JPH09106466A - 有価証券の真偽判別方法 - Google Patents

有価証券の真偽判別方法

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JPH09106466A
JPH09106466A JP7286402A JP28640295A JPH09106466A JP H09106466 A JPH09106466 A JP H09106466A JP 7286402 A JP7286402 A JP 7286402A JP 28640295 A JP28640295 A JP 28640295A JP H09106466 A JPH09106466 A JP H09106466A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper money
sound wave
securities
rubbing
waveform
Prior art date
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Pending
Application number
JP7286402A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Kiuchi
正人 木内
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National Printing Bureau
Original Assignee
Printing Bureau Ministry of Finance
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Publication date
Application filed by Printing Bureau Ministry of Finance filed Critical Printing Bureau Ministry of Finance
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Publication of JPH09106466A publication Critical patent/JPH09106466A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙幣、株券、債券等の有価証券の真偽判別に
おいて、手軽な手段を用いて、迅速且つ容易に真偽判別
できる方法を得る。 【解決手段】 有価証券の真偽判別において、聴覚又は
視覚による真偽判別の手段として、固体状の弾性媒質に
よって、真偽判別の対象物のうち、真正物の基材表面に
付与された連続性を有する凹凸形状と同じ部分を一定の
方向に摩擦することで得られる音波の音色又は波形を用
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙幣、株券、債券
等の有価証券の真偽判別において、手軽な手段を用い
て、迅速且つ容易に真偽判別できる方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】紙幣、株券、債券等の有価証券は、印刷
方法として、印刷基材の表面に凹凸を付与しやすい凹版
印刷を用いたり、印刷基材として、その製品に固有な材
料や加工方法を用いているのが一般的である。従って、
有価証券には独自の材質感がある。そこで、有価証券の
最も一般的な真偽判別方法としては、直接手で触れる方
法があり、印刷基材の硬度、弾力性を手触りで識別した
り、表面の凹凸や用紙の平滑度を手触りで識別したりす
る方法がある。これらは、指先の触覚に依存する方法で
あり、従来から、有価証券の偽造物を発見するに際し
て、高い効果を発揮してきたものである。また、印刷基
材を指ではじくことによって発生する音から、印刷基材
の材質を聴覚によって聞き分け、真正物であるか偽造物
であるかを判別する方法がある。しかし、これらの方法
は、いずれも印刷物が新品であった場合にのみ有効なも
のであり、長期にわたって使用された皺や折目の多い印
刷物では、識別が困難であるという難点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の点に
鑑み発明されたもので、紙幣、株券、債券等の有価証券
の真偽判別において、手軽な手段を用いて、迅速且つ容
易に真偽判別できる方法を開示する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の真偽判別方法で
は、聴覚又は視覚による真偽判別の手段として、固体状
の弾性媒質によって、真偽判別の対象物のうち、真正物
の基材表面に付与された連続性を有する凹凸形状と同じ
部分を一定の方向に摩擦することで得られる音波の音色
又は波形を用いる。
【0005】
【発明の実施の形態】音波は、物理的に空気中を伝わる
疎密の波である。すなわち、一定速度で空気中を進む粗
密の波が音波であることは、既に公知の理論である。ま
た、音波は、物質の一部に機械的な振動を与えることに
よっても発生するものである。そこで、本発明では、有
価証券等の真偽判別において、聴覚又は視覚による真偽
判別の手段として、固体状の弾性媒質によって、真偽判
別の対象物のうち、真正物の基材表面に付与された連続
性を有する凹凸形状と同じ部分を一定の方向に摩擦する
ことで得られる音波の音色又は波形を用いる。例えば、
凹凸形状のパターンが疎の印刷物と密の印刷物を比較し
た場合、両者の表面を摩擦する速度と距離が等しいと
き、凹凸形状が疎の印刷物よりも凹凸形状が密の印刷物
のほうが、より高く感じられる周波数をもった音波が発
生する。ここで、可聴周波数帯域の音波の音色を聴覚に
よって識別するか、又は、可聴周波数帯域の音波の波形
を視覚によって識別することによって、手軽な手段を用
いて、印刷物が真正物であるか偽造物であるかを迅速且
つ容易に判別することができる。
【0006】
【実施例】有価証券の真偽判別に必要とされる部分、す
なわち、真正有価証券の基材表面に付与された連続性を
有する凹凸形状の部分としては、例えば、図1に示す紙
幣(1)の凹版印刷されている肖像部分(2)がある。
そこで、例えば、クレジットカード等のプラスチック製
品の角隅の部分などの固体状の弾性媒質(3)によっ
て、印刷物表面の肖像部分(2)を毎秒0.25m/s
程度の速度で矢印の方向に摩擦すると、図2に示すよう
な可聴周波数帯域の音波の波形(W)が得られた。一
方、紙幣(1)の場合と同様の方法によって、デジタル
カラー複写機(キャノン・カラーレーザーコピア47
0)で複製された図3に示す偽造紙幣(4)の肖像部分
(5)を摩擦すると、図4に示すような可聴周波数帯域
の音波の波形(W’)が得られた。ここで、紙幣(1)
と偽造紙幣(4)を個々に摩擦した場合に生じるそれぞ
れの音波の音色の違いは、聴覚において明瞭に識別さ
れ、紙幣(1)から発生した音波は大きな音として認識
されたのに対して、偽造紙幣(4)から発生した音波は
小さな音として認識された。また、図2と図4によって
示されるように、それぞれの音波の波形(W)、
(W’)を視覚的に比較しても、両者の波形の違いは一
目瞭然であった。
【0007】次に、他の固体状の弾性媒質、例えば、指
先の角質部(爪)によって、図1に示す紙幣(1)のう
ち凹版印刷されている肖像部分(2)を毎秒0.25m
/s程度の速度で矢印の方向に摩擦する一方、紙幣
(1)の場合と同様の方法によって、図3に示す偽造紙
幣(4)の肖像部分(5)を摩擦すると、固体状の弾性
媒質として、クレジットカード等のプラスチック製品の
角隅の部分を用いた場合ほどではないが、紙幣(1)と
偽造紙幣(4)を個々に摩擦した場合に生じるそれぞれ
の音波の音色の違いは、聴覚において明瞭に識別でき
た。ただし、指先の角質部(爪)を用いる場合には、角
質部(爪)の先端をとがらせていることが望ましい。
【0008】なお、複写機で複製された偽造紙幣に限ら
ず、プロセス印刷等の他の方法によって複製された偽造
紙幣についても、同様の結果が得られた。
【0009】
【発明の効果】本発明の真偽判別方法は、聴覚又は視覚
による真偽判別方法であって、真偽判別の手段として、
固体状の弾性媒質によって、真偽判別の対象物のうち、
真正物の基材表面に付与された連続性を有する凹凸形状
と同じ部分を一定の方向に摩擦することで得られる音波
の音色又は波形を用いることを特徴としているため、長
期にわたって使用された皺や折目の多い真偽判別の対象
物においても、得られた可聴周波数帯域の音波の音色を
聴覚によって識別するか、又は、得られた可聴周波数帯
域の音波の波形を視覚によって識別することで、手軽な
手段を用いて、迅速且つ容易に紙幣、株券、債券等の有
価証券が真正物であるか偽造物であるかを判別できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】固体状の弾性媒質を用いて紙幣の肖像部分を摩
擦している状態を示す図。
【図2】固体状の弾性媒質を用いて紙幣の肖像部分を摩
擦した場合に発生する音波の波形を示す図。
【図3】固体状の弾性媒質を用いて偽造紙幣の肖像部分
を摩擦している状態を示す図。
【図4】固体状の弾性媒質を用いて偽造紙幣の肖像部分
を摩擦した場合に発生する音波の波形を示す図。
【符号の説明】
1 紙幣 2 紙幣の肖像部分 3 固体状の弾性媒質 4 偽造紙幣 5 偽造紙幣の肖像部分 W、W' 音波の波形

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体状の弾性媒質を用いて、真正有価証
    券の基材表面に付与された連続性を有する凹凸形状の部
    分を一定の方向に摩擦することで得られる音波の音色
    と、真偽判別の対象となる偽造有価証券のうち、前記形
    状と同じ部分を前記媒質を用いて前記方向に摩擦するこ
    とで得られる音波の音色とを聴覚において比較すること
    によって、識別可能な音波の音色の相違に基づいて真偽
    判別を行うことを特徴とする有価証券の真偽判別方法。
  2. 【請求項2】 固体状の弾性媒質を用いて、真正有価証
    券の基材表面に付与された連続性を有する凹凸形状の部
    分を一定の方向に摩擦することで得られる音波の波形
    と、真偽判別の対象となる偽造有価証券のうち、前記形
    状と同じ部分を前記媒質を用いて前記方向に摩擦するこ
    とで得られる音波の波形とを視覚において比較すること
    によって、識別可能な音波の波形の相違に基づいて真偽
    判別を行うことを特徴とする有価証券の真偽判別方法。
JP7286402A 1995-10-09 1995-10-09 有価証券の真偽判別方法 Pending JPH09106466A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100721842B1 (ko) * 2004-10-07 2007-05-28 후지제롯쿠스 가부시끼가이샤 인증 정보 생성 장치 및 인증 장치
JP2007172106A (ja) * 2005-12-20 2007-07-05 Toppan Printing Co Ltd 画像検査装置
KR100884035B1 (ko) * 2007-11-06 2009-02-17 한국조폐공사 지폐 권종 식별용 카드
JP2015069538A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 凸版印刷株式会社 認証媒体、認証装置、認証媒体の認証方法及び認証プログラム
CN111275879A (zh) * 2020-02-20 2020-06-12 Oppo广东移动通信有限公司 货币识别方法、装置及移动终端

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