JPH09109192A - 射出成形用金型 - Google Patents

射出成形用金型

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JPH09109192A
JPH09109192A JP26532295A JP26532295A JPH09109192A JP H09109192 A JPH09109192 A JP H09109192A JP 26532295 A JP26532295 A JP 26532295A JP 26532295 A JP26532295 A JP 26532295A JP H09109192 A JPH09109192 A JP H09109192A
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JP
Japan
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sliding surface
sliding
core
pressurized gas
slide
Prior art date
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Application number
JP26532295A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Kahara
雅之 花原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication of JPH09109192A publication Critical patent/JPH09109192A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/40Removing or ejecting moulded articles
    • B29C45/44Removing or ejecting moulded articles for undercut articles
    • B29C45/4435Removing or ejecting moulded articles for undercut articles using inclined, tiltable or flexible undercut forming elements driven by the ejector means

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 アンダーカット部を有する成形品の成形にお
いて、このアンダーカット部を処理するための傾斜コ
ア、或いはスライドコアの可動側型板、或いは作動板と
の摺動面の摩擦抵抗を軽減して、焼付き等による金型の
損傷を防止し、又、従来のようなグリスによる成形品の
油汚れをなくすことができる射出成形用金型を提供す
る。 【解決手段】 傾斜コア13と可動側型板11、及び作
動板15との摺動面11c、15dのいずれか側の摺動
面11c、15d、或いは、スライドコアと可動側型板
との摺動面のいずれか側の摺動面に、多孔質材よりなる
摺動部11e、15eと、この摺動部11e、15eに
連通する加圧ガスの供給孔11f、15fが設けられ、
傾斜コア13、或いはスライドコアの摺動時に、上記供
給孔11f、15fより加圧ガスが供給され、上記摺動
面11c、15dに加圧ガスの薄膜層が形成されるよう
になされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】アンダーカット部を有する射
出成形品の射出成形用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形品の成形加工において、
成形品の一部にアンダーカット部がある場合には、この
アンダーカット部のキャビティを傾斜コア、或いはスラ
イドコアにより形成し、この傾斜コア、或いはスライド
コアを作動させることにより、アンダーカット部を処理
する方法が考案されている(特開平2−107419号
公報 参照)。
【0003】上記傾斜コア、或いはスライドコアの可動
側型板、或いは作動板との摺動面はには、従来、0.0
2mm〜0.03mmの間隙が設けられているが、実際
の金型の開閉作動中には、この間隙は確保されず、押圧
されながらの摺動となるため、大きい摩擦抵抗が発生し
ている。この摩擦抵抗を緩和するために、従来は、上記
摺動面にあり溝を穿設したブロックを設け、このブロッ
クの表面にグリス等の潤滑剤を塗布し、又、余分な潤滑
剤を上記あり溝に滞留させるようにして対処されてき
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
このような従来の方法では、潤滑剤であるグリス自身の
展延と、金型が加熱されることによりグリスの粘度が低
下することと相まって、グリスが摺動面よりキャビティ
側に移動して成形品の表面に付着し、油汚れによる不良
品の発生の問題や、又、逆にグリスが切れて摩擦抵抗が
急増して、焼付き等による金型の損傷を招くといった問
題があった。
【0005】本発明は、上記のこのような問題点に着眼
してなされたものであり、その目的とするところは、こ
れらの問題点を解消し、アンダーカット部を有する成形
品の成形において、このアンダーカット部を処理するた
めの傾斜コア、或いはスライドコアの可動側型板、或い
は作動板との摺動面の摩擦抵抗を軽減して、焼付き等に
よる金型の損傷を防止し、又、従来のようなグリスによ
る成形品の油汚れをなくすことができる射出成形用金型
を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
射出成形用金型においては、可動側型板と固定側型板
と、更にアンダーカット部を処理するための傾斜コア、
或いはスライドコアとによりキャビティが形成された射
出成形用金型において、上記傾斜コアと可動側型板、及
び作動板との摺動面のいずれか側の摺動面、或いは、ス
ライドコアと可動側型板との摺動面のいずれか側の摺動
面に、多孔質材よりなる摺動部と、この摺動部に連通す
る加圧ガスの供給孔が設けられ、傾斜コア、或いはスラ
イドコアの摺動時に、上記供給孔より加圧ガスが供給さ
れ、上記摺動面に加圧ガスの薄膜層が形成されるように
なされていることを特徴とする。
【0007】又、請求項2記載の本発明の射出成形用金
型においては、可動側型板と固定側型板と、更にアンダ
ーカット部を処理するための傾斜コア、或いはスライド
コアとによりキャビティが形成された射出成形用金型に
おいて、可動側型板、及び作動板の上記傾斜コアとの摺
動面、或いは、可動側型板の上記スライドコアとの摺動
面に、傾斜コアの摺動面、或いはスライドコアの摺動面
を押圧する手段を有する押圧ブロックが埋設され、金型
の閉型時以外の状態において、上記押圧ブロックの押圧
作動により摺動面に間隙が形成されるようになされてい
ることを特徴とする。
【0008】上記本発明の射出成形用金型に用いられる
摺動部の多孔質材(金属材料)の硬度(HRC)は、45
以上が好ましく、又、この摺動部に供給される加圧ガス
の圧力は、5kg/cm2 が望ましい。この加圧ガスの
供給により、摺動面に0.02mm〜0.03mmの加
圧ガスの薄膜層を形成しようとするものである。
【0009】又、傾斜コア、或いはスライドコアの摺動
面に設けられる押圧ブロックには、押圧手段として、摺
動面を押圧する球体(或いは円筒体)の背面に、球体
(或いは円筒体)を押圧するスプリングを設けたり、更
には、スプリングをエアー圧や油圧により押圧する手段
を設けるのが好適である。この押圧手段により、摺動面
に0.02mm〜0.03mmの間隙を形成しようとす
るものである。
【0010】
【作用】請求項1記載の本発明の射出成形用金型におい
ては、傾斜コアと可動側型板、及び作動板との摺動面の
いずれか側の摺動面、或いは、スライドコアと可動側型
板との摺動面のいずれか側の摺動面に設けられた多孔質
材よりなる摺動部に、傾斜コア、或いはスライドコアの
摺動状態において、加圧ガスが供給され、摺動面に加圧
ガスの薄膜層が形成されるので、摺動面における傾斜コ
ア、或いはスライドコアの作動が円滑となり、摺動面の
摩擦抵抗が軽減され、焼付き等による金型の損傷が防止
される。
【0011】又、請求項2記載の本発明の射出成形用金
型においては、可動側型板、及び作動板の上記傾斜コア
との摺動面、或いは、可動側型板の上記スライドコアと
の摺動面に埋設された押圧ブロックが、金型の閉型時以
外の状態において作動されるので、傾斜コアの摺動面、
或いはスライドコアの摺動面が押圧され、摺動面に間隙
が形成されるので、摺動面における傾斜コア、或いはス
ライドコアの作動が円滑となり、摺動面の摩擦抵抗が軽
減され、焼付き等による金型の損傷が防止される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照して説明する。図1は、請求項1記載の本発明の射出
成形用金型の一例を示す要部の断面図である。図1にお
いて、射出成形用金型10は、可動側型板11(11
a、11b)と固定側型板12と、更にアンダーカット
部14aを処理するための傾斜コア13とによりキャビ
ティ14が形成されて構成されている。
【0013】上記傾斜コア13の摺動に伴い、可動側型
板11aと傾斜コア13の側面との間に摺動面11c、
及び可動側型板11bとの間に摺動面11dが形成され
ている。又、傾斜コア13の後端面が保持された作動板
15の前作動板15a内に設けられ、摺動される保持ブ
ロック15cと、後作動板15bとの間に摺動面15d
が形成されている。
【0014】上記摺動面11cの可動側型板11a側に
は、多孔質材よりなる摺動部11eが埋設されている。
この摺動部11eの後端面には、複数の加圧ガスの供給
孔11fが設けられ、この供給孔11fは、供給路11
gを経由して金型外に設けられた加圧ガスの供給装置
(図示しない)に連通されている。
【0015】上記同様に、摺動面11dの可動側型板1
1b側には、多孔質材よりなる摺動部11hが埋設され
ている。この摺動部11hの後端面には、複数の加圧ガ
スの供給孔11iが設けられ、この供給孔11iは、供
給路11jを経由して金型外に設けられた加圧ガスの供
給装置に連通されている。
【0016】更に、作動板15内の摺動面15dの後作
動板15b側には、多孔質材よりなる摺動部15eが設
けられている。この摺動部15eの後端面には、加圧ガ
スの供給孔15fが設けられ、この供給孔15fは、供
給路15gを経由して金型外に設けられた加圧ガスの供
給装置に連通されている。
【0017】(実施例の作用)上記射出成形用金型10
のキャビティ14に溶融樹脂が射出により充填され、冷
却・固化された後、開型による成形品の離型工程に入る
と、作動板15の作動が開始され、傾斜コア13が前進
状態となる。この時、傾斜コア13の摺動面11c、1
1dには、傾斜コア13の側面からの押圧力が作用し、
又、作動板15内の摺動面15dには、傾斜コア13の
後端からの押圧力が作用することになる。
【0018】しかしながら、上記加圧ガスの供給装置よ
り加圧ガスが、それぞれの供給路11g、11j、及び
15gより、供給孔11f、11i、及び15fを経由
して、多孔質材よりなる摺動部11e、11h、及び1
5eに供給される。この加圧ガスの供給により、それぞ
れの摺動面11c、11d、及び摺動面15dには、加
圧ガスによる0.02mm〜0.03mmの薄膜層が形
成され、この薄膜層により両者の摺動面が接触状態より
開放されることになり、従来のような摺動に伴う摺動面
の摩擦抵抗が大幅に軽減されることになる。従って、摺
動面における傾斜コアの作動が円滑となり、摺動面の摩
擦抵抗が軽減され、焼付き等による金型の損傷が防止さ
れる。
【0019】図2は、請求項1記載の本発明の射出成形
用金型の他の例を示す要部の断面図である。図2におい
て、射出成形用金型20は、可動側型板21(21a、
21b)と固定側型板22と、更にアンダーカット部2
4aを処理するための傾斜コア23とによりキャビティ
24が形成されて構成されている。
【0020】上記傾斜コア23の摺動に伴い、可動側型
板21aと傾斜コア23の側面との間に摺動面23a、
及び可動側型板21bとの間に摺動面23bが形成され
ている。又、傾斜コア23の後端面が保持された作動板
25の前作動板25a内に設けられ、摺動される保持ブ
ロック25cと、後作動板25bとの間に摺動面25d
が形成されている。
【0021】上記摺動面23aの傾斜コア23側には、
多孔質材よりなる摺動部23cが埋設されている。この
摺動部23cの後端面には、複数の加圧ガスの供給孔2
3dが設けられ、この供給孔23dは、供給路23eを
経由して金型外に設けられた加圧ガスの供給装置(図示
しない)に連通されている。
【0022】上記同様に、摺動面23bの傾斜コア23
側には、多孔質材よりなる摺動部23fが埋設されてい
る。この摺動部23fの後端面には、複数の加圧ガスの
供給孔23gが設けられ、この供給孔23gは、上記と
同一の供給路23eを経由して金型外に設けられた加圧
ガスの供給装置に連通されている。
【0023】更に、作動板25内の摺動面25dの後作
動板25b側には、多孔質材よりなる摺動部25eが設
けられている。この摺動部25eの後端面には、加圧ガ
スの供給孔25fが設けられ、この供給孔25fは、供
給路25gを経由して金型外に設けられた加圧ガスの供
給装置に連通されている。
【0024】(実施例の作用)上記射出成形用金型20
のキャビティ24に溶融樹脂が射出により充填され、冷
却・固化された後、開型による成形品の離型工程に入る
と、作動板25の作動が開始され、傾斜コア23が前進
状態となる。この時、傾斜コア23の摺動面23a、2
3bには、傾斜コア23の側面からの押圧力が作用し、
又、作動板25内の摺動面25dには、傾斜コア23の
後端からの押圧力が作用することになる。
【0025】しかしながら、上記加圧ガスの供給装置よ
り加圧ガスが、それぞれの供給路23e及び25gよ
り、供給孔23d、23g、及び25fを経由して、多
孔質材よりなる摺動部23c、23f、及び25eに供
給される。この加圧ガスの供給により、それぞれの摺動
面23a、23b、及び摺動面25dには、加圧ガスに
よる0.02mm〜0.03mmの薄膜層が形成され、
この薄膜層により両者の摺動面が接触状態より開放され
ることになり、従来のような摺動に伴う摺動面の摩擦抵
抗が大幅に軽減されることになる。従って、摺動面にお
ける傾斜コアの作動が円滑となり、摺動面の摩擦抵抗が
軽減され、焼付き等による金型の損傷が防止される。
【0026】図3は、請求項1記載の本発明の射出成形
用金型の更に他の例を示す要部の断面図である。図3に
おいて、射出成形用金型30は、可動側型板31と固定
側型板32と、更にアンダーカット部34aを処理する
ためのスライドコア34とによりキャビティ33が形成
されて構成されている。
【0027】上記スライドコア34は、型開きの方向に
対して直交する方向に傾斜ピン35に案内されて摺動さ
れ、アンダーカット部34aを処理するようになってい
る。
【0028】又、スライドコア34の移動方向の可動側
型板31との間には、摺動面34aが形成されている。
この摺動面34aのスライドコア34側には、多孔質材
よりなる摺動部34bが埋設されている。この摺動部3
4bの後端面には、複数の加圧ガスの供給孔34cが設
けられ、この供給孔34cは、供給路34dを経由して
金型外に設けられた加圧ガスの供給装置(図示しない)
に連通されている。
【0029】上記スライドコア34は、図示のように、
可動側型板31の側壁に設けられたスプリングにより構
成された押圧部36により、常に閉じる方向に押圧され
た状態でセットされている。
【0030】(実施例の作用)上記射出成形用金型30
のキャビティ33に溶融樹脂が射出により充填され、冷
却・固化された後、型開きによる成形品の離型工程に入
ると、傾斜ピン35に案内されて、スライドコア34が
外側(型開きの方向と直交する方向)への移動が開始さ
れる。この時、スライドコア34の摺動面34aには、
摺動に伴う摩擦作用が発生して、大きい抵抗力を受ける
ことになる。
【0031】しかしながら、上記加圧ガスの供給装置よ
り加圧ガスが、それぞれの供給路34dより、供給孔3
4cを経由して、多孔質材よりなる摺動部34bに供給
される。この加圧ガスの摺動部34bへの供給により、
摺動面34aには、加圧ガスによる0.02mm〜0.
03mmの薄膜層が形成され、この薄膜層により両者の
摺動面が接触状態より開放されることになり、従来のよ
うな摺動に伴う摺動面の摩擦抵抗が大幅に軽減されるこ
とになる。従って、摺動面におけるスライドコアの作動
が円滑となり、摺動面の摩擦抵抗が軽減され、焼付き等
による金型の損傷が防止される。
【0032】図4は、請求項1記載の本発明の射出成形
用金型の更に他の例を示す要部の断面図である。図4に
おいて、射出成形用金型40は、可動側型板41と固定
側型板42と、更にアンダーカット部44aを処理する
ためのスライドコア44とによりキャビティ43が形成
されて構成されている。
【0033】上記スライドコア44は、型開きの方向に
対して直交する方向に傾斜ピン45に案内されて摺動さ
れ、アンダーカット部44aを処理するようになってい
る。
【0034】又、可動側型板41とスライドコア44と
の間には、摺動面44aが形成されている。この摺動面
44aの可動側型板41側には、多孔質材よりなる摺動
部41bが埋設されている。この摺動部41bの後端面
には、複数の加圧ガスの供給孔41cが設けられ、この
供給孔41cは、供給路41dを経由して金型外に設け
られた加圧ガスの供給装置(図示しない)に連通されて
いる。
【0035】上記スライドコア44は、図示のように、
可動側型板41の側壁に設けられたスプリングにより構
成された押圧部44により、常に閉じる方向に押圧され
た状態でセットされている。
【0036】(実施例の作用)上記射出成形用金型40
のキャビティ43に溶融樹脂が射出により充填され、冷
却・固化された後、型開きによる成形品の離型工程に入
ると、傾斜ピン45に案内されて、スライドコア44が
外側(型開きの方向と直交する方向)への移動が開始さ
れる。この時、スライドコア44の摺動面41aには、
摺動に伴う摩擦作用が発生して、大きい抵抗力を受ける
ことになる。
【0037】しかしながら、上記加圧ガスの供給装置よ
り加圧ガスが、供給路41dより、供給孔41cを経由
して、多孔質材よりなる摺動部41bに供給される。こ
の加圧ガスの摺動部41bへの供給により、摺動面44
aには、加圧ガスによる0.02mm〜0.03mmの
薄膜層が形成され、この薄膜層により両者の摺動面が接
触状態より開放されることになり、従来のような摺動に
伴う摺動面の摩擦抵抗が大幅に軽減されることになる。
従って、摺動面におけるスライドコアの作動が円滑とな
り、摺動面の摩擦抵抗が軽減され、焼付き等による金型
の損傷が防止される。
【0038】図5は、請求項2記載の本発明の射出成形
用金型の一例を示す要部の断面図である。図5におい
て、射出成形用金型50は、可動側型板51(51a、
51b)と固定側型板52と、更にアンダーカット部5
4aを処理するための傾斜コア53とによりキャビティ
54が形成されて構成されている。
【0039】上記傾斜コア53の摺動に伴い、可動側型
板51aと傾斜コア53の側面との間に摺動面51c、
及び可動側型板51bとの間に摺動面51dが形成され
ている。又、傾斜コア53の後端面が保持された作動板
55の前作動板55a内に設けられ、摺動される保持ブ
ロック55cと、後作動板55bとの間に摺動面55d
が形成されている。
【0040】上記摺動面51c、51dの可動側型板5
1a、51b側には、摺動面を押圧する手段を有する押
圧ブロック51e、51f(下記に詳述する)が埋設さ
れ、金型の閉型時以外の状態において、上記押圧ブロッ
ク51e、51fの押圧作動により摺動面に間隙が形成
されるようになされている。
【0041】更に、作動板55内の摺動面55dの後作
動板55b側には、上記と同様に、摺動面を押圧する手
段を有する押圧ブロック55eが設けられている。
【0042】(実施例の作用)上記射出成形用金型50
のキャビティ54に溶融樹脂が射出により充填され、冷
却・固化された後、開型による成形品の離型工程に入る
と、作動板55の作動が開始され、傾斜コア53が前進
状態となる。この時、傾斜コア53の摺動面51c、5
1dには、傾斜コア53の側面からの押圧力が作用し、
又、作動板55内の摺動面55dには、傾斜コア53の
後端からの押圧力が作用することになる。
【0043】しかしながら、上記押圧ブロック51e、
51f、及び55eに設けられた押圧手段により、それ
ぞれの摺動面51c、51d、及び摺動面55dには、
0.02mm〜0.03mmの間隙が形成される。この
間隙により、両者の摺動面が接触状態より開放されるこ
とになり、従来のような摺動に伴う摺動面の摩擦抵抗が
大幅に軽減されることになる。従って、摺動面における
傾斜コアの作動が円滑となり、摺動面の摩擦抵抗が軽減
され、焼付き等による金型の損傷が防止される。
【0044】図6は、請求項2記載の本発明の射出成形
用金型の一例を示す要部の断面図である。図6におい
て、射出成形用金型60は、可動側型板61と固定側型
板62と、更にアンダーカット部64aを処理するため
のスライドコア64とによりキャビティ63が形成され
て構成されている。
【0045】上記スライドコア64は、型開きの方向に
対して直交する方向に傾斜ピン65に案内されて摺動さ
れ、アンダーカット部64aを処理するようになってい
る。
【0046】又、可動側型板61とスライドコア64と
の間には、摺動面61aが形成されている。この摺動面
61aの可動側型板61側には、押圧ブロック61bが
埋設されている。この押圧ブロック61bには、摺動面
61aを押圧するための押圧手段(下記に詳述する)が
設けられている。
【0047】上記スライドコア64は、図示のように、
可動側型板61の側壁に設けられたスプリングにより構
成された押圧部66により、常に閉じる方向に押圧され
た状態でセットされている。
【0048】(実施例の作用)上記射出成形用金型60
のキャビティ63に溶融樹脂が射出により充填され、冷
却・固化された後、型開きによる成形品の離型工程に入
ると、傾斜ピン65に案内されて、スライドコア64が
外側(型開きの方向と直交する方向)への移動が開始さ
れる。この時、スライドコア64の摺動面61aには、
摺動に伴う摩擦作用が発生して、大きい抵抗力を受ける
ことになる。
【0049】しかしながら、上記押圧ブロック61bに
設けられた押圧手段により摺動面61aが押圧されるこ
とにより、摺動面61aには、0.02mm〜0.03
mmの間隙が形成される。この間隙の形成により、両者
の摺動面が接触状態より開放されることになり、従来の
ような摺動に伴う摺動面の摩擦抵抗が大幅に軽減される
ことになる。従って、摺動面におけるスライドコアの作
動が円滑となり、摺動面の摩擦抵抗が軽減され、焼付き
等による金型の損傷が防止される。
【0050】図7は、本発明の射出成形用金型に設けら
れる押圧ブロックの一例を示す要部の断面図である。図
7において、押圧ブロック70は、傾斜コア72と、可
動側型板71との摺動面73の可動側型板71側に埋設
されている。即ち、埋込ブロック72内に埋蔵された筒
状体73の奥側にスプリング74が内蔵され、このスプ
リング74の先端側にボール75が先端側を係止されて
設けられている。このボール75は、スプリング74に
押圧されて摺動面にその先端を突出し、傾斜コア72の
摺動面を押圧することになる。従って、摺動面73に、
ほぼ0.02mm〜0.03mmの間隙が形成される。
【0051】図8は、本発明の射出成形用金型に設けら
れる押圧ブロックの他の例を示す要部の断面図である。
図8において、押圧ブロック80は、傾斜コア82と、
可動側型板81との摺動面83の可動側型板81側に埋
設されている。即ち、埋込ブロック82内に埋蔵された
筒状体83の先端の縮径された先端部にボール84がそ
の先端部を係止されて設けられ、筒状体83の内部は、
密封状態が保持できるようになっている。
【0052】即ち、可動側型板81の裏側には、嵌合ブ
ロック85が嵌合されて設けられ、この嵌合ブロック8
5と上記筒状体83との境界近傍には、シールのための
Oリング86が設けられている。又、嵌合ブロック85
の中央部には、加圧空気を供給するための供給孔87が
設けられている。
【0053】従って、供給孔87より加圧空気が供給さ
れると、筒状体83の内部は、加圧されるとともに、ボ
ール84を押圧することになる。このボール84の押圧
力により、傾斜コア82の摺動面が押圧されることにな
り、摺動面83には、ほぼ0.02mm〜0.03mm
の間隙を形成される。
【0054】図9は、本発明の射出成形用金型に設けら
れる押圧ブロックの更に他の例を示す要部の断面図であ
る。図9において、押圧ブロック90は、傾斜コア92
と、可動側型板91との摺動面93の可動側型板91側
に埋設されている。即ち、可動側型板91の摺動面93
側に穿設された孔に、平行に筒状体93、93が嵌合さ
れ、この内部にスプリング94、94と、先端側にボー
ル95、95がそれぞれに内蔵されている。
【0055】上記スプリング94、94の後端には、こ
のスプリング94、94を押圧するためのピストン96
が設けられ、並行して設けられた先端側のボール95、
95をスプリング94、94を介して押圧できるように
なっている。
【0056】上記ピストン96は、金型外に連通された
エアー圧、或いは油圧装置により、連結杆97を介して
前進、後退される。従って、開型操作時にピストン96
を前進させることにより、ボール95、95の先端が傾
斜コア92の摺動面を押圧する。この押圧により摺動面
93には、ほぼ0.02mm〜0.03mmの間隙を形
成される。
【0057】以上、請求項2記載の本発明の射出成形用
金型に設けられる押圧ブロックの数例を説明したが、摺
動面に所望する間隙を設ける上で、いずれの押圧ブロッ
クが用いられてもその効果を期待することができる。
【0058】
【発明の効果】請求項1記載の本発明の射出成形用金型
においては、傾斜コアと可動側型板、及び作動板との摺
動面のいずれか側の摺動面、或いは、スライドコアと可
動側型板との摺動面のいずれか側の摺動面に設けられた
多孔質材よりなる摺動部に、傾斜コア、或いはスライド
コアの摺動状態において、加圧ガスが供給され、摺動面
に加圧ガスの薄膜層が形成されるので、摺動面における
傾斜コア、或いはスライドコアの作動が円滑となり、摺
動面の摩擦抵抗が軽減され、焼付き等による金型の損傷
が防止される。
【0059】又、請求項2記載の本発明の射出成形用金
型においては、可動側型板、及び作動板の上記傾斜コア
との摺動面、或いは、可動側型板の上記スライドコアと
の摺動面に埋設された押圧ブロックが、金型の閉型時以
外の状態において作動されるので、傾斜コアの摺動面、
或いはスライドコアの摺動面が押圧され、摺動面に間隙
が形成されるので、摺動面における傾斜コア、或いはス
ライドコアの作動が円滑となり、摺動面の摩擦抵抗が軽
減され、焼付き等による金型の損傷が防止される。従っ
て、射出成形用金型として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の本発明の射出成形用金型の一例
を示す要部の断面図。
【図2】請求項1記載の本発明の射出成形用金型の他の
例を示す要部の断面図。
【図3】請求項1記載の本発明の射出成形用金型の更に
他の例を示す要部の断面図。
【図4】請求項1記載の本発明の射出成形用金型の更に
他の例を示す要部の断面図。
【図5】請求項2記載の本発明の射出成形用金型の一例
を示す要部の断面図。
【図6】請求項2記載の本発明の射出成形用金型の他の
例を示す要部の断面図。
【図7】請求項2記載の本発明の射出成形用金型に設け
られる押圧ブロックの一例を示す要部の断面図。
【図8】請求項2記載の本発明の射出成形用金型に設け
られる押圧ブロックの他の例を示す要部の断面図。
【図9】請求項2記載の本発明の射出成形用金型に設け
られる押圧ブロックの更に他の例を示す要部の断面図。
【符号の説明】
10、20、30、40、50、60 射出成形用金
型 11、21、31、41、51、61、71、81、9
1 可動側型板 11c、11d、15d、23a、23b、25b、3
4a、44a、51c51d、55d、61a、73、
83、93 摺動面 11e、11h、15e、23c、23f、25e、3
4b、41b 摺動部 11f、11i、15f、23d、23g、25f、3
4c、41c、87供給孔 11g、11j、15g、23e、25g、34d、4
1d 供給路 12、22、32、52、62 固定側型板 13、23、42、53、72、82、92 傾斜コ
ア 14、24、33、43、63 キャビティ 14a、24a、34a、44a、54a、64a ア
ンダーカット部 15、25、55 作動板 15a、25a、55a 前作動板 15b、25b、55b 後作動板 15c、25c、55c 保持ブロック 34、44、64 スライドコア 35、45、65 傾斜ピン 36、66 押圧部 51e、51f、55e、61b、70、80、90
押圧ブロック 72、82 埋込ブロック 73、83、94 筒状体 74 スプリング 75、84、94 ボール 85 嵌合ブロック 86 Oリング 96 ピストン 97 連結杆

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動側型板と固定側型板と、更にアンダ
    ーカット部を処理するための傾斜コア、或いはスライド
    コアとによりキャビティが形成された射出成形用金型に
    おいて、上記傾斜コアと可動側型板、及び作動板との摺
    動面のいずれか側の摺動面、或いは、スライドコアと可
    動側型板との摺動面のいずれか側の摺動面に、多孔質材
    よりなる摺動部と、この摺動部に連通する加圧ガスの供
    給孔が設けられ、傾斜コア、或いはスライドコアの摺動
    時に、上記供給孔より加圧ガスが供給され、上記摺動面
    に加圧ガスの薄膜層が形成されるようになされているこ
    とを特徴とする射出成形用金型。
  2. 【請求項2】 可動側型板と固定側型板と、更にアンダ
    ーカット部を処理するための傾斜コア、或いはスライド
    コアとによりキャビティが形成された射出成形用金型に
    おいて、可動側型板、及び作動板の上記傾斜コアとの摺
    動面、或いは、可動側型板の上記スライドコアとの摺動
    面に、傾斜コアの摺動面、或いはスライドコアの摺動面
    を押圧する手段を有する押圧ブロックが埋設され、金型
    の閉型時以外の状態において、上記押圧ブロックの押圧
    作動により摺動面に間隙が形成されるようになされてい
    ることを特徴とする射出成形用金型。
JP26532295A 1995-10-13 1995-10-13 射出成形用金型 Pending JPH09109192A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1092521A1 (de) * 1999-08-20 2001-04-18 Erwin Wimmer Formwerkzeurg für Spritz- oder Druckgussmaschinen

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