JPH0910033A - 袋詰め化粧料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、水性又は油性の化粧料を不織布等
で形成する含浸体に保持させ、この含浸体を気密性・水
密性のある密封袋に詰め込んだものに関する。 【構成】 含浸体に化粧料を保持させ、この含浸体を密
封袋の内面に接着状態で係止させたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、水性又は油性の化粧料
を不織布等で形成する含浸体に保持させ、この含浸体を
気密性・水密性のある密封袋に詰め込んだものに関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来知られている袋詰め化粧料として
は、第一に液状又はペースト状の化粧料をそのまま密封
袋内に充填したもの、第二に化粧水やエナメルリムーバ
ーのような化粧料を含浸体に保持させ、その含浸体をア
ルミ箔素材等を利用した密封袋内にフリー状態で包み込
んだものがあった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このような構成になる
従来の袋詰め化粧料は、使用時に密封袋を開封し、中の
化粧料を直接取り出すか、又は含浸体を指又は掌に取り
出して使用していた。

【０００４】このように従来の袋詰め化粧料は、指や手
に化粧料を付着させるため、使用後には指や手を洗浄し
て不要な化粧料を洗い流す必要があった。ところが、外
出先等で、水のないところでは洗浄に際し不自由なこと
がままあった。

【０００５】本発明は、上記の問題点を解消した袋詰め
化粧料を提供することを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明にかかる袋詰め化粧料は、含浸体に化粧料を
保持させ、この含浸体を密封袋の内面に接着状態で係止
させたことを特徴とするものである。

【０００７】

【作用】本発明では前記の構成を採用したため、その使
用時には密封袋の三方を開封して、密封袋の内面に接着
係止されている含浸体を剥き出し状に出現させる。つい
で密封袋の外面部を指に巻いたり、あるいはそこを手や
指で摘んだりしながら含浸体に保持されている化粧料を
目的の部位に当てて使用するものであった。この際、含
浸体は密封袋に接着状態で係止されているため、常に密
封袋に付着していて大変扱い易く、含浸体の化粧料は手
指に付着することもない。

【０００８】

【実施例】以下、本発明を図面の実施例により具体的に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。

【０００９】先ず、不織布等の保水性素材からなる含浸
体１を用意するが、その大きさや厚さや形状はいかなる
ものであってもよい。この含浸体１には、化粧水やエナ
メルリムーバーのような適宜の化粧料が事前に含浸保持
される。

【００１０】ついで、この含浸体１より展開状態におい
て大きな面積を持つ密封袋２の内面２ａに、含浸体１を
接着状態で係止し、密封袋２を折畳んで密封シールし
て、含浸体１を気密・水密状態で密封袋２内に完全収納
する。

【００１１】この密封袋２の素材としては、アルミ箔の
様に気密性、水密性、可撓性、良感触性があり、加工が
容易な素材を使用するとよい。

【００１２】密封袋２の内面２ａには、必要に応じてポ
リエチレンフイルム、ポリプロピレンフィルム等のコー
ティング素材３をコーティング積層しておくと、密封袋
のシール時の熱融着性が向上し、また気密性・水密性も
向上し、密封袋２の開封時の開封容易性も確保できる。

【００１３】次に、密封袋の内面２ａと含浸体１との接
着方法としては、ヒートシーラー等を利用した熱融着手
段や適宜の接着剤を利用した接着剤手段とがあり、何れ
の方法であっても構わない。

【００１４】さらに含浸体１の接着箇所４は、必ずしも
全面的である必要はなく、その一部、例えば含浸体の一
端縁のみを密封袋２の内面２ａに接着するようにしてお
いても、同等の作用効果が得られる。

【００１５】なお密封袋２の周辺に、開封の便宜を考慮
して、開封用の切り口５を形成することができる。その
切り口５は、Ｖ字型のカットであっても、あるいは波形
のカットであってもよい。

【００１６】本発明は上記の構成に係り、切り口５を利
用して密封袋を開封し、まず一端縁の開封縁６ａを形成
し、ついで残りの開封縁６ｂ、６ｃを形成して、結果的
に三方開封とする。

【００１７】開封後、密封袋２を展開して含浸体１が表
になるよう広げ、展開状の密封袋の裏面に指を巻き付け
たり指や手で摘んだりして、指や手に含浸体の化粧料が
付着しないように注意して、目的の部位に化粧料を塗布
する。

【００１８】このようにすることにより、使い易い袋詰
め化粧料が得られることになる。

【００１９】

【発明の効果】よって本発明の袋詰め化粧料によれば、
含浸体面が指や手に触れることがないので、汚れにくく
使用性が向上し、使用後はそのまま廃棄できるという優
れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の展開状態の正面図である。

【図２】本発明の密封状態の正面図である。

【図３】前図の状態から、一端縁のみを開封した状態の
正面図である。

【図４】前図の状態から、残りの二端縁を開封した状態
の正面図である。

【符号の説明】

１ 含浸体 ２ 密封袋 ２ａ 密封袋の内面 ３ コーティング素材 ４ 接着箇所 ５ 切り口 ６ａ、６ｂ、６ｃ 開封縁

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 含浸体に化粧料を保持させ、この含浸体
   を密封袋の内面に接着状態で係止させたことを特徴とす
   る袋詰め化粧料。
2. 【請求項２】 含浸体の一部が密封袋の内面に接着され
   ている請求項１記載の袋詰め化粧料。
3. 【請求項３】 含浸体が熱融着手段で密封袋の内面に接
   着されている請求項１又は請求項２記載の袋詰め化粧
   料。
4. 【請求項４】 含浸体が接着剤手段で密封袋の内面に接
   着されている請求項１又は請求項２記載の袋詰め化粧
   料。