置を用いずに、すでに他の用途とし
て用いられている器具や装置を用いて水性溶液により容
易に製版することができ、利便性および安全性に優れ
る。
【図1】(a) は実施例1の印刷用原紙の説明図、(b) は
製版説明図。
製版説明図。
【図2】(a) は実施例2の印刷用原紙の説明図、(b) は
製版後の原紙説明図。
製版後の原紙説明図。
【図3】(a) は実施例3の印刷用原紙の説明図、(b) は
製版説明図。
製版説明図。
【図4】(a) は実施例4の印刷用原紙の説明図、(b) は
製版説明図。
製版説明図。
1…ポリビニルアルコールフィルム、2…水性サインペ
ン、3…水性溶液、4…溶解したフィルム、5…凹部、
10、20、30…印刷用原紙、11…ポリビニルアセ
タール層、12…剥離紙、13…ビニルテープ、21…
水溶性樹脂層、22…多孔性支持体、23、34…樹脂
を溶解した水性溶液、24、35…孔、25、36…含
浸した樹脂、31…ポリビニルエーテルフィルム、32
…和紙、33…スタンプ。
ン、3…水性溶液、4…溶解したフィルム、5…凹部、
10、20、30…印刷用原紙、11…ポリビニルアセ
タール層、12…剥離紙、13…ビニルテープ、21…
水溶性樹脂層、22…多孔性支持体、23、34…樹脂
を溶解した水性溶液、24、35…孔、25、36…含
浸した樹脂、31…ポリビニルエーテルフィルム、32
…和紙、33…スタンプ。
Claims (2)
- 【請求項1】 水性溶液により溶解可能な樹脂層を有す
る印刷用原紙。 - 【請求項2】 水性溶液を請求項1記載の樹脂層表面に
選択的に接触させ、該接触部分の樹脂層の一部または全
部を該水性溶液に溶解させて除去するか、または該水溶
液に溶解させた溶液を樹脂層と接する他層に転移させる
ことを特徴とする印刷用原紙の製版方法。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5179321A JPH0732569A (ja) | 1993-07-20 | 1993-07-20 | 印刷用原紙およびその製版方法 |
DE69413894T DE69413894T2 (de) | 1993-07-20 | 1994-07-18 | Schablonendruckplatte |
EP94305256A EP0635362B1 (en) | 1993-07-20 | 1994-07-18 | Stencil printing plate |
AU67576/94A AU677063B2 (en) | 1993-07-20 | 1994-07-19 | Printing plate and process for plate-making using the same |
US08/277,221 US5655446A (en) | 1993-07-20 | 1994-07-19 | Stencil printing plate having a soluble resin layer |
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JP5179321A JPH0732569A (ja) | 1993-07-20 | 1993-07-20 | 印刷用原紙およびその製版方法 |
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ID=16063796
Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JPH0732569A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012148501A (ja) * | 2011-01-20 | 2012-08-09 | Ulvac Japan Ltd | 吐出装置、スクリーン印刷用原版製造方法 |
-
1993
- 1993-07-20 JP JP5179321A patent/JPH0732569A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012148501A (ja) * | 2011-01-20 | 2012-08-09 | Ulvac Japan Ltd | 吐出装置、スクリーン印刷用原版製造方法 |
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