JPH1169761A - リニアモータ - Google Patents

リニアモータ

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JPH1169761A
JPH1169761A JP21282797A JP21282797A JPH1169761A JP H1169761 A JPH1169761 A JP H1169761A JP 21282797 A JP21282797 A JP 21282797A JP 21282797 A JP21282797 A JP 21282797A JP H1169761 A JPH1169761 A JP H1169761A
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yoke
magnetic poles
linear motor
magnetic
outer yoke
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Hideo Yamamoto
秀夫 山本
Hiromi Shibuya
浩洋 渋谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータ効率を向上し、製造の簡易化したリニ
アモータを提供する。 【解決手段】 略長方形状で透磁率が高い薄板2を中心
軸3に向けて多数積み重ねて形成した角柱状のインナヨ
ーク1と、略長方形状で透磁率が高い薄板5を中心軸に
向けて多数積み重ねて形成すると共に軸方向に異磁極を
交互に形成するように3つの磁極の中央の磁極7にコイ
ル12を巻き付けたアウタヨーク4と、アウタヨーク4
をインナヨーク1に対向して所定空隙9を隔てて構成し
たヨークブロック10と、ヨークブロック10を複数個
組み合わせることにより略正多角形状に形成した全体ヨ
ーク11と、ラジアル方向に磁化した一対の平板状永久
磁石14,15を磁化の向きが交互に逆向きになるよう
に軸方向に所定間隔を設けて空隙内に配置した可動子1
3から構成している。従って、モータ効率が向上すると
共に、モータの製造が非常に簡易になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可動磁石型のリニ
アモータに係わり、モータ効率の向上と製造の簡易化を
図るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、リニアモータの開発が活発に行わ
れつつある。従来から欧米では宇宙空間で用いるスター
リングエンジン用のリニアモータが研究されていた。近
年、米国SUNPOWER社は一般の環境下で用いるコ
ンプレッサ用の可動磁石型リニアモータを開発した(N
icholas R.van der Walt、Re
uven Unger:Linear compres
sors−amaturing technolog
y、International Appliance
Technical Conference,ppl
−6,1994)。
【0003】図7に従来のリニアモータの概略図を示
す。リニアモータ100は、円筒状のインナヨーク10
1と、2個の磁極102,103を有するアウタヨーク
104と、中心軸105の周りに巻いたコイル106
と、円筒状の永久磁石107を有する可動子108より
構成されている。
【0004】そして、コイル106に交流電流が供給さ
れると、磁極102,103に軸方向に異磁極が交互に
形成され、可動子108の永久磁石107との磁気的吸
引、反発作用により、コイル106電流の大きさと永久
磁石107の磁束密度に比例した推力が発生し、可動子
108が交流電流の周波数に同期して往復動する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】モータの効率向上を阻
害するのが渦電流損失、ヒステリシス損失等の鉄損であ
る。渦電流損失は、ヨーク材の板厚の2乗に比例する特
性を有しているため、ヨークを薄板を積層して構成する
ことが有効である。しかし、従来のリニアモータの構成
では、ヨークが円筒形状であり、製造において中心軸に
向けて薄板を積層することが非常に困難であるという課
題があった。
【0006】本発明は上記従来の課題を解消するもので
あり、鉄損の中の渦電流損失を低減し、モータ効率を向
上すると共に、ヨークの製造が簡易なリニアモータを提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明のリニアモータは、略長方形状で透磁率が高い
薄板を中心軸に向けて多数積み重ねて形成した角柱状の
インナヨークと、略長方形状で透磁率が高い薄板を中心
軸に向けて多数積み重ねて形成すると共に軸方向に異磁
極を交互に形成するように3つの磁極の中央の磁極にコ
イルを巻き付けたアウタヨークと、前記アウタヨークの
磁極を有する面をインナヨークに対向して所定空隙を隔
てて構成したヨークブロックと、前記ヨークブロックを
複数個組み合わせることにより略正多角形状に形成した
全体ヨークと、ラジアル方向に磁化した一対の平板状永
久磁石を磁化の向きが交互に逆向きになるように軸方向
に所定間隔を設けて前記インナヨークとアウタヨーク間
の空隙内に配置した可動子から構成している。
【0008】これにより、鉄損を低減してモータ効率を
向上すると共に、リニアモータの製造が簡易になる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、略長方形状で透磁率が高い薄板を中心軸に向けて多
数積み重ねて形成した角柱状のインナヨークと、略長方
形状で透磁率が高い薄板を中心軸に向けて多数積み重ね
て形成すると共に軸方向に異磁極を交互に形成するよう
に3つの磁極の中央の磁極にコイルを巻き付けたアウタ
ヨークと、前記アウタヨークの磁極を有する面をインナ
ヨークに対向して所定空隙を隔てて構成したヨークブロ
ックと、前記ヨークブロックを複数個組み合わせること
により略正多角形状に形成した全体ヨークと、ラジアル
方向に磁化した一対の平板状永久磁石を磁化の向きが交
互に逆向きになるように軸方向に所定間隔を設けて前記
インナヨークとアウタヨーク間の空隙内に配置した可動
子から構成したことにより、鉄損を低減してモータ効率
を向上すると共に、リニアモータの製造が簡易になると
いう作用を有する。
【0010】請求項2に記載の発明は、可動子の移動中
に前記一対の平板状永久磁石の各々が常にアウタヨーク
の2つの磁極に同時に交わるように配置したことによ
り、永久磁石による磁束が有効に作用し、リニアモータ
の推力が増大するという作用を有する。
【0011】請求項3に記載の発明は、前記ヨークブロ
ックを3個で構成したことにより、銅損を低減してモー
タ効率を向上すると共に、外径寸法を小型化できるとい
う作用を有する。
【0012】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図6を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明によるリニアモータの第
1実施例を示す断面図であり、図2は図1におけるA−
A断面図である。
【0013】1はインナヨークであり、略長方形状で透
磁率の高い多数の薄板2を中心軸3に向けて多数積み重
ねて角柱状に形成している。4はアウタヨークであり、
略長方形状で透磁率の高い多数の薄板5を中心軸に向け
て多数積み重ねて角柱状に形成すると共に軸方向に3つ
の磁極6,7,8を有している。アウタヨーク4の磁極
6,7,8を有する面をインナヨーク1に対向して所定
空隙9を隔ててインナヨーク1の外側に設けて各ヨーク
ブロック10を構成している。そして、ヨークブロック
10を複数個組み合わせることにより全体ヨーク11を
略正多角形状に形成している。
【0014】アウタヨーク4の3つの磁極6,7,8に
異磁極を交互に形成するように、中央の磁極7の周りに
コイル12が巻かれており、コイル12は各ヨークブロ
ック10毎に個別に巻かれており、各々のコイル12は
並列に接続されている。
【0015】ここで、インナヨーク1、アウタヨーク4
を構成する多数の薄板2、5は無方向性の電磁鋼帯(新
日本製鐵製35H440等)を使用しており、薄板方向
の飽和磁束密度が高く、鉄損が低い特性を有していると
共に、表面は絶縁皮膜が施されている。
【0016】可動子13は、ラジアル方向に磁化した一
対の平板状永久磁石14,15と、永久磁石支持体1
6,シャフト17から構成している。永久磁石14,1
5はNd−Fe−B系の希土類磁石が望ましく、磁化の
向きが交互に逆向きになるように軸方向に所定間隔を設
けて永久磁石支持体16で固定され、インナヨーク1と
アウタヨーク4間の空隙9内に配置されている。
【0017】永久磁石支持体16、シャフト17はアル
ミ、ステンレス等の非磁性体から成る。シャフト17の
往復動を円滑にする軸受18は、どのような構成でも良
いが、従来からあるリニアボールベアリング、含油メタ
ル軸受等種々の構成が選択できる。軸受18を支持する
フランジ部19,20は非磁性体より構成される。
【0018】以上のように構成されたリニアモータにお
いて、永久磁石15から発生した磁束21は、空隙9、
インナヨーク1、空隙9、永久磁石14、アウタヨーク
4、空隙9を通って永久磁石15に戻ると共に空隙9に
静磁界を発生する。インナヨーク1、アウタヨーク4中
では薄板2、5の平面内を循環する。
【0019】そして、コイル12に交流電流が供給され
ると、磁極6,7,8に軸方向に異磁極が交互に形成さ
れ、可動子13の永久磁石14,15との磁気的吸引、
反発作用により、コイル12電流の大きさと永久磁石1
4,15の磁束密度に比例した推力が発生し、可動子1
3と共にシャフト17が交流電流の周波数に同期して往
復動する。
【0020】ここで、永久磁石14,15から発生した
磁束21は、インナヨーク1、アウタヨーク4中では薄
板2、5の平面内を循環するので、鉄損が小さくなる。
また、磁束21が薄板2、5の平面内を循環する時に、
磁束21と交差する方向に渦電流22を発生しようとす
る。これは磁束密度に比例する電流である。しかしなが
ら、インナヨーク1及びアウタヨーク4を透磁率が高く
表面が絶縁された多数の薄板2を中心軸3に向けて多数
積み重ねて角柱状に形成したことにより、渦電流の発生
を殆ど無くすことができ、鉄損が大幅に低減する。従っ
て、モータ効率を向上することができる。
【0021】また、インナヨーク1及びアウタヨーク4
を薄板2を単純に多数積み重ねて角柱状に形成したこと
により、リニアモータのヨークの製造が非常に簡易にな
る。
【0022】また、Nd−Fe−B系の希土類磁石は加
工が難しく、円筒形状は加工が複雑になるためコストが
高い。加工の単純な平板状永久磁石14,15としたこ
とにより、磁石の製造が簡易になり、磁石コストの低
減、即ちモータの低コスト化が図れる。
【0023】尚、以上の説明ではヨークブロック10が
4個で構成した例で説明したが、ヨークブロック10は
複数個、即ち2以上であればいくつでも良い。
【0024】また、以上の説明ではアウタヨーク4にコ
イル12を巻いた例で説明したが、インナヨーク1にコ
イル12を巻いた構成も可能である。
【0025】また、以上の説明では磁極が3個の例で説
明したが、ヨーク及び磁石、コイルを軸方向に更に直列
接続した構成も可能である。
【0026】以上のように本実施例のリニアモータは、
略長方形状で透磁率が高い薄板2を中心軸3に向けて多
数積み重ねて形成した角柱状のインナヨーク1と、略長
方形状で透磁率が高い薄板5を中心軸に向けて多数積み
重ねて形成すると共に軸方向に異磁極を交互に形成する
ように3つの磁極6,7,8の中央の磁極7にコイル1
2を巻き付けたアウタヨーク4と、前記アウタヨーク4
の磁極を有する面をインナヨーク1に対向して所定空隙
9を隔てて構成したヨークブロック10と、前記ヨーク
ブロック10を複数個組み合わせることにより略正多角
形状に形成した全体ヨーク11と、ラジアル方向に磁化
した一対の平板状永久磁石14,15を磁化の向きが交
互に逆向きになるように軸方向に所定間隔を設けて前記
インナヨーク1とアウタヨーク4間の空隙内に配置した
可動子13から構成している。
【0027】従って、鉄損の中の渦電流損失を低減し、
モータ効率が向上すると共に、モータの製造が簡易にな
り、コストも低減できる。
【0028】(実施の形態2)図3は本発明によるリニ
アモータの実施例を示す断面図である。リニアモータと
しての構成は、前述の図1、図2の構成と同様である。
【0029】図3において、中心軸3から左は可動子1
3が下死点に来た場合を、右は可動子13が上死点に来
た場合を示している。一対の平板状永久磁石14,15
の各々は、可動子13が下死点から上死点に至る移動中
において常にアウタヨーク4の2つの磁極に同時に交わ
るように配置している。即ち、下死点では永久磁石14
は磁極6と7に同時に交わり、永久磁石15は磁極7と
8に同時に交わるように、上死点でも永久磁石14は磁
極6と7に同時に交わり、永久磁石15は磁極7と8に
同時に交わるように、永久磁石14,15と磁極6,
7,8の中心軸方向の位置関係を設定している。
【0030】以上のように構成されたリニアモータにお
いて、下死点では永久磁石15のN極から発生した磁束
21は、アウタヨーク4の磁極8からコイル12のスロ
ット23を取り囲むようにして磁極7を通って永久磁石
14のS極に戻る。また、磁極8からコイル12のスロ
ット24を取り囲むようにして磁極6を通って永久磁石
14のS極に戻る。そして、永久磁石14のN極からイ
ンナヨーク1を通って永久磁石15のS極に戻る。従っ
て、一対の平板状永久磁石14,15の各々を、可動子
13が下死点から上死点に至る移動中において常にアウ
タヨーク4の2つの磁極に同時に交わるように配置して
いることにより、永久磁石14,15の磁束はコイル1
2のスロット23,スロット24に有効に作用し、永久
磁石14,15とコイル12による磁気力を有効に生み
出し、大きな推力を得ることができる。
【0031】以上のように本実施例のリニアモータは、
可動子の移動中に前記一対の平板状永久磁石の各々が常
にアウタヨークの2つの磁極に同時に交わるように配置
している。
【0032】従って、永久磁石14,15とコイル12
による磁気力を有効に生み出し、大きな推力を得ること
ができる。
【0033】(実施の形態3)図4は本発明によるリニ
アモータの第1実施例を示す断面図であり、図5は図4
におけるA−A断面図であり、図6は図5におけるB−
B断面図である。
【0034】1はインナヨークであり、略長方形状で透
磁率の高い多数の薄板2を中心軸3に向けて多数積み重
ねて角柱状に形成している。4はアウタヨークであり、
略長方形状で透磁率の高い多数の薄板5を中心軸に向け
て多数積み重ねて角柱状に形成すると共に軸方向に3つ
の磁極6,7,8を有している。アウタヨーク4の磁極
6,7,8を有する面をインナヨーク1に対向して所定
空隙9を隔ててインナヨーク1の外側に設けて各ヨーク
ブロック10を構成している。そして、ヨークブロック
10を3個組み合わせることにより全体ヨーク11を略
正三角形状に形成している。
【0035】アウタヨーク4の3つの磁極6,7,8に
異磁極を交互に形成するように、中央の磁極7の周りに
コイル12が巻かれており、コイル12は各ヨークブロ
ック10毎に個別に巻かれている。
【0036】可動子13は、ラジアル方向に磁化した一
対の平板状永久磁石14,15と、永久磁石支持体1
6,シャフト17から構成している。永久磁石14,1
5はNd−Fe−B系の希土類磁石が望ましく、磁化の
向きが交互に逆向きになるように軸方向に所定間隔を設
けて永久磁石支持体16で固定され、インナヨーク1と
アウタヨーク4間の空隙9内に配置されている。
【0037】以上のように構成されたリニアモータにお
いて、永久磁石14,15から発生した磁束21は、空
隙9、インナヨーク1、空隙9、アウタヨーク4、空隙
9を通って永久磁石14,15に戻ると共に空隙9に静
磁界を発生する。インナヨーク1、アウタヨーク4中で
は薄板2、5の平面内を循環する。
【0038】そして、コイル12に交流電流が供給され
ると、磁極6,7,8に軸方向に異磁極が交互に形成さ
れ、可動子13の永久磁石14,15との磁気的吸引、
反発作用により、コイル12電流の大きさと永久磁石1
4,15の磁束密度に比例した推力が発生し、可動子1
3と共にシャフト17が交流電流の周波数に同期して往
復動する。
【0039】ここで、コイル12の全長のうち永久磁石
14,15の磁束に作用するのは、永久磁石14,15
の幅Wyの部分だけであり、コイル12のそれ以外の部
分は磁束に作用しない無効部分、即ち軸方向の推力発生
に寄与しない無効部分となる。コイル12のスロット2
3,24幅を1cs、コイルスロット23と24の間隔
を1bsとすると、コイル12の全長のうち永久磁石1
4,15の磁束に作用する有効率Aは、A=Wy/(W
y+21cs+1bs)で表される。
【0040】ヨークブロックの数が2,3,4,…,1
2と変えた時の有効率Aを(表1)に示す。
【0041】
【表1】
【0042】ヨークブロック数が少ないほど有効率Aが
高い。即ち、ヨークブロック数が少ないほど銅損が減少
し、モータ効率が向上する。ヨークブロック数が4を越
えると有効率Aは50%以下となり、モータ効率面から
好ましくない。
【0043】また、リニアモータに使用されている永久
磁石の全磁石長Lm、インナヨーク1とアウタヨーク4
を合計したヨーク体積Vy、ヨークの高さHyが同じ条
件で、ヨークブロック数を2,3,4と変えた時の形状
寸法(外接円直径)を(表2)に示す。
【0044】
【表2】
【0045】ヨークブロック数が多いほど形状寸法は大
きくなるが、ヨークブロック数が3の場合は、ヨークブ
ロック数が2の場合よりも逆に形状寸法が小さくなる。
【0046】ブロック数2はコイル有効率Aが1番高い
ものの、形状寸法が非常に大きくなるために好ましくな
い。本実施例のヨークブロック数3は、永久磁石14,
15の磁束が有効に作用するコイルの割合を増し、銅損
を低減してモータ効率を向上すると共に、形状寸法も比
較的小さくなる。
【0047】以上のように本実施例のリニアモータは、
ヨークブロックを3個で構成している。
【0048】従って、銅損を低減してモータ効率が向上
すると共に、モータの形状寸法が小さくなる。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明は、略長方形状で透
磁率が高い薄板を中心軸に向けて多数積み重ねて形成し
た角柱状のインナヨークと、略長方形状で透磁率が高い
薄板を中心軸に向けて多数積み重ねて形成すると共に軸
方向に異磁極を交互に形成するように3つの磁極の中央
の磁極にコイルを巻き付けたアウタヨークと、前記アウ
タヨークの磁極を有する面をインナヨークに対向して所
定空隙を隔てて構成したヨークブロックと、前記ヨーク
ブロックを複数個組み合わせることにより略正多角形状
に形成した全体ヨークと、ラジアル方向に磁化した一対
の平板状永久磁石を磁化の向きが交互に逆向きになるよ
うに軸方向に所定間隔を設けて前記インナヨークとアウ
タヨーク間の空隙内に配置した可動子から構成したこと
により、鉄損の中の渦電流損失を低減し、モータ効率が
向上すると共に、モータの製造が非常に簡易になる。
【0050】また、請求項1記載のリニアモータにおい
て、可動子の移動中に前記一対の平板状永久磁石の各々
が常にアウタヨークの2つの磁極に同時に交わるように
配置したことにより、永久磁石とコイルによる磁気力を
有効に生み出し、大きな推力を得ることができる。
【0051】また、請求項1記載のリニアモータにおい
て、ヨークブロック数を3個としたことにより、銅損を
低減し、モータ効率が向上すると共に、モータの形状寸
法が小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のリニアモータの断面図
【図2】図1におけるA−A断面図
【図3】本発明の第2実施例のリニアモータの断面図
【図4】本発明の第3実施例のリニアモータの断面図
【図5】図4におけるA−A断面図
【図6】図5におけるB−B断面図
【図7】従来例のリニアモータの断面図
【符号の説明】
1 インナヨーク 2 薄板 3 中心軸 4 アウタヨーク 5 薄板 6,7,8 磁極 9 空隙 10 ヨークブロック 11 全体ヨーク 12 コイル 13 可動子 14,15 永久磁石

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略長方形状で透磁率が高い薄板を中心軸
    に向けて多数積み重ねて形成した角柱状のインナヨーク
    と、略長方形状で透磁率が高い薄板を中心軸に向けて多
    数積み重ねて形成すると共に軸方向に異磁極を交互に形
    成するように3つの磁極の中央の磁極にコイルを巻き付
    けたアウタヨークと、前記アウタヨークの磁極を有する
    面をインナヨークに対向して所定空隙を隔てて構成した
    ヨークブロックと、前記ヨークブロックを複数個組み合
    わせることにより略正多角形状に形成した全体ヨーク
    と、ラジアル方向に磁化した一対の平板状永久磁石を磁
    化の向きが交互に逆向きになるように軸方向に所定間隔
    を設けて前記インナヨークとアウタヨーク間の空隙内に
    配置した可動子から構成したリニアモータ。
  2. 【請求項2】 可動子の移動中に前記一対の平板状永久
    磁石の各々が常にアウタヨークの2つの磁極に同時に交
    わるように配置した請求項1記載のリニアモータ。
  3. 【請求項3】 前記ヨークブロックを3個で構成した請
    求項1記載のリニアモータ。
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