JPH09104432A - 梱包用コンテナ - Google Patents

梱包用コンテナ

Info

Publication number
JPH09104432A
JPH09104432A JP7287985A JP28798595A JPH09104432A JP H09104432 A JPH09104432 A JP H09104432A JP 7287985 A JP7287985 A JP 7287985A JP 28798595 A JP28798595 A JP 28798595A JP H09104432 A JPH09104432 A JP H09104432A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
sides
flap
auxiliary
flaps
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7287985A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Shimatani
繁 島谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pioneer Electronic Corp filed Critical Pioneer Electronic Corp
Priority to JP7287985A priority Critical patent/JPH09104432A/ja
Publication of JPH09104432A publication Critical patent/JPH09104432A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cartons (AREA)
  • Buffer Packaging (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コストメリットがあり、緩衝効果に優れた梱
包用コンテナを提供する。 【構成】 コンテナの上面または底面の形成には用いな
い補助フラップを折曲して中空状の緩衝部を形成し、こ
れをコンテナのコーナーに配置するとともに、緩衝部は
被梱包物と嵌合する切欠を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【0001】
【0002】
【産業上の利用分野】本発明はダンボール等の厚紙を用
いて形成される梱包用コンテナの改良に関する。
【0003】
【0002】
【0004】
【従来の技術】段ボール等の厚紙を折曲げて立方体状に
形成した梱包用のコンテナが従来より知られている。こ
の種のコンテナは緩衝材を介して被梱包物を梱包するこ
とにより外部振動に対する耐振性を向上させている。緩
衝材は発泡スチロールなどで形成された別部材として用
意されるのが一般的であるが、コンテナを形成する厚紙
の残余部分を折曲して緩衝材を形成しコストダウンを図
る手法も知られている。
【0005】
【0003】第9図、第10図はこの一例を示すもので
ある。101〜104は側面板であり、それぞれ折曲線
A、B、Cを介してx方向に連続して形成されている。
また、これと垂直なy方向には、折曲線A、B、Cと垂
直である折曲線D、E、F、Gを介して緩衝板101a
〜104a、101b〜104b及び101c〜104
c、101d〜104dが2枚連続して形成されてお
り、さらに同方向には折曲線H、Iを介してフラップ1
01e〜104e、101f〜104fが形成されてい
る。これらのフラップ101e〜104e、101f〜
104fはコンテナの上面及び底面を形成するものであ
る。
【0006】
【0004】第10図はコンテナを組み上げた状態を示
すものであるが、連続する2つの緩衝板101a〜10
4a、101b〜104b及び101c〜104c、1
01d〜104dは折曲線D、E、F、Gで180度折
り曲げられた状態でコンテナの各隅部に位置しこれが緩
衝部となる。この緩衝部は被梱包物Pとコンテナとの間
に位置し、外部振動が被梱包物に直接伝わらないように
作用するものである。
【0007】
【0005】
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この緩衝部は
緩衝板2枚分の厚みでしかないため、ケースを形成する
厚紙の厚さが足りないと十分な緩衝作用を得ることがで
きないという問題がある。ところが、緩衝部を形成する
にあたっては、折曲線D、E、F、Gにおいて180度
折曲しなければならないので、厚紙が厚すぎると折曲作
業が困難になってしまう。
【0009】
【0006】
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した問題点
を克服した梱包用コンテナを提供することを目的とした
ものであり、第一の発明は、コンテナの側面を形成する
4つの側面板と、前記側面板の4つの下辺のうちの対向
する2辺に連続して形成され、コンテナの底面をなす一
対の第1のフラップと、前記各下辺の他の2辺に連続し
て形成される第1の補助フラップと、前記側面板の4つ
の上辺のうちの対向する2辺に連続して形成され、コン
テナの上面をなす一対の第2のフラップと、前記各上辺
の他の2辺に連続して形成される第2の補助フラッペと
からなり、前記第1のフラップと第2のフラップを側面
板に対して垂直に折曲することにより全体が直方体形状
とされる梱包用コンテナケースにおいて、前記第1の補
助フラップ及び第2の補助フラップを折曲して中空状の
緩衝部を4個形成し、この緩衝部をコンテナの側面と上
面もしくは底面とが交差する隅部に設置するとともに、
緩衝部に形成した切り欠きに被梱包物を嵌合させること
により、被梱包物をコンテナ内で4点支持することを特
徴としたものである。
【0011】
【0007】また、第二の発明は、コンテナの側面を形
成する4つの側面板と、前記側面板の4つの下辺のうち
の対向する2辺に連続して形成され、コンテナの底面を
なす一対の第1のフラップと、前記各下辺の他の2辺に
連続して形成される第1の補助フラップと、前記側面板
の4つの上辺のうちの対向する2辺に連続して形成さ
れ、コンテナの上面をなす一対の第2のフラップと、前
記各上辺の他の2辺に連続して形成される第2の補助フ
ラップとからなり、前記第1のフラップと第2のフラッ
プを側面板に対して垂直に折曲することにより箱体とさ
れる梱包用コンテナケースにおいて、前記第1の補助フ
ラップ及び第2の補助フラップは、折曲線を介して一列
に連続する4つの矩形面からなり、これを折曲して緩衝
用の中空状直方体を4個形成するとともに、この中空状
直方体はその直交する2面がコンテナの側面と上面もし
くは下面に接するように設置し、前記中空状直方体の他
の直交する2面は、その折曲線を含んで連続する直交部
分を切り欠き、この切り欠きに被梱包物を嵌合させるこ
とによりコンテナ内部で被梱包物を支持することを特徴
としたものである。
【0012】
【0008】
【0013】
【作用】コンテナを形成する厚紙の残余部分によって緩
衝部を形成するのでコストダウンが図れるとともに、コ
ンテナ内部で被梱包物を浮游状態で支持することから外
部振動に対する緩衝効果も優れたものとなる。
【0014】
【0009】また、緩衝部を形成する際の厚紙の折曲は
90度で良いので、従来と比べてより厚手の紙が使用可
能となり、折曲作業も容易となる。
【0015】
【0010】
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例の詳細を図に基づいて
説明する。図1は本発明の梱包用コンテナの分解平面図
である。コンテナの側面を形成する側面板1〜4は、折
曲線A、B、Cを介してx方向に連続して形成されてい
る。フラップ5、6は側面板2からy方向に連続して形
成されており、同様にフラップ7、8は側面板4からy
方向に連続して形成されている。このフラップ5、6、
7、8はコンテナの上面及び底面を形成するものであ
る。また9は側面板4に付着されて側面板1と側面板4
とを連結する連結部である。
【0017】
【0011】緩衝部を形成する補助フラップ10、11
は側面板1からy方向に連続して形成されており、同様
に補助フラップ12、13は側面板3からy方向に連続
して形成される。ここで側面板1〜4とフラップ5、7
及び補助フラップ10、12にわたって連続する辺は折
曲線Dとなり、同様に側面板1〜4とフラップ6、8及
び補助フラップ11、13にわたって連続する辺も折曲
線Eとなる。
【0018】
【0012】補助フラップ10には前記した折曲線D、
Eと平行な3本の折曲線10、10、10が設け
られており、これらの折曲線により補助フラップ10は
側面板1に隣接する第一の部分10からさらにy方向
に連続する第二の部分10、第三の部分10、第四
の部分10に分割されている。ここで第一の部分10
、第二の部分10及び第三の部分10のy方向に
おける幅は同じ長さであり、第四の部分10はこれよ
り短い幅となっている。更に第二の部分10と第三の
部分10に跨る領域には切欠10が形成されている
が、これは後述するように被梱包物Pを支持する支持部
を形成するものである。
【0019】
【0013】他の補助フラップ11、12、13もこれ
と同様の構成とされており、それぞれ3本の折曲線11
〜11、12〜12及び13〜13が設け
られて、第一の部分11、11、11、第二の部
分12、12、12、第三の部分13、1
、13、第四の部分14、14、14、に
分割されるとともに、それぞれに切欠11、12
13が設けられている。
【0020】
【0014】次にコンテナの組み上げと被梱包物の梱包
作業の手順について第2図、第3図ないし第4図を基に
して説明する。この組み上げ作業は、第1図に示された
折曲線の全てを90度に山折りすることで行われるもの
である。
【0021】
【0015】まず第2図(a)に示すように、連結部9
を側面板4に接着して側面板1と側面板4を連結するこ
とにより、コンテナの側面部を組み立てる。更にフラッ
プ5、7を折曲げて両者をテープで止めることによりコ
ンテナの底部を組み立てる。次に第2図(b)に示すよ
うに、補助フラップ10の各折曲線10〜10と緩
衝板12の各折曲線12〜12を90度折曲げて緩
衝部10´、12´を形成する。緩衝部10´、12´
は断面が四角形の中空状に構成されるとともに、各切欠
10、12はコンテナ底部と側面部が交差する隅の
対角に位置する。
【0022】
【0016】次に第3図(a)に示すように、被梱包物
Pの隣接する隅部を切欠10、12に嵌め合わせ、
緩衝部10´、12´によって被梱包物Pを支持させた
あと、第3図(b)、第4図(a)に示されるように、
補助フラップ11の各折曲線11〜11と補助フラ
ップの各折曲線13〜13を折曲げて緩衝部11
´、13´を形成し、切欠11、13を正被梱包物
Pの残る2隅に嵌合させる。この状態で被梱包物Pは各
緩衝部10´、11´、12´、13´によって4点支
持される。最後に第4図(b)に示すようにフラップ
6、8を折り込み、テープで止めてコンテナの上面を形
成する。以上で梱包作業は終了する。
【0023】
【0017】第5図は被梱包物Pが梱包された状態を示
す図である。図示されるように、被梱包物Pは、コンテ
ナ本体を形成する上面、側面、底面とは非接触状態で支
持されているため、コンテナに加えられた衝撃が直接伝
達される恐れはない。なお本実施例では、被梱包物Pの
互いに平行な4辺を含む4箇所の隅部を支持するよう緩
衝部を設けたが、これに限ることなく、底面側で支持さ
れる隅部に含まれた二辺と上面側で支持される隅部に含
まれた二辺とが互いに直交するような位置関係となるよ
うに緩衝部を設けても良い。また、切欠の大きさを適宜
調節することで、大きさの異なる被梱包物Pに対しても
対応することもできる。
【0024】
【0018】以上本発明の一実施例について説明した
が、次に本発明の他の実施態様について説明する。
【0025】
【0019】第6図は緩衝部を形成する際の補助フラッ
プの折曲げ方向を変更したもので、第5図の場合と比べ
て折曲線における折曲げの向きをすべて反対にしたもの
である。この構成によれば、第3図(a)に示したよう
なコンテナ内部にある被梱包物Pに対して補助フラップ
の切欠を嵌め合わせる作業をより簡単に行うことができ
る。
【0026】
【0020】第7図(a)は補助フラップに形成された
切欠形状を変更したものである。すなわち、第1図の場
合において矩形状の切欠10を形成していた代わりに
H字状の切欠溝106を形成したものである。ここで切
欠の溝106に囲まれる補強部107は折曲線10d、
10eにおいて折曲されるようになっている。
【0027】
【0021】第7図(b)は、この補助フラップで緩衝
部を形成し被梱包物Pの隅部に嵌め合わせた状態を示
す。図示されるように、補強部107の面が被梱包物P
に当接して被梱包物Pの支持を補助している。この実施
例によれば、第5図の場合と比べて被梱包物Pを嵌め合
わせる作業に若干手間がかかるが、緩衝効果はより優れ
たものとなる。
【0028】
【0022】更に被梱包物Pが相当に重い場合の対応と
して、別部材からなる補強材を別途用意しても良い。例
えば第8図に示すように、緩衝部と側面板の間の隙間に
板状の補強板14を挿入しても良いし、板材を折曲加工
して各緩衝部の間に嵌め合えるように形成した補強部材
15を用意しても良い。又、緩衝部の補強としては、そ
の中空内部の隅に発泡スチロールなどからなる角材16
をあてがって補強しても良い。
【0029】
【0023】
【0030】
【発明の効果】以上説明したとおり本発明の梱包用コン
テナは、コンテナを形成する厚紙の残余部分によって緩
衝部を形成しコストダウンが図れるとともに、被梱包物
はコンテナの上面、側面、底面に非接触状態で支持され
ることから外部衝撃に対する緩衝効果も優れたものとな
る。また、緩衝部を形成する際の厚紙の折曲は90度で
良いので、従来と比べてより厚手の紙が使用可能とな
り、折曲作業も容易となる。更に、本発明の梱包用コン
テナは極めて簡易な構成であるので、市販されているA
段ボール紙、AB段ボール紙を利用して簡単に形成でき
るという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分解平面図
【図2】本発明の組み立て手順を示す図
【図3】本発明の組み立て手順を示す図
【図4】本発明の組み立て手順を示す図
【図5】本発明の組み立て図
【図6】本発明の他の実施態様を示す図
【図7】本発明の他の実施態様を示す図
【図8】本発明の他の実施態様を示す図
【図9】本発明の従来例を示す図
【図10】本発明の従来例を示す図
【符号の説明】
1〜4・・・・・側面板 5〜8・・・・・フラップ 9・・・・・・・連結部 10〜13・・・補助フラップ 14・・・・・・補強板 15・・・・・・補強部材 16・・・・・・角材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年11月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はダンボール等の厚紙を用
いて形成される梱包用コンテナの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】段ボール等の厚紙を折曲げて立方体状に
形成した梱包用のコンテナが従来より知られている。こ
の種のコンテナは緩衝材を介して被梱包物を梱包するこ
とにより外部振動に対する耐振性を向上させている。緩
衝材は発泡スチロールなどで形成された別部材として用
意されるのが一般的であるが、コンテナを形成する厚紙
の残余部分を折曲して緩衝材を形成しコストダウンを図
る手法も知られている。
【0003】第9図、第10図はこの一例を示すもので
ある。101〜104は側面板であり、それぞれ折曲線
A、B、Cを介してx方向に連続して形成されている。
また、これと垂直なy方向には、折曲線A、B、Cと垂
直である折曲線D、E、F、Gを介して緩衝板101a
〜104a、101b〜104b及び101c〜104
c、101d〜104dが2枚連続して形成されてお
り、さらに同方向には折曲線H、Iを介してフラップ1
01e〜104e、101f〜104fが形成されてい
る。これらのフラップ101e〜104e、101f〜
104fはコンテナの上面及び底面を形成するものであ
る。
【0004】第10図はコンテナを組み上げた状態を示
すものであるが、連続する2つの緩衝板101a〜10
4a、101b〜104b及び101c〜104c、1
01d〜104dは折曲線D、E、F、Gで180度折
り曲げられた状態でコンテナの各隅部に位置しこれが綬
衝部となる。この緩衝部は被梱包物Pとコンテナとの間
に位置し、外部振動が被梱包物に直接伝わらないように
作用するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この緩衝部は
緩衝板2枚分の厚みでしかないため、ケースを形成する
厚紙の厚さが足りないと十分な緩衝作用を得ることがで
きないという問題がある。ところが、綬衝部を形成する
にあたっては、折曲線D、E、F、Gにおいて180度
折曲しなければならないので、厚紙が厚すぎると折曲作
業が困難になってしまう。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した問題点
を克服した梱包用コンテナを提供することを目的とした
ものであり、第一の発明は、コンテナの側面を形成する
4つの側面板と、前記側面板の4つの下辺のうちの対向
する2辺に連続して形成され、コンテナの底面をなす一
対の第1のフラップと、前記各下辺の他の2辺に連続し
て形成される第1の補助フラップと、前記側面板の4つ
の上辺のうちの対向する2辺に連続して形成され、コン
テナの上面をなす一対の第2のフラップと、前記各上辺
の他の2辺に連続して形成される第2の補助フラッペと
からなり、前記第1のフラップと第2のフラップを側面
板に対して垂直に折曲することにより全体が直方体形状
とされる梱包用コンテナケースにおいて、前記第1の補
助フラップ及び第2の補助フラップを折曲して中空状の
緩衝部を4個形成し、この緩衝部をコンテナの側面と上
面もしくは底面とが交差する隅部に設置するとともに、
綬衝部に形成した切り欠きに被梱包物を嵌合させること
により、被梱包物をコンテナ内で4点支持することを特
徴としたものである。
【0007】また、第二の発明は、コンテナの側面を形
成する4つの側面板と、前記側面板の4つの下辺のうち
の対向する2辺に連続して形成され、コンテナの底面を
なす一対の第1のフラップと、前記各下辺の他の2辺に
連続して形成される第1の補助フラップと、前記側面板
の4つの上辺のうちの対向する2辺に連続して形成さ
れ、コンテナの上面をなす一対の第2のフラップと、前
記各上辺の他の2辺に連続して形成される第2の補助フ
ラップとからなり、前記第1のフラップと第2のフラッ
プを側面板に対して垂直に折曲することにより箱体とさ
れる梱包用コンテナケースにおいて、前記第1の補助フ
ラップ及び第2の補助フラップは、折曲線を介して一列
に連続する4つの矩形面からなり、これを折曲して緩街
用の中空状直方体を4個形成するとともに、この中空状
直方体はその直交する2面がコンテナの側面と上面もし
くは下面に接するように設置し、前記中空状直方体の他
の直交する2面は、その折曲線を含んで連続する直交部
分を切り欠き、この切り欠きに被梱包物を嵌合させるこ
とによりコンテナ内部で被梱包物を支持することを特徴
としたものである。
【0008】
【作用】コンテナを形成する厚紙の残余部分によって緩
衝部を形成するのでコストダウンが図れるとともに、コ
ンテナ内部で被梱包物を浮游状態で支持することから外
部振動に対する緩衝効果も優れたものとなる。
【0009】また、緩衝部を形成する際の厚紙の折曲は
90度で良いので、従来と比べてより厚手の紙が使用可
能となり、折曲作業も容易となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例の詳細を図に基づいて
説明する。図1は本発明の梱包用コンテナの分解平面図
である。コンテナの側面を形成する側面板1〜4は、折
曲線A、B、Cを介してx方向に連続して形成されてい
る。フラップ5、6は側面板2からy方向に連続して形
成されており、同様にフラップ7、8は側面板4からy
方向に連続して形成されている。このフラップ5、6、
7、8はコンテナの上面及び底面を形成するものであ
る。また9は側面板4に付着されて側面板1と側面板4
とを連結する連結部である。
【0011】緩衝部を形成する補助フラップ10、11
は側面板1からy方向に連続して形成されており、同様
に補助フラップ12、13は側面板3からy方向に連続
して形成される。ここで側面板1〜4とフラップ5、7
及び補助フラップ10、12にわたって連続する辺は折
曲線Dとなり、同様に側面板1〜4とフラップ6、8及
び補助フラップ11、13にわたって連続する辺も折曲
線Eとなる。
【0012】補助フラップ10には前記した折曲線D、
Eと平行な3本の折曲線10、10、10が設け
られており、これらの折曲線により補助フラップ10は
側面板1に隣接する第一の部分10からさらにy方向
に連続する第二の部分10、第三の部分10、第四
の部分10に分割されている。ここで第一の部分10
、第二の部分10及び第三の部分10のy方向に
おける幅は同じ長さであり、第四の部分10はこれよ
り短い幅となっている。更に第二の部分10と第三の
部分10に跨る領域には切欠10が形成されている
が、これは後述するように被梱包物Pを支持する支持部
を形成するものである。
【0013】他の補助フラップ11、12、13もこれ
と同様の構成とされており、それぞれ3本の折曲線11
〜11、12〜12及び13〜13が設け
られて、第一の部分11、11、11、第二の部
分12、12、12、第三の部分13、1
、13、第四の部分14、14、14、に
分割されるとともに、それぞれに切欠11、12
13が設けられている。
【0014】次にコンテナの組み上げと被梱包物の梱包
作業の手順について第2図、第3図ないし第4図を基に
して説明する。この組み上げ作業は、第1図に示された
折曲線の全てを90度に山折りすることで行われるもの
である。
【0015】まず第2図(a)に示すように、連結部9
を側面板4に接着して側面板1と側面板4を連結するこ
とにより、コンテナの側面部を組み立てる。更にフラッ
プ5、7を折曲げて両者をテープで止めることによりコ
ンテナの底部を組み立てる。次に第2図(b)に示すよ
うに、補助フラップ10の各折曲線10〜10と緩
衝板12の各折曲線12〜12を90度折曲げて緩
衝部10´、12´を形成する。緩衝部10´、12´
は断面が四角形の中空状に構成されるとともに、各切欠
10、12はコンテナ底部と側面部が交差する隅の
対角に位置する。
【0016】次に第3図(a)に示すように、被梱包物
Pの隣接する隅部を切欠10、12に嵌め合わせ、
緩衝部10´、12´によって被梱包物Pを支持させた
あと、第3図(b)、第4図(a)に示されるように、
補助フラップ11の各折曲線11〜11と補助フラ
ップの各折曲線13〜13を折曲げて綬衝部11
´、13´を形成し、切欠11、13を正被梱包物
Pの残る2隅に嵌合させる。この状態で被梱包物Pは各
緩衝部10´、11´、12´、13´によって4点支
持される。最後に第4図(b)に示すようにフラップ
6、8を折り込み、テープで止めてコンテナの上面を形
成する。以上で梱包作業は終了する。
【0017】第5図は被梱包物Pが梱包された状態を示
す図である。図示されるように、被梱包物Pは、コンテ
ナ本体を形成する上面、側面、底面とは非接触状態で支
持されているため、コンテナに加えられた衝撃が直接伝
達される恐れはない。なお本実施例では、被梱包物Pの
互いに平行な4辺を含む4箇所の隅部を支持するよう綬
衝部を設けたが、これに限ることなく、底面側で支持さ
れる隅部に含まれた二辺と上面側で支持される隅部に含
まれた二辺とが互いに直交するような位置関係となるよ
うに緩衝部を設けても良い。また、切欠の大きさを適宜
調節することで、大きさの異なる被梱包物Pに対しても
対応することもできる。
【0018】以上本発明の一実施例について説明した
が、次に本発明の他の実施態様について説明する。
【0019】第6図は緩衝部を形成する際の補助フラッ
プの折曲げ方向を変更したもので、第5図の場合と比べ
て折曲線における折曲げの向きをすべて反対にしたもの
である。この構成によれば、第3図(a)に示したよう
なコンテナ内部にある被梱包物Pに対して補助フラップ
の切欠を嵌め合わせる作業をより簡単に行うことができ
る。
【0020】第7図(a)は補助フラップに形成された
切欠形状を変更したものである。すなわち、第1図の場
合において矩形状の切欠10を形成していた代わりに
H字状の切欠溝106を形成したものである。ここで切
欠の溝106に囲まれる補強部107は折曲線10d、
10eにおいて折曲されるようになっている。
【0021】第7図(b)は、この補助フラップで緩衝
部を形成し被梱包物Pの隅部に嵌め合わせた状態を示
す。図示されるように、補強部107の面が被梱包物P
に当接して被梱包物Pの支持を補助している。この実施
例によれば、第5図の場合と比べて被梱包物Pを嵌め合
わせる作業に若干手間がかかるが、緩衝効果はより優れ
たものとなる。
【0022】更に被梱包物Pが相当に重い場合の対応と
して、別部材からなる補強材を別途用意しても良い。例
えば第8図に示すように、緩衝部と側面板の間の隙間に
板状の補強板14を挿入しても良いし、板材を折曲加工
して各緩衝部の間に嵌め合えるように形成した補強部材
15を用意しても良い。又、緩衝部の補強としては、そ
の中空内部の隅に発泡スチロールなどからなる角材16
をあてがって補強しても良い。
【0023】
【発明の効果】以上説明したとおり本発明の梱包用コン
テナは、コンテナを形成する厚紙の残余部分によって緩
衝部を形成しコストダウンが図れるとともに、被梱包物
はコンテナの上面、側面、底面に非接触状態で支持され
ることから外部衝撃に対する緩衝効果も優れたものとな
る。また、綬衝部を形成する際の厚紙の折曲は90度で
良いので、従来と比べてより厚手の紙が使用可能とな
り、折曲作業も容易となる。更に、本発明の梱包用コン
テナは極めて簡易な構成であるので、市販されているA
段ボール紙、AB段ボール紙を利用して簡単に形成でき
るという利点がある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンテナの側面を形成する4つの側面板
    と、前記側面板の4つの下辺のうちの対向する2辺に連
    続して形成され、コンテナの底面をなす一対の第1のフ
    ラップと、前記各下辺の他の2辺に連続して形成される
    第1の補助フラップと、前記側面板の4つの上辺のうち
    の対向する2辺に連続して形成され、コンテナの上面を
    なす一対の第2のフラップと、前記各上辺の他の2辺に
    連続して形成される第2の補助フラップとからなり、前
    記第1のフラップと第2のフラップを側面板に対して垂
    直に折曲することにより全体が直方体形状とされる梱包
    用コンテナケースにおいて、前記第1の補助フラップ及
    び第2の補助フラップを折曲して中空状の緩衝部を4個
    形成し、この緩衝部をコンテナの側面と上面もしくは底
    面とが交差する隅部に設置するとともに、緩衝部に形成
    した切り欠きに被梱包物を嵌合させることにより、被梱
    包物をコンテナ内で4点支持することを特徴とする梱包
    用コンテナ。
  2. 【請求項2】 コンテナの側面を形成する4つの側面板
    と、前記側面板の4つの下辺のうちの対向する2辺に連
    続して形成され、コンテナの底面をなす一対の第1のフ
    ラップと、前記各下辺の他の2辺に連続して形成される
    第1の補助フラップと、前記側面板の4つの上辺のうち
    の対向する2辺に連続して形成され、コンテナの上面を
    なす一対の第2のフラップと、前記各上辺の他の2辺に
    連続して形成される第2の補助フラップとからなり、前
    記第1のフラップと第2のフラップを側面板に対して垂
    直に折曲することにより箱体とされる梱包用コンテナケ
    ースにおいて、前記第1の補助フラップ及び第2の補助
    フラップは、折曲線を介して一列に連続する4つの矩形
    面からなり、これを折曲して緩衝用の中空状直方体を4
    個形成するとともに、この中空状直方体はその直交する
    2面がコンテナの側面と上面もしくは下面に接するよう
    に設置し、前記中空状直方体の他の直交する2面は、そ
    の折曲線を含んで連続する直交部分を切り欠き、この切
    り欠きに被梱包物を嵌合させることによりコンテナ内部
    で被梱包物を支持することを特徴とする梱包用コンテ
    ナ。
JP7287985A 1995-10-09 1995-10-09 梱包用コンテナ Pending JPH09104432A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7287985A JPH09104432A (ja) 1995-10-09 1995-10-09 梱包用コンテナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7287985A JPH09104432A (ja) 1995-10-09 1995-10-09 梱包用コンテナ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09104432A true JPH09104432A (ja) 1997-04-22

Family

ID=17724308

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7287985A Pending JPH09104432A (ja) 1995-10-09 1995-10-09 梱包用コンテナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09104432A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1574440A2 (en) 2004-03-12 2005-09-14 Funai Electric Co., Ltd. Packing container for electronic instrument
KR20180100081A (ko) * 2018-08-17 2018-09-07 황규찬 외부 충격에 대해 완충 기능을 갖는 포장상자

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1574440A2 (en) 2004-03-12 2005-09-14 Funai Electric Co., Ltd. Packing container for electronic instrument
US7303071B2 (en) 2004-03-12 2007-12-04 Funai Electric Co., Ltd. Packing container for electronic instrument
KR20180100081A (ko) * 2018-08-17 2018-09-07 황규찬 외부 충격에 대해 완충 기능을 갖는 포장상자

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3368736A (en) Carton corner reinforcement
JP2865734B2 (ja) カバー付物品容器
JP3080652U (ja) 梱包用箱
JPH0752973A (ja) 細長い物品、特にシガレット用半硬質包装体
BRPI0410581A (pt) recipientes para a expedição de produtos e peças em bruto unitária de papelão corrugado para fabricar um recipiente para expedição
JP7349775B2 (ja) 箱およびそのブランクシート
KR0166063B1 (ko) 다수의 육면체 상자용 패키지 및 그 블랭크
JPH09104432A (ja) 梱包用コンテナ
US3744703A (en) Container
JPH09301351A (ja) 包装箱
JP3174287B2 (ja) 段ボール製コーナー固定緩衝材
JPH0513710Y2 (ja)
JP2691659B2 (ja) 折畳式の段ボール製パッキン
JPH0454154Y2 (ja)
JPH0224734Y2 (ja)
JP3060605U (ja) 瓶等の包装用緩衝材及び緩衝材付き輸送箱
JPH08133340A (ja) 包装用緩衝部材
JP2567475Y2 (ja) 包装箱
JP2000327037A (ja) 空気調和機の梱包装置
JPH0644860Y2 (ja) 段ボール製固定緩衝構造体
JPH11292059A (ja) 瓶収納箱の組立式内装具
TWM655136U (zh) 食品包裝盒
JP3086911U (ja) 輸送用緩衝体
KR200250070Y1 (ko) 포장박스용 완충재
JP2002264926A (ja) 梱包箱