JP2015069538A - 認証媒体、認証装置、認証媒体の認証方法及び認証プログラム - Google Patents

認証媒体、認証装置、認証媒体の認証方法及び認証プログラム Download PDF

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智 牛腸
友美 澤田
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Abstract

【課題】機械読み取りが可能な認証媒体において、一般の人の所有率が高い読み取り装置を用いて認証できる認証媒体及び認証方法を提供する。【解決手段】ベース基材11の少なくとも一部に設けられ、一定の方向に擦られた場合に一定のスクラッチ音を発生する認証凸部12を有する認証媒体を認証する。このとき、認証凸部12を擦ることでスクラッチ音を発生させ、発生したスクラッチ音と予め記録されている音とを比較し、発生したスクラッチ音と予め記録されている音とが一致するか否かを判断する。そして、発生したスクラッチ音と予め記録されている音とが一致するか否かの判断の結果を示す情報を表示部34に提示する。【選択図】 図4

Description

本発明は、個人や物品等を認証するための認証媒体、認証装置、認証媒体の認証方法及び認証プログラムに関するもので、専用の認識装置を用いることなく、簡単に認証ができる認証媒体、認証装置、認証媒体の認証方法及び認証プログラムに関する。
パスポートや査証用ステッカー、あるいはカード類といった個人認証に係わる情報記録媒体は、最近の犯罪事情において、個人や物品の安全性を確保するために重要な役割を持っている。そのため、様々なセキュリティ技術が盛り込まれている。
個人認証に係わる一般な情報記録媒体のセキュリティ機能としては、顔写真、ホログラム等の回折格子等がある。しかし、近年の偽造において、これらのセキュリティ技術を巧妙に模倣する偽造品が出回っていることより、新たなるセキュリティ機能を設ける必要がある。
他のセキュリティ機能として、顔写真の他に個人を特定する情報を複数個入れる方法が考えられている。顔写真の中に電子透かし情報を入れ、その情報を同一媒体中のICチップに記憶して、電子透かし情報とICチップの情報を照合することで認証する方法がある。このような方法は、例えば、特許文献1に記載されている。また、他のセキュリティ機能として、顔写真情報の特徴点を数値化し、その値を2次元コード化し、同一媒体中に印字する方法がある。この方法では、2次元コードのデータと顔写真の特徴点を照合することで個人を認証する。このような方法は、例えば、特許文献2に記載されている。
特開2001−126046号公報 特開2004−70532号公報
しかしながら、上記した個人認証の方法は、顔写真中の電子透かし、ICチップ及び2次元コードを読み取るための専用のデコーダーが必要であり、このデコーダーを所有している人以外認証できないという問題がある。
本発明は、上記した点に鑑みてなされたものであり、一般の人が所有するスマートフォン等の携帯型端末装置を読み取り装置に使用し、簡単に認証できる認証媒体、認証装置、認証媒体の認証方法及び認証プログラムを提供することである。
上記した課題を解決するため、本発明の一態様の認証媒体は、ベース基材の少なくとも一部に設けられ、一定の方向に擦られた場合に一定のスクラッチ音を発生する凹凸部を有することを特徴とする。
また、本発明の一態様の認証媒体は、前記態様において、前記凹凸部が、予め設定されているピッチで配置されている複数の凹凸を含むことが望ましい。
また、本発明の一態様の認証媒体は、前記態様において、前記凹凸部を覆い、前記凹凸部の硬度よりも硬度が低いコーティング層を備えることが望ましい。
また、本発明の一態様の認証媒体は、前記態様において、前記コーティング層の表面が凹凸形状になっていることが望ましい。
また、本発明の一態様の認証媒体は、前記態様において、前記コーティング層の凹凸形状は、一定のピッチの凹凸を有することが望ましい。
本発明の一態様の認証媒体の認証装置は、ベース基材の少なくとも一部に設けられ、一定の方向に擦られた場合に一定のスクラッチ音を発生する凹凸部を有する認証媒体を認証する認証装置であって、前記凹凸部を擦ることで発生したスクラッチ音を入力する入力部と、前記入力部によって入力されたスクラッチ音と予め記録されている音とを比較し、入力されたスクラッチ音と予め記録されている音とが一致するか否かを判断する判断部と、前記判断部による判断の結果を示す情報を提示する情報提示部と、を含むことを特徴とする。
本発明の一態様の認証媒体の認証方法は、ベース基材の少なくとも一部に設けられ、一定の方向に擦られた場合に一定のスクラッチ音を発生する凹凸部を有する認証媒体の認証方法であって、前記凹凸部を擦ることでスクラッチ音を発生させる第1工程と、発生したスクラッチ音と予め記録されている音とを比較し、発生したスクラッチ音と予め記録されている音とが一致するか否かを判断する第2工程と、前記第2工程による判断の結果を示す情報を提示する第3工程と、を含むことを特徴とする。
また、本発明の一態様の認証媒体の認証方法は、上記態様において、発生したスクラッチ音の波長を分離して波長毎のスクラッチ音のピッチを取得し、スクラッチ音のピッチから当該スクラッチ音が示す情報を読み取る第4工程をさらに含むことが望ましい。
また、本発明の一態様の認証媒体の認証方法は、上記態様において、前記凹凸部が、第1層と、当該第1層を覆い、かつ前記第1層よりも硬度が低い第2層とを含み、前記第4工程は、前記第1層が発生するスクラッチ音の波長と前記第2層が発生するスクラッチ音の波長とを分離して、各スクラッチ音のピッチから当該スクラッチ音が示す情報を読み取ることが望ましい。
本発明の一態様の認証媒体の認証プログラムは、ベース基材の少なくとも一部に設けられて一定の方向に擦られた場合に一定のスクラッチ音を発生する凹凸部を有する認証媒体を認証する認証装置において実行される認証プログラムであって、コンピュータに、前記凹凸部を擦ることで発生したスクラッチ音を入力する入力機能と、前記入力機能によって入力されたスクラッチ音と予め記録されている音とを比較し、入力されたスクラッチ音と予め記録されている音とが一致するか否かを判断する判断機能と、前記判断機能による判断の結果を示す情報を提示する情報提示機能と、を実現させることを特徴とする。
本発明によれば、基材表面の凹凸部の爪等で擦ることで発生されるスクラッチ音を、一般の人の所有率が高いスマートフォン等の携帯型端末装置にて読み取り、予め設定されているスクラッチ音及びピッチを照合することで、判別及びデータ表示する認証媒体及び認証媒体の読み取り方法を提供する。
本発明の実施形態1の認証媒体を説明するための図である。 図1に示した認証媒体の線分X−Xに沿う断面図である。 図1に示した認証媒体を擦った状態を示した図である。 図1の認証凸部を擦ることで発生したスクラッチ音を読み取ることを説明するための図である。 本発明の実施形態の認証装置を説明するための機能ブロック図である。 図1に示した認証凸部を爪で擦った時に発生されるスクラッチ音を図式化した状態を示す図である。 本発明の第1実施形態の認証装置において実行される認証媒体の判別方法を示したフローチャートである。 本発明の第2実施形態の認証媒体を説明するための図である。 図8に示した認証媒体の線分X−Xに沿う断面図である。 図9に示した認証凸部を爪で擦った際に発生するスクラッチ音を図式化した状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態1、実施形態2を、図を参照しながら説明する。
(実施形態1)
図1は、実施形態1の認証媒体1を説明するための図である。認証媒体1は、ベース基材11上に認証凸部12、目視認識部13及び個別情報24が設けられてなる。ここで、目視認識部13及び個別情報24は必須ではなく、任意に設けて良い。
図2は、図1に示した認証媒体1の線分X−Xに沿う断面図である。図2においては、ベース基材11上に複数の凸部12aが形成されていて、複数の凸部12aが予め設定されているピッチで配置されていることによって複数の凹凸を含む認証凸部12を構成する。
図3は、認証媒体1を擦った状態を示した図である。認証媒体1は、図3に示したように、手14の爪15にて認証凸部12を一定の方向に擦ることで、一定の音(以下、「スクラッチ音」とも記す)が発生する。
図4は、認証凸部12を擦ることで発生したスクラッチ音を読み取ることを説明するための図である。実施形態1では、図4に示したように、認証凸部12を擦ったことで発生するスクラッチ音を認証装置33にて読み取る。認証装置33は、認証装置33に予めダウンロードされている音の認識プログラムにより、認証媒体1のスクラッチ音の判別を行う。なお、認証凸部12を擦り、スクラッチ音を発生させる方法は、爪15で擦る以外にもギターのピック16のようなもので擦っても良い。
ベース基材11は、表面加工が可能な材質であれば特に限定するものではないが、例えば認証カードとして使用する場合、取り扱いやすさを考慮すると、厚みが0.1〜3.0mmの範囲のシートが好ましく、紙、プラスチックシート、ガラス、金属、木材等が好ましい。また、ベース基材11を削ることで認証凸部12の凹部を形成する場合、材質に特に限定はしない。ただし、認証凸部12を形成する方法として、カードをエンボス加工する場合は、ベース基材11の材質はポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)が好ましい。
認証凸部12は、ベース基材11を削ることにより凹部を形成する方法やエンボス加工により形成する方法の他に、ベース基材11上に凸状の材質を付加することで形成することができる。凸状の材質としては、紙、プラスチック樹脂、ガラス、金属、木材等が好ましく、これらとベース基材11を接着し、爪15等で擦った際に簡単に剥がれなければ良い。
また、凸部もしくは凹部の段差は特に指定はないが、取り扱いやすさを考慮すると、ベース基材11の厚さよりも薄い方が好ましい。さらに、爪15等で擦った際に削れたり、欠けたりすると、スクラッチ音が変化することより、脆くない材質が好ましい。また、場所によって認証凸部12の段差の量を変えることで、スクラッチ音の変化を持たせ、意味のある情報にすることも可能である。
認証装置33は、認証凸部12を爪15等で擦った際に発生するスクラッチ音を捉え、発生したスクラッチ音と予め登録されている音とを比較して認証する。
図5は、このような認証装置33を説明するための機能ブロック図である。認証装置33は、スクラッチ音を入力する入力部61と、入力したスクラッチ音と予め記録されている音とを比較して、両者の一致、不一致を判断する音比較部62と、音比較部62の判断の結果を示す文字や画像等を表示するための情報を生成する情報生成部63と、情報生成部63によって生成された視認可能な情報を表示する表示部34と、を備えている。
第1実施形態では、図5に示した認証装置33に、音を認識できるスマートフォン等の携帯型端末装置を利用する。このため、スマートフォン等に搭載されている小型のコンピュータが、音比較部62及び情報生成部63として機能する。また、スマートフォン等を認証装置33として使用する場合、スマートフォン等に既存のマイクを入力部61に使用し、ディスプレイ画面を表示部34に使用することができる。
このような構成は、スマートフォン等の携帯型端末装置に、第1実施形態のスクラッチ音を認識するためのプログラムを入れることで実現できる。スマートフォン等であれば、スクラッチ音を認識するためのプログラムをダウンロードすることができ、また、インターネット回線を通して登録されている音を取得し、入力したスクラッチ音と比較することもできる。さらにスクラッチ音が認証できたら、スクラッチ音の間隔を判読してデータ情報として認知することも可能である。
認証凸部12の凸部12aの1つを爪15で擦った際に発生されるスクラッチ音は、スクラッチ音自身が持つ周波数とスクラッチ音の大きさを示すデシベルで表現でき、デシベルで表されたピークの間隔(ピッチ)を読み取ることで、データ情報として判読される
スクラッチ音は、図1に示した認証凸部12を構成する凸部12aのピッチを変化させることによって変化させることができる。即ち、凸部12aのピッチによってスクラッチ音の間隔が変わるため、認証装置33は、スクラッチ音の間隔を読み取ることで、認証凸部12によって認証媒体1に書き込まれた情報を得ることができる。なお、認証凸部12を構成する凸部12aのピッチは任意に設定することができ、書き込むべき情報に対応して予め設定されている。
また、実施形態1では、図5に示したように、認証装置33が表示部34を備えている。そして、認証装置33に予めダウンロードされたデコーダプログラムを介してスクラッチ音に含まれる情報を読み出し、表示部34に表示させる。このようにすれば、表示部34に表示された情報と認証媒体1上に記された目視認識部13や個別情報24とスクラッチ音に含まれる情報とを照合することができる。
また、認証装置33の表示部34に表示された情報が本人を特定できる顔写真等の画像であれば、画像と目視認識部13とを比較して、認証媒体1の所有者の照合も可能である。なお、スクラッチ音を発生させる方法が手動である場合、擦るスピードが一定でない可能性があるため、ジッタを考慮した読み取り方法を考慮する必要がある。
図6(a)は、図6(b)に示すように、認証媒体1の認証凸部12を爪15で擦った時に発生するスクラッチ音を図式化して図である。図6(a)では、オシロスコープ画像31に、認証凸部12を爪15で擦った時の音出力波形32を示している。図6(a)では、音出力波形は波長毎のスクラッチ音の強弱を示すデシベルで表示されているが、この他にもスクラッチ音毎の波長を示すことができる。実施形態1は、特定の波長におけるスクラッチ音の強弱を表示させることで、認証と情報判読が可能となる。
図7は、認証装置33において実行される、認証媒体1の判別方法を示したフローチャートである。認証媒体1を認証するため、認証装置33のプログラムがスタートし、操作者が認証媒体1の認証凸部12を爪15等で擦る。このとき、操作者が認証装置33を認証媒体1に近づけ、認証装置33は、入力部61によって発生したスクラッチ音を入力する(S41)。音比較部62は、入力部61によって入力されたスクラッチ音と、スクラッチ音が認証媒体1に対応して予め設定されている音(以下、「想定音」と記す)とを比較する(ステップS43)。
音比較部62は、スクラッチオンが想定音である場合(ステップS43:Yes)、スクラッチ音の解析を行う(ステップS44)。情報生成部63は、「OK」を表示するための画像等のデータを表示部34に出力する。また、スクラッチ音に何らかのデータが含まれている場合、音比較部62が解析したデータ内容の表示を行う(ステップS45)。スクラッチ音が想定音でない場合、情報生成部63は、「NG」を表示するための画像等のデータを表示部34に出力する(ステップS46)。「OK」または「NG」の表示後、プログラムが終了する。
なお、第1実施形態は、以上説明した構成に限定されるものではない。例えば、スクラッチ音と想定音との一致、不一致は、文字等によって表示されるものに限定されるものでなく、スマートフォン等の着信音やバイブレータ機能によって通知するものであってもよい。
以上説明したように、第1実施形態の認証媒体、認証装置、認証媒体の認証方法及び認証プログラムは、認証媒体表面1の凹凸部を爪等でこすることによりスクラッチ音を発生させ、そのスクラッチ音のピッチをスマートフォン等の携帯端末装置にて読み取らせ、スクラッチ音の照合及びスクラッチ音のピッチの判読により認証及びデータ表示を行うものである。従来の認証媒体は、目視または専用の読み取り装置で認証するものであるため、目視の認証で判別が困難な模倣品を専用の読み取り装置がない状況において認証することができない。第1実施形態は、一般の人が所有する比率が高い、スマートフォン等を用いることで認証媒体の認証が可能となる。
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2を、図面を参照しながら説明する。実施形態2で説明する図において、実施形態1で説明した構成と同様の構成については同様の符号を付し、その説明を一部略すものとする。
図8は、第2実施形態の認証媒体2を説明するための図である。認証媒体2は、ベース基材11上に認証凸部22、目視認識部13及び個別情報24が設けられている。第2実施形態では、さらに、認証凸部22の上層に認証凸部29が設けられている。なお、認証凸部22は、認証凸部12と同様に、複数の凸部22aを予め設定されているピッチで配置することによって形成される。
図9は、図8に示した認証媒体2の線分X−Xに沿う断面図である。図9においては、認証凸部22が設けられており、さらにその上層には認証凸部22を覆うように、認証凸部29が設けられている。ここで、認証凸部29には、認証凸部22よりも柔らかい(硬度が低い)樹脂等の部材で成るコーティング層が使用される。このようにすることで、認証凸部29を爪15等でこすった場合、認証凸部29を擦って発生するスクラッチ音と同時に認証凸部22もスクラッチ音を発生するようにできる。
図10(a)は、図10(b)に示すように、図9に示した認証凸部29を爪15で擦った際に発生するスクラッチ音を図式化して示す図である。図10(a)は、オシロスコープ画像51に、認証凸部22を爪15で擦った時に発生する音出力波形52及び音出力波形59を示している。
第2実施形態では、図8に示した認証媒体2の構成のうち、認証凸部29の表層がエンボスされて凹凸(以下、「エンボス部」とも記す)を有する形状になっている。認証凸部29のエンボス部は、図9に示したように、等間隔のピッチで凹凸が付いている。このような場合、図10(b)のように認証凸部29を爪15で擦った際に発生するスクラッチ音は、オシロスコープ画像51に示したように、認証凸部29のエンボス部が影響する音出力波形59が示す一定間隔の波に認証凸部22が影響する音出力波形52が加わった形で表される。
第2実施形態では、音出力波形52及び音出力波形59が示すスクラッチ音の波長を分離して、波長毎のスクラッチ音のピッチを取得する。そして、各スクラッチ音のピッチから、このスクラッチ音が示す情報を読み取ることができる。
この際、認証凸部29は、等間隔のピッチで凹凸が形成されておらず、独自の情報を持ったピッチの凹凸を持つものであっても良い。その場合は、認証凸部22の情報と認証凸部29の情報の2つの情報を得ることができる。
また、認証凸部29のエンボス部が等間隔のピッチの凹凸を有する場合、認証凸部22の凸部22aの位置情報を、音出力波形59のような等間隔の波形のピッチ数により正確に把握できる。このことにより、第2実施形態は、手動操作による擦り速度の揺らぎによって生じるジッタの処理が必要なくなる。
認証凸部22は、第1実施形態と同様に、ベース基材11を削ることにより凹部を形成する方法やエンボス加工により形成する方法の他に、ベース基材11上に凸状の材質を付加することで形成することができる。凸状の材質としては、紙、プラスチック樹脂、ガラス、金属、木材等が好ましく、これらとベース基材11を接着し、爪15等で擦った際に簡単に剥がれなければ良い。
また、凸部もしくは凹部の段差は特に指定はないが、取り扱いやすさを考慮すると、ベース基材11の厚さよりも薄い方が好ましい。さらに、爪15等で擦った際に削れたり、欠けたりすると、スクラッチ音が変化することより、脆くない材質が好ましい。また、場所によって認証凸部22の段差の量を変えることで、スクラッチ音の変化を持たせ、意味のある情報にすることも可能である。
図8、図9に示した認証凸部29は、認証凸部22を覆い、認証凸部22の段差をより低くできるものであれば好ましく、かつ認証凸部29を爪15等で擦った際に剥がれなければ良い。また、認証凸部29は、認証凸部22よりも柔らかい(硬度が低い)材質であることが望ましく、ゴム、プラスチック樹脂、紙、布等が好ましく、さらにプラスチック樹脂に可塑剤を入れて軟化させても良い。認証凸部29を爪15等で擦ると、認証凸部29の凹凸によって発生するスクラッチ音と共に、認証凸部29の弾性変形によって認証凸部22によってもスクラッチ音が発生する。
第2実施形態では、認証凸部29を設けることで、認証媒体2自身を粘土等で型を取り、その型に樹脂等を流し込んで偽造品を作ったとしても、認証凸部22の部分をコピーすることができない。このため、第2実施形態の認証媒体は、偽造品を作ることが困難になる。
次に、本発明の実施例を説明する。
(第1実施例)
第1実施例では、基材として0.72mm厚の白色PVC上にオフセットインキにて絵柄を印刷し、カード状に抜き、そのカード上に顔写真及び個別情報をサーマルリボンにて印字した。さらにカード裏面より幅0.5mm高さ7mmの金属を一定間隔毎に押付けカード表面をエンボス加工し、図9に示した認証凸部22のようなエンボス部分を有する第1実施例の認証カードを製造した。
第1実施例の認証カードのエンボス部分を爪で擦り、発生したスクラッチ音を予め認証装置に記録しておく。そして、認証カードのエンボス部分を爪で擦ってスクラッチ音を発生させ、スクラッチ音を認証装置によって認証させた。この結果、認証装置に予め記録しておいたスクラッチ音と後に発生したスクラッチ音とが一致したとして、認証装置に「OK」の文字が表示された。
(第2実施例)
第2実施例では、上記した第1実施例の認証カードのエンボス部上に、図9に示した認証凸部29のような、認証凸部Bを形成した。認証凸部Bの形成は、以下の組成からなる樹脂をスクリーン印刷法にて、エンボス部分上にドライ膜厚にて50μm塗工した。
[認証凸部Bの組成]
合成ゴム系樹脂(JSR N230SL:JSR株式会社製) 10〜20重量部
体質顔料(白艶華O:白石カルシウム社製) 10〜20重量部
石油系ナフタ溶剤(ソルベント#100:三協化学社製) 50〜60重量部
第2実施例の認証カードの認証凸部Bを爪で擦り、発生したスクラッチ音を予め認証装置に記録しておく。そして、認証カードの認証凸部Bを爪で擦ってスクラッチ音を発生させ、スクラッチ音を認証装置によって認証させた。この結果、認証装置に予め記録しておいたスクラッチ音と後に発生したスクラッチ音とが一致したとして、認証装置に「OK」の文字が表示された。
さらに、第2実施例の認証カードを粘土に押付け、表面の凹凸を型取り、金型を作成し、その金型に熱溶融したPVCを流し込み第2実施例の認証カードの偽造品を作成した。偽造品の認証凸部Bに相当する個所を爪で擦ってスクラッチ音を発生させ、認証装置に認証させたところ、予め記録してある音と一致しないとして「NG」の文字が表示された。このことにより、第2実施例では、偽造品の認証カードを不正なカードであると判断することができた。
本発明の認証媒体は、専用の読み取り装置がない状況で、目視によって判別が困難な認証媒体を認証する必要がある技術に好適である。
1、2 認証媒体
11 ベース基材
12 認証凸部
12a、22a 凸部
13 目視認識部
14 手
15 爪
16 ピック
22、29 認証凸部
24 個別情報
31、51 オシロスコープ画像
32、52、59 音出力波形
33 認証装置
34 表示部
61 入力部
62 音比較部
63 情報生成部

Claims (10)

  1. ベース基材の少なくとも一部に設けられ、一定の方向に擦られた場合に一定のスクラッチ音を発生する凹凸部を有することを特徴とする認証媒体。
  2. 前記凹凸部は、予め設定されているピッチで配置されている複数の凹凸を含むことを特徴とする請求項1に記載の認証媒体。
  3. 前記凹凸部を覆い、前記凹凸部の硬度よりも硬度が低いコーティング層を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の認証媒体。
  4. 前記コーティング層の表面が凹凸形状になっていることを特徴とする請求項3に記載の認証媒体。
  5. 前記コーティング層の凹凸形状は、一定のピッチの凹凸を有することを特徴とする請求項4に記載の認証媒体。
  6. ベース基材の少なくとも一部に設けられ、一定の方向に擦られた場合に一定のスクラッチ音を発生する凹凸部を有する認証媒体を認証する認証装置であって、
    前記凹凸部を擦ることで発生したスクラッチ音を入力する入力部と、
    前記入力部によって入力されたスクラッチ音と予め記録されている音とを比較し、入力されたスクラッチ音と予め記録されている音とが一致するか否かを判断する判断部と、
    前記判断部による判断の結果を示す情報を提示する情報提示部と、
    を含むことを特徴とする認証媒体の認証装置。
  7. ベース基材の少なくとも一部に設けられ、一定の方向に擦られた場合に一定のスクラッチ音を発生する凹凸部を有する認証媒体の認証方法であって、
    前記凹凸部を擦ることでスクラッチ音を発生させる第1工程と、
    発生したスクラッチ音と予め記録されている音とを比較し、発生したスクラッチ音と予め記録されている音とが一致するか否かを判断する第2工程と、
    前記第2工程による判断の結果を示す情報を提示する第3工程と、
    を含むことを特徴とする認証媒体の認証方法。
  8. 発生したスクラッチ音の波長を分離して波長毎のスクラッチ音のピッチを取得し、スクラッチ音のピッチから当該スクラッチ音が示す情報を読み取る第4工程をさらに含むことを特徴とする請求項7に記載の認証媒体の認証方法。
  9. 前記凹凸部が、第1層と、当該第1層を覆い、かつ前記第1層よりも硬度が低い第2層とを含み、
    前記第4工程は、前記第1層が発生するスクラッチ音の波長と前記第2層が発生するスクラッチ音の波長とを分離して、各スクラッチ音のピッチから当該スクラッチ音が示す情報を読み取ることを特徴とする請求項8に記載の認証媒体の認証方法。
  10. ベース基材の少なくとも一部に設けられて一定の方向に擦られた場合に一定のスクラッチ音を発生する凹凸部を有する認証媒体を認証する認証装置において実行される認証プログラムであって、
    コンピュータに、
    前記凹凸部を擦ることで発生したスクラッチ音を入力する入力機能と、
    前記入力機能によって入力されたスクラッチ音と予め記録されている音とを比較し、入力されたスクラッチ音と予め記録されている音とが一致するか否かを判断する判断機能と、
    前記判断機能による判断の結果を示す情報を提示する情報提示機能と、と、を実現させることを特徴とする認証媒体の認証プログラム。
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