JPH0976622A - 偽造防止印刷物の作成方法及びその印刷物 - Google Patents

偽造防止印刷物の作成方法及びその印刷物

Info

Publication number
JPH0976622A
JPH0976622A JP7255807A JP25580795A JPH0976622A JP H0976622 A JPH0976622 A JP H0976622A JP 7255807 A JP7255807 A JP 7255807A JP 25580795 A JP25580795 A JP 25580795A JP H0976622 A JPH0976622 A JP H0976622A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
line
image
closed concentric
printed matter
concentric line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7255807A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3482977B2 (ja
Inventor
Masato Kiuchi
正人 木内
Manabu Yamakoshi
学 山越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Printing Bureau
Original Assignee
Printing Bureau Ministry of Finance
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Printing Bureau Ministry of Finance filed Critical Printing Bureau Ministry of Finance
Priority to JP25580795A priority Critical patent/JP3482977B2/ja
Publication of JPH0976622A publication Critical patent/JPH0976622A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3482977B2 publication Critical patent/JP3482977B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Credit Cards Or The Like (AREA)
  • Printing Methods (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は偽造、変造防止を必要とする各種証
明書及び重要書類等をはじめ、銀行券、株券、債券など
の有価証券等製造において用いることができ、デザイン
的に違和感なく適用が可能な線画像を使用し、且つ、印
刷物を任意の観察角度及び観察方向から観察することに
より顕著な画像変化を現出できる。 【解決手段】 ふたつの閉じた同心形線画像を用いて、
一方を基材上に凹または凸状の形状として作成し、もう
一方を基材上の印刷画線とし、印刷画像と凹または凸状
の画像は基材の同一面上にあり、かつ、ふたつの閉じた
同心形線画像の中心を合わせるような位置関係に構成す
ることにより、基材を任意の角度、任意の方向から観察
した時に、凹または凸状の線により基材と印刷画線の面
積と形状が変化するようにふたつの閉じた同心形線画像
を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偽造、変造防止を
必要とする印刷物において、該印刷物の観察方向及び観
察角度を任意に変化させた時、該印刷物に印刷されてい
る画像が変化する偽造防止印刷物の作成方法及びその印
刷物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】銀行券、株券、債券等の有価証券、各種
証明書及び重要書類等の印刷物において偽造、変造防止
策は重要な要素である。これら印刷物の偽造、変造防止
策は主に幾何学模様を多用化した図柄をデザインに用い
る方法と、印刷物に対し何等かの手段と作用を加えると
目視では認識できなかった画像(模様)を現出するよう
な方法がある。前者の代表的な例は、証券印刷物等のデ
ザインに広く用いられている地紋、彩紋模様、レリーフ
模様等があり、後者の代表的な例は印刷基材上の凹凸を
利用した模様形成体や、複写機で色が正常に再現されな
いような機能性インキ、コピー防止画線等がある。しか
し最近のカラー複写機の著しい普及に伴い、偽造、変造
による犯罪が増加する危険性を有しており、より一層効
果の高い偽造、変造防止策としての技術開発が望まれて
いた。
【0003】前記の幾何学模様を用いる偽造、変造防止
策としては、地紋、彩紋模様、レリーフ模様等があり、
基本的に一定の画線幅による曲画線の集合によって模様
を構成しているものである。これらの模様は印刷物のデ
ザイン等の意匠性を加味し、偽造、変造防止策を施すこ
とができ、模様を複雑にすることによって偽造物におけ
る同一の模様を作成しようとするのを困難とし、写真製
版装置による抽出または複写機では再現されにくい色彩
を用いたり、複雑な曲画線にして複写機及びスキャナー
の走査入出力に対してモアレを発生させたりすることで
偽造防止策としての役割を高めている。また、前記模様
類は証券印刷物等のデザインにおいて世界的に広く用い
られていると同時に、銀行券、株券、債券等の金銭的価
値を有する印刷物の模様として古くから用いられ、現在
でも一般的に高級感を印象づけるデザインとして重要な
模様となっており、銀行券、株券、債券等の有価証券、
各種証明書及び重要書類等の印刷物において、地紋、彩
紋模様、レリーフ模様等はデザイン上欠かすことのでき
ない模様となっている。しかし、最近では高機能化した
写真製版装置または複写機の出現によって従来のように
は充分な偽造、変造防止効果を持たなくなってきてい
る。
【0004】また、前記の印刷物に対し何等かの手段と
作用を加えると、目視では認識できなかった画像(模
様)を現出するような方法の代表的な技術として、印
刷基材上に施した凹版印刷万線に対し、潜像とする部分
を一方の凹版印刷万線と垂直な万線の画線構成にするこ
とによって、印刷基材を正面から見た場合に認識できな
い潜像が、印刷基材を角度を変えて見た場合に凹版印刷
のインキ盛り高さが奏し、潜像が顕像化される方法(特
公昭56−19273号公報)がある。次に、有色の
万線からなる画線と無色透明の万線からなる画線を角度
を変えて重ね刷りすることによって、ある特定の角度か
ら見た場合にのみモアレが認識できる印刷物(特開平5
−177919号公報)がある。更に、印刷基材と同
色又は近似した色の各種万線模様、又はレリーフ模様及
びそれら双方の模様いずれかの隆起した画線と、隆起し
た画線の色と異なった他の有色の一定な間隔を持つ各種
万線画線又は網点画線、及びそれら双方の画線のいずれ
かとを組合せることによって、ある特定の方向から観察
する時にのみ、特定の文字、図柄などが認識できるよう
にした潜像印刷物とその印刷方法(特開平5−3383
88号公報)がある。次に、万線を異なる二面以上に
印刷し重ね合わせることによってモアレを発生させ、見
る角度によりモアレパターンが変化する包装材(実公昭
60−9011号公報)等が開示されている。また、印
刷基材に透明体を用いたものとしては、凹凸シートの
間に透明なスペーサーを挟み、一方の凹凸シートに模様
層を形成する。凹凸シートおよび一方の凹凸シートのス
クリーン線数に差を設けてモアレ模様を観察できる装飾
表示体およびその製造方法(特開平6−143529号
公報)がある。次に、印刷基材上に凹凸はないが、印刷
基材に透明体を用い、印刷基材を観察する際に印刷基材
に対する観察角度を変化させることによって、印刷基材
上の画像も変化するといったものは、熱可塑性合成樹
脂透明シートの表面に、細かいピッチの直線あるいは曲
線から成る基本格子を印刷し、裏面には、基本格子に意
図した形や模様のイメージを加えたイメージ格子を印刷
することにより、カード類の真偽の判別が目視により容
易に行える、モアレパターンの効果を利用したカード
(実開平1−13380号公報)等が開示されている。
【0005】しかし、前述したような、見る角度により
画像が変化する模様において、前記公報、、の技
術は何れも被印刷体が透明でなければならず、用紙を使
用する通常の証券印刷物には使用できない技術である。
また、前記公報等による印刷物は、いずれも万線等の格
子状模様等、一般にスクリーンパターンと称される画線
群によって構成されなければならないことから、印刷基
材の観察角度を変化させた時に生ずるモアレパターン又
は潜像模様の現出効果は、印刷基材に対する観察方向に
制限がある。つまり、前記公報については4方向、前
記公報、、については2方向となり、これ以外の
方向からの観察では前記公報類に記述する効果を発揮す
るものではない。また、前述した公報等に共通して考察
し得ることは、あくまでも文書等の背景をなす地紋模様
以外にはデザイン的に使用し難く、印刷基材上の模様そ
のものを彩紋模様のごとく自由なデザイン化した模様に
したり、装飾効果をもった美術的な印刷物、即ち、地
紋、彩紋模様を多用している銀行券、株券、債券などの
有価証券等の既存製品には適用し難かった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の点に鑑
みなされたもので、偽造、変造防止を必要とする各種証
明書及び重要書類等をはじめ、銀行券、株券、債券など
の有価証券等の製造において用いることができ、デザイ
ン的に違和感なく適用が可能な線画像を使用し、且つ、
印刷物を任意の観察方向及び観察角度から観察すること
により顕著な画像変化を現出できる偽造、変造防止効果
を有する偽造防止印刷物の作成方法及びその印刷物の提
供を目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は、
ふたつの閉じた同心形線画像を用いて、前記ふたつの閉
じた同心形線画像のうちの一方を基材上に凹または凸状
の形状として作成し、前記ふたつの閉じた同心形線画像
のうちのもう一方を基材上の印刷画線として作成し、前
記凹または凸状の閉じた同心形線画像と印刷された閉じ
た同心形線画像は、基材の同一面上にあり、かつ、ふた
つの閉じた同心形線画像の中心を合わせるような位置関
係に構成し、前記基材を任意の角度、任意の方向から観
察した時、前記凹または凸状の線により基材及び印刷画
線の面積と形状を変化するように、ふたつの閉じた同心
形線画像を構成することにより得られる偽造防止印刷物
の作成方法である。
【0008】本発明の第2の発明は、ふたつの閉じた同
心形線画像を用いて、前記ふたつの閉じた同心形線画像
のうちの一方を基材上に凹または凸状の形状として作成
し、前記ふたつの閉じた同心形線画像のうちのもう一方
を基材上の印刷画線として作成し、前記凹または凸状の
閉じた同心形線画像と印刷された閉じた同心形線画像
は、基材の同一面上にあり、かつ、ふたつの閉じた同心
形線画像の中心を合わせるような位置関係に構成し、前
記基材を任意の角度、任意の方向から観察した時、前記
凹または凸状の線により基材及び印刷画線の面積と形状
を変化するように、ふたつの閉じた同心形線画像を構成
することにより得られる偽造防止印刷物である。
【0009】本発明の第3の発明は、前記凹または凸状
の線による基材及び印刷画線の面積と形状の変化が、モ
アレ発生である前記請求項1記載の偽造防止印刷物の作
成方法である。
【0010】本発明の第4の発明は、前記凹または凸状
の線による基材及び印刷画線の面積と形状の変化が、モ
アレ発生である前記請求項2記載の偽造防止印刷物であ
る。
【0011】本発明の第5の発明は、前記ふたつの閉じ
た同心形線画像が、曲画線及び多角画線集合体である前
記請求項1記載の偽造防止印刷物の作成方法である。
【0012】本発明の第6の発明は、前記ふたつの閉じ
た同心形線画像が、曲画線及び多角画線集合体である前
記請求項2記載の偽造防止印刷物である。
【0013】本発明の第7の発明は、前記ふたつの閉じ
た同心形線画像が、彩紋模様である前記請求項第1項記
載の偽造防止印刷物の作成方法である。
【0014】本発明の第8の発明は、前記ふたつの閉じ
た同心形線画像が、彩紋模様である前記請求項第2項記
載の偽造防止印刷物である。
【0015】本発明の第9の発明は、前記ふたつの閉じ
た同心形線画像は、得ようとする線画像の輪郭をなす画
線を基本線とし、基本線の円の半径をrとし、半径rに作
用する振幅変調の振幅をAjとし、振幅変調の周波数をFj
とし、振幅変調の位相をPjとし、角度tを媒介変数とし
た、式
【数1】により基本線の座標circle(x,y)を生成する段
階と、前記生成段階により得られた基本線の半径内に、
周波数変調の程度をΔPITpとし、粗密の回数をGpとし、
位相をQpとし、線画像を構成する画線分布に周波数変調
を作用させた、基本ピッチがpitで、num本より構成され
る線画像AScircle(x,y)の同次座標AScircle(x,y,1)を、
基本線の同次座標をcircle(x,y,1)としたとき、行列変
換式
【数2】で表される、アフィン変換を利用した反復描画
により得られる線画像である前記請求項1記載の偽造防
止印刷物の作成方法である。
【0016】本発明の第10の発明は、前記ふたつの閉
じた同心形線画像は、得ようとする線画像の輪郭をなす
画線を基本線とし、基本線の円の半径をrとし、半径rに
作用する振幅変調の振幅をAjとし、振幅変調の周波数を
Fjとし、振幅変調の位相をPjとし、角度tを媒介変数と
した、式
【数1】により基本線の座標circle(x,y)を生成する段
階と、前記生成段階により得られた基本線の半径内に、
周波数変調の程度をΔPITpとし、粗密の回数をGpとし、
位相をQpとし、線画像を構成する画線分布に周波数変調
を作用させた、基本ピッチがpitで、num本より構成され
る線画像AScircle(x,y)の同次座標AScircle(x,y,1)を、
基本線の同次座標をcircle(x,y,1)としたとき、行列変
換式
【数2】で表される、アフィン変換を利用した反復描画
により得られる線画像である前記請求項2記載の偽造防
止印刷物である。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明による偽造防止印刷物の作
成方法によると、ふたつの閉じた同心形線画像が、ふた
つの手段によって用紙の同一面上に付与され、かつ、中
心が重なり合う構成となっている。つまり、ふたつの閉
じた同心形線画像のうち、一方の閉じた同心形線画像は
用紙上に用紙の色とは異なるインキによって印刷され、
もう一方の閉じた同心形線画像は用紙上に凹または凸状
に形成され、かつ、ふたつの閉じた同心形線画像は用紙
の同一面上に略重なり合う構成となっている。前記作成
方法により得られる印刷物を、真上から観察した状態の
拡大図を図17に示す。また、前記作成方法により得ら
れる印刷物を、印刷面に対して斜めから観察した状態の
拡大図を図18に示す。図17及び図18において、
(1)は用紙上に印刷された画線を示し、(2)は用紙
上に凸状に形成された線を示す。該印刷物を印刷面に対
して斜めから観察した場合には、図18に示すように、
凸状の線(2)が隆起していることと、凸状の線(2)
は隆起しているために、凸状の線(2)に対して観察方
向と反対側に位置する印刷画線部分及び用紙部分を、凸
状の線(2)自体の隆起により隠ぺいする領域を生じさ
せる作用が働き、印刷画線(1)部分及び用紙部分の面
積と形状が変化することになる。また、該印刷物の印刷
面に対して観察角度が変化すると、凸状の線(2)自体
の隆起により隠ぺいする領域が変化する作用が働き、印
刷画線(1)部分及び用紙部分の面積と形状の変化する
量が変化する。更に、本発明ではふたつの同心形線画像
は同心円状としているから、円周方向のどの位置からの
観察においても凸状の線(2)は印刷画線(1)部分及
び用紙部分に対して前記作用を与える。従って、印刷物
を印刷面に対して真上方向以外の任意の観察角度、観察
方向から観察することで画像の変化を認識することがで
き、更に、印刷物の印刷面に対して観察角度が水平に近
づくほど、つまり、凸状の線(2)の隆起による印刷画
線(1)部分及び用紙部分に対しての隠ぺい面積が大き
くなるほど、画像変化がコントラストの強い、顕著な画
像として認識できる。しかし、印刷物を真上から観察し
た場合には、印刷画線(1)部分及び用紙部分は凸状の
線(2)による前記作用を何等受けず、また、凸状の線
(2)は単に用紙表面上の凸状の形状であるため認識で
きない。従って、印刷された画線(1)だけをそのまま
の画線形状として認識することになる。
【0018】
【実施例】本発明を実施例に基づいて以下に説明する。
本発明における線画像の作成方法は、得ようとする閉じ
た同心形線画像の輪郭となる基本線の円の座標をcircle
(x,y)として、rを円の半径、Ajを半径rに作用する振幅
変調(sin関数の変位に応じて半径の伸長をもたらすこ
と)の振幅、Fjを振幅変調の周波数、Pjを振幅変調の位
相として、角度tを媒介変数とした下記の数式(1)
【数1】によって基本線circle(x,y)をはじめに生成す
る。次に得られた基本線に対しnum回のアフィン変換を
反復的に行い、閉じた同心形線画像の座標値AScircle
(x,y)を生成する。circle(x,y)、及びAScircle(x,y)の
同次座標をそれぞれcircle(x,y,1)、AScircle(x,y,1)と
すると、得ようとする閉じた同心形線画像の座標値は、
数式(2)の反復的なアフィン変換によって生成できる。
【数2】但しnumは画像を形成する画線の本数、rは数式
(1)で設定された半径である。An、Dnはスケーリングの
ための成分で、pitは基本ピッチ(後述する周波数変調
を作用させる前段階のピッチ)、ΔPITpは周波数変調
(画線分布に周期的な粗密状態を作り出すこと)の程
度、Gpは粗密の回数、Qpは周波数変調の位相である。
【0019】本発明で用いるふたつの閉じた同心形線画
像のうちの一方の閉じた同心形線画像としては、前記数
式(1)及び数式(2)において、r=20(mm)、Aj=Fj=Pj=0、
pit=0.3(mm)、ΔPITp=Gp=Qp=0、num=67(本)として
前記の手順にてAScircle(x,y)を生成し、更に画線幅を
0.05mmとして、出力機によりフィルムに出力して得られ
る同心形線画像を、銅版にエッチングによって凹状に形
成させた凹版面を作成し使用した。作成された該凹版面
の凹状に形成された線画像(X1)(図1)の線幅は0.1m
mである。
【0020】本実施例において、基材としては一般に用
いられている用紙を使用したが、本発明において基材は
用紙に限定されるものでなく、不透明なフィルム、プラ
スチック、金属等印刷可能であり、且つ、凹凸形状が付
与できるものであれば良い。
【0021】(実施例1)本発明の偽造防止印刷物を得
るためには、前述のようにふたつの閉じた同心形線画像
が必要である。ふたつの閉じた同心形線画像のうちのも
う一方の閉じた同心形線画像として、前記数式(1)及び
数式(2)における変数の設定パラメータを、r=20(m
m)、Aj=Fj=Pj=0、pit=0.3(mm)、ΔPITp=Gp=Qp=0、nu
m=67(本)としてAScircle(x,y)を生成し、更に画線幅
を0.1mmとして、出力機によりフィルムに出力して得ら
れる閉じた同心形線画像を、オフセット印刷で用紙
(a)の表面に用紙(a)の色とは異なる有色インキを
用いて印刷する。得られる閉じた同心形線画像(X2)
(図2)の画線構成は、半径が略20mmであり、画線の線
幅が0.1mmで一定であり、画線の線幅の中心から隣合う
画線の線幅の中心までの距離、つまりピッチが全て0.3m
mで一定であり、Aj=Fj=Pj=0としているので、同心円で
ある。次に、印刷をした前記閉じた同心形線画像(X2)
(図2)を、前記一方の閉じた同心形線画像(X1)(図
1)を凹状に形成させた凹版面と同一面に互いの閉じた
同心形線画像の中心を合わせるように重ね合わせ、エッ
チングプレス機を用いてエンボッシングを施し、用紙
(a)上に凸状の同心形線画像として形成させる。この
ときの閉じた同心形線画像の画線構成は、半径が略20mm
であり、画線の線幅が 0.1mmで一定であり、画線の線
幅の中心から隣合う画線の線幅の中心までの距離、つま
りピッチが全て0.3mmで一定である同心円であり、エン
ボッシングにより凸 状に形成された同心形線画像の凸
部の用紙(a)表面からの高さは略0.04mmである。
【0022】このような作成方法で作成された印刷物を
印刷面に対して真上から観察すると印刷された閉じた同
心形線画像(X2)(図2)だけが観察され、また、該印
刷物を印刷面に対して観察角度を略45度から観察すると
図3のような画像(X3)が観察され、更に、該印刷物を
印刷面に対して観察角度を略30度から観察すると図4の
ような画像(X4)が観察されるなど画像が変化すること
が認識できる。前記画像変化は印刷物の印刷面に対して
観察角度が水平に近づくほど、よりコントラストの強い
画像変化として認識でき、また、前記観察角度を一定に
保ったまま観察方向を印刷物の印刷面に対して水平方向
に回転させても、常に画像変化が現出することが認識で
きる。つまり、印刷物の印刷面に対して真上以外の任意
の観察角度及び観察方向から観察することで画像変化が
認識できる。これは該印刷物を印刷面に対して斜めから
観察したとき、印刷画線部分と用紙(a)部分は、凸状
に形成された画線によって隠ぺいされる領域が生じるこ
とによって、用紙及び印刷画線の面積と形状が変化する
ことになり、相対的に濃度差が生じることにより画像が
変化することが認識できる。また、本実施例において
は、ふたつの閉じた同心形線画像を同心円状としている
から、円周方向のどの位置においても、印刷画像と凸状
の画像の関係は不変であるため、円周方向のどの観察方
向からでも前記画像変化が認識できることになる。
【0023】(実施例2)次に、ふたつの閉じた同心形
線画像のうちのもう一方の閉じた同心形線画像として前
記数式(1)及び数式(2)における変数の設定パラメータ
を、r=20(mm)、A1=0.5(mm)、F1=12、P1=0、pit=0.3
(mm)、ΔPITp=Gp=Qp=0、num=67(本)としてAScircle
(x,y)を生成し、更に画線幅を0.1mmとして、出力機によ
りフィルムに出力して得られる閉じた同心形線画像を、
オフセット印刷にて用紙(a)の表面に用紙(a)の色
とは異なる有色インキを用いて印刷する。得られる閉じ
た同心形線画像(X5)(図5)の画線構成は、半径20mm
を基本とし、半径方向に振幅変調を加えた波状同心円で
あり、起伏の山が12個であり、画線の線幅が0.1mmで一
定であり、画線の線幅の中心から隣合う画線の線幅の中
心までの距離、つまりピッチが半径方向に対して0.3mm
を基本としながら同ピッチである波状同心円であ る。
次に、印刷をした前記閉じた同心形線画像(X5)(図
5)を、前記一方の閉じた同心形線画像(X1)(図1)
を凹状に形成させた凹版面と同一面に互いの線画像の中
心を合わせるように重ね合わせ、エッチングプレス機を
用いてエンボッシングを施し、用紙(a)上に凸状の閉
じた同心形線画像として形成させる。このときの閉じた
同心形線画像の画線構成は、半径が略20mmであり、画線
の線幅が 0.1mmで一定であり、画線の線幅の中心から
隣合う画線の線幅の中心までの距 離、つまりピッチが
全て0.3mmで一定である同心円であり、エンボッシング
によ り凸状に形成された同心形線画像の凸部の用紙
(a)表面からの高さは略0.04mmである。
【0024】このような作成方法で作成された該印刷物
を印刷面に対して真上から観察すると印刷された閉じた
波状同心形線画像(X5)の彩紋模様(図5)だけが観察
され、また、該印刷物を印刷面に対して観察角度を略45
度から観察すると図6のような画像(X6)が観察され、
更に、該印刷物を印刷面に対して観察角度を略30度から
観察すると図7のような画像(X7)が観察されるなど画
像が変化することが認識できる。前記画像変化は前記実
施例1と同様に、印刷物の印刷面に対して観察角度が水
平に近づくほど、よりコントラストの強い画像変化とし
て認識でき、また、前記観察角度を一定に保ったまま、
観察方向を印刷物の印刷面に対して水平方向に回転させ
ても、常に画像変化が現出することが認識できる。つま
り、印刷物の印刷面に対して真上以外の任意の観察角度
及び観察方向から観察することで画像変化が認識でき
る。更に、本実施例では同心円の半径方向に振幅変調を
作用させた波状同心形線画像を用いているため、前記実
施例1の画像変化に比較して、より顕著な画像変化が現
出する。
【0025】(実施例3)また、ふたつの閉じた同心形
線画像のうちのもう一方の閉じた同心形線画像として前
記数式(1)及び数式(2)における変数の設定パラメータ
を、r=20(mm)、Aj=Fj=Pj=0、pit=0.3(mm)、ΔPIT1=
0.5(mm)、G1=2.5(回)、Q1=0、num=66(本)としてA
Scircle(x,y)を生成し、更に画線幅を0.1mmとして、出
力機によりフィルムに出力して得られる閉じた同心形線
画像を、オフセット印刷にて用紙(a)の表面に用紙
(a)の色とは異なる有色インキを用いて印刷する。得
られる閉じた同心形線画像(X8)(図8)の画線構成
は、半径が略20mmであり、画線の線幅の中心から隣合う
画線の線幅の中心までの距離、つまりピッチが0.3mmを
基本としながら連続的に変化している同心円であり、画
線の線幅が0.1mmで一定である。印刷をした前記閉じた
同心形線画像(X8)(図8)を、前記一方の閉じた同心
形線画像(X1)(図1)を凹状に形成させた凹版面と同
一面に互いの同心形線画像の中心を合わせるように重ね
合わせ、エッチングプレス機を用いてエンボッシングを
施し、用紙(a)上に凸状の閉じた同心形線画像として
形成させる。このときの同心形線画像の画線構成は、半
径が略20mmであり、画線の線幅が0.1mmで一定であり、
画線の線幅の中心から隣合う画線の線幅の中心までの距
離、つまりピッチが全て0.3mmで一定である同心円であ
り、エンボッシングにより凸状に形成された同心形線画
像の凸部の用紙(a)表面からの高さは略0.04mmであ
る。
【0026】このような作成方法で作成された印刷物を
印刷面に対して真上から観察すると印刷された同心形線
画像(X8)の彩紋模様(図8)だけが観察され、また、
印刷面に対して観察角度を略45度から観察すると図9の
ような画像(X9)が観察され、更に、印刷面に対して観
察角度を略30度から観察すると図10のような画像(X1
0)が観察されるなど画像が変化することが認識でき
る。この画像変化は前記実施例1及び前記実施例2と同
様に、印刷物の印刷面に対して観察角度が水平に近づく
ほど、よりコントラストの強い画像変化として認識で
き、また、前記観察角度を一定に保ったまま観察方向を
印刷物の印刷面に対して水平方向に回転させても常に画
像変化が現出することが確認できる。つまり、印刷物の
印刷面に対して真上以外の任意の観察角度及び観察方向
から観察することで画像変化が認識できる。更に、本実
施例では画線分布に周波数変調を作用させた同心形線画
像を用いているため、前記実施例1及び前記実施例2の
画像変化とは異なる立体感のある画像変化を認識するこ
とができる。
【0027】(実施例4)更に、ふたつの閉じた同心形
線画像のうちのもう一方の同心形線画像として前記数式
(1)及び数式(2)における変数の設定パラメータを、r=20
(mm)、A1=0.5(mm)、F1=12、P1=0、pit=0.3(mm)、
ΔPIT1=0.5(mm)、G1=2.5(回)、Q1=0、num=67(本)
としてAScircle(x,y)を生成し、更に画線幅を0.1mmとし
て、出力機によりフィルムに出力して得られる閉じた同
心形線画像を、オフセット印刷にて用紙(a)の表面に
用紙(a)の色とは異なる有色インキを用いて印刷す
る。得られる閉じた同心形線画像(X11)(図11)の
画線構成は、半径20mmを基本とし、半径方向に振幅変調
を加えて起伏の山を12個とし、同時に、画線分布に周波
数変調を作用させて、画線の線幅の中心から隣合う画線
の線幅の中心までの距離、つまりピッチが0.3mmを基本
としながら連続的に変化している波状同心円であり、画
線の線幅が0.1mmで一定である。印刷をした前記閉じた
同心形線画像(X11)(図11)を、前記一方の閉じた
同心形線画像(X1)(図1)を凹状に形成させた凹版面
と同一面に互いの線画像の中心を合わせるように重ね合
わせ、エッチングプレス機を用いてエンボッシングを施
し、用紙(a)上に凸状の同心形線画像として形成させ
る。このときの同心形線画像の画線構成は、半径が略20
mmであり、画線の線幅が0.1mmで一定であり、画線の線
幅の中心から隣合う画線の線幅の中心までの距離、つま
りピッチが全て0.3mmで一定である同心円であり、エン
ボッシングにより凸状に形成された線画像の凸部の用紙
(a)表面からの高さは略0.04mmである。
【0028】このような作成方法で作成された印刷物を
印刷面に対して真上から観察すると印刷された閉じた波
状同心形線画像(X11)の彩紋模様(図11)だけが観
察され、また、該印刷物を印刷面に対して観察角度を略
45度から観察すると図12のような画像(X12)が観察
され、更に、該印刷物を印刷面に対して観察角度を略30
度から観察すると図13のような画像(X13)が観察さ
れるなど画像が変化することが認識できる。前記画像変
化は前記実施例1、前記実施例2及び前記実施例3と同
様に印刷物の印刷面に対して観察角度が水平に近づくほ
ど、よりコントラストの強い画像変化として認識でき、
また、前記観察角度を一定に保ったまま観察方向を印刷
物の印刷面に対して水平方向に回転させても、常に画像
変化が現出することが認識できる。つまり、印刷物の印
刷面に対して真上以外の任意の観察角度及び観察方向か
ら観察することで画像変化が認識できる。更に、本実施
例では同心形線画像に対して、半径方向に振幅変調を作
用させ、同時に、画線分布に周波数変調を作用させてい
る波状同心形線画像を用いているので、前記実施例1、
前記実施例2及び前記実施例3の画像変化と比較して、
より顕著な画像変化が認識できる。
【0029】また、前記実施例2、前記実施例3及び前
記実施例4における画像の変化は、ふたつの閉じた同心
形線画像が重なり合うことで、ふたつの閉じた同心形線
画像のうちの一方の凸状の線自体の隆起により、もう一
方の印刷画線部分及び用紙部分を隠ぺいする領域を生じ
させる作用が働くために、印刷画線部分及び用紙部分の
面積と形状が変化し、コントラストの強い顕著なモアレ
が発生し、前記ふたつの同心形線画像とは異なる画像の
現出が画像変化として認識されることになる。
【0030】更に、ふたつの閉じた同心形線画像につい
ては閉じた同心多角形線画像を用いることでも本発明に
よる効果を発揮するものである。つまり、前記数式(1)
において、tの送り幅を例えばπ/3とするとtの値は、
0、π/3、2π/3、・・・2πと変化し六角形の画像が得ら
れ、tの送り幅を2π/nラジアンにすることにより、n角
形の画像が得られることになり、得られたn角形の画像
に対し、前述した実施例と同様の操作を行うことによ
り、円状の画線構成で得られる画像変化と同様の効果を
奏する画像変化が得られる。
【0031】本発明においては、用いるふたつの閉じた
同心形線画像の一方を凹または凸状に形成する画像とし
て、もう一方を印刷画線として用いれば良く、閉じた同
心形線画像の組み合わせは前述した4つの実施例の組み
合わせだけに限らない。前述した4つの実施例それぞれ
についても、印刷に用いた閉じた同心形線画像を凸状に
形成させる画像として、また、凸状に形成させた閉じた
同心形線画像を印刷する画像として用いても、更に、一
方の閉じた同心形線画像は凸状に形成させるだけでなく
凹状に形成させても、本発明による効果を発揮するもの
である。また、本発明の作成工程についても、一方の閉
じた同心形線画像を印刷してから、もう一方の閉じた同
心形線画像を凸または凹状に形成させる作成工程と、一
方の閉じた同心形線画像を凹または凸状に形成させてか
ら、もう一方の閉じた同心形線画像を印刷する作成工程
の、どちらの作成工程を用いても本発明による効果を発
揮するものである。更に、ふたつの閉じた同心形線画像
は略中心で重なり合うことでも画像変化は現出するもの
である。
【0032】また、一例として本発明の方法による実施
例4の印刷物をデジタル複写機(キャノン・レーザーコ
ピア470)により複写すると、図14に示すように複
写した用紙(a′)上には、ふたつの同心形線画像のう
ち、一方の凸状に形成された同心形線画像は複写した用
紙(a′)上には再現されず、もう一方の印刷された同
心形線画像(X11)(図11)のみが、複写機の走査線
と干渉して単一なモアレ発生を伴う画像(X14)(図1
4)として出力されることになり、前記図14の複写物
(X14)を複写面に対して観察角度を略45度から観察
すると図15のような画像(X15)が、また、略30度
から観察すると図16のような画像(X16)が観察され
るだけで、画像の変化は認識できない。つまり、前記複
写物においては複写面に対して任意の観察角度及び観察
方向による画像変化は喪失してしまう。また、本発明に
よる印刷物では、用紙(a)上に凸状に形成された画線
があるため、指で触れることにより凸状の線の存在を確
認することができるが、複写物では複写した用紙
(a′)上には凸状の線は再現されないから、指で触れ
ても凸状の線の存在は確認できないので、複製物である
ことが容易に判定できる。
【0033】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の方
法により作成された印刷物は、印刷面に対して任意の観
察角度及び観察方向から観察することで、顕著な画像変
化が現出し、認識することができる。また、本発明に使
用する線画像は、偽造、変造防止を必要とする印刷物に
おいて、彩紋模様としても使用でき、デザイン的に違和
感なく適用することが可能であり、また、本発明の方法
は、用紙上に同心形線画像を凹凸形状に形成する手段
と、印刷により同心形線画像を濃淡のある線画像として
付与する手段とを分離しているので、ふたつの同心形線
画像の組み合わせに自由度が大きく、多様な画像変化を
現出させることが可能である。また、本発明の方法によ
る偽造防止印刷を有する各種証明書及び重要書類等をは
じめ、銀行券、株券、債券などの有価証券等の印刷物
は、任意の観察角度及び観察方向により画像の変化が顕
著に現出するものであり、同時に、基材上に形成された
凸状の線により、印刷面を指で触れることにより凸状の
線が確認できるが、複写機等により複写した場合には、
複写物には凸状の線は再現されないため、任意の観察角
度及び観察方向による画像の変化は喪失し、同時に、複
写物には複写面を指で触れても凸状の線の存在は確認で
きない。従って本発明による偽造防止印刷を施すことに
よって、前記有価証券等の印刷物が複写機等によって偽
造、変造されたものであるか否かを、一般の使用者でも
器具、装置を用いずに容易に、且つ、確実に真正物であ
るか複写物であるかの識別をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 銅版に凹状に形成される同心形線画像である
同心円を示す図。
【図2】 実施例1の基材上に印刷された同心形線画像
である同心円を示す図。
【図3】 本発明の印刷物を印刷面に対して略45度の角
度から観察した状態を示す図。
【図4】 本発明の印刷物を印刷面に対して略30度の角
度から観察した状態を示す図。
【図5】 実施例2の基材上に印刷された同心形線画像
である波状同心円(等ピッチである)を示す図。
【図6】 本発明の印刷物を印刷面に対して略45度の角
度から観察した状態を示す図。
【図7】 本発明の印刷物を印刷面に対して略30度の角
度から観察した状態を示す図。
【図8】 実施例3の基材上に印刷された同心形線画像
である同心円(不等ピッチである)を示す図。
【図9】 本発明の印刷物を印刷面に対して略45度の角
度から観察した状態を示す図。
【図10】 本発明の印刷物を印刷面に対して略30度の
角度から観察した状態を示す図。
【図11】 実施例4の基材上に印刷された同心形線画
像である波状同心円(不等ピッチである)を示す図。
【図12】 本発明の印刷物を印刷面に対して略45度の
角度から観察した状態を示す図。
【図13】 本発明の印刷物を印刷面に対して略30度の
角度から観察した状態を示す図。
【図14】 本発明の印刷物の複写機による複写物を真
上から観察した状態を示す図。
【図15】 本発明の印刷物の複写機による複写物を略
45度の角度から観察した状態を示す図。
【図16】 本発明の印刷物の複写機による複写物を略
30度の角度から観察した状態を示す図。
【図17】 本発明の印刷物を真上から観察した状態の
拡大説明図を示す。
【図18】 本発明の印刷物を斜めから観察した状態の
拡大説明図を示す。
【符号の説明】
a 用紙 a′ 複写した用紙 X1 図1に示される同心形線画像 X2 図2に示される同心形線画像 X3 図3に示される画像 X4 図4に示される画像 X5 図5に示される同心形線画像 X6 図6に示される画像 X7 図7に示される画像 X8 図8に示される同心形線画像 X9 図9に示される画像 X10 図10に示される画像 X11 図11に示される同心形線画像 X12 図12に示される画像 X13 図13に示される画像 X14 図14に示される同心形線画像 X15 図15に示される画像 X16 図16に示される画像 1 用紙上に印刷された画線 2 用紙上に凸状に形成された画線

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ふたつの閉じた同心形線画像を用いて、
    前記ふたつの閉じた同心形線画像のうちの一方を基材上
    に凹または凸状の形状として作成し、前記ふたつの閉じ
    た同心形線画像のうちのもう一方を基材上の印刷画線と
    して作成し、前記凹または凸状の閉じた同心形線画像と
    印刷された閉じた同心形線画像は、基材の同一面上にあ
    り、かつ、ふたつの閉じた同心形線画像の中心を合わせ
    るような位置関係に構成し、前記基材を任意の角度、任
    意の方向から観察した時、前記凹または凸状の線により
    基材及び印刷画線の面積と形状を変化するように、ふた
    つの閉じた同心形線画像を構成することを特徴とする偽
    造防止印刷物の作成方法。
  2. 【請求項2】 ふたつの閉じた同心形線画像を用いて、
    前記ふたつの閉じた同心形線画像のうちの一方を基材上
    に凹または凸状の形状として作成し、前記ふたつの閉じ
    た同心形線画像のうちのもう一方を基材上の印刷画線と
    して作成し、前記凹または凸状の閉じた同心形線画像と
    印刷された閉じた同心形線画像は、基材の同一面上にあ
    り、かつ、ふたつの閉じた同心形線画像の中心を合わせ
    るような位置関係に構成し、前記基材を任意の角度、任
    意の方向から観察した時、前記凹または凸状の線により
    基材及び印刷画線の面積と形状を変化するように、ふた
    つの閉じた同心形線画像を構成することを特徴とする偽
    造防止印刷物。
  3. 【請求項3】 前記凹または凸状の線による基材及び印
    刷画線の面積と形状の変化が、モアレ発生であることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の偽造防止印刷物
    の作成方法。
  4. 【請求項4】 前記凹または凸状の線による基材及び印
    刷画線の面積と形状の変化が、モアレ発生であることを
    特徴とする特許請求の範囲第2項記載の偽造防止印刷物
  5. 【請求項5】 前記ふたつの閉じた同心形線画像が、曲
    画線及び多角画線集合体であることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の偽造防止印刷物の作成方法。
  6. 【請求項6】 前記ふたつの閉じた同心形線画像が、曲
    画線及び多角画線集合体であることを特徴とする特許請
    求の範囲第2項記載の偽造防止印刷物。
  7. 【請求項7】 前記ふたつの閉じた同心形線画像が、彩
    紋模様であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の偽造防止印刷物の作成方法。
  8. 【請求項8】 前記ふたつの閉じた同心形線画像が、彩
    紋模様であることを特徴とする特許請求の範囲第2項記
    載の偽造防止印刷物。
  9. 【請求項9】 前記ふたつの閉じた同心形線画像は、得
    ようとする線画像の輪郭をなす画線を基本線とし、基本
    線の円の半径をrとし、半径rに作用する振幅変調の振幅
    をAjとし、振幅変調の周波数をFjとし、振幅変調の位相
    をPjとし、角度tを媒介変数とした、式 【数1】 により基本線の座標circle(x,y)を生成する段階と、前
    記生成段階により得られた基本線の半径内に、周波数変
    調の程度をΔPITpとし、粗密の回数をGpとし、位相をQp
    とし、線画像を構成する画線分布に周波数変調を作用さ
    せた、基本ピッチがpitで、num本より構成される線画像
    AScircle(x,y)の同次座標AScircle(x,y,1)を、基本線の
    同次座標をcircle(x,y,1)としたとき、行列変換式 【数2】 で表される、アフィン変換を利用した反復描画により得
    られる線画像であることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の偽造防止印刷物の作成方法。
  10. 【請求項10】 前記ふたつの閉じた同心形線画像は、
    得ようとする線画像の輪郭をなす画線を基本線とし、基
    本線の円の半径をrとし、半径rに作用する振幅変調の振
    幅をAjとし、振幅変調の周波数をFjとし、振幅変調の位
    相をPjとし、角度tを媒介変数とした、式 【数1】により基本線の座標circle(x,y)を生成する段
    階と、前記生成段階により得られた基本線の半径内に、
    周波数変調の程度をΔPITpとし、粗密の回数をGpとし、
    位相をQpとし、線画像を構成する画線分布に周波数変調
    を作用させた、基本ピッチがpitで、num本より構成され
    る線画像AScircle(x,y)の同次座標AScircle(x,y,1)を、
    基本線の同次座標をcircle(x,y,1)としたとき、行列変
    換式 【数2】で表される、アフィン変換を利用した反復描画
    により得られる線画像であることを特徴とする特許請求
    の範囲第2項記載の偽造防止印刷物。
JP25580795A 1995-09-08 1995-09-08 偽造防止印刷物の作成方法及びその印刷物 Expired - Lifetime JP3482977B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25580795A JP3482977B2 (ja) 1995-09-08 1995-09-08 偽造防止印刷物の作成方法及びその印刷物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25580795A JP3482977B2 (ja) 1995-09-08 1995-09-08 偽造防止印刷物の作成方法及びその印刷物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0976622A true JPH0976622A (ja) 1997-03-25
JP3482977B2 JP3482977B2 (ja) 2004-01-06

Family

ID=17283909

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25580795A Expired - Lifetime JP3482977B2 (ja) 1995-09-08 1995-09-08 偽造防止印刷物の作成方法及びその印刷物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3482977B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003001923A (ja) * 2001-06-25 2003-01-08 Toppan Forms Co Ltd 凸部を有する偽造防止用シートの製法
JP2007108193A (ja) * 2005-10-11 2007-04-26 Dainippon Printing Co Ltd 回折格子図柄
JP4682280B2 (ja) * 2001-04-11 2011-05-11 独立行政法人 国立印刷局 偽造防止印刷物
JP2014162113A (ja) * 2013-02-26 2014-09-08 National Printing Bureau 立体表示形成体及びその作製方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4682280B2 (ja) * 2001-04-11 2011-05-11 独立行政法人 国立印刷局 偽造防止印刷物
JP2003001923A (ja) * 2001-06-25 2003-01-08 Toppan Forms Co Ltd 凸部を有する偽造防止用シートの製法
JP2007108193A (ja) * 2005-10-11 2007-04-26 Dainippon Printing Co Ltd 回折格子図柄
JP4648150B2 (ja) * 2005-10-11 2011-03-09 大日本印刷株式会社 回折格子図柄
JP2014162113A (ja) * 2013-02-26 2014-09-08 National Printing Bureau 立体表示形成体及びその作製方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3482977B2 (ja) 2004-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5437897A (en) Anti-counterfeit latent image formation object for bills, credit cards, etc. and method for making the same
US5722693A (en) Embossed document protection methods and products
EP0433330B1 (en) Security device
JP4329570B2 (ja) 潜像を有する画像形成体及びその製造方法
JP4039237B2 (ja) 潜像を有する画像形成体
JP2005205897A (ja) 偽造防止形成体
JP5023987B2 (ja) 画像形成体
JP3482977B2 (ja) 偽造防止印刷物の作成方法及びその印刷物
JP6274641B2 (ja) 偽造防止媒体及びその作製方法
JP4247906B2 (ja) 画像形成体
JP3686953B2 (ja) 偽造防止印刷物とその作製方法
JP6876221B2 (ja) 偽造防止印刷物
JP4415542B2 (ja) 潜像を有する印刷物およびその顕像化方法
JP3718742B2 (ja) 印刷又は表示画像の作成方法及び該作成方法により作成された画像表示体
JP5358858B2 (ja) 偽造防止印刷物
JP4228563B2 (ja) 画像形成体
JP4403694B2 (ja) 潜像を有する画像形成体およびその顕像化方法
JP5973904B2 (ja) 偽造防止印刷物
JP2018034466A (ja) 潜像凹版模様を有する印刷物
JPH11291610A (ja) 凹版潜像及び該潜像の作成方法
JP2012006170A (ja) 特殊潜像模様形成体
JP3268418B2 (ja) 複写防止模様の作成方法及びその印刷物
JP2005088446A (ja) 真偽判別可能な形成体
JP3695510B2 (ja) 複写防止模様を有する印刷物及びその作成方法
JP3689786B2 (ja) 複写防止模様を有する印刷物

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081017

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091017

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091017

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101017

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101017

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111017

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121017

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131017

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term