JPH0642552A - クラッチ用ダイヤフラム - Google Patents

クラッチ用ダイヤフラム

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JPH0642552A
JPH0642552A JP5111471A JP11147193A JPH0642552A JP H0642552 A JPH0642552 A JP H0642552A JP 5111471 A JP5111471 A JP 5111471A JP 11147193 A JP11147193 A JP 11147193A JP H0642552 A JPH0642552 A JP H0642552A
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JP
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diaphragm
clutch
hardening
peak
radial
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JP5111471A
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English (en)
Inventor
Georges Hernandez
エルナンデ ジョルジュ
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Valeo SE
Original Assignee
Valeo SE
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D13/00Friction clutches
    • F16D13/58Details
    • F16D13/583Diaphragm-springs, e.g. Belleville

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダイヤフラムの特性曲線のピーク効果を減ら
し、ダイヤフラムにかかる力をうまく制御できるように
する。 【構成】 ベルビルリングである周縁部12、及び径方
向の指状突起13の根元付近にある溝40と孔31によ
って複数の径方向の指状突起13に分離されている中央
部を備えおり、その周縁部12に、前記孔31と直列線
上に、局部的に軸方向に突き出ているいくつかのピーク
防止変形部60が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に自動車用のクラッ
チ・ダイヤフラムの必須構成部品の1つであるダイヤフ
ラムに関する。
【0002】
【従来の技術】このような環状のダイヤフラムは、例え
ば、フランス国特許出願第FR2244101A号、及
びそれに対応する英国特許第1438310号明細書に
記載されている。それは、ベルビルリングである周縁部
と、溝で径方向の指状突起に分れている中央部を備えて
いる。その弛緩状態では、全体の外形は、円錐台形であ
る。ダイヤフラムの周縁部は、軸方向に働く弾性手段
で、クラッチに取り付けられた時、クラッチの覆い板と
係合し、クラッチの圧力板に当接する。クラッチの圧力
板は、係合によって連続的に力を加えられ、クラッチの
少なくとも1つの摩擦盤、すなわちクラッチ板が把持さ
れる。ダイヤフラムの中央部の径方向の指状突起は、ク
ラッチを切るレバーの役をする。それは、クラッチ レ
リーズ ベアリングの働きで、ダイヤフラムのベルビル
リングによって、圧力板を解離するようになっている。
それによって、圧力板は緩められる。
【0003】径方向の指状突起の根元付近において、ダ
イヤフラムに孔が設けられている。各孔は、径方向の指
状突起を分離する溝のそれぞれに、径方向に開口してい
る。プッシュ式クラッチの場合、これらの孔のいくつか
は、突起、スペーサーバー、またはその同類が通過する
通路として用いられている。これらの突起、スペーサー
バーまたはその同類は、クラッチのダイヤフラムと覆い
板との間のピボットのような接続体の、少なくとも一部
をなしている。
【0004】ダイヤフラム設計上の問題点は、作動中、
クラッチを切る操作の間、中央部分の径方向の指状突起
が、その周縁部同様、傾斜を介して曲がらないようにす
ることである。実際問題として、径方向の指状突起の曲
げ傾斜度は、周縁部のそれよりも大きい。その結果、ク
ラッチ レリーズ ベアリングが変位すると、クラッチ
は、圧力板が解放される量より少量だけ、解放される。
また、ダイヤフラムに、詳しく云うと、ベルビルリング
に、ダイヤフラムの破裂が生じるような、好ましくない
しわが発生する恐れがある。
【0005】また、フランス国特許出願第FR2563
877A号の明細書に記載されているように、ダイヤフ
ラムは、山形の特性曲線を有しており、ダイヤフラムの
変形が増すにつれて、ダイヤフラムの力は増し、ピーク
に達してから下降する。ダイヤフラムの弾性特性は、h
/sの率によって測定される(hは、ベルビルリングに
よって形成された円錐台形の、軸と平行に測った高さ、
sは、ダイヤフラムの厚さ)。
【0006】このため、前述のフランス国特許出願第F
R2563877A号の明細書の構成では、ダイヤフラ
ムの特性曲線のピーク効果を減らすため、ベルビルリン
グは内側に向かって曲げられている。しかし、このよう
な構成では、ダイヤフラムによって、力をうまく制御で
きないばかりか、ダイヤフラムの周縁部が硬くなり、指
状突起の曲りがより著しくなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、簡単
で、費用のかからない方法で、前述の欠点を解決し、ダ
イヤフラムの特性曲線のピーク効果を減らし、同時に、
圧力板の変位が改良される新規な構成を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上のような課題を解決
するための本発明のダイヤフラムは、ベルビルリングで
ある周縁部、及び径方向の指状突起の根元付近にある溝
と孔によって複数の径方向の指状突起に分離されている
中央部を備えており、また指状突起とは別に、前記各孔
は、径方向の各指状突起を他と分離している対応する1
つの溝に径方向内向きに開口している形式の、特に自動
車用のダイヤフラム式クラッチ用ダイヤフラムにおい
て、その周縁部に、少なくともいくつかの前記孔と直列
線上に、局部的に軸方向に突き出ているピーク防止変形
部が設けられていることを特徴とする。
【0009】本発明によると、ダイヤフラムの周縁部の
硬さが減り、同時に、ダイヤフラムの指状突起の湾曲は
減り、また圧力板の変位は増す。このダイヤフラムによ
って、かかる力をうまく制御できる。また、ダイヤフラ
ムの特性曲線のピークは減少し、それによって、自動車
の運転者の快適さは増す。
【0010】本発明はまた、ダイヤフラムの指状突起の
硬化をすぐ良くすることができる。ちなみに、前述のフ
ランス国特許第FR2244101A号の明細書に記載
されているように、径方向の硬化リブは、ダイヤフラム
の径方向の指状突起に設けてもよい。
【0011】本発明の好ましい特徴によれば、硬化リブ
は、ダイヤフラムのベルビルリングである周縁部に設け
られた変形的局部硬化部と連係している。これらの変形
的硬化部は、硬化リブの硬化効果を、指状突起上に広げ
る。このような構成は、実用化が容易で、ダイヤフラム
の負荷特性を過度に妨害しない。
【0012】また、フランス国特許第FR254991
9A号の明細書に記載されているものとは逆に、それが
プッシュ式クラッチの一部である時、ダイヤフラムがピ
ボットするように、何か特別の構成を設ける必要はな
い。ちなみに、ベルビルリングに設けられた変形は、ベ
ルビルリングの径方向の最内部の一部にはならない。す
なわち、ダイヤフラムのピボットを許すプッシュ式の通
常の構成が得られるように、孔と各種変形との間に、連
続的に邪魔されない、おおむね平らな環状ゾーンがあ
る。
【0013】また、プル式クラッチの場合、ベルビルリ
ングの変形的硬化部は、クラッチの覆い板に設けられた
ストッパーと協動して、ダイヤフラムが回転するのを防
止できる。
【0014】変形例として、これらの変形的硬化部を、
クラッチの圧力板の方を向いている時、ダイヤフラムを
容易に傾けることができる。
【0015】単なる例示にすぎないが、本発明の好まし
い実施例を、添付図面を参照して、次に説明する。
【0016】
【実施例】図4に基ずき、まず説明する。図4は、本発
明のダイヤフラム(11)を示す。これは、特に自動車用
の、ダイヤフラム・クラッチの不可欠な構成部品の1つ
である。このクラッチは、クラッチを切るためダイヤフ
ラムに押す力が加わるプッシュ式でもよいし、クラッチ
を切るためダイヤフラムに引く力が加わるプル式でもよ
い。
【0017】図1〜図3は、公知のクラッチ手段であ
る。これらの図では、クラッチのダイヤフラム(11)は、
自由状態の時、円錐台形である。それは、所要の固さと
弾力性を得るために、形成されてから熱処理される。
【0018】このクラッチは、単一組立体のクラッチ手
段である。このような手段は、環状部の組立体である。
すなわち、覆い板(10)(図1、図2)または(100)(図
3)、少なくとも1つの圧力板(14)、及びダイヤフラム
(11)からなる。ダイヤフラム(11)は、ベルビルリングで
ある周縁部(12)と、径方向の指状突起(13)に分岐してい
る中央部とを有している。中央部は、指状突起(13)の根
元である円周方向の根元部により、周縁部(12)に結合さ
れている。
【0019】覆い板(10)又は(100)は、図2の破線で示
す反応板(17)、すなわち、はずみ車の上に、図3に示す
ように、ねじ(5)で、覆い板の径方向の周縁フランジ(1
6)の止着部(15)に固着されるようになっている。反応板
(17)は、駆動軸(1)に固着されている。自動車の場合、
駆動軸(1)は、内燃機関のクランクシャフトである。
【0020】クラッチ摩擦盤(18)は、圧力板(14)と反応
板(17)との間に挿入され、駆動軸(1)に回転するように
固着されている。駆動軸(1)は、自動車の場合、ギアボ
ックスの入力軸である。
【0021】圧力板(14)は、覆い板(10)又は(100)に回
転するように固着されているが、覆い板に対して、軸方
向に動けるように取り付けられている。実用的には、圧
力板(14)は、覆い板に、図1に示すように、接線の方向
にある弾性舌部(23)、又は図3に示すように、ほぞ孔
(7)と協動するほぞ(6)によって、固着されている。
【0022】図1に示す構成では、圧力板(14)には、径
方向に間隔を置いて突き出ている一連の突起(21)が設け
られている。弾性舌部(23)は、覆い板(10)の周縁フラン
ジ(16)の突起(21)と接続ゾーン(22)との間の組立体の周
縁に、おおむね接線に沿って伸びている。弾性舌部(23)
は、圧力板(14)を、覆い板(10)に一緒に回転するように
固着しているが、相対的に軸方向に動けるようにしてい
る。弾性舌部(23)を突起(21)と接続ゾーン(22)に固着す
る最も普通の方法は、リベット打ちである。図3に示す
構成では、圧力板(14)の円周方向に間隔を置いて設けら
れている、径方向に突き出ているほぞ(6)を、覆い板(10
0)の周縁部に設けられているほぞ孔(7)に嵌合させる。
【0023】圧力板(14)にはまた、ダイヤフラム(11)に
作用する1組の軸方向の突起(20)(図1、図2)、また
は(120)(図3)が設けられている。ダイヤフラム(11)
の周縁部(12)は、この突起に当接する。
【0024】図1、図2の覆い板(10)には、ダイヤフラ
ム(11)の周縁部(12)と接触する1次または主接触部(25)
が設けられている。詳しく云うと、ダイヤフラム(11)の
周縁部(12)は、圧力板(14)の突起(20)と当接し、周縁部
(12)の内側は、ダイヤフラム(11)の主接触部(25)と当接
している。この実施例では、これは、プレス加工で半波
形に形成された覆い板の変形で、1次接触リングであ
る。
【0025】図1、図2では、ダイヤフラム(11)は、ダ
イヤフラムの、覆い板(10)と反対の側にある環状部(27)
(クラウンリングとも云う)を備える組立手段によっ
て、覆い板(10)に、旋回しうるように取り付けられてい
る。クラウンリング(27)は、ダイヤフラム(11)と係合す
る2次接触部の役をする。この実施例では、このため、
クラウンリング(27)に、覆い板(10)の半波変形の主接触
部(25)と同様で、それと並んでいる、半波形の断面を有
する2次接触部(28)が設けられている。
【0026】クラウンリング(27)のほかに、前述の組立
手段は、1組の比較的薄くて平らな保持突起(29)を備え
ている。これらは、覆い板(10)か、クラウンリング(27)
のどちらかに取り付けられている。または、両者のいず
れかに軸方向に当接してもよい。各保持突起(29)は、軸
方向に伸びる真っ直ぐな部分(30)を有する。真っ直ぐな
部分(30)は、この実施例では、ダイヤフラム(11)の径方
向の指状突起(13)の根元部に設けられた孔(31)を介し
て、まずダイヤフラム(11)を通過し、次に、クラウンリ
ング(27)か、突起(29)が取り付けられている方でない覆
い板(10)のいずれかを通過する。この別の部材(27)また
(10)を越えて、各接続ゾーン(22)は、その自由端(33)
で、位置決めベンド(34)を有している。それは、部材(2
7)か(10)に軸方向に当接している。位置決めベンド(34)
になるため、自由端(33)は、組立体の軸から離れた径方
向の外側に曲げられる。
【0027】図2に示す特定の構成では、それは、保持
突起(29)が取り付けられている覆い板(10)である。この
突起は、覆い板と一体になっており、覆い板(10)が作ら
れる半製品を適当にプレスしたり曲げたりして作られ
る。従って、保持突起(29)は、ここでは覆い板(10)の一
部分である。従って、保持突起(29)の真っ直ぐな部分(3
0)は、クラウンリング(27)を通過し、そこに、位置決め
ベンド(34)が係合される。クラウンリング(27)には、保
持突起(29)を通す孔(35)がある。
【0028】変形例では、クラウンリング(27)は、その
内周で、保持突起(29)によって中心に置かれるので、円
錐台形の孔(35)なしでよい。その外周は、縁が丸くなっ
ていて2次接触部(28)になっている。
【0029】別の変形例では、前述の組立手段(図1、
図2では、クラウンリング(27)と保持突起(29)を備えて
いる)は、フランス国公開特許第FR 2244101
A号の明細書に記載されているように、1組の棒とリン
グから成るようにしてもよい。
【0030】図3に示す、プル式の手段に対応する構成
は、ダイヤフラム(11)が、周縁部(12)を介して、覆い板
(100)の主接触部に当接している。覆い板(100)は、ここ
ではプレス加工によって形成される玉縁(125)から成っ
ている。ダイヤフラム(11)の周縁部(12)の径方向の内側
は、圧力板(14)の突起(120)に当接する。
【0031】プル式またはプッシュ式手段のいずれか
で、また実際上、全ての場合に、ダイヤフラム(11)は、
覆い板(10)又は(100)に当接し、圧力板(14)に作用し、
圧力板(14)と反応板(17)との間で、クラッチ摩擦板(18)
(詳しく云うと、クラッチ摩擦板(18)に通常取り付けら
れている摩擦ライナー)を把持する。クラッチを切るた
め、ダイヤフラム(11)の指状突起(13)の内端は、クラッ
チレリーズ ベアリング(3)によって係合される(図
3)。それは、自動車のギアボックスに取り付けられて
いる案内管(4)に沿って軸方向にスライドする。
【0032】図3に示す手段では、クラッチ レリーズ
ベアリング(3)は、指状突起(13)の内端で牽引作用を
する。この目的のため、それは、ダイヤフラム(11)の中
央の孔を通過する部分を備えるように形成される。この
部分は、ダイヤフラム(11)の反応板(17)の方を向いた側
の指状突起(13)に作用する。図2に示す手段では、クラ
ッチ レリーズ ベアリングは、指状突起(13)の端部で
押すように作用し、ダイヤフラム(11)を、その主接触部
(25)と2次接触部(28)との間で旋回させる。
【0033】従って、プッシュ式であろうとプル式であ
ろうと、ダイヤフラム(11)は傾き、圧力板(14)にベルビ
ルリング(12)によってかかる弾圧力は取り除かれる。こ
のようにして、クラッチ摩擦板(18)は自由になる。
【0034】図4は、本発明のダイヤフラム(11)を示
す。孔(31)は、おおむね方形で、局部的圧力を減らすた
め、角が丸くなっている。ダイヤフラム(11)の指状突起
(13)は、各々ボタンホールの形をした径方向の溝(40)に
よって分離されている。各溝(40)の内端は、溝が狭くな
っていて、ダイヤフラム(11)の中央の孔に開口してい
る。溝(40)の径方向外側の端部は、盲孔になっている
が、溝(40)よりは広くなっている。変形例では、孔(31)
を円形に、溝(40)を一定の幅にしてもよい(図示せ
ず)。孔(31)のいくつか、例えば、保持突起(29)が通ら
ない孔は、径方向の深さを浅くし、指状突起(13)の剛性
を増すようにしてもよい。
【0035】くぼみ形の、ピーク防止変形部(60)が、図
4に示すように、ダイヤフラム(11)の周辺部(12)に、少
なくともいくつかの孔(31)と径方向に直列して設けられ
ている。図6に示すように、これらのピーク防止変形部
(60)は、ダイヤフラム(11)の軸方向に凹んでいる。簡略
化のため、図4では、ピーク防止変形部(60)を、ダイヤ
フラム(11)の1/4にしか示していないが、実際は、各
孔(31)に対して、1つのピーク防止変形部(60)があると
理解して頂きたい。しかし、これは必ずしも絶対的でな
く、例えば、1つおきの孔(31)に対して、1つのピーク
防止変形部(60)としてもよい。
【0036】この実施例では、図4に破線で示すよう
に、クラウンリング(27)の2次接触部(28)が、孔(31)に
干渉しないで、周縁部(12)に係合できるように、ピーク
防止変形部(60)は、周縁部(12)の径方向の最内部には及
んでいない。
【0037】ピーク防止変形部(60)は、楕円形で、プレ
ス加工で作られる。ピーク防止変形部(60)は、前述のダ
イヤフラム(11)の特性曲線のピークを減らす。図4に示
すように、おおむね円周方向に、孔(31)の径方向外側
に、間隔を置いて設けられている。この特別の実施例で
は、ピーク防止変形部(60)は、主に、周縁部(12)の中立
線(図示せず)以内にある。各ピーク防止変形部(60)
は、対応する孔(31)の外縁、すなわち底辺と向かい合っ
ている。
【0038】ピーク防止変形部(60)のお陰で、硬化リブ
(50)を、ダイヤフラム(11)の指状突起(13)に設けること
ができる。これらの硬化リブ(50)の硬化効果は、変形的
局部硬化部(70)によって、さらに径方向に広がる。これ
らの変形的局部硬化部(70)は、ピーク防止変形部(60)と
同様、周縁部(12)の内側には伸びず、2次接触部(28)
(図2)を妨害しない。しかし、変形的局部硬化部(70)
は、ダイヤフラム(11)の周縁部(12)で径方向を向いてい
る。従って、図1に示すように、圧力板(14)の突起(20)
は、不連続で作られ、2つの変形的局部硬化部(70)の間
に別々に設けられている。
【0039】図4に破線で示す変形例では、硬化リブ(5
0)は、ダイヤフラム(11)の周縁部(12)にある別の変形的
局部硬化部(80)と連係しており、これらの変形的局部硬
化部(80)は、硬化リブ(50)の径方向の軸に対して、両側
に対称的に傾斜している。
【0040】全ての変形部(60)(70)(80)と硬化リブ(50)
は、ダイヤフラム(11)の材料を伸ばし、軸方向に凹凸を
プレス加工して作られる。図8は、プレスツール(91)(9
2)を示す。ツール(90)は、硬化リブ(50)と連係し、ツー
ル(91)は、変形的局部硬化部(70)と連係する。ツール(9
2)は、ピーク防止変形部(60)と連係する。
【0041】製造は、ツール(90)(91)(92)を、ツール(9
0)(91)(92)を取り付けるダイス型(94)と担体(93)とを併
用して、容易にプレス加工できる。図に示すように、ツ
ールは、一定の幅があり、中心方向に求心傾斜した中央
部を有している。
【0042】前述の構成では、ダイヤフラム(11)の厚さ
を増す必要がないので、製造が簡単である。従って、ダ
イヤフラム(11)の1次製作段階で、ダイヤフラム(11)
は、指状突起(13)と孔(31)に切断され、硬化リブ(50)と
各変形部(60)(70)は、プレス加工される。ダイヤフラム
(11)は、順次円錐形になり、熱処理される。
【0043】図8に示すツールによって、図4に示すよ
うな、硬化リブ(50)、ピーク防止変形部(60)、変形的局
部硬化部(70)の形を得られる。各部(50)(60)(70)は、図
4に示すように、おおむね菱形である。変形的局部硬化
部(70)と硬化リブ(50)では、1方の菱形尖端部は、他方
のより長く、ピーク防止変形部(60)では、菱形尖端部は
対称的である。ツール(90)(91)(92)の傾斜部は、勿論そ
れに従って設計される。
【0044】各硬化リブ(50)の菱形尖端部の短い方、す
なわち、ダイヤフラム(11)の軸から一番離れた方が、孔
(31)と孔(31)との間にあり、孔(31)の周辺の緊張が、過
度に増さないようにしている。各硬化リブ(50)の他の菱
形尖端部、すなわち、長い方の菱形尖端部によって、指
状突起(13)用の材料を最大量節約できる。硬化リブ(50)
の中央部は、孔(31)と溝(40)の交差部とおおむね同じ半
径範囲にある。
【0045】プル式クラッチの場合、変形的局部硬化部
(70)によって、ダイヤフラム(11)の回転を防止するのが
好ましい。ちなみに変形的局部硬化部(70)は、周縁部(1
2)の外縁まで伸び、その中央部は、例えば覆い板(100)
の底部に設けられた溝(101)と協動できる。この構成を
図7に示す。この目的のため、変形的局部硬化部(70)
は、溝(101)にゆとりをもって貫通する。それで、ダイ
ヤフラム(11)が回転する場合、ダイヤフラム(11)は、自
動的に変形的局部硬化部(70)を介して、溝(101)を形成
している側面に当接する。
【0046】プッシュ式のクラッチでは、軸方向に突き
出る変形部(60)と、的局部硬化部(60)(70)と、硬化リブ
(50)は、クラッチの圧力板(14)と反応板(17)の方を軸方
向に向くのが好ましい。勿論その逆の構成も可能であ
る。従って図7で、変形的局部硬化部(70)の突き出す方
向を逆にでき、ダイヤフラム(11)の良い傾斜作用を得ら
れる。
【0047】ピーク防止変形部(60)は、円周方向を向い
ている。すなわち、変形的局部硬化部(70)と硬化リブ(5
0)に直交している。各ピーク防止変形部(60)の長さは、
対応する孔(31)の幅とおおむね同じである。
【0048】ピーク防止変形部(60)の菱形尖端部は、そ
れと孔(31)の角との間に、はっきりスペースを残せるの
で、孔(31)の付近、特に、孔(31)の角の付近の緊張の高
まりを防ぐことができる。また、変形的局部硬化部(70)
の2つの菱形尖端部のうち長い方は、ダイヤフラム(11)
の軸の方、つまり連係する硬化リブ(50)の菱形尖端部の
うち、鋭角でない方を向いている。
【0049】これら全ての形状により、ダイヤフラム(1
1)の周縁部(12)で緊張は減らされ、同時に、ダイヤフラ
ム(11)の指状突起(13)は補強され、ダイヤフラム(11)の
特性曲線におけるピークやひだの発生は防止される。ま
た、ダイヤフラム(11)にかかる負荷をうまくコントロー
ルできる。
【0050】ピーク防止変形部(60)が、指状突起(13)を
周縁部(12)に結合する根元部に、過度に影響を及ぼすこ
とはない。
【0051】変形的局部硬化部(80)もまた、勿論、プレ
ス加工により作れ、変形的局部硬化部(70)と同様、対称
形にしてもよい。
【0052】ピーク防止変形部(60)は、勿論、周縁部(1
2)の外周にいっぱい径方向に伸ばすことができる。ま
た、変形例として、孔(31)に近ずけることができる。こ
れは、ダイヤフラム(11)を覆い板に、ピボットのように
取り付ける変形例である。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明のダイヤフラ
ムは、簡単で、費用のかからない方法で、前述の欠点を
解決し、かつダイヤフラムの特性曲線のピーク効果を減
らし、同時に、圧力板の変位を改良できる。また、ダイ
ヤフラムの湾曲特性を改良し、ダイヤフラムにかかる力
をうまく制御できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の、プッシュ式のダイヤフラム・クラッチ
を、図2の矢印1の方向から見た正面図で、一部を省略
して示す。
【図2】図1の切断線2−2における縦断面図である。
【図3】図2と同様の縦断面図で、従来のプル式のダイ
ヤフラム・クラッチを示す。
【図4】本発明のダイヤフラムの正面図である。
【図5】図4の切断線5−5における断面図である。
【図6】図4の切断線6−6における断面図である。
【図7】本発明の変形例を示す図3と同様の部分縦断面
図である。
【図8】本発明のダイヤフラムに硬化リブと変形的局部
硬化部を作るツールの一部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,2 駆動軸 3 クラッチ レリー
ズ ベアリング 4 案内管 5 ねじ 6 ほぞ 7 ほぞ孔 10 覆い板 11 ダイヤフラム 12 周縁部 13 指状突起 14 圧力板 15 止着部 16 周縁フランジ 17 反応板 18 クラッチ摩擦盤 20 突起 21 突起 22 接続ゾーン 23 弾性舌部 25 主接触手段 27 クラウン リング 28 2次接触部 29 保持突起 30 真っ直ぐな部分 31 孔 33 自由端 34 位置決めベンド 35 孔 40 溝 50 硬化リブ 60 ピーク防止変形部 70 変形的局部硬化
部 80 変形的局部硬化部 90 ツール 91,92 プレスツール 93 担体 94 ダイス型 100 覆い板 101 溝 120 突起 125 玉縁

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベルビルリングである周縁部(12)、及び
    径方向の指状突起(13)の根元付近にある溝(40)と孔(31)
    によって複数の径方向の指状突起(13)に分離されている
    中央部を備え、また指状突起(13)とは別に、前記各孔
    は、径方向の各指状突起(13)を他と分離している対応す
    る1つの溝(40)に、径方向内向きに開口している、特に
    自動車用のダイヤフラム式クラッチ用ダイヤフラムにお
    いて、前記周縁部(12)に、少なくともいくつかの前記孔
    (31)と並んで、局部的に軸方向に突き出ているピーク防
    止変形部(60)を設けたことを特徴とするクラッチ用ダイ
    ヤフラム。
  2. 【請求項2】 ピーク防止変形部(60)が楕円形で、おお
    むね円周方向に伸び、かつ対応する前記孔(31)から、径
    方向に間隔をおいて設けられていることを特徴とする請
    求項1記載のクラッチ用ダイヤフラム。
  3. 【請求項3】 ピーク防止変形部(60)が、対応する前記
    孔(31)の円周方向の幅とおおむね同じ円周方向の長さを
    有していることを特徴とする請求項1又は2記載のクラ
    ッチ用ダイヤフラム。
  4. 【請求項4】 ピーク防止変形部(60)が、ダイヤフラム
    の周縁部(12)における中立線の径方向の内側にあること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のクラッチ
    用ダイヤフラム。
  5. 【請求項5】 前記指状突起(13)が、硬化リブ(50)で形
    成されているダイヤフラムにおいて、前記硬化リブ(50)
    の硬化効果が、ダイヤフラムの周縁部(12)に、硬化リブ
    (50)と直列して設けられている変形的局部硬化部(70)に
    よって、径方向に広がっていることを特徴とする請求項
    1〜4のいずれかに記載のクラッチ用ダイヤフラム。
  6. 【請求項6】 前記指状突起(13)が、硬化リブ(50)で形
    成されているダイヤフラムにおいて、前記硬化リブ(50)
    が、ダイヤフラム(11)の周縁部(12)に設けられた変形的
    局部硬化部(80)と連係されており、前記各変形的局部硬
    化部(80)は、連係する硬化リブ(50)の径方向の軸に対し
    て、両側に対称的に傾斜していることを特徴とする請求
    項1〜4のいずれかに記載のクラッチ用ダイヤフラム。
  7. 【請求項7】 各硬化リブ(50)、各ピーク防止変形部(6
    0)、及び各変形的局部硬化部(70)(80)は、2つの尖端部
    の間に、幅広の中央部を有していることを特徴とする請
    求項5又は6記載のクラッチ用ダイヤフラム。
  8. 【請求項8】 変形的局部硬化部(70)(80)、及び硬化リ
    ブ(50)は、非対称形であることを特徴とする請求項7記
    載のクラッチ用ダイヤフラム。
  9. 【請求項9】 各ピーク防止変形部(60)は、対称形であ
    ることを特徴とする請求項7記載のクラッチ用ダイヤフ
    ラム。
JP5111471A 1992-05-13 1993-05-13 クラッチ用ダイヤフラム Pending JPH0642552A (ja)

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KR (1) KR100310562B1 (ja)
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