JPH09103298A - 4−ハロゲノグルタミン酸のラセミ分割方法 - Google Patents

4−ハロゲノグルタミン酸のラセミ分割方法

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 4−ハロゲノグルタミン酸の光学活性体、特
にそのL体を効率よく製造する。 【構成】 4−ハロゲノグルタミン酸の5位カルボキシ
エステル体を基質に用いることを特徴とする、アミノア
シラ−ゼによる酵素反応を利用する4−ハロゲノグルタ
ミン酸のラセミ分割方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医薬品原料等として有
用な4−ハロゲノグルタミン酸のラセミ分割方法及びそ
れを利用した光学活性体の製造方法に関する。4−ハロ
ゲノグルタミン酸、特に4−フルオロ−グルタミン酸
は、例えば特公平5−33230号等で開示されている
ように抗ガン剤等の原料として有用であることから、そ
の光学活性体が注目されており、その効率のよい工業的
製造方法の開発が望まれている。
【0002】
【従来技術】アミノ酸のラセミ分割方法の一手段とし
て、アミノアシラ−ゼによる酵素反応を利用する方法が
古くから知られている。また、ハロゲン化アミノ酸につ
いても例えば、3−フルオログルタミン酸のラセミ分割
方法が開示されている(J.Org.Chem.1985,50,3163-316
7)。しかし、4−ハロゲノグルタミン酸ついては、こ
れまで、アミノアシラ−ゼによるラセミ分割方法は全く
報告されていない。よって当然ながら、4−ハロゲノグ
ルタミン酸からそのL体を選択的に得る方法は知られて
いない。その替わりに例えばL−4−フルオログルタミ
ン酸の製法として、以下の方法が報告されている。 J.Chem.Soc.Perkin Trans.I,475(1984) D,L−4−F−グルタミン酸とロイシンとのジペプタ
イドを、ロイシンアミノペプチダ−ゼで加水分解する方
法。 Tetrahedron Letters Vol.31,No.51,7403(1990) 4−ヒドロキシ−L−プロリンを原料に用いて、化学修
飾を行なう方法。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の方法
は、酵素反応の原料となるジペプタイドを合成するため
に、ペプチド結合部位以外のアミノ基、カルボキシ基を
保護・脱保護する必要がある等、その調製が厄介であ
る。更に、酵素反応後に遊離してくるL−4−F−グル
タミン酸及びL−ロイシン、並びに未反応のジペプチド
の分離が困難である。また、上記の方法は、多工程を
要し、操作の簡便性・安全性、収率等の面で問題があ
る。よって、いずれの方法も工業的製法としては満足の
いく方法ではなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題に鑑み本発明者
は鋭意検討した結果、4−ハロゲノグルタミン酸をアミ
ノアシラ−ゼを用いてラセミ分割する際に、5位カルボ
キシル基が遊離カルボン酸のままでは酵素反応が全く進
行しないが、5位カルボキシル基をエステル化しておけ
ば、酵素反応がスム−ズに進行しラセミ分割が達成され
ることを見出し、本発明を完成した。その結果、4−ハ
ロゲノグルタミン酸のL体を効率よく製造することにも
成功した。
【0005】即ち、本発明は、代表的には以下の方法を
提供する。 (1) 4−ハロゲノグルタミン酸の5位カルボキシエステ
ル体を基質に用いることを特徴とする、アミノアシラ−
ゼによる酵素反応を利用する4−ハロゲノグルタミン酸
のラセミ分割方法。 (2) N−アシル−4−ハロゲノグルタミン酸の5位カル
ボキシエステル体に、アミノアシラ−ゼを作用させるこ
とにより、D体及びL体のいずれか一方を選択的に脱ア
シル化する、上記(1)の方法。 (3) 4−ハロゲノグルタミン酸の5位カルボキシエステ
ル体を、アミノアシラ−ゼ存在下でアシル化剤と反応さ
せることにより、D体及びL体のいずれか一方を選択的
にN−アシル化する、上記(1)の方法。 (4) 5位カルボキシエステル体が低級アルキルエステル
である、上記(1)〜(3)のいずれかの方法。
【0006】(5) pH5〜7にて酵素反応を行なう、上
記(1)〜(4)のいずれかの方法。 (6) 4−ハロゲノグルタミン酸が4−フルオログルタミ
ン酸である、上記(1)〜(5)のいずれかの方法。 (7) 上記(1)〜(5)のいずれかの方法を用いる、L−4−
ハロゲノグルタミン酸の製造方法。 (8) N−アシル−4−ハロゲノグルタミン酸の5位カル
ボキシエステル体に、アミノアシラ−ゼを作用させるこ
とにより、L体を選択的に脱アシル化する、上記(7)の
製造方法。 (9) 4−ハロゲノグルタミン酸の5位カルボキシエステ
ル体を、アミノアシラ−ゼ存在下でアシル化剤と反応さ
せることにより、L体を選択的にN−アシル化する、上
記(7)の製造方法。 (10) 4−ハロゲノグルタミン酸が4−フルオログルタ
ミン酸である、上記(7)〜(9)のいずれかの製造方法。
【0007】以下、本発明について更に詳しく説明す
る。本発明において、4−ハロゲノグルタミン酸とは、
4位の水素原子1個がハロゲン原子(F、Cl、Brま
たはI)で置換されたグルタミン酸のラセミ体(D・L
体)を意味する。4−ハロゲノグルタミン酸の5位カル
ボキシエステル体とは、4−ハロゲノグルタミン酸の5
位のカルボキシル基におけるエステル体を意味する(以
下、単に、5位カルボキシエステル体ということもあ
る)。この場合も、そのラセミ体(D・L体)を意味す
る。
【0008】本発明のラセミ分割方法は、具体的には以
下の2つの方法を包含するが、好ましくは方法1であ
る。 (方法1:脱アシル化)N−アシル−4−ハロゲノグル
タミン酸の5位カルボキシエステル体(以下、N−アシ
ル−5−カルボキシエステル体という)を基質原料に用
いて、アミノアシラ−ゼを作用させることにより、D
体、L体のいずれか一方を選択的に脱アシル化すれば、
両者が分離可能な状態になる。即ち、酵素反応終了後の
反応液には、脱アシル化により生成した5位カルボキシ
エステル体の一方の光学活性体、脱アシル化されなかっ
たN−アシル−5−カルボキシエステル体の他方の光学
活性体、及び場合により未反応のラセミ体が含まれる。
【0009】即ち、例えば、4−ハロゲノグルタミン酸
のL体(以下、L−4−ハロゲノグルタミン酸という)
を選択的に得たい場合には、好ましくは、基質原料のL
体に特異的に作用し、L体を選択的に脱アシル化するア
ミノアシラ−ゼを用いればよい。そうすることにより、
5位カルボキシエステル体のL体(以下、L−5−カル
ボキシエステル体という)及びN−アシル−5−カルボ
キシエステル体のD体を含む反応液が得られる。本方法
における酵素反応はアミドの加水分解であるので、溶媒
としては水が適当である。アシル基としては、使用する
アミノアシラ−ゼによりD体またはL体のいずれか一方
が選択的に脱アシル化されるものであれば公知のものを
幅広く使用でき、ホルミル、低級アルカノイル(アセチ
ル、クロロアセチル、プロピオニル、ブチリル等)、ア
ロイル(ベンゾイル、トルオイル等)等が例示される。
【0010】(方法2:アシル化)5位カルボキシエス
テル体を基質原料に用いて、アミノアシラ−ゼ存在下で
アシル化剤と反応させることにより、D体、L体のいず
れか一方のアミノ基を選択的にアシル化すれば、両者が
分離可能な状態になる。即ち、酵素反応終了後の反応液
には、N−アシル−5−カルボキシエステル体のいずれ
か一方の光学活性体、アシル化されなかった5位カルボ
キシエステル体の他方の光学活性体、及び場合により未
反応のラセミ体が含まれる。
【0011】即ち、例えば、L−4−ハロゲノグルタミ
ン酸を選択的に得たい場合には、好ましくは、基質原料
のL体に特異的に作用し、L体を選択的にアシル化する
アミノアシラ−ゼを用いればよい。そうすることによ
り、N−アシル−5−カルボキシエステル体のL体、及
び5位カルボキシエステル体のD体を含む反応液が得ら
れる。本方法における酵素反応は脱水反応に相当するの
で、溶媒系中に水は本来不要であるが、例えば、pH調
節のための少量の水は含まれていてもよい。アシル化剤
としては、アミノアシラ−ゼをできるだけ失活させず
に、基質原料のアミノ基を選択的にアシル化できるもの
であれば特に制限されないが、好ましくは、酢酸エチ
ル、ハロゲン化酢酸エチル、ハロゲン化プロピオン酸エ
チル等のエステル型構造を有する試薬である。
【0012】上記いずれかの方法により酵素反応を行な
った反応液を、公知の物理化学的分離手段(例えば、カ
ラムクロマトグラフィ−、等電点晶析、分液操作等)で
後処理することにより単離される光学活性体を、所望に
より、公知のエステル加水分解反応及び/又は脱アシル
化反応を行なうことにより、目的の4−ハロゲノグルタ
ミン酸の光学活性体が得られる。尚、該酵素反応中また
は反応溶液の後処理中に、エステル体が加水分解される
こともある。
【0013】尚、上記いずれの方法においても、5位カ
ルボキシエステル体のエステルとしては、好ましくは、
低級アルキルエステル、例えば、メチルエステル、エチ
ルエステル、イソプロピルエステル、t−ブチルエステ
ル、n−ペンチルエステル、n−ヘキシルエステル等の
C1〜C6アルキルエステルが例示されるが、より好ま
しくはC1〜C3アルキルエステル、特に好ましくはメ
チルエステルである。
【0014】アミノアシラ−ゼとしては、原料基質のラ
セミ体に対する反応の選択性があるものであれば特に制
限されない。例えば、4−ハロゲノグルタミン酸のL体
を選択的に得たい場合には、好ましくは、5位カルボキ
シエステル体またはそのN−アシル体のL体に対して特
異的に作用するアミノアシラ−ゼを使用すればよく、通
常、Acylase Iに分類されているものが好適である。そ
のようなものとしては、例えば、豚腎由来のアミノアシ
ラ−ゼ、Aspergillus oryzae由来のアミノアシラ−ゼ、
または特開昭63−22188号や特開平3−2244
83号等に記載のものが使用できる。また、アミノアシ
ラ−ゼは固定化されたものを使用してもよい。
【0015】(酵素反応条件)上記いずれの方法におい
ても、アミノアシラ−ゼによる酵素反応の条件は、基質
原料及びアミノアシラ−ゼの種類により若干異なり一概
には規定できないが、酵素の至適pH、至適温度、酵素
基質及び分離生成する光学活性体の安定性等を考慮する
ことにより、最適条件を設定することが可能である。例
えば、L体を収率よく得るためには、好ましくは、pH
約5〜7、温度約10〜40℃である。pH調節用のア
ルカリ試薬としては、NH4OH、LiOH、Ca(OH)2、KOH、NaO
H等が例示される。また、反応時間は通常数時間〜数十
時間である。但し、L−4−フルオログルタミン酸エス
テルは、アルカリ性条件下では極めて不安定なため、酵
素反応終了後は直ちに反応溶液のpHを下げ、好ましく
は、pH3〜4に調節するのが望ましい。また、通常、
基質原料の濃度は約0.5〜10%、好ましくは約1〜
5%である。
【0016】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れらに限定されるものではない。 (略号) D,L-FGlu:4-フルオログルタミン酸(ラセミ), D,L-FGlu-Me:4-フルオログルタミン酸の5位メチルエステル体(ラセミ), L-FGlu:4-フルオログルタミン酸(L), L-FGlu-Me:4-フルオログルタミン酸の5位メチルエステル体(L), Ac-L-FGlu:N-アセチル-4-フルオログルタミン酸(L), Ac-D,L-FGlu-Me:N-アセチル-4-フルオログルタミン酸の5位メチルエステル 体(ラセミ), Ac-L-FGlu-Me:N-アセチル-4-フルオログルタミン酸の5位メチルエステル体 (L), ClAc-D,L-FGlu-Me:N-クロロアセチル-4-フルオログルタミン酸の5位メチル エステル体(ラセミ),
【0017】実施例1(方法1) ClAc-D,L-FGlu-Me(erythro:threo=16:1)31gを蒸留
水に懸濁し、2N NH4OHにてpHを6.0に調整しつ
つ、蒸留水にて全量を2Lとした。この溶液に、豚腎臓
由来のアミノアシラ−ゼI(Sigma製)を0.3g添加
し、28℃にて緩やかな撹拌を行ない乍ら4時間反応し
た。反応中は、pHを2N NH4OHにて6.0に維持し
た。酵素反応終了後、酢酸を50ml添加してpHを約
3.5に下げ、陽イオン交換樹脂(DOWEX 50W-X8,室町
化学工業)800mLのカラムを通過(100mL/
分)させ、酵素反応により生成したL-FGlu-Me及びL-FGl
uを吸着させた。蒸留水4Lにてカラムを洗浄後、1NN
H4OHにて溶出した。溶出液をHPLCで測定したとこ
ろ、L-FGluの含量は9.6gであった(L-FGlu-Meの形
で吸着されたものも、L-FGluとして溶出されていると考
えられる)。更に、陰イオン交換樹脂(AG1-X4, Bio-Ra
d製)400mLにL-FGluを100mL/分の流速で吸着
させ、蒸留水4Lで洗浄後、1N ぎ酸にて溶出させ
た。TLCにより、L-FGlu溶出各分を確認した後、濃縮
乾固し、8.3gのL-FGluを得た。総収率76%、光学
純度99.2%であり、erythroとthreoの比率は原料と
同じであった。尚、用いたアミノアシラ−ゼI(Sigma
製)の至適pHは約7、至適温度は約40〜45℃であ
った。
【0018】実施例2(方法1) ClAc-D,L-FGlu-Me(erythro:threo=1:4)36.6gを
蒸留水に懸濁し、実施例1と同様の方法で4.5時間反
応させた後、同様に分離精製を行ない、6.0gのL-FG
luを得た(収率64%)。erythroとthreoの比率は原料
と同じであった。
【0019】実施例3(方法2) D,L-FGlu-Me(erythro:threo=1:1)40.3mgを、4
0mMリン酸緩衝液(pH7.0,0.1mM CoS
4及び3.3M CH3COONa含有)0.3mLと
酢酸エチル9.7mLの混液中に懸濁し、実施例1で用
いたアシラ−ゼIを4.9mg添加し、30℃で19時
間、緩やかに撹拌した。濃塩酸0.15mLを添加して
反応を停止した後、減圧濃縮により酢酸エチルを除去
し、水10mL添加後、不溶性物質を遠心分離により除
去した。この反応溶液を、実施例1で用いた陽イオン交
換樹脂2mLカラムで処理することにより、Ac-L-FGlu-
MeとAc-L-FGluを集めた。これらを塩酸で加水分解する
ことにより、最終的にL-FGluを6.2mg得た。
【0020】実施例4(方法1) Ac-D,L-FGlu-Me(erythro:threo=1:1)3gを、蒸留水
150mLに添加し、2N NH4OHにてpHを6.5
に調整した。この溶液に豚腎由来のアシラ−ゼI(Sigm
a社)を14.2mg添加し、28℃にて緩やかな撹拌
を行ないながら4時間反応した。反応中、pHは2N
NH4OHで6.5になるよう調節した。酵素反応終了
後、酢酸を5mL添加してpHを下げた後、反応液を陽
イオン交換樹脂(DOWEX 50W-X2,室町化学工業)80m
Lのカラムで処理した。最終的に得られたL-FGluは、
0.41g(収率65%)であった。
【0021】実施例5(方法1) キトパ−ルBCW3001(富士紡績)200gに15%グル
タルアルデヒド500mLを添加し、室温で2時間反応
させた。反応終了後、蒸留水500mLによる洗浄を4
回繰り返すことにより、活性化したキトパ−ルBCW3001
を調製した。一方、アミノアシラ−ゼ「アマノ」(天野
製薬)40gを10mMリン酸緩衝液(pH7)600
mLに懸濁し遠沈上澄を調製した後、活性化したキトパ
−ルBCW3001と混合し、室温で2時間緩やかな撹拌を行
なった。カップリング反応終了後、蒸留水及び50mM
リン酸アンモニウム緩衝液(pH7)で洗浄し、更に5
0mMのN−アセチルグルタミン酸で洗浄することによ
り、アシラ−ゼの固定化酵素を調製した。次に、この固
定化酵素11.1gを使用して、実施例4と同様に酵素
反応を行なうことにより、最終的にL-FGluを0.42g
(収率66%)得た。
【0022】比較例1(遊離カルボン酸による検討) Ac-D,L-FGluを原料に用いて実施例1と同じ条件で酵素
反応を行なったが、反応の進行は認められなかった。更
に反応液をカラムクロマトで処理したが、光学活性体は
得られなかった。
【0023】
【発明の効果】本発明方法により、4−ハロゲノグルタ
ミン酸をアミノアシラ−ゼを用いて効率よくラセミ分割
することができる。その結果、例えばそのL体を簡便に
収率よく高い光学純度で得ることができる。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】4−ハロゲノグルタミン酸の5位カルボキ
    シエステル体を基質に用いることを特徴とする、アミノ
    アシラ−ゼによる酵素反応を利用する4−ハロゲノグル
    タミン酸のラセミ分割方法。
  2. 【請求項2】N−アシル−4−ハロゲノグルタミン酸の
    5位カルボキシエステル体に、アミノアシラ−ゼを作用
    させることにより、D体及びL体のいずれか一方を選択
    的に脱アシル化することを特徴とする、請求項1記載の
    方法。
  3. 【請求項3】4−ハロゲノグルタミン酸の5位カルボキ
    シエステル体を、アミノアシラ−ゼ存在下でアシル化剤
    と反応させることにより、D体及びL体のいずれか一方
    を選択的にN−アシル化することを特徴とする、請求項
    1記載の方法。
  4. 【請求項4】5位カルボキシエステル体が低級アルキル
    エステルである、請求項1〜3のいずれかに記載の方
    法。
  5. 【請求項5】pH5〜7にて酵素反応を行なう、請求項
    1〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】4−ハロゲノグルタミン酸が4−フルオロ
    グルタミン酸である、請求項1〜5のいずれかに記載の
    方法。
  7. 【請求項7】請求項1〜5のいずれかに記載の方法を用
    いる、L−4−ハロゲノグルタミン酸の製造方法。
  8. 【請求項8】N−アシル−4−ハロゲノグルタミン酸の
    5位カルボキシエステル体に、アミノアシラ−ゼを作用
    させることにより、L体を選択的に脱アシル化すること
    を特徴とする、請求項7記載の製造方法。
  9. 【請求項9】4−ハロゲノグルタミン酸の5位カルボキ
    シエステル体を、アミノアシラ−ゼ存在下でアシル化剤
    と反応させることにより、L体を選択的にN−アシル化
    することを特徴とする、請求項7記載の製造方法。
  10. 【請求項10】4−ハロゲノグルタミン酸が4−フルオ
    ログルタミン酸である、請求項7〜9のいずれかに記載
    の製造方法。
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