JPH0910611A - 分散機 - Google Patents

分散機

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Publication number
JPH0910611A
JPH0910611A JP16085095A JP16085095A JPH0910611A JP H0910611 A JPH0910611 A JP H0910611A JP 16085095 A JP16085095 A JP 16085095A JP 16085095 A JP16085095 A JP 16085095A JP H0910611 A JPH0910611 A JP H0910611A
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JP
Japan
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tank
crushing
rotating shaft
shaft
roller
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Application number
JP16085095A
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English (en)
Inventor
Takeshi Ishikawa
石川剛
Takashi Serizawa
芹沢孝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Mining Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Mining Co Ltd
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Publication date
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  • Crushing And Grinding (AREA)
  • Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 処理物中の添加物を所望の大きさの粒子に粉
砕するとともに、それを処理物中に均一に分散させるこ
とを目的とする。 【構成】 粉砕タンク1に回転軸13を回転可能に設け
る一方、回転軸13の周囲に保持軸18を設け、保持軸
18を回転軸13に連結する。保持軸18に複数個の粉
砕ローラ19を装着し、各粉砕ローラ19を回転可能か
つ径方向内外に移動可能とする。回転軸13を回転させ
ると、回転軸13と一体に保持軸18および複数個の粉
砕ローラ19が回転し、各粉砕ローラ19は遠心力の作
用によって外周面が粉砕タンク1の内周面に当接する。
各粉砕ローラ19と粉砕タンク1との間を処理物が通過
することにより、処理物中に含まれる添加物が所定の大
きさの粒子に形成され、それが処理物中に均一に分散さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は分散機に関し、特に、
処理物中の添加物を所定の大きさの粒子に形成すること
ができるとともに、所定の大きさの粒子に形成した添加
物を処理物中に均一に分散させることのできる分散機に
関するものである。
【0002】
【従来技術およびその問題点】一般に、塗料に顔料を練
入する場合等には、顔料練入の効果(着色、隠蔽性、防
錆等の効果)が十分に得られるようにするため、ロール
ミル、ボールミル、サンドミルなど種々の分散機を用
い、顔料をμmオーダーの微粒子又はそれよりも更に微
細な粒子に形成し、それら微細に形成した顔料を塗料中
に均一に分散させる必要がある。
【0003】このような塗料の錬磨作業に用いられる分
散機として、例えば、特公昭59−46661号公報に
開示された分散機(分散装置)が知られている。
【0004】この分散機は、円筒形状の容器内に回転軸
を設けるとともに、回転軸と容器内面との間に複数本の
主ロールを設けて、各主ロールを回転軸に付設した支持
部材によって回転自在かつ径方向に移動自在に支持し、
隣接する主ロール間に従ロールをそれぞれ回転自在に設
けたものである。
【0005】このような構成の分散機にあっては、主ロ
ールと容器内面との間および従ロールと主ロールとの間
を処理物(ミルベース)が通過することにより、処理物
中に含まれる添加物が粉砕されて適宜の大きさの粒子に
形成され、それが処理物中に均一に分散されるものであ
る。
【0006】しかしながら、主ロールおよび従ロールに
長いものを用いているため、処理物中の添加物をμmオ
ーダーの粒子又はそれよりも更に微細な粒子として、そ
れを処理物中に均一に分散させるためには、主ロールお
よび従ロールの加工精度、組立て精度を大幅に高める必
要がある。また、遠心力によって主ロールを容器内面
に、従ロールを主ロールに密着させるようになっている
ものの、ロールに長いものを用いているためロールの全
長に渡って均一な押圧力を得ることができず、効率の悪
い錬磨作業となってしまう。
【0007】一方、上記のようなロールの加工精度、組
立て精度、押圧力の不均一さの問題を解決した分散機が
特開平5−96197号公報に開示されている。
【0008】この分散機(ロールミル)は、一端部にス
ラリー導入口を有するとともに、他端にスラリー取り出
し口を有する円筒形の容器と、この容器内に容器と同軸
となるように配置される回転軸と、回転軸に設けられる
ローラ保持部材と、ローラ保持部材に支持されるととも
に、回転軸の軸線とほぼ平行な軸線まわりを回転可能、
かつ、半径方向外方に移動可能な複数個のローラからな
るものである。
【0009】このような分散機にあっては、回転軸の回
転時にローラが遠心力によって容器内面に押圧され、両
者間を処理物(スラリー)が通過することにより、処理
物中の添加物が所望の大きさの粒子に形成され、それが
処理物中に均一に分散されるものである。
【0010】この場合、短いローラを容器内に多段に設
けてあるので、前述した分散機のような押圧力の不均一
さの問題が生じることはなく、各ローラにおいて、各ロ
ーラに応じた一定の押圧力が得られ、効率の良い錬磨作
業を行うことができるものである。また、短いローラを
用いているため、ローラの加工精度、組立て精度を大幅
に高める必要もない。
【0011】しかしながら、複数個のローラを多段に設
けてあるため、ローラの取付け部の構造が複雑となり、
全体としての構造が複雑になってしまう。
【0012】一方、上述した二例のようなロールを用い
ずに特殊な形状のコロを用いた分散機が特公昭53−3
110号公報、特開昭64−22331号公報に開示さ
れている。
【0013】特公昭53−3110号公報に開示された
分散機(懸濁液中の粒子分散装置)は、一方に懸濁液の
供給口を、他方に懸濁液の取出口を有する筒体の中心に
回転軸を設け、筒体内面に外輪を、中心軸に内輪をそれ
ぞれ結合し、これら外・内輪間に転動体を介在し、内輪
が中心軸と共に回転することにより、転動体が内・外輪
内面を転動し、供給される懸濁液中の粒子が内・外輪
と、転動体間において分散されるように構成したもので
ある。
【0014】このような構成の分散機にあっては、中心
軸に結合した内輪と筒体に結合した外輪との間で転動体
を転動可能に保持しているため、内・外輪の構造が複雑
となるとともに、前述した二例の分散機のように遠心力
によって転動体の押圧力を高める構成を有していないた
め、処理物を錬磨するのに十分な押圧力が得られない。
【0015】特開昭64−22331号公報に開示され
た分散機(分散装置)は、容器内部に、上下に開口を有
する筒状体が配置され、該筒状体に支持部材の下端が固
定され、該支持部材の上端はバネ体を介して前記容器に
取り付けられ、前記筒状体内を通って回転軸が配置さ
れ、該回転軸の上端に回転駆動手段が接続され、該駆動
手段は前記容器に対して上下方向の位置設定が可能に取
り付けられ、前記回転軸の下部の前記筒状体内の部分と
前記筒状体内面との間には回転軸まわりに同心円状に複
数の転動体が配置され、前記回転軸外面および筒状体内
面には前記転動体の軸を斜めに保って転動させ得る支持
部材が取り付けられ、さらに、前記回転軸に前記筒状体
又は該筒状体に近接して上下方向に推進する流動用羽根
が付設されているものである。
【0016】このような構成の分散機にあっては、回転
軸外面に取り付けた支持部材と、筒状体内面に取り付け
た支持部材との間で複数の転動体を転動可能に保持して
いるため、各支持部材の構造が複雑になるとともに、前
述した二例の分散機のように遠心力によって転動体の押
圧力を高める構成を有していないため、処理物を錬磨す
るのに十分な押圧力が得られない。
【0017】この発明は前記のような従来のもののもつ
問題点を解決したものであって、添加物をμmオーダー
の微粒子又はそれよりも更に微細な粒子とするのに十分
な押圧力が得られるとともに、それら粒子を処理物中に
均一に分散させることができ、さらには、各部材の構造
を簡単にすることによって全体としての構造を簡単にす
ることができる分散機を提供することを目的とするもの
である。
【0018】
【問題点を解決するための手段】上記の問題点を解決す
るためにこの発明は、上部又は下部の一方に処理物の投
入口を有するとともに、他方に処理物の排出口を有する
竪型の粉砕タンクと、該粉砕タンクの中心部に粉砕タン
クの軸線と軸線を一致させた状態で回転可能に設けられ
る回転軸と、前記粉砕タンク内の前記回転軸の周囲に回
転軸と平行に設けられるとともに、前記回転軸に連結さ
れて一体に回転可能な少なくとも1本の保持軸と、該保
持軸に回転可能に取り付けられるとともに、保持軸の軸
線と直交する方向に移動可能な複数個の粉砕ローラとを
具えた手段を採用したものである。また、前記処理物の
排出口内又はその近傍にインペラを設け、該インペラを
前記回転軸に連結して一体に回転可能とした手段を採用
したものである。さらに、前記粉砕タンクにジャケット
を設けるとともに、該ジャケット内に熱媒体を流通させ
るように構成した手段を採用したものである。
【0019】
【作用】この発明は前記のような手段を採用したことに
より、投入口から粉砕タンク内に処理物を投入し、回転
軸を回転させると、回転軸と一体に保持軸および保持軸
に装着されている複数個の粉砕ローラが回転し、複数個
の粉砕ローラは遠心力によって保持軸の軸線と直交する
方向外方に押し出され、外周面が粉砕タンクの内周面に
当接する。粉砕タンク内に投入された処理物は、複数個
の粉砕ローラと粉砕タンクとの間を下方に向かって順次
通過し、この際に各ローラと粉砕タンクとの間で錬磨さ
れて処理物中に含まれる添加物が所望の大きさの粒子に
形成され、それが処理物中に均一に分散されることにな
る。
【0020】
【実施例】以下、図面に示すこの発明の実施例について
説明する。図1および図2には、この発明による分散機
の一実施例が示されていて、図1は全体を示す縦断面
図、図2は図1に示すもののA−A線断面図である。
【0021】すなわち、この実施例に示す分散機は、粉
砕タンク1と、この粉砕タンク1の中心部に回転可能に
設けられる回転軸13と、この回転軸13に連結されて
回転軸13と一体に回転可能なローラ保持部材14と、
ローラ保持部材14に取り付けられる複数個の粉砕ロー
ラ19と、回転軸13に取り付けられて一体に回転可能
なインペラ20とを具えている。
【0022】粉砕タンク1は、筒状をなす内壁2の外側
に内壁2と同心円となるように筒状をなす外壁3を設け
るとともに、内壁2・外壁3の上端開口部に環状の上側
蓋部材4を、下端開口部に環状の下側蓋部材5をそれぞ
れ装着して、内壁2・外壁3と上側蓋部材4・下側蓋部
材5とによって囲まれる部分に密閉されたジャケット6
を形成し、上側蓋部材4の内側の部分に粉砕タンク1内
外を連通する処理物の投入口7を形成し、下側蓋部材5
の内側の部分に粉砕タンク1内外を連通する処理物の排
出口8を形成したものである。
【0023】外壁3の外面には2本の管部材9、10が
取り付けられ、一方の管部材9は外壁3の下部に設けら
れている流入口11を介してジャケット6内と連通し、
他方の管部材10は流入口11と相対する外壁3の上部
に設けられている流出口12を介してジャケット6内と
連通するようになっている。
【0024】一方の管部材9および他方の管部材10は
それぞれ熱媒体供給源(図示せず)に接続され、熱媒体
供給源から一方の管部材9および流入口11を介してジ
ャケット6内に適宜の熱媒体が供給されるとともに、ジ
ャケット6内に供給された熱媒体はジャケット6内を流
通して流出口12および他方の管部材10を介して熱媒
体供給源に戻り、このようなことが繰り返されることに
より、粉砕タンク1内が所定の温度に設定されるもので
ある。
【0025】回転軸13は、粉砕タンク1の中心部に粉
砕タンク1の軸線と軸線が一致するように回転可能に設
けられている。回転軸13の一端(上端)は粉砕タンク
1の上部を貫通して粉砕タンク1の上方に位置する駆動
源(図示せず)に連結され、他端(下端)は粉砕タンク
1の下部を貫通して粉砕タンク1の下方に位置する後述
するインペラ20に連結されている。
【0026】回転軸13の粉砕タンク1内に位置する部
分にはローラ保持部材14が取り付けられている。ロー
ラ保持部材14は、回転軸13の粉砕タンク1内に位置
する部分に嵌合される筒状のボス15と、このボス15
の上端部に一体に設けられる鍔状の上板16と、ボス1
5の下端部に一体に設けられる鍔状の下板17と、ボス
15の周囲に回転軸13の軸線と平行となるように設け
られ、上端が上板16に連結され、下端が下板17に連
結される保持軸18とから構成されている。保持軸18
は、周方向に向かって所定の間隔ごとに複数本(この実
施例では6本)設けられている。なお、保持軸18は6
本に限らず、6本以上又は6本以下であってもよく、少
なくとも1本設ければよいものである。
【0027】上板16の周面と内壁2内周面との間には
所定の間隙が全周に渡って設けられ、この間隙を介して
投入口7から粉砕タンク1内に投入される処理物が粉砕
ローラ側に導かれるものである。下板17の周面と内壁
2内周面との間にも所定の間隙が全周に渡って設けら
れ、この間隙を介して粉砕ローラ19で錬磨された処理
物が排出口8側に導かれるものである。
【0028】各保持軸18には同じ大きさの粉砕ローラ
19が複数個一列に装着されている。各粉砕ローラ19
は、各保持軸18上において、回転可能かつ径方向内外
に僅かに移動可能となっていて、各粉砕ローラ19が径
方向外方に移動した際、各粉砕ローラ19の外周面が内
壁2の内周面に当接するようになっている。各粉砕ロー
ラ19は、中心部に上下方向に貫通する孔19aを有す
る円板状をなすものであって、この孔19aを保持軸1
8よりも大径に形成することで、各粉砕ローラ19が保
持軸18上において径方向内外に移動可能となるもので
ある。
【0029】インペラ20は、粉砕タンク1の排出口8
に取り付けられる切頭円錐筒状をなすケース21と、こ
のケース21内に位置するとともに、回転軸13の下端
部に嵌合される円錐台形状のボス22と、ボス22の周
面に放射状に取り付けられるとともに、回転方向に向か
って所定の角度で傾斜する羽根部23とからなり、回転
軸13の回転時にボス22および羽根部23が一体に回
転することにより、粉砕タンク1の投入口7から排出口
8へ向かう処理物の流れが形成されるものである。
【0030】粉砕タンク1は、上端が開口する筒状をな
す処理タンク24内に装着されるようになっている。処
理タンク24内には所定量の処理物26が充填されるよ
うになっている。処理物26の量は、粉砕タンク1を処
理タンク24内に装着した際、粉砕タンク1の上部が処
理物26内に埋没する程度が好ましい。なお、25は粉
砕タンク1を処理タンク24内において安定させるため
のスタビライザである。
【0031】粉砕タンク1は、作業者が手作業によって
処理タンク24内に装着しても良いが、昇降装置(図示
せず)に粉砕タンク1を装着して、昇降装置の作動によ
って自動的に粉砕タンク1を処理タンク24内に装着し
てもよいものである。
【0032】次に、前記に示すものの作用について説明
する。まず、所定量(粉砕タンク1が埋没する程度の
量)の処理物26を充填した処理タンク24内に粉砕タ
ンク1を装着し、図示しない駆動源を作動させて回転軸
13を回転させると、回転軸13と一体にローラ保持部
材14およびローラ保持部材14の保持軸18に装着さ
れている複数個の粉砕ローラ19が回転する。
【0033】この場合、各粉砕ローラ19はローラ保持
部材14の保持軸18上において径方向内外に移動可能
となっているので、遠心力によって径方向外方に押し出
され、外周面が粉砕タンク1の内壁2の内周面に当接す
る。
【0034】一方、回転軸13の下端部に取り付けられ
ているインペラ20の羽根部23も回転軸13と一体に
回転するので、粉砕タンク1内において投入口7から排
出口8へ向かう処理物26の流れが発生し、この流れに
よって粉砕タンク1の上部の処理タンク24内に位置す
る処理物26が投入口7から粉砕タンク1内に流入す
る。
【0035】ここで、処理物26としてはスラリー状の
塗料に顔料を添加したもの等が用いられるが、これに限
定することなく、他の何れの組み合わせのものを処理物
26として用いてもよいのは勿論である。
【0036】そして、粉砕タンク1内に流入した処理物
26は、ローラ保持部材14の上板16と内壁2との間
の間隙を介して粉砕ローラ19の上部に達し、複数個の
粉砕ローラ19と内壁2との間を下方に向かって順次通
過し、排出口8側に移動して排出口8から処理タンク2
4内に流出する。すなわち、処理物26は上板16によ
って粉砕タンク1の内壁2と、粉砕ローラ19との間に
積極的に導かれ、その後、処理タンク24内に流出する
ようになっている。
【0037】そして、処理タンク24内に流出した処理
物26は、処理タンク24内を上方に移動して再び投入
口7から粉砕タンク1内に流入し、粉砕タンク1の内壁
2と複数個の粉砕ローラ19との間を下方に向かって順
次通過し、排出口8から処理タンク24内に排出され
る。
【0038】このようなことが処理タンク24内におい
て繰り返されることにより、処理物26内に含まれる添
加物が粉砕されてμmオーダーの微粒子又はそれよりも
更に微細な粒子に形成されるとともに、それが処理物2
6中に均一に分散されるものである。
【0039】そして、上記のような過程において、粉砕
タンク1のジャケット6内に図示しない熱媒体供給源か
ら適宜の熱媒体を供給しておくことにより、粉砕タンク
1内を所定の温度に保持することができ、一定の温度の
下で処理物26の錬磨作業を行うことができ、高品質の
製品を得ることができるものである。
【0040】そして、処理物26の錬磨作業が終了した
後に、処理タンク24から処理物26を取り出し、処理
タンク24内に洗浄剤を充填して回転軸13を回転させ
ることにより、洗浄剤が処理タンク24内を循環して処
理タンク24、粉砕タンク1、回転軸13、ローラ保持
部材14、粉砕ローラ19、インペラ20等が洗浄され
るものである。
【0041】上記のように構成したこの実施例による分
散機にあっては、回転軸13に取り付けたローラ保持部
材14の保持軸18に複数個の粉砕ローラ19を一列に
装着するようにしたので、粉砕ローラ19および粉砕ロ
ーラ19を取り付ける保持軸18の構造を簡単にするこ
とができ、全体の構造を大幅に簡単にすることができる
ことになる。
【0042】また、複数個の粉砕ローラ19をローラ保
持部材14の保持軸18に一列に装着するようにしたの
で、回転軸13の回転時に各々の粉砕ローラ19に遠心
力を作用させることができ、各々の粉砕ローラ19を径
方向外方に押し出すことができる。
【0043】したがって、各粉砕ローラ19と内壁2と
の間を処理物26が通過する際、各粉砕ローラ19に応
じた一定の押圧力が得られ、処理物26中に含まれる添
加物を複数個の粉砕ローラ19を通過させることで多段
階に錬磨できるものである。しかも、上板16の存在に
よって処理物26は粉砕タンク1の内壁2と各粉砕ロー
ラ19との間に積極的に導かれるので、粉砕効率が著し
く高められることになる。
【0044】さらに、錬磨作業が終了した後において
は、処理物26を処理タンク24から取り出して洗浄液
を処理タンク24内に充填し、駆動源の作動によって回
転軸13を回転させることにより、処理タンク24内に
おいて洗浄液を循環させることができ、処理タンク2
4、粉砕タンク1、回転軸13、インペラ20等を容易
に洗浄することができる。したがって、多品種、少量生
産のように、段取り換えを頻繁に行わなければならない
ような場合であっても、効率のよい錬磨作業が得られる
ものである。
【0045】
【発明の効果】この発明は前記のように構成したことに
より、以下のような効果を奏するものである。すなわ
ち、回転軸に連結した保持軸に複数個の粉砕ローラを回
転可能かつ径方向内外に移動可能に取り付けたので、回
転軸の回転時に各々の粉砕ローラは遠心力によって径方
向外方に押し出されて外周面が粉砕タンクの内周面に当
接することになる。したがって、処理物が各粉砕ローラ
と粉砕タンクとの間を通過する際、各粉砕ローラによる
押圧力によって数段階に錬磨され、これを複数回繰り返
すことにより処理物中に含まれる添加物がμmオーダー
又はそれよりも更に微細な粒子に形成され、それが処理
物中に均一に分散されることになり、品質の高い製品を
得ることができるものである。また、複数個の粉砕ロー
ラを保持軸に取り付けるようにしたので、粉砕ローラ、
保持軸、保持軸の取付け部の構造等を簡単にすることが
でき、全体としての構造を大幅に簡単にすることができ
ることになる。さらに、錬磨作業が終了した後において
は、回転軸を回転させて洗浄液を粉砕タンク内を循環さ
せることにより、各構成部材を綺麗に洗浄することがで
きるので、段取り換えを頻繁に行わなければならない少
量多品種の生産においても効率のよい錬磨作業を行うこ
とができることになる。そして、粉砕タンクの排出口に
インペラを設けて、インペラを回転軸に連結したことに
より、回転軸の回転時にインペラによって粉砕タンク内
において処理物の流れを形成することができ、処理物の
錬磨作業を効率的に行うことができるものである。そし
て、粉砕タンクにジャケットを設けて、ジャケット内に
熱媒体を流通させるようにしたことにより、粉砕タンク
内を所定の温度に設定することができ、一定の温度の下
で処理物の錬磨作業を行うことができ、品質の高い製品
を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による分散機の一実施例を示した縦断
面図である。
【図2】図1に示すもののA−A線断面図である。
【符号の説明】
1……粉砕タンク 2……内壁 3……外壁 4……上側蓋部材 5……下側蓋部材 6……ジャケット 7……投入口 8……排出口 9、10……管部材 11……流入口 12……流出口 13……回転軸 14……ローラ保持部材 15、22……ボス 16……上板 17……下板 18……保持軸 19……粉砕ローラ 19a……孔 20……インペラ 21……ケース 23……羽根部 24……処理タンク 25……スタビライザ 26……処理物

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部又は下部の一方に処理物(26)の
    投入口(7)を有するとともに、他方に処理物(26)
    の排出口(8)を有する竪型の粉砕タンク(1)と、該
    粉砕タンク(1)の中心部に粉砕タンク(1)の軸線と
    軸線を一致させた状態で回転可能に設けられる回転軸
    (13)と、前記粉砕タンク(1)内の前記回転軸(1
    3)の周囲に回転軸(13)と平行に設けられるととも
    に、前記回転軸(13)に連結されて一体に回転可能な
    少なくとも1本の保持軸(18)と、該保持軸(18)
    に回転可能に取り付けられるとともに、保持軸(18)
    の軸線と直交する方向に移動可能な複数個の粉砕ローラ
    (19)とを具えたことを特徴とする分散機。
  2. 【請求項2】 前記処理物(26)の排出口(8)内又
    はその近傍にインペラ(20)を設け、該インペラ(2
    0)を前記回転軸(13)に連結して一体に回転可能と
    した請求項1記載の分散機。
  3. 【請求項3】 前記粉砕タンク(1)にジャケット
    (6)を設けるとともに、該ジャケット(6)内に熱媒
    体を流通させるように構成した請求項1記載の分散機。
JP16085095A 1995-06-27 1995-06-27 分散機 Pending JPH0910611A (ja)

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