JPH09102251A - ケ−ス入り開閉器のブッシング碍子の取付構造 - Google Patents

ケ−ス入り開閉器のブッシング碍子の取付構造

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JPH09102251A
JPH09102251A JP25968595A JP25968595A JPH09102251A JP H09102251 A JPH09102251 A JP H09102251A JP 25968595 A JP25968595 A JP 25968595A JP 25968595 A JP25968595 A JP 25968595A JP H09102251 A JPH09102251 A JP H09102251A
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正次 高岡
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美昭 志知
Takashi Kaneko
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 3相のブッシング碍子をユニット化して組立
作業時の簡略化をそのまま残し、かつ、ブッシング碍子
が破損した場合はそのブッシング碍子等のみ取替えでき
るようにして資源の有効利用を図る。 【解決手段】 ブッシング碍子3のフランジ部3aの外
周面に補助金具5を固着する。上記ブッシング碍子3を
押え金具7に形成した貫通穴7aに挿通する。補助金具
5を押え金具7に形成した支持部7bに回転不能でかつ
分離可能に取付ける。押え金具7をケース1に分離可能
に固着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明はケ−ス入り開閉器
のブッシング碍子の取付構造の改良に係り、特に3相一
体型(ユニット型)ブッシングにおいて、例えば破損等
によりその内の1相が取り替えを必要とした場合に当該
ブッシング碍子の交換作業が簡単に行えるようにしたブ
ッシング碍子の取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来においては、ケ−ス入り開閉器を組
み立てる場合、取付時の無調整化、組み付け工数の低減
化等、作業能率の向上を目的として、各部品を機能毎に
ユニット化し、組立の簡略化を図っている。即ち図18
及び図19に示すようにブッシング部においては、ブッ
シング碍子100を押え金具101に3相分並列状態
で、セメント等の接着材で一体的に固着してユニット化
し、このユニット化したブッシング碍子をケ−ス102
の貫通穴に貫挿させ、ネジ103により取り付けるよう
にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、高圧配電線
路用の電気機器等は近年、環境面、資源面、経済面から
リサイクルにより再利用することが行われている。例え
ば、ケ−ス入り開閉器の場合、所定期間使用され撤去さ
れたケ−ス入り開閉器を、工場において各ユニット毎或
いは部品毎に一旦分解し、点検した後、これらを再塗
装、再メッキ、必要により部品交換等して再組立し、再
使用する方式を採っている。また、特にケ−ス入り開閉
器にあっては高圧配電線路の電柱の高所に取り付けて使
用するため、上げ替え等の際に吊り下げた開閉器が他の
取付機材や金具類に衝突してブッシング碍子を破損させ
たり、絶縁ゴム製のリード線やケ−スの塗装面がこすれ
て傷をつけたりすることがある。また運搬時にも同様に
傷や破損させたりする。また長期屋外にて使用するため
自然劣化も避けられない。
【0004】したがって再組立の際、これら破損や劣化
したものを交換することになるが上記のようにブッシン
グ碍子100がセメント等の接着材により押え金具10
1に一体的に固着されているため、仮に1相分の交換を
必要とする場合でもユニット全体を交換しなければなら
ずコストアップの原因になっていた。また同時にその分
廃棄部材が多くなって環境上も好ましくなかった。この
ことはブッシング碍子だけでなく亜鉛メッキ処理した押
え金具101を再メッキして再使用しようとする場合に
もブッシング碍子100と押え金具101が分離できな
いため同様の問題を生じる。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明はユニット
化本来の特徴をそのまま生かしつつ破損したブッシング
碍子等の交換が簡単に行えるようにして上記の課題を解
決するブッシング碍子の取付構造を提供するもので、押
え金具の取付穴に対し3相分のブッシング碍子を並列固
着してユニット化し、該ユニット化したブッシングをケ
−ス(1)の貫通穴(1b)に貫挿せしめて同ケ−ス
(1)に取り付けるようにしたものにおいて、上記ブツ
ッシング碍子(3)のフランジ部(3a)の外周面に補
助金具(5)をパッキン(4)及び接着材(6)を介し
て固着し、上記ブッシング碍子3を上記押え金具(7)
に形成した貫通穴(7a)に挿通し、補助金具(5)を
押え金具(7)に回転不能にかつ分離可能に取付け、そ
の押え金具(7)をケース(1)に分離可能に固着する
ようにしたことを特徴とするケ−ス入り開閉器のブッシ
ング碍子の取付構造である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本願の発明の実施例につき
図1乃至図17に基づき説明する。図1乃至図4は本発
明の第1実施例を示す。この第1実施例において、1は
ケ−ス入り開閉器のケ−スを示すもので、同ケ−スの側
壁1aには貫通穴1bが形成され、該貫通穴1bに対
し、3相一体型(ユニット型)のブッシングAがリ−ド
線2を外側にしてケ−ス1に貫挿取付けされている。3
はブッシング碍子であり、図2に示すようにその長手方
向(軸方向)のほぼ中間外周に位置して鍔状のフランジ
部3aが形成されている。該フランジ部3aの外周面3
bはケース方向に向って拡開するテ−パ状に形成されて
おり、その上下2カ所に位置して凹状の嵌合部3cが形
成されている。
【0007】4はリング状のゴムからなるパッキンで、
図2に示すように、ブッシング碍子3のフランジ部3a
の前端段部に嵌合するように形成され、かつ、その後部
側鍔部4cにおける上下部の内面には、上記フランジ部
3aの凹状の嵌合部3cに嵌合する凸状の嵌合部4aが
形成されている。更に、該凸状の嵌合部4aが有する外
面側には凹状の嵌合部4bが形成されている。
【0008】5はリング状の補助金具で、図2に示すよ
うに、外周壁5aは上記フランジ部3aの外周面3bに
沿ったテーパ状に形成され、かつその上下部の内面には
上記パッキン4の凹状の嵌合部4bに嵌合する凸状の嵌
合部5bが形成されている。更に、該凸状の嵌合部5b
が有する外面側には凹状の嵌合部5cが形成されてい
る。
【0009】そして、これらの取付けに際しては、先
ず、パッキン4をブッシング碍子3のフランジ部3aに
対し、パッキン4の凸状の嵌合部4aをフランジ部3a
の凹状の嵌合部3cに嵌合してセメント等の接着剤6に
より接着(固着)し、次で、補助金具5を上記パッキン
4に対し、補助金具5の内面側の凸状の嵌合部5bをパ
ッキン4の凹状の嵌合部4bに嵌合させて嵌着する。こ
れによりブッシング碍子3、パッキン4、補助金具5の
相互間の不必要な回転が防止されるようになっている。
なお、フランジ部の側周面3bには接着性を高めるため
に必要によりサンデング処理が施される。
【0010】7は上記補助金具5を固着した3相分のブ
ッシング碍子3を並設固着してユニット化するための押
え金具である。該押え金具7は亜鉛メッキ処理した鋼板
或いは透明樹脂塗装を施したステンレス鋼板からなり、
図2に示すように、3個(3相分)のブッシング碍子3
を貫通保持するための3個の貫通穴7aが並設されてい
る。該3個の貫通穴7aの外周部には、そのケース取付
側と反対の外側に突出したリング状の支持部7bが形成
されている。該各支持部7bは、上記補助金具5の外周
壁5aに嵌合するテーパ状に形成され、かつ、その上下
部の内面には上記補助金具5の凹状の嵌合部5cに嵌合
する凸状の嵌合部7cが形成されている。更に、上記各
支持部7bの外端には、これを内側へ折曲してなる係止
部7b′が形成されている。更に、該押え金具7には、
ケースへの取付穴7dが複数形成されている。
【0011】そして、ブッシング碍子3を、これに嵌合
して備えた補助金具5の凹状の嵌合部5cを凸状の嵌合
部7cに嵌合して押え金具7の貫通穴7aに嵌入するこ
とにより、補助金具5、すなわちブッシング碍子3と押
え金具7の相互間の回転を防止するようになっている。
ただし、補助金具5と押え金具7とは嵌合後においても
分離(取脱)が可能になっている。
【0012】以上の構造において、ブッシング碍子3を
ケース1に取付けるには、先ず、ブッシング碍子3にパ
ッキン4を嵌合し、次で補助金具5を嵌合する。そし
て、このような補助金具5を備えた3個(3相)のブッ
シング碍子3を押え金具7の3個の貫通穴7aに貫通す
るともに夫々の補助金具5を支持部7bに嵌着し、図3
に示すようにユニット化する。
【0013】次で、ブッシング碍子3をケース1の側壁
1aに形成した貫通穴1bに貫通し、押え金具7に形成
した取付穴7dに、ケース1の外面に突設した取付ボル
ト(図示せず)に挿通し、その取付ボルトの外端からナ
ット(図示せず)を締め付けて取付ける。尚、ケース1
の外面1dとブッシング碍子3のフランジ部3aの内面
間には図1に示すように、ゴム等からなる気密用のパッ
キン8を介在する。
【0014】このように取付けられると、押え金具7の
テーパ状の支持部7b及び係止部7b′により補助金具
5がケース1側へ押圧され、該補助金具5のテーパ状の
外周壁5aでブッシング碍子3のフランジ部3aがケー
ス1側へ押圧され、かつ両パッキン4及び8が圧縮され
てブッシング碍子3がケースに取付けられる。
【0015】次にブッシング及びこれを連結する電極部
等について説明する。9は中央の貫通孔3eに貫通した
ボルト状の中心導体、2は芯線2aを中心導体の圧着部
9aに接続すると共に凹状の接着部2cを碍子側の先端
の凸状の接着部3fに嵌合接着したストレスコ−ン形の
リ−ド線、10は内段部3jにセメント等の接着材12
により接着した支持金具、13は固定電極14と中心導
体9間を接続する導電金具、16は楔形の通電ブッシ
ュ、17はスプリング座金、18はナット、19は消弧
室、20は消弧室取付用パッキンを各々示す。
【0016】上記のような組付状態から、ブッシング碍
子3をケース1より取外すには、先ず、消孤室19を図
示しないボルトを締めて外し、次でナット18を外して
座金17、通電ブッシュ16、固定電極13を外す。
【0017】次で押え金具7をケース1に止着していた
図示しないナットを外して押え金具7のケース1との止
着を解除する。そして、ブッシング碍子3をケース1の
外側方向(図1の右方向)へ引っ張り、補助金具5と押
え金具7とともにケース1より引き抜く。
【0018】そして、ブッシング碍子3より、押え金具
7、補助金具5、必要により両パッキン4,8を抜き取
る。図5乃至図7は本発明の第2実施例を示す。本第2
実施例は上記第1実施例と比較した場合に、押え金具
7、ブッシング碍子3、補助金具5の相互の合体時にお
ける嵌合構造が若干異なる場合の実施例である。
【0019】この第2実施例は、ブッシング碍子3と補
助金具5とは、ブッシング碍子3の外面の1カ所に凹状
の嵌合部3cを形成し、補助金具5の内面に上記凹状の
嵌合部3cに嵌る凸状の嵌合部5bを1カ所に形成して
相互に嵌合する構造になっている。また上記補助金具5
と押え金具7とは、補助金具5の外面の1カ所に凸状の
嵌合部5gを形成し、押え金具7の支持部7bの内面に
上記凸状の嵌合部5gが嵌る凹状の嵌合部7gを1カ所
に形成して相互に嵌合する構造になっている。このよう
な嵌合により、ブッシング碍子3と補助金具5と押え金
具7の相互を分離可能でかつ相互間の回り止めを行うよ
うになっている。
【0020】尚、ブッシング碍子3と補助金具5間に介
在されるゴム製のパッキン4は図10に示すような構造
で、上記第1実施例(図2参照)のような回り止め用の
凸状嵌合部4aと凹状嵌合部4bは形成されていない
が、該パッキン4は、ブッシング碍子3の凹状嵌合部3
cと補助金具5の凸状嵌合部5bの曲面に沿って変形す
るため、この両嵌合部3cと5bの嵌合係止は行われ、
ブッシング碍子3と補助金具5の相互間の回り止めは行
われる。その他の構造は上記第1実施例と同様である。
【0021】次に図11乃至図13に本発明の第3実施
例を示す。本第3実施例は、押え金具7の支持部7bの
内外形状、補助金具5の内外形状、パッキン4の内外形
状、ブッシング碍子3のフランジ部3aの外形状が六角
形になっている。そして、補助金具5をパッキン4を介
してブッシング碍子のフランジ部3aに嵌合し、この補
助金具5を嵌着したブッシング碍子3を押え金具7の貫
通穴7aに挿通してその補助金具5を押え金具7の支持
部7bに嵌め合わすことによりこれら相互間の回転止め
が行われるようになっている。なお、この場合において
も、嵌合した補助金具5と押え金具7の両金具はブッシ
ング碍子3から分離可能になっている。8はブッシング
碍子3のフランジ部3aの内面3dとケ−ス1の外面1
d間に介在するゴム等からなる気密保持用のパッキンを
示す。その他の構造は上記第1実施例と同様である。
【0022】尚、上記第2及び第3実施例におけるブッ
シング碍子3のケース1に対する取付け、取外し作業は
上記第1実施例と同様である。なお、上記3つの実施例
において、補助金具5を押え金具7に嵌合する場合に、
瞬間接着剤又は粘着テ−プ(両面テ−プ)により両金具
を仮止め状態で組み付けることがあるが、かかる構造に
おいての解体(分解)時における両金具5,7の分離方
法は、瞬間接着剤の場合は接着部分に剥離剤を塗布した
り或いは加熱して両金具5,7を分離すればよく、また
粘着テ−プの場合は少しコジるようにすれば簡単に補助
金具5を押え金具7から分離することができる。
【0023】次に図14乃至図17は上記ブッシング3
と補助金具5と押え金具7の相互の回転を止める回転止
め構造の他の例を示す第4実施例である。すなわち、上
記ブッシング碍子3のフランジ部3aに対しパッキン4
を介してセメント等の接着材6により固着する補助金具
5にさらに鍔状のフランジ部5hを形成し、このフラン
ジ部5hにネジ穴5iを形成する。そして、押え金具7
に連続穴7fを形成し、その外面7e側から連結穴7f
を通じてネジ21を上記ネジ穴5iに差し込むとともに
締め付けて、補助金具5を押え金具7に回転不能にネジ
着するようにしている。22は固着時に並設するブッシ
ング碍子3,3のフランジ部3a,3a間に介在するよ
うにした接着材流出防止用のゴム等からなる仕切り部
材、8はブッシング碍子3のフランジ部3aの内面3d
とケ−スの外面1d間に介在するゴム等からなる気密保
持用のパッキンを示す。なお、ブッシング碍子3のフラ
ンジ部3aの外周面3bには接着性を高めるためのサン
デング処理23が施されている。その他の構造は上記第
1実施例と同様である。
【0024】尚、本実施例におけるブッシング碍子3の
ケース1に対する取付け、取外し作業は、補助金具5を
押え金具7にネジ21で取付け、取外しすること以外は
上記第1実施例と同様である。
【0025】
【発明の効果】本発明は以上の構成からなり、組立作業
時の簡略化等のユニット化本来のメリットをそのまま継
続して発揮できるのは勿論、さらにブッシング碍子が破
損した場合には各ブッシング碍子が個々に押え金具より
分離できるため、破損したブッシング碍子のみを取り替
えることが簡単にできる。このことは再利用できるもの
とできないものとを一緒に廃棄することがなく、限られ
た資源を効率的に再利用でき、環境改善に寄与できると
同時にコスト低減にもつながるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すもので、ブッシング
碍子の取付状態を示す縦断面図。
【図2】図1の組立要部を示す分解斜視図。
【図3】図2のブッシング碍子のユニット化状態の斜視
図。
【図4】組立要部を示す縦断面図。
【図5】上記第1実施例の嵌合構造と若干異なる場合の
第2実施例における組立要部を示す縦断面図。
【図6】図5の実施例の補助金具の裏面図。
【図7】図6におけるA−A線断面図。
【図8】図5の実施例の押え金具の裏面図。
【図9】図8におけるB−B断面図。
【図10】図5の実施例のパッキンの断面図。
【図11】本発明の第3実施例の組立要部を示す分解斜
視図。
【図12】図11の実施例のユニット化状態の斜視図。
【図13】図11の実施例の組立要部を示す縦断面図。
【図14】本発明の第4実施例の組立要部を示す分解斜
視図。
【図15】図14の実施例のユニット化状態の斜視図。
【図16】図14の実施例の組立要部をケ−ス内面側か
ら見た図。
【図17】図14の実施例の断面図。
【図18】本発明を適用するケース入り開閉器を示し、
そのブッシング碍子の取付構造は従来例であるケース入
り開閉器の斜視図。
【図19】従来のユニット化したブッシング碍子部の斜
視図。
【符号の説明】
1 ケ−ス 1b 貫通穴 3 ブッシング碍子 3a フランジ部 4 パッキン 5 補助金具 6 接着材 7 押え金具 7a 貫通穴 7b 支持部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】押え金具の取付穴に対し3相分のブッシン
    グ碍子を並列固着してユニット化し、該ユニット化した
    ブッシングをケ−ス(1)の貫通穴(1b)に貫挿せし
    めて同ケ−ス(1)に取り付けるようにしたものにおい
    て、 上記ブツッシング碍子(3)のフランジ部(3a)の外
    周面に補助金具(5)をパッキン(4)及び接着材
    (6)を介して固着し、上記ブッシング碍子3を上記押
    え金具(7)に形成した貫通穴(7a)に挿通し、補助
    金具(5)を押え金具(7)に回転不能にかつ分離可能
    に取付け、その押え金具(7)をケース(1)に分離可
    能に固着するようにしたことを特徴とするケ−ス入り開
    閉器のブッシング碍子の取付構造。
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