JPH09107628A - 電気自動車及びその電源装置 - Google Patents

電気自動車及びその電源装置

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JPH09107628A
JPH09107628A JP7290458A JP29045895A JPH09107628A JP H09107628 A JPH09107628 A JP H09107628A JP 7290458 A JP7290458 A JP 7290458A JP 29045895 A JP29045895 A JP 29045895A JP H09107628 A JPH09107628 A JP H09107628A
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JP
Japan
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electric vehicle
float
waterproof case
water
power
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Pending
Application number
JP7290458A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunihiko Watanabe
邦彦 渡辺
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気自動車内に浸水があった場合でも、不特
定箇所から漏電が発生することを防止できる電気自動車
及びその電源装置を提供する。 【解決手段】 バッテリーユニット20は、防水ケース
22とその側方にフロート室26を一体に設けている。
電気自動車に浸水が始まると、フロート室26の底部に
形成された通水口30から水が侵入するため、フロート
31が浮上し始める。水位がある高さまで上昇すると、
フロート31と連結している引紐32がゴム栓28を上
方に引き上げ、連通口27から引き抜く。その結果防水
ケース22内に水が侵入し、バッテリー素子21の端子
21a群が浸水状態となる。このため、バッテリーユニ
ット20内で端子21aの間が短絡し、他の部分で漏電
が発生することを確実に防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は浸水対策を施した電
気自動車及びその電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気自動車は多量の動力用バッテリーを
例えば車体の下部に搭載している。そして、これらの動
力用バッテリーは、電気自動車が例えば雨中を走行して
いるときに跳ね上げる水しぶきによって濡らされること
がないように、防水ケースに収容される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、万一、電気
自動車が水深が深い水溜まり等に進入したり、事故によ
って川や海に落下したりすると、動力用バッテリーは防
水ケース内に収容されているから動力用バッテリーから
の電力線は活線状態に維持されている。このため、車内
のいずれかの箇所で動力線からの漏電が発生するおそれ
があり、漏電箇所によっては例えば制御機器に損傷を与
えて大きな損害に至ってしまう可能性があった。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は電気自動車内に浸水があった場合でも、
不特定箇所から漏電が発生することを防止できる電気自
動車及びその電源装置を提供するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段及びその作用・効果】
<請求項1の発明>請求項1の発明に係る電気自動車
は、動力用バッテリーを防水ケースに収容して有する電
気自動車であって、防水ケースには電気自動車への浸水
時に開放して防水ケース内に水を進入させる開閉弁を設
けたところに特徴を有する。
【0006】この構成によれば、万一、電気自動車に浸
水した場合には、開閉弁が開放して防水ケース内に積極
的に水が導入される。この結果、動力用バッテリーの端
子間が水によって短絡されることになるから、車両内に
導出された動力線には電力が供給されず、不特定箇所で
漏電が生ずることは確実に防止される。
【0007】<請求項2の発明>請求項2の発明にかか
る電気自動車の動力用の電源装置は、電気自動車の走行
用モータに電力を供給する動力用バッテリーと、電気自
動車の車体に設けられ動力用バッテリーを収容して車両
走行時における水跳ね等から水を遮る機能を有する防水
ケースと、この防水ケースに設けられた開口部と、この
開口部に設けられ電気自動車への浸水時に開放して防水
ケース内に水を侵入させる開閉弁とを備えた構成に特徴
を有する。
【0008】この構成の電源装置によっても、請求項1
の発明と同様に、万一、電気自動車に浸水した場合に
は、開閉弁が開放して防水ケース内に積極的に水が導入
される。この結果、動力用バッテリーの端子間が水によ
って短絡されることになるから、車両内に導出された動
力線には電力が供給されず、不特定箇所で漏電が生ずる
ことは確実に防止される。
【0009】<請求項3の発明>請求項3の発明に係る
電源装置は、請求項2の発明において、防水ケースの近
くに電気自動車への浸水時に水が進入するフロート室を
設けるとともに、そのフロート室にフロートを設けてフ
ロートの浮上動作に基づき開閉弁を開放させる構成とし
たところに特徴を有する。この構成では、電気自動車に
浸水するとフロート室にも水が進入し、その内部のフロ
ートが浮上する。すると、このフロートの浮上動作に基
づき開閉弁が開放して動力用バッテリーの防水ケース内
に積極的に水が導入される。この結果、やはり動力用バ
ッテリーの端子間が水によって短絡され、動力線には電
力が供給されなくなって不特定箇所で漏電が生ずること
は確実に防止される。また、フロートの浮上動作に基づ
き開閉弁を開放するから、開閉弁の開放のための構造が
極めて簡単であり、その分、全体の軽量化と動作の確実
性とを併せて得ることができるという効果が得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>以下、本発明の一実施形態について図
1ないし図5を参照して説明する。
【0011】図1には電気自動車の概略的な全体構造を
示している。同図に示すように、車体10のフロア部分
には動力用のバッテリーユニット20が設置され、この
バッテリーユニット20が電力制御ユニット11を介し
て各車輪12を駆動する4つのホイルモータ13に接続
されている。
【0012】上記バッテリーユニット20は、図2に示
すように、多数のバッテリー素子21を防水ケース22
に収容して構成され、各バッテリー素子21の上面に設
けられた各端子21aが防水ケース22内の所定高さ位
置Lに横並びに並んだ状態となっている。これらの端子
21aは接続端子23にて防水ケース22内で連結さ
れ、一対の動力線24が防水ケース22から導出されて
いる。なお、防水ケース22は雨中走行時や洗車時に水
が侵入しないように防水構造となっているが、内部で発
生するガスの放出等のために上部に通気孔25が形成さ
れている。
【0013】また、上記防水ケース22の側方には上下
に延びるフロート室26が防水ケース22内とは区画し
て一体に設けられている。このフロート室26の底面部
は一部がフロート室26内側に膨出し、防水ケース22
の内部空間がフロート室26の下方に潜り込む形態とな
っており、その膨出底壁部26aに防水ケース22内と
連通する連通口27が形成されている。この連通口27
には、フロート室26内の上方からゴム栓28が抜脱可
能に挿入され、もってゴム栓28を引き抜くことで開放
される開閉弁29が構成されている。さらに、フロート
室26の底部のうち、上記膨出底壁部26aと隣接する
底面部26bには、フロート室26を外部に連ねる通水
口30が形成されている。そして、フロート室26内に
はフロート31が上下動可能に収容され、このフロート
31が引紐32によってゴム栓28に連結されている。
ここで、引紐32の長さは、フロート室26内でのフロ
ート31の最高位置がバッテリー素子21の端子21a
の高さ位置Lよりも下となるように設定されている。
【0014】次に、上記構成の作用について説明する。
電気自動車が例えば雨中を走行するとき、道路からの水
跳ねによってバッテリーユニット20に泥水等が降り掛
かることがあるが、これはバッテリー素子21が防水ケ
ース22内に収容されていることから、バッテリー素子
21の各端子21aに泥水等が付着して端子21a間で
漏電が生ずるおそれはない。
【0015】また、万一、電気自動車が水深が深い水溜
まり等に進入したり、事故によって川や海に落下したり
すると、バッテリーユニット20が水没状態となること
がある。この場合には、バッテリーユニット20の底部
に形成された通水口30からフロート室26内に水が侵
入するため、フロート31が浮上し始める。しかし、浸
水当初は水位が低いため引紐32がゴム栓28を引き上
げることがなく、ゴム栓28により連通口27は閉鎖さ
れて開閉弁29は閉じた状態にある(図4参照)。
【0016】この後、水位が更に上昇すると、フロート
31が更に上昇して引紐32が緊張してゴム栓28を上
方に引き上げ始め、ついにはゴム栓28をフロート31
の浮力によって連通口27から引き抜くことになる(図
5参照)。すると、連通口27を介して防水ケース22
内に水が侵入することになり、防水ケース22内の水位
が直ちに上昇してバッテリー素子21の端子21a群が
浸水状態となる。
【0017】この結果、端子21a間が防水ケース22
内に侵入した水によって短絡されることになるため、バ
ッテリーユニット20から導出した動力線24には電力
が供給されなくなる。従って、バッテリーユニット20
から導出された動力線24が電力制御ユニット11を介
して車両の全体に張り巡らされ、これら全体が浸水して
しまうという事情があっても、動力線24の不特定箇所
で漏電が発生することを防止することができる。これに
て、例えば制御機器部分やモータ部分で漏電事故が発生
して思いがけずに大きな損害に至ってしまうことを確実
に防止することができる。
【0018】しかも、特に本実施形態では、フロート3
1の浮上動作に基づきゴム栓28を開放するから、開閉
弁の開放のための構造が極めて簡単であり、その分、全
体の軽量化と動作の確実性とを併せて得ることができる
という効果が得られる。
【0019】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施の形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施の形態も本発明の技術的範囲
に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲
内で種々変更して実施することができる。
【0020】(1)上記実施例では、フロート31の浮
力を利用して連通口27を開放する構成としたが、これ
に限らず、バッテリー素子を収容した防水ケースに通水
口を形成するとともにここに電磁開閉弁を取り付け、防
水ケースの少なくとも一部が水没するような状況が検出
された場合には、その電磁開閉弁を開放して防水ケース
内に水を導入する構成としても良い。この構成では、低
い水位の浸水に対しても迅速に水を導入できる等、より
柔軟に対処できるという効果が得られる。
【0021】(2)また、フロートを使用する場合で
も、開閉弁をバネ等により開放方向に付勢してラッチ機
構によって閉鎖状態に保持しておき、フロートの上昇に
基づいて前記ラッチ機構を外す構成とすれば、小さな浮
力で開閉弁を開放させることができるから、フロートの
小型化ひいてはバッテリーユニット全体の小型化を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電気自動車の概略斜視図
【図2】本発明の一実施形態を示すバッテリーユニット
の縦断面図
【図3】同じくバッテリーユニットの拡大縦断面図
【図4】同じくバッテリーユニットに浸水途中の拡大縦
断面図
【図5】同じくバッテリーユニットの開閉弁開放後の拡
大縦断面図
【符号の説明】
20…バッテリーユニット 21…バッテリー素子 22…防水ケース 26…フロート室 27…連通口 28…ゴム栓 29…開閉弁 30…通水口 31…フロート 32…引紐

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動力用バッテリーを防水ケースに収容し
    て有する電気自動車において、前記防水ケースには前記
    電気自動車への浸水時に開放して前記防水ケース内に水
    を進入させる開閉弁を設けたことを特徴とする電気自動
    車。
  2. 【請求項2】 電気自動車の動力用の電源装置であっ
    て、前記電気自動車の走行用モータに電力を供給する動
    力用バッテリーと、前記電気自動車の車体に設けられ前
    記動力用バッテリーを収容して車両走行時における水跳
    ね等から水を遮る機能を有する防水ケースと、この防水
    ケースに設けられた開口部と、この開口部に設けられ前
    記電気自動車への浸水時に開放して前記防水ケース内に
    水を進入させる開閉弁とを備えてなる電気自動車の電源
    装置。
  3. 【請求項3】 前記防水ケースの近くには前記電気自動
    車への浸水時に水が進入するフロート室が設けられると
    ともに、そのフロート室にフロートが設けられ、そのフ
    ロートの浮上動作に基づき前記開閉弁を開放させる構成
    であることを特徴とする請求項2記載の電気自動車の電
    源装置。
JP7290458A 1995-10-11 1995-10-11 電気自動車及びその電源装置 Pending JPH09107628A (ja)

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