JPH0910690A - 振動揺動発生装置 - Google Patents

振動揺動発生装置

Info

Publication number
JPH0910690A
JPH0910690A JP7166453A JP16645395A JPH0910690A JP H0910690 A JPH0910690 A JP H0910690A JP 7166453 A JP7166453 A JP 7166453A JP 16645395 A JP16645395 A JP 16645395A JP H0910690 A JPH0910690 A JP H0910690A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration table
vibration
changing means
actuators
axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7166453A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Aoki
保夫 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SERBO TECHNOS KK
Original Assignee
SERBO TECHNOS KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SERBO TECHNOS KK filed Critical SERBO TECHNOS KK
Priority to JP7166453A priority Critical patent/JPH0910690A/ja
Publication of JPH0910690A publication Critical patent/JPH0910690A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Toys (AREA)
  • Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】加振対象物の乗載面の高さが低く且つ重心も低
い振動揺動発生装置の提供。 【構成】加振対象物乗載用の振動テーブル110と、こ
の振動テーブル110の下方で基台100に横設された
複数の作動器210,220,230と、この複数の作
動器に対応して複数設けられそれぞれ一端が該当作動器
によって横方向から牽引され他端が振動テーブル110
を上方から牽引する複数の可撓性伝動体211,22
1,231と、これらの作動器210…を同相又は逆相
で伸縮させる制御手段710等,720等,730等と
を備えた物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、振動揺動発生装置に
関し、詳しくは振動等体感可能な娯楽設備や地震等の疑
似体験装置等に好適な低床・低重心の振動揺動発生装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、振動発生装置は、観客の模擬体感
による臨場感向上等のため映画等の画面の動きに合わせ
て観客室や視聴席あるいはゲーム機を揺らすことや、地
震を疑似体験させるため体験者の入っている模擬室を上
下左右に振動させることなどに用いられている。
【0003】この装置は、図5にその模式図を示すが
(信号線は破線で示した)、上面に地震体験室12が取
付られた振動テーブル11と、ヘッド側がベース10に
固定されロッドがベアリング32,33を介して振動テ
ーブル11を下から支える鉛直の油圧シリンダ22,2
3と、ヘッド側がベース10の鉛直壁面に垂直に固定さ
れロッドがベアリング31を介して振動テーブル11を
脇から支える水平の油圧シリンダ21とを備えて、振動
テーブル11がベース10の上方に支持されているもの
である。
【0004】また、この装置は、x方向の駆動制御のた
めに、振動テーブル11のx方向すなわち水平方向の位
置を検出する位置センサ41と、地震のx方向の揺れを
記録又は模擬した振動パターンの信号である目標位置信
号Xを発生するファンクションジェネレータ(F.
G.)51と、目標位置信号Xと位置センサ41の検出
位置との差を増幅出力する差動増幅回路61と、差動増
幅回路61の出力に応じて油圧シリンダ21を駆動する
油圧サーボバルブ71とを備えたものである。
【0005】さらに、この装置は、z方向の駆動制御の
ために振動テーブル11のz方向すなわち高さ方向の位
置を検出する位置センサ42と、地震のz方向の揺れを
記録等した振動パターンの信号である目標位置信号Zを
発生するファンクションジェネレータ52と、目標位置
信号Zと位置センサ42の検出位置との差を増幅出力す
る差動増幅回路62と、差動増幅回路62の出力に応じ
てシリンダ22,23を駆動する油圧サーボバルブ72
を備えたものである。
【0006】かかる構成の下で、ファンクションジェネ
レータ51によって目標位置信号Xが与えられると、目
標位置信号Xと位置センサ41の検出位置との差が差動
増幅回路61によって増幅され、これに応じた油圧サー
ボバルブ71によって油圧シリンダ21が駆動される。
そして、目標位置と検出位置とが一致するまで油圧シリ
ンダ21が駆動されて、そのロッドが出入りし、これが
ベアリング31を介して振動テーブル11をx方向に移
動さる。これにより、ファンクションジェネレータ51
からの目標位置信号Xに追従して振動テーブル11がx
方向に移動する。目標位置信号Xは地震の揺れに対応し
た信号であるから、振動テーブル11は、ベアリング3
2,33上を滑動しながらx方向に振動する。
【0007】また、ファンクションジェネレータ52に
よって目標位置信号Zが与えられると、目標位置信号Z
と位置センサ42の検出位置との差が差動増幅回路62
によって増幅され、これに応じた油圧サーボバルブ72
によって油圧シリンダ22,23が駆動される。そし
て、x方向の場合と同様にして、振動テーブル11は、
側面がベアリング31を滑動しながら、全体がz方向に
振動する。
【0008】このように、油圧シリンダ21によって振
動テーブル11がx方向に振動させられて地震体験室1
2に横揺れが加えられるとともに、油圧シリンダ22,
23によって振動テーブル11がz方向に振動させられ
て地震体験室12に縦揺れが加えられる。これにより、
地震体験室12内に居る者は、地震の揺れを疑似体験す
ることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の振動発生装置では、振動テーブルをz方向に
駆動する油圧シリンダが振動テーブル下でベースに対し
て立設されていることから、装置上に取付られる加振対
象物の床下部分の高さ即ち振動テーブルの位置が高い。
【0010】このため、地震体験室等を取付けたままで
振動発生装置をトラック等に搭載して移動・搬送すると
きのことを考慮すると、道路事情等からトラック等の搭
載物の高さに一定の限度があるので、地震体験室等の高
さが振動発生装置の振動テーブルの高さによって制約さ
れることとなる。さらに、重心が高いとこれを乗載した
トラックがカーブを曲がるときなどに不安定になり易
い。
【0011】また、振動揺動発生装置を建屋内に固設し
て用いる場合は、振動揺動発生装置が低ければ、その分
だけ建屋を低くできる。あるいは、同じ高さの建屋であ
れば、振動揺動発生装置が低いほど、より背の高い加振
対象物をも加振することが可能となる。そこで、この場
合も、振動テーブルの位置が低いほど好ましい。
【0012】この発明は、このような点に鑑みてなされ
たものであり、加振対象物の乗載面の高さが低く且つ重
心も低い振動揺動発生装置を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に発明された(出願当初請求項1記載の)第1の解決手
段としての振動揺動発生装置は、(図1に示す如く、)
振動又は揺動させたい遊技器や実験室あるいは体感席等
の加振対象物(121)を上面に固定して又は固定せず
に乗載させるための振動テーブル(110)と、この振
動テーブルの下方で横向きの状態で基台(100)に固
設された複数の作動器(210、220、230)と、
この複数の作動器に対応して複数設けられ、それぞれ、
一端が該当作動器によって横方向から牽引され、他端が
前記振動テーブルを上方から牽引する複数の可撓性伝動
体(211、222、232)と、(必要に応じて選択
的に設けられ水平面内での移動及び回転等の不所望な方
向の運動を制限する手段(310〜312、320〜3
22)と、)前記複数の作動器が同相又は逆相で(すな
わち総て同相で若しくは少なくとも一部逆相で又はこれ
らの重畳状態の何れか選択された状態で)伸縮するよう
に、これら複数の作動器を制御する制御手段(410〜
710、420〜720、430〜720)とを備えた
ことを特徴とするものである。
【0014】先の目的を達成するために発明された(出
願当初請求項2記載の)第2の解決手段としての振動揺
動発生装置は、上記の第1の解決手段の振動揺動発生装
置であって、(図1に示す如く、)前記複数の可撓性伝
動体のそれぞれに対応して、前記振動テーブルよりも下
方に位置する枠や壁体等の固定部または前記基台に取り
付けられた下部伝動方向変更手段(213、223、2
33)と、前記振動テーブルよりも上方に位置する柱や
壁体等の固定部(101、102)に取り付けられた上
部伝動方向変更手段(214、224、234)とが設
けられ、前記複数の可撓性伝動体は、それぞれの可撓性
伝動体が、自己に対応する下部伝動方向変更手段に対し
て溝部等に沿って滑動等可能に自己の中間部のうち前記
一端側の部分を掛けられており、かつ自己に対応する上
部伝動方向変更手段に対して溝部等に沿って滑動等可能
に自己の中間部のうち前記他端側の部分を掛けられてい
るものである。
【0015】ここで、「同相で伸縮」とは、各作動器が
同速度で同量揃って伸びることをいい、又は各作動器が
同速度で同量揃って縮むことをいう。
【0016】また、「逆相で伸縮」とは、何れか一の作
動器が所定速度で所定量伸び、且つ少なくとも1つ何れ
か他の作動器が前記の一の作動器の伸びに連動して対応
速度で対応量縮むことをいう。なお、「対応速度で対応
量縮む」における「対応」とは、基本的には、振動テー
ブルの回転又は揺動中心から各作動器の連結点までの振
動テーブル上の距離に比例して決まる関係をいうが、可
撓性伝動体作の振動テーブル吊下部分における傾きが無
視できないような場合にはこれを考慮した補正をも加え
て決まる関係を意味する。
【0017】そして、「重畳状態で伸縮」とは、上述の
関係を満たす同相成分と逆相成分とに各作動器の伸縮速
度及び伸縮量を分解可能であることをいう。換言するれ
ば、制御手段は、各作動器を伸縮させるに際し、これら
の関係を崩すことが無いように各作動器を制御するもの
である。
【0018】なお、作動器としては、油圧シリンダや空
気圧シリンダ等の往復動形や単動形の作動器が挙げら
れ、制御手段としては、サーボ制御や流量制御あるいは
方向切換制御等が挙げられる。
【0019】また、可撓性伝動体としては、ワイヤや、
ベルト、チェーンなどが挙げられる。この可撓性伝動体
は、総ての部分が可撓性である必要はなく、下部伝動方
向変更手段または上部伝動方向変更手段あるいは他の伝
動方向変更手段に係合する部分が可撓性を持っていれば
足りる。
【0020】さらに、伝動方向変更手段としては、滑車
や、プーリー、スプロケットホィールなどが挙げられ
る。
【0021】
【作用】このような第1の解決手段の振動揺動発生装置
にあっては、振動テーブルの下方で基台に作動器を取り
付けるに際して作動器を横設することとした。すなわ
ち、伸縮する長手方向を上下方向にして立てて置くので
はなく、横に倒した状態で寝かせて置くこととした。こ
れにより、振動テーブルを低くすることが可能となっ
た。この振動テーブルは加振対象物を乗載させるための
ものであるから、結果として、加振対象物の乗載面の高
さを低くすることができる。また、振動テーブル及び加
振対象物が低くなると全体の重心も低くなるが、一般に
重量物である作動器を低く寝かせたことにより、全体の
重心を、さらに低くすることができた。
【0022】そして、制御手段によって作動器が伸縮さ
せられると、可撓性伝動体の一端が横に牽引されて移動
し、これに連動して可撓性伝動体の他端が上下に移動
し、これに伴って振動テーブルの該当箇所が牽引されて
上下に動くことになるが、同相で作動器を伸縮させるこ
とによって振動テーブル全体が上下動する一方、逆相で
伸縮させることによって振動テーブルが揺動する。これ
により、振動テーブルに乗載された加振対象物を振動及
び/又は揺動させることができる。
【0023】なお、体感装置や体験装置等の場合は、揺
動あるいは傾斜状態によって水平方向加速度を疑似的に
感じさせることができるので、水平方向の振動力を直接
に発生しない振動揺動発生装置であっても、揺動可能な
ので不都合はない。また、元々揺動を必要とする応用に
は、本来的に適用可能である。
【0024】したがって、この発明によれば、加振対象
物の乗載面の高さが低く且つ重心も低い振動揺動発生装
置を実現することができる。
【0025】第2の解決手段の振動揺動発生装置にあっ
ては、作動器の伸縮移動による牽引力・張力が、可撓性
伝動体の一端、この一端から下部伝動方向変更手段に至
るまでの可撓性伝動体の中間部、下部伝動方向変更手段
から直接または他の伝動方向変更手段を経て上部伝動方
向変更手段に至るまでの可撓性伝動体の中間部、上部伝
動方向変更手段から可撓性伝動体の他端に至るまでの可
撓性伝動体の中間部、及び可撓性伝動体の他端を介し
て、最終的には振動テーブルに伝達されることから、作
動器の伸縮移動に応じて振動テーブルの該当箇所が動か
さえる。
【0026】ここで、上部伝動方向変更手段が振動テー
ブルよりも上方に取り付けられていることから、可撓性
伝動体の他端に伝達された牽引力・張力によって振動テ
ーブルが上方から牽引されるので、振動テーブルは上下
動することができる。また、下部伝動方向変更手段が振
動テーブルよりも下方に取り付けられていることから、
可撓性伝動体の一端側中間部分は振動テーブルの下方で
横に牽引されるので、振動テーブルの上下動を妨げな
い。これにより、作動器が横設されていても、振動テー
ブルを上下動させることができる。
【0027】
【実施例】本発明の振動揺動発生装置をフライトシミュ
レータの体感席の加振に用いた実施例について、その構
成を説明する。図1は、その模式図である。なお、信号
線は油圧ラインとの区別のため破線で示した。また、図
2は、フライトシミュレータの外観等を示し、(a)は
その平面図、(b)はその側面図である。
【0028】この装置は、加振対象物としての体感席1
21を乗載した振動テーブル110と、伸縮可能な複数
の作動器としての油圧シリンダ210,220,230
と、可撓性伝動体としてのワイヤ211,221,23
1と、水平面内での移動を制限する手段としてのボール
ブシュ310とロッド311とピロー形軸受312との
結合体と、水平面内での回転を制限する手段としてのヒ
ンジ320とロッド321とヒンジ322との結合体
と、油圧シリンダ210,220,230を同相又は逆
相で伸縮させる制御手段としての油圧サーボバルブ71
0等,720等,730等とを備えるものである。
【0029】振動テーブル110は、上面がほぼ平坦で
あり、この上面に体感席121等が取り付けられた状態
で、自身が振動・揺動させられることで、体感席121
等を振動・揺動させるものとなっている。
【0030】油圧シリンダ210は、往復動形で片ロッ
ドのフット形シリンダであり、振動テーブル110のy
軸下方においてy軸とほぼ平行に横にされた状態でロッ
ドをy軸負側に向けてベース100に取り付けられてい
る。そして、供給された油圧力に応じてロッドが出入り
することで、伸縮可能なものとなっている。
【0031】油圧シリンダ220は、やはり往復動形で
片ロッドのフット形シリンダであり、振動テーブル11
0のy軸正側x軸負側下方においてy軸とほぼ平行に横
にされた状態でロッドをy軸正側に向けてベース100
に取り付けられている。そして、供給された油圧力に応
じてロッドが出入りすることで、伸縮可能なものとなっ
ている。
【0032】油圧シリンダ230は、やはり往復動形で
片ロッドのフット形シリンダであり、振動テーブル11
0のy軸正側x軸正側下方においてy軸とほぼ平行に横
にされた状態でロッドをy軸正側に向けてベース100
に取り付けられている。そして、供給された油圧力に応
じてロッドが出入りすることで、伸縮可能なものとなっ
ている。
【0033】ワイヤ211は、振動テーブル110等を
牽引するのに十分な引っ張り強さを持ち、一端が油圧シ
リンダ210のロッド先端部に接続され、この一端側中
間部分が下部伝動方向変更手段としての滑車213に掛
けられ、残りの中間部分が振動テーブル110の外側を
通って上部伝動方向変更手段としての滑車214に掛け
られ、他端がフック212で振動テーブル110のy軸
負側縁部に係止されている。ここで、滑車213はy軸
下方y軸負側でベース100に回転可能に取り付けら
れ、滑車214はy軸上方y軸負側でフレーム101に
回転可能に取り付けられて、ワイヤ211の向きを変更
している。これにより、ワイヤ211は、一端が油圧シ
リンダ210によってy軸負方向に横から牽引されると
ともに他端が振動テーブル110のフック212係止箇
所をz軸正方向に上から牽引するものとなっている。
【0034】ワイヤ221は、同様の強さを持ち、一端
が油圧シリンダ220のロッド先端部に接続され、この
一端側中間部分が下部伝動方向変更手段としての滑車2
23に掛けられ、残りの中間部分が振動テーブル110
の外側を通って上部伝動方向変更手段としての滑車22
4に掛けられ、他端がフック222で振動テーブル11
0のy軸正側x軸負側縁部に係止されている。そして、
滑車223がベース100に回転可能に取り付けられ、
滑車224が上方でフレーム102に回転可能に取り付
けられて、ワイヤ221の向きを変更している。これに
より、ワイヤ221は、一端が油圧シリンダ220によ
ってy軸正方向に横から牽引されるとともに他端が振動
テーブル110のフック222係止箇所をz軸正方向に
上から牽引するものとなっている。
【0035】ワイヤ231は、やはり同様の強さを持
ち、一端が油圧シリンダ230のロッド先端部に接続さ
れ、この一端側中間部分が下部伝動方向変更手段として
の滑車233に掛けられ、残りの中間部分が振動テーブ
ル110の外側を通って上部伝動方向変更手段としての
滑車234に掛けられ、他端がフック232で振動テー
ブル110のy軸正側x軸正側縁部に係止されている。
そして、滑車233がベース100に回転可能に取り付
けられ、滑車234が上方でフレーム102に回転可能
に取り付けられて、ワイヤ231の向きを変更してい
る。これにより、ワイヤ231は、一端が油圧シリンダ
230によってy軸正方向に横から牽引されるとともに
他端が振動テーブル110のフック232係止箇所をz
軸正方向に上から牽引するものとなっている。
【0036】振動テーブル110はその中央にピロー形
軸受312が嵌め込まれ、さらにこのピロー形軸受31
2はその球体可動部にボールブシュ310が嵌め込まれ
ている。そして、この振動テーブル110が上述したワ
イヤ211,221,231によってベース100の上
方でフレーム101,102に吊り下げられて保持され
るが、この状態で、振動テーブル110の中央部の下方
に当たるベース100の部位にはロッド311が鉛直に
固設されており、しかもロッド311がボールブシュ3
10を貫通している。このボールブシュ310とロッド
311とピロー形軸受312との結合体により、振動テ
ーブル110は、x方向およびy方向すなわち水平面内
での移動が制限されたものとなっている。なお、ロッド
311やボールブシュ310の上方には体感席121が
配設されており、体感席121はカバーを兼ねたものと
なっている。
【0037】さらに、ベース100上にヒンジ320が
固定され、振動テーブル110の下面で中心から離れた
部位にヒンジ322が固設され、これらのヒンジにロッ
ド321が両端で連結され、このヒンジ320とロッド
321とヒンジ322との結合体により、振動テーブル
110は、z軸回り即ち水平面内での回転も制限され
る。そこで、振動テーブル110は、上下移動およびロ
ッド311を中心とする揺動だけが可能なものとなって
いる。なお、ロッド321は、振動テーブル110の上
下移動等に対応して厳密にはその傾斜が変わるが、十分
長いので実用上は水平方向成分の変動を無視できるもの
である。
【0038】油圧サーボバルブ710は、電磁制御形の
ものであり、一方の出力ポートが油圧シリンダ210の
ロッド側ポートに配管や可撓性ホースで接続され、他方
の出力ポートが油圧シリンダ210のヘッド側ポートに
配管や可撓性ホースで接続され、制御入力として差動増
幅回路610の出力を受ける。さらに、この差動増幅回
路610は、オペアンプ等を主体に構成され、油圧シリ
ンダ210に付設されてそのロッドの出入り量すなわち
ワイヤ211の牽引量を検出する位置センサ410の出
力を反転入力として受け、演算回路511の出力を非反
転入力として受けるものである。
【0039】これにより、フィードバックループが構成
されて、ワイヤ211の牽引量が演算回路511の出力
に従って制御されることとなる。そこで、振動テーブル
110のフック212係止部位の移動量、ひいてはそこ
の高さが演算回路511の出力に応じて変えられるもの
となっている。なお、ワイヤ211の傾きは小さいの
で、振動テーブル110のフック212係止部位の高さ
の変化量は、油圧シリンダ210のロッドの出入り量に
対して実用上十分に比例的である。
【0040】また、油圧サーボバルブ720及び差動増
幅回路620は、上述したのと同様のものであり、さら
に上述したのと同様に油圧シリンダ220及び位置セン
サ420に対して接続等されて、フィードバックループ
を構成することで、振動テーブル110のフック222
係止部位の高さを演算回路521の出力に応じて変える
ものとなっている。油圧サーボバルブ730及び差動増
幅回路630も、繰り返しの説明は割愛するが、同様に
して、振動テーブル110のフック232係止部位の高
さを演算回路531の出力に応じて変えるものとなって
いる。
【0041】ファンクションジェネレータ510は、y
方向の加速度や揺れに対する感じを体験者が疑似的に感
じるようなx軸回りの回転φxに対応した揺動パターン
の信号である目標位置信号φXを発生する関数発生器で
ある。そして、この目標位置信号φXは、演算回路51
1に入力されて加算対象とされ、演算回路521及び演
算回路531に入力されて減算対象とされる。これによ
り、目標位置信号φXの値が増加すると、振動テーブル
110のフック212係止部位の高さが増加するととも
に、振動テーブル110のフック222,232係止部
位の高さが減少する。逆に目標位置信号φXの値が減少
すると、振動テーブル110のフック212係止部位の
高さが減少するとともに、振動テーブル110のフック
222,232係止部位の高さが増加する。そこで、振
動テーブル110のy方向負側と正側とが逆相で駆動制
御されるので、ファンクションジェネレータ510等は
x軸を中心にして振動テーブル110を揺動させるもの
となっている。
【0042】また、ファンクションジェネレータ520
は、同様に回転φyに対応した揺動パターンの目標位置
信号φYを発生する関数発生器であり、この目標位置信
号φYが演算回路521の減算対象とされ演算回路53
1の加算対象とされる。これにより、目標位置信号φY
の増減に対応して、振動テーブル110のフック232
係止部位の高さが増減するとともに、振動テーブル11
0のフック222係止部位の高さが減増する。そこで、
振動テーブル110のx方向正側と負側とが逆相で駆動
制御されるので、ファンクションジェネレータ520等
はy軸を中心にして振動テーブル110を揺動させるも
のとなっている。
【0043】さらに、ファンクションジェネレータ53
0は、同様にz方向の振動パターンの目標位置信号Zを
発生する関数発生器であり、この目標位置信号Zが演算
回路511,521,531の加算対象とされる。これ
により、目標位置信号Zの増減に対応して、振動テーブ
ル110のフック212,222,232係止部位の高
さが揃って増減する。そこで、振動テーブル110の各
部位が同相で駆動制御されるので、ファンクションジェ
ネレータ530等はz方向に振動テーブル110を振動
させるものとなっている。
【0044】この実施例の振動揺動発生装置について、
その動作を説明する。
【0045】図2(b)は、フライトシミュレータが作
動を停止しているときの側面図である。図3は、フライ
トシミュレータが加振動作しているときの側面図であ
り、(a)は、振動テーブルを上方(z+)に移動させ
たときの状態(振動状態)を示し、(b)は、振動テー
ブルを時計回り(φx−)に傾けたときの状態(揺動状
態)を示す。
【0046】フライトシミュレータの体感席121に操
縦者が乗って、所定のセットアップが済むと、停止状態
の振動揺動発生装置(図2(a)参照)は、作動を開始
する。
【0047】そして、ファンクションジェネレータ53
0によって所定値の目標位置信号Zが与えられると、こ
れが演算回路511,521,531に送出されて加算
入力とされる。さらに、演算回路511の出力と位置セ
ンサ410の検出位置との差が差動増幅回路610によ
って増幅され、これに応じた油圧サーボバルブ710に
よって油圧シリンダ210が駆動される。これと同時に
同様にして、演算回路521,531と位置センサ42
0,430と差動増幅回路620,630と油圧サーボ
バルブ720,730によって油圧シリンダ220,2
30も駆動される。そして、油圧シリンダ210,22
0,230のロッドがシリンダ内に揃って引き込まれ
る。
【0048】これにより、上記所定値に対応した高さま
で振動テーブル110が上方に平行移動する(図3
(a)参照)。この状態で、模擬対象の飛行体の揺れ特
に鉛直方向搖れの成分に対応した信号が目標位置信号Z
としてファンクションジェネレータ530によって出力
されると、この信号に追従して振動テーブル110が上
下動して振動する。これにより、振動テーブル110に
載せられている体感席121が上下に加振される。
【0049】また、ファンクションジェネレータ510
によって所定値例えば或る負値の目標位置信号φXが与
えられると、これが演算回路511,521,531に
送出されて、演算回路511の加算入力とされるととも
に、演算回路521,531の減算入力とされる。さら
に、演算回路511の出力と位置センサ410の検出位
置との差が差動増幅回路610によって増幅され、これ
に応じた油圧サーボバルブ710によって油圧シリンダ
210が駆動される。これと同時に同様にして、演算回
路521,531と位置センサ420,430と差動増
幅回路620,630と油圧サーボバルブ720,73
0によって油圧シリンダ220,230も駆動される。
そして、油圧シリンダ210のロッドが引き込まれると
ともに、油圧シリンダ220,230のロッドは揃って
押し出される。
【0050】これにより、上記所定値に対応した角度ま
で振動テーブル110が時計回りに回転する(図3
(b)参照)。このようにして、飛行体の揺れ特にy方
向横搖れ成分に対応した信号が目標位置信号φXとして
ファンクションジェネレータ510によって出力される
と、この信号に追従して振動テーブル110がx軸回り
に揺動する。これにより、振動テーブル110に載せら
れている体感席121もx軸回りに揺動する。
【0051】さらに、ファンクションジェネレータ52
0によって所定値の目標位置信号φYが与えられると、
これが演算回路521,531に送出されて、演算回路
521の減算入力とされる一方、演算回路531の加算
入力とされる。これにより、上記の場合と同様にして、
上記所定値に対応した角度まで振動テーブル110がy
軸を中心として回転する。そして、飛行体の揺れ特にx
方向横搖れ成分に対応した信号が目標位置信号φYとし
てファンクションジェネレータ520によって出力され
ると、この信号に追従して振動テーブル110がy軸回
りに揺動する。これにより、振動テーブル110に載せ
られている体感席121もy軸回りに揺動する。
【0052】このように、目標位置信号Zに応じて振動
テーブル110がz方向に振動させられて体感席121
に上下の揺れが加えられとともに、目標位置信号φXに
応じて振動テーブル110がx軸回りに揺動させられて
体感席121にy方向横揺れが加えられ、さらに目標位
置信号φYに応じて振動テーブル110がy軸回りに揺
動させられて体感席121にx方向横揺れが加えられ
る。これにより、体感席121に座って居る者は、飛行
体の揺れを疑似的に体感することができる。
【0053】以上、本発明の振動揺動発生装置を据置形
のフライトシミュレータに適用した場合を例に説明して
きたが、この発明の適用はこれに限られる訳ではない。
例えば同じ据置形のゲーム機等の他、車両搭載形の地震
体験装置等にも好適である。
【0054】また、振動テーブルを貫通して上方へ突き
出したロッドをボールブシュがスライドする構成例を示
したが、これをカバー等で覆うことが困難な場合には、
振動テーブル下面の球面軸受から伸びたスライドロッド
がベース中のボールブシュを貫通して下方へ突き出すよ
うな構成としてもよい。詳細な説明は割愛するが、この
ような構成の本発明の振動揺動発生装置が車両搭載形の
地震体験室の加振に用いられた具体例を図4に示した。
【0055】さらに、位置センサ410,420,43
0は、油圧シリンダ210,220,230に付設され
ている必要はなく、振動テーブルの該当箇所の高さを検
出するようにベースやフレームに付設されていてもよ
い。
【0056】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の第1の解決手段の振動揺動発生装置には、作動器を横
設したことにより、加振対象物の乗載面の高さを低くす
ることができるとともに重心をも低くすることができる
という効果が有る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の振動揺動発生装置の一実施形態につい
て、その構成を示す模式図である。
【図2】本発明の振動揺動発生装置の実施例としてのフ
ライトシミュレータの外観等を示し、(a)は平面図、
(b)は側面図である。
【図3】加振状態のフライトシミュレータの側面図であ
る。(a)は、上方(z+)に移動したときの状態(振
動状態)である。(b)は、時計回り(φx−)に傾い
たときの状態(揺動状態)である。
【図4】本発明を適用した地震体験装置について、車両
に搭載された状態を一部透視して見た側面図である。
【図5】従来装置の模式図である。
【符号の説明】
10 ベース 11 振動テーブル 12 地震体験室 21,22,23 油圧シリンダ 31,32,33 ベアリング(軸受、すべり対偶) 41,42 位置センサ 51,52 ファンクションジェネレータ(F.G.、
関数発生器) 61,62 差動増幅回路(追従制御回路) 71,72 油圧サーボバルブ 100 ベース(基台) 101、102 フレーム(支持枠、支持柱、壁体) 110 振動テーブル 120 地震体験室(加振対象物) 121 体感席(加振対象物) 210 油圧シリンダ(アクチュエータ、作動器) 211 ワイヤ 212 フック 213,214 滑車(伝動方向変更手段) 220 油圧シリンダ(アクチュエータ、作動器) 221 ワイヤ 222 フック 223,224 滑車(伝動方向変更手段) 230 油圧シリンダ(アクチュエータ、作動器) 231 ワイヤ 232 フック 233,234 滑車(伝動方向変更手段) 310 ボールブシュ(軸方向運動軸受) 311 ロッド(直立棒) 312 ピロー形軸受 320 ヒンジ 321 ロッド 322 ヒンジ 410,420 位置センサ 510 ファンクションジェネレータ(F.G.、関数
発生器) 511 演算回路 520 ファンクションジェネレータ(F.G.、関数
発生器) 521 演算回路 530 ファンクションジェネレータ(F.G.、関数
発生器) 531 演算回路 610,620,630 差動増幅回路 710,720,730 油圧サーボバルブ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加振対象物乗載用の振動テーブルと、この
    振動テーブルの下方で基台に横設された複数の作動器
    と、この複数の作動器に対応して複数設けられそれぞれ
    一端が該当作動器によって横方向から牽引され他端が前
    記振動テーブルを上方から牽引する複数の可撓性伝動体
    と、前記複数の作動器を同相又は逆相で伸縮させる制御
    手段とを備えたことを特徴とする振動揺動発生装置。
  2. 【請求項2】前記複数の可撓性伝動体のそれぞれに対応
    して、前記振動テーブルよりも下方の固定部又は前記基
    台に取着された下部伝動方向変更手段と、前記振動テー
    ブルよりも上方の固定部に取着された上部伝動方向変更
    手段とが設けられ、各可撓性伝動体が、該当する下部伝
    動方向変更手段に前記一端側の中間部を掛けられ、該当
    する上部伝動方向変更手段に前記他端側の中間部を掛け
    られていることを特徴とする請求項1記載の振動揺動発
    生装置。
JP7166453A 1995-06-30 1995-06-30 振動揺動発生装置 Pending JPH0910690A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7166453A JPH0910690A (ja) 1995-06-30 1995-06-30 振動揺動発生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7166453A JPH0910690A (ja) 1995-06-30 1995-06-30 振動揺動発生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0910690A true JPH0910690A (ja) 1997-01-14

Family

ID=15831691

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7166453A Pending JPH0910690A (ja) 1995-06-30 1995-06-30 振動揺動発生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0910690A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011502642A (ja) * 2007-11-07 2011-01-27 モンテシト・リサーチ 運動シミュレーション椅子
WO2018229996A1 (ja) * 2017-06-16 2018-12-20 株式会社ハシラス Vrアミューズメント用搭乗装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011502642A (ja) * 2007-11-07 2011-01-27 モンテシト・リサーチ 運動シミュレーション椅子
WO2018229996A1 (ja) * 2017-06-16 2018-12-20 株式会社ハシラス Vrアミューズメント用搭乗装置
JPWO2018229996A1 (ja) * 2017-06-16 2019-06-27 株式会社ハシラス Vrアミューズメント用搭乗装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002014012A (ja) 鉄道の左右定常加速度模擬装置
JP6521887B2 (ja) エレベーターシステム、エレベーターシステムの動作を制御するための方法及び非一時的コンピューター可読媒体
JPH07134541A (ja) 起震装置
WO2002002383A1 (fr) Simulateur de confort de roulement pour voie ferree
JPH0910690A (ja) 振動揺動発生装置
KR20070094897A (ko) 6축 로드 시뮬레이터 테스트 시스템
JP4407550B2 (ja) 運転模擬試験装置
JP3331378B2 (ja) キックバック機構付きコントロールスティック及びゲーム装置
JPH10247054A (ja) 物体の角度制御装置
JPH0910689A (ja) 振動揺動発生装置
JPH0910691A (ja) 振動発生装置
JP4980029B2 (ja) 振動装置
JPH09160478A (ja) 動揺台装置
JPH09264379A (ja) 制振装置
JPH06307122A (ja) 高層建物の制振装置
JP2004347441A (ja) 荷重負荷試験方法
JP4101406B2 (ja) 6自由度振動台
JPH0713420B2 (ja) 制振装置
JPS6060344A (ja) 振動制御装置
JP2877738B2 (ja) 鉄道シミュレータ用動揺装置
JP2020130792A (ja) バランスボード装置
JP2614859B2 (ja) 制振装置の制御方法
JP3281803B2 (ja) 長周期起振機
JP3251720B2 (ja) 吊り荷の揺れ止め装置
JP2516093B2 (ja) 振動シミュレ―タ