JPH09100530A - 継手部材を有する鋼管杭の縦継ぎ方法 - Google Patents

継手部材を有する鋼管杭の縦継ぎ方法

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JPH09100530A
JPH09100530A JP28659695A JP28659695A JPH09100530A JP H09100530 A JPH09100530 A JP H09100530A JP 28659695 A JP28659695 A JP 28659695A JP 28659695 A JP28659695 A JP 28659695A JP H09100530 A JPH09100530 A JP H09100530A
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JP
Japan
Prior art keywords
pile
steel pipe
guide
guide rods
lower pile
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JP28659695A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Eguchi
宏幸 江口
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 継手部材を有する鋼管杭の縦継ぎにおける位
置合せを容易にする。 【解決手段】 継手部材3を有する鋼管杭1を、掘削孔
13に挿入し、その頭部を地上に突出して支持する。その
鋼管杭(下杭1b)に対し、一対の案内杆11,11を立設
したガイド治具7を、案内杆11,11間12に継手部材3を
挟んだ状態で地上に載置した後、上杭1aを吊り降ろし
て、その継手部材3を案内杆11,11の間12に挿入して行
き、下杭1bに上杭1aを接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、継手部材を有する鋼管
杭の縦継ぎを行うための方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鋼管杭どうしの溶接による縦継ぎ(胴継
ぎ)は、現場が狭いような場合には、埋設孔に挿入した
下杭に対して上杭をクレーンで吊り下げて突き合せ、溶
接する方法が採られている。
【0003】このような縦継ぎを、鋼管柱列土留壁に使
用するような、外周の縦方向に継手部材を有する鋼管杭
で行う場合は、継ぎ合せる上杭と下杭の軸線上の位置合
せばかりでなく、継手部材どうしの位置を合せるための
管周方向の位置合せが必要であり、従来は、上杭の下端
部にチェーントングやナイロンスリング等の荷役運搬具
を掛けて、上杭を回転させて行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の方法では、上杭の設置時に発生する下杭の裏当てリ
ングとの摩擦により、上杭を微小なmm単位で回転させる
ことが困難であるとともに、吊り下げた上杭の揺れも影
響するため、位置合せに多くの労力と時間を要してい
た。そのため、縦継ぎにおける位置合せ作業の改善が大
きな問題となっていた。
【0005】本発明は、上記従来の問題点を解決するた
めになされたもので、ガイド治具を用いることにより、
継手部材を有する鋼管杭の縦継ぎを容易に能率よく行え
るようにしようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手本】上記の目的を達成するた
めの本発明の構成について、実施例に対応する図面を参
照して説明すると、本発明は、外面縦方向に沿って継手
部材3,4を設けてなる鋼管杭1(1b)を掘削孔13に
挿入し、その頭部を地上に突出して支持させ、他方、台
板8上に上記継手部材3,4をその両側より挟む間隔で
一対の案内杆11,11を立設したガイド治具7を形成し、
このガイド治具7を、上記鋼管杭である下杭1bの継手
部材3,4の両側にその案内杆11,11を添わせて地上に
載置した後、該下杭1b上に上杭1aを吊り降ろし、そ
の継手部材3,4を上記案内杆11, 11相互の間隙12内に
挿入して上杭1aを下杭1b上に接合させることを特徴
とするものである。
【0007】
【作用】頭部を地上に突出して埋設孔13に挿入、支持さ
れた下杭1bに対し、ガイド治具7,7を、その案内杆
11, 11を継手部材3,4の両側に添わせて地上に載置
し、上杭1aを吊り降ろしながら、その継手部材3,4
を両案内杆11, 11の間12に挿入させて行き、下杭1bに
上杭1aを接合させる。
【0008】その際、上杭1aの継手部材3,4がガイ
ド治具7,7の案内杆11,11の間隙12より少しずれてい
ても、案内杆の尖頭状部11a,11aが継手部材3,4を
誘導して、その位置ずれが自動的に修正されることにな
り、上下両杭1a、1bは軸線方向及び周方向の位置決
めが正しく行われて接合される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1,図2は実施態様の一例を示し、図3
は縦継ぎした鋼管杭を、また、図4は本発明において使
用されるガイド治具を示したものである。
【0010】本発明においては、鋼管2の外面縦方向に
一対の継手部材3,4を設けた鋼管杭1が用いられる。
一般的には、図2に示すように、一方の継手部材3はO
形断面をした雄部材、他方の継手部材4はC形断面をし
た雌部材となっているが、この形式のものに限定される
ものではなく、継手部材3,4は各種のものが適応され
る。
【0011】また、鋼管杭1では、縦継ぎにおける溶接
の都合上、図1、図3に示すように、継手部材3,4は
鋼管2の端面より少し内方位置までの長さで設けられて
いる。また、鋼管2の下端には溶接用の開先部5が形成
され、他方上端部内には裏当てリング6が上方に突出し
て設けられている。
【0012】本発明方法では、杭建込み用の掘削孔内に
挿入され、頭部を地上に出して仮固定された下杭1bに
対し、上杭1aを吊り降ろして接合し、縦継ぎを行う
が、その際、上杭1aと下杭1bとの位置合せ、特に、
継手部材3,3、4,4どうしの位置合せを行うために
一対のガイド治具7,7が使用される。
【0013】このガイド治具7は、掘削孔13を囲む地
盤、特に掘削孔13施工用のガイドウォール14,14に載架
される台板8と、この台板8に立設された一対の案内杆
11,11により構成されている。台板8は全体的に長方形
等適宜な形状をなしており、その周辺の一部には、下杭
1bのほぼ半周部を囲う半円状の囲み凹部9及びこの囲
み凹部9の中央部にさらに継手部材3,4の遊嵌凹部10
が設けられている。また、案内杆11,11は上下に長く形
成されており、上記遊嵌凹部10の両外側に対向して、継
手部材3,4を遊通できる対向間隙12をおいて立設され
ている。そして、両案内杆11,11の上端部は、それらの
対向する側面側が上開きとなるように傾斜した尖頭状部
11a,11bに形成されている。
【0014】下杭1bは掘削孔13内に挿入され、その上
部に貫挿したカンザシ筋15を掘削孔13内の上部に設けた
受台16に載架して、上端部を所要の長さ地上に突出した
状態で仮固定される。そして、一対のガイド治具7,7
をガイドウォール14,14上にその囲み凹部9,9を対向
して下杭1bに近接させ、各遊嵌凹部10,10に継手部材
3,4が入れ込まれる状態にして載架する。それによっ
て、各ガイド治具7の案内杆11,11は、継手部材3,4
をその両側より挟むような状態で直立することになる。
【0015】下杭1bに縦継ぎする上杭1aは、クレー
ンで吊上げられて下杭1bの直上に運ばれ、下杭1bに
対して、ほぼ軸線方向の位置合せをするとともに、上杭
1aの継手部材3,4が下杭1bに立設されたガイド治
具7、7の案内杆11,11の間に向かうように、周方向へ
の位置合せを行いながら降下させて行き、案内杆11,11
の対向間隙12へと挿入されて行くことになる。
【0016】この場合、案内杆11,11の上端部は尖頭状
部11a,11aにより上開き状となっているので、継手部
材3,4の位置が対向間隙12に対し多少づれていても、
尖頭状部11aの傾斜に沿って対向間隙12の中心部へと誘
導されて行き、下杭1bの継手部材3,4との芯合せが
できることになり、そして、上杭1aと下杭1bの鋼管
2,2の端面が接合される。
【0017】上記のようにして上下両杭1a,1bの接
合後は、ガイド治具7,7を除去する。その後は、図3
に示すように、上下両杭1a,1bの鋼管2,2の接合
部外周に沿って溶接17を行い、ついで両杭1a,1bの
継手部材3,3、4,4間に、それらと同形の短尺な接
続材18,19を溶接20,20により取付ければ、上下両杭1
a,1bの縦継ぎ施工が完了することになる。上記縦継
ぎ後は、カンザシ筋15を抜き取り、縦継ぎされた上下両
杭1a,1bは掘削孔13内へと挿入されるのである。
【0018】図5及び図6は、本発明で使用されるガイ
ド治具の他の実施例を示したものである。図5の実施例
では、各案内杆11,11はその下端を蝶番21等により倒伏
自在に設けられている。このようにすれば、不使用時
に、案内杆11,11を図の鎖線で示すように、台板8上に
倒伏させれば、運搬や収納にあたって便利となる。な
お、この場合、使用時に案内杆11,11が継手部材3,4
に押されて倒伏することのないように、その倒伏する方
向を決めることが必要である。
【0019】また、図6の実施例では、案内11,11の立
設位置に、上下に長い案内導孔23とその上端及び中間部
に掛孔24,24を連通して設けた適宜な長さの靭管22,22
を立設し、この靭管22,22の中に、上記案内導孔23及び
掛孔24より突出する操作ピン25を突設した案内杆11,11
を挿入した構造となっており、操作ピン25を所要の掛孔
24に納めることによって、靭管22よりの突出高さ、つま
りは、案内杆11の台板8よりの立設高さが適宜調節でき
ることになる。この実施例によれば、案内杆11を靭管22
に納めただけ高さを低くでき、運搬や収納に便利になる
とともに、案内杆の突出高さを調節することにより、上
下両杭1a,1bの継手部材3,3、4,4間の長さの
異なる各種の杭の縦継ぎに広く適用することができる。
【0020】さらに、図5及び図6に示されたガイド治
具は、鋼管、2,2の溶接接合が完了するまで、下杭1
bを仮固定できるようにしたものでもある。つまり、上
杭1aと下杭1bの位置合わせ完了後にガイド治具7を
取りはずしてしまうと、取りはずし作業中に上杭1aと
下杭1bの位置ずれが発生する可能性があり、また、溶
接作業を行うための足場が別途必要となるため、ガイド
治具7は鋼管2,2の溶接完了時まで、現位置に設置し
ておくのがよい。
【0021】したがって、図5及び図6の実施例のよう
に、案内杆11,11を倒伏させ、或は案内杆11,11を短縮
させることによって、案内杆11,11だけを溶接レベルか
ら取り除きできるような機構にすることで、下杭1bの
固定、溶接作業足場といった効果が得られる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
頭部を地上に突出して掘削孔に挿入された下杭に対し、
その地上に、下杭の継手部材の両側に一対の立設された
案内杆を添わせてガイド治具を載置し、上杭の継手部材
を一対の案内杆の間に挿入するようにして、上杭を吊り
降ろすようにしたので、下杭に対する上杭の軸線上の位
置合せばかりでなく、周方向の位置合せが正確にしかも
容易に行えることになり、継手部材を有する鋼管杭の縦
継ぎ施工が簡単に能率よくできる。
【0023】また、これに使用されるガイド治具は、構
造が簡単で安価に製作でき、取扱いも容易であるととも
に、反覆して使用することができ、コストの低減が図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施態様の一例を示す一部切欠正面図
である。
【図2】同平断面図である。
【図3】上下両杭の溶接結合状態を示す正面図である。
【図4】ガイド治具の一実施例を示す斜視図である。
【図5】同他の実施例を示す半部の斜視図である。
【図6】同さらに他の実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 鋼管杭 1a 上杭 1b 下杭 2 鋼管 3,4 継手部材 7 ガイド治具 8 台板 9 囲み凹部 10 遊嵌凹部 11 案内杆 11a 尖頭状部 12 間隙 13 掘削孔 15 カンザシ筋 21 蝶香 22 靭管

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 外面縦方向に沿って継手部材を設けてなる鋼管杭を掘削
    孔に挿入し、その頭部を地上に突出して支持させ、他
    方、台板上に上記継手部材をその両側より挟む間隔で一
    対の案内杆を立設したガイド治具を形成し、このガイド
    治具を、上記鋼管杭である下杭の継手部材の両側にその
    案内杆を添わせて地上に載置した後、該下杭上に上杭を
    吊り降ろし、その継手部材を上記案内杆相互の間隙内に
    挿入して上杭を下杭上に接合させることを特徴とする、
    継手部材を有する鋼管杭の縦継ぎ方法。
JP28659695A 1995-10-06 1995-10-06 継手部材を有する鋼管杭の縦継ぎ方法 Pending JPH09100530A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007284911A (ja) * 2006-04-13 2007-11-01 Tenox Corp 鋼管を内在するソイルセメント柱体を斜めに築造する施工方法および該施工に用いられるガイド装置
JP2016217023A (ja) * 2015-05-21 2016-12-22 鹿島建設株式会社 継杭の建込方法及び建込装置
JP2017129288A (ja) * 2016-01-18 2017-07-27 三谷セキサン株式会社 既製杭を使用した熱交換用パイプの埋設方法および支持装置

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