JPH1076496A - シート材の切断装置の回転刃回転機構 - Google Patents

シート材の切断装置の回転刃回転機構

Info

Publication number
JPH1076496A
JPH1076496A JP23375696A JP23375696A JPH1076496A JP H1076496 A JPH1076496 A JP H1076496A JP 23375696 A JP23375696 A JP 23375696A JP 23375696 A JP23375696 A JP 23375696A JP H1076496 A JPH1076496 A JP H1076496A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
sheet material
rotary
rotary blade
frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP23375696A
Other languages
English (en)
Inventor
Takamasa Onishi
孝政 大西
Zentaro Kamura
善太郎 嘉村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ONISHI RAITO KOGYOSHO KK
Onishilite Industry Co Ltd
Original Assignee
ONISHI RAITO KOGYOSHO KK
Onishilite Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ONISHI RAITO KOGYOSHO KK, Onishilite Industry Co Ltd filed Critical ONISHI RAITO KOGYOSHO KK
Priority to JP23375696A priority Critical patent/JPH1076496A/ja
Publication of JPH1076496A publication Critical patent/JPH1076496A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Nonmetal Cutting Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】回転刃を可撓性に富んだ特殊な糸を使用して強
制的に回転させるとともに、回転刃を相手側の刃に対し
て振動させなが回転させることにより、より一層切れ味
の鋭いシート材切断装置を提供する。 【解決手段】 シート材を横切るようにフレームに対し
て摺動自在に設けられた刃物台2、この刃物台2に軸支
された回転刃5と、前記回転刃5と接触して配置された
固定刃6と、同回転刃5とフレーム1との間に配置した
コロ9とから形成され、刃物台2がフレーム1に対して
移動することによってコロ9が回転しつつ回転刃5を進
行方向に前傾させながら固定刃6に対して押圧し、この
回転刃と固定刃との協働によりシート材を切断するよう
にしたシート材の切断装置において、前記回転刃5は偏
心軸5aを備え、同偏心軸5aには、フレームの両端部
間に張り渡した糸が巻回され、刃物台2が移動するのに
ともなって前記糸の作用により回転刃が強制的に回転さ
せられると同時に、偏心軸により回転刃が固定刃に対し
て振動するように構成したことを特徴とするシート材の
切断装置の回転刃回転機構である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転しつつ移動す
る1枚の円形回転刃と固定刃の協働により、あるいは2
枚の回転刃の協動によりシート材を切断するシート材切
断装置に好適な回転刃の回転機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ECR、POS端末機等のプリンタ装置
においては、ロール状に巻かれた状態の記録紙を引き出
して印字した後、切断装置を用いて所用の部分を切断し
てシートとして発行している。このような記録紙切断装
置には各種のものがあるが、最近、製造コストが高く騒
音が比較的大きいロータリ方式の切断装置の欠点を克服
するために、紙等の帯状シート材切断装置の1つとし
て、回転しつつ移動する円形の回転刃と長尺状の固定刃
との組合せによる切断装置が利用されるようになってき
た。
【0003】この種の切断装置として、本出願人はすで
に特開平5−200694号に記載のシート切断装置を
提案している。図面を参照してこの装置の概略構成を説
明すると、図9は同装置の平面図、図10は同装置の断
面図である。各図において刃物台102は、フレーム1
08に両端を軸支されているスクリュウシャフト106
に螺子嵌合しており、スクリュウシャフト106が図示
せぬモータにより回転させられると刃物台102は図9
中、左右方向に往復動できる構成となっている。
【0004】刃物台102には回転刃101が軸103
によって回転可能に軸支されており、軸103は刃物台
102に対して多少傾くことができるように刃物台10
2に対して緩く取付けられている。刃物台102には図
示の如き形状をした収納孔112が形成されており、こ
の収納孔112内にはローラ111が矢印C方向に往復
動できるように配置されている。また、フレーム108
には長尺の固定刃104が、その両端を螺子により固定
されている。
【0005】前記ローラ111は図10に示すように回
転刃101とフレーム108との間に配置されており、
更にローラ111は押さえバネ110のバネ力によって
回転刃101を介してフレーム108に適当な圧力で圧
接されている。従って、刃物台102が図9中、左方へ
の移動を開始するとローラ111はフレーム108との
摩擦力によって回転しながら収納孔112内を右端にま
で寄って壁面に当接するまで移動する。この時、回転刃
101は点P,Qの2点で支持され、回転刃101は支
持軸線PQを中心として常に固定刃104に押圧される
モーメントを受けることになり、回転刃101は常に固
定刃104との接触点Pに押圧されるように傾くことに
なる。さらに刃物台102が移動を続けるとローラ11
1がフレームとの摩擦力によって回転し、更にローラ1
11の回転によって回転刃101が回転し、固定刃10
4との間にあるシート材Sを両刃の協働により良好に切
断することができる。
【0006】また戻る時は図示しないモータによってス
クリュウシャフト106が上記とは逆方向に回転する。
この回転によって刃物台102は図中右方に移動を開始
し、上述したと同様の作用でシート材を切断する。な
お、このとき回転刃101は前述したとは逆方向に傾き
固定刃に対し適当な傾斜を保持しつつ刃物台102の移
動方向に向けて回転して行くことになる。
【0007】そして、上記装置では、刃物台がスクリュ
ウシャフト上を往動或いは復動の何れの移動時において
も回転刃によってシート材を切断することができ、か
つ、刃物台の移動方向に応じて回転刃を固定刃に対して
適宜角度で傾けることができるため、シート材の切断効
率が向上するばかりか極めてスッキリした切断面を得る
ことができる。なお、図10中の符号Dはシート材導入
スペースである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記シート材切断装置
はすでに多くのファクシミリ等の分野において充分なる
実績を残してきているが、上記の装置では長期に渡って
使用しているうちに、ローラと回転刃との摩擦力が低下
して切れ味が低下したり、腰の強いシート材を切断する
際には回転刃の回転力の不足により(回転刃とローラと
の摩擦力が不足し、ローラが空転する)切れ味が悪くな
るという問題が明らかとなってきた。そこで、本発明者
らは、さらに回転刃の回転機構について鋭意研究を進め
た結果、回転刃を可撓性に富んだ特殊な糸を使用して強
制的に回転させるとともに、回転刃を相手側の刃に対し
て振動させなが回転させることにより、より一層切れ味
の鋭いシート材切断装置の開発に成功した。
【0009】本発明は、上記知見にもとづいてなされた
ものであり、特に回転刃を偏心軸で軸支し、その偏心軸
を可撓性に富んだ糸で巻回し、刃物台の移動を利用して
強制的に回転刃を回転させつつ回転刃を振動させるよう
にした点に特徴がある。このため、本発明では、回転刃
の回転力が不足するようなことはなくなるとともに、腰
の強いシート材を切断する際にも回転刃が振動している
ため、確かな切れ味を確保することができる。また、回
転刃の強制回転機構も極めて簡単な構造であるため、大
幅な特別なコストアップの要因はなく、極めて実用的で
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため本発明が採用し
た解決手段は、シート材を横切るようにフレームに対し
て摺動自在に設けられた刃物台2、この刃物台2に軸支
された回転刃5と、前記回転刃5と接触して配置された
固定刃6と、同回転刃5とフレーム1との間に配置した
コロ9とから形成され、刃物台2がフレーム1に対して
移動することによってコロ9が回転しつつ回転刃5を進
行方向に前傾させながら固定刃6に対して押圧し、この
回転刃と固定刃との協働によりシート材を切断するよう
にしたシート材の切断装置において、前記回転刃5は偏
心軸5aを備え、同偏心軸5aには、フレームの両端部
間に張り渡した糸が巻回され、刃物台2が移動するのに
ともなって前記糸の作用により回転刃が強制的に回転さ
せられると同時に、偏心軸により回転刃が固定刃に対し
て振動するように構成したことを特徴とするシート材の
切断装置の回転刃回転機構であり、
【0011】シート材を横切るようにフレームに対して
摺動自在に設けられた刃物台2と、この刃物台2に軸支
された2枚の回転刃31、32と、前記2枚の回転刃を
押圧するスプリング35と、前記2枚の回転刃のうち一
方の回転刃とフレーム1との間に配置したコロ9とから
形成され、刃物台2がフレーム1に対して移動すること
によってコロ9が回転しつつ回転刃を進行方向に前傾し
て他方の回転刃6に対して押圧し、前記2枚の回転刃の
協働によりシート材を切断するようにしたシート材の切
断装置において、前記2枚の回転刃5の一方の回転刃に
偏心軸が備えられ、同偏心軸にはフレームの両端部間に
張り渡した糸が巻回され、刃物台2が移動するのにとも
なって前記糸の作用により同回転刃が強制的に回転させ
られると同時に、偏心軸により回転刃が他方の回転刃に
対して振動するように構成したことを特徴とするシート
材の切断装置の回転刃回転機構であり、
【0012】シート材を横切るようにフレームに対して
摺動自在に設けられた刃物台2、この刃物台2に軸支さ
れた2枚の回転刃31、32と、前記2枚の回転刃を押
圧するスプリング35と、前記2枚の回転刃のうち一方
の回転刃とフレーム1との間に配置したコロ9とから形
成され、刃物台2がフレーム1に対して移動することに
よってコロ9が回転しつつ回転刃を進行方向に前傾して
他方の回転刃6に対して押圧し、2枚の回転刃31、3
2の協働によりシート材を切断するようにしたシート材
の切断装置において、前記2枚の回転刃31、32はそ
れぞれ偏心軸33、34を備え、同偏心軸33、34に
は、フレームの両端部間に張り渡した糸11が巻回さ
れ、刃物台2が移動するのにともなって前記糸の作用に
より両回転刃が強制的に互いに逆方向に回転させられる
と同時に、偏心軸33、34により互いの回転刃が振動
するように構成したことを特徴とするシート材の切断装
置の回転刃回転機構である。
【0013】
【実施の形態】以下、図面に基づいて本発明に係わる実
施の形態を説明する。図1は本発明の実施の形態に係る
シート材切断装置の刃物台のカバーを取り除いた状態の
要部平面図、図2は図1中A−A断面図、図3は図1中
B−B断面図、図4は回転刃の回転軸の偏心状態を示す
平面図、図5は刃物台の分解斜視図であり、主要機構は
基本的に特開平5−200694号に開示したシート材
切断装置と同様であり、ここでは、本発明の特徴部を中
心に説明することとする。
【0014】図1〜図3において1はフレームであり、
このフレーム1には刃物台2のガイド部材1a、1bが
形成されており、このガイド部材1a、1bに刃物台2
が摺動自在に嵌合し、ガイド部材1a、1bに対して刃
物台2がガタの無い状態で移動できるようになってい
る。この刃物台2には、刃物台2を左右方向に移動させ
るための移動手段(無端ワイヤ3の各端部)が固定され
ている。本例では、移動手段としての無端ワイヤ3の刃
物台2への固定方法は、無端ワイヤ3の両端を刃物台2
に設けた孔2aをカラーを介して通した後、両端部の結
び目3aをワッシャ3bで支持する構造となっている
が、他の適宜固定手段で固定しても良い。
【0015】無端ワイヤ3はフレーム1の左右端部に設
けたプーリ4a、4bに巻回されており、いづれか一方
のプーリを図示せぬモータで回転させると、無端ワイヤ
に引っ張られる形で刃物台2が移動し、この移動時に刃
物台2に搭載した後述する回転刃5とフレーム1側に設
けた後述する固定刃6との協働によりシート材を切断す
る。刃物台2の往復動は、モータの正逆回転または回転
方向切換機構により無端ワイヤの回転方向を正逆転して
行う。なお、刃物台をフレームに沿って移動させる機構
としては、先に述べた従来装置と同様に刃物台と螺合す
るスクリュウシャフトを使用してもよい。
【0016】前記刃物台2は、シート材を切断するため
の回転刃5および前記回転刃5を進行方向に向けて前傾
させる機能をもったローラ9、回転刃5を固定刃6に向
けて押圧する押さえバネ8、カバー7等を具備してい
る。前記刃物台2は、樹脂等の材料により一体成形され
ており、刃物台2には回転刃5が設けられている。
【0017】回転刃5は図4に示す如く、回転刃5の中
心からΔLだけ偏心して設けられた軸5aを備えてお
り、この軸5aの下端が刃物台2に回転自在に軸支され
ているとともに、上端がカバー7に回転自在に軸支され
ている。なお、軸支部は、回転刃の前傾を許容する程度
に緩く軸支されている。また、偏心軸5aには回転刃5
を強制的に回転させるための糸11(この糸については
後述する)を巻回するプーリ5bが同軸上に設けられて
いる。また、回転軸5aにはバネ座8aが嵌合してお
り、このバネ座8aとカバー7との間に抑えバネ8が設
けられ、回転刃5はこの押さえバネ8により図中下方に
付勢されている。なお、バネ座8aと回転刃5の当接面
は、回転刃5の回転抵抗を少なくするために摩擦抵抗が
少なくなるような状態としておくことが望ましい。
【0018】刃物台2には、シート材切断時に回転刃5
を移動方向に向けて前傾させる機能を有するローラ9を
収納する収納長孔10が形成されている。収納長孔10
は、刃物台2の移動方向と平行に貫通した長孔として形
成されており、さらにこの収納長孔10には軸を持たな
いローラ9が収納されている。ローラ9は収納長孔10
の幅より少し小さい厚みをもって構成されており、さら
に、ローラ9と刃物台2は両者の摩擦抵抗を少なくする
ために、互いに摺動性のよい材質で形成しておくことが
望ましい。また、前記ローラ9はフレーム1に形成した
ガイド1a上に載置されており、押さえバネ8の付勢力
により回転刃5裏面とガイド1a上との間に挟持されて
いる。
【0019】回転刃5の偏心軸5a上のプーリ5bに
は、可撓性に富んだ糸11が巻回しており、この糸11
の一端はフレーム1の端部13に固定され、他端はスプ
リング12を介してフレーム1の端部14に固定されて
いる。糸11はスプリング12のバネ力で常に張力が与
えられているとともに、プーリ5bにしっかりと巻回さ
れている。この糸は、ポリエステルまたはそれに相当す
る素材から作られた合成繊維を使用し、この繊維を撚っ
たり、あるいは袋打ちして、太さがおよそ1000〜6
000デニール、望ましくは2000〜4500デニー
ルとして構成したものである。この糸は金属ワイヤ等に
比較して回転刃の偏心軸との摩擦係数が大きいため、回
転刃を強制回転させるのに適しており、さらに、直径の
小さい偏心軸(約直径1mm程度)にも確実に巻回して
回転力を付与しやすい。さらに、糸であるため、合成樹
脂製の偏心軸を傷つけたり、磨耗させたりすることが少
なく、糸に各種材料をコーティングすることも容易であ
り、コストも易い等の利点がある。なお、この糸に変え
て、金属ワイヤ等を使用することも可能であるが、金属
ワイヤだと、偏心軸との摩擦係数が小さいため回転刃の
回転トルクが安定せず、切れ味に影響がでてくる、また
しなやかさがないため細い軸への巻付け力が不足する、
コストが高い、相手材への攻撃性が高い(回転刃の偏心
軸が合成樹脂製の場合、軸がワイヤにより傷つけられや
すい)等の不都合がある。
【0020】フレーム1には前記回転刃5と協働しつつ
シート材を切断する固定刃6を有する刃物支持体6aが
図示せぬ螺子により取付けられている。固定刃6は、図
2に示す如く一枚の平板からなり、この刃6が刃物支持
体6aに形成した溝内に収納支持されている。図5に本
シート材切断装置の分解斜視図を示す。
【0021】上記実施の形態のシート材切断装置の作動
を説明する。図1において、刃物台2がフレーム1に沿
って図中左方に移動する状態の時を説明する。モータが
作動され無端ワイヤ3が移動し刃物台2が図中左方へ移
動を開始すると、ローラ9がフレーム1のガイド1aと
の摩擦力によって回転ながら収納長孔10内の右端に移
動し、このローラ9によって回転刃5は進行方向に対し
て僅か前方に傾き、回転刃5は固定刃6と一点で当接す
る。また刃物台2の移動により、回転刃5のプーリに巻
回している糸11の作用で回転刃5は偏心軸5aを中心
に強制的に回転させられ、また、これと同時に回転刃5
は偏心軸5aの作用により固定刃6に向けて振動する。
こうして、回転刃5は糸の作用と、偏心軸5aの作用に
より強制的に回転させられつつ、振動するため、固定刃
の当接位置を振動により常に変えながらシート材を切断
することができ、常に鋭い切れ味を得ることができる。
また、固定刃6にはシート材の切断抵抗による力が作用
するが、この力は、支持部材6aの溝部で、刃の全長に
渡って受け止められるため、刃6が撓むことがなく、常
に鋭い切れ味を得ることができる。
【0022】つづいて第2実施形態を図面を参照して説
明すると、図6は第2実施形態に係わる刃物台の平面図
である。第2実施形態は、刃物台に回転刃と協働する固
定刃を一体に設けた点に特徴があり、回転刃の回転機構
は第1実施形態と同様である。図に示す如く刃物台2に
は固定刃21を支持する支持部材20が固定されおり、
この支持部材20に回転刃5と協働する固定刃21が着
脱自在に固定されている。この形態でも、回転刃5は、
回転刃5の中心からΔLだけ偏心して設けられた軸5a
を備えており、この軸5aの下端が刃物台2に回転自在
に軸支されているとともに、上端が図示せぬカバーに回
転自在に軸支されている。なお、軸支部は、回転刃の前
傾を許容する程度に緩く軸支されている。また、偏心軸
5aには回転刃5を強制的に回転させるための糸11を
巻回するプーリ5bが同軸上に設けられている。回転刃
5の偏心軸5a上のプーリ5bには、可撓性に富んだ糸
11が巻回しており、この糸11の一端はフレーム1の
端部に固定され、他端はスプリングを介してフレーム1
の端部に固定されている。糸11はスプリングのバネ力
で常に張力が与えられているとともに、プーリ5bにし
っかりと巻回されている。
【0023】この実施形態では、第1実施形態と同様に
糸により回転刃5は強制的に回転させられつつ、偏心軸
の作用で振動をし、固定刃21と協働でシート材を切断
する。本例では、第1実施形態のようにフレームに固定
する長尺の固定刃が不要となり、短い固定刃でシート材
を切断することができ、また固定刃を本例のように構成
することにより、固定刃の交換が容易となる上、固定刃
のコストを大幅に低減することができる。
【0024】つづいて第3実施形態を図面を参照して説
明すると、図7は第3実施形態に係わる刃物台の平面図
および側面図であり、図8は2枚の回転刃の偏心軸に糸
を巻回する方法の説明図である。第3実施形態は、刃物
台に2枚の回転刃を支持し、この回転刃によりシート材
を切断するようにした点に特徴があり、回転刃の前傾機
構は第1、第2実施形態と同様である。図に示す如く刃
物台2には第1回転刃31が偏心軸33により軸支持さ
れており、また第2回転刃32が偏心軸34により軸支
持されている。第2回転刃32には同回転刃32を第1
回転刃31に向けて付勢するバネ35が設けられ、この
バネ35によって両回転刃31、32は押圧当接できる
ようになっている。
【0025】刃物台側には両回転刃の間に被切断材とし
てのシートを案内するための案内部36が形成されてい
る。また、両回転刃31、32の偏心軸33、34には
プーリ37、38が設けられ、このプーリ37、38間
には、可撓性に富んだ糸が図8に示す如く8字上に巻回
されている。前記糸の一端は第1回転刃31のプーリ3
7を巻回した後フレームの端部に固定され、また、糸の
他端は第1回転刃31のプーリ37を巻回した後、フレ
ームの端部にスプリングを介して固定されており、刃物
台の移動により、両回転刃が互いに逆方向に回転できる
ようになっている。糸11はスプリング12のバネ力で
常に張力が与えられているとともに、プーリ37、38
にしっかりと巻回されている。また、第1、第2回転刃
のいづれか一方の回転刃とフレームとの間には第1、第
2の実施形態と同様にローラ(図示せず)が挟持されて
おり、このローラによって回転刃を進行方向に向けて前
傾させることができるようになっている。
【0026】この実施形態では、刃物台が移動すると、
これにより、糸と巻回している第1回転刃、第2回転刃
が互いに逆方向に強制回転させられる。さらに、第1、
第2回転刃の回転により偏心軸の作用で、両回転刃は振
動するため、シート材を切れ味良く切断することができ
る。なお、本例では、2枚の回転刃の回転軸はいづれも
偏心して設けてあるが、一方の軸のみを偏心させ、その
軸に設けた回転刃のみを振動させることもできる。ま
た、糸は第1、第2の回転刃に図8に示すように両偏心
軸に対して8の字状に巻回する必要はなく、第1回転刃
の偏心軸のみに巻回し、第1回転刃のみを強制的に回
転、振動させる機構としてもよいことは当然である。
【0027】ところで、上述のいづれの実施形態も回転
刃に偏心軸を設けたものについて説明しているが、先に
述べた従来例のように回転刃の偏心していない軸を刃物
台に緩く取り付けておき、この軸にプーリを設け、この
プーリに糸を巻回して回転刃を強制回転させ回転刃を振
動させることもできる。なぜなら、回転刃がローラによ
って傾斜しているため、この傾斜によって軸が回転する
と振動を起こすからである。また、プーリを使用せず直
接回転刃の軸に糸を巻回しても同様の効果を得ることが
できる。さらに、刃物台を往復動させる手段も無端ワイ
ヤやネジ軸に限らず他の種々の形態のものを利用するこ
とができる。
【0028】また、本発明はその精神また主要な特徴か
ら逸脱することなく、他の色々な形で実施することがで
きる。そのため前述の実施例は単なる例示に過ぎず、限
定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の
均等範囲に属する変形や変更は全て本発明の範囲内のも
のである。
【0029】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
シート材の切断装置は、回転刃を強制的に回転させると
ともに、回転刃に振動を発生させる構成としたため、紙
等の帯状シート材や、腰の強いシート材を確実に切れ味
良く切断することができる。また、刃物台に固定刃を設
けた形態では、長尺の固定刃が不要となり、コストの低
減を図ることができる。さらに2枚の回転刃を使用した
形態のものでは、回転刃を共用することができ、部品点
数の減少を図ることができる。回転刃を強制的に回転さ
せる線材として、摩擦係数の高い糸を使用したため、回
転刃を安定的に強制回転させることができ、さらに、直
径の小さい偏心軸(約直径1mm程度)にも確実に巻回
して回転力を付与しやすい。さらに、糸であるため、合
成樹脂製の偏心軸を傷つけたり、磨耗させたりすること
が少なく、糸に各種材料をコーティングすることも容易
であり、コストも易い等の優れた効果を奏することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るシート材切断装置の
刃物台のカバーを取り除いた状態の要部平面図である。
【図2】図1中A−A断面図である。
【図3】図2中B−B断面図である。
【図4】回転刃の偏心状態を示す図である。
【図5】本発明の第1実施の形態に係るシート材切断装
置の刃物台の分解斜視図である。
【図6】本発明の第2実施の形態に係るシート材切断装
置の刃物台のカバーを取り除いた状態の要部平面図であ
る。
【図7】本発明の第3実施の形態に係る回転刃の回転機
構の平面図および側面図である。
【図8】第3実施形態の回転刃の回転機構の斜視図であ
る。
【図9】従来のシート材の切断装置の平面図である。
【図10】従来のシート材の切断装置の断面図である。
【符号の説明】
1 フレーム 2 刃物台 3 無端ワイヤ 4a、4b プーリ 5 回転刃 5a、5b プーリ 6 固定刃 7 カバー 8 押さえバネ 9 ローラ 10 収納長孔 11 糸

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート材を横切るようにフレームに対し
    て摺動自在に設けられた刃物台2、この刃物台2に軸支
    された回転刃5と、前記回転刃5と接触して配置された
    固定刃6と、同回転刃5とフレーム1との間に配置した
    コロ9とから形成され、刃物台2がフレーム1に対して
    移動することによってコロ9が回転しつつ回転刃5を進
    行方向に前傾させながら固定刃6に対して押圧し、この
    回転刃と固定刃との協働によりシート材を切断するよう
    にしたシート材の切断装置において、前記回転刃5は偏
    心軸5aを備え、同偏心軸5aには、フレームの両端部
    間に張り渡した糸が巻回され、刃物台2が移動するのに
    伴って前記糸の作用により回転刃が強制的に回転させら
    れると同時に、偏心軸により回転刃が固定刃に対して振
    動するように構成したことを特徴とするシート材の切断
    装置の回転刃回転機構。
  2. 【請求項2】 前記固定刃はその両端がフレームの両端
    部に固定されている長尺の固定刃であることを特徴とす
    る請求項1に記載のシート材の切断装置の回転刃回転機
    構。
  3. 【請求項3】 前記固定刃は刃物台に着脱自在に固定さ
    れている短尺の固定刃であることを特徴とする請求項1
    に記載のシート材の切断装置の回転刃回転機構。
  4. 【請求項4】 シート材を横切るようにフレームに対し
    て摺動自在に設けられた刃物台2と、この刃物台2に軸
    支された2枚の回転刃31、32と、前記2枚の回転刃
    を押圧するスプリング35と、前記2枚の回転刃のうち
    一方の回転刃とフレーム1との間に配置したコロ9とか
    ら形成され、刃物台2がフレーム1に対して移動するこ
    とによってコロ9が回転しつつ回転刃を進行方向に前傾
    して他方の回転刃6に対して押圧し、前記2枚の回転刃
    の協働によりシート材を切断するようにしたシート材の
    切断装置において、前記2枚の回転刃5の一方の回転刃
    に偏心軸が備えられ、同偏心軸にはフレームの両端部間
    に張り渡した糸が巻回され、刃物台2が移動するのにと
    もなって前記糸の作用により同回転刃が強制的に回転さ
    せられると同時に、偏心軸により回転刃が他方の回転刃
    に対して振動するように構成したことを特徴とするシー
    ト材の切断装置の回転刃回転機構。
  5. 【請求項5】 シート材を横切るようにフレームに対し
    て摺動自在に設けられた刃物台2、この刃物台2に軸支
    された2枚の回転刃31、32と、前記2枚の回転刃を
    押圧するスプリング35と、前記2枚の回転刃のうち一
    方の回転刃とフレーム1との間に配置したコロ9とから
    形成され、刃物台2がフレーム1に対して移動すること
    によってコロ9が回転しつつ回転刃を進行方向に前傾し
    て他方の回転刃6に対して押圧し、2枚の回転刃31、
    32の協働によりシート材を切断するようにしたシート
    材の切断装置において、前記2枚の回転刃31、32は
    それぞれ偏心軸33、34を備え、同偏心軸33、34
    には、フレームの両端部間に張り渡した糸11が巻回さ
    れ、刃物台2が移動するのにともなって前記糸の作用に
    より両回転刃が強制的に互いに逆方向に回転させられる
    と同時に、偏心軸33、34により互いの回転刃が振動
    するように構成したことを特徴とするシート材の切断装
    置の回転刃回転機構。
  6. 【請求項6】 前記糸は、撚り、あるいは、袋打の糸と
    して形成され、さらにその太さはおよそ1000〜60
    00デニール、望ましくは2000〜4500デニール
    であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいづれか
    1項に記載のシート材の切断装置の回転刃回転機構。
JP23375696A 1996-09-04 1996-09-04 シート材の切断装置の回転刃回転機構 Withdrawn JPH1076496A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23375696A JPH1076496A (ja) 1996-09-04 1996-09-04 シート材の切断装置の回転刃回転機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23375696A JPH1076496A (ja) 1996-09-04 1996-09-04 シート材の切断装置の回転刃回転機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1076496A true JPH1076496A (ja) 1998-03-24

Family

ID=16960094

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23375696A Withdrawn JPH1076496A (ja) 1996-09-04 1996-09-04 シート材の切断装置の回転刃回転機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1076496A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002028886A (ja) * 2000-07-13 2002-01-29 Tenryu Saw Mfg Co Ltd 切断装置
JP2002172585A (ja) * 2000-12-06 2002-06-18 Sanee Giken Kk ラミネータのフィルム切断装置
JP2002307377A (ja) * 2001-04-17 2002-10-23 Nagano Fujitsu Component Kk ロール紙カッタ
KR101351078B1 (ko) * 2011-06-03 2014-01-16 (주)프로템 라미네이팅 필름 하프 컷팅 나이프 유닛

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002028886A (ja) * 2000-07-13 2002-01-29 Tenryu Saw Mfg Co Ltd 切断装置
JP4493812B2 (ja) * 2000-07-13 2010-06-30 天龍製鋸株式会社 切断装置
JP2002172585A (ja) * 2000-12-06 2002-06-18 Sanee Giken Kk ラミネータのフィルム切断装置
JP2002307377A (ja) * 2001-04-17 2002-10-23 Nagano Fujitsu Component Kk ロール紙カッタ
EP1250987A2 (en) * 2001-04-17 2002-10-23 Nagano Fujitsu Component Ltd formerly Paper cutter having a rotary knife and a stationary knife
EP1250987A3 (en) * 2001-04-17 2003-11-05 Nagano Fujitsu Component Ltd formerly Paper cutter having a rotary knife and a stationary knife
US6832537B2 (en) 2001-04-17 2004-12-21 Nagano Fujitsu Component Limited Roll paper cutter
KR101351078B1 (ko) * 2011-06-03 2014-01-16 (주)프로템 라미네이팅 필름 하프 컷팅 나이프 유닛

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0857797A (ja) シート材の切断装置
JP2656878B2 (ja) シート材の切断装置
US4695006A (en) Paper converting machine
EP0362019B1 (fr) Dispositif de coupe et de poinçonnage pour matières en feuilles
JPH05104490A (ja) シート状材料を裁断するためのカツターヘツド及びそれに用いるナイフ
JPS6169671A (ja) 巻取装置のためのチヤツク
JPH1076496A (ja) シート材の切断装置の回転刃回転機構
JPH09193083A (ja) シート材の切断装置
US3705454A (en) Apparatus for framing a foil portion
CN1172009A (zh) 切纸装置
JPH091495A (ja) シート材の切断装置の回転刃駆動機構
JP4590619B2 (ja) 壁紙自動糊付機
JP2626612B2 (ja) 記録紙切断装置
FR2512395A1 (fr) Procede et appareil pour rendre illisible le texte marque sur des rubans uses en plastique carbone de machines a ecrire ou analogues
JPH09193082A (ja) シート材切断装置
JP2001071293A (ja) シート材切断装置の刃物台ユニット交換機構およびそれに使用する刃物台ユニット
JPH06155372A (ja) シート材切断装置
JP3191124B2 (ja) シート切断装置
JP2000296495A (ja) シート材切断装置の刃物台構造
JP4005131B2 (ja) テープディスペンサ
JPH09285994A (ja) シート材切断装置用の固定刃
JPH106277A (ja) 弾性体カット装置
JP2734393B2 (ja) 記録紙切断装置
JP2001302103A (ja) ワキシング装置
JPH0811046A (ja) ベルトサンダー

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20031104