JPH09100841A - クラッチディスクのディスクスプリング - Google Patents
クラッチディスクのディスクスプリングInfo
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- JPH09100841A JPH09100841A JP27842595A JP27842595A JPH09100841A JP H09100841 A JPH09100841 A JP H09100841A JP 27842595 A JP27842595 A JP 27842595A JP 27842595 A JP27842595 A JP 27842595A JP H09100841 A JPH09100841 A JP H09100841A
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- spring
- clutch
- disc
- plane
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Abstract
(57)【要約】
【課題】クラッチライニングの摩擦面の偏摩耗を防止
し、更にクラッチライニングの塑性変形(クリープ)を
防止し、ディスクスプリング特性の経時変化を小さく
し、クラッチライニングの摩耗による減りを遅らせる。 【解決手段】クラッチライニングに当接する部分の個
数、面積を増加して、クラッチライニングに加わる荷重
を分散する。又はプレッシャプレート側にのみ実質的に
ばね部の弾性力を作用させる。
し、更にクラッチライニングの塑性変形(クリープ)を
防止し、ディスクスプリング特性の経時変化を小さく
し、クラッチライニングの摩耗による減りを遅らせる。 【解決手段】クラッチライニングに当接する部分の個
数、面積を増加して、クラッチライニングに加わる荷重
を分散する。又はプレッシャプレート側にのみ実質的に
ばね部の弾性力を作用させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クラッチディスク
のディスクスプリングに関し、特に車両においてエンジ
ンと変速機の間の駆動力の係脱を行う手段として用いら
れる摩擦クラッチ装置のクラッチディスクにおいてクラ
ッチライニング間に配設されるディスクスプリングに関
する。
のディスクスプリングに関し、特に車両においてエンジ
ンと変速機の間の駆動力の係脱を行う手段として用いら
れる摩擦クラッチ装置のクラッチディスクにおいてクラ
ッチライニング間に配設されるディスクスプリングに関
する。
【0002】
【従来の技術】摩擦クラッチ装置において、クラッチデ
ィスクはフライホイールとクラッチカバ構成部材である
プレッシャプレートとの間に挟まれて配置され、エンジ
ントルクを変速機側に伝達するための部品である。クラ
ッチディスクは2枚のクラッチライニングを備えてい
る。これらの間に、クラッチ接続を滑らかにする(半ク
ラッチ状態をつくる)ためのディスクスプリングが配設
されている。
ィスクはフライホイールとクラッチカバ構成部材である
プレッシャプレートとの間に挟まれて配置され、エンジ
ントルクを変速機側に伝達するための部品である。クラ
ッチディスクは2枚のクラッチライニングを備えてい
る。これらの間に、クラッチ接続を滑らかにする(半ク
ラッチ状態をつくる)ためのディスクスプリングが配設
されている。
【0003】従来、クラッチディスクのディスクスプリ
ングとして波状のディスクスプリング(ウェーブスプリ
ング形状)が採用されており、通常1つのクラッチディ
スクに8枚のディスクスプリングが配設されている(8
枚/1周(360゜))。
ングとして波状のディスクスプリング(ウェーブスプリ
ング形状)が採用されており、通常1つのクラッチディ
スクに8枚のディスクスプリングが配設されている(8
枚/1周(360゜))。
【0004】例えば、実開昭63-99033号公報には上記従
来のディスクスプリングが提案されている。
来のディスクスプリングが提案されている。
【0005】図15、16は、実開昭63-99033号公報に
紹介されているディスクスプリングの正面図、側断面図
である。
紹介されているディスクスプリングの正面図、側断面図
である。
【0006】図15、16を参照して、ディスクスプリ
ングは8分割され(8枚のディスクスプリングが用いら
れている)ディスクスプリングは円周方向に沿って波状
である。1枚のディスクスプリングにはフライホイール
側のクラッチライニング2aに当接する領域(以下「谷
部」という)101aが1箇所、プレッシャプレート側
のクラッチライニング2bに当接する領域(以下「山
部」という)101bが2箇所設けられている。さら
に、山部101bから谷部101aへの波状移行部(以
下「ばね部」という)には2つの楕円状の孔105が開
通され、ディスクスプリング(山部101b)の円周方
向両端には各2つの周方向に沿って延伸している切欠き
106が施されている
ングは8分割され(8枚のディスクスプリングが用いら
れている)ディスクスプリングは円周方向に沿って波状
である。1枚のディスクスプリングにはフライホイール
側のクラッチライニング2aに当接する領域(以下「谷
部」という)101aが1箇所、プレッシャプレート側
のクラッチライニング2bに当接する領域(以下「山
部」という)101bが2箇所設けられている。さら
に、山部101bから谷部101aへの波状移行部(以
下「ばね部」という)には2つの楕円状の孔105が開
通され、ディスクスプリング(山部101b)の円周方
向両端には各2つの周方向に沿って延伸している切欠き
106が施されている
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、再度図
15、図16を参照して実開昭63-99033号公報に紹介さ
れているような従来のディスクスプリングにおいて、デ
ィスクスプリングとクラッチライニング2a、2bとが
少なくとも初期状態で当接している面積が少ない上、当
接部分が「計3箇所/1枚」しかないため、プレッシャ
プレートの荷重はクラッチライニング2a、2bの局所
に集中して加わる。即ちディスクスプリングがクラッチ
ライニングに対して局所的に当接することによりクラッ
チライニングに集中荷重が加わる。この結果、クラッチ
ライニング2a、2bの塑性変形(クリープ)及び摩擦
面の偏摩耗が起こり、凹んだ箇所にばねが逃げて支点が
遠くなるためディスクスプリングは低剛性となって、デ
ィスクスプリングとクラッチライニングを組み付けた状
態における特性に経時変化が生じることになる。この
際、発進駆動系の異音が高くなる等の現象が生じる。ま
たクラッチライニング2a、2bの摩耗による減りが早
くなる。
15、図16を参照して実開昭63-99033号公報に紹介さ
れているような従来のディスクスプリングにおいて、デ
ィスクスプリングとクラッチライニング2a、2bとが
少なくとも初期状態で当接している面積が少ない上、当
接部分が「計3箇所/1枚」しかないため、プレッシャ
プレートの荷重はクラッチライニング2a、2bの局所
に集中して加わる。即ちディスクスプリングがクラッチ
ライニングに対して局所的に当接することによりクラッ
チライニングに集中荷重が加わる。この結果、クラッチ
ライニング2a、2bの塑性変形(クリープ)及び摩擦
面の偏摩耗が起こり、凹んだ箇所にばねが逃げて支点が
遠くなるためディスクスプリングは低剛性となって、デ
ィスクスプリングとクラッチライニングを組み付けた状
態における特性に経時変化が生じることになる。この
際、発進駆動系の異音が高くなる等の現象が生じる。ま
たクラッチライニング2a、2bの摩耗による減りが早
くなる。
【0008】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであって、クラッチライニングの摩擦面の偏摩
耗を防止するクラッチディスクのディスクスプリングを
提供することを目的とする。
れたものであって、クラッチライニングの摩擦面の偏摩
耗を防止するクラッチディスクのディスクスプリングを
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の摩擦クラッチの
プレッシャプレートは、上記目的を達成するために、第
1の視点において、駆動部材に摩擦係合可能で互いに対
向して配置される少なくとも2枚のクラッチライニング
と前記2枚のクラッチライニングに挟まれ前記クラッチ
ライニングを弾性的に連結する略環状又は分割された略
環状のディスクスプリングとを有するクラッチディスク
において、前記ディスクスプリングは、前記いずれか一
方のクラッチライニングに夫々当接する互いに段違いに
平行の第1、第2平面部と、第1平面部と第2平面部と
の移行斜面であって第1及び第2平面部を弾性的に連結
するばね部とを有し、更に、前記ディスクスプリング軸
方向からみて、前記第1平面部と前記第2平面部とは略
互い違いに組み合わされ、前記第1平面部と前記第2平
面部との半径方向の間に円周方向に沿って伸びるスリッ
トが複数個並列に設けられていることを特徴とする。
プレッシャプレートは、上記目的を達成するために、第
1の視点において、駆動部材に摩擦係合可能で互いに対
向して配置される少なくとも2枚のクラッチライニング
と前記2枚のクラッチライニングに挟まれ前記クラッチ
ライニングを弾性的に連結する略環状又は分割された略
環状のディスクスプリングとを有するクラッチディスク
において、前記ディスクスプリングは、前記いずれか一
方のクラッチライニングに夫々当接する互いに段違いに
平行の第1、第2平面部と、第1平面部と第2平面部と
の移行斜面であって第1及び第2平面部を弾性的に連結
するばね部とを有し、更に、前記ディスクスプリング軸
方向からみて、前記第1平面部と前記第2平面部とは略
互い違いに組み合わされ、前記第1平面部と前記第2平
面部との半径方向の間に円周方向に沿って伸びるスリッ
トが複数個並列に設けられていることを特徴とする。
【0010】本発明の摩擦クラッチのプレッシャプレー
トは、上記目的を達成するために、第2の視点におい
て、駆動部材に摩擦係合可能で互いに対向して配置され
る少なくとも2枚のクラッチライニングと前記2枚のク
ラッチライニングに挟まれ前記クラッチライニングを弾
性的に連結する略環状又は分割された略環状のディスク
スプリングとを有するクラッチディスクにおいて、前記
ディスクスプリングは、前記いずれか一方のクラッチラ
イニングに夫々当接する互いに段違いに平行の第1、第
2平面部と、第1平面部と第2平面部との移行斜面であ
って第1及び第2平面部を弾性的に連結するばね部とを
有し、更に、前記第1及び第2平面部を半径方向及び円
周方向に交互に格子状に配列し、格子状配列された前記
第1及び第2平面部との前記半径方向及び円周方向の間
に前記ばね部が設けられていることを特徴とする。
トは、上記目的を達成するために、第2の視点におい
て、駆動部材に摩擦係合可能で互いに対向して配置され
る少なくとも2枚のクラッチライニングと前記2枚のク
ラッチライニングに挟まれ前記クラッチライニングを弾
性的に連結する略環状又は分割された略環状のディスク
スプリングとを有するクラッチディスクにおいて、前記
ディスクスプリングは、前記いずれか一方のクラッチラ
イニングに夫々当接する互いに段違いに平行の第1、第
2平面部と、第1平面部と第2平面部との移行斜面であ
って第1及び第2平面部を弾性的に連結するばね部とを
有し、更に、前記第1及び第2平面部を半径方向及び円
周方向に交互に格子状に配列し、格子状配列された前記
第1及び第2平面部との前記半径方向及び円周方向の間
に前記ばね部が設けられていることを特徴とする。
【0011】本発明の摩擦クラッチのプレッシャプレー
トは、上記目的を達成するために、第3の視点におい
て、駆動部材に摩擦係合可能で互いに対向して配置され
る少なくとも2枚のクラッチライニングと前記2枚のク
ラッチライニングに挟まれ前記クラッチライニングを弾
性的に連結する略環状又は分割された略環状のディスク
スプリングとを有するクラッチディスクにおいて、前記
ディスクスプリングは、前記いずれか一方のクラッチラ
イニングに夫々当接する互いに段違いに平行の第1、第
2平面部と、第1平面部と第2平面部との移行斜面であ
って第1及び第2平面部を弾性的に連結するばね部とを
有し、更に、円周方向に切断した断面で見て前記ばね部
が互いに略平行の斜辺、前記第1及び第2平面部が互い
に平行な辺となって、前記ばね部、前記第1及び第2平
面部が略平行四辺形を構成していることを特徴とする。
トは、上記目的を達成するために、第3の視点におい
て、駆動部材に摩擦係合可能で互いに対向して配置され
る少なくとも2枚のクラッチライニングと前記2枚のク
ラッチライニングに挟まれ前記クラッチライニングを弾
性的に連結する略環状又は分割された略環状のディスク
スプリングとを有するクラッチディスクにおいて、前記
ディスクスプリングは、前記いずれか一方のクラッチラ
イニングに夫々当接する互いに段違いに平行の第1、第
2平面部と、第1平面部と第2平面部との移行斜面であ
って第1及び第2平面部を弾性的に連結するばね部とを
有し、更に、円周方向に切断した断面で見て前記ばね部
が互いに略平行の斜辺、前記第1及び第2平面部が互い
に平行な辺となって、前記ばね部、前記第1及び第2平
面部が略平行四辺形を構成していることを特徴とする。
【0012】本発明の摩擦クラッチのプレッシャプレー
トは、上記目的を達成するために、第4の視点におい
て、駆動部材に摩擦係合可能で互いに対向して配置され
る少なくとも2枚のクラッチライニングと前記2枚のク
ラッチライニングに挟まれ前記クラッチライニングを弾
性的に連結する略環状のディスクスプリングとを有する
クラッチディスクにおいて、前記略環状のディスクスプ
リングは、前記いずれか一方のクラッチライニングに夫
々当接する互いに段違いに平行の第1、第2平面部と、
第1平面部と第2平面部との移行斜面であって第1及び
第2平面部を弾性的に連結するばね部とを有し、更に、
前記ディスクスプリングの少なくとも半径方向内縁部、
及び/又は外縁部に位置する前記第1平面部、前記第2
平面部、又は前記ばね部の少なくとも1つに、半径方向
に沿って一端が開放端である切り欠きを設けることを特
徴とする。
トは、上記目的を達成するために、第4の視点におい
て、駆動部材に摩擦係合可能で互いに対向して配置され
る少なくとも2枚のクラッチライニングと前記2枚のク
ラッチライニングに挟まれ前記クラッチライニングを弾
性的に連結する略環状のディスクスプリングとを有する
クラッチディスクにおいて、前記略環状のディスクスプ
リングは、前記いずれか一方のクラッチライニングに夫
々当接する互いに段違いに平行の第1、第2平面部と、
第1平面部と第2平面部との移行斜面であって第1及び
第2平面部を弾性的に連結するばね部とを有し、更に、
前記ディスクスプリングの少なくとも半径方向内縁部、
及び/又は外縁部に位置する前記第1平面部、前記第2
平面部、又は前記ばね部の少なくとも1つに、半径方向
に沿って一端が開放端である切り欠きを設けることを特
徴とする。
【0013】本発明の摩擦クラッチのプレッシャプレー
トは、上記目的を達成するために、第5の視点におい
て、駆動部材に摩擦係合可能で互いに対向して配置され
る少なくとも2枚のクラッチライニングと前記2枚のク
ラッチライニングに挟まれ前記クラッチライニングを弾
性的に連結する略環状のディスクスプリングとを有する
クラッチディスクにおいて、前記略環状のディスクスプ
リングは、前記いずれか一方のクラッチライニングに夫
々当接する互いに段違いに平行の第1、第2平面部と、
第1平面部と第2平面部との移行斜面であって第1及び
第2平面部を弾性的に連結するばね部とを有し、更に、
前記第1平面部、前記ばね部、前記第2平面部は円周方
向に沿って交互に連続配置され、少なくとも1つのばね
部の傾斜面は、前記ディスクスプリング中心から半径外
方向へ向かう直線に対して所定の角度を有することを特
徴とする。
トは、上記目的を達成するために、第5の視点におい
て、駆動部材に摩擦係合可能で互いに対向して配置され
る少なくとも2枚のクラッチライニングと前記2枚のク
ラッチライニングに挟まれ前記クラッチライニングを弾
性的に連結する略環状のディスクスプリングとを有する
クラッチディスクにおいて、前記略環状のディスクスプ
リングは、前記いずれか一方のクラッチライニングに夫
々当接する互いに段違いに平行の第1、第2平面部と、
第1平面部と第2平面部との移行斜面であって第1及び
第2平面部を弾性的に連結するばね部とを有し、更に、
前記第1平面部、前記ばね部、前記第2平面部は円周方
向に沿って交互に連続配置され、少なくとも1つのばね
部の傾斜面は、前記ディスクスプリング中心から半径外
方向へ向かう直線に対して所定の角度を有することを特
徴とする。
【0014】本発明の摩擦クラッチのプレッシャプレー
トは、上記目的を達成するために、第6の視点におい
て、駆動部材に摩擦係合可能で互いに対向して配置され
る少なくとも2枚のクラッチライニングと前記2枚のク
ラッチライニングに挟まれ前記クラッチライニングを弾
性的に連結する略環状又は分割された略環状のディスク
スプリングとを有するクラッチディスクにおいて、前記
ディスクスプリングは、前記いずれか一方のクラッチラ
イニングに夫々当接する互いに平行の第1、第2平面部
と、第1平面部と第2平面部との移行斜面であって第1
及び第2平面部を弾性的に連結するばね部とを有し、更
に、前記駆動部材はプレッシャプレートと前記プレッシ
ャプレートによって押圧される前記クラッチディスクと
摩擦係合可能なフライホイールとから少なくともなり、
前記プレッシャプレート側により強く前記ばね部の弾性
力が作用することを特徴とする。
トは、上記目的を達成するために、第6の視点におい
て、駆動部材に摩擦係合可能で互いに対向して配置され
る少なくとも2枚のクラッチライニングと前記2枚のク
ラッチライニングに挟まれ前記クラッチライニングを弾
性的に連結する略環状又は分割された略環状のディスク
スプリングとを有するクラッチディスクにおいて、前記
ディスクスプリングは、前記いずれか一方のクラッチラ
イニングに夫々当接する互いに平行の第1、第2平面部
と、第1平面部と第2平面部との移行斜面であって第1
及び第2平面部を弾性的に連結するばね部とを有し、更
に、前記駆動部材はプレッシャプレートと前記プレッシ
ャプレートによって押圧される前記クラッチディスクと
摩擦係合可能なフライホイールとから少なくともなり、
前記プレッシャプレート側により強く前記ばね部の弾性
力が作用することを特徴とする。
【0015】本発明の摩擦クラッチのプレッシャプレー
トは、上記目的を達成するために、第7の視点におい
て、駆動部材に摩擦係合可能で互いに対向して配置され
る少なくとも2枚のクラッチライニングと前記2枚のク
ラッチライニングに挟まれ前記クラッチライニングを弾
性的に連結する略環状又は分割された略環状のディスク
スプリングとを有するクラッチディスクにおいて、前記
ディスクスプリングは、前記いずれか一方のクラッチラ
イニングに夫々当接する互いに平行の第1、第2平面部
と、第1平面部と第2平面部との移行斜面であって第1
及び第2平面部を弾性的に連結するばね部とを有し、更
に、前記第1平面部、第2平面部を構成する少なくとも
2枚のプレート部材を軸方向に少なくとも一部重ねて円
周方向に沿って配列し、前記ばね部材により前記プレー
ト部材を弾性的に連結することを特徴とする。
トは、上記目的を達成するために、第7の視点におい
て、駆動部材に摩擦係合可能で互いに対向して配置され
る少なくとも2枚のクラッチライニングと前記2枚のク
ラッチライニングに挟まれ前記クラッチライニングを弾
性的に連結する略環状又は分割された略環状のディスク
スプリングとを有するクラッチディスクにおいて、前記
ディスクスプリングは、前記いずれか一方のクラッチラ
イニングに夫々当接する互いに平行の第1、第2平面部
と、第1平面部と第2平面部との移行斜面であって第1
及び第2平面部を弾性的に連結するばね部とを有し、更
に、前記第1平面部、第2平面部を構成する少なくとも
2枚のプレート部材を軸方向に少なくとも一部重ねて円
周方向に沿って配列し、前記ばね部材により前記プレー
ト部材を弾性的に連結することを特徴とする。
【0016】本発明の摩擦クラッチのプレッシャプレー
トは、上記目的を達成するために、第8の視点におい
て、前記第1平面部の軸方向の厚さを「t1」、第2平
面部1bの軸方向の厚さを「t2」とすると、t1≧t
2であることを特徴とする。
トは、上記目的を達成するために、第8の視点におい
て、前記第1平面部の軸方向の厚さを「t1」、第2平
面部1bの軸方向の厚さを「t2」とすると、t1≧t
2であることを特徴とする。
【0017】本発明の摩擦クラッチのプレッシャプレー
トは、上記目的を達成するために、第9の視点におい
て、駆動部材に摩擦係合可能で互いに対向して配置され
る少なくとも2枚のクラッチライニングと前記2枚のク
ラッチライニングに挟まれ前記クラッチライニングを弾
性的に連結する略環状又は分割された略環状のディスク
スプリングとを有するクラッチディスクにおいて、前記
ディスクスプリングは、前記いずれか一方のクラッチラ
イニングに夫々当接する互いに平行の第1、第2平面部
と、第1平面部と第2平面部との移行斜面であって第1
及び第2平面部を弾性的に連結するばね部とを有し、更
に、前記第1、第2平面部には、互いに近づくように予
め圧縮されていることを特徴とする。
トは、上記目的を達成するために、第9の視点におい
て、駆動部材に摩擦係合可能で互いに対向して配置され
る少なくとも2枚のクラッチライニングと前記2枚のク
ラッチライニングに挟まれ前記クラッチライニングを弾
性的に連結する略環状又は分割された略環状のディスク
スプリングとを有するクラッチディスクにおいて、前記
ディスクスプリングは、前記いずれか一方のクラッチラ
イニングに夫々当接する互いに平行の第1、第2平面部
と、第1平面部と第2平面部との移行斜面であって第1
及び第2平面部を弾性的に連結するばね部とを有し、更
に、前記第1、第2平面部には、互いに近づくように予
め圧縮されていることを特徴とする。
【0018】好ましくは第1の視点における上記手段に
おいて、前記第1及び第2平面部は帯状に円周方向に沿
って延長され、かつ半径方向に並列の複数の帯部を備え
ていることを特徴とする。
おいて、前記第1及び第2平面部は帯状に円周方向に沿
って延長され、かつ半径方向に並列の複数の帯部を備え
ていることを特徴とする。
【0019】好ましくは第2の視点における上記手段に
おいて、前記第1平面部及び第2平面部の対向する角部
に空孔が開けられ、前記空孔に囲まれた略中心部に前記
クラッチライニングを連結するためのリベット孔が設け
られていることを特徴とする。
おいて、前記第1平面部及び第2平面部の対向する角部
に空孔が開けられ、前記空孔に囲まれた略中心部に前記
クラッチライニングを連結するためのリベット孔が設け
られていることを特徴とする。
【0020】好ましくは第5の視点における上記手段に
おいて、前記ディスクスプリング中心から半径外方向へ
向かう直線に沿った傾斜面をもつ前記ばね部と、前記所
定の角度を備える前記ばね部とが円周方向に沿って所定
のパターンで配置されていることを特徴とする。
おいて、前記ディスクスプリング中心から半径外方向へ
向かう直線に沿った傾斜面をもつ前記ばね部と、前記所
定の角度を備える前記ばね部とが円周方向に沿って所定
のパターンで配置されていることを特徴とする。
【0021】好ましくは第6及び/又は第7の視点にお
ける上記手段において、以下の特徴を有する。
ける上記手段において、以下の特徴を有する。
【0022】前記プレッシャプレート側に前記第2平面
部が位置し、前記第2平面部の間には切り欠きが設けら
れ複数に分割されてなることを特徴とする。
部が位置し、前記第2平面部の間には切り欠きが設けら
れ複数に分割されてなることを特徴とする。
【0023】夫々前記第1及び第2平面部において円周
方向に沿って交互に半径方向中心部、半径方向両端部に
前記ばね部が配され、かつ半径方向中心部に配された前
記ばね部と半径方向両端部に配された前記ばね部とは軸
方向に対向していることを特徴とする。
方向に沿って交互に半径方向中心部、半径方向両端部に
前記ばね部が配され、かつ半径方向中心部に配された前
記ばね部と半径方向両端部に配された前記ばね部とは軸
方向に対向していることを特徴とする。
【0024】前記ディスクスプリングは、第1又は第2
平面部となる平面と前記ばね部となる傾斜面を備える互
いに同一形状のプレート部材が軸方向に少なくとも前記
ばね部が一部重ね合わせられて円周方向に沿って略波状
となり、一側の前記プレート部材の重なりあった前記ば
ね部は、重なり合う他側の前記プレート部材の平面部分
に押圧されてなることを特徴とする。
平面部となる平面と前記ばね部となる傾斜面を備える互
いに同一形状のプレート部材が軸方向に少なくとも前記
ばね部が一部重ね合わせられて円周方向に沿って略波状
となり、一側の前記プレート部材の重なりあった前記ば
ね部は、重なり合う他側の前記プレート部材の平面部分
に押圧されてなることを特徴とする。
【0025】前記ディスクスプリング中心から半径外方
向へ向かう直線に略平行な傾斜面をもつ前記ばね部と、
前記直線に対し前記所定の角度を備える傾斜面をもった
前記ばね部とが円周方向に沿って交互に配置されている
ことを特徴とする。
向へ向かう直線に略平行な傾斜面をもつ前記ばね部と、
前記直線に対し前記所定の角度を備える傾斜面をもった
前記ばね部とが円周方向に沿って交互に配置されている
ことを特徴とする。
【0026】前記第2平面部から前記第1平面部に向か
って切片状の前記ばね部が延長されて前記第1及び第2
平面部を弾性的に連結し、前記切片状の前記ばね部の間
にはスリットが入れられて前記ばね部は分割され、前記
第1平面部において前記ばね部に囲まれた部分にリベッ
ト孔が開けられていることを特徴とする。
って切片状の前記ばね部が延長されて前記第1及び第2
平面部を弾性的に連結し、前記切片状の前記ばね部の間
にはスリットが入れられて前記ばね部は分割され、前記
第1平面部において前記ばね部に囲まれた部分にリベッ
ト孔が開けられていることを特徴とする。
【0027】前記ばね部は半径方向に沿って傾斜し前記
第1平面部及び第2平面部に移行して前記第1及び第2
平面部とを弾性的に連結し、前記ばね部の周囲に前記第
1又は第2平面部との接続部を除いてスリットが設けら
れていることを特徴とする。
第1平面部及び第2平面部に移行して前記第1及び第2
平面部とを弾性的に連結し、前記ばね部の周囲に前記第
1又は第2平面部との接続部を除いてスリットが設けら
れていることを特徴とする。
【0028】前記ディスクスプリングは前記第1平面部
又は前記第2平面部を備える略波状又は多角形のプレー
ト部材が2枚前記第1、第2平面部の間で重ね合わせら
れてなり、前記第2平面部同士は前記第2平面部と同一
平面上に位置するプレート部材により接続されているこ
とを特徴とする。
又は前記第2平面部を備える略波状又は多角形のプレー
ト部材が2枚前記第1、第2平面部の間で重ね合わせら
れてなり、前記第2平面部同士は前記第2平面部と同一
平面上に位置するプレート部材により接続されているこ
とを特徴とする。
【0029】前記第1、第2平面部の間に前記第1、第
2の平面部を備えるプレート部材を接続するための接合
平面部を備え、略円周方向に傾斜して前記第1平面部及
び第2平面部に移行する第1の前記ばね部1cは前記第
1、第2平面部と前記接合平面部1eを弾性的に接続
し、略円周方向に傾斜して前記第1平面部及び第2平面
部に移行する第2の前記ばね部1c’は前記接合平面部
と前記第2平面部を弾性的に接続し、略半径方向に傾斜
して前記第1平面部及び第2平面部に移行する第3の前
記ばね部1c”は前記接合平面部と前記第1平面部を弾
性的に接続すると共に、第2平面部において前記第1の
ばね部と前記第2のばね部との間にスリットが設けられ
ていることを特徴とする。
2の平面部を備えるプレート部材を接続するための接合
平面部を備え、略円周方向に傾斜して前記第1平面部及
び第2平面部に移行する第1の前記ばね部1cは前記第
1、第2平面部と前記接合平面部1eを弾性的に接続
し、略円周方向に傾斜して前記第1平面部及び第2平面
部に移行する第2の前記ばね部1c’は前記接合平面部
と前記第2平面部を弾性的に接続し、略半径方向に傾斜
して前記第1平面部及び第2平面部に移行する第3の前
記ばね部1c”は前記接合平面部と前記第1平面部を弾
性的に接続すると共に、第2平面部において前記第1の
ばね部と前記第2のばね部との間にスリットが設けられ
ていることを特徴とする。
【0030】本発明者らは、上記目的に従い鋭意研究を
進めた結果、本発明のクラッチディスクのディスクスプ
リングに共通の特徴は以下のようになる。例えば荷重が
集中する傾向のある所定位置にスリット又は切り欠きを
設けること、クラッチライニングに当接する部分の個
数、面積が増加されることにより、クラッチライニング
に加わる荷重は分散され、クラッチライニングの摩擦面
の偏摩耗が高度に防止される。さらに、クラッチライニ
ングの塑性変形(クリープ)及び摩擦面の偏摩耗が高度
に防止され、ディスクスプリングとクラッチライニング
を組み付けた状態における経時変化が非常に少なく、ク
ラッチライニングの摩耗による減りが遅い。なお、本発
明でいう第1、第2平面部とはクラッチライニングに少
なくとも当接するディスクスプリングの略平面部分であ
る。
進めた結果、本発明のクラッチディスクのディスクスプ
リングに共通の特徴は以下のようになる。例えば荷重が
集中する傾向のある所定位置にスリット又は切り欠きを
設けること、クラッチライニングに当接する部分の個
数、面積が増加されることにより、クラッチライニング
に加わる荷重は分散され、クラッチライニングの摩擦面
の偏摩耗が高度に防止される。さらに、クラッチライニ
ングの塑性変形(クリープ)及び摩擦面の偏摩耗が高度
に防止され、ディスクスプリングとクラッチライニング
を組み付けた状態における経時変化が非常に少なく、ク
ラッチライニングの摩耗による減りが遅い。なお、本発
明でいう第1、第2平面部とはクラッチライニングに少
なくとも当接するディスクスプリングの略平面部分であ
る。
【0031】本発明のディスクスプリングは、プレス成
形(型押し、型抜き)、溶接、接着等の本発明の属する
技術分野で公知の方法で製作することが可能である。
形(型押し、型抜き)、溶接、接着等の本発明の属する
技術分野で公知の方法で製作することが可能である。
【0032】本発明はさらに以下の基本的特徴を有す
る。なお、実施態様参照と付してあるが実施態様に本発
明を限定する意味ではない。
る。なお、実施態様参照と付してあるが実施態様に本発
明を限定する意味ではない。
【0033】第1の視点において、第1平面部と前記第
2平面部との半径方向の間に円周方向に沿って伸びるス
リットが複数個並列に設けられ(半径方向から見て)る
ことにより、1個のディスクスプリング1上に多くの平
面部(好ましくは互い違いに多くの平面部)を設けるこ
とが可能とされ、荷重が集中しやすい場所へのスリット
の設置及びクラッチライニングに当接する部分の個数、
面積が増加されることにより、クラッチライニングに加
わる荷重は分散される(実施態様1参照)。
2平面部との半径方向の間に円周方向に沿って伸びるス
リットが複数個並列に設けられ(半径方向から見て)る
ことにより、1個のディスクスプリング1上に多くの平
面部(好ましくは互い違いに多くの平面部)を設けるこ
とが可能とされ、荷重が集中しやすい場所へのスリット
の設置及びクラッチライニングに当接する部分の個数、
面積が増加されることにより、クラッチライニングに加
わる荷重は分散される(実施態様1参照)。
【0034】第2の視点においては、第1平面部及び第
2平面部が対称性高く格子状に円周・半径方向ともに交
互に配列されていることにより、クラッチライニングに
加わる荷重は一層均一に多数の第1平面部、第2平面部
に分散される(実施態様2参照)。
2平面部が対称性高く格子状に円周・半径方向ともに交
互に配列されていることにより、クラッチライニングに
加わる荷重は一層均一に多数の第1平面部、第2平面部
に分散される(実施態様2参照)。
【0035】第3の視点においては、円周方向に切断し
た断面で見て(側面から見て)前記ばね部が互いに略平
行の斜辺、前記第1及び第2平面部が互いに平行な辺と
なって、ばね部、第1及び第2平面部が略平行四辺形を
構成していることにより、ばねが均等に配置され、これ
によってクラッチライニングに加わる面圧が均一化され
偏摩耗が減少される(実施形態5参照)。
た断面で見て(側面から見て)前記ばね部が互いに略平
行の斜辺、前記第1及び第2平面部が互いに平行な辺と
なって、ばね部、第1及び第2平面部が略平行四辺形を
構成していることにより、ばねが均等に配置され、これ
によってクラッチライニングに加わる面圧が均一化され
偏摩耗が減少される(実施形態5参照)。
【0036】第4の視点においては、ディスクスプリン
グの少なくとも半径方向内縁部(内周端部)、及び/又
は半径方向外縁部(外周端部)に位置する第1平面部、
第2平面部、又はばね部の少なくとも1つに、略半径
(径)方向に沿って一端が開放端である切り欠かれてい
ることにより、波状のばねが等間隔に配列され、これに
よってクラッチライニングに加わる面圧が均一化され偏
摩耗が減少される(実施形態4参照)。
グの少なくとも半径方向内縁部(内周端部)、及び/又
は半径方向外縁部(外周端部)に位置する第1平面部、
第2平面部、又はばね部の少なくとも1つに、略半径
(径)方向に沿って一端が開放端である切り欠かれてい
ることにより、波状のばねが等間隔に配列され、これに
よってクラッチライニングに加わる面圧が均一化され偏
摩耗が減少される(実施形態4参照)。
【0037】特に、内周端部に切り欠き、スリットを設
けることにより、伸びる部分が内周側(内径側)となり
応力集中が避けられる。
けることにより、伸びる部分が内周側(内径側)となり
応力集中が避けられる。
【0038】第5の視点においては、ばね部の傾斜面は
ラジアル方向に向かう直線に対して所定の角度を有する
ように曲げ面角度がついていることにより、ディスクス
プリング圧縮時のリベット孔ピッチの変化が少なくさ
れ、かつプレッシャプレートからの荷重が均一に分散さ
れる(実施形態3参照)。上記構成を換言すれば、第1
平面部から第2平面部、又は第2平面部から第1平面部
に向かう移行部たる斜面の境界線が半径方向に対して所
定の角度を有している(請求項7、8、14に関連)。
ラジアル方向に向かう直線に対して所定の角度を有する
ように曲げ面角度がついていることにより、ディスクス
プリング圧縮時のリベット孔ピッチの変化が少なくさ
れ、かつプレッシャプレートからの荷重が均一に分散さ
れる(実施形態3参照)。上記構成を換言すれば、第1
平面部から第2平面部、又は第2平面部から第1平面部
に向かう移行部たる斜面の境界線が半径方向に対して所
定の角度を有している(請求項7、8、14に関連)。
【0039】第6の視点においては、プレッシャプレー
ト側により強くばね部の弾性力が作用することにより
(換言すればフライホイール側の剛性を高くする)、ば
ね部のばね力によって実質的にプレッシャプレート側の
みのクラッチライニングが変位され、あるいは少なくと
もプレッシャプレート側のクラッチライニングの変位量
がフライホイール側のそれよりも格段に大きくされ、
「クラッチの切れ不良」が防止される。このように、プ
レッシャプレート側に強くばね部の弾性力が作用するた
めに、クラッチペダルが踏まれてもクラッチライニング
がフライホイールと連れ回りする「クラッチの切れ不
良」が防止される(実施形態5参照)。
ト側により強くばね部の弾性力が作用することにより
(換言すればフライホイール側の剛性を高くする)、ば
ね部のばね力によって実質的にプレッシャプレート側の
みのクラッチライニングが変位され、あるいは少なくと
もプレッシャプレート側のクラッチライニングの変位量
がフライホイール側のそれよりも格段に大きくされ、
「クラッチの切れ不良」が防止される。このように、プ
レッシャプレート側に強くばね部の弾性力が作用するた
めに、クラッチペダルが踏まれてもクラッチライニング
がフライホイールと連れ回りする「クラッチの切れ不
良」が防止される(実施形態5参照)。
【0040】好ましくは、例えばプレッシャプレート側
に前記第2平面部が位置し、第2平面部の間には切り欠
きを設け平面部を複数に分割することにより、この第2
平面側を動きやすくする。
に前記第2平面部が位置し、第2平面部の間には切り欠
きを設け平面部を複数に分割することにより、この第2
平面側を動きやすくする。
【0041】さらに、好ましくはプレッシャプレート側
に第2平面部が位置し、第2平面部においてばね部の間
に、半径方向内並びに外方向及び円周方向両側に延長さ
れ互いに連続する切り欠きを設ける(請求項11参
照)。
に第2平面部が位置し、第2平面部においてばね部の間
に、半径方向内並びに外方向及び円周方向両側に延長さ
れ互いに連続する切り欠きを設ける(請求項11参
照)。
【0042】第7の視点においては、同一形状のプレー
ト部材の一部分を互いに重ね合わせ、重なっている相手
部材のばね部を押圧するような構造とすることにより、
ばねが均一に配置されてクラッチライニングに加わる面
圧が均一化され偏摩耗が減少される。またプレッシャプ
レート側に強くばねが作用してプレッシャプレート側の
みのクラッチライニングが変位されることにより「クラ
ッチの切れ不良」が防止される(実施形態7参照)。
ト部材の一部分を互いに重ね合わせ、重なっている相手
部材のばね部を押圧するような構造とすることにより、
ばねが均一に配置されてクラッチライニングに加わる面
圧が均一化され偏摩耗が減少される。またプレッシャプ
レート側に強くばねが作用してプレッシャプレート側の
みのクラッチライニングが変位されることにより「クラ
ッチの切れ不良」が防止される(実施形態7参照)。
【0043】第8の視点においては、フライホイール側
の平面部の厚さを、プレッシャプレート側の平面部の厚
さより厚くすることにより、ディスクスプリング1の平
面度が向上される(実施形態9参照)。
の平面部の厚さを、プレッシャプレート側の平面部の厚
さより厚くすることにより、ディスクスプリング1の平
面度が向上される(実施形態9参照)。
【0044】第9の視点においては、第1、第2平面部
を構成するプレート部材に予め圧縮を与えることによ
り、ディスクスプリングの平面度が向上される(実施形
態9参照)。
を構成するプレート部材に予め圧縮を与えることによ
り、ディスクスプリングの平面度が向上される(実施形
態9参照)。
【0045】また、特にばねを半径方向に沿って傾斜し
て設けることにより、半径方向(特に半径外方向)に柔
軟性も有する構造とされる(請求項16参照)。ディス
クスプリングを1枚(例えば第7の視点において)で構
成することにより、回転破壊強度が向上され部材数は減
少し取り付け調整も容易にされる。
て設けることにより、半径方向(特に半径外方向)に柔
軟性も有する構造とされる(請求項16参照)。ディス
クスプリングを1枚(例えば第7の視点において)で構
成することにより、回転破壊強度が向上され部材数は減
少し取り付け調整も容易にされる。
【0046】略円周方向に傾斜して第1平面部及び第2
平面部に移行するばね部、及び略半径方向に傾斜して第
1平面部及び第2平面部に移行するばね部を組み合わせ
ることにより、両方向に均一な柔軟性(弾性力)が付与
される。
平面部に移行するばね部、及び略半径方向に傾斜して第
1平面部及び第2平面部に移行するばね部を組み合わせ
ることにより、両方向に均一な柔軟性(弾性力)が付与
される。
【0047】
【発明の実施形態】図面を参照して、本発明の実施形態
を以下に説明する。なお、本発明は下記の実施形態のみ
に限定されるものでない。
を以下に説明する。なお、本発明は下記の実施形態のみ
に限定されるものでない。
【0048】
【実施形態1】図1は、本発明の第1の実施形態に係る
車両用の摩擦クラッチ装置の軸方向に沿って切断した断
面図である。図2は、図1に示す摩擦クラッチ装置の正
面一部破断面図である。
車両用の摩擦クラッチ装置の軸方向に沿って切断した断
面図である。図2は、図1に示す摩擦クラッチ装置の正
面一部破断面図である。
【0049】図1及び図2を参照して、本発明の第1の
実施形態に係る摩擦クラッチ装置において、摩擦クラッ
チ装置の軸方向両側に不図示の回転駆動部材(フライホ
イールとプレッシャプレート)が配置されている。不図
示のフライホイールとプレッシャプレートとの間に配置
されたクラッチライニング2a、2bの互いに対向しな
い面は摩擦面であり、夫々フライホイール、プレッシャ
プレートと離間、摩擦摺動又は係合可能である。クラッ
チライニング2a、2bの間にはディスクスプリング1
が配置され、リベット3によりクラッチライニング2
a、2bを弾性的に連結している。ディスクスプリング
1はその内周部でディスクプレート10に連結されてい
る。ディスクプレート10にはサブプレート11が連結
されている。ディスクプレート10とサブプレート11
の軸方向間にはヒステリシス機構12、トーションスプ
リング(コイルスプリング、ゴム部材)13が配置さ
れ、内周側にはクラッチハブ14が配置されている。ま
たヒステリシス機構12は摩擦クラッチ円周方向にサブ
プレート11とトーションスプリング13との間、トー
ションスプリング13はヒステリシス機構12とクラッ
チハブ14との間に配されている。
実施形態に係る摩擦クラッチ装置において、摩擦クラッ
チ装置の軸方向両側に不図示の回転駆動部材(フライホ
イールとプレッシャプレート)が配置されている。不図
示のフライホイールとプレッシャプレートとの間に配置
されたクラッチライニング2a、2bの互いに対向しな
い面は摩擦面であり、夫々フライホイール、プレッシャ
プレートと離間、摩擦摺動又は係合可能である。クラッ
チライニング2a、2bの間にはディスクスプリング1
が配置され、リベット3によりクラッチライニング2
a、2bを弾性的に連結している。ディスクスプリング
1はその内周部でディスクプレート10に連結されてい
る。ディスクプレート10にはサブプレート11が連結
されている。ディスクプレート10とサブプレート11
の軸方向間にはヒステリシス機構12、トーションスプ
リング(コイルスプリング、ゴム部材)13が配置さ
れ、内周側にはクラッチハブ14が配置されている。ま
たヒステリシス機構12は摩擦クラッチ円周方向にサブ
プレート11とトーションスプリング13との間、トー
ションスプリング13はヒステリシス機構12とクラッ
チハブ14との間に配されている。
【0050】本発明の第1の実施形態に係る摩擦クラッ
チ装置の動作を説明する。エンジントルクを受けて不図
示のフライホイール及びプレッシャプレートは一体回動
しており、摩擦クラッチ装置がトルクを伝達する場合、
プレッシャプレートによりクラッチライニング2aはフ
ライホイール側に押圧されることにより、ディスクスプ
リング1は平板状にされると共に、クラッチライニング
2a、2bは夫々フライホイール、プレッシャプレート
2bに摩擦係合してフライホイール、クラッチライニン
グ2a、2b、ディスクスプリング1、プレッシャプレ
ートは一体に回転する。さらにディスクスプリング1の
回転力はディスクプレート10、サブプレート11に伝
達され、さらにヒステリシス機構12、トーションスプ
リング13を介してクラッチハブ14に伝達される。ヒ
ステリシス機構12は入力トルクが限界値を超えるとす
べりを生じてトーションスプリング13を圧縮し多段の
ねじりトルク特性を発生する。
チ装置の動作を説明する。エンジントルクを受けて不図
示のフライホイール及びプレッシャプレートは一体回動
しており、摩擦クラッチ装置がトルクを伝達する場合、
プレッシャプレートによりクラッチライニング2aはフ
ライホイール側に押圧されることにより、ディスクスプ
リング1は平板状にされると共に、クラッチライニング
2a、2bは夫々フライホイール、プレッシャプレート
2bに摩擦係合してフライホイール、クラッチライニン
グ2a、2b、ディスクスプリング1、プレッシャプレ
ートは一体に回転する。さらにディスクスプリング1の
回転力はディスクプレート10、サブプレート11に伝
達され、さらにヒステリシス機構12、トーションスプ
リング13を介してクラッチハブ14に伝達される。ヒ
ステリシス機構12は入力トルクが限界値を超えるとす
べりを生じてトーションスプリング13を圧縮し多段の
ねじりトルク特性を発生する。
【0051】摩擦クラッチ装置がトルクを伝達しない場
合、不図示のプレッシャプレートはクラッチライニング
2bを押圧せず、ディスクスプリング1は摩擦クラッチ
装置の軸外方向に付勢力(弾性力)を作用することによ
りクラッチライニング2a、2bは離間すると共に、ク
ラッチディスク(ディスクスプリング1、及びクラッチ
ライニング2a、2bからなる)がフライホイールに圧
着されている状態は解かれてトルクは伝達されない。
合、不図示のプレッシャプレートはクラッチライニング
2bを押圧せず、ディスクスプリング1は摩擦クラッチ
装置の軸外方向に付勢力(弾性力)を作用することによ
りクラッチライニング2a、2bは離間すると共に、ク
ラッチディスク(ディスクスプリング1、及びクラッチ
ライニング2a、2bからなる)がフライホイールに圧
着されている状態は解かれてトルクは伝達されない。
【0052】図3は、本発明の第1の実施形態に係るデ
ィスクスプリング1を示す正面図である。このディスク
スプリング1は図2の一部破断部分に図示されているデ
ィスクスプリングと同一形状である。
ィスクスプリング1を示す正面図である。このディスク
スプリング1は図2の一部破断部分に図示されているデ
ィスクスプリングと同一形状である。
【0053】図2を参照して、8個のディスクスプリン
グ1が摩擦クラッチ装置外周部部分に円周方向に沿って
配置されている。図3を参照して、ディスクスプリング
1は弾性力を発生するために全体としてエンボス状であ
りクラッチライニング2a、2bに連結し当接する互い
に段違いに平行の第1平面部1a、第2平面部1b(互
いに逆方向にハッチングが施されている)及び第1平面
部1aから第2平面部1bを弾性的に連結する(山から
谷へ移行する)ばね部1cを備えている。第1平面部1
aと第2平面部1bとは帯状に円周方向に沿って延長さ
れ、かつ半径方向に並列の複数の帯部を備え互い違い
(略鍵状)に組み合っている。さらに、円周方向に沿っ
て伸びる切り抜きであるスリット4が第1平面部1aと
第2平面部1bとの半径方向の間に複数個並列に設けら
れている。但し、半径外方部にあるスリット4の円周方
向に沿った長さは径内方部のそれよりも、長くあるいは
同程度にされている。
グ1が摩擦クラッチ装置外周部部分に円周方向に沿って
配置されている。図3を参照して、ディスクスプリング
1は弾性力を発生するために全体としてエンボス状であ
りクラッチライニング2a、2bに連結し当接する互い
に段違いに平行の第1平面部1a、第2平面部1b(互
いに逆方向にハッチングが施されている)及び第1平面
部1aから第2平面部1bを弾性的に連結する(山から
谷へ移行する)ばね部1cを備えている。第1平面部1
aと第2平面部1bとは帯状に円周方向に沿って延長さ
れ、かつ半径方向に並列の複数の帯部を備え互い違い
(略鍵状)に組み合っている。さらに、円周方向に沿っ
て伸びる切り抜きであるスリット4が第1平面部1aと
第2平面部1bとの半径方向の間に複数個並列に設けら
れている。但し、半径外方部にあるスリット4の円周方
向に沿った長さは径内方部のそれよりも、長くあるいは
同程度にされている。
【0054】円周方向に沿って伸びるスリット4を複数
個の半径方向に並列に設けて、クラッチライニングに当
接する平面部の面積、個数を増加することにより、円周
及び半径方向に沿ってばね間隔が低減されてクラッチラ
イニング3に加わる荷重が分散均一化され偏摩耗が減少
される。詳しくは、このようなスリット4によれば、1
個のディスクスプリング1上に多くの第1平面部1aと
第2平面部1bを設けることが可能とされ、2枚のクラ
ッチライニング2a、2bに当接する部分の個数、面積
が増加されることにより、クラッチライニング2a、2
bに加わる荷重は分散される。このため、従来のディス
クスプリングを採用した場合に発生する問題点「ディス
クスプリングがクラッチライニングに対して1箇所(領
域)のみ局所的に当接することによりクラッチライニン
グに加わる集中荷重」が本実施形態によれば解消されて
いる。従って、クラッチライニング2a、2bの塑性変
形(クリープ)及び摩擦面の偏摩耗が高度に防止され、
ディスクスプリング1とクラッチライニング2a、2b
を組み付けた状態における経時変化が非常に少なく、ク
ラッチライニング2a、2bの摩耗による減りが遅い。
個の半径方向に並列に設けて、クラッチライニングに当
接する平面部の面積、個数を増加することにより、円周
及び半径方向に沿ってばね間隔が低減されてクラッチラ
イニング3に加わる荷重が分散均一化され偏摩耗が減少
される。詳しくは、このようなスリット4によれば、1
個のディスクスプリング1上に多くの第1平面部1aと
第2平面部1bを設けることが可能とされ、2枚のクラ
ッチライニング2a、2bに当接する部分の個数、面積
が増加されることにより、クラッチライニング2a、2
bに加わる荷重は分散される。このため、従来のディス
クスプリングを採用した場合に発生する問題点「ディス
クスプリングがクラッチライニングに対して1箇所(領
域)のみ局所的に当接することによりクラッチライニン
グに加わる集中荷重」が本実施形態によれば解消されて
いる。従って、クラッチライニング2a、2bの塑性変
形(クリープ)及び摩擦面の偏摩耗が高度に防止され、
ディスクスプリング1とクラッチライニング2a、2b
を組み付けた状態における経時変化が非常に少なく、ク
ラッチライニング2a、2bの摩耗による減りが遅い。
【0055】また、スリット4を設けることにより、デ
ィスクスプリング1が圧縮された場合好適にディスクス
プリング1が平板化される。
ィスクスプリング1が圧縮された場合好適にディスクス
プリング1が平板化される。
【0056】また図3に示す構成に加えて、ディスクプ
レート10(図1参照)と接続部である首部の径外部に
円周方向に沿って直列にばね部とスリットを設けること
により、首部1dの円周方向幅は広くされ特に首強度が
高められる。これによって首強度が好適に確保される。
レート10(図1参照)と接続部である首部の径外部に
円周方向に沿って直列にばね部とスリットを設けること
により、首部1dの円周方向幅は広くされ特に首強度が
高められる。これによって首強度が好適に確保される。
【0057】また、側面から見てばね部1cが互いに略
平行の斜辺、第1及び第2平面部1a、1bが互いに平
行な辺となって、ばね部1c、第1及び第2平面部1
a、1bが略平行四辺形を構成していることにより、ば
ね位置が分散されている。
平行の斜辺、第1及び第2平面部1a、1bが互いに平
行な辺となって、ばね部1c、第1及び第2平面部1
a、1bが略平行四辺形を構成していることにより、ば
ね位置が分散されている。
【0058】
【実施形態2】図4は本発明の第2実施形態に係るディ
スクスプリング1を示す正面図である。
スクスプリング1を示す正面図である。
【0059】図4を参照して、ディスクスプリング1は
弾性力を発生するために全体としてエンボス状であり、
クラッチライニング2a、2bに連結し当接する互いに
段違いに平行の第1平面部1a、第2平面部1b(互い
に逆方向にハッチングが施されている)、及び第1平面
部1aと第2平面部1cとを弾性的に連結するばね部1
cを備えている。第1平面部1aと第2平面部1bとは
格子状(チェック模様)に配置されている。格子状配列
された第1及び第2平面部1a、1bの半径方向及び円
周方向の間にばね部1cが設けられている。クラッチラ
イニング2a、2bを連結するリベット孔3を中心とす
る略正方形の角部には切り抜きである空孔5が設けられ
ている(第1平面部1a及び第2平面部1bの対向する
角部に空孔が開けられ、空孔に囲まれた略中心部にクラ
ッチライニングを連結するためのリベット孔が設けられ
ている)。また首部1dの半径方向外周部には中心部分
に半径外方向に突出する凸部を備え円周方向に沿って延
在しているスリット4がある。
弾性力を発生するために全体としてエンボス状であり、
クラッチライニング2a、2bに連結し当接する互いに
段違いに平行の第1平面部1a、第2平面部1b(互い
に逆方向にハッチングが施されている)、及び第1平面
部1aと第2平面部1cとを弾性的に連結するばね部1
cを備えている。第1平面部1aと第2平面部1bとは
格子状(チェック模様)に配置されている。格子状配列
された第1及び第2平面部1a、1bの半径方向及び円
周方向の間にばね部1cが設けられている。クラッチラ
イニング2a、2bを連結するリベット孔3を中心とす
る略正方形の角部には切り抜きである空孔5が設けられ
ている(第1平面部1a及び第2平面部1bの対向する
角部に空孔が開けられ、空孔に囲まれた略中心部にクラ
ッチライニングを連結するためのリベット孔が設けられ
ている)。また首部1dの半径方向外周部には中心部分
に半径外方向に突出する凸部を備え円周方向に沿って延
在しているスリット4がある。
【0060】このように第1平面部1a及び第2平面部
1bが対称性高く格子状に円周・半径方向ともに交互に
配列されていることにより、クラッチライニング2a、
2cに加わる荷重は均一に多数の第1平面部、第2平面
部1a、1bに分散される。
1bが対称性高く格子状に円周・半径方向ともに交互に
配列されていることにより、クラッチライニング2a、
2cに加わる荷重は均一に多数の第1平面部、第2平面
部1a、1bに分散される。
【0061】その他の形態及び効果は実施形態1と同様
である。
である。
【0062】
【実施形態3】図5、図6は本発明の第3の実施形態に
係るディスクスプリング1を示す正面図である。
係るディスクスプリング1を示す正面図である。
【0063】図5、6を参照して、1体品(360゜)のデ
ィスクスプリング1は弾性力を発生するために全体とし
てエンボス状であり、クラッチライニング2a、2bに
連結し当接すると共に平面から見て互いに略互い違いに
組み合うように配置されている互いに段違いに平行の第
1平面部1a、第2平面部1b(互いに逆方向にハッチ
ングが施されている)及び第1平面部1aから第2平面
部1cへ移行するばね部1cを備えている。
ィスクスプリング1は弾性力を発生するために全体とし
てエンボス状であり、クラッチライニング2a、2bに
連結し当接すると共に平面から見て互いに略互い違いに
組み合うように配置されている互いに段違いに平行の第
1平面部1a、第2平面部1b(互いに逆方向にハッチ
ングが施されている)及び第1平面部1aから第2平面
部1cへ移行するばね部1cを備えている。
【0064】円周方向に沿って、ばね部1cの曲げ角度
はばね部1cのひとつ毎に異なっている。即ち、ディス
クスプリング1中心から半径外方向へ向かう直線に略沿
って傾斜するばね部1cと、上記直線に角度θ(図6で
は約30゜)を以て傾斜するばね部1c’が円周方向に
交互に配置されている。また互いに平行な傾斜面が2つ
ずつ円周方向に沿って配置されているともいえる。さら
に、円周方向に沿って伸びる切り抜きであるスリット4
が第1、第2平面部1a、1b及びばね部1c、1c’
の半径方向の間に2個並列に設けられている。そして、
第2平面部1bの内周端から半径外方向に向かって第2
平面部1bの一部が切り欠かれた切り欠き6がある。
はばね部1cのひとつ毎に異なっている。即ち、ディス
クスプリング1中心から半径外方向へ向かう直線に略沿
って傾斜するばね部1cと、上記直線に角度θ(図6で
は約30゜)を以て傾斜するばね部1c’が円周方向に
交互に配置されている。また互いに平行な傾斜面が2つ
ずつ円周方向に沿って配置されているともいえる。さら
に、円周方向に沿って伸びる切り抜きであるスリット4
が第1、第2平面部1a、1b及びばね部1c、1c’
の半径方向の間に2個並列に設けられている。そして、
第2平面部1bの内周端から半径外方向に向かって第2
平面部1bの一部が切り欠かれた切り欠き6がある。
【0065】このように円周方向に沿って伸びるスリッ
ト4を複数個の半径方向に並列に設けることにより、本
実施形態に示すようにディスクスプリングのばね部の分
散が可能とされる。
ト4を複数個の半径方向に並列に設けることにより、本
実施形態に示すようにディスクスプリングのばね部の分
散が可能とされる。
【0066】また、ばね部に角度θを設定することによ
り、ディスクスプリング1圧縮時のリベット孔ピッチの
変化が少なくされ、かつプレッシャプレートからの荷重
が均一に分散される。
り、ディスクスプリング1圧縮時のリベット孔ピッチの
変化が少なくされ、かつプレッシャプレートからの荷重
が均一に分散される。
【0067】さらにまた、平面部(あるいはばね部の中
間部でもよい)が切り欠き6を備えていることにより、
ばね部1c、1c’伸縮時の応力集中が緩和される。
間部でもよい)が切り欠き6を備えていることにより、
ばね部1c、1c’伸縮時の応力集中が緩和される。
【0068】その上、一体品であるから回転破壊強度が
高く部品数の削減及び調整が容易化される。
高く部品数の削減及び調整が容易化される。
【0069】その他の形態及び効果は実施形態1と同様
である。
である。
【0070】
【実施形態4】図7は本発明の第4の実施形態に係るデ
ィスクスプリング1を示す正面図である。
ィスクスプリング1を示す正面図である。
【0071】図7を参照して、1体品(360゜)のディス
クスプリング1は弾性力を発生するために全体として円
周方向に沿って波状でありクラッチライニング2a、2
bに連結し当接する互いに段違いに平行の第1平面部1
a、第2平面部1b、及び第1平面部1aから第2平面
部1cへ移行するばね部1cを備えている。
クスプリング1は弾性力を発生するために全体として円
周方向に沿って波状でありクラッチライニング2a、2
bに連結し当接する互いに段違いに平行の第1平面部1
a、第2平面部1b、及び第1平面部1aから第2平面
部1cへ移行するばね部1cを備えている。
【0072】さらに、ディスクスプリング1の外周端か
ら中心及び内周端から半径外方向へ向かって伸びディス
クスプリング1の一部が切れ欠かれた切り欠き6が夫々
円周方向に沿って均等に配列している。切り欠き6はい
ずれもディスクスプリング1中心から半径方向に向かう
直線に沿って延在しており、内周端側に設けられた切り
欠き6の方が円周方向に沿った幅が広い。ディスクスプ
リング1内周部には、半径方向外方に延長部(切り込
み)をもつ鍵状のスリット4が設けられている。
ら中心及び内周端から半径外方向へ向かって伸びディス
クスプリング1の一部が切れ欠かれた切り欠き6が夫々
円周方向に沿って均等に配列している。切り欠き6はい
ずれもディスクスプリング1中心から半径方向に向かう
直線に沿って延在しており、内周端側に設けられた切り
欠き6の方が円周方向に沿った幅が広い。ディスクスプ
リング1内周部には、半径方向外方に延長部(切り込
み)をもつ鍵状のスリット4が設けられている。
【0073】このように切り欠き6を設けた本実施形態
のディスクスプリング1によれば、波状のばねが等間隔
に配列され、これによってクラッチライニングに加わる
面圧の均一化がされ偏摩耗が減少される。
のディスクスプリング1によれば、波状のばねが等間隔
に配列され、これによってクラッチライニングに加わる
面圧の均一化がされ偏摩耗が減少される。
【0074】その他の形態及び効果は実施形態1と特に
実施形態3と同様である。
実施形態3と同様である。
【0075】
【実施形態5】図8は本発明の第5の実施形態に係るデ
ィスクスプリング1を示す説明図であり、図8(A)は
ディスクスプリングの正面及び上面方向の説明図、図8
(B)は中心方向から見た一部省略B−B’線断面図で
ある(位置的には下面にあたる)。
ィスクスプリング1を示す説明図であり、図8(A)は
ディスクスプリングの正面及び上面方向の説明図、図8
(B)は中心方向から見た一部省略B−B’線断面図で
ある(位置的には下面にあたる)。
【0076】図8を参照して、ディスクスプリング1は
プレート部材が軸方向に2枚重ね合わせらればねが交互
に組み合わせられた構造であり、弾性力を発生するため
に全体として円周方向に沿ってエンボス状である。
プレート部材が軸方向に2枚重ね合わせらればねが交互
に組み合わせられた構造であり、弾性力を発生するため
に全体として円周方向に沿ってエンボス状である。
【0077】ばね部1cは、ディスクスプリング1のリ
ング部半径方向中心部分に円周方向に沿ってかつ軸方向
に対しては斜めに第1平面部1a’と第2平面部1b’
を連結している。またばね部1cは上面(半径外方から
内方に、あるいは軸方向に沿った断面)で見て線対称の
平行4辺形状に配置されている。なお、ばね部1cは第
1、第2平面部と一体成形可能であり、接着、リベット
止め等の係止手段により連結してもよい。
ング部半径方向中心部分に円周方向に沿ってかつ軸方向
に対しては斜めに第1平面部1a’と第2平面部1b’
を連結している。またばね部1cは上面(半径外方から
内方に、あるいは軸方向に沿った断面)で見て線対称の
平行4辺形状に配置されている。なお、ばね部1cは第
1、第2平面部と一体成形可能であり、接着、リベット
止め等の係止手段により連結してもよい。
【0078】第2平面部側は夫々第2平面部1bと1
b’とを備える2枚のプレートからなり、第2平面部1
b’、1b’の存在する平面には、中心部分に4角形状
のスリット、4角形状から円周方向に沿って伸びる両側
に4本のスリット、半径方向に沿って径内外方向に2本
のスリットが互いに連続した切り欠き6が設けられ、第
2平面部1b’と1b’は分割されている。ばね部1c
は上記4角形状から円周方向に沿って伸びる両側にスリ
ットの半径方向の間及び周方向に沿って上記スリットの
外側部分に配置されている。
b’とを備える2枚のプレートからなり、第2平面部1
b’、1b’の存在する平面には、中心部分に4角形状
のスリット、4角形状から円周方向に沿って伸びる両側
に4本のスリット、半径方向に沿って径内外方向に2本
のスリットが互いに連続した切り欠き6が設けられ、第
2平面部1b’と1b’は分割されている。ばね部1c
は上記4角形状から円周方向に沿って伸びる両側にスリ
ットの半径方向の間及び周方向に沿って上記スリットの
外側部分に配置されている。
【0079】第2平面部1b’の上記4角形状のスリッ
トの中心部から第1平面部1a’に垂線を落としたとこ
ろに、リベット孔3が配置されている。
トの中心部から第1平面部1a’に垂線を落としたとこ
ろに、リベット孔3が配置されている。
【0080】このように、プレート部材を2枚重ねて使
用しばねが交互に組み合わされた形状の本実施形態のデ
ィスクスプリング1によれば、ばねが均一に配置されて
クラッチライニングに加わる面圧が均一化され偏摩耗が
減少される。また、プレッシャプレート側により強くば
ねが作用してプレッシャプレート側のみのクラッチライ
ニングが変位され、「クラッチの切れ不良」が防止され
る。詳しくは、プレッシャプレート側(第2平面部1
b’側)に強くばね部1cの弾性力が作用するために、
クラッチペダルが踏まれてもクラッチライニング2a
(図1参照)がフライホイールと連れ回りする「クラッ
チの切れ不良」が防止される。
用しばねが交互に組み合わされた形状の本実施形態のデ
ィスクスプリング1によれば、ばねが均一に配置されて
クラッチライニングに加わる面圧が均一化され偏摩耗が
減少される。また、プレッシャプレート側により強くば
ねが作用してプレッシャプレート側のみのクラッチライ
ニングが変位され、「クラッチの切れ不良」が防止され
る。詳しくは、プレッシャプレート側(第2平面部1
b’側)に強くばね部1cの弾性力が作用するために、
クラッチペダルが踏まれてもクラッチライニング2a
(図1参照)がフライホイールと連れ回りする「クラッ
チの切れ不良」が防止される。
【0081】なお、本実施形態のディスクスプリング1
は、好ましくは分割型に適用される。
は、好ましくは分割型に適用される。
【0082】その他の形態及び効果は実施形態1と同様
である。
である。
【0083】
【実施形態6】図9は本発明の第6の実施形態に係るデ
ィスクスプリング1を示す説明図であり、正面及び上面
を示す。
ィスクスプリング1を示す説明図であり、正面及び上面
を示す。
【0084】図9を参照して、ディスクスプリング1は
プレート部材が軸方向に2枚重ね合わせらればねが交互
に組み合わせられた構造であり、弾性力を発生するため
に全体として円周方向に沿ってエンボス状である。
プレート部材が軸方向に2枚重ね合わせらればねが交互
に組み合わせられた構造であり、弾性力を発生するため
に全体として円周方向に沿ってエンボス状である。
【0085】ばね部1cは互いに平行であり、ディスク
スプリング1のリング部半径方向中心部分に円周方向に
沿ってかつ軸方向に対しては斜めに第1平面部1a’と
第2平面部1b’を連結している。またばね部1cは上
面(半径外方から内方に、あるいは軸方向に沿った断
面)で見て平行4辺形状に配置されている。詳しくは、
側面から見てばね部1cが互いに略平行の斜辺となって
ばね部1cは略平行四辺形を構成している。
スプリング1のリング部半径方向中心部分に円周方向に
沿ってかつ軸方向に対しては斜めに第1平面部1a’と
第2平面部1b’を連結している。またばね部1cは上
面(半径外方から内方に、あるいは軸方向に沿った断
面)で見て平行4辺形状に配置されている。詳しくは、
側面から見てばね部1cが互いに略平行の斜辺となって
ばね部1cは略平行四辺形を構成している。
【0086】夫々前記第1、第2平面部1a’、1b’
には、円周方向に沿って交互に半径方向中心部、半径方
向両端部にばね部1cが弾性的に連結して配され、かつ
半径方向中心部に配されたばね部1cと半径方向両端部
に配されたばね部1cとは軸方向に対向している(第1
平面部1a’を構成するプレートと第2平面部1b’を
構成するプレートは円周方向にずれて軸方向に対向して
いる)。
には、円周方向に沿って交互に半径方向中心部、半径方
向両端部にばね部1cが弾性的に連結して配され、かつ
半径方向中心部に配されたばね部1cと半径方向両端部
に配されたばね部1cとは軸方向に対向している(第1
平面部1a’を構成するプレートと第2平面部1b’を
構成するプレートは円周方向にずれて軸方向に対向して
いる)。
【0087】第1、第2平面部1a’、1b’は、円周
方向に沿って交互に配列されている中心部分に「コの
字」状のスリット4、及び外周端部及び内周端部に「コ
ーナ状」の切り欠き6を有している。第1平面部1a’
のスリット4(切り欠き6)には第2平面部の切り欠き
6(スリット4)が軸方向に対向している。
方向に沿って交互に配列されている中心部分に「コの
字」状のスリット4、及び外周端部及び内周端部に「コ
ーナ状」の切り欠き6を有している。第1平面部1a’
のスリット4(切り欠き6)には第2平面部の切り欠き
6(スリット4)が軸方向に対向している。
【0088】このように、プレート部材を2枚重ねて使
用しばねが交互に組み合わされた形状の本実施形態のデ
ィスクスプリング1によれば、ばねが均一に配置されて
クラッチライニングに加わる面圧が均一化され偏摩耗が
減少される。またプレッシャプレート側により強くばね
が作用してプレッシャプレート側のみのクラッチライニ
ングが変位されるため「クラッチの切れ不良」が防止さ
れる。
用しばねが交互に組み合わされた形状の本実施形態のデ
ィスクスプリング1によれば、ばねが均一に配置されて
クラッチライニングに加わる面圧が均一化され偏摩耗が
減少される。またプレッシャプレート側により強くばね
が作用してプレッシャプレート側のみのクラッチライニ
ングが変位されるため「クラッチの切れ不良」が防止さ
れる。
【0089】このように例えば軸方向、円周方向、及び
/又は半径方向にサンドイッチ状等の規則的なパターン
でばね部を配置することにより、面圧が均一化される。
/又は半径方向にサンドイッチ状等の規則的なパターン
でばね部を配置することにより、面圧が均一化される。
【0090】なお、本実施形態のディスクスプリング1
は、分割型及び一体型のいずれにも適用される。
は、分割型及び一体型のいずれにも適用される。
【0091】その他の形態及び効果は実施形態1と特に
実施形態5と同様である。
実施形態5と同様である。
【0092】
【実施形態7】図10は本発明の第7の実施形態に係る
ディスクスプリング1を示す説明図であり、正面及び上
面を示す。
ディスクスプリング1を示す説明図であり、正面及び上
面を示す。
【0093】図10を参照して、ディスクスプリング1
は隣接する互いに同一形状の2枚のプレート部材が一部
重ね合わせられて円周方向に沿って配列されてなり、全
体として円周方向に波状である。第1平面部1a’と一
体のばね部1cは第2平面部1b’を押さえている(支
持する)。第2平面部と一体のばね部1cも同様であ
る。換言すれば、一側の前記プレート部材の他側のプレ
ート部材と重なりあっているばね部1cは、重なり合う
他側のプレート部材の平面部分(第1、第2平面部1
a’、1b’のいずれか一方)に押圧されている。
は隣接する互いに同一形状の2枚のプレート部材が一部
重ね合わせられて円周方向に沿って配列されてなり、全
体として円周方向に波状である。第1平面部1a’と一
体のばね部1cは第2平面部1b’を押さえている(支
持する)。第2平面部と一体のばね部1cも同様であ
る。換言すれば、一側の前記プレート部材の他側のプレ
ート部材と重なりあっているばね部1cは、重なり合う
他側のプレート部材の平面部分(第1、第2平面部1
a’、1b’のいずれか一方)に押圧されている。
【0094】円周方向に沿って、ばね部1cの曲げ角度
はばね部1cのひとつ毎に異なっている。即ち、第1平
面部1a’と第2平面部1b’とを弾性的に接続するば
ね部1cは、その面(曲げ角度)がディスクスプリング
1中心から半径外方向へ向かう直線に対して傾斜するも
のと、上記直線に沿っているもの(平行なもの)が交互
(1つの高さ例えば第1平面部1a’の属する平面でみ
ると2つ置き)に配列されている(実施形態3参照)。
「所定の角度」及び「沿っている」という文言を詳しく
説明すれば、ばね部1cと第1、第2平面部1a’、1
b’との移行部境界線が半径方向に対して例えば平行、
30度、45度等の角度を有している。なお所定のパターン
として、例えば交互、3つ置きにすることも考えられ
る。
はばね部1cのひとつ毎に異なっている。即ち、第1平
面部1a’と第2平面部1b’とを弾性的に接続するば
ね部1cは、その面(曲げ角度)がディスクスプリング
1中心から半径外方向へ向かう直線に対して傾斜するも
のと、上記直線に沿っているもの(平行なもの)が交互
(1つの高さ例えば第1平面部1a’の属する平面でみ
ると2つ置き)に配列されている(実施形態3参照)。
「所定の角度」及び「沿っている」という文言を詳しく
説明すれば、ばね部1cと第1、第2平面部1a’、1
b’との移行部境界線が半径方向に対して例えば平行、
30度、45度等の角度を有している。なお所定のパターン
として、例えば交互、3つ置きにすることも考えられ
る。
【0095】さらに、リベット孔3の周囲にはリベット
を逃がすための切り欠き6が設けられることにより、圧
縮時にリベットと平板化するディスクスプリング1が当
たらないようにされている。
を逃がすための切り欠き6が設けられることにより、圧
縮時にリベットと平板化するディスクスプリング1が当
たらないようにされている。
【0096】このように本実施形態のディスクスプリン
グ1によれば、隣接する同一形状のプレート部材の一部
分を互いに重ね合わせ、重なっている相手部材のばね部
を押圧するような構造とすることにより、ばねが均一に
配置されてクラッチライニングに加わる面圧が均一化さ
れ偏摩耗が減少される。またプレッシャプレート側によ
り強くばねが作用してプレッシャプレート側のみのクラ
ッチライニングが変位されるため「クラッチの切れ不
良」が防止される。
グ1によれば、隣接する同一形状のプレート部材の一部
分を互いに重ね合わせ、重なっている相手部材のばね部
を押圧するような構造とすることにより、ばねが均一に
配置されてクラッチライニングに加わる面圧が均一化さ
れ偏摩耗が減少される。またプレッシャプレート側によ
り強くばねが作用してプレッシャプレート側のみのクラ
ッチライニングが変位されるため「クラッチの切れ不
良」が防止される。
【0097】なお、順に第1平面部から第2平面部に移
行するばね部、第2平面部、第2平面部から第1平面部
に移行するばね部、及び第1平面部1aを1ユニットと
して含む部材を重ね合わせてもよい。さらに、上記ユニ
ットの最後に第1平面部から第2平面部に移行するばね
部を追加して1ユニットとしてもよい。
行するばね部、第2平面部、第2平面部から第1平面部
に移行するばね部、及び第1平面部1aを1ユニットと
して含む部材を重ね合わせてもよい。さらに、上記ユニ
ットの最後に第1平面部から第2平面部に移行するばね
部を追加して1ユニットとしてもよい。
【0098】その他の形態及び効果は実施形態1と特に
実施形態5と同様である。
実施形態5と同様である。
【0099】
【実施形態8】図11は本発明の第8の実施形態に係る
ディスクスプリング1を示す説明図であり、正面及び上
面を示す。
ディスクスプリング1を示す説明図であり、正面及び上
面を示す。
【0100】図11を参照して、ディスクスプリング1
は分割型であり、全体として円周方向にエンボス状であ
る。第2平面部1b’から摺鉢状(略頂点を下にした4
角錐状)に第1平面部1b’に向かって切片状のばね部
1cが延長されて、第1、第2平面部1a’、1b’を
弾性的に連結している(図11右側参照、図11左側の
部分は右側と逆の関係にある)。略4角錐の4つの側周
面をなすばね部1cの間に連続して放射状にスリット4
が設けられ、スリット4の集合部分(略4角錐の頂点)
に対向する第1平面部にリベット孔3が設けられてい
る。
は分割型であり、全体として円周方向にエンボス状であ
る。第2平面部1b’から摺鉢状(略頂点を下にした4
角錐状)に第1平面部1b’に向かって切片状のばね部
1cが延長されて、第1、第2平面部1a’、1b’を
弾性的に連結している(図11右側参照、図11左側の
部分は右側と逆の関係にある)。略4角錐の4つの側周
面をなすばね部1cの間に連続して放射状にスリット4
が設けられ、スリット4の集合部分(略4角錐の頂点)
に対向する第1平面部にリベット孔3が設けられてい
る。
【0101】このように本実施形態のディスクスプリン
グ1によれば、ばね部1cの占める面積が小さくされ、
換言すればクラッチライニングに当接する平面部の面積
が大きくされていることにより、クラッチライニングに
加わる面圧が分散され、均一化され偏摩耗が減少され
る。またプレッシャプレート側により強くばねが作用し
てプレッシャプレート側のみのクラッチライニングが変
位されるため「クラッチの切れ不良」が防止される。
グ1によれば、ばね部1cの占める面積が小さくされ、
換言すればクラッチライニングに当接する平面部の面積
が大きくされていることにより、クラッチライニングに
加わる面圧が分散され、均一化され偏摩耗が減少され
る。またプレッシャプレート側により強くばねが作用し
てプレッシャプレート側のみのクラッチライニングが変
位されるため「クラッチの切れ不良」が防止される。
【0102】その他の形態及び効果は実施形態1と特に
実施形態5と同様である。
実施形態5と同様である。
【0103】
【実施形態9】図12は本発明の第9の実施形態に係る
ディスクスプリング1を示す説明図であり、正面及び側
面を示す。
ディスクスプリング1を示す説明図であり、正面及び側
面を示す。
【0104】図12を参照して、ディスクスプリング1
はプレート部材が軸方向に2枚重ね合わせらればねが交
互に組み合わせられた構造であり、弾性力を発生するた
めに全体として円周方向に沿ってエンボス状である。第
1、第2平面部1a’、1b’には、段違いに半径方向
に対向する「U字状」のスリット4が夫々設けられてい
る。スリット4に囲まれて半径方向に沿って傾斜する
(次第に軸方向高さが変わる)ばね部1cが配設されて
いる。
はプレート部材が軸方向に2枚重ね合わせらればねが交
互に組み合わせられた構造であり、弾性力を発生するた
めに全体として円周方向に沿ってエンボス状である。第
1、第2平面部1a’、1b’には、段違いに半径方向
に対向する「U字状」のスリット4が夫々設けられてい
る。スリット4に囲まれて半径方向に沿って傾斜する
(次第に軸方向高さが変わる)ばね部1cが配設されて
いる。
【0105】このように、本実施形態のディスクスプリ
ング1によれば、ばねが均一に配置されてクラッチライ
ニングに加わる面圧が均一化され偏摩耗が減少される。
また、ばね部1cの占める面積が小さくされ、換言すれ
ばクラッチライニングに当接する平面部の面積が大きく
されていることにより、クラッチライニングに加わる面
圧が分散される。またさらに、プレッシャプレート側に
より強くばねが作用してプレッシャプレート側のみのク
ラッチライニングが変位されるため、「クラッチの切れ
不良」が防止される。
ング1によれば、ばねが均一に配置されてクラッチライ
ニングに加わる面圧が均一化され偏摩耗が減少される。
また、ばね部1cの占める面積が小さくされ、換言すれ
ばクラッチライニングに当接する平面部の面積が大きく
されていることにより、クラッチライニングに加わる面
圧が分散される。またさらに、プレッシャプレート側に
より強くばねが作用してプレッシャプレート側のみのク
ラッチライニングが変位されるため、「クラッチの切れ
不良」が防止される。
【0106】また、プレート部材(第1、第2平面部1
a’、1b’)に予め圧縮を与えること(例えばリベッ
ト留め力の調整又はばね部1cの弾性力の調整)、ある
いは第1平面部1a’の厚さを「t1」、第2平面部1
b’の厚さを「t2」とすると、t1≧t2にすること
により、ディスクスプリング1の平面度が向上される。
a’、1b’)に予め圧縮を与えること(例えばリベッ
ト留め力の調整又はばね部1cの弾性力の調整)、ある
いは第1平面部1a’の厚さを「t1」、第2平面部1
b’の厚さを「t2」とすると、t1≧t2にすること
により、ディスクスプリング1の平面度が向上される。
【0107】その他の形態及び効果は実施形態1と特に
実施形態5及び6と同様である。
実施形態5及び6と同様である。
【0108】
【実施形態10】図13は本発明の第10の実施形態に
係るディスクスプリング1を示す説明図であり、正面、
上面及び側面を示す。
係るディスクスプリング1を示す説明図であり、正面、
上面及び側面を示す。
【0109】図13を参照して、ディスクスプリング1
は波状のプレート部材が軸方向に2枚重ね合わせられ即
ち上面から見て眼鏡状に交互に組み合わせられた構造で
ある。2枚の波状プレート部材は2つの略6角形同士が
接合する接合平面部1eでリベット留めされる。フライ
ホイール側の第1平面部1a’は、ディスクプレート1
0(図1参照)との接続部である首部平面部1dと同一
平面で接続している。ばね部1cは第1、第2平面部1
a’、1b’と接合平面部1eを弾性的に接続し、ばね
部1c’は接合平面部1eと第2平面部1b’を弾性的
に接続し、ばね部1c”は接合平面部1eと第1平面部
を弾性的に接続する。第2平面部1b’の半径方向やや
首部平面部1dよりに中心から半径方向に向かう直線に
対して垂直にスリット4が設けられている。
は波状のプレート部材が軸方向に2枚重ね合わせられ即
ち上面から見て眼鏡状に交互に組み合わせられた構造で
ある。2枚の波状プレート部材は2つの略6角形同士が
接合する接合平面部1eでリベット留めされる。フライ
ホイール側の第1平面部1a’は、ディスクプレート1
0(図1参照)との接続部である首部平面部1dと同一
平面で接続している。ばね部1cは第1、第2平面部1
a’、1b’と接合平面部1eを弾性的に接続し、ばね
部1c’は接合平面部1eと第2平面部1b’を弾性的
に接続し、ばね部1c”は接合平面部1eと第1平面部
を弾性的に接続する。第2平面部1b’の半径方向やや
首部平面部1dよりに中心から半径方向に向かう直線に
対して垂直にスリット4が設けられている。
【0110】ばね部につき換言すれば、円周方向に沿っ
て8つ(上下で2倍)のばね部1c、半径方向内側に円
周方向に沿って2つのばね部1c’、半径方向に沿って
1つのばね部1c”が設けられている。
て8つ(上下で2倍)のばね部1c、半径方向内側に円
周方向に沿って2つのばね部1c’、半径方向に沿って
1つのばね部1c”が設けられている。
【0111】本実施形態のディスクスプリング1によれ
ば、ばねが均一に配置されてクラッチライニングに加わ
る面圧が均一化され偏摩耗が減少される。また、フライ
ホイール側の第1平面部1a’側が連結され、首部平面
部1dと同一平面上に配置されていることにより、プレ
ッシャプレート側(第2平面部1b’側)により強くば
ねが作用してプレッシャプレート側のみのクラッチライ
ニングが変位されるため「クラッチの切れ不良」が防止
される。
ば、ばねが均一に配置されてクラッチライニングに加わ
る面圧が均一化され偏摩耗が減少される。また、フライ
ホイール側の第1平面部1a’側が連結され、首部平面
部1dと同一平面上に配置されていることにより、プレ
ッシャプレート側(第2平面部1b’側)により強くば
ねが作用してプレッシャプレート側のみのクラッチライ
ニングが変位されるため「クラッチの切れ不良」が防止
される。
【0112】また、スリット4が入っていることによ
り、ディスクプレート10(図1参照)との接合部であ
る首部の幅を拡げることが可能とされ、首部強度の向上
がもたらされる。
り、ディスクプレート10(図1参照)との接合部であ
る首部の幅を拡げることが可能とされ、首部強度の向上
がもたらされる。
【0113】その他の形態及び効果は実施形態1と特に
実施形態9と同様である。
実施形態9と同様である。
【0114】
【実施形態11】図14は本発明の第11の実施形態に
係るディスクスプリング1を示す説明図であり、正面及
び上面を示す。
係るディスクスプリング1を示す説明図であり、正面及
び上面を示す。
【0115】図14を参照して、ディスクスプリング1
は波状のプレート部材が軸方向に2枚重ね合わせられ即
ち上面から見て眼鏡状に交互に組み合わせられた構造で
ある。2枚の波状プレート部材は2つの楕円の接合部で
リベット3により留められる。フライホイール側の第1
平面部1a’は、ディスクプレート10(図1参照)と
の接続部である首部平面部1dと同一平面で接続してい
る。首部平面部1dの半径外方部には円周方向に沿って
スリット4が設けられている。
は波状のプレート部材が軸方向に2枚重ね合わせられ即
ち上面から見て眼鏡状に交互に組み合わせられた構造で
ある。2枚の波状プレート部材は2つの楕円の接合部で
リベット3により留められる。フライホイール側の第1
平面部1a’は、ディスクプレート10(図1参照)と
の接続部である首部平面部1dと同一平面で接続してい
る。首部平面部1dの半径外方部には円周方向に沿って
スリット4が設けられている。
【0116】本実施形態のディスクスプリング1によれ
ば、ばねが均一に配置されてクラッチライニングに加わ
る面圧が均一化され偏摩耗が減少される。
ば、ばねが均一に配置されてクラッチライニングに加わ
る面圧が均一化され偏摩耗が減少される。
【0117】また、フライホイール側の第1平面部1
a’が同一平面の首部平面部1dに支持されていること
により、プレッシャプレート側により強くばね力が作用
してプレッシャプレート側のみのクラッチライニングが
変位されるため、「クラッチの切れ不良」が防止され
る。
a’が同一平面の首部平面部1dに支持されていること
により、プレッシャプレート側により強くばね力が作用
してプレッシャプレート側のみのクラッチライニングが
変位されるため、「クラッチの切れ不良」が防止され
る。
【0118】その他の形態及び効果は実施形態1と特に
実施形態9、10と同様である。
実施形態9、10と同様である。
【0119】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のクラッチ
ディスクのディスクスプリングによれば、クラッチライ
ニングの摩擦面の偏摩耗が高度に防止される。さらに、
クラッチライニングの塑性変形(クリープ)及び摩擦面
の偏摩耗が高度に防止され、ディスクスプリングとクラ
ッチライニングを組み付けた状態における経時変化が非
常に少なく、クラッチライニングの摩耗による減りが遅
い。
ディスクのディスクスプリングによれば、クラッチライ
ニングの摩擦面の偏摩耗が高度に防止される。さらに、
クラッチライニングの塑性変形(クリープ)及び摩擦面
の偏摩耗が高度に防止され、ディスクスプリングとクラ
ッチライニングを組み付けた状態における経時変化が非
常に少なく、クラッチライニングの摩耗による減りが遅
い。
【0120】第1の視点において、第1平面部と前記第
2平面部との半径方向の間に円周方向に沿って伸びるス
リットが複数個並列に設けられていることにより、1個
のディスクスプリング1上に多くの平面部を設けること
が可能とされ、上記スリットの設置及びクラッチライニ
ングに当接する部分の個数、面積が増加されることによ
り、クラッチライニングに加わる荷重は分散される(請
求項1)。
2平面部との半径方向の間に円周方向に沿って伸びるス
リットが複数個並列に設けられていることにより、1個
のディスクスプリング1上に多くの平面部を設けること
が可能とされ、上記スリットの設置及びクラッチライニ
ングに当接する部分の個数、面積が増加されることによ
り、クラッチライニングに加わる荷重は分散される(請
求項1)。
【0121】第1平面部及び第2平面部が対称性高く格
子状に円周・半径方向ともに交互に配列されていること
により、クラッチライニングに加わる荷重は一層均一に
多数の第1平面部、第2平面部に分散される(請求項
3)。
子状に円周・半径方向ともに交互に配列されていること
により、クラッチライニングに加わる荷重は一層均一に
多数の第1平面部、第2平面部に分散される(請求項
3)。
【0122】側面から見て前記ばね部が互いに略平行の
斜辺、前記第1及び第2平面部が互いに平行な辺となっ
て、ばね部、第1及び第2平面部が略平行四辺形を構成
していることにより、ばねが均等に配置され、これによ
ってクラッチライニングに加わる面圧の均一化がされ偏
摩耗が減少される(請求項5)。
斜辺、前記第1及び第2平面部が互いに平行な辺となっ
て、ばね部、第1及び第2平面部が略平行四辺形を構成
していることにより、ばねが均等に配置され、これによ
ってクラッチライニングに加わる面圧の均一化がされ偏
摩耗が減少される(請求項5)。
【0123】ディスクスプリングの内周端部又は外周端
部に位置する第1平面部、第2平面部、又はばね部の少
なくとも1つに、半径方向に沿って一端が開放端である
切り欠きが設けられていることにより、波状のばねが等
間隔に配列され、これによってクラッチライニングに加
わる面圧の均一化がされ偏摩耗が減少される(請求項
6)。
部に位置する第1平面部、第2平面部、又はばね部の少
なくとも1つに、半径方向に沿って一端が開放端である
切り欠きが設けられていることにより、波状のばねが等
間隔に配列され、これによってクラッチライニングに加
わる面圧の均一化がされ偏摩耗が減少される(請求項
6)。
【0124】特に内周端部に切り欠き又はスリットが設
けられていることにより、伸びる部分が内径側(内周
側)にもってくることができ応力集中が避けられる。
けられていることにより、伸びる部分が内径側(内周
側)にもってくることができ応力集中が避けられる。
【0125】ばね部の傾斜面はラジアル方向に向かう直
線に対して所定の角度を有するように曲げ面角度がつい
ていることにより、ディスクスプリング圧縮時のリベッ
ト孔ピッチの変化が少なくされ、かつプレッシャプレー
トからの荷重が均一に分散される(請求項7)。
線に対して所定の角度を有するように曲げ面角度がつい
ていることにより、ディスクスプリング圧縮時のリベッ
ト孔ピッチの変化が少なくされ、かつプレッシャプレー
トからの荷重が均一に分散される(請求項7)。
【0126】プレッシャプレート側により強くばね部の
弾性力が作用することにより、ばね部のばね力によるプ
レッシャプレート側のみクラッチライニングが変位さ
れ、結局「クラッチの切れ不良」が防止される。詳しく
は、プレッシャプレート側により強くばね部の弾性力が
作用するために、クラッチペダルが踏まれてもクラッチ
ライニングがフライホイールと連れ回りする「クラッチ
の切れ不良」が防止される(請求項9)。
弾性力が作用することにより、ばね部のばね力によるプ
レッシャプレート側のみクラッチライニングが変位さ
れ、結局「クラッチの切れ不良」が防止される。詳しく
は、プレッシャプレート側により強くばね部の弾性力が
作用するために、クラッチペダルが踏まれてもクラッチ
ライニングがフライホイールと連れ回りする「クラッチ
の切れ不良」が防止される(請求項9)。
【0127】同一形状のプレート部材の一部分を互いに
重ね合わせ、重なっている相手部材のばね部を押圧する
ような構造とすることにより、ばねが均一に配置されて
クラッチライニングに加わる面圧が均一化され偏摩耗が
減少される。またプレッシャプレート側により強くばね
が作用して「クラッチの切れ不良」が防止される(請求
項10)。
重ね合わせ、重なっている相手部材のばね部を押圧する
ような構造とすることにより、ばねが均一に配置されて
クラッチライニングに加わる面圧が均一化され偏摩耗が
減少される。またプレッシャプレート側により強くばね
が作用して「クラッチの切れ不良」が防止される(請求
項10)。
【0128】このように、プレート部材の2枚重ねによ
ってクラッチライニングとの当たり部分となる平面部の
面積を拡大して設けることができる。
ってクラッチライニングとの当たり部分となる平面部の
面積を拡大して設けることができる。
【0129】特に、ばねを半径方向に沿って傾斜して設
けることにより、半径方向(特に半径外方向)に柔軟性
も有する構造とされる(請求項16)。
けることにより、半径方向(特に半径外方向)に柔軟性
も有する構造とされる(請求項16)。
【0130】フライホイール側の平面部の厚さを、プレ
ッシャプレート側の平面部の厚さより厚くすることによ
り、ディスクスプリングの平面度が向上される(請求項
19)。
ッシャプレート側の平面部の厚さより厚くすることによ
り、ディスクスプリングの平面度が向上される(請求項
19)。
【0131】第1、第2平面部を構成するプレート部材
に予め圧縮を与えることにより、ディスクスプリングの
平面度が向上される(請求項20)。
に予め圧縮を与えることにより、ディスクスプリングの
平面度が向上される(請求項20)。
【図1】本発明の第1の実施形態に係る摩擦クラッチ装
置の軸方向に沿って切断した断面図である。
置の軸方向に沿って切断した断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係り、図1に示す摩
擦クラッチ装置の正面一部破断面図である。
擦クラッチ装置の正面一部破断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係り、図2に示すデ
ィスクスプリングの正面図である。
ィスクスプリングの正面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係るディスクスプリ
ングの正面図である。
ングの正面図である。
【図5】本発明の第3の実施形態に係る摩擦クラッチ装
置の正面一部破断断面図である。
置の正面一部破断断面図である。
【図6】本発明の第3の実施形態に係り、図5に示すデ
ィスクスプリングの正面図である。
ィスクスプリングの正面図である。
【図7】本発明の第4の実施形態に係るディスクスプリ
ングの正面図である。
ングの正面図である。
【図8】本発明の第5の実施形態に係り、(A)はディ
スクスプリングの正面及び上面方向の説明図、(B)は
中心方向から見た(下面にあたる)一部省略B−B’線
断面図である。
スクスプリングの正面及び上面方向の説明図、(B)は
中心方向から見た(下面にあたる)一部省略B−B’線
断面図である。
【図9】本発明の第6の実施形態に係るディスクスプリ
ングの正面及び上面方向の説明図である。
ングの正面及び上面方向の説明図である。
【図10】本発明の第7の実施形態に係るディスクスプ
リングの正面及び上面方向の説明図である。
リングの正面及び上面方向の説明図である。
【図11】本発明の第8の実施形態に係るディスクスプ
リングの正面及び上面方向の説明図である。
リングの正面及び上面方向の説明図である。
【図12】本発明の第9の実施形態に係るディスクスプ
リングの正面及び側面方向の説明図である。
リングの正面及び側面方向の説明図である。
【図13】本発明の第10の実施形態に係るディスクス
プリングの正面、上面及び側面方向の説明図である。
プリングの正面、上面及び側面方向の説明図である。
【図14】本発明の第11の実施形態に係るディスクス
プリングの正面及び上面方向の説明図である。
プリングの正面及び上面方向の説明図である。
【図15】従来のディスクスプリングの正面図である。
【図16】従来のディスクスプリングの側断面図であ
る。
る。
1 ディスクスプリング 1a、1a’ 第1平面部 1b、1b’ 第2平面部 1c、1c’、1c” ばね部 1d 首部、首部平面部 1e 接合平面部 2a、2b クラッチライニング 3 リベット孔、リベット 3’リベット孔(ディスクスプリング構成要素接続用) 4 スリット 5 空孔 6 切り欠き 10 ディスクプレート 11 サブプレート 12 ヒステリシス機構 13 トーションスプリング(コイルスプリング、ゴム
部材) 101 ディスクスプリング 101a 谷部 101b 山部 103 リベット孔 105 空孔 106 切り欠き F/W側 フライホイール側 P/P側 プレッシャプレート側
部材) 101 ディスクスプリング 101a 谷部 101b 山部 103 リベット孔 105 空孔 106 切り欠き F/W側 フライホイール側 P/P側 プレッシャプレート側
フロントページの続き (72)発明者 江端 勝 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内
Claims (20)
- 【請求項1】駆動部材に摩擦係合可能で互いに対向して
配置される少なくとも2枚のクラッチライニングと前記
2枚のクラッチライニングに挟まれ前記クラッチライニ
ングを弾性的に連結する略環状又は分割された略環状の
ディスクスプリングとを有するクラッチディスクにおい
て、 前記ディスクスプリングは、前記いずれか一方のクラッ
チライニングに夫々当接する互いに段違いに平行の第
1、第2平面部と、第1平面部と第2平面部との移行斜
面であって第1及び第2平面部を弾性的に連結するばね
部とを有し、更に、 前記ディスクスプリング軸方向からみて、前記第1平面
部と前記第2平面部とは略互い違いに組み合わされ、 前記第1平面部と前記第2平面部との半径方向の間に円
周方向に沿って伸びるスリットが複数個並列に設けられ
ていることを特徴とするクラッチディスクのディスクス
プリング。 - 【請求項2】前記第1及び第2平面部は帯状に円周方向
に沿って延長され、かつ半径方向に並列の複数の帯部を
備えていることを特徴とする請求項1記載のクラッチデ
ィスクのディスクスプリング。 - 【請求項3】駆動部材に摩擦係合可能で互いに対向して
配置される少なくとも2枚のクラッチライニングと前記
2枚のクラッチライニングに挟まれ前記クラッチライニ
ングを弾性的に連結する略環状又は分割された略環状の
ディスクスプリングとを有するクラッチディスクにおい
て、 前記ディスクスプリングは、前記いずれか一方のクラッ
チライニングに夫々当接する互いに段違いに平行の第
1、第2平面部と、第1平面部と第2平面部との移行斜
面であって第1及び第2平面部を弾性的に連結するばね
部とを有し、更に、 前記第1及び第2平面部を半径方向及び円周方向に交互
に格子状に配列し、格子状配列された前記第1及び第2
平面部との前記半径方向及び円周方向の間に前記ばね部
が設けられていることを特徴とするクラッチディスクの
ディスクスプリング。 - 【請求項4】前記第1平面部及び第2平面部の対向する
角部に空孔が開けられ、前記空孔に囲まれた略中心部に
前記クラッチライニングを連結するためのリベット孔が
設けられていることを特徴とする請求項3記載のクラッ
チディスクのディスクスプリング。 - 【請求項5】駆動部材に摩擦係合可能で互いに対向して
配置される少なくとも2枚のクラッチライニングと前記
2枚のクラッチライニングに挟まれ前記クラッチライニ
ングを弾性的に連結する略環状又は分割された略環状の
ディスクスプリングとを有するクラッチディスクにおい
て、 前記ディスクスプリングは、前記いずれか一方のクラッ
チライニングに夫々当接する互いに段違いに平行の第
1、第2平面部と、第1平面部と第2平面部との移行斜
面であって第1及び第2平面部を弾性的に連結するばね
部とを有し、更に、 円周方向に切断した断面で見て前記ばね部が互いに略平
行の斜辺、前記第1及び第2平面部が互いに平行な辺と
なって、前記ばね部、前記第1及び第2平面部が略平行
四辺形を構成していることを特徴とするクラッチディス
クのディスクスプリング。 - 【請求項6】駆動部材に摩擦係合可能で互いに対向して
配置される少なくとも2枚のクラッチライニングと前記
2枚のクラッチライニングに挟まれ前記クラッチライニ
ングを弾性的に連結する略環状のディスクスプリングと
を有するクラッチディスクにおいて、 前記略環状のディスクスプリングは、前記いずれか一方
のクラッチライニングに夫々当接する互いに段違いに平
行の第1、第2平面部と、第1平面部と第2平面部との
移行斜面であって第1及び第2平面部を弾性的に連結す
るばね部とを有し、更に、 前記ディスクスプリングの少なくとも半径方向内縁部、
及び/又は外縁部に位置する前記第1平面部、前記第2
平面部、又は前記ばね部の少なくとも1つに、半径方向
に沿って一端が開放端である切り欠きを設けることを特
徴とするクラッチディスクのディスクスプリング。 - 【請求項7】駆動部材に摩擦係合可能で互いに対向して
配置される少なくとも2枚のクラッチライニングと前記
2枚のクラッチライニングに挟まれ前記クラッチライニ
ングを弾性的に連結する略環状のディスクスプリングと
を有するクラッチディスクにおいて、 前記略環状のディスクスプリングは、前記いずれか一方
のクラッチライニングに夫々当接する互いに段違いに平
行の第1、第2平面部と、第1平面部と第2平面部との
移行斜面であって第1及び第2平面部を弾性的に連結す
るばね部とを有し、更に、 前記第1平面部、前記ばね部、前記第2平面部は円周方
向に沿って交互に連続配置され、 少なくとも1つのばね部の傾斜面は、前記ディスクスプ
リング中心から半径外方向へ向かう直線に対して所定の
角度を有することを特徴とするクラッチディスクのディ
スクスプリング。 - 【請求項8】前記ディスクスプリング中心から半径外方
向へ向かう直線に沿った傾斜面をもつ前記ばね部と、前
記所定の角度を備える前記ばね部とが円周方向に沿って
所定のパターンで配置されていることを特徴とする請求
項7記載のクラッチディスクのディスクスプリング。 - 【請求項9】駆動部材に摩擦係合可能で互いに対向して
配置される少なくとも2枚のクラッチライニングと前記
2枚のクラッチライニングに挟まれ前記クラッチライニ
ングを弾性的に連結する略環状又は分割された略環状の
ディスクスプリングとを有するクラッチディスクにおい
て、 前記ディスクスプリングは、前記いずれか一方のクラッ
チライニングに夫々当接する互いに平行の第1、第2平
面部と、第1平面部と第2平面部との移行斜面であって
第1及び第2平面部を弾性的に連結するばね部とを有
し、更に、 前記駆動部材はプレッシャプレートと前記プレッシャプ
レートによって押圧される前記クラッチディスクと摩擦
係合可能なフライホイールとから少なくともなり、 前記プレッシャプレート側により強く前記ばね部の弾性
力が作用することを特徴とするクラッチディスクのディ
スクスプリング。 - 【請求項10】駆動部材に摩擦係合可能で互いに対向し
て配置される少なくとも2枚のクラッチライニングと前
記2枚のクラッチライニングに挟まれ前記クラッチライ
ニングを弾性的に連結する略環状又は分割された略環状
のディスクスプリングとを有するクラッチディスクにお
いて、 前記ディスクスプリングは、前記いずれか一方のクラッ
チライニングに夫々当接する互いに平行の第1、第2平
面部と、第1平面部と第2平面部との移行斜面であって
第1及び第2平面部を弾性的に連結するばね部とを有
し、更に、 前記第1平面部、第2平面部を構成する少なくとも2枚
のプレート部材を軸方向に少なくとも一部重ねて円周方
向に沿って配列し、前記ばね部材により前記プレート部
材を弾性的に連結することを特徴とするクラッチディス
クのディスクスプリング。 - 【請求項11】前記プレッシャプレート側に前記第2平
面部が位置し、前記第2平面部の間には切り欠きが設け
られ複数に分割されてなることを特徴とする請求項9又
は10記載のクラッチディスクのディスクスプリング。 - 【請求項12】夫々前記第1及び第2平面部において円
周方向に沿って交互に半径方向中心部、半径方向両端部
に前記ばね部が配され、かつ半径方向中心部に配された
前記ばね部と半径方向両端部に配された前記ばね部とは
軸方向に対向していることを特徴とする請求項9又は1
0記載のクラッチディスクのディスクスプリング。 - 【請求項13】前記ディスクスプリングは、第1又は第
2平面部となる平面と前記ばね部となる傾斜面を備える
互いに同一形状のプレート部材が軸方向に少なくとも前
記ばね部が一部重ね合わせられて円周方向に沿って略波
状となり、 一側の前記プレート部材の重なりあった前記ばね部は、
重なり合う他側の前記プレート部材の平面部分に押圧さ
れてなることを特徴とする請求項9又は10記載のクラ
ッチディスクのディスクスプリング。 - 【請求項14】前記ディスクスプリング中心から半径外
方向へ向かう直線に略平行な傾斜面をもつ前記ばね部
と、前記直線に対し前記所定の角度を備える傾斜面をも
った前記ばね部とが円周方向に沿って交互に配置されて
いることを特徴とする請求項13記載のクラッチディス
クのディスクスプリング。 - 【請求項15】前記第2平面部から前記第1平面部に向
かって切片状の前記ばね部が延長されて前記第1及び第
2平面部を弾性的に連結し、前記切片状の前記ばね部の
間にはスリットが入れられて前記ばね部は分割され、前
記第1平面部において前記ばね部に囲まれた部分にリベ
ット孔が開けられていることを特徴とする請求項9又は
10記載のクラッチディスクのディスクスプリング。 - 【請求項16】前記ばね部は半径方向に沿って傾斜し前
記第1平面部及び第2平面部に移行して前記第1及び第
2平面部とを弾性的に連結し、前記ばね部の周囲に前記
第1又は第2平面部との接続部を除いてスリットが設け
られていることを特徴とする請求項9又は10記載のク
ラッチディスクのディスクスプリング。 - 【請求項17】前記ディスクスプリングは前記第1平面
部又は前記第2平面部を備える略波状又は多角形のプレ
ート部材が2枚前記第1、第2平面部の間で重ね合わせ
られてなり、前記第2平面部同士は前記第2平面部と同
一平面上に位置するプレート部材により接続されている
ことを特徴とする請求項9記載のクラッチディスクのデ
ィスクスプリング。 - 【請求項18】前記第1、第2平面部の間に前記第1、
第2の平面部を備えるプレート部材を接続するための接
合平面部を備え、 略円周方向に傾斜して前記第1平面部及び第2平面部に
移行する第1の前記ばね部1cは前記第1、第2平面部
と前記接合平面部1eを弾性的に接続し、略円周方向に
傾斜して前記第1平面部及び第2平面部に移行する第2
の前記ばね部1c’は前記接合平面部と前記第2平面部
を弾性的に接続し、略半径方向に傾斜して前記第1平面
部及び第2平面部に移行する第3の前記ばね部1c”は
前記接合平面部と前記第1平面部を弾性的に接続すると
共に、第2平面部において前記第1のばね部と前記第2
のばね部との間にスリットが設けられていることを特徴
とする請求項9記載のクラッチディスクのディスクスプ
リング。 - 【請求項19】前記第1平面部の軸方向の厚さを「t
1」、第2平面部1bの軸方向の厚さを「t2」とする
と、t1≧t2であることを特徴とする請求項9記載の
クラッチディスクのディスクスプリング。 - 【請求項20】駆動部材に摩擦係合可能で互いに対向し
て配置される少なくとも2枚のクラッチライニングと前
記2枚のクラッチライニングに挟まれ前記クラッチライ
ニングを弾性的に連結する略環状又は分割された略環状
のディスクスプリングとを有するクラッチディスクにお
いて、 前記ディスクスプリングは、前記いずれか一方のクラッ
チライニングに夫々当接する互いに平行の第1、第2平
面部と、第1平面部と第2平面部との移行斜面であって
第1及び第2平面部を弾性的に連結するばね部とを有
し、更に、 前記第1、第2平面部には、互いに近づくように予め圧
縮されていることを特徴とするクラッチディスクのディ
スクスプリング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27842595A JPH09100841A (ja) | 1995-10-02 | 1995-10-02 | クラッチディスクのディスクスプリング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27842595A JPH09100841A (ja) | 1995-10-02 | 1995-10-02 | クラッチディスクのディスクスプリング |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09100841A true JPH09100841A (ja) | 1997-04-15 |
Family
ID=17597171
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27842595A Withdrawn JPH09100841A (ja) | 1995-10-02 | 1995-10-02 | クラッチディスクのディスクスプリング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09100841A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013501198A (ja) * | 2009-08-05 | 2013-01-10 | スネクマ | 半径方向アクティビティを有するプレストレス導入装置 |
DE102009054273B4 (de) | 2008-12-08 | 2022-09-01 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Kupplungsscheibe |
-
1995
- 1995-10-02 JP JP27842595A patent/JPH09100841A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102009054273B4 (de) | 2008-12-08 | 2022-09-01 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Kupplungsscheibe |
JP2013501198A (ja) * | 2009-08-05 | 2013-01-10 | スネクマ | 半径方向アクティビティを有するプレストレス導入装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20021203 |