JPH0899865A - 洗 剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 素肌を刺激することなく、肌になじみのよい
肌あれ、ひび割れ等の恐れのない殺菌防臭性洗剤を得
る。 【構成】 コラーゲン及びキトサンをアミノ酸型両性界
面活性剤を媒体として結合させ、さらに必要なら洗浄
剤、殺菌剤、防臭剤等の各種の機能性成分を添加するこ
とによって、皮膚に何等の障害をもたらすことなく、洗
浄、殺菌、防臭の目的を達成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は洗剤に関するもので、特
に素肌を刺激することなく、肌あれ、ひび割れの恐れの
ない、かつ肌になじみのよい防臭殺菌性洗剤に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】洗剤による肌あれや、ひび割れ、あかぎ
れ等、肌に対する洗剤の問題は古くから知られている
が、洗剤、石けんをハンドクリーム等と組み合わせるこ
とによってこの問題は処理されてきており、本質的には
今日まで殆ど解決されていない状態にあると云っても過
言ではない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的は
素肌を刺激することなくかつ肌にしっとりとしたうるお
いを与え、肌あれ、ひび割れをもたらすことのない防臭
殺菌性洗剤を提供することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明者は洗剤の肌に対
する影響と殺菌力について各種の材料の研究を続けた結
果、ポリペプチド等の蛋白質成分をキトサンと組み合わ
せ、さらにこれに各種の機能性成分を加えることによっ
て肌あれをおこすことのない皮膚にやさしい優れた洗剤
の得られることを知った。すなわち、本発明はアミノ酸
型両性界面活性剤を媒体としてキトサンをコラーゲンと
組み合わせたものにさらに殺菌剤、脱臭剤等の各種の機
能性成分を加えることによって固体、液体等各種の洗剤
製品を得るものであり、本発明で使用されるコラーゲン
は人体の総蛋白質重量の１／３を占め、人体にとっては
必要不可欠なもので保湿効果に優れたものである。また
キトサンは甲殻類、菌類等から抽出される天然高分子の
多糖類であって殺菌、防臭性を有し、何れも人体、特に
素肌になじみのよい成分であるために、これまでにも人
工皮膚、手術縫合糸、包帯、繊維性繊維製品、食品保存
安定剤として既に広く利用されているものであり、保湿
性、殺菌性、消臭性に優れている他、安全性にも優れて
いることが知られているものである。またアミノ酸型両
性界面活性剤はそのアミノ基を介してキトサンとコラー
ゲンを結合させるためにもまた他の機能性添加成分を安
定に保持するためにも不可欠のものである。

【０００５】

【実施例】以下に本発明の実施例の成分組成を示すが、
これらの実施例は単に本発明の理解を助けるためのもの
に過ぎず、本発明を限定するものでないことは当然理解
されなければならないところである。なお実施例中にお
けるＮＲ−１０１、ＮＲ−１０２等が本発明のコラーゲ
ン、キトサン及びアミノ酸両性界面活性剤の結合体であ
る。

【０００６】実施例１ ポリオキシアルキルエーテルとしてノイゲンＥＴ−１３
５ ２０％、ハイテノールＮ−０７ ３％、スルフォン
酸ナトリウム塩としてネオゲンＡＳ−９５ ５％、脂肪
酸ナトリウムとしてアンフォールＭＴＡ １％、ポリエ
チレングリコールとしてＰＥＧ−６０００ ０．５％、
ポリカルボン酸ナトリウムとしてシャロールＡＮ−１０
３Ｐ ０．５％、ＮＲ−１０２Ｎ ５％、水 ６５％を
混合してｐＨ７．８、粘度８０の製品とした。これは一
般衣料用洗剤に使用された。

【０００７】実施例２ ノイゲンＥＡ−１３０Ｔ ２０％、ＳＡＳ−１３ ５
％、ＰＥＧ−６００００．５％、シャロールＡＮ−１０
３Ｐ ０．５％、ＮＲ−１０２Ｎ ５％、水６９％を混
合して衣料用洗剤（ｐＨ６．４、粘度１００）を得た。

【０００８】実施例３ ノイゲンＥＴ−１３５ ２０％、ダイヤノールＣＤＥ
（脂肪酸アルキロールアミド） ２％、ハイテノール３
２５Ｄ（合成アルコールエトキシサルフェート）２％、
ＥＰ６８０ １％、ＮＲ−１０１Ｎ ５％、水 ７０％
を混合して食器用洗剤（粘度 、ｐＨ ）とし
た。

【０００９】実施例４ ノイゲンＥＴ−１３５ ２０％、ダイヤノールＣＤＥ
２％、ハイテノール３２５Ｄ ２％、ＮＲ−１０１Ｎ
５％、水 ７１％を混合して食器用洗剤を得た。

【００１０】実施例５ ノイゲンＥＴ−１４７ ２０％、ダイヤノールＣＤＥ
２％、ハイテノール３２５Ｄ ２％、ＥＰ−６８０ １
％、ＮＲ−１０１Ｎ ５％、水 ７０％を混合して食器
用洗剤とした。

【００１１】実施例６ ノイゲンＥＴ−１４７ ２０％、ダイヤノールＣＤＥ
２％、ハイテノール３２５Ｄ ２％、ＮＲ−１０１Ｎ
５％、水 ７１％を混合して食器用洗剤とした。

【００１２】実施例７ ノイゲンＥＴ−１３５ ２０％、ネオゲンＴ（アルキル
ベンゼンスルフォン酸トリエタノールアミン塩） ５
％、アンフォールＭＴＡ（脂肪酸ナトリウム）１％、Ｐ
ＥＧ−６０００ ０．５％、シャロールＡＮ−１０３Ｐ
０．５％、ＮＲ−１０２Ｎ ５％、ＥＰ−６８０ １
％、水 ６７％を混合して洗濯用洗剤とした。

【００１３】実施例８ ノイゲンＥＴ−１３５ ２０％、ダイヤノールＣＤＥ
４％、ハイテノール３２５Ｄ ２％、ＮＲ−１０１Ｎ
５％、水 ６９％を混合して食器用洗剤とした。ＮＲ−
１０１Ｎは１％ヒドロオキシプロピルキトサン（大日精
化） ２０％、コラーゲンＥＣＰ（成和化成） ６０
％、オバノール（東邦化学） ２０％であった。

【００１４】実施例９ ノイゲンＥＴ−１３５ ２０％、ハイテノールＮ−０７
３％、ネオゲンＡＳ−９５ ５％、アンフォールＭＴ
Ａ １％、ＰＥＧ−６０００ ０．５％、シャロールＡ
Ｎ−１０３Ｐ ０．５％、ＮＲ−１０２Ｎ ５％、水
６５％を混合して衣類用洗剤を得た。なお、ＮＲ−１０
２Ｎは１％ヒドロオキシプロピルキトサン ２０％、コ
ラーゲン ６０％、オバノール ２０％のものを使用し
た。

【００１５】

【発明の効果】以上に述べたように、本発明によればＮ
Ｒ−１０１、１０２としてコラーゲン、キトサン等、人
間の素肌と同質の天然素材をベースとして使用している
ために、皮膚に何等の障害をもたらすことなしに、洗
浄、殺菌、防臭の目的を達成することができる。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 主成分としてコラーゲン、キトサン及び
   アミノ酸型両性界面活性剤を含有することを特徴とする
   洗剤。
2. 【請求項２】 洗剤が液体洗剤である請求項１の洗剤。
3. 【請求項３】 洗剤が固形洗剤である請求項１の洗剤。