JPH09108848A - 超薄素材電子ビーム溶接方法 - Google Patents
超薄素材電子ビーム溶接方法Info
- Publication number
- JPH09108848A JPH09108848A JP29756295A JP29756295A JPH09108848A JP H09108848 A JPH09108848 A JP H09108848A JP 29756295 A JP29756295 A JP 29756295A JP 29756295 A JP29756295 A JP 29756295A JP H09108848 A JPH09108848 A JP H09108848A
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- Japan
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- electron beam
- butt joint
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- Welding Or Cutting Using Electron Beams (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 超薄素材同士の突合わせ継手に良好な溶接ビ
ードが形成されるとともに、超薄素材の板厚より厚肉の
溶接部が得られ、ひいては溶接部の強度上の信頼性を高
めることができる。 【解決手段】 超薄素材１，１の突合わせ継手２を電子
ビーム溶接するにあたり、超薄素材１と同質で同等厚程
度以下でかつ形成される溶接ビード巾より狭巾の帯状部
材３を突合わせ継手２の片面に通電式抵抗溶接により固
着したうえ、帯状部材３の背面から突合わせ継手２へと
電子ビームを照射して帯状部材３及び超薄素材１，１を
一体として溶融させる。
ードが形成されるとともに、超薄素材の板厚より厚肉の
溶接部が得られ、ひいては溶接部の強度上の信頼性を高
めることができる。 【解決手段】 超薄素材１，１の突合わせ継手２を電子
ビーム溶接するにあたり、超薄素材１と同質で同等厚程
度以下でかつ形成される溶接ビード巾より狭巾の帯状部
材３を突合わせ継手２の片面に通電式抵抗溶接により固
着したうえ、帯状部材３の背面から突合わせ継手２へと
電子ビームを照射して帯状部材３及び超薄素材１，１を
一体として溶融させる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は超薄素材電子ビーム
溶接方法に関する。
溶接方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、例えば厚さ１mm以下の超薄素材同
士の突合わせ継手を電子ビーム溶接するにあたっては、
図２（Ｉ）断面図に示すように、超薄素材１，１だけで
突合わせ継手２を構成し、上部から電子ビーム溶接を行
うか、又は図３（Ｉ）断面図に示すように、機械加工な
どにより超薄素材１，１の突合わせ継手２部分のみを厚
肉部１′，１′として、上部から電子ビーム溶接を行っ
ている。しかしながら、前者の場合は、図２（II）断面
図に示すように、溶接部４ａの肉厚ｔ2 が超薄素材１の
板厚ｔ1 よりも薄くなり、溶接部４ａの強度低下の原因
となっている。また後者の場合は、図３（II）断面図に
示すように、溶接部４ｂの肉厚ｔ2 は超薄素材１の板厚
ｔ1 より厚くできるので、継手強度上は特に問題は生じ
ないが、この方法は機械加工が可能であることが前提条
件である。しかし厚さ１mm以下の超薄素材１には厚肉部
１′の加工がむずかしい場合が多く、更に超薄素材構造
物を超塑性成形法（高温下におけるガス圧成形）で成形
を行う方法では、機械加工が困難又は繁雑になるため厚
肉部１′の加工は極めて困難である。従って超薄素材
１，１の溶接継手の強度上の信頼性を維持向上させるた
めには、溶接部の肉厚を超薄素材肉厚より厚くする必要
があるけれども、溶接中に溶加材を添加することが難し
いため、それができないのが電子ビーム溶接の泣き所で
ある。
士の突合わせ継手を電子ビーム溶接するにあたっては、
図２（Ｉ）断面図に示すように、超薄素材１，１だけで
突合わせ継手２を構成し、上部から電子ビーム溶接を行
うか、又は図３（Ｉ）断面図に示すように、機械加工な
どにより超薄素材１，１の突合わせ継手２部分のみを厚
肉部１′，１′として、上部から電子ビーム溶接を行っ
ている。しかしながら、前者の場合は、図２（II）断面
図に示すように、溶接部４ａの肉厚ｔ2 が超薄素材１の
板厚ｔ1 よりも薄くなり、溶接部４ａの強度低下の原因
となっている。また後者の場合は、図３（II）断面図に
示すように、溶接部４ｂの肉厚ｔ2 は超薄素材１の板厚
ｔ1 より厚くできるので、継手強度上は特に問題は生じ
ないが、この方法は機械加工が可能であることが前提条
件である。しかし厚さ１mm以下の超薄素材１には厚肉部
１′の加工がむずかしい場合が多く、更に超薄素材構造
物を超塑性成形法（高温下におけるガス圧成形）で成形
を行う方法では、機械加工が困難又は繁雑になるため厚
肉部１′の加工は極めて困難である。従って超薄素材
１，１の溶接継手の強度上の信頼性を維持向上させるた
めには、溶接部の肉厚を超薄素材肉厚より厚くする必要
があるけれども、溶接中に溶加材を添加することが難し
いため、それができないのが電子ビーム溶接の泣き所で
ある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて提案されたもので、超薄素材同士の突合わ
せ継手に良好な溶接ビードが形成されるとともに、超薄
素材の板厚より厚肉の溶接部が得られ、ひいては溶接部
の強度上の信頼性を高めることができる超薄素材電子ビ
ーム溶接方法を提供することを目的とする。
事情に鑑みて提案されたもので、超薄素材同士の突合わ
せ継手に良好な溶接ビードが形成されるとともに、超薄
素材の板厚より厚肉の溶接部が得られ、ひいては溶接部
の強度上の信頼性を高めることができる超薄素材電子ビ
ーム溶接方法を提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、超
薄素材同士の突合わせ継手を電子ビーム溶接するにあた
り、上記超薄素材と同質で同等厚程度以下でかつ形成さ
れる溶接ビード巾より狭巾の帯状部材を上記突合わせ継
手片面に通電式抵抗溶接により固着したうえ、上記帯状
部材の背面から上記突合わせ継手へと電子ビームを照射
して上記帯状部材及び超薄素材同士を一体として溶融さ
せることを特徴とする。
薄素材同士の突合わせ継手を電子ビーム溶接するにあた
り、上記超薄素材と同質で同等厚程度以下でかつ形成さ
れる溶接ビード巾より狭巾の帯状部材を上記突合わせ継
手片面に通電式抵抗溶接により固着したうえ、上記帯状
部材の背面から上記突合わせ継手へと電子ビームを照射
して上記帯状部材及び超薄素材同士を一体として溶融さ
せることを特徴とする。
【０００５】
【発明の実施の形態】本発明超薄素材電子ビーム溶接方
法の実施形態を図面について説明する。図１は本溶接方
法を工程順に（Ｉ），（II），（ III），（IV）と示す
断面図であり、図１（Ｉ）において、電子ビーム溶接を
施す超薄素材１，１の突合わせ継手２を構成し、まず図
１（II）において、突合わせ継手２の上面に、超薄素材
１と同質で、板厚が超薄素材１と同程度以下で、かつ板
巾が形成される溶接ビード巾より狭い帯状部材３を、継
手開先線に沿って重ねる。次に図１（ III）において、
抵抗溶接機６の配線の一端を超薄素材１に接続し、他の
一端を電極５に接続して、電極５を介して帯状部材３と
超薄素材１，１間に通電し、帯状部材３を超薄素材１，
１に固着させる。次いで帯状部材３の上面に電子ビーム
を照射し、帯状部材３と超薄素材１，１の突合わせ継手
２部を溶融させる。
法の実施形態を図面について説明する。図１は本溶接方
法を工程順に（Ｉ），（II），（ III），（IV）と示す
断面図であり、図１（Ｉ）において、電子ビーム溶接を
施す超薄素材１，１の突合わせ継手２を構成し、まず図
１（II）において、突合わせ継手２の上面に、超薄素材
１と同質で、板厚が超薄素材１と同程度以下で、かつ板
巾が形成される溶接ビード巾より狭い帯状部材３を、継
手開先線に沿って重ねる。次に図１（ III）において、
抵抗溶接機６の配線の一端を超薄素材１に接続し、他の
一端を電極５に接続して、電極５を介して帯状部材３と
超薄素材１，１間に通電し、帯状部材３を超薄素材１，
１に固着させる。次いで帯状部材３の上面に電子ビーム
を照射し、帯状部材３と超薄素材１，１の突合わせ継手
２部を溶融させる。
【０００６】この電子ビームの照射にあたり、帯状部材
３を突合わせ継手２上に単に重ね置いただけでその上か
ら電子ビームを照射すれば、突合わせ継手２部が溶ける
前に熱容量の小さい帯状部材３が溶融し、良好な溶接ビ
ードが形成されないが、上述のように、通電式抵抗溶接
により帯状部材３と突合わせ継手２部とは固着されて、
両者の熱伝導が良くなり熱的アンバランスがなくなって
いるので、帯状部材３と突合わせ継手２部が電子ビーム
によってほぼ同時に溶融し、良好な溶接ビードが形成さ
れる。かくして図１（IV）における溶接部４が形成され
た溶接継手が得られ、超薄素材１の板厚ｔ1 と溶接部４
の肉厚ｔ2 との関係はｔ1 ＜ｔ2 となり、溶接部４の強
度上の信頼性が向上する。
３を突合わせ継手２上に単に重ね置いただけでその上か
ら電子ビームを照射すれば、突合わせ継手２部が溶ける
前に熱容量の小さい帯状部材３が溶融し、良好な溶接ビ
ードが形成されないが、上述のように、通電式抵抗溶接
により帯状部材３と突合わせ継手２部とは固着されて、
両者の熱伝導が良くなり熱的アンバランスがなくなって
いるので、帯状部材３と突合わせ継手２部が電子ビーム
によってほぼ同時に溶融し、良好な溶接ビードが形成さ
れる。かくして図１（IV）における溶接部４が形成され
た溶接継手が得られ、超薄素材１の板厚ｔ1 と溶接部４
の肉厚ｔ2 との関係はｔ1 ＜ｔ2 となり、溶接部４の強
度上の信頼性が向上する。
【０００７】
【発明の効果】要するに本発明によれば、超薄素材同士
の突合わせ継手を電子ビーム溶接するにあたり、上記超
薄素材と同質で同等厚程度以下でかつ形成される溶接ビ
ード巾より狭巾の帯状部材を上記突合わせ継手片面に通
電式抵抗溶接により固着したうえ、上記帯状部材の背面
から上記突合わせ継手へと電子ビームを照射して上記帯
状部材及び超薄素材同士を一体として溶融させることに
より、超薄素材同士の突合わせ継手に良好な溶接ビード
が形成されるとともに、超薄素材の板厚より厚肉の溶接
部が得られ、ひいては溶接部の強度上の信頼性を高める
ことができる超薄素材電子ビーム溶接方法を得るから、
本発明は産業上極めて有益なものである。
の突合わせ継手を電子ビーム溶接するにあたり、上記超
薄素材と同質で同等厚程度以下でかつ形成される溶接ビ
ード巾より狭巾の帯状部材を上記突合わせ継手片面に通
電式抵抗溶接により固着したうえ、上記帯状部材の背面
から上記突合わせ継手へと電子ビームを照射して上記帯
状部材及び超薄素材同士を一体として溶融させることに
より、超薄素材同士の突合わせ継手に良好な溶接ビード
が形成されるとともに、超薄素材の板厚より厚肉の溶接
部が得られ、ひいては溶接部の強度上の信頼性を高める
ことができる超薄素材電子ビーム溶接方法を得るから、
本発明は産業上極めて有益なものである。
【図１】本発明超薄素材電子ビーム溶接方法の実施形態
を工程順に（Ｉ），（II），（III），（IV）と示す断
面図である。
を工程順に（Ｉ），（II），（III），（IV）と示す断
面図である。
【図２】従来の超薄素材電子ビーム溶接方法の突合わせ
継手と溶接部を示す断面図である。
継手と溶接部を示す断面図である。
【図３】従来の他の方法の同様な断面図である。
【符号の説明】 １ 超薄素材 ２ 突合わせ継手 ３ 帯状部材 ４ 溶接部
Claims (1)
- 【請求項１】 超薄素材同士の突合わせ継手を電子ビー
ム溶接するにあたり、上記超薄素材と同質で同等厚程度
以下でかつ形成される溶接ビード巾より狭巾の帯状部材
を上記突合わせ継手片面に通電式抵抗溶接により固着し
たうえ、上記帯状部材の背面から上記突合わせ継手へと
電子ビームを照射して上記帯状部材及び超薄素材同士を
一体として溶融させることを特徴とする超薄素材電子ビ
ーム溶接方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29756295A JPH09108848A (ja) | 1995-10-20 | 1995-10-20 | 超薄素材電子ビーム溶接方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29756295A JPH09108848A (ja) | 1995-10-20 | 1995-10-20 | 超薄素材電子ビーム溶接方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09108848A true JPH09108848A (ja) | 1997-04-28 |
Family
ID=17848158
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29756295A Withdrawn JPH09108848A (ja) | 1995-10-20 | 1995-10-20 | 超薄素材電子ビーム溶接方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09108848A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2929871A1 (fr) * | 2008-04-09 | 2009-10-16 | Airbus France Sas | Procede de soudage par faisceau a haute densite d'energie |
| EP3154738B1 (de) * | 2014-06-13 | 2020-09-02 | Robert Bosch GmbH | Verfahren zum verschweissen zweier bauteile mit einer wärmequelle ; entsprechender bauteileverbund |
-
1995
- 1995-10-20 JP JP29756295A patent/JPH09108848A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2929871A1 (fr) * | 2008-04-09 | 2009-10-16 | Airbus France Sas | Procede de soudage par faisceau a haute densite d'energie |
| US8766133B2 (en) | 2008-04-09 | 2014-07-01 | Airbus Operations Sas | Process for high-energy density beam welding |
| EP3154738B1 (de) * | 2014-06-13 | 2020-09-02 | Robert Bosch GmbH | Verfahren zum verschweissen zweier bauteile mit einer wärmequelle ; entsprechender bauteileverbund |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030107 |