JPH09103618A - 循環温浴器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 浄化槽内の濾過材を交換、または洗浄する
際、装置本体内に空気を混入させることなく、容易に濾
過材交換作業が実施できる循環温浴器を提供すること。 【解決手段】 浄化槽６に収納された濾過材２０を洗
浄、または交換するときに、濾過材２０を取り出すこと
ができる浄化槽蓋２１側が上方となるように浄化槽６を
不使用位置へ回動させて、浄化槽６から濾過材２０を取
り出す。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、浴槽内の浴用水を
装置本体内に汲み上げ、保温、浄化した後、再び浴槽に
戻す循環温浴器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来から、温水循環式の浴槽装置（以
下、循環温浴器とする）が提供されている。この循環温
浴器は、浴槽内の浴用水を循環ポンプによって汲み上
げ、ヒータにより所望の温度に加熱し、かつ、濾過装置
（もしくは浄化槽）により浴用水に含まれる垢等の異物
を除去、消化した後、再び浴槽内に戻すように動作する
ものである。

【０００３】上述したような循環温浴器として、特願平
６−２７０５１９号に提案されているものがある。この
循環温浴器のケース６０は、図７に示すように、横長状
に形成され、その長さ方向寸法が浴槽１の内壁幅寸法よ
りも大きく構成されており、浴槽１の上端縁部上に設置
される。また、装置本体１０１は、吸排水ユニット１０
と、吐出管７と、吸入管８と、エアーパイプ９と、配電
ケーブル１４と、電源ユニット１１とで構成されてい
る。前記吸排水ユニット１０は、浴槽１内壁に吸盤１５
によって固定されている。また、前記吸排水ユニット１
０には、浴槽１内の浴用水を装置本体１０１側に吸引す
るための吸水口１６と、これとは反対に装置本体１０１
から浴槽１内に浴用水を吐出するための吐出口１７とが
設けられている。前記吐出管７及び前記吸水管８は、前
記装置本体１０１と前記吸排水ユニット１０とを接続す
るためのゴムホースであり、それぞれ前記吐出口１７、
前記吸水口１６に接続されている。また、前記エアーパ
イプ９は、装置本体１０１内部において、エアフィルタ
ー４を介して、循環ポンプ５のモータ等の発熱で暖まっ
た空気を取り入れ、吐出口１７近傍の細いノズル状の開
口部から排出し、エゼクタ作用を応用して気泡を吐出口
１７より噴出させる。

【０００４】前記電源ユニット１１は、交流１００Ｖの
電源を２０Ｖ程度に変換するためのものである。前記ケ
ース６０内部には、循環ポンプ５と、浄化槽１２０と、
浴用水の温度保持のための加熱槽２６とが収納されてい
る。前記循環ポンプ５及び加熱槽２６は、電源ユニット
１１から低電圧ケーブル１４によって供給される電源で
駆動し、その制御は制御部５８で行なわれる。また、前
記制御部５８には、前記加熱槽２６の吸入口近傍に設置
された温度センサ３が接続されている。

【０００５】前記浄化槽１２０は、装置本体１０１に着
脱自在に設けられ、浄化槽１２０内部には、多孔質のセ
ラミックボール等の瀘過材２０が収納された瀘過材収納
容器１３１が収納されている。この浄化槽１２０への浴
用水の流入口１３２及び流出口１３３はいずれも浄化槽
１２０の一端側に設けられている。また、この流出口１
３３には瀘過材収納容器１３１の中心部近傍に位置して
他端側が開口した図示しない中空部材が連結されてお
り、この中空部材が存在することで、浄化槽１２０内を
通る水流は先端部で折り返されるようになっている。

【０００６】次に、上述した循環温浴器１０１の動作に
ついて説明する。一日中いつでも入浴可能な状態にして
おくためには、浴用水を一定の温度に保温し、かつ浄化
する必要がある。このため、浴槽１内の浴用水を循環ポ
ンプ５によって吸水口１６より吸水管８を介して装置本
体１０１内に汲み上げ、加熱槽２６、循環ポンプ５、浄
化槽１２０の順に流入させ、その後、吐出管７を経由し
て吐出口１７より浴槽１内に戻している。前記温度セン
サ３によって、浴用水の温度がある設定値よも低下した
ことが感知された場合、加熱槽２６内のヒータ２２に通
電して、その浴用水を加熱させる。浄化槽１２０では、
内部に麦飯石やセラミック粒等で構成される濾過材２０
が充填され、その麦飯石等やセラミック粒によって汚れ
た浴用水を浄化する。従って、循環ポンプ５によって浴
用水が繰り返し循環される間に、保温及び浄化が行なわ
れる。

【０００７】上述した循環温浴器１０１では、長期間使
用している内に、濾過材収納器１３２内の濾過材２０が
汚れてしまい、浄化能力が低下する問題点があった。そ
こで、長期間使用しても浄化能力が低下しないように、
定期的に濾過材２０を清掃、または交換しなければなら
なかった。そこで、濾過材収容器１３１を取り出すため
に、装置本体１０１の上部蓋２４を取り外し、更に、浄
化槽１２０を装置本体１０１より一旦取り外していた。
その後、浄化槽１２０の内部の濾過材２０や残留浴用水
がこぼれないように真っ直ぐに立てた後、浄化槽蓋１２
７を開けて、濾過材収納容器１３１を取り出していた。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
循環温浴器では、浄化槽１２０内の濾過材２０を交換、
または洗浄するときに、浄化槽１２０全体を一旦装置本
体１０１から取り外す必要があった。その際、装置本体
１０１内に浄化槽１２０内の残留水がこぼれないように
注意を払う必要があり、煩わしかった。

【０００９】また、浄化槽１２０を装置本体１０１から
取り外すために、装置本体１０１内の水路に空気が混入
してしまう。この状態で循環ポンプ５を駆動させると、
循環ポンプ５は空転し、破損することがあった。従っ
て、循環ポンプ５の再起動時に、循環ポンプが浴用水に
浸されるまで、手作業で浴用水を装置本体１０１内へ汲
み上げなければならなかった。

【００１０】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、浄化槽内の濾過材を交換、また
は洗浄する際、装置本体内に空気を混入させることな
く、容易に濾過材交換作業が実施できる循環温浴器を提
供することを目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に請求項１記載の循環温浴器は、浴槽内の浴用水を汲み
上げ、循環流路を介して浴槽内へ戻す循環ポンプと、循
環流路内の浴用水を浄化する濾過材を収納し、かつ一端
側から前記濾過材を取り出すことができる浄化槽とを備
えたものを対象とし、特に、前記浴用水が前記浄化槽に
対して流入及び流出する流路をそれぞれ前記浄化槽の前
記一端側とは反対の他端側に設け、前記浄化槽を、前記
流入及び流出各流路が前記循環経路に接続され、かつ横
向きに配置される使用位置と、前記一端側が上方になる
ように配置される不使用位置との間に、前記他端側の前
記各流路部分を支点として回動可能に構成している。従
って、前記浄化槽に収納された濾過材を洗浄、または交
換するときに、前記浄化槽を前記一端側が上方となるよ
うに前記不使用位置へ回動させて、前記浄化槽から前記
濾過材を取り出す。

【００１２】また、請求項２記載の循環温浴器は、前記
各流路に、前記浄化槽に対して前記浴用水の流出入を許
可または禁止する流出入切り替え部を設けている。従っ
て、前記使用位置へ前記浄化槽を配置したときに、前記
流出入切り替え部によって前記浄化槽に対して前記浴用
水の流出入を許可し、前記循環ポンプで汲み上げられた
浴用水を前記循環流路を介して、前記浄化槽内で浄化し
た後、前記浴槽に戻し、前記不使用位置へ前記浄化槽を
配置したときに、前記流出入切り替え部によって前記浄
化槽に対して前記浴用水の流出入を禁止し、前記循環ポ
ンプ内に空気が入り込まないようにする。

【００１３】また、請求項３記載の循環温浴器は、前記
流出入切り替え部を、前記浄化槽が前記使用位置に配置
されたとき、前記各流路に連通する開口部を有した固定
パイプと、その固定パイプの周面に回動可能に嵌挿さ
れ、前記浄化槽の前記他端側に設けられた可動パイプと
で構成し、前記浄化槽を前記不使用位置へ回動させたと
きに、前記固定パイプの前記開口部を前記可動パイプの
外周面によって封止するようにしている。従って、前記
浄化槽を前記使用位置に配置したときに、固定パイプに
設けられた開口部と前記各流路とが連通し、前記浴用水
が浄化槽内を流れることができ、前記浄化槽を前記不使
用位置に配置したときに、前記固定パイプの前記開口部
を前記可動パイプの外周面によって封止し、前記循環ポ
ンプ内に空気が入り込まないようにする。

【００１４】更に、請求項４記載の循環温浴器は、前記
浄化槽が前記使用位置に存在しないことを検出する検出
手段と、前記検出手段によって、前記浄化槽が前記使用
位置に存在しないことを検出したときに、前記循環ポン
プを停止させる循環ポンプ制御手段とを備えている。従
って、誤って前記循環ポンプを停止させず、前記浄化槽
を前記不使用位置へ回動させても、前記検出手段によっ
て、前記浄化槽が前記使用位置に存在しないことを検出
して、その検出結果に基づいて前記循環ポンプ制御手段
が前記循環ポンプを停止させる。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した循環温
浴器の実施形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
ただし、従来技術と同一の部材には同一の符号を付し、
その説明を省略する。

【００１６】本実施形態の循環温浴器は、図２に示すよ
うに、装置本体２と、吸排水ユニット１０と、吐出管７
と、吸入管８と、エアーパイプ９と、配電ケーブル１４
と、電源ユニット１１とで構成されている。前記装置本
体２は、循環ポンプ５と、浄化槽６と、加熱槽２６と、
これらを収納するケース６０とで構成されている。前記
吸排水ユニット１０は、浴槽１内壁に吸盤１５によって
固定されている。その吸排水ユニット１０には、浴槽１
内の浴用水を装置本体２側に吸引するための吸水口１６
と、これとは反対に装置本体２から浴槽１内に浴用水を
吐出するための吐出口１７とが設けられている。

【００１７】前記吐出管７及び前記吸水管８は、前記装
置本体２と前記吸排水ユニット１０とを接続するための
ゴムホースであり、それぞれ前記吐出口１７、前記吸水
口１６に接続されている。また、前記エアーパイプ９
は、装置本体２内部において、エアフィルター４を介し
て、循環ポンプ５のモータ等の発熱で暖まった空気を取
り入れ、吐出口１７近傍の細いノズル状の開口部から排
出し、エゼクタ作用を応用して気泡を吐出口１７より噴
出させる。 従って、吸水口１６から浴用水を導き、吸
水管８、加熱槽２６、循環ポンプ５、浄化槽６を経て、
吐出管７、吐出口１７から流出する循環流路を形成して
いる。

【００１８】次に、図３から図７を参照しながら、前記
浄化槽６について説明する。

【００１９】前記浄化槽６は、浄化槽ケース１８と、支
持台２７と、濾過材を収納したバケット１９と、水路パ
イプ３７と、浄化槽蓋２１とで構成されている。前記浄
化槽ケース１８は、プラスチック等の材料により略円筒
状に形成され、図４において右端部周面には、前記支持
台２７を図示しないＯリングと併用して液密に接続する
台形ネジ４０が形成されている。また、図４において前
記浄化槽ケース１８の左端部は、前記浄化槽蓋２１が嵌
合可能なように直径が小さくなっている。更に、前記浄
化槽ケース１８の左端周面には、前記浄化槽蓋２１が図
示しないＯリングと併用して単純な操作で液密を確保で
きるように、ロック式の金具２８が配置されている。前
記バケット１９は、プラスチック等の材料により中心部
が中空の円筒状に形成されており、その外周面はメッシ
ュ状となっている。前記バケット１９の内部には、麦飯
石やセラミック粒等の濾過材２０が充填されている。図
４において前記支持台２７の前記浄化槽ケース１８側に
は、前記台形ネジ４０と螺合する溝が形成されている。
また、前記支持台２７の中心部には、前記浄化槽ケース
１８内に浴用水を導くための水路パイプ３７が設けられ
ている。前記支持台２７の図４において上部には、浄化
された浴用水が浄化槽６内から流出できるように吐出口
３０が設けられている。また、前記支持台２７の中心部
には、前記加熱槽２６によって加熱された浴用水が前記
浄化槽６内に流入できるように流入口２９が設けられて
いる。前記流入口２９には、前記加熱槽２６で加熱され
た浴用水を前記浄化槽６内に導くための流入路４２が接
続されており、前記吐出口３０には、前記浄化槽６内の
浴用水を前記浄化槽６外へ流出させる流出路４３が接続
されている。前記支持台２７の流入路４２及び流出路４
３側には、前記浄化槽６を回動自在に支持するためのブ
ラケット３２が設けられている。

【００２０】前記ケース６０内側中央部には、前記浄化
槽６の回動支点となる後述する固定パイプとしてのバル
ブケース３１を固定するための支持金具３５が設置され
ている。

【００２１】前記バルブケース３１は、中空の円筒状に
形成されており、図３において手前側端部には、浴用水
を前記加熱槽２６から前記浄化槽６へ流入させるジョイ
ントパイプ４８ａが接続され、奥側端部には、浴用水を
前記浄化槽６から前記吐出管７へ流出させるジョイント
パイプ４８ｂが接続されている。また、前記バルブケー
ス３１の内部は、前記ジョイントパイプ４８ａが連通し
た流入室４４側と、前記ジョイントパイプ４８ｂが連通
した流出室４５側とに、ほぼ中央で仕切られている。前
記バルブケース３１の外周面には、回動可能に嵌挿され
た可動パイプ３８が設けられている。前記可動パイプ３
８の前記流入室４４側には、前記流入路４２が接続さ
れ、前記流出室４５側には、前記流出路４３が接続され
ている。前記バルブケース３１には、前記浄化槽６を使
用位置としての図３のＣの位置に配置したときに、図５
（ａ）及び図６（ａ）に示すように、前記流入路４２及
び前記流出路４３に連通する開口部としての通水孔５２
がそれぞれ設けられている。従って、前記加熱槽２６に
よって加熱された浴用水は、前記ジョイントパイプ４８
ａ、前記流入室４４、前記流入路４２、前記水路パイプ
３７を介して、前記浄化槽６内部に供給される。その
後、前記浄化槽蓋２１近傍で浴用水は折り返され、前記
濾過材２０が収納された前記バケット１９を通過し、前
記流出路４３、前記流出室４５、前記ジョイントパイプ
４８ｂを介して前記吐出管７へと流れる。また、前記浄
化槽６を不使用位置（図３に示すＤの位置）に配置した
とき、図５（ｂ）及び図６（ｂ）に示したように、前記
通水孔５２は、それぞれ前記可動パイプ３８の外周面に
よって封止される。

【００２２】前記可動パイプ３８及び前記バルブケース
３１は、前記浄化槽６に対して浴用水の流出入を許可、
または禁止する流出入切り替え部として機能する。

【００２３】また、前記ケース６０の底部には、前記浄
化槽６が使用位置に配置されたときに、オン信号を検出
し、前記使用位置に前記浄化槽６が存在しないときにオ
フ信号を検出する検出手段としてのスイッチ５７を配置
している。このスイッチ５７がオフ信号を検出したとき
に、循環ポンプ制御手段としての前記制御回路５８は、
前記循環ポンプ５を停止させる。尚、本実施形態では、
スイッチ５７として機械接点式のスイッチを使用してい
るが、ホトセンサー等を用いた電子式のスイッチを採用
してもよい。

【００２４】次に、本実施形態の循環温浴器２の動作に
ついて、図１乃至図３を用いて説明する。まず始めに、
濾過材２０が収納されたバケット１９を取り出す手順を
説明する。循環温浴器本体２の上面に設けられた浄化槽
ハッチ２４を開き、次に、手動で浄化槽６を図３におけ
るＤの位置に回転させる。このとき、スイッチ５７が作
動して循環ポンプ５が停止されると共に、バルブケース
３１に設けられた２つの通水孔５２は、可動パイプ３８
の内周面によって封止され、浴用水が浄化槽６へ流出及
び流入しなくなる。その後、金具２８のロックを外して
浄化槽蓋２１を取り、バケット１９を取り出すことがで
きる。

【００２５】次に、循環温浴器２の通常動作について説
明する。

【００２６】まず始めに、浄化槽６を図３におけるＣの
位置に配置し、パネル２５に設けられた起動スイッチを
押下する。すると、循環ポンプ５によって、吸水口１
６、流入管８を介して装置本体２内に汲み上げれた浴用
水は、加熱槽２６で加熱された後、水路を介してジョイ
ントパイプ４８ａ、流入室４４に流れ、更に、通水孔５
２から流入路４２、水路パイプ３７へと流れる。水路パ
イプ３７を通過した浴用水は、浄化槽蓋２１で折り返さ
れ、バケット１９内に流れ、バケット１９に収納された
濾過材２０によって濾過される。その後、加熱、濾過さ
れた浴用水は、流出路４３、流出室４５、ジョイントパ
イプ４８ｂを介して吐出管７へ流れ、吸排水ユニット１
０の吐出口１７から浴槽１内に流れる。

【００２７】以上説明したことから明らかなように、本
実施形態の循環温浴器は、浄化槽６に収納された濾過材
２０を洗浄、または交換するときに、濾過材２０を取り
出すことができる浄化槽蓋２１側が上方となるように不
使用位置へ回動させて、浄化槽６から濾過材２０を取り
出すため、浄化槽６内の残留水がこぼれないように注意
を払う必要がなくなる。

【００２８】尚、本発明は以上詳述した実施の形態に限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲にお
いて、種々な変更を加えることができる。

【００２９】例えば、本実施の形態では、流出入切り替
え部を可動パイプ３８とバルブケース３１とで構成した
が、流入路４２及び流出路４３に浴用水の流れを許可、
禁止することができるバルブをそれぞれ設けるようにし
てもよい。この場合、浄化槽６を回動させる前に、浴用
水の流れを禁止するように前記バルブを操作する必要が
ある。

【００３０】

【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明の請求項１記載の循環温浴器は、前記浄化槽に収
納された濾過材を洗浄、または交換するときに、前記濾
過材を取り出すことができる一端側が上方となるように
不使用位置へ回動させて、前記浄化槽から前記濾過材を
取り出すため、浄化槽内の残留水がこぼれないように注
意を払う必要をなくすことができる。

【００３１】また、請求項２記載の循環温浴器は、前記
使用位置へ前記浄化槽を配置したときに、前記流出入切
り替え部によって前記浄化槽に対して前記浴用水の流出
入を許可し、前記循環ポンプで汲み上げられた浴用水を
前記循環流路を介して、前記浄化槽内で浄化した後、前
記浴槽に戻し、前記不使用位置へ前記浄化槽を配置した
ときに、前記流出入切り替え部によって前記浄化槽に対
して前記浴用水の流出入を禁止するため、前記濾過材を
取り出す際に、前記浄化槽から前記循環ポンプ内に空気
が入り込むことを防ぐことができる。

【００３２】また、請求項３記載の循環温浴器は、前記
浄化槽を前記使用位置に配置したときに、固定パイプに
設けられた開口部と前記各流路とが連通し、前記浴用水
が浄化槽内を流通することができ、前記浄化槽を前記不
使用位置に配置したときに、前記固定パイプの前記開口
部を前記可動パイプの外周面によって封止し、前記循環
ポンプ内に空気が入り込まないようにするため、前記浄
化槽の配置を変更することによって、浴用水が浄化槽へ
流出入することを許可及び禁止することができる。

【００３３】更に、請求項４記載の循環温浴器は、誤っ
て前記循環ポンプを停止させず、前記浄化槽を前記不使
用位置へ回動させても、前記検出手段によって、前記浄
化槽が前記使用位置に存在しないことを検出して、その
検出結果に基づいて前記循環ポンプ制御手段が前記循環
ポンプを停止させるため、濾過材を交換しているとき
に、浄化槽内に浴用水が流入することを防ぐことができ
る等の効果を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施形態の循環温浴器本体の構成を示す斜視
図である。

【図２】本実施形態の循環温浴器を浴室に配置したとき
の要部断面図である。

【図３】本実施形態の浄化槽の外観を示す斜視図であ
る。

【図４】本実施形態の浄化槽の図３におけるＡ−Ａ線断
面図である。

【図５】本実施形態の浄化槽の流入路側の動作を説明す
る要部断面図であり、（ａ）は、浄化槽を使用位置へ配
置したときの図であり、（ｂ）は、浄化槽を不使用位置
へ配置したときの図である。

【図６】本実施形態の浄化槽の流出路側の動作を説明す
る要部断面図であり、（ａ）は、浄化槽を使用位置へ配
置したときの図であり、（ｂ）は、浄化槽を不使用位置
へ配置したときの図である。

【図７】従来の循環温浴器を浴室に配置したときの要部
断面図である。

【図８】従来の循環温浴器の濾過材を取り出すときの説
明図である。

【符号の説明】

１ 浴槽 ２ 循環温浴器本体 ５ 循環ポンプ ６ 浄化槽 ２０ 濾過材 ３１ バルブケース ３８ 可動パイプ ４２ 流入路 ４３ 流出路 ５２ 通水孔 ５７ スイッチ Ｃ 浄化槽使用位置 Ｄ 浄化槽不使用位置

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 浴槽内の浴用水を汲み上げ、循環流路を
   介して浴槽内へ戻す循環ポンプと、循環流路内の浴用水
   を浄化する濾過材を収納し、かつ一端側から前記濾過材
   を取り出すことができる浄化槽とを備えた循環温浴器に
   おいて、 前記浴用水が前記浄化槽に対して流入及び流出する流路
   をそれぞれ前記浄化槽の前記一端側とは反対の他端側に
   設け、 前記浄化槽を、前記流入及び流出各流路が前記循環経路
   に接続され、かつ横向きに配置される使用位置と、前記
   一端側が上方になるように配置される不使用位置との間
   に、前記他端側の前記各流路部分を支点として回動可能
   に構成したことを特徴とする循環温浴器。
2. 【請求項２】 前記各流路に、前記浄化槽に対して前記
   浴用水の流出入を許可または禁止する流出入切り替え部
   を設けたことを特徴とする請求項１に記載の循環温浴
   器。
3. 【請求項３】 前記流出入切り替え部を、前記浄化槽が
   前記使用位置に配置されたとき、前記各流路に連通する
   開口部を有した固定パイプと、その固定パイプの周面に
   回動可能に嵌挿され、前記浄化槽の前記他端側に設けら
   れた可動パイプとで構成し、 前記浄化槽を前記不使用位置へ回動させたときに、前記
   固定パイプの前記開口部を前記可動パイプの外周面によ
   って封止するようにしたことを特徴とする請求項２に記
   載の循環温浴器。
4. 【請求項４】 前記浄化槽が前記使用位置に存在しない
   ことを検出する検出手段と、 前記検出手段によって、前記浄化槽が前記使用位置に存
   在しないことを検出したときに、前記循環ポンプを停止
   させる循環ポンプ制御手段とを備えたことを特徴とする
   請求項１に記載の循環温浴器。