JP3215655B2 - リニアモータ - Google Patents

リニアモータ

Info

Publication number
JP3215655B2
JP3215655B2 JP21282797A JP21282797A JP3215655B2 JP 3215655 B2 JP3215655 B2 JP 3215655B2 JP 21282797 A JP21282797 A JP 21282797A JP 21282797 A JP21282797 A JP 21282797A JP 3215655 B2 JP3215655 B2 JP 3215655B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yoke
linear motor
axial direction
magnetic
poles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP21282797A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1169761A (ja
Inventor
秀夫 山本
浩洋 渋谷
Original Assignee
松下冷機株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 松下冷機株式会社 filed Critical 松下冷機株式会社
Priority to JP21282797A priority Critical patent/JP3215655B2/ja
Priority to TW89114227A priority patent/TW453014B/zh
Priority to TW88101708A priority patent/TW419879B/zh
Publication of JPH1169761A publication Critical patent/JPH1169761A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3215655B2 publication Critical patent/JP3215655B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Linear Motors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可動磁石型のリニ
アモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、リニアモータの開発が活発に行わ
れつつある。従来から欧米では宇宙空間で用いるスター
リングエンジン用のリニアモータが研究されていた。近
年、米国SUNPOWER社は一般の環境下で用いるコ
ンプレッサ用の可動磁石型リニアモータを開発した(N
icholas R.van der Walt、Re
uven Unger:Linear compres
sors−amaturing technolog
y、International Appliance
Technical Conference,ppl
−6,1994)。
【0003】図7に従来のリニアモータの概略図を示
す。リニアモータ100は、円筒状のインナヨーク10
1と、2個の磁極102,103を有するアウタヨーク
104と、中心軸105の周りに巻いたコイル106
と、円筒状の永久磁石107を有する可動子108より
構成されている。
【0004】そして、コイル106に交流電流が供給さ
れると、磁極102,103に軸方向に異磁極が交互に
形成され、可動子108の永久磁石107との磁気的吸
引、反発作用により、コイル106電流の大きさと永久
磁石107の磁束密度に比例した推力が発生し、可動子
108が交流電流の周波数に同期して往復動する。
【0005】上記従来例におけるインナヨーク101お
よびアウタヨーク104は透磁率の高い多数の薄板が積
み重ねられて形成されている。モータの渦電流損失はヨ
ーク材の板厚の二乗に比例する特性を有しているので、
このような従来例の構成によれば単に金属ブロックでヨ
ークを形成したものに比べて、渦電流損失を低減して鉄
損によるモータ効率の低下を改善することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】かし、従来のリニア
モータの構成では、ヨークが円筒形状であり、内周部と
外周部とで寸法差があるため、均一な厚さの薄板を製造
において中心軸に向けて正確に積層することが非常に困
難であるという課題があった。また、そのため薄板を均
一な厚さとせず、外周部を若干肉厚とする楔形状のもの
が採用されているがこの場合は著しくコスト高になると
いう課題があった。
【0007】本発明は上記従来の課題を解消するもので
あり、鉄損の中の渦電流損失を低減し、モータ効率を向
上すると同時に、ヨークの製造が簡易、安価となるリニ
アモータを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明のリニアモータは、中心軸と、略長方形状で透
磁率が高い薄板を多数枚積み重ねて形成した角柱状のイ
ンナヨークと、同じく略長方形状で透磁率が高い薄板
数枚積み重ねて形成すると共に軸方向に異磁極を交互
に形成するように3つの磁極の中央にコイルを巻き付け
たアウタヨークとを備え、前記アウタヨークの磁極を有
する面をインナヨークに対向して所定空隙を隔てて配置
することによりヨークブロックを形成し、前記ヨークブ
ロックを薄板の積み重ね方向が前記中心軸の直径方向と
垂直となるように、中心軸の周りに複数個、多角形状に
配設するとともに、磁化の向きが交互に逆向きになるよ
うにラジアル方向に磁化され且つ軸方向に所定間隔をお
いて各インナヨークとアウタヨーク間に配置された一対
の平板状永久磁石を有する可動子を軸方向に移動可能に
設けたものである
【0009】これにより、鉄損を低減してモータ効率を
向上すると共に、リニアモータの製造が簡易になる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、中心軸と、略長方形状で透磁率が高い薄板を多数枚
積み重ねて形成した角柱状のインナヨークと、同じく
長方形状で透磁率が高い薄板を多数枚積み重ねて形成す
ると共に軸方向に異磁極を交互に形成するように3つの
磁極の中央にコイルを巻き付けたアウタヨークとを備
、前記アウタヨークの磁極を有する面をインナヨーク
に対向して所定空隙を隔てて配置することによりヨーク
ブロックを形成し、前記ヨークブロックを薄板の積み重
ね方向が前記中心軸の直径方向と垂直となるように、中
心軸の周りに複数個、多角形状に配設するとともに、磁
化の向きが交互に逆向きになるようにラジアル方向に磁
化され且つ軸方向に所定間隔をおいて各インナヨークと
アウタヨーク間に配置された一対の平板状永久磁石を有
する可動子を軸方向に移動可能に設けたものであるか
ら、均一な厚さの薄板を単純に一方向に積み重ねるだけ
でヨークが形成さ れることになる
【0011】請求項2に記載の発明は、可動子の移動中
に前記一対の平板状永久磁石の各々が常にアウタヨーク
の2つの磁極に同時に交わるように配置したことによ
り、永久磁石による磁束が有効に作用し、リニアモータ
の推力が増大するという作用を有する。
【0012】請求項3に記載の発明は、前記ヨークブロ
ックを3個で構成したことにより、銅損を低減してモー
タ効率を向上すると共に、外径寸法を小型化できるとい
う作用を有する。
【0013】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図6を用いて説明する。 (実施の形態1) 図1は本発明によるリニアモータの第1実施例を示す断
面図であり、図2は図1におけるA−A断面図である。
【0014】1はインナヨークであり、略長方形状で透
磁率の高い多数の薄板2を中心軸3の直径方向に垂直な
方向に多数積み重ねて角柱状に形成している。4はアウ
タヨークであり、略長方形状で透磁率の高い多数の薄板
5を中心軸3の直径方向に垂直な方向に多数積み重ねて
角柱状に形成すると共に軸方向に3つの磁極6,7,8
を有している。アウタヨーク4の磁極6,7,8を有す
る面をインナヨーク1に対向して所定空隙9を隔ててイ
ンナヨーク1の外側に設けて各ヨークブロック10を構
成している。そして、ヨークブロック10を各薄板2,
5の積み重ね方向が前記中心軸3の直径方向と垂直とな
るように、中心軸3の周りに複数個、配置することによ
り全体ヨーク11を略正多角形状に形成している。
【0015】アウタヨーク4の3つの磁極6,7,8に
異磁極を交互に形成するように、中央の磁極7の周りに
コイル12が巻かれており、コイル12は各ヨークブロ
ック10毎に個別に巻かれており、各々のコイル12は
並列に接続されている。
【0016】ここで、インナヨーク1、アウタヨーク4
を構成する多数の薄板2、5は無方向性の電磁鋼帯(新
日本製鐵製35H440等)を使用しており、薄板方向
の飽和磁束密度が高く、鉄損が低い特性を有していると
共に、表面は絶縁皮膜が施されている。
【0017】可動子13は、ラジアル方向に磁化した一
対の平板状永久磁石14,15と、永久磁石支持体1
6,シャフト17から構成している。永久磁石14,1
5はNd−Fe−B系の希土類磁石が望ましく、磁化の
向きが交互に逆向きになるように軸方向に所定間隔を設
けて永久磁石支持体16で固定され、インナヨーク1と
アウタヨーク4間の空隙9内に配置されている。
【0018】永久磁石支持体16、シャフト17はアル
ミ、ステンレス等の非磁性体から成る。シャフト17の
往復動を円滑にする軸受18は、どのような構成でも良
いが、従来からあるリニアボールベアリング、含油メタ
ル軸受等種々の構成が選択できる。軸受18を支持する
フランジ部19,20は非磁性体より構成される。
【0019】以上のように構成されたリニアモータにお
いて、永久磁石15から発生した磁束21は、空隙9、
インナヨーク1、空隙9、永久磁石14、アウタヨーク
4、空隙9を通って永久磁石15に戻ると共に空隙9に
静磁界を発生する。インナヨーク1、アウタヨーク4中
では薄板2、5の平面内を循環する。
【0020】そして、コイル12に交流電流が供給され
ると、磁極6,7,8に軸方向に異磁極が交互に形成さ
れ、可動子13の永久磁石14,15との磁気的吸引、
反発作用により、コイル12電流の大きさと永久磁石1
4,15の磁束密度に比例した推力が発生し、可動子1
3と共にシャフト17が交流電流の周波数に同期して往
復動する。
【0021】ここで、永久磁石14,15から発生した
磁束21は、インナヨーク1、アウタヨーク4中では薄
板2、5の平面内を循環するので、鉄損が小さくなる。
また、磁束21が薄板2、5の平面内を循環する時に、
磁束21と交差する方向に渦電流22を発生しようとす
る。これは磁束密度に比例する電流である。しかしなが
ら、インナヨーク1及びアウタヨーク4を透磁率が高く
表面が絶縁された多数の薄板2を中心軸3の直径方向に
垂直な方向に多数積み重ねて角柱状に形成したことによ
り、楔状の薄板に比べて渦電流の発生を殆ど無くすこと
ができ、鉄損が大幅に低減する。従って、モータ効率を
向上することができる。
【0022】また、インナヨーク1及びアウタヨーク4
を薄板2を単純に多数積み重ねて角柱状に形成したこと
により、リニアモータのヨークの製造が非常に簡易にな
る。
【0023】また、Nd−Fe−B系の希土類磁石は加
工が難しく、円筒形状は加工が複雑になるためコストが
高い。加工の単純な平板状永久磁石14,15としたこ
とにより、磁石の製造が簡易になり、磁石コストの低
減、即ちモータの低コスト化が図れる。
【0024】尚、以上の説明ではヨークブロック10が
4個で構成した例で説明したが、ヨークブロック10は
複数個、即ち2以上であればいくつでも良い。
【0025】また、以上の説明では薄板2,5を略長方
形状としたが、厳密に長方形である必要はなく平行四辺
形や長円形等、種々変形例が可能である。
【0026】また、以上の説明では磁極が3個の例で説
明したが、ヨーク及び磁石、コイルを軸方向に更に直列
接続した構成も可能である。
【0027】以上のように本実施例のリニアモータは、
中心軸3と、略長方形状で透磁率が高い薄板2を多数積
み重ねて形成した角柱状のインナヨーク1と、略長方形
状で透磁率が高い薄板5を多数積み重ねて形成すると共
に軸方向に異磁極を交互に形成するように3つの磁極
6,7,8の中央の磁極7にコイル12を巻き付けたア
ウタヨーク4とを備え、前記アウタヨーク4の磁極を有
する面をインナヨーク1に対向して所定空隙9を隔てて
配置することによりヨークブロック10を形成し、前記
ヨークブロック10を薄板2,5の積み重ね方向が前記
中心軸3の直径方向と垂直となるように、中心軸3の周
りに複数個、多角形状に配設するとともに、磁化の向き
が交互に逆向きになるようにラジアル方向に磁化され且
つ軸方向に所定間隔を設けて前記インナヨーク1とアウ
タヨーク4間の空隙内に配置された一対の平板状永久磁
石を有する可動子13を軸方向に移動可能に設けたもの
である。
【0028】従って、鉄損の中の渦電流損失を低減し、
モータ効率が向上すると共に、モータの製造が簡易にな
り、コストも低減できる。
【0029】(実施の形態2) 図3は本発明によるリニアモータの実施例を示す断面図
である。リニアモータとしての構成は、前述の図1、図
2の構成と同様である。
【0030】図3において、中心軸3から左は可動子1
3が下死点に来た場合を、右は可動子13が上死点に来
た場合を示している。一対の平板状永久磁石14,15
の各々は、可動子13が下死点から上死点に至る移動中
において常にアウタヨーク4の2つの磁極に同時に交わ
るように配置している。即ち、下死点では永久磁石14
は磁極6と7に同時に交わり、永久磁石15は磁極7と
8に同時に交わるように、上死点でも永久磁石14は磁
極6と7に同時に交わり、永久磁石15は磁極7と8に
同時に交わるように、永久磁石14,15と磁極6,
7,8の中心軸方向の位置関係を設定している。
【0031】以上のように構成されたリニアモータにお
いて、下死点では永久磁石15のN極から発生した磁束
21は、アウタヨーク4の磁極8からコイル12のスロ
ット23を取り囲むようにして磁極7を通って永久磁石
14のS極に戻る。また、磁極8からコイル12のスロ
ット24を取り囲むようにして磁極6を通って永久磁石
14のS極に戻る。そして、永久磁石14のN極からイ
ンナヨーク1を通って永久磁石15のS極に戻る。従っ
て、一対の平板状永久磁石14,15の各々を、可動子
13が下死点から上死点に至る移動中において常にアウ
タヨーク4の2つの磁極に同時に交わるように配置して
いることにより、永久磁石14,15の磁束はコイル1
2のスロット23,スロット24に有効に作用し、永久
磁石14,15とコイル12による磁気力を有効に生み
出し、大きな推力を得ることができる。
【0032】以上のように本実施例のリニアモータは、
可動子の移動中に前記一対の平板状永久磁石の各々が常
にアウタヨークの2つの磁極に同時に交わるように配置
している。
【0034】従って、永久磁石14,15とコイル12
による磁気力を有効に生み出し、大きな推力を得ること
ができる。
【0033】(実施の形態3) 図4は本発明によるリニアモータの第1実施例を示す断
面図であり、図5は図4におけるA−A断面図であり、
図6は図5におけるB−B断面図である。
【0035】1はインナヨークであり、略長方形状で透
磁率の高い多数の薄板2を中心軸3の直径方向に対して
垂直となる方向に多数積み重ねて角柱状に形成してい
る。4はアウタヨークであり、同様に略長方形状で透磁
率の高い多数の薄板5を中心軸3の直径方向に対して垂
直となる方向に多数積み重ねて角柱状に形成すると共に
軸方向に3つの磁極6,7,8を有している。アウタヨ
ーク4の磁極6,7,8を有する面をインナヨーク1に
対向して所定空隙9を隔ててインナヨーク1の外側に設
けて各ヨークブロック10を構成している。そして、ヨ
ークブロック10を3個組み合わせることにより全体ヨ
ーク11を略正三角形状に形成している。
【0035】アウタヨーク4の3つの磁極6,7,8に
異磁極を交互に形成するように、中央の磁極7の周りに
コイル12が巻かれており、コイル12は各ヨークブロ
ック10毎に個別に巻かれている。
【0036】可動子13は、ラジアル方向に磁化した一
対の平板状永久磁石14,15と、永久磁石支持体1
6,シャフト17から構成している。永久磁石14,1
5はNd−Fe−B系の希土類磁石が望ましく、磁化の
向きが交互に逆向きになるように軸方向に所定間隔を設
けて永久磁石支持体16で固定され、インナヨーク1と
アウタヨーク4間の空隙9内に配置されている。
【0037】以上のように構成されたリニアモータにお
いて、永久磁石14,15から発生した磁束21は、空
隙9、インナヨーク1、空隙9、アウタヨーク4、空隙
9を通って永久磁石14,15に戻ると共に空隙9に静
磁界を発生する。インナヨーク1、アウタヨーク4中で
は薄板2、5の平面内を循環する。
【0038】そして、コイル12に交流電流が供給され
ると、磁極6,7,8に軸方向に異磁極が交互に形成さ
れ、可動子13の永久磁石14,15との磁気的吸引、
反発作用により、コイル12電流の大きさと永久磁石1
4,15の磁束密度に比例した推力が発生し、可動子1
3と共にシャフト17が交流電流の周波数に同期して往
復動する。
【0039】ここで、コイル12の全長のうち永久磁石
14,15の磁束に作用するのは、永久磁石14,15
の幅Wyの部分だけであり、コイル12のそれ以外の部
分は磁束に作用しない無効部分、即ち軸方向の推力発生
に寄与しない無効部分となる。コイル12のスロット2
3,24幅を1cs、コイルスロット23と24の間隔
を1bsとすると、コイル12の全長のうち永久磁石1
4,15の磁束に作用する有効率Aは、A=Wy/(W
y+21cs+1bs)で表される。
【0040】ヨークブロックの数が2,3,4,…,1
2と変えた時の有効率Aを(表1)に示す。
【0041】
【表1】
【0042】ヨークブロック数が少ないほど有効率Aが
高い。即ち、ヨークブロック数が少ないほど銅損が減少
し、モータ効率が向上する。ヨークブロック数が4を越
えると有効率Aは50%以下となり、モータ効率面から
好ましくない。
【0043】また、リニアモータに使用されている永久
磁石の全磁石長Lm、インナヨーク1とアウタヨーク4
を合計したヨーク体積Vy、ヨークの高さHyが同じ条
件で、ヨークブロック数を2,3,4と変えた時の形状
寸法(外接円直径)を(表2)に示す。
【0044】
【表2】
【0045】ヨークブロック数が多いほど形状寸法は大
きくなるが、ヨークブロック数が3の場合は、ヨークブ
ロック数が2の場合よりも逆に形状寸法が小さくなる。
【0046】ブロック数2はコイル有効率Aが1番高い
ものの、形状寸法が非常に大きくなるために好ましくな
い。本実施例のヨークブロック数3は、永久磁石14,
15の磁束が有効に作用するコイルの割合を増し、銅損
を低減してモータ効率を向上すると共に、形状寸法も比
較的小さくなる。
【0047】以上のように本実施例のリニアモータは、
ヨークブロックを3個で構成している。
【0048】従って、銅損を低減してモータ効率が向上
すると共に、モータの形状寸法が小さくなる。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明は、中心軸と、略長
方形状で透磁率が高い薄板を多数枚積み重ねて形成した
角柱状のインナヨークと、同じく略長方形状で透磁率が
高い薄板を多数枚積み重ねて形成すると共に軸方向に異
磁極を交互に形成するように3つの磁極の中央にコイル
を巻き付けたアウタヨークとを備え、前記アウタヨーク
の磁極を有する面をインナヨークに対向して所定空隙を
隔てて配置することによりヨークブロックを形成し、
記ヨークブロックを薄板の積み重ね方向が前記中心軸の
直径方向と垂直となるように、中心軸の周りに複数個、
多角形状に配設するとともに、磁化の向きが交互に逆向
きになるようにラジアル方向に磁化され且つ軸方向に所
定間隔をおいて各インナヨークとアウタヨーク間に配置
された一対の平板状永久磁石を有する可動子を軸方向に
移動可能に設けたことにより、鉄損の中の渦電流損失を
低減し、モータ効率が向上すると共に、モータの製造が
非常に簡易で安価になる。
【0050】また、請求項記載のリニアモータにおい
て、可動子の移動中に前記一対の平板状永久磁石の各々
が常にアウタヨークの2つの磁極に同時に交わるように
配置したことにより、永久磁石とコイルによる磁気力を
有効に生み出し、大きな推力を得ることができる。
【0051】また、請求項記載のリニアモータにおい
て、ヨークブロック数を3個としたことにより、銅損を
低減し、モータ効率が向上すると共に、モータの形状寸
法が小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のリニアモータの断面図
【図2】図1におけるA−A断面図
【図3】本発明の第2実施例のリニアモータの断面図
【図4】本発明の第3実施例のリニアモータの断面図
【図5】図4におけるA−A断面図
【図6】図5におけるB−B断面図
【図7】従来例のリニアモータの断面図
【符号の説明】
1 インナヨーク 2 薄板 3 中心軸 4 アウタヨーク 5 薄板 6,7,8 磁極 9 空隙 10 ヨークブロック 11 全体ヨーク 12 コイル 13 可動子 14,15 永久磁石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−7909(JP,A) 特公 昭52−24645(JP,B1) 特表 平7−503598(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 41/03

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心軸と、略長方形状で透磁率が高い薄
    を多数枚積み重ねて形成した角柱状のインナヨーク
    と、同じく略長方形状で透磁率が高い薄板を多数枚積み
    重ねて形成すると共に軸方向に異磁極を交互に形成する
    ように3つの磁極の中央にコイルを巻き付けたアウタヨ
    ークとを備え、前記アウタヨークの磁極を有する面をイ
    ンナヨークに対向して所定空隙を隔てて配置することに
    よりヨークブロックを形成し、前記ヨークブロックを
    板の積み重ね方向が前記中心軸の直径方向と垂直となる
    ように、中心軸の周りに複数個、多角形状に配設すると
    ともに、磁化の向きが交互に逆向きになるようにラジア
    ル方向に磁化され且つ軸方向に所定間隔をおいて各イン
    ナヨークとアウタヨーク間に配置された一対の平板状永
    久磁石を有する可動子を軸方向に移動可能に設けたこと
    を特徴とするリニアモータ。
  2. 【請求項2】 可動子の移動中に一対の平板状永久磁石
    の各々が常にアウタヨークの2つの磁極に同時に交わる
    ように配置した請求項1記載のリニアモータ。
  3. 【請求項3】 ークブロックを3個で構成した請求
    項1、または請求項2記載のリニアモータ。
JP21282797A 1997-08-07 1997-08-07 リニアモータ Expired - Fee Related JP3215655B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21282797A JP3215655B2 (ja) 1997-08-07 1997-08-07 リニアモータ
TW89114227A TW453014B (en) 1997-08-07 1999-02-04 Linear motor and linear compressor
TW88101708A TW419879B (en) 1997-08-07 1999-02-04 Linear motor and linear compressor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21282797A JP3215655B2 (ja) 1997-08-07 1997-08-07 リニアモータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1169761A JPH1169761A (ja) 1999-03-09
JP3215655B2 true JP3215655B2 (ja) 2001-10-09

Family

ID=16629027

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21282797A Expired - Fee Related JP3215655B2 (ja) 1997-08-07 1997-08-07 リニアモータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3215655B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001128434A (ja) * 1999-10-27 2001-05-11 Matsushita Refrig Co Ltd リニアモータ
EP1300932B1 (en) 2001-10-05 2013-12-18 Canon Kabushiki Kaisha Linear motor, stage apparatus, and exposure apparatus
ITPN20020022A1 (it) * 2002-04-05 2003-10-06 Zanussi Elettromecc Motore lineare e compressore azionato da detto motore.
JP5135870B2 (ja) * 2007-05-07 2013-02-06 株式会社ジェイテクト リニアアクチュエータ
JP5135898B2 (ja) * 2007-06-07 2013-02-06 株式会社ジェイテクト リニアアクチュエータ
GB2503015A (en) * 2012-06-14 2013-12-18 Isis Innovation Stator core module and reinforced armature in a linear electromechanical transducer
JP6303284B2 (ja) * 2013-04-22 2018-04-04 日立金属株式会社 リニアモータ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1169761A (ja) 1999-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1706934B1 (en) Rotor-stator structure for electrodynamic machines
US7294948B2 (en) Rotor-stator structure for electrodynamic machines
JP3122433B2 (ja) 互い違い積層型リニアモータ用固定子コア
US4472651A (en) Permanent magnet rotor
JP2001128434A (ja) リニアモータ
EP0954086A2 (en) Linear motor and linear compressor
US20020067091A1 (en) Axial flux machine and method of fabrication
US4525925A (en) Method of making permanent magnet rotor
JPH0522920A (ja) リニアアクチユエータ
JP3215655B2 (ja) リニアモータ
JPH11313476A (ja) リニアモータ
JP2000083364A (ja) 可動鉄心型リニアモータ
JP2004023911A (ja) リニアアクチュエータ、それを用いたポンプ装置並びにコンプレッサー装置
JP2005051929A (ja) 電動機
EP1810391B1 (en) Rotor-stator structure for electrodynamic machines
JP2000116105A (ja) リニアモータ
JPH10323002A (ja) リニアモータ
WO2023136332A1 (ja) 電磁装置
JPH0654471A (ja) 回転電機の電機子
US4812690A (en) Solenoid actuators
JPS63129859A (ja) リラクタンスモ−タ
JP2002034224A (ja) 磁石可動型リニアモータ
KR100332807B1 (ko) 리니어 모터의 가동자 구조
JPH04317530A (ja) 同期電動機およびその製造方法
JP2001352738A (ja) 可動磁石型リニアモータ

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees