JPH09103063A - 小型モータ - Google Patents

小型モータ

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Publication number
JPH09103063A
JPH09103063A JP7257612A JP25761295A JPH09103063A JP H09103063 A JPH09103063 A JP H09103063A JP 7257612 A JP7257612 A JP 7257612A JP 25761295 A JP25761295 A JP 25761295A JP H09103063 A JPH09103063 A JP H09103063A
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JP
Japan
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slider
thin film
electromagnet
film process
electromagnets
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Application number
JP7257612A
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English (en)
Inventor
Katsuhiro Sato
勝裕 佐藤
Kougan Ka
鴻雁 賈
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Mitsumi Electric Co Ltd
Original Assignee
Mitsumi Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsumi Electric Co Ltd filed Critical Mitsumi Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は小型モータに関し、大きさをミクロン
サイズにでき、かつ、大きなトルクを得られることを課
題とする。 【解決手段】極薄い板状のスライダの駆動部21には、
薄膜プロセスにより形成した棒状の永久磁石55が一定
ピッチで配設されている。極薄い板状のステータの駆動
部241 ,242 には、薄膜プロセスにより磁心46及
びコイル47を形成した棒状の電磁石45が、永久磁石
55に対応する位置に、一定ピッチで配設されている。
電磁石45の極性を変化させることにより、スライダの
駆動部21が駆動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は小型モータに係り、
特に、薄膜プロセスを用いた超小型モータに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、産業用・医療用マイクロマシン等
に使用できる超小型のモータが必要とされてきている。
従来、上記のような用途に使用される小型モータとして
は、薄膜磁石を用いた電磁モータがある。従来の薄膜磁
石を用いた電磁モータでは、薄膜磁石に通常の導線を巻
いたバルクタイプの電磁石を用いており、直径が数mm
程度の大きさである。
【0003】また、静電力で駆動される静電モータとし
ては、従来、直径0.05mm程度のものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の薄膜磁
石を用いた電磁モータでは、薄膜磁石に通常の導線を巻
いたバルクタイプの電磁石を用いているため、現在より
更に電磁石を小型化することが困難である。このため、
大きさがミリサイズのものしか実現できないという問題
がある。
【0005】また、静電モータは、大きさがミクロンサ
イズのものを実現できるが、発生できるトルクが小さ
く、電磁モータの1/100程度しかないという問題が
ある。本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、大
きさをミクロンサイズにでき、かつ、大きなトルクを得
られる小型モータを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、薄膜
プロセスにより磁心及びコイルを形成した電磁石を所定
位置に複数配設した薄い板状のステータ部材と薄膜プロ
セスにより形成した永久磁石を上記電磁石に対応する位
置に複数配設した薄い板状の部材であり、上記ステータ
部材に対して直線的に移動可能に配設したスライダ部材
とを有する構成とする。
【0007】請求項2の発明は、薄膜プロセスにより磁
心及びコイルを形成した電磁石を円周方向に沿って所定
位置に複数配設した薄い板状のステータ部材と薄膜プロ
セスにより形成した永久磁石を円周方向に沿って上記電
磁石に対応する位置に複数配設した薄い板状の部材であ
り、回転軸に対して回転自在に配設したロータ部材とを
有する構成とする。
【0008】請求項3の発明では、前記永久磁石及び前
記電磁石の磁心は、細長い棒状の形状とする。上記の各
手段は下記のように作用する。請求項1の発明では、薄
膜プロセスにより永久磁石、電磁石の磁心及びコイルを
形成するので、十分なトルクを確保しつつ、スライダ部
材とステータ部材を、極薄く、かつ小さい形状にするこ
とができる。このため、十分なトルクを有し、かつミク
ロンサイズのモータを実現することを可能とする。
【0009】請求項2の発明では、薄膜プロセスにより
永久磁石、電磁石の磁心及びコイルを形成するので、十
分なトルクを確保しつつ、ロータ部材とステータ部材
を、極薄く、かつ小さい形状にすることができる。この
ため、十分なトルクを有し、かつミクロンサイズのモー
タを実現することを可能とする。
【0010】請求項3の発明では、永久磁石及び電磁石
の磁心を細長い棒状の形状としているため、形状異方性
により強い磁界を発生させることができる。このため、
更に大きなトルクを発生させることを可能とする。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例の超小型
リニアモータ11の構造図を示す。また、図2は、リニ
アモータ11の主要部の分解斜視図を示す。リニアモー
タ11は、リニアモータ11を取り付ける装置の筐体3
7に固定されているステータ13,14と、2つのステ
ータ13,14の間に磁力により浮上したスライダ12
とから構成される。図1において、紙面と垂直方向が、
スライダ12の可動方向である。
【0012】ステータ13は、板状の部材で、駆動用の
複数の電磁石45が配設された駆動部241 と駆動部2
1 の両側に設けた浮上部25,26からなる。浮上部
25,26には、浮上用の永久磁石33,34が配設さ
れている。ステータ14は、ステータ13と同様の板状
の部材で、駆動用の複数の電磁石45が配設された駆動
部242 と駆動部242 の両側に設けた浮上部27,2
8からなる。浮上部27,28には、浮上用の永久磁石
35,36が配設されている。
【0013】スライダ12は、板状の部材で、駆動用の
複数の永久磁石55が配設された駆動部21と、駆動部
21の両側に設けた浮上部22,23からなる。浮上部
22,23には、浮上用の永久磁石38,39が配設さ
れている。また、スライダの両側端部には、装置筐体3
7のガイド溝37a,37bに嵌入するガイド部31,
32が設けてある。
【0014】図2は、スライダ12の駆動部21と、ス
テータ13,14の駆動部241 ,242 とが対向する
様子を示している。スライダ12の駆動部21は、板状
の部材で、駆動部半体51a,51bが接合されて構成
されている。駆動部半体51a,51bの、夫々の基板
52の端部には、スライダ12の可動方向(D1 ,D2
方向)に沿って所定のピッチで、永久磁石55が配設さ
れている。なお、永久磁石55は、後述するステータ1
3,14の電磁石45に対応する位置に配設してある。
【0015】基板52の材料としては、セラミック、ガ
ラス等を用いる。また、永久磁石55は、SmCo、N
dFeB等の磁石材料を用いて、薄膜プロセスにより形
成されている。スライダ12の寸法としては、例えば、
1 ,D2 方向の長さ0.5mm、D 3 ,D4 方向の幅
0.5mm、厚さ(Z1 ,Z2 方向)0.1mmの寸法
とすることができる。この場合、駆動部21は、スライ
ダ12よりも、浮上部31,32の分だけ幅が狭く、D
3 ,D4 方向の幅0.3mm程度にできる。
【0016】永久磁石55は、三角柱状の棒状としてあ
り、例えば、D1 ,D2 方向の幅m 1 が0.05mm
、D3 ,D4 方向の奥行きm2 が0.04mm、長さ
(Z1,Z2 方向)0.1mmの寸法とすることができ
る。この場合、永久磁石55のD1 ,D2 方向の配設ピ
ッチは、0.1mm程度にすることができる。
【0017】また、浮上部22,23には、浮上用の永
久磁石38,39が、永久磁石55と同様に、薄膜プロ
セスにより形成される。なお、スライダ12のガイド部
31,32が両側に突出する寸法は、極僅かとすること
ができる。ステータ13,14の駆動部241 ,242
は、スライダ12の駆動部21と同様の板状の部材で、
駆動部半体42a,42bが接合されて構成されてい
る。駆動部半体42a,42bの、夫々の基板43の端
部には、スライダ12の可動方向(D1 ,D2 方向)に
沿って所定のピッチで、電磁石45が配設されている。
【0018】基板43の材料としては、セラミック、ガ
ラス等を用いる。また、電磁石45は、磁心46と磁心
46の外周に沿って形成された薄膜コイル47から構成
される。磁心46は、FeSi,Fe,NiFe,Co
アモルファス等の磁心材料を用いて、薄膜プロセスによ
り形成してあり、薄膜コイル47も、Cu,Al等の材
料を用いて薄膜プロセスにより形成してある。
【0019】ステータ13,14は、スライダ12とほ
ぼ同じ寸法とすることができ、例えば、D1 ,D2 方向
の長さ0.5mm 、D3 ,D4 方向の幅0.5mm、
厚さ(Z1 ,Z2 方向)0.1mmの寸法とすることが
できる。この場合、駆動部241 ,242 は、ステータ
13,14よりも、浮上部25,26、35,36の分
だけ幅が狭く、D3 ,D4 方向の幅0.3mm程度にで
きる。
【0020】磁心46は、三角柱状の棒状としてあり、
例えば、D1 ,D2 方向の幅m3 が0.05mm 、D
3 ,D4 方向の奥行きm4 が0.04mm、長さ
(Z1 ,Z 2 方向)0.1mmの寸法とすることができ
る。この場合、電磁石45のD1 ,D2 方向の配設ピッ
チは、0.1mm程度にすることができる。
【0021】また、浮上部25,26、27,28に
は、浮上用の永久磁石33,34、35,36が、永久
磁石55と同様に、薄膜プロセスにより形成される。図
1に示すように、ステータ13の浮上部25,26の永
久磁石33,34とスライダ12の浮上部22,23の
永久磁石38,39が反発し、ステータ14の浮上部2
7,28の永久磁石35,36とスライダ12の浮上部
22,23の永久磁石38,39が反発するように、永
久磁石33〜36,38,39の極性を設定している。
この永久磁石33〜36,38,39の反発力により、
上下のステータ13,14の間隙に、ステータ13,1
4と極近接してスライダ12が浮上する。
【0022】リニアモータ11の全体の寸法は、ステー
タ13,14とスライダ12を対向させて一体にした寸
法と、ほぼ等しい寸法となる。なお、スライダ12のガ
イド部31,32が両側に突出する寸法は、極僅かでよ
い。例えば、スライダ12、ステータ13,14の寸法
を、D1 ,D2 方向の長さ0.5mm 、D3 ,D4
向の幅0.5mm、厚さ(Z1 ,Z2 方向)0.1mm
の寸法とした場合、リニアモータ11全体の寸法は、ほ
ぼ、D1 ,D2 方向の長さ0.5mm 、D3,D4
向の幅0.5mm、厚さ(Z1 ,Z2 方向)0.3mm
の寸法とすることができる。
【0023】上記のように、本実施例のリニアモータ1
1は、薄膜プロセスによりスライダ12の永久磁石5
5、ステータ13,14の電磁石45を構成する磁心4
6及び薄膜コイル47を形成しているため、スライダ1
2、ステータ13,14を極めて薄く、かつ小さくする
ことができる。
【0024】また、従来の導線を巻くタイプの電磁石に
比べて、電磁石45は、薄膜コイル47を、高密度に巻
いた状態とすることができる。このため、従来の電磁石
よりもずっと形状が小さく、かつ、同等以上の強さの磁
界を発生させることできる。従って、永久磁石55と電
磁石45が発生させる磁界により生ずる、スライダ12
を駆動するトルクは、従来のミリサイズのモータと同等
以上の値とすることができる。例えば、上記の、リニア
モータ11全体の寸法が、D1 ,D2 方向の長さ0.5
mm 、D3 ,D4 方向の幅0.5mm、厚さ(Z1
2 方向)0.3mmの場合、発生するトルクは、数m
gf/cm2 程度とすることができる。
【0025】また、永久磁石55、電磁石45の磁心4
6は、細長い棒状の形状としているため、形状異方性に
より、反磁界を小さくすることができる。このため、供
給する電流、電磁石の体積等に関して、効率よく強い磁
界を発生させることができる。従って、リニアモータ1
1としては、効率よく強い磁界を発生させられる分、体
積当たりのトルク,従って面積当たりのトルクを更に大
きくすることができる。
【0026】上記のように、本実施例では、十分なトル
クを確保しつつ、スライダ12とステータ13,14
を、極薄く、かつ小さい形状にすることができるため、
従来のミリサイズのモータと同等以上の十分なトルクを
有し、かつミクロンサイズのリニアモータ11を実現す
ることができる。
【0027】図3は、リニアモータ11の動作説明用の
模式図を示す。リニアモータ11の駆動方法は、従来の
リニアモータと同様である。即ち、ステータ13,14
の駆動部241 ,242 の電磁石45の極性を変化させ
ることにより、ステータ13,14とスライダ12の関
係が安定する方向に、スライダ12を移動させる。
【0028】図3に示すように、スライダ12の駆動部
21の永久磁石55は、隣接する同士で極性が逆になる
ようにしてある。また、ステータ13,14の駆動部2
1,242 の電磁石451 〜453 、4511〜4513
の極性は、リニアモータ11を駆動するための駆動回路
(図示せず)により設定される。
【0029】図3(A)では、電磁石451 〜453
4511〜4513の発生させる磁界と、永久磁石551
553 が発生させる磁界の相互作用により、ステータ1
3,14とスライダ12の位置関係が安定せず、スライ
ダ12は、D2 方向に移動する。図3(B)は、図3
(A)の状態からスライダ12がD2 方向に移動して安
定した状態を示す。
【0030】この後、更にスライダ12を移動させるた
め、図3(C)に示すように、ステータ13,14の電
磁石452 ,453 、4512,4513の極性を反転させ
る。これにより、再び、スライダ12は、ステータ1
3,14と安定しない位置関係となり、D2 方向に移動
する。図3(D)は、図3(C)の状態からスライダ1
2がD2 方向に移動して安定した状態を示す。
【0031】上記のように、移動方向に隣接する電磁石
45の極性を順次変化させて、スライダ12を一定の方
向に移動させることができる。次に、スライダ12の駆
動部21、ステータ13,14の駆動部241 ,24 2
の製造手順について説明する。
【0032】図4は、スライダ12の駆動部21の製造
手順を示す。図4(A)に示す材料取りした基板521
に対して、図4(B)に示すように、永久磁石55を形
成するための溝60を形成する。これにより、溝60を
有する基板522 ができる。この溝60は、エッチング
又はダイサー等による機械加工により形成される。溝6
0を形成した後、洗浄を行う。
【0033】次に、図4(C)に示すように、永久磁石
55を形成するための下地膜61を、形成した後、図4
(D)に示すように、永久磁石膜62を厚めに形成す
る。下地膜61、永久磁石膜62は、スパッタリング,
蒸着、メッキ等により形成する。
【0034】次に、図4(E)に示すように、永久磁石
膜62を研磨して、夫々の溝60に分離した、三角柱状
の永久磁石55を形成する。この研磨は、機械研磨又は
エッチングにより行う。次に図4(F)に示すように、
基板523 の接合面523aを研磨した後、図4(G)に
示すように、接合時に十分な強度を得るための接合溝6
4を、エッチング又は機械加工により形成する。この
後、洗浄を行った後で、基板52と永久磁石55の全体
に保護用のSiO2 膜を形成する。
【0035】次に、図4(H)に示すように、接合溝6
4を形成した面を合わせて、永久磁石55を形成した基
板52同士を、ガラスボンディングにより接合する。こ
の後、機械加工により、所定の寸法にスライスして、駆
動部21が完成する。図5は、ステータ13,14の駆
動部241 ,242 の製造手順を示す。図5(A)に示
す材料取りした基板431 に対して、図5(B)に示す
ように、磁心46を形成するための溝70を形成する。
これにより、溝70を有する基板43 2 ができる。この
溝70は、エッチング又はダイサー等による機械加工に
より形成される。溝70を形成した後、洗浄を行う。
【0036】次に、図5(C)に示すように、コイル4
7の内側部分47aを形成するための下地膜71を形成
した後、図5(D)に示すように、銅のコイル膜72を
厚めに形成する。下地膜71、コイル膜72は、スパッ
タリング,蒸着、メッキ等により形成する。
【0037】次に、図5(E)に示すように、コイル膜
72をエッチングして、コイル47の内側部分47aを
形成する。この後、図5(F)に示すように、コイル4
7の内側部分47aを覆うように、絶縁膜74を形成す
る。
【0038】次に、図5(G)に示すように、磁心46
を形成するための磁心材料膜75を、スパッタリング,
蒸着、メッキ等により形成する。この後、図5(H)に
示すように、エッチングにより、夫々の溝70に分離し
た、三角柱状の磁心46を形成する。この後、図5
(I)に示すように、各磁心46の上面に、絶縁膜76
を形成する。
【0039】次に、コイル47の外側部分47bを形成
するために、図5(C)〜図5(E)での工程と同様に
して、銅のコイル膜を形成した後、このコイル膜をエッ
チングして、コイル47の外側部分47bを形成する。
これにより、電磁石45が完成する。この後、基板43
2 と電磁石45の全体に保護用のSiO2 膜を形成する
(図5(J))。
【0040】次に、に図5(K)に示すように、接合時
に十分な強度を得るための接合溝77を、エッチング又
は機械加工により形成する。この後、洗浄を行った後
で、基板43と電磁石45の全体に保護用のSiO2
を形成する。次に、図5(L)に示すように、接合溝7
7を形成した面を合わせて、電磁石45を形成した基板
43同士を、ガラスボンディングにより接合する。この
後、機械加工により、所定の寸法にスライスして、駆動
部241 ,242 が完成する。
【0041】上記のように、スライダー12の駆動部2
1、ステータ13,14の駆動部241 ,242 は、一
般的な薄膜プロセスにより容易に製造することができ
る。図6は、薄膜プロセスを用いた超小型回転モータ8
0の説明図を示す。回転モータ80のロータ81は、円
盤状の極薄い部材で、セラミック又はガラス製の基板8
2の円周方向に沿って、永久磁石83が配設されてい
る。永久磁石83は、図2のリニアモータ11の永久磁
石55と同様に薄膜プロセスにより形成された、棒状の
形状異方性磁石である。
【0042】ステータ85は、略方形の板状の極薄い部
材で、セラミック又はガラス製の基板86の外周部に、
電磁石87が配設されている。電磁石87は、図2のリ
ニアモータ11の電磁石45と同様に薄膜プロセスによ
り磁心及びコイルを形成された、棒状の電磁石である。
【0043】回転モータ80を構成する際、ロータ81
は、軸91に対して回動自在に支持され、ステータ85
は、ロータ81と極近接して対向する位置に固定され
る。ロータ81の永久磁石83とステータ85の電磁石
87は、互いに対応する位置関係に配置されている。
【0044】この回転モータ80は、従来の回転モータ
同様に、電磁石87の磁界の方向を変化させることによ
り、所定の方向(R1 又はR2 方向)に回転する。本実
施例の回転モータ80は、薄膜プロセスによりロータ8
1の永久磁石83、ステータ85の電磁石87の磁心及
びコイルを形成しているため、ロータ81、ステータ8
5を極めて薄く、かつ小さくすることができる。
【0045】また、電磁石87は、従来の電磁石と同等
以上の強さの磁界を発生させることできる。従って、ロ
ータ81を駆動するトルクは、従来のミリサイズのモー
タと同等以上の値とすることができる。また、永久磁石
83、電磁石87の磁心は、細長い棒状の形状としてい
るため、形状異方性により、反磁界を小さくすることが
できる。このため、供給する電流、電磁石の体積等に関
して、効率よく強い磁界を発生させることができる。従
って、回転モータ80としては、効率よく強い磁界を発
生させられる分、体積当たりのトルクを更に大きくする
ことができる。
【0046】上記のように、本実施例では、十分なトル
クを確保しつつ、ロータ81とステータ85を、極薄
く、かつ小さい形状にすることができるため、従来のミ
リサイズのモータと同等以上の十分なトルクを有し、か
つミクロンサイズの回転モータ80を実現することがで
きる。
【0047】
【発明の効果】上述の如く、請求項1の発明によれば、
薄膜プロセスにより永久磁石、電磁石の磁心及びコイル
を形成して、十分なトルクを確保しつつ、スライダ部材
とステータ部材を、極薄く、かつ小さい形状にすること
ができるため、十分なトルクを有し、かつミクロンサイ
ズのモータを実現することができる特長を有する。
【0048】請求項3の発明では、薄膜プロセスにより
永久磁石、電磁石の磁心及びコイルを形成して、十分な
トルクを確保しつつ、ロータ部材とステータ部材を、極
薄く、かつ小さい形状にすることができるため、十分な
トルクを有し、かつミクロンサイズのモータを実現する
ことができる。
【0049】請求項3の発明によれば、永久磁石及び電
磁石の磁心を細長い棒状の形状としているため、形状異
方性により強い磁界を発生させることができ、更に大き
なトルクを発生させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の超小型リニアモータの構造
図である。
【図2】本発明の一実施例のリニアモータの主要部の分
解斜視図である。
【図3】本発明の一実施例のリニアモータの動作説明用
模式図である。
【図4】スライダの駆動部の製造手順を示す図である。
【図5】ステータの駆動部の製造手順を示す図である。
【図6】本発明の一実施例の超小型回転モータの説明図
である。
【符号の説明】
11 リニアモータ 12 スライダ 13,14 ステータ 21 駆動部 22,23 浮上部 241 ,242 駆動部 25〜28 浮上部 31,32 ガイド部 33〜36、38,39 浮上用永久磁石 37 装置筐体 42a,42b 駆動部半体 45 電磁石 46 磁心 47 薄膜コイル 51a,51b 駆動部半体 55 永久磁石

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄膜プロセスにより磁心及びコイルを形
    成した電磁石を所定位置に複数配設した薄い板状のステ
    ータ部材と薄膜プロセスにより形成した永久磁石を上記
    電磁石に対応する位置に複数配設した薄い板状の部材で
    あり、上記ステータ部材に対して直線的に移動可能に配
    設したスライダ部材とを有することを特徴とする小型モ
    ータ。
  2. 【請求項2】 薄膜プロセスにより磁心及びコイルを形
    成した電磁石を円周方向に沿って所定位置に複数配設し
    た薄い板状のステータ部材と薄膜プロセスにより形成し
    た永久磁石を円周方向に沿って上記電磁石に対応する位
    置に複数配設した薄い板状の部材であり、回転軸に対し
    て回転自在に配設したロータ部材とを有することを特徴
    とする小型モータ。
  3. 【請求項3】 前記永久磁石及び前記電磁石の磁心は、
    細長い棒状の形状であることを特徴とする請求項1又は
    請求項2記載の小型モータ。
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