JPH09103987A - シート切断装置 - Google Patents

シート切断装置

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Publication number
JPH09103987A
JPH09103987A JP25838795A JP25838795A JPH09103987A JP H09103987 A JPH09103987 A JP H09103987A JP 25838795 A JP25838795 A JP 25838795A JP 25838795 A JP25838795 A JP 25838795A JP H09103987 A JPH09103987 A JP H09103987A
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JP
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circular blade
cutting
blade
sheet
main
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Application number
JP25838795A
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English (en)
Inventor
Nariyasu Akahani
成康 赤埴
Junichi Nakao
順一 中尾
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HMY Ltd
Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
HMY Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定な双方向切断が可能な、小型のシート材
切断装置を提供する。 【解決手段】 往復動する主円形刃と、主円形刃とトー
イン角を有して接し、主円形刃とともに往復動する第1
の従円形刃と、主円形刃とトーイン角を有して接し、主
円形刃とともに往復動する第2の従円形刃とを有し、往
路においては主円形刃と第1の従円形刃によりシートを
切断し、復路においては主円形刃と第2の従円形刃によ
りシートを切断する装置である。好ましくは円形刃同士
の相対位置を固定する支持部材と、該支持部材を往復路
に沿って案内するガイドレールとを具備する。また、支
持部材に主円形刃の軸に平行な回転軸の周りに回動可能
な回動機構を具備して、円形刃の位置を調整することが
できる。また、切断に関与しない従円形刃は、切断に関
与する従円形刃よりも下方に位置させるか、あるいは政
断転よりも前方に位置させることが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート状の被切断
物を切断するためのシート切断装置に関するものであ
り、特に往復方向の切断が可能なシート切断装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ、ファクシミリなどの
記録装置に搭載されているシート切断装置としては、例
えば特公昭50−24466号公報に記載されるような
切断幅に対応する幅を持つ2つの刃物を使用して、一方
の刃物を旋回動作させ他方の刃物に交差圧接することに
よりシート材を切断する、いわゆるロータリ式切断装置
がある。また、実公昭58−37594号公報に記載さ
れるような切断幅に対応する幅を有する2つの刃物を使
用して、一方の刃物を上下動させ他方の刃物と圧接摺動
させてシート材を切断する、いわゆるギロチン式シート
切断装置がある。これらの装置は、切断幅に対応する2
つの刃物を使用するため、シート材をすばやく切断でき
るという利点がある。なお、これらのシート材切断装置
は切断幅に対応する刃物を駆動する必要があるため、切
断幅が広くなるとサイズの大きい刃物を駆動することに
なり駆動機構の負荷が大きくなるという問題がある。し
たがって、これらのシート材切断装置は切断幅の広いシ
ート材を切断する装置としての小型化にとっては不利で
ある。
【0003】上述したシート材切断装置に対して、実開
平4−128195号公報あるいは実開平3−8868
8号公報に記載されるような切断幅に対応する幅を有す
る固定刃物に対して、円形刃もしくはナイフエッジ状の
刃物を圧接摺動させながら移動させて、この移動距離分
の切断を行う刃物移動型のシート材切断装置が提案され
ている。この刃物移動型のシート材切断装置は、切断刃
物自体が移動するものであり、移動する刃物のサイズは
切断幅に制約されず小型で良いため、刃物の駆動機構の
負荷が上述したロータリ式やギロチン式の刃物に比べて
少なく、幅の広いシートを切断する装置の小型化にとっ
て有利である。さらに、特開平7−24782号公報、
特開平7−52085号公報、特開平2−250793
号公報あるいは実開平1−149288号公報に記載さ
れるように、2つ円形の刃物をお互いに圧接するように
組み合わせて組体とし、この組体そのものを、刃物の圧
接部にシート材がくるように移動させてシート材を切断
する別のタイプの刃物移動型のシート材切断装置が提案
されている。この円形刃−円形刃移動型のシート切断装
置は、上述した固定刃物を有する刃物移動型の切断装置
に比べて、小型の2枚の円形刃だけでよく、さらに装置
の小型化および軽量化が可能であるという利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した円形刃−円形
刃移動型のシート材切断装置はシート材切断装置の小型
化に対して有利な構造である。通常、円形刃−円形刃移
動型のシート切断装置は、特開平7−52085号公報
に記載されるように、シート材を切断した後、切断前の
待機位置へ戻る一方向切断を行う構造を有している。た
とえば、上述した特開平7−52085号公報に記載さ
れるように円形刃同士にトーイン角を設け、切断方向前
方で点接触させ、この点を切断点に対応させている。こ
のようにトーイン角を設けることにより、円形刃同士は
実質的に一点で交差圧接することとなり、切断反力に対
抗するための強い圧接力を得ることが可能としている。
このようにトーイン角を有する構造は装置の小型化にと
っては有利である。しかし、トーイン角を設けること
は、一点で接触することになるため、接触点が前側とな
る方向にしか切断できない。
【0005】これに対して、上述した特開平2−250
793号公報には、上述した一方向切断ばかりでなく、
円形刃の移動の往路および復路ともに切断を行う双方向
の切断が可能な構造が開示されている。すなわち、特開
平2−250793号公報に記載されたシート材切断装
置によれば、円形刃の形状をカップ状あるいはくぼみの
ある皿状として円周状の縁を刃先として利用することに
より、この円周状の縁同士を接触させ、2点の接触点を
形成して、上述した2点の接触点をそれぞれ往方向の切
断部および復方向の切断部に対応させ、双方向の切断を
行なうものである。しかし、2点で接触させるというこ
とは、圧接力が半減するとともに、切断中の圧接力を保
持するのに有効なトーイン角を設けることができない。
そのため、上述したような一対の円形刃によって双方向
の切断を安定して行うためには、円形刃の剛性を高めた
り、圧接力を高めたり、円形刃周縁部を鋭く加工する必
要がある。これは、安価で小型、軽量であることを要求
されるシート材切断装置としては不利である。
【0006】また、双方向に切断するための別の構成と
して、たとえば図14に示す米国特許934951号公
報に記載された装置は、金属材料の切断に用いられる装
置であるが、往路の切断と復路の切断とを別体として、
円形刃17,18と円形刃19,20の対を設ける装置
も知られている。すなわち、この装置は、4枚の円形刃
を支持部材7に組み込む構造である。しかし、このよう
に、4枚の刃物を使用する機構は、複雑でコストがかか
るとともに、刃物部分が大きくなり、小型化が要求され
るファクシミリ等のOA機器に組み込む切断装置として
は不利である。本発明の目的は、双方向の切断が安定し
て可能であり、しかも小型化が達成できる円形刃−円形
刃移動型のシート切断装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、双方向の切
断が安定して行なうためには、往路用にトーイン角を設
定した主円形刃と往路用従円形刃の組み合わせと、復路
用にトーイン角を設定した主円形刃と復路用従円形刃の
組み合わせとが必要であることを確認した。そしてその
構成を検討した結果、主円形刃が往路用と復路用とで兼
用でき、計3枚の切断刃物によって、双方向の切断が可
能であることを見いだし本発明に到達した。
【0008】すなわち、本発明は、往復動する主円形刃
と、主円形刃とトーイン角を有して接し、該主円形刃と
ともに往復動する第1の従円形刃と、前記主円形刃とト
ーイン角を有して接し、前記主円形刃とともに往復動す
る第2の従円形刃とを有し、往路においては前記主円形
刃と前記第1の従円形刃によりシートを切断し、復路に
おいては前記主円形刃と前記第2の従円形刃によりシー
トを切断するシート切断装置である。
【0009】より具体的には主円形刃と第1の従円形刃
と第2の従円形刃との相対的な軸位置を固定する支持部
材と、該支持部材を往復路に沿って案内するガイドレー
ルとを具備するものとする。これにより、主円形刃の円
周上に異なる圧接点を形成するように、第1の従円形刃
と第2の従円形刃とが支持部材によって配置されたもの
となる。
【0010】上述した構成に加えて、支持部材に、主円
形刃の軸に平行な回転軸の周りに回動可能な回動機構を
具備することにより、シート材と円形刃との位置を往路
および復路においてそれぞれ調整することが可能とな
る。具体的には、通常は往路と復路の切断位置を同じレ
ベルに調整することになる。また、本発明においては、
切断に関与しない円形刃とシート材とが接触すると、シ
ート材にキズが発生する場合があるが、切断に関与しな
い円形刃を切断に関与する円形刃よりも下方に位置する
ように配置すれば、切断後に自重によりたわむシート材
と切断に関与しない円形刃とが接触するのを防止でき好
ましいものとなる。また、切断に関与しない従円形刃を
切断方向前方に位置するように配置すれば、切断点より
後方には従円形刃がなく、切断によってたわむシート材
と切断に関与しない円形刃とが接触するのをより有効に
防止でき、好ましいものとなる。
【0011】また、上述した回動機構の回動中心は、主
円形刃の回転軸心と実質的に一致させると、回動機構の
ために新たに回転軸を設ける必要がなくなり、構造が簡
素化できる。また、本発明においては、切断に関与する
少なくとも一つの円形刃に強制回転を与える駆動機構を
具備することが安定な切断のためには望ましい。より好
ましくは主円形刃を強制回転させる。また、本発明にお
いては、主円形刃の径に対して、第1の従円形刃および
第2の従円形刃の径は小径とすることができる。従円形
刃を小型化することは、装置の大型化を防ぐのに有効で
ある。
【0012】
【発明の実施の態様】上述したように、本発明の最大の
特徴とするところは、双方向の切断を安定して行うため
に第1の従円形刃と第2の従円形刃と主円形刃の計3枚
の円形刃を具備することにある。具体的には、たとえば
図1に示すように、第1の従円形刃と第2の従円形刃を
往路用従円形刃2と復路用従円形刃3とし、主円形刃1
との計3枚の円形刃で構成させる。上述の図1は、往路
における本発明の切断機構を説明する概念図である。図
1においては、往路用従円形刃2と主円形刃1がトーイ
ン角を形成するように配置されており、往路用従円形刃
2と主円形刃1が交差圧接した接触点が実質的にシート
4の往路用の切断点となるものである。
【0013】一方復路においては、復路用従円形刃3と
主円形刃1で形成される復路用の切断点においてシート
材4が切断される。この時、復路用従円形刃2と主円形
刃1とは、往路用従円形刃2と主円形刃1の関係と同様
にトーイン角を形成する必要がある。図2に主円形刃と
従円形刃の具体的なトーイン角θの設定図を示す。図2
に示すのは図1を例として主円形刃と従円形刃の関係を
示す上面図であり、交差する刃先の角度がトーイン角と
なる。このトーイン角θのが大きすぎると刃先の噛み合
いによる抵抗が大きく円形刃が回転し難くなる場合があ
り、反対に小さ過ぎると噛み合いが不安定となる場合が
ある。本発明における好ましいトーイン角θのは0.1
〜2度である。また、往路用と復路用でトーイン角を一
致させる必要はなく、刃物の設計に基づいて任意に設定
可能である。
【0014】この構成により、シート材切断において最
も重要な切断に関与する刃物同士の相対位置を実質的に
固定したまま切断ができ、安定な切断が可能となる。本
発明では主円形刃を共通にしているため、4枚の円形刃
を使用して切断するよりも小型化が達成できる。また、
円形刃が少ないことにより、4枚の円形刃を有する装置
に比べて切断を終えたシート材と刃物が接触しにくくな
り、刃物によってシート材にキズが発生するのを防止す
る点において有効である。
【0015】上述したように本発明において、支持部材
を、主円形刃の軸に実質的に平行な回転軸の周りに回動
可能な回動機構を設けることにより、シート材と主円形
刃と切断に関与する従円形刃との位置を最適化すること
が可能である。たとえば図1に示す配置においては、従
円形刃である往路用円形刃の配置位置によっては、シー
ト材4が、往路用円形刃と主円形刃との接触点すなわち
切断点に達する前に、往路用円形刃2に接触してしまい
シート材が切断点に導入されずに切断不具合を起こす場
合がある。このような場合は、図3に示すように、シー
ト材4が主円形刃と従円形刃の間隙に直接導入可能なよ
うに、円形刃同士の相対的な軸位置を固定したまま回動
させ調整することが有効である。この時の回動軸の位置
は特に限定しないが、回動軸の新たな設定による切断精
度の低下を防止するためには、図3に示すように主円形
刃回転軸5を回動軸6と兼ねることが望ましい。例え
ば。図3において図示しない支持部材により各円形刃同
士の相対的な軸位置を固定しておき、回転軸5を支持部
材の回動軸6と兼ねることにより、往路から復路への方
向転換の際に、図面に対して左回りに回動させれば、主
円形刃1と復路用円形刃3を図3に示す所定の位置に配
置することができる。
【0016】また、上述したように、切断に関与しない
円形刃とシート材とが接触すると、シート材にキズが発
生するので、これを防止するためには、切断に関与しな
い円形刃を切断に関与する円形刃よりも切断方向下方あ
るいは前方に位置するように配置することが望ましい。
例えば図4に示すように、主円形刃1に対してお互いに
ほぼ90度ずれた位置に往路用従円形刃2と復路用従円
形刃3を配置し、切断方向の前方かつ下方に切断に関与
しない円形刃を配置すれば、切断に関与しない従円形刃
のある位置ではシート材が切断されていないため、切断
中にシート材がたわんで従円形刃と接触することがなく
なり、シート材にキズが発生するのを防止するのに有効
な構成となる。また、たとえば図4に示す往路方向の切
断から復路方向の切断への方向転換においては、主円形
刃の回転軸に一致する回動軸6を中心にして、各円形刃
の相対的な軸位置を固定する図示しない支持部材を図面
に対して右回りに回動すれば、主円形刃1と復路用円形
刃3を図3に示す所定の位置に配置することができる。
【0017】また図4では、従円形刃同士が90度ずれ
た位置に配置した好ましい例であるが、切断に関与しな
い円形刃が、切断に関与する円形刃よりも下方に位置す
るようにすれば、シートにキズが発生するのを防止する
のに効果がある。たとえば、従円形刃同士を180度ず
らして、切断に関与しない従円形刃を切断点から遠ざけ
るのも有効である。また、本発明の支持部材としては、
例えば図5に示す主円形刃1と従円形刃である往路用円
形刃2と復路用円形刃3と連結する構成を採用すること
ができる。本発明で採用する支持部材はシート材との接
触してシート材を傷つけないように、する必要があり、
図5に示すように、主円形刃と従円形刃との連結部は切
断方向の後方に位置させ、かつ切断されたシート材の間
隙に連結部が位置するように調整することが望ましい。
【0018】本発明は、主円形刃と従円形刃とをシート
材の切断方向に往復移動させて切断するものである。円
形刃の移動機構は、例えば図7に示す支持部材を切断幅
方向に差し渡したワイヤ9a,bで引っ張る構造を採用
できるほか、実開平3−88688号などに記載される
ようなスクリュを用いた移動機構などを採用することが
可能である。また、上述したように本発明においては、
切断に関与するすくなくとも一つの円形刃に強制回転を
与える駆動機構を有することが望ましいものである。こ
の強制回転機構としては、例えば、図14に示す切断幅
方向に差し渡したガイドレール8に、主円形刃1に連結
したOリング14を接触させて、円形刃の移動により円
形刃に回転力を付与する機構、図13に示す主円形刃1
に回転用ワイヤ16を巻き付けて張り渡しておき、主円
形刃1移動する時の回転用ワイヤ16との摩擦によって
主円形刃に回転力を与える機構を採用することができ
る。
【0019】
【実施例】
(実施例1)図5、図6は、図4に示す主円形刃1と往
路用従円形刃2および復路用従円形刃3を支持部材7に
配置した図であり、導入されるシート材4と各円形刃と
の位置関係を示すものである。図5は往路方向の切断状
態を示し、図6は復路方向の切断状態を示す。切断は、
図5に示す位置で往方向aに切断していき、往方向の切
断終了後、右回りへ約90度回動して、復方向bの切断
を行うものである。これにより双方向の切断を可能とし
ている。
【0020】より具体的な装置構成例を図7、図8、図
9および図10に示す。図7は往路方向の動作を示す
図、図8は図7の側面図、図9は復路方向の動作を示す
図、図10は図7のP−P断面図である。これらの図に
示す装置においては、図5に示す配置に主円形刃1、往
路用円形刃2および復路用円形刃3を配置した支持部材
7は、主円形刃回転軸5を回動軸6として回転自在にガ
イドレール8に設けたガイド溝を摺動するスライダ13
に連結しており、これにより支持部材の回動動作を可能
としている。またガイドレール8は、切断幅方向に延長
されており、支持部材7を案内するとともに、シート材
4の載置面を形成するものである。また、支持部材の回
動はシートの幅方向に差し渡されたワイヤ9aの一端を
支持部材7の回動軸6に設けた揺動ローラ10を巻くよ
うに支持部材7の基部11aに固定し、一方端9bを反
対方向から揺動ローラを巻くように支持部材の基部11
bに固定している。
【0021】こうすることにより、往方向aに、図示し
ないモータ等の移動手段によってワイヤ9aを引っ張る
と、基部11aが引っ張られ、支持部材は回動軸6を中
心に左回りに回動する。すると支持部材に設けたストッ
パローラ12aが、ガイドレール8の裏面に接触して図
7で示す位置に支持部材が保持される。そして、さらに
ワイヤ9aを引っ張ることにより、図7で示す位置を保
持したまま、スライダ13がガイドレール8を摺動しつ
つ、移動し進行方向aに移動して往路方向の切断を行
う。反対に復方向bにワイヤ9bを引っ張ると、基部1
1bが引っ張られ、持部材は回動軸6を中心に右回りに
回動する。すると支持部材7に設けたストッパローラ1
2bが、ガイドレール8の裏面に接触して図8で示す位
置に支持部材7が保持される。そして復方向bの切断を
進行できる。
【0022】また、本シート切断装置においては、図1
0に示すように主円形刃1には、ガイドレールの裏面に
接するOリング14を具備しており、支持部材7の移動
とともに、主円形刃1にシート材を引き込む方向の強制
回転を与えることができるものである。また、図10に
示すように、主円形刃1と従円形刃との圧接力は、主円
形刃1の軸に設けた圧接バネ15によって付与するもの
とした。
【0023】(実施例2)図11、図12、図13は、
図3に示す主円形刃1と往路用従円形刃2および復路用
従円形刃3を支持部材7に配置した本発明の別の実施例
を示す図であり、導入されるシート材4と各円形刃との
位置関係を示すものである。図11は往路方向の切断状
態を示す図であり、図12は復路方向の切断状態を示す
図であり、図13は図11および図12で示す装置の側
面図である。切断は、図11に示す位置で往方向aに切
断していき、往方向の切断終了後、左回りへ約60度回
動して、復方向bの切断を行うものである。これにより
双方向の切断を可能としている。
【0024】より具体的には、円筒状の主円形刃1、往
路用円形刃2および復路用円形刃3を配置し配置した支
持部材7は、図13に示すように主円形刃回転軸5を回
動軸6として回転自在にガイドレール8に設けたガイド
溝を摺動するスライダ13に連結しており、これにより
支持部材の回動動作を可能としている。ガイドレールは
図13において、図面の表裏方向に延長して配置される
ものであって、切断幅方向の案内と、シートの載置を行
うものである。
【0025】また、支持部材の回動はシートの幅方向に
差し渡されたワイヤ9は、支持部材を回動させるととも
に、支持部材の移動を行うものである。支持部材7の一
端に連結されたワイヤ9を、図示しないモータ等の移動
手段によって往方向aに引っ張ることにより、回動軸6
を始点として図11において右周りに回動する。すると
支持部材に設けたストッパローラ12が、ガイドレール
8の表面に接触して図11で示す位置に支持部材が保持
される。そして、さらにワイヤ9を引っ張ることによ
り、図11で示す位置を保持したまま、図13に示すス
ライダ13がガイドレール8を摺動しつつ、移動し進行
方向aに移動して往方向の切断を行う。反対に復路方向
bにワイヤ9を引っ張ると、支持部材7は回動軸6を中
心に図面の左回りに回動する。すると支持部材7に設け
たストッパローラ12が、ガイドレール8の表面に接触
して図12で示す位置に支持部材7が保持される。そし
て復方向bの切断を進行できる。
【0026】また、本シート切断装置においては、図1
1、図12および図13に示すように円筒状の主円形刃
1には、回転用ワイヤ16が巻きついており、回転用ワ
イヤ16は切断幅方向に張り渡されている。これによ
り、支持部材が移動すると主円形刃1と回転用ワイヤ1
6の摩擦によって、主円形刃1に強制回転を与えること
ができるものである。また、図13に示すように、主円
形刃1と従円形刃との圧接力は、従円形刃2,3の軸に
設けた圧接バネ15によって付与するものとした。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、双方向の切断が安定し
て可能であり、かつ刃物が大きくなるのを防ぐことが可
能であるため、小型化および高速化が要求されるファク
シミリ等のOA機器に組み込む切断装置として極めて有
効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシート切断装置の基本構成図を示す図
である。
【図2】主円形刃と従円形刃で形成されるトーイン角を
説明する図である。
【図3】回動機構を有する本発明のシート切断装置の基
本構成図を示す図である。
【図4】回動機構を有する本発明の別のシート切断装置
の基本構成図を示す図である。
【図5】往方向の切断における、シート材と本発明の各
円形刃との位置関係を示す図である。
【図6】復方向の切断における、シート材と本発明の各
円形刃との位置関係を示す図である。
【図7】往方向の切断における本発明のシート切断装置
の具体例を示す図である。
【図8】図7に示す本発明のシート切断装置の側面図で
ある。
【図9】復方向の切断における本発明のシート切断装置
の具体例を示す図である。
【図10】図7に示す本発明のシート切断装置のP−P
断面図である。
【図11】往方向の切断における本発明のシート切断装
置の別の具体例を示す図である。
【図12】復方向の切断における本発明のシート切断装
置の別の具体例を示す図である。
【図13】図11、図12に示す本発明のシート切断装
置の側面図である。
【図14】従来の双方向切断装置の構成例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 主円形刃、2 往路用円形刃、3 復路用円形刃、
4 シート材、5 主円形刃回転軸、6 回動軸、7
支持部材、8 ガイドレール、9 ワイヤ、10 揺動
ローラ、11 基部、12 ストッパローラ、13 ス
ライダ、14 Oリング、15 圧接バネ、16 回転
用ワイヤ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 往復動する主円形刃と、主円形刃とトー
    イン角を有して接し、該主円形刃とともに往復動する第
    1の従円形刃と、前記主円形刃とトーイン角を有して接
    し、前記主円形刃とともに往復動する第2の従円形刃と
    を有し、 往路においては前記主円形刃と前記第1の従円形刃によ
    りシートを切断し、 復路においては前記主円形刃と前記第2の従円形刃によ
    りシートを切断することを特徴とするシート切断装置。
  2. 【請求項2】 主円形刃と第1の従円形刃と第2の従円
    形刃との相対的な軸位置を固定する支持部材と、該支持
    部材を往復路に沿って案内するガイドレールとを具備し
    ていることを特徴とする請求項1に記載のシート切断装
    置。
  3. 【請求項3】 支持部材は、主円形刃の軸に平行な回転
    軸の周りに回動可能な回動機構を具備することを特徴と
    する請求項2に記載のシート切断装置。
  4. 【請求項4】 切断に関与しない従円形刃は、切断に関
    与する円形刃よりも下方に位置するように配置されるこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のシ
    ート切断装置。
  5. 【請求項5】 切断に関与しない従円形刃は、切断に関
    与する円形刃よりも切断方向前方に位置するように配置
    されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに
    記載のシート切断装置。
  6. 【請求項6】 回動機構の回転軸は、主円形刃の回転軸
    心と一致するものであることを特徴とする請求項3ない
    し5に記載のシート切断装置。
  7. 【請求項7】 切断に関与する少なくとも一つの円形刃
    に強制回転を与える駆動機構を具備することを特徴とす
    る請求項1ないし6のいずれかに記載のシート切断装
    置。
  8. 【請求項8】 主円形刃の径に対して第1の従円形刃お
    よび第2の従円形刃の径は小径であることを特徴とする
    請求項1ないし7のいずれかに記載のシート切断装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11858259B2 (en) 2019-05-28 2024-01-02 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Bi-directional cutting modules

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