JPH09105082A - インクジェットプリント方法、及び、プリント物 - Google Patents
インクジェットプリント方法、及び、プリント物Info
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- JPH09105082A JPH09105082A JP7257554A JP25755495A JPH09105082A JP H09105082 A JPH09105082 A JP H09105082A JP 7257554 A JP7257554 A JP 7257554A JP 25755495 A JP25755495 A JP 25755495A JP H09105082 A JPH09105082 A JP H09105082A
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- Japan
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- ink
- general formula
- cloth
- following general
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- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 三原色を組合せたインクジェットプリント方
法による染色において、染着後の濃度、色調の変化がな
く再現性のある染色物を提供する。 【解決手段】 分散染料で染色可能な繊維を含む布帛に
下記3色の色素のうち少なくとも2色の色素が少なくと
も一部重複した状態に染着させる。 【化1】
法による染色において、染着後の濃度、色調の変化がな
く再現性のある染色物を提供する。 【解決手段】 分散染料で染色可能な繊維を含む布帛に
下記3色の色素のうち少なくとも2色の色素が少なくと
も一部重複した状態に染着させる。 【化1】
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット法に
より布帛にプリントを行う方法及びプリント物に関す
る。
より布帛にプリントを行う方法及びプリント物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在、捺染の主流はスクリーン捺染、ロ
ーラー捺染である。しかしながら、これらの方式は、多
品種少量生産に不向きであり、流行への迅速な対応も困
難であることから最近では、無製版の電子捺染システム
の確立が要望されている。この要望に対してインクジェ
ット記録による捺染方法が数多く提案されており各方面
からの期待も大きくなっている。
ーラー捺染である。しかしながら、これらの方式は、多
品種少量生産に不向きであり、流行への迅速な対応も困
難であることから最近では、無製版の電子捺染システム
の確立が要望されている。この要望に対してインクジェ
ット記録による捺染方法が数多く提案されており各方面
からの期待も大きくなっている。
【0003】インクジェット捺染の課題としては、
(1)発色に十分な濃度を与えること、(2)色素の布
帛に対する染着率が高く、洗浄工程後の廃水処理が容易
であること、(3)布帛上で異色間の混色による不規則
なにじみが目立たないこと、(4)色再現の範囲が広い
こと、(5)常に安定した生産が可能であること、等が
挙げられる。
(1)発色に十分な濃度を与えること、(2)色素の布
帛に対する染着率が高く、洗浄工程後の廃水処理が容易
であること、(3)布帛上で異色間の混色による不規則
なにじみが目立たないこと、(4)色再現の範囲が広い
こと、(5)常に安定した生産が可能であること、等が
挙げられる。
【0004】これらの課題を満足させるために、従来に
おいては、主としてインクに様々な添加剤を加えたり、
インクの打込量を操作したり、布帛に前もって処理を施
す等の対応を行ってきた。分散染料を用いて捺染を行う
布帛、例えば、ポリエステル布帛に対するインクジェッ
ト捺染方法として、特開平7−26475に、特定C.
I.No.の3原色染料による3色インクを使用する捺
染方法が示されている。又、特開平6−329927に
は単色で特定の構造式を有する分散染料を用いたインク
ジェットインク組成物およびインクジェット染色法が示
されている。しかし、いずれの場合も単独の色調のイン
ク又は、三色の色調のインクの組合せではあるが限定さ
れた染料のみ用いる記録方法が示されているのみで、フ
ルカラー記録の場合の3原色記録を行なう場合の最適構
造の染料組合せは示されていない。すなわち、三原色を
組合せた場合、使用する染料構造の組み合わせにより、
染着後の濃度や、色調、同じ染着条件で染着したときの
再現性が非常に異なり、上記の(1)、(4)、(5)
等を同時に満たさなくなる場合が多く、様々な色表現を
行うためには、これらの方法では、まだ不十分であっ
た。したがって、従来の技術だけでは、前述した各種の
要求項目、とりわけ(5)項を充分に満たすことは不可
能であった。
おいては、主としてインクに様々な添加剤を加えたり、
インクの打込量を操作したり、布帛に前もって処理を施
す等の対応を行ってきた。分散染料を用いて捺染を行う
布帛、例えば、ポリエステル布帛に対するインクジェッ
ト捺染方法として、特開平7−26475に、特定C.
I.No.の3原色染料による3色インクを使用する捺
染方法が示されている。又、特開平6−329927に
は単色で特定の構造式を有する分散染料を用いたインク
ジェットインク組成物およびインクジェット染色法が示
されている。しかし、いずれの場合も単独の色調のイン
ク又は、三色の色調のインクの組合せではあるが限定さ
れた染料のみ用いる記録方法が示されているのみで、フ
ルカラー記録の場合の3原色記録を行なう場合の最適構
造の染料組合せは示されていない。すなわち、三原色を
組合せた場合、使用する染料構造の組み合わせにより、
染着後の濃度や、色調、同じ染着条件で染着したときの
再現性が非常に異なり、上記の(1)、(4)、(5)
等を同時に満たさなくなる場合が多く、様々な色表現を
行うためには、これらの方法では、まだ不十分であっ
た。したがって、従来の技術だけでは、前述した各種の
要求項目、とりわけ(5)項を充分に満たすことは不可
能であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、分散
染料で染色可能な繊維を主体として構成される布帛に、
インクジェットプリントする際に、上述のごとき従来の
一般的なインクジェット捺染の問題を解決すること、と
りわけ、高濃度で、鮮明であり、且つ、色再現範囲が格
段に広いプリント物を得ることができ、更に、加熱によ
る染着処理条件が多少変化しても、安定な画像を得るこ
とができるインクジェットプリント方法及びプリント物
を提供することである。
染料で染色可能な繊維を主体として構成される布帛に、
インクジェットプリントする際に、上述のごとき従来の
一般的なインクジェット捺染の問題を解決すること、と
りわけ、高濃度で、鮮明であり、且つ、色再現範囲が格
段に広いプリント物を得ることができ、更に、加熱によ
る染着処理条件が多少変化しても、安定な画像を得るこ
とができるインクジェットプリント方法及びプリント物
を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、以下の本発
明によって達成される。即ち、本発明は、少なくともイ
エロー、レッド、及びシアンの3色のインクを、インク
ジェット方式によって、布帛上に付与してプリントを行
う方法であって、(a)前記インクの少なくとも2色の
インクを少なくとも一部が重なるように布帛上に付与す
る工程、(b)前記インクが付与された布帛を熱処理す
る工程、(c)前記熱処理した布帛を洗浄する工程、の
3工程を少なくとも有し、前記布帛が分散染料で染色可
能な繊維を含有する布帛であり、前記インクが何れも色
素、色素を分散する化合物、及び、水性液媒体を少なく
とも含有し、前記イエローインクは色素として、下記一
般式(I)
明によって達成される。即ち、本発明は、少なくともイ
エロー、レッド、及びシアンの3色のインクを、インク
ジェット方式によって、布帛上に付与してプリントを行
う方法であって、(a)前記インクの少なくとも2色の
インクを少なくとも一部が重なるように布帛上に付与す
る工程、(b)前記インクが付与された布帛を熱処理す
る工程、(c)前記熱処理した布帛を洗浄する工程、の
3工程を少なくとも有し、前記布帛が分散染料で染色可
能な繊維を含有する布帛であり、前記インクが何れも色
素、色素を分散する化合物、及び、水性液媒体を少なく
とも含有し、前記イエローインクは色素として、下記一
般式(I)
【0007】
【化11】 (R1 はアルキル、アリール、シクロアルキル又はアル
コキシを表わす)および下記一般式(II)
コキシを表わす)および下記一般式(II)
【0008】
【化12】 (XはCl又はBrを表わす)で表わされる化合物の中
から選ばれる少なくとも1種を含有し、前記レッドイン
クは、色素として下記一般式(III )
から選ばれる少なくとも1種を含有し、前記レッドイン
クは、色素として下記一般式(III )
【0009】
【化13】 (R2 はアルキル又はアルコキシを表わす)および下記
一般式(IV)
一般式(IV)
【0010】
【化14】 (R3 およびR4 はアルキル又はシアノアルキルを表わ
す)で表わされる化合物の中から選ばれる少なくとも1
種を含有し、前記シアンインクは色素として下記一般式
(V)
す)で表わされる化合物の中から選ばれる少なくとも1
種を含有し、前記シアンインクは色素として下記一般式
(V)
【0011】
【化15】 (R5 はアルキル又はアルコキシアルキルを表わす)で
表わされる化合物の中から選ばれる少なくとも1種を含
有していることを特徴とするインクジェットプリント方
法、かかる方法により得られるプリント物である。
表わされる化合物の中から選ばれる少なくとも1種を含
有していることを特徴とするインクジェットプリント方
法、かかる方法により得られるプリント物である。
【0012】更に、本発明は、イエロー、レッド、シア
ンのうちの少なくとも2色の色素が、少なくとも一部重
複した状態で染着されているプリント物であって、この
イエロー色素が前記一般式(I)および(II)で表わさ
れる化合物の中から選ばれる少なくとも一種を含有し、
レッド色素は前記一般式(III )および(IV)で表わさ
れる化合物の中から選ばれる少なくとも一種を含有し、
シアン色素は前記一般式(V)で表わされる化合物の中
から選ばれる少なくとも一種を含有し、そのプリント物
が分散染料で染色可能な繊維を含有する布帛にプリント
されたものであることを特徴とするプリント物である。
ンのうちの少なくとも2色の色素が、少なくとも一部重
複した状態で染着されているプリント物であって、この
イエロー色素が前記一般式(I)および(II)で表わさ
れる化合物の中から選ばれる少なくとも一種を含有し、
レッド色素は前記一般式(III )および(IV)で表わさ
れる化合物の中から選ばれる少なくとも一種を含有し、
シアン色素は前記一般式(V)で表わされる化合物の中
から選ばれる少なくとも一種を含有し、そのプリント物
が分散染料で染色可能な繊維を含有する布帛にプリント
されたものであることを特徴とするプリント物である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。まず本発明において使用する布帛について説明す
る。本発明において使用する布帛を構成する素材として
は、分散染料で染色可能な繊維を含有するものである。
中でも、ポリエステル、アセテート、トリアセテートを
含有するものが好ましい。その中でもポリエステルを含
有するものが特に好ましいものである。上記繊維は織
物、編物、不織布等いずれの形態でも使用できる。
する。まず本発明において使用する布帛について説明す
る。本発明において使用する布帛を構成する素材として
は、分散染料で染色可能な繊維を含有するものである。
中でも、ポリエステル、アセテート、トリアセテートを
含有するものが好ましい。その中でもポリエステルを含
有するものが特に好ましいものである。上記繊維は織
物、編物、不織布等いずれの形態でも使用できる。
【0014】かかる布帛は、分散染料で染色可能な繊維
100%のものが最も好ましい。混紡率30%以上、好
ましくは、50%以上であれば、分散染料で染色可能な
繊維と他の素材、例えばレーヨン、綿、ポリウレタン、
アクリル、ナイロン、羊毛、絹等との混紡織布又は混紡
不織布等も本発明の捺染用布帛として使用することがで
きる。
100%のものが最も好ましい。混紡率30%以上、好
ましくは、50%以上であれば、分散染料で染色可能な
繊維と他の素材、例えばレーヨン、綿、ポリウレタン、
アクリル、ナイロン、羊毛、絹等との混紡織布又は混紡
不織布等も本発明の捺染用布帛として使用することがで
きる。
【0015】また上記のような本発明において使用する
捺染用布帛は、必要に応じて従来の前処理方法を併用す
ることができる。特に、尿素、水溶性高分子、水溶性金
属塩等を、0.01〜20重量%含有させたものが好適
である。
捺染用布帛は、必要に応じて従来の前処理方法を併用す
ることができる。特に、尿素、水溶性高分子、水溶性金
属塩等を、0.01〜20重量%含有させたものが好適
である。
【0016】水溶性高分子の例としては、トウモロコ
シ、小麦等のデンプン物質、カルボキシメチルセルロー
ス、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等
のセルロース系物質、アルギン酸ナトリウム、アラビヤ
ゴム、ローカストビーンガム、トラントガム、グアーガ
ム、タマリンド種子等の多糖類、ゼラチン、カゼイン等
のタンパク質物質、タンニン系物質、リグニン系物質等
の公知の天然水溶性高分子が挙げられる。合成高分子と
しては、例えば、公知のポリビニルアルコール系化合
物、ポリエチレンオキサイド系化合物、アクリル酸系水
溶性高分子、無水マレイン酸系水溶性高分子等が挙げら
れる。これらの中でも多糖類系高分子やセルロース系高
分子が好ましい。
シ、小麦等のデンプン物質、カルボキシメチルセルロー
ス、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等
のセルロース系物質、アルギン酸ナトリウム、アラビヤ
ゴム、ローカストビーンガム、トラントガム、グアーガ
ム、タマリンド種子等の多糖類、ゼラチン、カゼイン等
のタンパク質物質、タンニン系物質、リグニン系物質等
の公知の天然水溶性高分子が挙げられる。合成高分子と
しては、例えば、公知のポリビニルアルコール系化合
物、ポリエチレンオキサイド系化合物、アクリル酸系水
溶性高分子、無水マレイン酸系水溶性高分子等が挙げら
れる。これらの中でも多糖類系高分子やセルロース系高
分子が好ましい。
【0017】水溶性金属塩としては、例えば、アルカリ
金属、アルカリ土類金属のハロゲン化物のように、典型
的なイオン結晶を形成するものであって、pH4〜10
である化合物が挙げられる。かかる化合物の代表的な例
としては、例えば、アルカリ金属塩では、NaCl、N
a2 SO4 、KCl、CH3 COONa等があげられ、
アルカリ土類金属塩としてはCaCl2 、MgCl2 等
が挙げられる。中でも、Na、K、Caの塩類が好まし
い。
金属、アルカリ土類金属のハロゲン化物のように、典型
的なイオン結晶を形成するものであって、pH4〜10
である化合物が挙げられる。かかる化合物の代表的な例
としては、例えば、アルカリ金属塩では、NaCl、N
a2 SO4 、KCl、CH3 COONa等があげられ、
アルカリ土類金属塩としてはCaCl2 、MgCl2 等
が挙げられる。中でも、Na、K、Caの塩類が好まし
い。
【0018】次に、本発明を主に特徴づける、本発明の
インクに含有される色素について説明する。かかる色素
としては、分散染料が用いられ、この分散染料に分類さ
れるもののなかでも、色相、染色特性、吐出特性等の観
点から、本発明に用いられる色素は、極めて限定された
ものである。
インクに含有される色素について説明する。かかる色素
としては、分散染料が用いられ、この分散染料に分類さ
れるもののなかでも、色相、染色特性、吐出特性等の観
点から、本発明に用いられる色素は、極めて限定された
ものである。
【0019】本発明者らは、各種の分散染料を含有する
インクを作成し、前述の布帛上で、これらインクを混色
して染着させると、従来の捺染に比べてインクジェット
プリント方法では、使用する染料の組み合わせによっ
て、染着後の濃度や、色調、更に、同じ染着条件で染着
したときの繰り返しの再現性が非常に異なることを発見
した。この現象は高温蒸熱法(HTスチーミング法)、
及びサーモゾル法による染着処理を採用した場合、特に
顕著であった。
インクを作成し、前述の布帛上で、これらインクを混色
して染着させると、従来の捺染に比べてインクジェット
プリント方法では、使用する染料の組み合わせによっ
て、染着後の濃度や、色調、更に、同じ染着条件で染着
したときの繰り返しの再現性が非常に異なることを発見
した。この現象は高温蒸熱法(HTスチーミング法)、
及びサーモゾル法による染着処理を採用した場合、特に
顕著であった。
【0020】従来においても、ポリエステルの「浸染」
染色等で2種類の分散染料を一浴で染めようとした場合
に、その2種類の染料の相性によって、まれに染色濃度
が異なることがあることは知られており、これは、その
2種類の染料が水中でどのような構造をとっているか
(お互いに独立しているのか、結合しているのか)に起
因するといわれている(「解説 染料化学」 色染
社)。しかし、これは、「浸染」染色特有の問題であ
り、従来の捺染では、この問題はほとんど議論されてい
なかった。
染色等で2種類の分散染料を一浴で染めようとした場合
に、その2種類の染料の相性によって、まれに染色濃度
が異なることがあることは知られており、これは、その
2種類の染料が水中でどのような構造をとっているか
(お互いに独立しているのか、結合しているのか)に起
因するといわれている(「解説 染料化学」 色染
社)。しかし、これは、「浸染」染色特有の問題であ
り、従来の捺染では、この問題はほとんど議論されてい
なかった。
【0021】ところが、インクジェットプリントによる
捺染においては、染料の組み合わせによる差がこの「浸
染」染色以上に顕著となった。この理由は定かではない
が、インクジェットプリントのように、インク小滴を布
帛に順次着滴させる方法においては、印捺される染料の
絶対量が少ないこと、及びドット表現であること等によ
り、染料の組み合わせによる差が従来よりも格段に明確
に発現するためと考えられる。
捺染においては、染料の組み合わせによる差がこの「浸
染」染色以上に顕著となった。この理由は定かではない
が、インクジェットプリントのように、インク小滴を布
帛に順次着滴させる方法においては、印捺される染料の
絶対量が少ないこと、及びドット表現であること等によ
り、染料の組み合わせによる差が従来よりも格段に明確
に発現するためと考えられる。
【0022】本発明者らは、上記問題を鑑みて鋭意検討
を行い、以下に記載する限られた色素を使用することに
より、色素の組合わせによって、染着後の濃度や、色調
が変化したりせず、染着後の色再現性も非常に安定する
ことを知見した。
を行い、以下に記載する限られた色素を使用することに
より、色素の組合わせによって、染着後の濃度や、色調
が変化したりせず、染着後の色再現性も非常に安定する
ことを知見した。
【0023】イエロー色素としては、前記一般式(I)
および式(II)で表わされる化合物である。式(I)に
おいてR1 はC1 〜C3 アルキル、C6 〜C7 アリー
ル、C 6 〜C7 シクロアルキル、C1 〜C2 アルコキシ
であり、特に下記(I)−1、(I)−2が好ましい。
および式(II)で表わされる化合物である。式(I)に
おいてR1 はC1 〜C3 アルキル、C6 〜C7 アリー
ル、C 6 〜C7 シクロアルキル、C1 〜C2 アルコキシ
であり、特に下記(I)−1、(I)−2が好ましい。
【0024】
【化16】 一般式(II)の化合物としては(II)−3が好ましい。
【0025】
【化17】 レッド色素としては前記一般式(III )および(IV)で
表わされる化合物である。式(III )においてR2 はC
1 〜C3 アルキル又はC1 〜C2 アルコキシであり、特
に(III )−4および(III )−5が好ましい。
表わされる化合物である。式(III )においてR2 はC
1 〜C3 アルキル又はC1 〜C2 アルコキシであり、特
に(III )−4および(III )−5が好ましい。
【0026】
【化18】 式(IV)においてR3 およびR4 はそれぞれ独立にC1
〜C2 アルキル又はシアノ(C1 〜C2 )アルキルであ
り、特に(IV)−6、(IV)−7が好ましい。
〜C2 アルキル又はシアノ(C1 〜C2 )アルキルであ
り、特に(IV)−6、(IV)−7が好ましい。
【0027】
【化19】 シアン色素としては前記一般式(V)で表わされる化合
物である。式(V)においてR5 はC1 〜C2 アルコキ
ン又は(C1 〜C2 )アルコキシ(C2 〜C3)アルキ
ルである。特に(V)−8および(V)−9が好まし
い。
物である。式(V)においてR5 はC1 〜C2 アルコキ
ン又は(C1 〜C2 )アルコキシ(C2 〜C3)アルキ
ルである。特に(V)−8および(V)−9が好まし
い。
【0028】
【化20】 これらの色素は、本発明のインクに少なくとも1種以上
含有される。含有量は。インク全重量に対して合計で
0.5〜25重量%、好ましくは1.0〜20重量%、
より好ましくは1.5〜10重量%の範囲である。
含有される。含有量は。インク全重量に対して合計で
0.5〜25重量%、好ましくは1.0〜20重量%、
より好ましくは1.5〜10重量%の範囲である。
【0029】本発明のインクは、少なくとも、上述した
色素、色素を分散する化合物、及び、水性液媒体を含
む。
色素、色素を分散する化合物、及び、水性液媒体を含
む。
【0030】前記色素を分散する化合物としては、いわ
ゆる分散剤、界面活性剤、樹脂等を用いることができ
る。分散剤または界面活性剤としては、アニオン系、ノ
ニオン系のいずれも使用できる。アニオン系のものとし
ては脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベン
ゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、
ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキルリン酸エステル
塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、ポリオキ
シエチレンアルキル硫酸エステル塩、及びこれらの置換
誘導体等;ノニオン系のものとしてはポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソ
ルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミ
ン、グリセリン脂肪酸エステル、オキシエチレンオキシ
プロピレンブロックポリマー、及びこれらの置換誘導体
等が挙げられる。樹脂分散剤としてはスチレン及びその
誘導体、ビニルナフタレン及びその誘導体、α,β−エ
チレン性不飽和カルボン酸の脂肪族アルコールエステル
等、アクリル酸及びその誘導体、マレイン酸及びその誘
導体、イタコン酸及びその誘導体、フマール酸及びその
誘導体、酢酸ビニル、ビニルアルコール、ビニルピロリ
ドン、アクリルアミド、及びその誘導体等から選ばれた
少なくとも2つ以上の単量体(このうち少なくとも1つ
は親水性単量体)からなるブロック共重合体、ランダム
共重合体及びグラフト共重合体、並びにこれらの塩等を
挙げることができる。これらの樹脂は、塩基を溶解させ
た水溶液に可溶なアルカリ可溶型樹脂であることが好ま
しい。
ゆる分散剤、界面活性剤、樹脂等を用いることができ
る。分散剤または界面活性剤としては、アニオン系、ノ
ニオン系のいずれも使用できる。アニオン系のものとし
ては脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベン
ゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、
ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキルリン酸エステル
塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、ポリオキ
シエチレンアルキル硫酸エステル塩、及びこれらの置換
誘導体等;ノニオン系のものとしてはポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソ
ルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミ
ン、グリセリン脂肪酸エステル、オキシエチレンオキシ
プロピレンブロックポリマー、及びこれらの置換誘導体
等が挙げられる。樹脂分散剤としてはスチレン及びその
誘導体、ビニルナフタレン及びその誘導体、α,β−エ
チレン性不飽和カルボン酸の脂肪族アルコールエステル
等、アクリル酸及びその誘導体、マレイン酸及びその誘
導体、イタコン酸及びその誘導体、フマール酸及びその
誘導体、酢酸ビニル、ビニルアルコール、ビニルピロリ
ドン、アクリルアミド、及びその誘導体等から選ばれた
少なくとも2つ以上の単量体(このうち少なくとも1つ
は親水性単量体)からなるブロック共重合体、ランダム
共重合体及びグラフト共重合体、並びにこれらの塩等を
挙げることができる。これらの樹脂は、塩基を溶解させ
た水溶液に可溶なアルカリ可溶型樹脂であることが好ま
しい。
【0031】更に、本発明のインクは、水性液媒体を含
有し、必須成分である水は、インク全重量に対して10
〜93重量%、好ましくは25〜87重量%、より好ま
しくは30〜82重量%の範囲含有する。
有し、必須成分である水は、インク全重量に対して10
〜93重量%、好ましくは25〜87重量%、より好ま
しくは30〜82重量%の範囲含有する。
【0032】更に、水性液媒体としては、水のほかに有
機溶剤を併有することが好ましい。有機溶剤としては、
例えば、アセトン、ジアセトンアルコールなどのケトン
又はケトアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン等のエーテル類;ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、テトラエチレングリコール、ジプロピレ
ングリコール、トリプロピレングリコール、ポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール等のオキシエ
チレン又はオキシプロピレン付加重合体;エチレングリ
コール、プロピレングリコール、トリメチレングリコー
ル、ブチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオ
ール、ヘキシレングリコール等のアルキレン基が2乃至
6個の炭素原子を含むアルキレングリコール類;チオジ
グリコール;グリセリン;エチレングリコールモノメチ
ル(又はエチル)エーテル、ジエチレングリコールモノ
メチル(又はエチル)エーテル、トリエチレングリコー
ルモノメチル(又はエチル)エーテル等の多価アルコー
ルの低級アルキルエーテル類;トリエチレングリコール
ジメチル(又はエチル)エーテル、テトラエチレングリ
コールジメチル(又はエチル)エーテル等の多価アルコ
ールの低級ジアルキルエーテル類;スルホラン、N−メ
チル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダ
ゾリジノン、ビスヒドロキシエチルスルホン等が挙げら
れる。上記のような媒体を併用する場合は単独でも混合
物としても使用できるが、もっとも好ましい液媒体組成
は、これら溶剤が少なくとも1種の多価アルコールを含
有するものである。中でも、チオジグリコール、ジエチ
レングリコールの単独もしくはジエチレングリコール、
チオジグリコール混合系は特に良好なものである。
機溶剤を併有することが好ましい。有機溶剤としては、
例えば、アセトン、ジアセトンアルコールなどのケトン
又はケトアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン等のエーテル類;ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、テトラエチレングリコール、ジプロピレ
ングリコール、トリプロピレングリコール、ポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール等のオキシエ
チレン又はオキシプロピレン付加重合体;エチレングリ
コール、プロピレングリコール、トリメチレングリコー
ル、ブチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオ
ール、ヘキシレングリコール等のアルキレン基が2乃至
6個の炭素原子を含むアルキレングリコール類;チオジ
グリコール;グリセリン;エチレングリコールモノメチ
ル(又はエチル)エーテル、ジエチレングリコールモノ
メチル(又はエチル)エーテル、トリエチレングリコー
ルモノメチル(又はエチル)エーテル等の多価アルコー
ルの低級アルキルエーテル類;トリエチレングリコール
ジメチル(又はエチル)エーテル、テトラエチレングリ
コールジメチル(又はエチル)エーテル等の多価アルコ
ールの低級ジアルキルエーテル類;スルホラン、N−メ
チル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダ
ゾリジノン、ビスヒドロキシエチルスルホン等が挙げら
れる。上記のような媒体を併用する場合は単独でも混合
物としても使用できるが、もっとも好ましい液媒体組成
は、これら溶剤が少なくとも1種の多価アルコールを含
有するものである。中でも、チオジグリコール、ジエチ
レングリコールの単独もしくはジエチレングリコール、
チオジグリコール混合系は特に良好なものである。
【0033】上記水溶性有機溶剤の含有量は、一般には
インクの全重量に対して5〜60%、好ましくは5〜5
0%の範囲である。
インクの全重量に対して5〜60%、好ましくは5〜5
0%の範囲である。
【0034】本発明に使用するインクの主要成分は上記
の通りであるが、その他公知の各種の粘度調整剤、表面
張力調整剤、蛍光増白剤、消泡剤等を必要に応じて添加
することができる。例えば、ポリビニルアルコール、セ
ルロース類、水溶性樹脂等の粘度調整剤;ジエタノール
アミン、トリエタノールアミン等の表面張力調整剤;緩
衝液によるpH調整剤、防カビ剤等である。
の通りであるが、その他公知の各種の粘度調整剤、表面
張力調整剤、蛍光増白剤、消泡剤等を必要に応じて添加
することができる。例えば、ポリビニルアルコール、セ
ルロース類、水溶性樹脂等の粘度調整剤;ジエタノール
アミン、トリエタノールアミン等の表面張力調整剤;緩
衝液によるpH調整剤、防カビ剤等である。
【0035】また染料を分散させるため以外の目的のた
めに、インクの成分として各種の界面活性剤等を必要に
応じて添加することができる。
めに、インクの成分として各種の界面活性剤等を必要に
応じて添加することができる。
【0036】本発明におけるインクは、上記の色素、色
素を分散させる化合物、溶剤、水、その他添加物ととも
に、従来公知の分散方法、混合方法等を用いて製造する
ことができる。
素を分散させる化合物、溶剤、水、その他添加物ととも
に、従来公知の分散方法、混合方法等を用いて製造する
ことができる。
【0037】本発明のインクジェットプリント方法は、
上記布帛に上記インクの小滴をインクジェット法で着滴
させて、少なくとも2色以上のインクによる混色部を形
成するものである。この場合、混色部の各色素の付着量
の合計は、0.01〜1mg/cm2 、好ましくは0.
015〜0.6mg/cm2 、より好ましくは0.02
〜0.4mg/cm2 とするものである。この値は、イ
ンクの吐出量とインク中の色素濃度を実測することによ
り求めることができる。色素の付着量が0.01mg/
cm2未満では、高濃度の発色が難しいので本発明の効
果が明確にならない。又、1mg/cm2 を超える場合
は、濃度、色再現範囲、染色安定性等の向上の顕著な効
果が認められない。
上記布帛に上記インクの小滴をインクジェット法で着滴
させて、少なくとも2色以上のインクによる混色部を形
成するものである。この場合、混色部の各色素の付着量
の合計は、0.01〜1mg/cm2 、好ましくは0.
015〜0.6mg/cm2 、より好ましくは0.02
〜0.4mg/cm2 とするものである。この値は、イ
ンクの吐出量とインク中の色素濃度を実測することによ
り求めることができる。色素の付着量が0.01mg/
cm2未満では、高濃度の発色が難しいので本発明の効
果が明確にならない。又、1mg/cm2 を超える場合
は、濃度、色再現範囲、染色安定性等の向上の顕著な効
果が認められない。
【0038】インクジェットプリントに用いるインクジ
ェット方式は、従来公知のいずれのインクジェット方式
でもよいが、例えば、特開昭54−59936号公報に
記載されている方法で、熱エネルギーの作用を受けたイ
ンクが急激な体積変化を生じ、この状態変化による作用
力によって、インクをノズルから吐出させる方式、即
ち、バブルジェット方式が最も有効である。これは、上
記方式は複数のノズルを有する記録ヘッドを用いる場
合、各ノズル間のインクの吐出速度のばらつきが小さ
く、インクの吐出速度が5〜20m/secの範囲に集
約されており、この速度で分散染料を含むインクが布帛
に衝突した場合の着滴時の液滴の繊維に対する浸透の具
合が最適となるためと思われる。本発明では、かかる方
式で長時間連続的にプリントを行ってもそのヒーター上
の異物の沈着や断線が発生せず、安定したプリントが可
能である。
ェット方式は、従来公知のいずれのインクジェット方式
でもよいが、例えば、特開昭54−59936号公報に
記載されている方法で、熱エネルギーの作用を受けたイ
ンクが急激な体積変化を生じ、この状態変化による作用
力によって、インクをノズルから吐出させる方式、即
ち、バブルジェット方式が最も有効である。これは、上
記方式は複数のノズルを有する記録ヘッドを用いる場
合、各ノズル間のインクの吐出速度のばらつきが小さ
く、インクの吐出速度が5〜20m/secの範囲に集
約されており、この速度で分散染料を含むインクが布帛
に衝突した場合の着滴時の液滴の繊維に対する浸透の具
合が最適となるためと思われる。本発明では、かかる方
式で長時間連続的にプリントを行ってもそのヒーター上
の異物の沈着や断線が発生せず、安定したプリントが可
能である。
【0039】上記インクジェットプリント方法におい
て、特に高い効果を得る条件としては、吐出液滴が20
〜200pl、インク打込量が4〜40nl/mm2 、
駆動周波数1.5KHz以上、及びヘッド温度35〜6
0℃が好ましい。
て、特に高い効果を得る条件としては、吐出液滴が20
〜200pl、インク打込量が4〜40nl/mm2 、
駆動周波数1.5KHz以上、及びヘッド温度35〜6
0℃が好ましい。
【0040】以上のようにして布帛上に付与されたイン
クは、この状態では単に付着しているに過ぎないので、
引続き繊維への色素の染着及び未染着の色素の除去工程
を施す必要がある。このような染着及び未染着の色素の
除去方法は、従来公知の方法でよい。なかでも、染着法
に関しては、HTスチーミング法またはサーモゾル法を
用いることが好ましい。さらにHTスチーミング法の場
合、140℃〜180℃で2分〜30分間の処理条件の
場合が好ましく、160℃〜180℃で6分〜8分間の
処理条件の場合がより好ましい。サーモゾル法の場合
は、160℃〜210℃で10秒〜5分の処理条件の場
合が好ましく、180℃〜210℃で20秒〜2分の処
理条件の場合がより好ましい。
クは、この状態では単に付着しているに過ぎないので、
引続き繊維への色素の染着及び未染着の色素の除去工程
を施す必要がある。このような染着及び未染着の色素の
除去方法は、従来公知の方法でよい。なかでも、染着法
に関しては、HTスチーミング法またはサーモゾル法を
用いることが好ましい。さらにHTスチーミング法の場
合、140℃〜180℃で2分〜30分間の処理条件の
場合が好ましく、160℃〜180℃で6分〜8分間の
処理条件の場合がより好ましい。サーモゾル法の場合
は、160℃〜210℃で10秒〜5分の処理条件の場
合が好ましく、180℃〜210℃で20秒〜2分の処
理条件の場合がより好ましい。
【0041】なお、得られたプリント物は、必要に応じ
て、所望の大きさに切り離され、切り離された片は縫
着、接着、溶着等、最終的な加工品を得るための工程が
施され、ネクタイ、ハンカチ等の加工品を得ることがで
きる。
て、所望の大きさに切り離され、切り離された片は縫
着、接着、溶着等、最終的な加工品を得るための工程が
施され、ネクタイ、ハンカチ等の加工品を得ることがで
きる。
【0042】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更
に具体的に説明する。なお、文中部及び%とあるのは特
に断りのない限り重量基準である。
に具体的に説明する。なお、文中部及び%とあるのは特
に断りのない限り重量基準である。
【0043】
実施例1分散染料液I〜IIIの調製 ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム 5部 イオン交換水 75部 ジエチレングリコール 5部 上記成分を混合し、この溶液に下記色素15部をそれぞ
れ加え、30分間プレミキシングを行った後、下記の条
件で分散処理を行った。 色素 イエロー (I)−1 (分散染料液I用) レッド (III)−5 (分散染料液II用) シアン (V)−8 (分散染料液III用) 分散機 サンドグラインダー(五十嵐機械製) 粉砕メディア ジルコニウムビーズ1mm径 粉砕メディアの充填率 60%(体積) 粉砕時間 3時間 さらにフロロポアフィルターFP−250(住友電工社
製)にてろ過し粗大粒子を除去して分散染料液I〜II
Iを得た。インクA〜Cの製造 ・上記分散染料液I〜III 40部 ・チオジグリコール 20部 ・ジエチレングリコール 10部 ・イオン交換水 30部 上記の全成分を混合し、混合液を酢酸でpH5〜7に調
整し、インクA〜Cを得た。
れ加え、30分間プレミキシングを行った後、下記の条
件で分散処理を行った。 色素 イエロー (I)−1 (分散染料液I用) レッド (III)−5 (分散染料液II用) シアン (V)−8 (分散染料液III用) 分散機 サンドグラインダー(五十嵐機械製) 粉砕メディア ジルコニウムビーズ1mm径 粉砕メディアの充填率 60%(体積) 粉砕時間 3時間 さらにフロロポアフィルターFP−250(住友電工社
製)にてろ過し粗大粒子を除去して分散染料液I〜II
Iを得た。インクA〜Cの製造 ・上記分散染料液I〜III 40部 ・チオジグリコール 20部 ・ジエチレングリコール 10部 ・イオン交換水 30部 上記の全成分を混合し、混合液を酢酸でpH5〜7に調
整し、インクA〜Cを得た。
【0044】ポリエステル100%の織布を、あらかじ
め処理液(尿素10%、アルギン酸ソーダ2%、水88
%)に浸し、絞り率30%で脱水後乾燥した。この織布
に前述のインクA〜Cをカラーバブルジェットプリンタ
ーBJC820(商品名 キヤノン製)に搭載し、各2
×4cmの下記のパターンのプリントを行った。
め処理液(尿素10%、アルギン酸ソーダ2%、水88
%)に浸し、絞り率30%で脱水後乾燥した。この織布
に前述のインクA〜Cをカラーバブルジェットプリンタ
ーBJC820(商品名 キヤノン製)に搭載し、各2
×4cmの下記のパターンのプリントを行った。
【0045】
【表1】 表1 パターン 使用インク 各色印字密度 印字密度(合計) 1 A,B 各50% 100% 2 A,C 各50% 100% 3 B,C 各50% 100% 4 A,B 各100% 200% 5 A,C 各100% 200% 6 B,C 各100% 200% (本検討に使用したプリンタは、印字密度100%のと
きインク打ち込み量8.0nl/mm2 である。) ついで170℃で6〜8分間の蒸熱処理による定着を行
った。その後、これを中性洗剤で洗浄して、プリント物
の発色性及び濃度について評価した。その結果、表2に
示したようにK/S値の相対評価によって判定した混色
部の発色安定性が格段に良好で、しかも印字密度100
%部でも濃色が得られた。
きインク打ち込み量8.0nl/mm2 である。) ついで170℃で6〜8分間の蒸熱処理による定着を行
った。その後、これを中性洗剤で洗浄して、プリント物
の発色性及び濃度について評価した。その結果、表2に
示したようにK/S値の相対評価によって判定した混色
部の発色安定性が格段に良好で、しかも印字密度100
%部でも濃色が得られた。
【0046】実施例2分散染料液IV〜VIの調製 リグニンスルホン酸ナトリウム 2部 イオン交換水 73部 ジエチレングリコール 15部 上記成分を混合し、この溶液に下記色素10部をそれぞ
れ加え、30分間プレミキシングを行った後、下記の条
件で分散処理を行った。 色素 イエロー I−2 (分散染料液IV用) レッド IV−6 (分散染料液V用) シアン V−8 (分散染料液VI用) 分散機 サンドグラインダー(五十嵐機械製) 粉砕メディア ガラスビーズ0.5mm径 粉砕メディアの充填率 70%(体積) 粉砕時間 3時間 さらにフロロポアフィルターFP−250(住友電工社
製)にてろ過し粗大粒子を除去して分散染料液IV〜V
Iを得た。インクD〜Fの製造 ・上記分散染料液IV〜VI 30部 ・ジエチレングリコール 20部 ・テトラエチレングリコールジメチルエーテル 5部 ・イオン交換水 45部 上記の全成分を混合し、混合液を酢酸でpH5〜7に調
整し、インクD〜Fを得た。
れ加え、30分間プレミキシングを行った後、下記の条
件で分散処理を行った。 色素 イエロー I−2 (分散染料液IV用) レッド IV−6 (分散染料液V用) シアン V−8 (分散染料液VI用) 分散機 サンドグラインダー(五十嵐機械製) 粉砕メディア ガラスビーズ0.5mm径 粉砕メディアの充填率 70%(体積) 粉砕時間 3時間 さらにフロロポアフィルターFP−250(住友電工社
製)にてろ過し粗大粒子を除去して分散染料液IV〜V
Iを得た。インクD〜Fの製造 ・上記分散染料液IV〜VI 30部 ・ジエチレングリコール 20部 ・テトラエチレングリコールジメチルエーテル 5部 ・イオン交換水 45部 上記の全成分を混合し、混合液を酢酸でpH5〜7に調
整し、インクD〜Fを得た。
【0047】実施例1に使用したに織布に上記のように
して得られたインクD〜Fを実施例1と同様の方法で同
様のパターンをプリントした。ついで200℃で40〜
50秒間のサーモゾル処理による定着を行った。その
後、これを中性洗剤で洗浄して、プリント物の発色性及
び濃度について評価した。その結果、表2に示したよう
にK/S値の相対評価によって判定した混色部の発色安
定性が格段に良好で、しかも印字密度100%部でも濃
色が得られた。
して得られたインクD〜Fを実施例1と同様の方法で同
様のパターンをプリントした。ついで200℃で40〜
50秒間のサーモゾル処理による定着を行った。その
後、これを中性洗剤で洗浄して、プリント物の発色性及
び濃度について評価した。その結果、表2に示したよう
にK/S値の相対評価によって判定した混色部の発色安
定性が格段に良好で、しかも印字密度100%部でも濃
色が得られた。
【0048】実施例3分散染料液VII〜IXの調製 βナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物 20部 イオン交換水 50部 ジエチレングリコール 10部 上記成分を混合し、この溶液に下記色素20部をそれぞ
れ加え、30分間プレミキシングを行った後、下記の条
件で分散処理を行った。 色素 イエロー II−3 (分散染料液VII用) レッド III −5 (分散染料液VIII用) シアン V−9 (分散染料液IX用) 分散機 パールミル(アシザワ製) 粉砕メディア ガラスビーズ1mm径 粉砕メディアの充填率 50%(体積) 吐出速度 100ml/min さらにフロロポアフィルターFP−250(住友電工社
製)にてろ過し粗大粒子を除去して分散染料液VII〜
IXを得た。インクG〜Iの製造 ・上記分散染料液VII〜IX 50部 ・ビスヒドロキシエチルスルホン 15部 ・ジエチレングリコール 15部 ・イソプロピルアルコール 1部 ・イオン交換水 19部 上記の全成分を混合し、混合液を酢酸でpH5〜7に調
整し、インクG〜Iを得た。
れ加え、30分間プレミキシングを行った後、下記の条
件で分散処理を行った。 色素 イエロー II−3 (分散染料液VII用) レッド III −5 (分散染料液VIII用) シアン V−9 (分散染料液IX用) 分散機 パールミル(アシザワ製) 粉砕メディア ガラスビーズ1mm径 粉砕メディアの充填率 50%(体積) 吐出速度 100ml/min さらにフロロポアフィルターFP−250(住友電工社
製)にてろ過し粗大粒子を除去して分散染料液VII〜
IXを得た。インクG〜Iの製造 ・上記分散染料液VII〜IX 50部 ・ビスヒドロキシエチルスルホン 15部 ・ジエチレングリコール 15部 ・イソプロピルアルコール 1部 ・イオン交換水 19部 上記の全成分を混合し、混合液を酢酸でpH5〜7に調
整し、インクG〜Iを得た。
【0049】ポリエステル70%、綿30%の混紡した
織布をあらかじめ処理液(尿素10%、カルボキシメチ
ルセルロース2%、水88%)に浸したあと、絞り率3
0%で脱水後乾燥した。この織布に上述のインクG〜I
を実施例1と同様の方法で同様のパターンをプリントし
た。ついで170℃で6分〜8分間蒸熱処理を行った。
その後、これを中性洗剤で洗浄して、プリント物の発色
性及び濃度について評価した。その結果、表2に示した
ようにK/S値の相対評価によって判定した混色部の発
色安定性が格段に良好で、しかも印字密度100%部で
も濃色が得られた。
織布をあらかじめ処理液(尿素10%、カルボキシメチ
ルセルロース2%、水88%)に浸したあと、絞り率3
0%で脱水後乾燥した。この織布に上述のインクG〜I
を実施例1と同様の方法で同様のパターンをプリントし
た。ついで170℃で6分〜8分間蒸熱処理を行った。
その後、これを中性洗剤で洗浄して、プリント物の発色
性及び濃度について評価した。その結果、表2に示した
ようにK/S値の相対評価によって判定した混色部の発
色安定性が格段に良好で、しかも印字密度100%部で
も濃色が得られた。
【0050】比較例1分散染料液X〜XIの調製 ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム 5部 イオン交換水 75部 ジエチレングリコール 5部 上記成分を混合し、この溶液に下記分散染料用色素15
部をそれぞれ加え、30分間プレミキシングを行った
後、下記の条件で分散処理を行った。 色素 C.I.ディスパーズイエロー56 (分散染料液X用) C.I.ディスパーズレッド43 (分散染料液XI用) 分散機 サンドグラインダー(五十嵐機械製) 粉砕メディア ジルコニウムビーズ1mm径 粉砕メディアの充填率 60%(体積) 粉砕時間 3時間 さらにフロロポアフィルターFP−250(住友電工社
製)にてろ過し粗大粒子を除去して分散染料液X〜XI
を得た。インクJ〜Kの製造 ・上記分散染料液X〜XI 40部 ・チオジグリコール 20部 ・ジエチレングリコール 10部 ・イオン交換水 30部 上記の全成分を混合し、混合液を酢酸でpH5〜7に調
整し、インクJ〜Kを得た。
部をそれぞれ加え、30分間プレミキシングを行った
後、下記の条件で分散処理を行った。 色素 C.I.ディスパーズイエロー56 (分散染料液X用) C.I.ディスパーズレッド43 (分散染料液XI用) 分散機 サンドグラインダー(五十嵐機械製) 粉砕メディア ジルコニウムビーズ1mm径 粉砕メディアの充填率 60%(体積) 粉砕時間 3時間 さらにフロロポアフィルターFP−250(住友電工社
製)にてろ過し粗大粒子を除去して分散染料液X〜XI
を得た。インクJ〜Kの製造 ・上記分散染料液X〜XI 40部 ・チオジグリコール 20部 ・ジエチレングリコール 10部 ・イオン交換水 30部 上記の全成分を混合し、混合液を酢酸でpH5〜7に調
整し、インクJ〜Kを得た。
【0051】実施例1に使用した織布に上記のインクJ
〜Kと実施例1で用いたインクCとを用い、実施例1と
同様の方法で同様のパターンをプリントした。ついで1
60℃で6〜8分間の蒸熱処理による定着を行った。そ
の後、これを中性洗剤で洗浄して、プリント物の発色性
及び濃度について評価した。その結果、表2に示したよ
うに実施例1と比較してK/S値の相対評価によって判
定した混色部の発色安定性が悪く、しかも印字密度10
0%部で濃色が得られなかった。
〜Kと実施例1で用いたインクCとを用い、実施例1と
同様の方法で同様のパターンをプリントした。ついで1
60℃で6〜8分間の蒸熱処理による定着を行った。そ
の後、これを中性洗剤で洗浄して、プリント物の発色性
及び濃度について評価した。その結果、表2に示したよ
うに実施例1と比較してK/S値の相対評価によって判
定した混色部の発色安定性が悪く、しかも印字密度10
0%部で濃色が得られなかった。
【0052】比較例2分散染料液XIIの調製 ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム 5部 イオン交換水 75部 ジエチレングリコール 5部 上記成分を混合し、この溶液に下記分散染料用色素15
部を加え、30分間プレミキシングを行った後、下記の
条件で分散処理を行った。 色素 C.I.ディスパーズイエロー163 分散機 サンドグラインダー(五十嵐機械製) 粉砕メディア ジルコニウムビーズ1mm径 粉砕メディアの充填率 60%(体積) 粉砕時間 3時間 さらにフロロポアフィルターFP−250(住友電工社
製)にてろ過し粗大粒子を除去して分散染料液XIIを
得た。インクLの製造 ・上記分散染料液XII 40部 ・チオジグリコール 20部 ・ジエチレングリコール 10部 ・イオン交換水 30部 上記の全成分を混合し、混合液を酢酸でpH5〜7に調
整し、インクLを得た。
部を加え、30分間プレミキシングを行った後、下記の
条件で分散処理を行った。 色素 C.I.ディスパーズイエロー163 分散機 サンドグラインダー(五十嵐機械製) 粉砕メディア ジルコニウムビーズ1mm径 粉砕メディアの充填率 60%(体積) 粉砕時間 3時間 さらにフロロポアフィルターFP−250(住友電工社
製)にてろ過し粗大粒子を除去して分散染料液XIIを
得た。インクLの製造 ・上記分散染料液XII 40部 ・チオジグリコール 20部 ・ジエチレングリコール 10部 ・イオン交換水 30部 上記の全成分を混合し、混合液を酢酸でpH5〜7に調
整し、インクLを得た。
【0053】実施例1に使用した織布に上述のインクL
と実施例1で使用したインクB、Cとを用い、実施例1
と同様の方法で同様のパターン1〜5をプリントした。
ついで160℃で6〜8分間の蒸熱処理による定着を行
った。その後、これを中性洗剤で洗浄して、プリント物
の発色性及び濃度について評価した。その結果、表2に
示したように実施例1と比較してK/S値の相対評価に
よって判定した混色部の発色安定性が悪く、しかも印字
密度100%部で濃色が得られない場合もあった。
と実施例1で使用したインクB、Cとを用い、実施例1
と同様の方法で同様のパターン1〜5をプリントした。
ついで160℃で6〜8分間の蒸熱処理による定着を行
った。その後、これを中性洗剤で洗浄して、プリント物
の発色性及び濃度について評価した。その結果、表2に
示したように実施例1と比較してK/S値の相対評価に
よって判定した混色部の発色安定性が悪く、しかも印字
密度100%部で濃色が得られない場合もあった。
【0054】比較例3分散染料液XIIIの調製 βナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物 20部 イオン交換水 50部 ジエチレングリコール 10部 上記成分を混合し、この溶液に下記分散染料用色素20
部を加え、30分間プレミキシングを行った後、下記の
条件で分散処理を行った。 色素 C.I.ディスパーズレッド227 分散機 パールミル(アシザワ製) 粉砕メディア ガラスビーズ1mm径 粉砕メディアの充填率 50%(体積) 吐出速度 100ml/min さらにフロロポアフィルターFP−250(住友電工社
製)にてろ過し粗大粒子を除去して分散染料液XIII
を得た。インクMの製造 ・上記分散染料液XIII 50部 ・ビスヒドロキシエチルスルホン 15部 ・ジエチレングリコール 15部 ・イソプロピルアルコール 1部 ・イオン交換水 19部 上記の全成分を混合し、混合液を酢酸でpH5〜7に調
整し、インクMを得た。
部を加え、30分間プレミキシングを行った後、下記の
条件で分散処理を行った。 色素 C.I.ディスパーズレッド227 分散機 パールミル(アシザワ製) 粉砕メディア ガラスビーズ1mm径 粉砕メディアの充填率 50%(体積) 吐出速度 100ml/min さらにフロロポアフィルターFP−250(住友電工社
製)にてろ過し粗大粒子を除去して分散染料液XIII
を得た。インクMの製造 ・上記分散染料液XIII 50部 ・ビスヒドロキシエチルスルホン 15部 ・ジエチレングリコール 15部 ・イソプロピルアルコール 1部 ・イオン交換水 19部 上記の全成分を混合し、混合液を酢酸でpH5〜7に調
整し、インクMを得た。
【0055】実施例3に使用した織布に上述のインクM
と実施例3で使用したインクGおよびIとを用い、実施
例1と同様の方法で同様のパターンをプリントした。つ
いで160℃で6〜8分間の蒸熱処理による定着を行っ
た。その後、これを中性洗剤で洗浄して、プリント物の
発色性及び濃度について評価した。その結果、表2に示
したように実施例3と比較してK/S値の相対評価によ
って判定した混色部の発色安定性が悪く、しかも印字密
度100%部で濃色が得られなかった。
と実施例3で使用したインクGおよびIとを用い、実施
例1と同様の方法で同様のパターンをプリントした。つ
いで160℃で6〜8分間の蒸熱処理による定着を行っ
た。その後、これを中性洗剤で洗浄して、プリント物の
発色性及び濃度について評価した。その結果、表2に示
したように実施例3と比較してK/S値の相対評価によ
って判定した混色部の発色安定性が悪く、しかも印字密
度100%部で濃色が得られなかった。
【0056】
【表2】 *1 実施例1、3、比較例1、3については6分間蒸熱処理したものと、8 分間蒸熱処理したものについてそれぞれK/S値を測定し、その差を見た。
【0057】実施例2については40秒間サーモゾル処
理したものと50秒間処理したものについてそれぞれK
/S値を測定し、その差を見た。
理したものと50秒間処理したものについてそれぞれK
/S値を測定し、その差を見た。
【0058】○:K/S値の差が1以下。(加熱条件に
よる差が小さい。) △:K/S値の差が1〜2。(加熱条件による差が多少
ある。) ×:K/S値の差が2以上。(加熱条件による差が大き
い。) K/S=(1−R)2 /2R R:最大吸収波長の反射率 Rの値は、ミノルタ分光測色計CM−2022を用いて
測定した。
よる差が小さい。) △:K/S値の差が1〜2。(加熱条件による差が多少
ある。) ×:K/S値の差が2以上。(加熱条件による差が大き
い。) K/S=(1−R)2 /2R R:最大吸収波長の反射率 Rの値は、ミノルタ分光測色計CM−2022を用いて
測定した。
【0059】*2 印字密度100%及び200%部の
2色の混色部(3色による3通りの組み合わせすべて)
の発色後のK/S値を測定して、100%と200%部
の相対評価によって100%部の濃淡度を判定した。
2色の混色部(3色による3通りの組み合わせすべて)
の発色後のK/S値を測定して、100%と200%部
の相対評価によって100%部の濃淡度を判定した。
【0060】○:3通りとも200%部のK/S値が1
00%部の1.5倍未満(100%部でも全てで濃色が
得られる) △:1通り以上が200%部のK/S値が100%部の
1.5倍未満(100%部でも一部で濃色が得られる) ×:3通りとも200%部のK/S値が100%部の
1.5倍以上(100%部では全てで濃色が得られな
い)
00%部の1.5倍未満(100%部でも全てで濃色が
得られる) △:1通り以上が200%部のK/S値が100%部の
1.5倍未満(100%部でも一部で濃色が得られる) ×:3通りとも200%部のK/S値が100%部の
1.5倍以上(100%部では全てで濃色が得られな
い)
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、本
発明の特定構造のイエロー、レッド、シアンのインクの
いずれかを布帛上で混色させたさいに、濃度が濃く、鮮
明で、色再現範囲が広く、生産安定性にすぐれたプリン
ト物を得ることができる。
発明の特定構造のイエロー、レッド、シアンのインクの
いずれかを布帛上で混色させたさいに、濃度が濃く、鮮
明で、色再現範囲が広く、生産安定性にすぐれたプリン
ト物を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 真理子 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 袴田 慎一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内
Claims (9)
- 【請求項1】 少なくともイエロー、レッド、及びシア
ンの3色のインクを、インクジェット方式によって、布
帛上に付与してプリントを行う方法であって、(a)前
記インクの少なくとも2色のインクを少なくとも一部が
重なるように布帛上に付与する工程、(b)前記インク
が付与された布帛を熱処理する工程、(c)前記熱処理
した布帛を洗浄する工程、の3工程を少なくとも有し、 前記布帛が分散染料で染色可能な繊維を含有する布帛で
あり、 前記インクが何れも色素、色素を分散する化合物、及
び、水性液媒体を少なくとも含有し、 前記イエローインクは色素として、下記一般式(I) 【化1】 (R1 はアルキル、アリール、シクロアルキル又はアル
コキシを表わす)および下記一般式(II) 【化2】 (XはCl又はBrを表わす)で表わされる化合物の中
から選ばれる少なくとも1種を含有し、前記レッドイン
クは、色素として下記一般式(III ) 【化3】 (R2 はアルキル又はアルコキシを表わす)および下記
一般式(IV) 【化4】 (R3 およびR4 はアルキル又はシアノアルキルを表わ
す)で表わされる化合物の中から選ばれる少なくとも1
種を含有し、前記シアンインクは色素として下記一般式
(V) 【化5】 (R5 はアルキル又はアルコキシアルキルを表わす)で
表わされる化合物の中から選ばれる少なくとも1種を含
有していることを特徴とするインクジェットプリント方
法。 - 【請求項2】 前記布帛がポリエステル繊維を含むもの
である請求項1に記載のインクジェットプリント方法。 - 【請求項3】 前記熱処理が、高温蒸熱法またはサーモ
ゾル法である請求項1に記載のインクジェットプリント
方法。 - 【請求項4】 前記インクジェット方式が熱エネルギー
を利用してインクを吐出させるインクジェット方式であ
る請求項1に記載のインクジェットプリント方法。 - 【請求項5】 前記インクの吐出速度が5〜20m/s
ecである請求項1ないし4に記載のインクジェットプ
リント方法。 - 【請求項6】 前記(a)工程の前に前記布帛を前処理
する工程を含む請求項1に記載のインクジェットプリン
ト方法。 - 【請求項7】 請求項1ないし6のいづれか1つに記載
のインクジェットプリント方法によりプリントされたプ
リント物。 - 【請求項8】 請求項1記載のインクジェットプリント
方法に使用する少なくともイエローインク、レッドイン
ク、及び、シアンインクを含むインクセット。 - 【請求項9】 イエロー、レッド、シアンのうちの少な
くとも2色の色素が少なくとも一部重複した状態で染着
されているプリント物であって、 前記イエロー色素が、下記一般式(I) 【化6】 (R1 はアルキル、アリール、シクロアルキル又はアル
コキシを表わす)および下記一般式(II) 【化7】 (XはCl又はBrを表わす)で表わされる化合物の中
から選ばれる少なくとも1種を含有し、前記レッド色素
が、下記一般式(III ) 【化8】 (R2 はアルキル又はアルコキシを表わす)および下記
一般式(IV) 【化9】 (R3 およびR4 はアルキル又はシアノアルキルを表わ
す)で表わされる化合物の中から選ばれる少なくとも1
種を含有し、前記シアンインクは色素として下記一般式
(V) 【化10】 (R5 はアルキル又はアルコキシアルキルを表わす)で
表わされる化合物の中から選ばれる少なくとも1種を含
有し、前記プリント物が分散染料で染色可能な繊維を含
有する布帛にプリントされたものであることを特徴とす
る請求項1ないし6のいづれか1つに記載の方法による
プリント物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7257554A JPH09105082A (ja) | 1995-10-04 | 1995-10-04 | インクジェットプリント方法、及び、プリント物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7257554A JPH09105082A (ja) | 1995-10-04 | 1995-10-04 | インクジェットプリント方法、及び、プリント物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09105082A true JPH09105082A (ja) | 1997-04-22 |
Family
ID=17307902
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7257554A Pending JPH09105082A (ja) | 1995-10-04 | 1995-10-04 | インクジェットプリント方法、及び、プリント物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09105082A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019001871A (ja) * | 2017-06-13 | 2019-01-10 | 日本化薬株式会社 | インクセット及びインクジェット記録方法 |
JP2019001870A (ja) * | 2017-06-13 | 2019-01-10 | 日本化薬株式会社 | インクセット及びインクジェット記録方法。 |
JP2021038391A (ja) * | 2020-10-14 | 2021-03-11 | 日本化薬株式会社 | インクセット及びインクジェット記録方法。 |
CN116656151A (zh) * | 2023-04-18 | 2023-08-29 | 浙江龙盛集团股份有限公司 | 一种分散红染料组合物和染料制品及其应用 |
-
1995
- 1995-10-04 JP JP7257554A patent/JPH09105082A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019001871A (ja) * | 2017-06-13 | 2019-01-10 | 日本化薬株式会社 | インクセット及びインクジェット記録方法 |
JP2019001870A (ja) * | 2017-06-13 | 2019-01-10 | 日本化薬株式会社 | インクセット及びインクジェット記録方法。 |
JP2021038391A (ja) * | 2020-10-14 | 2021-03-11 | 日本化薬株式会社 | インクセット及びインクジェット記録方法。 |
CN116656151A (zh) * | 2023-04-18 | 2023-08-29 | 浙江龙盛集团股份有限公司 | 一种分散红染料组合物和染料制品及其应用 |
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