JPH09100758A - インジェクタのクランプ装置 - Google Patents

インジェクタのクランプ装置

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JPH09100758A
JPH09100758A JP7257546A JP25754695A JPH09100758A JP H09100758 A JPH09100758 A JP H09100758A JP 7257546 A JP7257546 A JP 7257546A JP 25754695 A JP25754695 A JP 25754695A JP H09100758 A JPH09100758 A JP H09100758A
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delivery pipe
clamp device
arm
outer peripheral
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Toshio Shiga
俊夫 志賀
Fumiaki Ogose
文明 生越
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Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インジェクタのデリバリパイプに対する抜け
防止及び回り止めするとともに、誤った取付位置でのイ
ンジェクタとデリバリパイプとの組立を防止し、取外し
や後付けが容易にできるクランプ装置を提供すること。 【解決手段】 燃料噴射用のインジェクタ2を燃料供給
用のデリバリパイプ1に保持するクランプ装置4におい
て、デリバリパイプ1を回転不能に、かつ、デリバリパ
イプ1の外周面を弾性的に挾持する一対の腕を有する第
1の腕部5と、インジェクタ2を回転不能に、かつ、イ
ンジェクタ2の外周面を弾性的に挾持する一対の腕を有
する第2の腕部6とを有し、第1の腕部5の各腕5a,
5aの上縁部または下縁部から各腕5a,5aの内側に
向かってそれぞれ折曲して形成され、デリバリパイプ1
の段部9に係合してデリバリパイプ1からの脱落を阻止
する、デリバリパイプ1への着脱方向を含む面に略平行
な第1の平面部5b,5bを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料噴射用のイン
ジェクタを燃料供給用のデリバリパイプに接続した状態
で保持するクランプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にインジェクタをデリバリパイプに
取り付ける場合には、デリバリパイプにインジェクタを
取付けた後リークテストを行ない、次工程でエンジンに
取付る作業を行なうが、この工程中の振動等によりデリ
バリパイプからインジェクタが脱落する、または、イン
ジェクタの取付位置がずれてしまうおそれがあった。そ
こで、インジェクタをデリバリパイプに保持するクラン
プ装置が提案されている。このクランプ装置30は、図
8,9に示すように、インジェクタ31に設けられた凸
部31aに係合する溝部30aと、デリバリパイプ32
に設けられた凸部32aに係合するスリット30bとを
有しており、インジェクタ31の凸部31aに溝部30
aを係合させて、インジェクタ31にクランプ装置30
を取付た後、インジェクタ31をデリバリパイプ32に
取付けるとともに、クランプ装置30のスリット30b
をデリバリパイプ32の凸部32aに係合させて、イン
ジェクタ31をデリバリパイプ32に保持している。な
お、図中、符号33は、Oリングを示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
クランプ装置においては、インジェクタとクランプ装置
との取付位置が誤っていても、インジェクタにクランプ
装置を取付けることができる。さらに、この状態でイン
ジェクタ及びクランプ装置をデリバリパイプに取付ける
ことも可能であるので、インジェクタの取付位置が誤っ
たまま次工程に移されるおそれがある。インジェクタの
取付位置が誤ったままエンジンに取付けられると、イン
ジェクタの噴射角が狂いエンジン性能が悪化するという
問題点や、排気ガスが悪化するという問題点がある。ま
た、インジェクタ及びクランプ装置をデリバリパイプに
取付けてしまうと、デリバリパイプの凸部にクランプ装
置のスリットが係合するために、クランプ装置とデリバ
リパイプとの取外しが非常に困難であるので、インジェ
クタとクランプ装置との取付位置が誤っている場合に、
インジェクタとクランプ装置との取付位置を正規の位置
に修正することも困難となるという問題点がある。さら
に、インジェクタにクランプ装置を装着した後にデリバ
リパイプに取り付けるため、取り付ける際にはクランプ
装置により死角となりデリバリパイプへのインジェクタ
の組み付け状況を確認しつつ行なうことができないた
め、Oリングの損傷を招き易い。
【0004】よって、本発明は、上述の問題点に鑑みて
なされたものであり、インジェクタのデリバリパイプに
対する抜け防止及び回り止めするとともに、誤った取付
位置でのインジェクタとデリバリパイプとの組立を防止
し、取外しや後付けが容易にできるクランプ装置を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、燃料
噴射用のインジェクタを燃料供給用のデリバリパイプに
保持するクランプ装置において、デリバリパイプを回転
不能に、かつ、デリバリパイプの外周面を弾性的に挾持
する一対の腕を有する第1の腕部と、インジェクタを回
転不能に、かつ、インジェクタの外周面を弾性的に挾持
する一対の腕を有する第2の腕部とを有し、第1の腕部
の各腕の上縁部または下縁部から各腕の内側に向かって
それぞれ折曲して形成され、デリバリパイプの段部に係
合してデリバリパイプからの脱落を阻止する、デリバリ
パイプへの着脱方向を含む面に略平行な第1の平面部を
有する構成である。
【0006】請求項2の発明は、請求項1記載のクラン
プ装置において、第1の平面部が互いに対向している構
成である。
【0007】請求項3の発明は、請求項2記載のクラン
プ装置において、第1の平面部によりデリバリパイプの
外周面を弾性的に挾持する構成である。
【0008】請求項4の発明は、請求項3記載のクラン
プ装置において、デリバリパイプの外周面と係合してデ
リバリパイプからの脱落を防止する突起が第1の平面部
の先端部に設けられている構成である。
【0009】請求項5の発明は、請求項3記載のクラン
プ装置において、第1の平面部に凹部または凸部が形成
されているとともに、インジェクタの段部に凹部または
凸部に対応する凸部または凹部が形成されている構成で
ある。
【0010】請求項6の発明は、請求項1,2,3,4
または5記載のクランプ装置において、第2の腕部の各
腕の上縁部または下縁部に折曲して形成され、インジェ
クタの段部と係合してインジェクタの脱落を阻止する、
インジェクタへの着脱方向に略平行な第2の平面部を有
する構成である。
【0011】請求項7の発明は、請求項6記載のクラン
プ装置において、第2の平面部が互いに対向している構
成である。
【0012】請求項8の発明は、請求項7記載のクラン
プ装置において、第2の平面部によりデリバリパイプの
外周面を弾性的に挾持する構成である。
【0013】請求項9の発明は、請求項6,7または8
記載のクランプ装置において、第2の平面部に凹部また
は凸部が形成されているとともに、インジェクタの段部
に凹部または凸部に対応する凸部または凹部が形成され
ている構成である。
【0014】
【実施例】図1〜図5に本発明の第1の実施例を示す。
図1において、符号1は、燃料噴射式の内燃機関におけ
る燃料供給用のデリバリパイプを示す。デリバリパイプ
1には、図示しない燃料ポンプから高圧の燃料が供給さ
れており、燃料を噴射する周知のインジェクタ2が複数
取り付けられている。デリバリパイプ1のインジェクタ
2が取付られている部分には、デリバリパイプ1から分
岐する取付端部3が形成されている。取付端部3は、内
燃機関の気筒数に応じた数あり、デリバリパイプ1にそ
れぞれ一体形成されている。
【0015】インジェクタ2は、このインジェクタ2の
デリバリパイプ1に対する抜け防止及び回り止めのため
に後述するクランプ装置4によって取付端部3に保持さ
れている。クランプ装置4は、図2に示すように、薄板
状の金属からなる板ばねにより一体形成されており、取
付端部3の外周面を挾持する第1の腕部5と、インジェ
クタ3の外周面を挾持する第2の腕部6と、第1の腕部
5と第2の腕部6とを互いに連結する連結部7とから構
成されている。
【0016】図4に図1のIV−IV断面図を示す。図4に
示すように、第1の腕部5は、略U字形状に形成されて
いて一対の腕5aを有している。一対の腕5aの上端縁
には、取付端部3の外周面を弾性的に挾持する第1の平
面部5b,5bが互いに対向するようにU字形の内側に
向かってそれぞれ折曲している。第1の平面部5bの先
端部には、第1の腕部5が取付端部3から容易に外れな
いように、U字形の内側に突出する突起部5c,5cが
それぞれ設けられている。
【0017】図5に図1のV−V断面図を示す。図5に
示すように、第2の腕部6も、第1の腕部5と略同様に
略U字形状に形成されていて一対の腕6aを有してい
る。一対の腕6aには、U字形の内側に向かって突出す
る半球状の凸部6b,6bがそれぞれ設けられている。
【0018】取付端部3の第1の腕部5により挾持され
る外周面には、第1の平面部5b,5bが係合する段部
としての溝9,9がそれぞれ設けられている。溝9,9
は、第1の平面部5b,5bが挿入される方向に平行と
なるように形成されている。第1の平面部5b,5b間
の幅は、溝9,9が設けられた取付端部3の外径よりも
僅かに小さく設定されている。インジェクタ2の第2の
腕部6により挾持される外周面には、半球状の凸部6b
が係合する凹部8,8がそれぞれ設けられている。凹部
8,8はインジェクタ2に関して互いに対向する位置に
形成されている。
【0019】デリバリパイプ1、インジェクタ2及びク
ランプ装置4の取付動作について説明する。インジェク
タ2の凹部8と取付端部3の溝7とが略同一軸線上に並
ぶように、インジェクタ2を取付端部3に取付ける。第
1の平面部5b,5bと溝7,7とが、凸部6b,6b
と凹部8,8とがそれぞれ係合するように、クランプ装
置4をデリバリパイプ1及びインジェクタ2に取付け
る。第1の腕部5および第2の腕6の弾性力により、取
付端部3の溝7,7及びインジェクタ2の凹部8,8は
それぞれ挾持される。取付端部3の溝7,7を挾持した
際には、第1の腕部5の突起部5c,5cにより取付端
部3を確実に保持する。このとき、インジェクタ2のデ
リバリパイプ1に対する取付位置が誤っていると、クラ
ンプ装置4が取付けられないので、誤ったまま取り付け
てしまうことが防止される。インジェクタ2の交換等の
ためにクランプ装置4を取り外す場合には、第1の腕部
5及び第2の腕部6の各先端部を広げるだけで、容易に
デリバリパイプ1及びインジェクタ2からクランプ装置
4を取り外すことができる。
【0020】次に、第2の実施例を図6,7に示す。こ
れらの図において、図1〜3に示す部材と同様の部材
は、図1〜3で用いた符号と同一符号を付すにとどめて
その説明を省略し相違する点について説明する。クラン
プ装置4は、図6,7に示すように、第1の実施例と同
様に薄板状の金属からなる板ばねにより一体形成されて
おり、取付端部3の外周面を挾持する第1の腕部5と、
インジェクタ3の外周面を挾持する第2の腕部6と、第
1の腕部5と第2の腕部10とを互いに連結する連結部
7とから構成されている。
【0021】第2の実施例では、第2の腕部10が第1
の腕部5と同様に形成されている、すなわち、各腕10
aの上端縁には、インジェクタ2を弾性的に挾持する第
2の平面部10b,10bが互いに対向するようにU字
形の内側に向かってそれぞれ折曲している。また、第2
の平面部10bの先端部には、第2の腕部10がインジ
ェクタ2から容易に外れないように、U字形の内側に突
出する突起部10c,10cがそれぞれ設けられてい
る。
【0022】インジェクタ2の第2の腕部10により挾
持される外周面には、第2の平面部10b,10bが係
合する溝11,11がそれぞれ設けられている。溝1
1,11は、第2の平面部10b,10bが挿入される
方向に平行となるように形成されている。第2の平面部
10b,10bの端面間の幅は、溝11,11が設けら
れたインジェクタ2の外径よりも僅かに小さく設定され
ている。なお、デリバリパイプ1、インジェクタ2及び
クランプ装置4の取付動作については、第1の実施例と
同様なのでその説明を省略する。
【0023】前述した各実施例において、第1の腕部5
に第2の腕部6のように凸部6bを形成し、これに対応
して取付端部3の外周面に凹部を形成しても良い。逆に
第2の腕部6に第1の腕部5のように第1の平面部5b
及び突起部5cを形成し、これに対応してインジェクタ
2の外周面に溝7を形成しても良い。また、第1の腕部
5及び第2の腕部6の両方に凹部をそれぞれ形成し、こ
れに対応してインジェクタ2及び取付端部3の各外周面
に凸部を形成しても良い。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、インジェクタがデリバリパイプに対して常に正
規の位置で取付けられ、インジェクタがデリバリパイプ
に対して抜け防止、かつ、回り止めされて取り付けられ
るので、インジェクタにより適切な燃料噴射が行なわれ
て、エンジンの性能が充分に発揮される。また、クラン
プ装置をデリバリパイプ及びインジェクタから容易に取
り外すことができるので、インジェクタの交換やインジ
ェクタの取付位置の修正等も容易に行なうことができ、
作業性も向上する。さらに、インジェクタのOリングの
損傷が防止でき、生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例であるクランプ装置がイ
ンジェクタ及びデリバリパイプに取付けられた状態を示
す正面図である。
【図2】本発明の第1の実施例であるクランプ装置の斜
視図である。
【図3】本発明の第1の実施例であるクランプ装置がイ
ンジェクタ及びデリバリパイプに取付けられた状態を示
す側面図である。
【図4】図1のIV−IV断面図である。
【図5】図1のV−V断面図である。
【図6】本発明の第2の実施例であるクランプ装置の斜
視図である。
【図7】本発明の第2の実施例であるクランプ装置がイ
ンジェクタ及びデリバリパイプに取付けられた状態を示
す側面図である。
【図8】従来のクランプ装置がインジェクタ及びデリバ
リパイプに取付けられた状態を示す正面図である。
【図9】従来のクランプ装置がインジェクタ及びデリバ
リパイプに取付けられた状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 デリバリパイプ 2 インジェクタ 3 取付端部 4 クランプ装置 5 第1の腕部 5a,6a,10a 腕 5b,10b 折り返し部 5c,10c 突起部 6,10 第2の腕部 6b 凸部 7 連結部 8 凹部 9 溝

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料噴射用のインジェクタを燃料供給用の
    デリバリパイプに保持するクランプ装置において、 上記デリバリパイプを回転不能に、かつ、上記デリバリ
    パイプの外周面を弾性的に挾持する一対の腕を有する第
    1の腕部と、上記インジェクタを回転不能に、かつ、上
    記インジェクタの外周面を弾性的に挾持する一対の腕を
    有する第2の腕部とを有し、 上記第1の腕部の各腕の上縁部または下縁部から各腕の
    内側に向かってそれぞれ折曲して形成され、上記デリバ
    リパイプの段部に係合して上記デリバリパイプからの脱
    落を阻止する、上記デリバリパイプへの着脱方向を含む
    面に略平行な第1の平面部を有することを特徴とするイ
    ンジェクタのクランプ装置。
  2. 【請求項2】上記第1の平面部が互いに対向している請
    求項1記載のインジェクタのクランプ装置。
  3. 【請求項3】上記第1の平面部により上記デリバリパイ
    プの外周面を弾性的に挾持する請求項2記載のインジェ
    クタのクランプ装置。
  4. 【請求項4】上記デリバリパイプの外周面と係合して上
    記デリバリパイプからの脱落を防止する突起が上記第1
    の平面部の先端部に設けられている請求項3記載のイン
    ジェクタのクランプ装置。
  5. 【請求項5】上記第1の平面部に凹部または凸部が形成
    されているとともに、上記インジェクタの段部に上記凹
    部または上記凸部に対応する凸部または凹部が形成され
    ている請求項3記載のインジェクタのクランプ装置。
  6. 【請求項6】上記第2の腕部の各腕の上縁部または下縁
    部に折曲して形成され、上記インジェクタの段部と係合
    して上記インジェクタの脱落を阻止する、上記インジェ
    クタへの着脱方向に略平行な第2の平面部を有する請求
    項1,2,3,4または5記載のインジェクタのクラン
    プ装置。
  7. 【請求項7】上記第2の平面部が互いに対向している請
    求項6記載のインジェクタのクランプ装置。
  8. 【請求項8】上記第2の平面部により上記デリバリパイ
    プの外周面を弾性的に挾持する請求項7記載のインジェ
    クタのクランプ装置。
  9. 【請求項9】上記第2の平面部に凹部または凸部が形成
    されているとともに、上記インジェクタの段部に上記凹
    部または上記凸部に対応する凸部または凹部が形成され
    ている請求項6,7または8記載のインジェクタのクラ
    ンプ装置。
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