JPH09108058A - 講義室用椅子 - Google Patents

講義室用椅子

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JPH09108058A
JPH09108058A JP7267113A JP26711395A JPH09108058A JP H09108058 A JPH09108058 A JP H09108058A JP 7267113 A JP7267113 A JP 7267113A JP 26711395 A JP26711395 A JP 26711395A JP H09108058 A JPH09108058 A JP H09108058A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 講義室用の椅子において、窮屈な姿勢をとる
ことなく左右どちらからでも座れ、しかも後方を人が通
過し易い、というものは従来なかった。 【解決手段】 椅子1は、未使用時には背凭支持部13
が机7方向に揺動され、座15は、背凭支持部13に対
してほぼ平行な姿勢にされている(図3(a))。この
とき椅子1の後方には大きな空間が創出されているので
人が容易に通過できる。背凭11を矢印Uのように揺動
させると、図3(b)のようになる。この状態において
も座15は、付勢を受け、背凭支持部13に対してほぼ
平行な姿勢にされているので、机7と椅子1との隙間が
広く、座り易い。座15をリンク機構により矢印Vのよ
うに移動させると、着席状態となる(図3(c))。こ
の椅子1は、机7に固定されていないため、左右どちら
からでも着席することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に大学の講義室
の椅子や、議場記者席の椅子として用いられる講義室用
椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、大学等の講義室用椅子としては、
特公昭56−50562号公報の「椅子付き机における
椅子の自動格納装置」に示された椅子のように、椅子が
机の支柱にアームを介して水平方向に揺動可能に固定さ
れたものや、この揺動軸の方向を左右方向に平行な軸の
回りに揺動可能に固定されたものがある。これらの例を
図9に示す。
【0003】すなわち、図9(a),(b)に示した椅
子101は、特公昭56−50562号公報に開示され
た椅子に近いものであり、図9(a)が側面図、図9
(b)が後方から見た図である。また図9(c),
(d)に示した椅子103は、揺動軸の方向を変えた椅
子であり、図9(c)が側面図、図9(d)が後方から
見た図である。
【0004】椅子101a,101bは、図9(b)に
示すように、これらの略中間に配された支柱105にア
ーム107a,107bを介して略鉛直方向を軸として
前後に揺動可能にされている。そしてこのアーム107
は、前方へ椅子101を付勢するばね機構(図示しな
い)が内蔵されている。椅子101aに着席するときに
は、図9(a)に示すように、2点鎖線にて示した位置
から実線にて示した位置まで矢印Pのように移動させ、
机109の天板111との間に脚を入れる隙間を確保す
る。
【0005】一方、椅子103a,103bは、図9
(c)に示すように、机121の支柱123の下部に位
置する左右方向の軸125を支点としてアーム127
a,127bを介して前後に揺動可能にされている。こ
のアーム127にも前方へ椅子103を付勢するばね機
構(図示しない)が内蔵されている。そして椅子101
と同様、椅子103aに着席するときには、図9(c)
に示すように、2点鎖線にて示した位置から実線にて示
した位置まで矢印Qのように揺動させ、机121の天板
129との間に脚を入れる隙間を確保する。
【0006】以上、図9に示した椅子101によれば、
椅子101の後方を人が通るときには矢印Pの逆方向に
移動させれば良い。また椅子103においても矢印Qの
逆方向に移動させると、後方を人が通ることができる。
このため、講義室のように多くの椅子及び机を配置する
場合には、椅子101,103は好適である。
【0007】しかし椅子101,103は、共通の課題
を抱えている(以下、椅子101について説明するが椅
子103も対応する課題を持っている)。すなわち、椅
子101は机109の支柱105にアーム107を介し
て固定されているために、そのアーム107のある方か
らは着席及び離席が極めてし辛いことである。つまり椅
子101aは右方向から、椅子101bは左方向から
は、アーム107が邪魔になり、離着席がし辛い。
【0008】しかも椅子101は、上記のように可動式
になっているとはいえ、座の前端130と机109の天
板111との隙間はそれほど広くない。従い、椅子10
1に着席するときには、脚を隙間に潜り込ませながら座
るという窮屈な動作を強いられる。この窮屈さは、椅子
の可動範囲を後方へ拡張し、机109と椅子101との
隙間を広くすれば解消できるが、こうすると、講義室内
に配列できる机の数が減少してしまう。また別の方法と
して、机109を高く(または椅子101の座を低く)
すると、隙間が広くなり離着席がし易くなるが、これで
は机と椅子の寸法のバランス(例えば、天板の高さが 7
00mmの机に対し、座の高さが420〜430mmの椅子が最適と
されている)が狂ってしまう。
【0009】講義室用椅子としては図9に示したもの以
外にも、実公昭58−47903号公報の「跳上げ椅子
の座」に記載された椅子や、特開平4−367622号
公報に記載の「座起立式椅子」に開示されたものも良く
知られている。これらの椅子は、図9の椅子が、当該椅
子に座るものが使用する机に固定されていたのに対し、
当該椅子の後方にある机に固定されている点が大きく異
なる。このタイプの椅子の例を図10に示す。図10
(a)の椅子131が実公昭58−47903号公報に
開示された椅子に近いもの、図10(b)の椅子133
が特開平4−367622号公報の座起立式椅子を示し
ている。
【0010】これらの椅子131,133では、当該椅
子とその椅子に対応する机とが分離しているので、図9
に示した椅子101,103のように離着席する方向が
左右どちらかに限られる、ということはない。しかし、
図10(a)の椅子131においても机の天板135と
座137の前端139との隙間が狭いので、図9の椅子
と同様、窮屈な姿勢を強いられる。しかも椅子131に
着席するときには、まず、座137を略垂直に立ててお
き、人Rのように座137の前方に立ってから座137
を前方に揺動させつつ腰を屈めて座るという、図9の椅
子101,103よりも更に窮屈な動作をする必要があ
る。
【0011】これを改良したのが図10(b)の椅子1
33である。椅子133が椅子131と大きく異なる点
は、座141の動きである。椅子131において座13
7は、その後部143を支点として揺動されていた。こ
れに対し椅子133は、2本のアームと、座受と、後方
の机に固定されたブラケットとから構成されるリンク機
構により、座141がその前端145を下方に向け、且
つ体重を支える座面を前方(図10では左方)に向けて
立った状態から、略水平となる状態までを矢印Sのよう
に移動される。
【0012】椅子133に着席するときには、立てられ
た状態の座141の前に立ち、人Tが座141に体重を
かけて腰を落とすと、座141が矢印Sのように移動
し、着席が完了する。つまり、着席時には椅子131と
同様、座141の前端145は前方へ突き出されるにも
拘らず、移動は矢印Sのように、天板147との距離を
殆ど縮めることなく行なわれる。従い人Tは、椅子13
1に腰掛けるときのような窮屈な姿勢をとる必要がな
い。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、椅子133
によれば、着席中に他の人T’を通す場合に着席者T
は、わざわざ立たなければならない。つまり椅子133
(椅子131も同様)においては、椅子133が後方の
机151に固定されているために、人T’を通すために
は天板147と椅子133の間に空間を確保する必要が
ある。また、同じ理由により、前後の机の間の空間は、
椅子133を支持するための構造物153,155等に
より狭くなっている。このため着席者Tが腰を浮かし、
座を矢印Sの逆方向に動かしただけでは、通過者T’を
通すのに十分な空間が確保できない。
【0014】こうした事態は、講義室のように机が横方
向に密接配置されることが多い部屋では、しばしば発生
する。そしてこれは、立たされる人にとって煩わしいだ
けでなく、人が一人通るだけで、通路となる部分の椅子
133に座っている人が全員立ち上がることになり、後
方に座っている人には前方が極めて見辛くなる。
【0015】なお、この問題は、図9に示した椅子10
1,103においては、通常発生しない。これは、既に
述べたように、構造物153,155に相当する構成を
含めた椅子全体が前方に移動可能であり、椅子と後方の
机との間に空間を確保できるからである。
【0016】本発明はかかる課題に鑑みなされたもの
で、椅子101,103の、人を通過させ易いという利
点と、椅子131,133の、左右どちらからでも座れ
るという利点と、椅子133のみが持つ、窮屈な姿勢を
とることなく座れるという利点とを兼ね備えた椅子を提
供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】係る目的を達成するため
になされた本発明の、請求項1に記載の講義室用椅子
は、背凭及び座を備え、床に固定された机と共に、主に
講義室において用いられる講義室用椅子において、上記
座の下方の床に配置されて、当該椅子の略全体を前後に
移動可能に支持する移動部と、該移動部の床に対する移
動量を規制する移動規制部と、上記座を、該座が上記背
凭に対して略垂直となる着席状態と、該座の前端を後方
へ引き寄せつつ該座の後端は前端を支点として上方へ引
き上げられた状態である未使用状態と、の少なくとも2
状態に変移可能に支持する座支持部と、該座支持部を介
して、上記座が上記未使用状態となる方向に付勢する座
付勢部と、上記座支持部を介して上記座の移動範囲を、
上記着席状態と、上記未使用状態との間に規制する座規
制部と、を備えたことを特徴とする。
【0018】また、請求項2に記載の講義室用椅子は、
請求項1に記載の講義室用椅子において、上記移動部
が、上記机の後方に、該机から所定間隔をおいて床に固
定され、当該椅子を支持する固定部と、上記背凭を支持
すると共に、上記固定部に、左右方向の軸回りに前後に
揺動可能に固定された背凭支持部と、を備え、該揺動に
より上記前後方向の移動がなされるようにされ上記移動
規制部が、上記背凭支持部の上記固定部に対する揺動角
度を規制することを特徴とする。
【0019】また、更に請求項3に記載の講義室用椅子
は、請求項1または請求項2に記載の講義室用椅子にお
いて、上記移動部を介して、前方に上記背凭が移動する
方向に該背凭を付勢する背凭付勢部を更に設けたことを
特徴とする。
【0020】また、更に請求項4に記載の講義室用椅子
は、請求項2または請求項3に記載の講義室用椅子にお
いて、上記座支持部が、上記座の前端から該座の前後方
向略中央までに亘り、該座を座面の裏側から支持する座
受と、一端は、上記座受の前端付近に位置する該座の左
右方向に平行な軸回りに該座受を軸支し、他端は、上記
固定部に揺動可能に固定された主リンクと、一端は、上
記座受の後端付近に位置する該座の左右方向に平行な軸
回りに該座受を軸支し、他端は、上記背凭支持部に揺動
可能に固定された補助リンクと、を備え、しかも上記背
凭を後方へ揺動させて上記座を上記着席状態にすると、
上記主リンクが、略鉛直姿勢をとるようにされたことを
特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の講義用
椅子(以下、単に椅子とも言う)は、座と背凭とを備
え、固定部にて床面に固定するタイプの椅子を基本構成
としている。そして特徴として、椅子の略全体を前後に
移動させる機構と、座のみを背凭に対して略垂直となる
着席状態、及び使用されていない状態(未使用状態)に
移動させる機構との、2つの移動機構を備えている点が
ある。
【0022】なお、未使用状態において座は、その前端
を後方へ引き寄せつつ後端は前端を支点として上方へ引
き上げられた姿勢にされる。椅子全体を移動させる機構
としては、移動部を備えており、一方、座を移動させる
機構としては、座が着席状態と未使用状態との少なくと
も2状態に変移可能に支持する座支持部と、この座支持
部を介して座が未使用状態となる方向に付勢する座付勢
部と、座支持部を介して座の移動範囲を、着席状態と、
未使用状態との間に規制する座規制部と、を備えてい
る。
【0023】未使用状態になっている椅子に着席する方
法は次の通りである。まず、前方に位置されている椅子
全体を後方へ移動させる。この移動は移動部が担うが、
移動部は座の下方に配置されているので、左右には例え
ば図9の椅子101aのアーム107bのように離着席
の障害となるものがない。また、座は座付勢部によって
その後端が上方へ引き上げられた状態となっている。従
い、机と当該椅子との間には、大きな空間が創出され
る。
【0024】次に、椅子の左右いずれか任意の方向から
使用者が、この空間に歩み入る。上記したようにこの空
間は広いので、歩み入る際に脚を、机と椅子との隙間に
滑りこませるようにする必要がない。また、入った後も
真直に立つことができ、かがまなくてもよい。前方を向
いて立つと、座面(着席時に尻を支える面)が尻方向を
向いている。
【0025】そして、この座面に尻を当接させ、腰を落
としつつ、座を背凭に対して略垂直にする。これは座を
着席状態にする操作を行ない、同時進行で着席を行なう
ことになる。もちろん座を着席状態にする操作は手で行
なっても良い。こうして着席が完了する。着席中に後方
を人が通るときには、着席している人が腰を浮かせ、椅
子全体を前方に移動させる。すると図10に示した構造
物153,155に相当する背凭や座を支持する構成を
含めた椅子全体が移動されるので、未使用状態に匹敵す
る空間が椅子の後方に創出され、人が通ることができ
る。
【0026】離席するには、着席のときと逆にすれば良
い。すなわち、まず使用者が立ち上がると、座付勢部に
よって座が未使用状態になる。そして左右いずれか任意
の方向から歩み出るだけで良い。そして椅子全体を前方
に移動させると、初めの状態に戻る。
【0027】このように請求項1に記載の椅子によれ
ば、左右どちらからでも着席及び離席をすることができ
る。そして、着席していないときには、座が座付勢部に
よって、その前端が後方に引き寄せられ、後端が上方に
跳ね上げられた状態にされているので、椅子全体を後方
に移動させると、座と机との間には大きな空間が創出さ
れ、大変座り易い。更に、着席中に他人が後方を通ると
きには、着席者が腰を浮かし、椅子全体を前方に移動さ
せるだけで良く、立ち上がる必要がない。
【0028】なお、「椅子の略全体」とは、請求項2以
降で説明する固定部等の、椅子を床に固定するための機
構や、本件では取り上げないが例えば小型の肘掛け等、
を除いた残りの主要部(座、背凭、及びこれらを支持す
る構成等)を指している。この他にも、下記の効果を損
なわない範囲にて、前後に移動されない構成を増やして
も良いし、逆に上記肘掛けも前後に移動されるようにし
ても良い。
【0029】また移動部の構成としては、例えば、レー
ルを床に前後方向に沿って敷設し、椅子の下部にはこの
レールを走行できる車輪などの構造を配置しても良い
し、また図9(a),(b)の椅子101のアーム10
7を短くしたものと、床に固定されこの揺動の支点とな
る構造物とから構成し、これらを共に座の下方に配置し
たものでも良い。また、請求項2に記載のような構成に
しても良い。
【0030】即ち、請求項2に記載の講義室用椅子は、
移動部が、当該椅子を支持する固定部と、背凭を支持す
ると共に、固定部に対して前後に揺動可能に固定された
背凭支持部とを備えている。また移動規制部は、固定部
に対する背凭支持部の揺動角度を規制することにより、
椅子全体の前後方向の移動量を規制する。
【0031】固定部は、机の後方に、所定間隔をおいて
床に固定されており、背凭支持部の揺動の軸は、左右方
向を向いており、後方へ揺動させたときの背凭の角度
が、着席時の角度になる。このような構成からなる椅子
によれば、例えば上記のように床にレールを敷設した場
合に比べ、施工が容易であり、床面に設ける異物(レー
ル等)も固定部のみであるため、後方を人が通過すると
きも通過し易い。
【0032】なお、固定部の床への設置位置は、背凭支
持部を前方に揺動させたときに、後方に、通過者を通す
ための空間があく必要があることから、天板の後端(着
席者にとっては手前側の端)の真下付近が適当である。
この場合、背凭支持部は、未使用状態においては床に略
垂直に立った状態になり、着席状態においては後方に斜
めになった状態になる。
【0033】本発明の請求項3に記載の講義室用椅子
は、移動部を介して背凭を前方に付勢する背凭付勢部を
更に設けている。従い、外力を加えない限り、当該椅子
は、その略全体が前方へ移動される。従い請求項1また
は請求項2に記載の椅子では、後方に通過者を通す際に
は、腰を浮かすだけでなく、更に背凭を前方に移動させ
る必要があったが、当該椅子においては背凭付勢部が、
背凭を前方に移動させるので、使用者若しくは通過者が
背凭を移動させる必要がない。
【0034】また、この背凭付勢部による付勢があるの
で、机と椅子との間の空間に使用者が立つと、尻に座が
当接する。従い座を未使用状態から着席状態にする際
に、使用者が座に対して積極的に尻を後方に押し付ける
必要がなく、腰を降ろすだけで座は着席状態となる。つ
まり着席も更にし易いものとなる。
【0035】請求項4に記載の講義室用椅子は、請求項
2または請求項3の椅子において、座支持部を、以下の
ような3つの部位を主に構成している。すなわち、1つ
目は座の前端から前後方向略中央までに亘り、座を座面
の裏側から支持する座受であり、2つ目は、一端が座受
の前端付近に位置する、左右方向に平行な軸回りに座受
を軸支し、他端は固定部に揺動可能に固定された主リン
クであり、3つ目は一端が座受の後端付近に位置する左
右方向に平行な軸回りに座受を軸支し、他端は、上記背
凭支持部に揺動可能に固定された補助リンクである。
【0036】つまり、請求項4の椅子において座支持部
は、上記3つの部位と、主リンク及び補助リンクを支持
している背凭支持部とにより、リンク機構を構成してい
る。しかも着席状態にあっては、主リンクが、略鉛直姿
勢をとるように配置されている。
【0037】従い、請求項4に記載の椅子は、座る人の
体重を支えるのに有利な構造をしている。つまり、例え
ば図10に示した椅子131では、座137は着席時に
は片持ち梁に近い状態となり、座137を支える部分1
43には座る人の体重によって大きなモーメントが掛か
る。一方、当該椅子によれば、着席状態において主リン
クが略鉛直となるので、椅子131ほど大きなモーメン
トが掛からない。
【0038】
【実施例】以下に本発明の一実施例について図面と共に
説明する。まず、図1は本発明の一実施例である講義室
用椅子1(以下、単に椅子1とも記す)を表す三面図で
ある。図1(a)が正面図、図1(b)がその右側面
図、図1(c)が平面図を示している。そして図1
(a)において左側の椅子1aが未使用状態、右側の椅
子1bが着席状態を表す。
【0039】本図に示すように椅子1は、支柱3を介し
て床に天板5が固定されてなる机7と共に使用される椅
子であり、椅子1自体も固定部9によって床に固定され
ている。固定部9は、天板7の前端の真下よりやや後方
の床に固定されている。椅子1は背凭11を備えてお
り、背凭11は背凭支持部13と共に揺動可能に、固定
部9に支持されている。着席時に尻が当接される座15
は、背凭11に対して可動にされており、15bのよう
に背凭に対して略垂直になる状態と、15aのように背
凭11aと略同じ方向を向く状態との2状態にその姿勢
を変えられるようにされている。なお、従来の椅子にも
座が背凭に対して可変にされたものがあるが、これらの
多くは、座の前端が上方を向くように跳ね上げられる。
これに対し椅子1の座15は、その後端が略上方を向く
ように跳ね上げられ、前端は背凭支持部方向に引き寄せ
られる点が、大きく異なる。
【0040】次に椅子1の細部について図2を用いて説
明する。図2は椅子1を適宜分解した斜視図である。本
図に示すように背凭11は、中空にされた角柱状の背凭
支持部13が固定されており、背凭11と反対側には、
板金を略コの字形に折り曲げ加工してなる回転ボックス
21が固定されている。回転ボックス21には、貫通穴
が形成されており、主軸23にて固定部9に対して揺動
可能に固定されている。なお、主軸23には、図示しな
いキー溝が形成されており、このキー溝を固定部9側に
形成されたキー溝(図示せず)と整合させてキーを打ち
こむことにより、主軸23自体は回動不能にされてい
る。そしてこの主軸23には回転ボックス21の他に主
リンク25も軸支されている。主リンク25は、中空に
された角柱状の部材であり、その下端には主軸23を挿
通するためのブラケット27を備えている。このブラケ
ット27に、本発明の背凭付勢部としてのコイルスプリ
ング29を入れたものを回転ボックス21の内部に入
れ、回転ブッシュ31にて回転ボックス21とブラケッ
ト27との位置決めをし、これらを固定部9に装着して
主軸23にて軸支する。ここでコイルスプリング29は
一端が回転ボックス21に形成された引っ掛け穴33に
掛けられ、他端が主軸23にビス35にて固定されてい
る、これにより、回転ボックス21は、背凭11が前方
へ揺動する方向に付勢を受ける。
【0041】主リンク25のブラケット27の反対側
は、座15を支える座受37に軸支されている。座受3
7は、座15を座面19と反対側(つまり着席状態にお
いて略下方)から支持するもので、直接、座15に接す
る板状部分の下面に、2枚の板状部材を左右方向に所定
間隔をおいて壁状に立設したものである。この2枚の板
状部材にて、主リンク25を挟持し、角軸39にて軸支
している。この角軸39が挿通される穴は、主リンク2
5については角軸39の軸断面形状に対応した略正方
形、座受37については角軸39を遊挿できる大きさの
円形にされている。
【0042】この円形穴に遊挿された角軸39の両端に
は、座受37の2枚の板状部材の外側から各1個のコイ
ルスプリング41が外嵌され、更にその外側からカバー
43が被せられる。カバー43は、有底円筒状の部材
(以下、キャップ45という)とその中に配置された円
柱状の部材(以下、円柱部47という)とからなる。キ
ャップ45は、コイルスプリング41を覆うと共に、コ
イルスプリング41の一端が係止される穴が形成されて
いる。円柱部47は、外径は座受37の円形穴よりやや
小さくされ、また軸部分には角軸39を差し込むための
角穴が形成されている。なお、コイルスプリング41の
他端は座受37の板状部材に形成された孔に入れられ、
これによりコイルスプリング41は、カバー43に対し
て座受37をその後部が上方に跳ね上がる方向に回転す
る方向に付勢する。
【0043】つまり、主リンク25、角軸39、及びカ
バー43は一体にされ、一方、座受37は、この三者に
対して揺動可能にされ、しかもコイルスプリング41に
よって角軸39を支点として後部を跳ね上げる方向に付
勢を受けている。座受37の2枚の板状部材の後部に
は、もう一組の貫通穴が、角軸39の通る円形穴と平行
に設けられている。この貫通穴には、補助リンク51が
丸軸53によって軸支されている。また補助リンク51
の他端は、背凭支持部13の長手方向略中央に設けられ
た略コの字形のブラケット55に、補助軸57にて軸支
されている。この補助軸57の両端は、夫々軸支される
座受37並びに背凭支持部13に関し、付勢力を与える
ことなく支持されている。
【0044】以上の説明により、座受37(ひいては座
15)は、主リンク25,背凭支持部13,補助リンク
51,及び座受37自身でリンク機構をなす。但し、こ
れら四者の長さ(詳しくは、夫々の軸支位置間の長さ)
は、それぞれ異なり、座受37,補助リンク51,背凭
支持部13,主リンク25の順にされているため、平行
リンク機構ではなく、背凭支持部13に対して座受37
を、姿勢を変えつつ移動させる機構となっている。
【0045】そしてコイルスプリング29,41によっ
て付勢を受けた各部が一定の姿勢となるようにストッパ
類が設けられている。上記リンク機構をなす四者全体
を、前方(机7方向)に付勢するのがコイルスプリング
29であり、この方向への揺動角度を規制するのが固定
部9に設けられたストッパ61、逆方向への揺動角度を
規制するのが同じく固定部9に設けられたストッパ63
である。これらのストッパ61,63に回転ボックス2
1が当接することにより、未使用状態における揺動角度
及び着席状態における揺動角度が規定される。一方、リ
ンク機構の姿勢を規定するストッパ類は、座受37に設
けられているが、これについては後述する。
【0046】上記のような構成からなる椅子1の動きに
ついて図3を用いて説明する。図3に示す3図は、いず
れも椅子1の側面図であり、図3(a)が未使用状態、
図3(b)が背凭支持部13を後方(本図では右方)に
揺動させた状態、図3(c)は図3(b)の状態から更
に座15を背凭支持部13に対して相対移動させ、着席
状態にした様子を示している。なおこれら3図は、互い
に独立した図ではあるが、講義室において机及び椅子を
一組として縦方向に三組、並べた様子と見なすことも可
能なように配置されている。
【0047】図3(a)に示すように未使用状態では、
コイルスプリング29によって付勢された、背凭支持部
13が机7方向に揺動されている。この揺動角度は、回
転ボックス21の先端部がストッパ61に当接する位置
になっている。そしてこのとき座15はコイルスプリン
グ41による付勢を受けて背凭支持部13に対してほぼ
平行な姿勢にされている。そして椅子1の後方には机と
の間に大きな空間が創出されている。
【0048】この状態から、コイルスプリング29の付
勢に抗して背凭11を矢印Uのように揺動させると、図
3(b)のようになる。この揺動角度は、回転ボックス
21の後部がストッパ63に当接する位置になってい
る。この状態においても座15は、コイルスプリング4
1による付勢を受け、背凭支持部13に対してほぼ平行
な姿勢にされている。
【0049】そして図3(b)の状態から、コイルスプ
リング41の付勢に抗して座15をリンク機構により背
凭支持部13に対して矢印Vのように相対移動させる
と、図3(c)のように座15は、背凭11に対して略
垂直になり、着席状態となる。なおこのとき、主リンク
25は、ほぼ鉛直な姿勢をとる。
【0050】このような動きが可能な椅子1について、
座15の背凭支持部13に対する位置及び姿勢を規制す
るストッパ類について図4を用いて説明する。図4は椅
子1を左右方向に2等分する面にて切断し、座受37周
辺を拡大した図である。なお図4ではストッパ類の働き
を明示するために、座受37を基準として書いている。
すなわち、図1及び図3に既に示したように座受37
は、座15(本図では省略)とともにリンク機構等によ
り移動されるものであるが、本図では座受37を図上に
固定し、主リンク25と補助リンク51のみの動きを示
した。そして実線にて示したのが着席状態、2点鎖線に
て示したのが未使用状態における主リンク25,補助リ
ンク51の角度である。
【0051】ストッパは、既に記した座受37に立設さ
れた2枚の板状部材37d(本図では奥手方向の1枚の
み図示)の間に形成されている。ストッパ65は、L字
形に屈曲された板状部材であって、板状部材37dの後
端に配置されている。着席状態においては補助リンク5
1がこのストッパ65に当接し実線にて示したような角
度に規制される。一方、ストッパ67は、平板69の略
中央に緩衝部材70を設けたものであって、板状部材3
7dの前後方向ほぼ中央に配置されている。未使用状態
においては補助リンク51がこのストッパ67に当接し
2点鎖線にて示したような角度に規制される。
【0052】そしてこのように補助リンク51の揺動角
度が規制されることにより、背凭支持部13に対する、
主リンク25及び座15の姿勢も一意に定められる。す
なわち、補助リンク51がストッパ65に当接したとき
には、背凭11に対する角度がほぼ垂直に保たれ、補助
リンク51がストッパ67に当接したときには、座15
は背凭支持部13に対してほぼ平行になる。
【0053】椅子1の使用例を図5に示す。図5に示す
4つの図は、いずれも椅子1の側面図であり、図5
(a)は、人Mが着席するときの様子、図5(b)は、
人Mが着席しているときの様子、図5(c)は、人Mが
椅子1に着席しているときに後方を他人Nが通過すると
きの様子、図5(d)は、未使用状態の椅子1を示して
いる。
【0054】まず図5(a)のように着席するときに
は、背凭11を矢印Wの方向に揺動させる。背凭11を
揺動させると、背凭11だけでなく固定部9を除く椅子
1全体が揺動するので、机7と椅子との間に、Mが歩み
入る空間が創出される。この空間は、座15の前端がコ
イルスプリング41の付勢によって背凭支持部13側に
引き寄せられた状態となっているため、通常の椅子に比
べて大きなものである。
【0055】この空間に入ると、コイルスプリング29
による付勢にて、固定部9を除く椅子1全体が机の方向
に揺動され、座15がMの尻に当接する。Mが座15に
体重をかけて腰を落とすと、座15がコイルスプリング
41の付勢に抗して移動され、図5(b)の状態とな
る。この状態においては、補助リンク51がストッパ6
5に当接しており、座15は極めて安定した状態とな
る。
【0056】離席するときはこの逆にすれば良い。すな
わち、Mが立ち上がると、コイルスプリング41の付勢
により座15は、上記リンク機構が折り畳まれ、図5
(a)に示すような状態になる。この状態では座15と
机7の天板5との隙間が広いため、楽に起立し、また椅
子の左右いずれかに容易に歩み出ることができる。そし
て椅子1の前方からMが歩み出ると、コイルスプリング
29の付勢により固定部9の回りに椅子1全体が机7の
方向に揺動する。
【0057】また着席中に別の人が、椅子1の後方を通
るときには、図5(c)のようにすればよい。Mがして
いるように腰を浮かすと、椅子1全体が机7方向に揺動
して椅子1の後方に空間があく。つまり、図10に示し
た椅子のように別の人Nを通す度に立ち上がる必要がな
い。
【0058】そして未使用状態においては図5(d)の
ように人N1,N2がすれ違うことができるほどの空間
が椅子1の後方に創出される。このように椅子1は、後
方を人が通り易いという図9に示した椅子101,10
3の効果と、離着席が左右からでき、しかも窮屈な姿勢
をとることなく座れるという図10(b)に示した椅子
133の効果を兼ね備えたものとなっている。
【0059】また椅子1は、座る人の体重を支える構造
として有利である。すなわち、図10に示した椅子13
1では、着席時には座137は片持ち梁に近い状態とな
り、座137を支える部分143には座る人の体重によ
って大きなモーメントが掛かる。一方、椅子1によれ
ば、着席状態において主リンク25が略鉛直となるの
で、椅子131ほど大きなモーメントが掛からず、座っ
た状態も安定する。
【0060】また講義室や議場記者席には、長方形の水
平な床面に、机及び椅子がマトリクス状に並べられたも
のの他に、床にスロープが付けられたものや、雛段状に
されたもの、或は平面図にて机及び椅子が円弧状に配列
されたもの等があるが、椅子1はこうした床の形状にも
容易に対応できる。つまり、図10に示したような椅子
133では、椅子133が後方の机151に支えられて
いるために、床がスロープや雛段状になっていると、椅
子133と机151との取付位置を変更する必要があ
る。また扇状にされていると、前後の机の数が一致して
いない場合や、後方の机が当該机の真後ろにない場合等
があり、図10のような椅子を配列するのは困難であ
る。これに対し椅子1は、床に固定されしかも固定位置
が机に近いため、雛段状の床であれば水平な床とまった
く同様に適用でき、またスロープの床でも、よほど傾斜
が大きい場合を除きそのまま適応できる。円弧状に配列
する場合にも、後方の机とは何等関係がないため問題な
く配置できる。
【0061】以上、本発明の一実施例である椅子1につ
いて説明してきたが、本発明はこの実施例に限定される
ものではなく様々な態様で実施しうる。例えば、座支持
部を、椅子1の様なリンク機構に替えて図6に示すよう
な機構にしても良い。図6(a)に示した椅子71で
は、座支持部を、鞘状にされた背凭支持部73と、この
背凭支持部73内にて摺動されるアーム75と、主リン
ク77とから構成している。一方、図6(b)に示した
椅子81では、座受を廃し、代わりに前端が主リンク8
3、後端が背凭85により支持されたフレーム87c,
87dによって座89を受けている。そして、背凭85
にはフレーム87c,87dの後端を、背凭85に沿っ
て案内するガイド部91c,91dが設けられている。
【0062】図7に椅子71の使用例を示す。図7に示
す4図は、いずれも椅子71の側面図であり、図7
(a)は、人Mが椅子71に着席するときの様子、図7
(b)は、人Mが着席しているときの様子、図7(c)
は、人Mが着席しているときに後方を他人Nが通過する
ときの様子、図7(d)は、未使用状態の椅子81を示
している。
【0063】本図に示すように、椅子71は、椅子1と
同様に使用することができる。つまり、未使用状態にお
いては座93がその後端が上方となるように跳ね上げら
れており、図7(a)のように楽な姿勢にて着席(及び
離席)することができる。なお椅子71においては、背
凭支持部73の付勢は、背凭支持部13と同様に行なう
が、座93の付勢は、背凭支持部73内に仕込まれたコ
イルスプリング95により、アーム75を突出させる方
向に付勢することにより、なされている。
【0064】従い、図7(b)のように体重を掛けれ
ば、椅子1と同様、安定した状態にて腰掛けることがで
きるし、また図7(c)のようにMが腰を浮かせるだけ
で椅子の後方を別の人Nが通ることができる。そして未
使用状態においては図7(d)のように人N1,N2が
すれ違うことができるほどの空間が椅子71の後方に創
出される。なお、背凭付勢部として椅子71ではコイル
スプリング95を用いているが、ガススプリング等、他
の付勢部材を用いても良い。
【0065】図8に椅子81の使用例を示す。図8に示
す4図は、図7の4図に対応させて示したものである。
すなわち図8(a)は、人Mが椅子81に着席するとき
の様子、図8(b)は、人Mが着席しているときの様
子、図8(c)は、人Mが着席しているときに後方を他
人Nが通過するときの様子、図8(d)は、未使用状態
の椅子81を示している。
【0066】本図に示すように、椅子81は、未使用状
態においてはフレーム87c,87dの端部が背凭85
に沿って上方に跳ね上げられている。つまり、主リンク
83と、フレーム87c,87dと、ガイド部91c,
91dと、背凭支持部97とでリンク機構をなしてい
る。そして椅子81においては、背凭支持部97及び座
89の付勢は、椅子1と同様に行なわれる。従い椅子8
1は、椅子1と同様に使用することができる。つまり、
未使用状態においては座89が跳ね上げられており、図
8(a)のように楽な姿勢にて着席(及び離席)するこ
とができる。
【0067】そして、図8(b)のように体重を掛けれ
ば、椅子1と同様、安定した状態にて腰掛けることがで
きる。しかも椅子81においては、座89を主リンク8
3と、ガイド部91c,91dとの計3点にて支えるた
め、椅子1及び椅子71に比べ、更に安定がよく強度的
にも優れている。
【0068】また図8(c)のようにMが腰を浮かせる
だけで椅子81の後方を別の人Nが通ることができ、未
使用状態においては、図8(d)のように椅子81の後
方を人が楽に通ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である椅子1の説明図であ
る。
【図2】 実施例の椅子1の構造を示す分解斜視図であ
る。
【図3】 実施例の椅子1が揺動する様子を示す説明図
である。
【図4】 実施例の椅子1のストッパ65,67の働き
を示す説明図である。
【図5】 実施例の椅子1の使用方法を示す説明図であ
る。
【図6】 他の実施例である椅子71,81の概観を示
す斜視図である。
【図7】 椅子71の使用例を示す説明図である。
【図8】 椅子81の使用例を示す説明図である。
【図9】 従来の椅子101,103及びその使用例を
示す説明図である。
【図10】 従来の椅子131,133及びその使用例
を示す説明図である。
【符号の説明】
1…講義室用椅子 3…支柱 5…天板
7…机 9…固定部 11…背凭 13…背凭支持
部 15…座 19…座面 25…主リン
ク 29,41…コイルスプリング 37…座受 51…補助リンク 61,63,65,67…スト
ッパ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 背凭及び座を備え、床に固定された机と
    共に、主に講義室において用いられる講義室用椅子にお
    いて、 上記座の下方の床に配置されて、当該椅子の略全体を前
    後に移動可能に支持する移動部と、 該移動部の床に対する移動量を規制する移動規制部と、 上記座を、該座が上記背凭に対して略垂直となる着席状
    態と、該座の前端を後方へ引き寄せつつ該座の後端は前
    端を支点として上方へ引き上げられた状態である未使用
    状態と、の少なくとも2状態に変移可能に支持する座支
    持部と、 該座支持部を介して、上記座が上記未使用状態となる方
    向に付勢する座付勢部と、 上記座支持部を介して上記座の移動範囲を、上記着席状
    態と、上記未使用状態との間に規制する座規制部と、 を備えたことを特徴とする講義室用椅子。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の講義室用椅子におい
    て、 上記移動部が、 上記机の後方に、該机から所定間隔をおいて床に固定さ
    れ、当該椅子を支持する固定部と、 上記背凭を支持すると共に、上記固定部に、左右方向の
    軸回りに前後に揺動可能に固定された背凭支持部と、 を備え、該揺動により上記前後方向の移動がなされるよ
    うにされ上記移動規制部が、 上記背凭支持部の上記固定部に対する揺動角度を規制す
    ることを特徴とする講義室用椅子。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の講義室
    用椅子において、 上記移動部を介して、前方に上記背凭が移動する方向に
    該背凭を付勢する背凭付勢部を更に設けたことを特徴と
    する講義室用椅子。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載の講義室
    用椅子において、 上記座支持部が、 上記座の前端から該座の前後方向略中央までに亘り、該
    座を座面の裏側から支持する座受と、 一端は、上記座受の前端付近に位置する該座の左右方向
    に平行な軸回りに該座受を軸支し、他端は、上記固定部
    に揺動可能に固定された主リンクと、 一端は、上記座受の後端付近に位置する該座の左右方向
    に平行な軸回りに該座受を軸支し、他端は、上記背凭支
    持部に揺動可能に固定された補助リンクと、 を備え、しかも上記背凭を後方へ揺動させて上記座を上
    記着席状態にすると、上記主リンクが、略鉛直姿勢をと
    るようにされたことを特徴とする講義室用椅子。
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