JPH0899056A - 塗布装置及び塗布方法 - Google Patents
塗布装置及び塗布方法Info
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- JPH0899056A JPH0899056A JP19559995A JP19559995A JPH0899056A JP H0899056 A JPH0899056 A JP H0899056A JP 19559995 A JP19559995 A JP 19559995A JP 19559995 A JP19559995 A JP 19559995A JP H0899056 A JPH0899056 A JP H0899056A
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Abstract
の塗膜を形成するにあたって、各ストライプの線幅及び
厚さを所定の値のものにするとともに、その変動をなく
す。 【解決手段】 塗布装置のノズルを、フロントブロック
と少なくとも1つ以上のバックブロックとを連接して形
成する。フロントブロックは基材側に突出した部分を有
していて、その上面を所定の曲率半径を有する曲面形状
のR面に加工する。バックブロックの基材側の上面はフ
ラット面とし、塗料を吐出するための複数の吐出孔を設
ける。基材をまずフロントブロックのR面に沿って走行
させ、次にバックブロックのフラット面に実質的に平行
に走行させながら塗料を吐出して、ストライプ状の塗膜
を基材表面に形成する。
Description
数の種類の塗料を基材上に塗布して所定のストライプパ
ターンの塗膜を形成する塗布装置及び塗布方法に関す
る。具体的には、液晶表示装置用カラーフィルタや積層
セラミックチップコンデンサの電極パターンなど、電子
部品分野で用いられるストライプパターンの塗膜を形成
する塗布装置及び塗布方法に関する。
かい基材上に塗料(ここでは、ペイント、接着剤などを
総称して、「塗布されるべき材料」という意味で使用す
る)をストライプ状に塗布する工程が要求される。
ラーフィルタでは、基材となる透明ガラス上に、赤、
青、緑からなる画素がストライプ状に設けられている。
そのようなカラーフィルタの従来の製造方法としては、
染色法、顔料分散法、印刷法、電着法等が知られてい
る。しかし、いずれの方法も工程が複雑で、カラーフィ
ルタの製造コストの低減を妨げる要因になっている。
フィルタの製造方法の一例が開示されている。それによ
れば、塗布されるべき塗料の色ごとに、別々のダイを用
意する。それぞれのダイには複数のスリットが形成され
ていて、ある色(例えば赤)の塗料を複数のスリットの
それぞれから押し出して、ガラス上にストライプ状に塗
布する。
プ状に塗布する塗布装置は、例えば特開昭62−266
157号公報に示されている。
105号公報には、ダイの構造や先端部の形状に関する
特徴は明示されていない。そのため、例えば極細のスト
ライプパターンを形成する際に、線幅のミクロンオーダ
での変動をなくして各ストライプを確実に形成するため
に必要となるダイの好ましい構成は不明確である。
開示されている塗布装置では、ノズルの先端部に複数の
オリフィスを設けて、基材との間に接着剤ビードを形成
させ、それによって接着剤をストライプ状に塗布する。
しかし、複数のビードの大きさがお互いに均一になって
いないと、形成される各ストライプの線幅が異なる。こ
のように、上記の公報のいずれに開示されている手段に
よっても、塗布によって形成される各ストライプ状の塗
膜の線幅を精度良く制御することが困難である。
いる手段でも、ダイ等の塗布ヘッドから押し出された塗
料は、押し出し時の圧力によって、基材と塗布ヘッドと
の隙間で基材の幅方向に押し広げられる。発明者の検討
によれば、例えば幅100μmのスリットが設けられた
ダイを用いて塗布を行う場合でも、塗料がスリットから
押し出された後に基材の幅方向に押し広げられる結果、
基材上に実際に形成されるストライプ状の塗膜の線幅
は、典型的には110μm〜150μmの範囲に広が
り、またそのばらつきも大きくなる。
一定に保たれていないと隙間における塗料圧力に変動が
生じて、その結果として塗膜の線幅が変動することも発
明者の検討によって判明した。
たストライプ状塗膜の線幅は、数十μmオーダで変動す
ることがある。そのような大きな線幅の変動を含む不正
確なストライプパターンでは、カラーフィルタとしての
使用に耐えず、製品性能にとって致命的な欠陥をもたら
す可能性がある。
制御してその変動を抑制することも、困難である。
れたものであり、その目的は、塗料をストライプ状に塗
布するにあたって、変動のない所望の線幅及び厚さを有
する正確なストライプパターンの塗膜を形成できる塗布
装置及び塗布方法を提供することである。
ば、連続して走行する基材の表面にノズルから塗料を塗
布して所定のパターンの塗膜を形成する塗布装置が提供
される。このとき、該ノズルは、該基材の走行方向に関
して上流側に位置していて該走行する基材に対向する表
面が所定の曲率半径を有する曲面であるフロントブロッ
クと、該基材の走行方向に関して下流側に位置していて
該走行する基材に対向する表面がフラット面であるバッ
クブロックと、を含んでいて、該フロントブロックは、
該バックブロックよりも該基材に向けて突出していて、
該バックブロックの該フラット面には該塗料を吐出する
複数の吐出孔が設けられている。以上のことにより、上
記目的が達成される。
第1の塗料を吐出するスリットを有していて、該スリッ
トは前記基材の幅方向で連続しており、前記バックブロ
ックの前記複数の吐出孔から吐出される前記塗料は、該
第1の塗料の塗膜の上に塗布される第2の塗料である。
ブロックの前記フラット面に対して±10度の範囲内で
走行する。好ましくは、前記基材は前記バックブロック
の前記フラット面と実質的に平行に走行する。
ックの前記曲面の前記曲率半径は、3mm以上300m
m以下の範囲内である。
と前記バックブロックの前記フラット面との間の距離
は、1μm以上200μm以下の範囲内である。
ックの前記バックブロックに近い端面から、前記複数の
吐出孔のそれぞれの該フロントブロックの端面に近い端
部までの距離X1が、0.005mm≦X1≦10mm
の範囲内である。
クの前記フロントブロックから遠い端面から、前記複数
の吐出孔のそれぞれの該フロントブロックの端面から遠
い端部までの距離X2が、0.1mm≦X2≦10mm
の範囲内である。
クはその内部に、マニホールドと、該マニホールドから
前記フラット面に向けて設けられ前記基材の幅方向に連
続しているスリットと、該スリットから該フラット面に
貫通する複数の貫通孔と、を有していて、該複数の貫通
孔の該フラット面における開口部のそれぞれが前記複数
の吐出孔のそれぞれに相当する。
クの前記フラット面に設けられた前記複数の吐出孔が、
第1の塗料を吐出する第1の吐出孔と、第2の塗料を吐
出する第2の吐出孔と、第3の塗料を吐出する第3の吐
出孔と、を含んでいる。
クが、複数のサブブロックを組み合わせて構成されてい
る。
する基材の表面にノズルから塗料を塗布して所定のパタ
ーンの塗膜を形成する塗布装置が提供される。このと
き、該ノズルは、該基材の走行方向に関して上流側に位
置していて、該走行する基材に対向する表面が所定の曲
率半径を有する曲面であり、該基板の幅方向連続してい
て第1の塗料を吐出するスリットを有するフロントブロ
ックと、該基材の走行方向に関して下流側に位置してい
て、該走行する基材に対向する表面がフラット面であ
り、該フラット面には第2の塗料を吐出する複数の吐出
孔が設けられているバックブロックと、を含んでいる。
該基材は、該フロントブロックの上方では該曲面に沿っ
て、該基材と該曲面との間に所定の間隔を保ちながら浮
上して走行し、該バックブロックの上方では、前記バッ
クブロックの前記フラット面に対して±10度の範囲内
で走行し、該バックブロックの該複数の吐出孔から吐出
される該第2の塗料は、該第1の塗料による第1の塗膜
の上に塗布されて第2の塗膜を形成する。以上のことに
より、上記目的が達成される。
クの前記フラット面と実質的に平行に走行する。
て走行する基材の表面に塗料を塗布して所定のパターン
の塗膜を形成する塗布装置が提供される。該装置は、該
塗料を吐出する複数の吐出孔が設けられたフラット面を
有するノズルと、該フラット面に実質的に平行に配置さ
れて該走行する基材を支持するフラットなバックアップ
部材と、を備えていて、該フラット面の基材走行領域の
長さX3及び該バックアップ部材の基材走行領域の長さ
X4がX4≧X3を満たしている。以上のことにより、
上記目的が達成される。
て走行する基材の表面にノズルから塗料を塗布して所定
のパターンの塗膜を形成する塗布方法が提供される。こ
のとき、該ノズルは、該基材の走行方向に関して上流側
に位置していて該走行する基材に対向する表面が所定の
曲率半径を有する曲面であるフロントブロックと、該基
材の走行方向に関して下流側に位置していて該走行する
基材に対向する表面がフラット面であるバックブロック
と、を含んでいて、該フロントブロックは該バックブロ
ックよりも該基材に向けて突出していて、該バックブロ
ックの該フラット面には該塗料を吐出する複数の吐出孔
が設けられている。該方法は、該基材を該フロントブロ
ックの該曲面に沿って走行させる工程と、該基材を該バ
ックブロックの該フラット面に対して±10度の範囲内
で走行させる工程と、該複数の吐出孔から該塗料を吐出
させ、該フロントブロックに接触させずに該基材上に該
塗料を塗布する塗布工程と、を包含しており、そのこと
により上記目的が達成される。
設けたスリットから第1の塗料を吐出して第1の塗膜を
形成する工程をさらに包含し、前記塗布工程では該第1
の塗膜の上に第2の塗膜を形成する。
ロックの前記フラット面と実質的に平行に走行する。
前記バックブロックの前記フラット面に設けられた前記
複数の吐出孔のうち、第1の吐出孔から第1の塗料を吐
出し、第2の吐出孔から第2の塗料を吐出し、第3の吐
出孔から第3の塗料を吐出し、これによって該第1〜第
3の塗料の塗膜を前記基材の表面に形成する。
て走行する基材の表面にノズルから塗料を塗布して所定
のパターンの塗膜を形成する塗布方法が提供される。こ
のとき、該ノズルは、該基材の走行方向に関して上流側
に位置していて、該走行する基材に対向する表面が所定
の曲率半径を有する曲面であり、該基板の幅方向連続し
ていて第1の塗料を吐出するスリットを有するフロント
ブロックと、該基材の走行方向に関して下流側に位置し
ていて、該走行する基材に対向する表面がフラット面で
あり、該フラット面には第2の塗料を吐出する複数の吐
出孔が設けられているバックブロックと、を含んでい
る。該方法は、該基材を該フロントブロックの該曲面に
沿って、該基材と該曲面との間に所定の間隔を保ちなが
ら浮上させて走行させながら、該フロントブロックに設
けた該スリットから該第1の塗料を吐出して第1の塗膜
を形成する工程と、該基材を該バックブロックの該フラ
ット面に対して±10度の範囲内で走行させる工程と、
該複数の吐出孔から該第2の塗料を吐出させ、該第1の
塗膜の上に第2の塗膜を形成する工程と、を包含し、そ
のことにより上記目的が達成される。
ロックの前記フラット面と実質的に平行に走行する。
ためのノズルが、基材の走行方向の上流側に位置するフ
ロントブロックと、基材の走行方向の下流側に位置する
バックブロックと、を含んでいる。ノズルのフロントブ
ロックは、バックブロックに対して基材側に突出してい
る。このようなノズルの表面に沿って基材を走行させる
と、基材はまず、フロントブロックの曲面に沿って走行
する。それに続いて基材は、塗料の吐出孔が設けられて
いるノズルのバックブロックの上方を走行する。これに
よって、吐出孔から吐出された塗料に対して、基材から
面圧力がかからない。このため、複数の吐出孔からスト
ライプ状に吐出された塗料が面圧力によって幅方向に押
し広げられることがなく、吐出孔の幅方向寸法と同一の
線幅を有していて幅の変動がないストライプ状の塗膜
が、安定して基材表面に塗布形成される。特に、バック
ブロックのフラット面に対して基材を実質的に平行に、
あるいは±10度以内の角度で走行させることによっ
て、上記の作用がより顕著に得られる。
材を走行させることによって、基材表面のシワが取り除
かれて、その表面が平坦になる。このような平坦な基材
表面に塗料を塗布することによって、形成されるストラ
イプ状の塗膜の線幅や厚さを所定の値に制御できる。
設けた構成とすることによって、フロントブロックのス
リットからまず第1の塗料を吐出させて下地層となる第
1の塗膜を形成し、次に、バックブロックの吐出孔から
第2の塗料を吐出させて、ストライプ状の第2の塗膜を
第1の塗膜の上に形成することができる。これによっ
て、多層の塗膜を容易かつ効率的に形成することができ
る。また、この場合でも、ストライプ状の第2の塗膜
は、吐出孔の幅方向寸法と同一の線幅を有していて幅の
変動がない安定したパターンに形成される。
径、バックブロックのフラット面と走行する基材との間
の距離、あるいはバックブロックのフラット面の上の吐
出孔の位置を適切な範囲に設定することによって、形成
されるストライプ状の塗膜の線幅の安定性がさらに向上
される。
に近い端面から、複数の吐出孔のそれぞれのフロントブ
ロックの端面に近い端部までの距離X1を、0.005
mm≦X1≦10mmという関係を満たすように設定す
れば、吐出された塗料がフロントブロックの端面に接触
して、その部分で塗料が塗れ広がって線幅が拡大するこ
とがなくなる。同時に、フロントブロックの曲面による
シワの除去にともなう基材の平坦化効果が維持された状
態で、吐出された塗料が基材の上に塗布される。これ
は、形成されるストライプ状の塗膜の線幅の安定性の向
上に貢献する。
を配置すれば、それぞれの塗出孔から異なった塗膜をそ
れぞれ吐出させて、それぞれがストライプ状の各塗膜が
お互いに並んで配置された塗膜のストライプパターン
を、実質的に一つの工程で形成することができる。
けられた構成において、フロントブロックを基材に向け
て突出させる代わりに、基材を、フロントブロックの上
方では曲面に沿って基材と曲面との間に所定の間隔を保
ちながら浮上して走行させ、バックブロックの上方では
フラット面に対して±10度の範囲内で或いは実質的に
平行に走行させるような構成にすることができる。この
構成では、まずフロントブロックのスリットから第1の
塗料を吐出させて、下地層となる第1の塗膜を基材の表
面に形成する。次に、バックブロックの吐出孔から第2
の塗料を吐出させると、ストライプ状の第2の塗膜を、
第1の塗膜に埋没するようなかたちで形成することがで
きる。この場合にも、多層の塗膜を容易かつ効率的に形
成することができるとともに、ストライプ状の第2の塗
膜は、吐出孔の幅方向寸法と同一の線幅を有していて幅
の変動がない安定したパターンに形成される。さらに、
フロントブロックの曲面と基材とは直接接触しないの
で、それらの間の摩擦抵抗によって基材の走行速度が変
動することがなく、ストライプパターンがより安定して
形成される。
置に、フラット面と実質的に平行になるようにバックア
ップ部材を配置して、走行する基材をこのバックアップ
部材によって支持する構成とすれば、塗料の吐出孔が設
けられているノズルのフラット面と走行する基材との間
のギャップを、一定に保つことができる。これによっ
て、孔から吐出された塗料に対して基材から面圧力が印
加されることがなく、基材とフラット面との間隙を塗料
が線状に流れる際に、塗料の流れに乱れが発生しない。
これによって、塗料の幅が変動せず、形成される塗膜の
幅の変動が抑制されて、安定したストライプパターンの
塗膜が形成される。
の実施形態を説明する。
塗布装置100の斜視図である。また、図2は、図1の
線2’−2’における断面図である。図1及び図2で、
塗布対象である基材(不図示)は矢印Dの方向に走行
し、その走行にともなって基材表面に塗料が塗布され
る。
バックブロック8と2つのサイドブロック5R及び5L
とから構成されるノズル1を含んでいる。図3(a)〜
(d)は、各ブロック7、8、5R及び5Lの構成を示
す分解斜視図である。各ブロック7、8、5R及び5L
は、互いにネジ(図示せず)で連結されている。また、
一方のサイドブロック5Rには、塗料を供給する配管6
が接続されている。
基材に向けて突き出たような形状になっている。さらに
その端面は、所定の曲率半径を有するR面4に加工され
ている。一方、バックブロック8の先端部はフラット面
3に加工されている。
部は、フロントブロック7と組み合わされることによっ
てマニホールド10が形成されるような形状に加工され
ている。マニホールド10の上方には、塗布幅方向Wに
連続したスリット9が設けられている。さらに、スリッ
ト9の先端からフラット面3に貫通する複数の孔2が、
所定の間隔で設けられている。この孔2は、塗料を吐出
する吐出孔2として機能するものであり、図1に示すよ
うに、矢印Wで示す塗布幅方向に沿って、フラット面3
の上に所定の間隔で配置される。
す斜視図である。ノズル1の上方から見た吐出孔2の形
状は、図1〜図4などに示されているような長方形に限
られるものではない。例えば、正方形であってもよい。
あるいは、図5(a)〜(c)に例示的に示すように円
形、長円形、半長円形などであってもよく、特定の形状
に限定されるものではない。
装置100によって、塗料15が基材14の表面に塗布
されて塗膜17が形成される様子を模式的に示す断面図
である。
示せず)によって、塗料15は、図1に示した塗料供給
配管6からマニホールド10に供給される。その後、供
給時の圧力によって、塗料15はマニホールド10から
スリット9へ押しされ、さらに孔2から吐出されて、矢
印Dで示される方向に走行している基材14の表面に塗
布される。これによって、基材14の表面に、所定のス
トライプパターンで塗膜17が形成される。
min〜100m/min、さらに好ましくは5m/m
in〜30m/minに設定する。また、塗料15の供
給量は、典型的には0.1cc/min〜10cc/m
in、さらに好ましくは0.5cc/min〜3cc/
minに設定する。ただし、これらの値は、使用される
塗料の種類やその物性値(例えば粘度や固形分率)、形
成する塗膜の厚さ等に応じて、適宜最適な値に設定すれ
ばよい。
0では、以下の効果を得ることができる。
されたストライプ状の塗膜17の線幅とを、等しくする
ことができる。
材14は、まずフロントブロック7の先端のR面4に沿
って走行した後に、ロール16によって支持されること
によって、バックブロック8のフラット面3の上方を通
過する。ロール16は、例えば回転ロールとすることが
できるが、必ずしもそれには限られない。固定されたバ
ーであってもよい。
位置を適切に設定することによって、基材14を、フラ
ット面3と実質的に平行に走行させることができる。こ
れによって、孔2から吐出された塗料15に対して基材
14から面圧力が印加されず、塗料15が塗布幅方向W
に広がることが防がれる。この結果、得られる塗膜17
の線幅を吐出孔2の塗布幅方向寸法と等しくすることが
でき、ストライプパターンにおいて所望の線幅を確実に
得ることができる。
密に平行である必要はない。フラット面3に対して、基
材14が±10度の角度範囲内にあればよい。
において塗料15に圧力が印加されないようにするため
には、基材14とフラット面3との距離、すなわち図2
及び図6における距離Zを、1μm以上に設定すること
が望ましい。Zが1μmよりも小さいと、基材14とフ
ラット面3とが実質的に同一平面上に配置されたのと同
様になる。このため、孔2から吐出された塗料15に基
材14からの面圧力が印加され、形成されるストライプ
状の塗膜17の線幅が、孔2の幅方向寸法よりも大きく
なる。
に確実に塗布・付着するためには、Zの値を200μm
以下にすることが望ましい。
粘度や固形分率)や形成する塗膜17の厚さ等に応じて
適宜選択すればよい。好ましくは、ウェット状態の塗膜
17の厚みの約2倍に設定する。例えば、最終的な厚さ
がドライ状態で2μmである塗膜を形成する場合には、
Zの値は、典型的には約20μmに設定される。
では、形成されるストライプ状の塗膜17の線幅や厚み
を均一にすることが可能である。
ントブロック7の上面のR面4に沿って走行する。これ
によって、基材14の幅方向に生じているシワが伸ばさ
れて、吐出孔2の上を走行する基材14はきわめて平坦
な状態になる。
着するときに基材14の表面にシワが存在していると、
その影響で、形成される塗膜17の幅や厚さが所望の値
より変動する。これに対して、本発明の塗布装置100
では、上記のようにシワの存在しない基材14の表面に
塗料15が塗布されるので、孔2から吐出されたときの
幅方向寸法が維持されたままでストライプ状の塗膜17
が形成される。この結果、各ストライプについて、線幅
の変動は無く、かつその厚みを均一とすることが可能と
なる。
面4の曲率半径Rの大きさを適切に設定することが重要
である。好ましくは、曲率半径Rは3〜300mmの範
囲に設定される。
るので、R面4の曲率半径Rが3mmよりも小さいと、
テンションにより基材14がR面4に押し付けられる。
そのために、R面4から基材14に与えられる面圧力が
大きくなりすぎて、摩擦抵抗の影響で基材14がR面4
の上を滑らかに滑らなくなり、基材14の走行速度に変
動が生じる。その結果、塗料の安定した塗布が困難にな
る。
と、基材14をR面4で支持するために必要な面圧力が
不足する。その結果、基材14の幅方向に生じているシ
ワを伸ばす効果が喪失して、上述した効果が得られなく
なる。
は、基材14の厚さや材料の相違にかかわらず得ること
ができる。特に、厚みが十数μmと薄くシワが顕著に生
じ易い材料でできた基材、例えばポリエステル系フイル
ムなどにおいて、顕著な効果が得られる。
3に設けてあることは、上述の第1及び第2の効果の双
方にとって重要である。さらに、発明者の検討によれ
ば、ミクロンオーダで均一な線幅を有する塗膜17を形
成するためには、フラット面3における吐出孔2の位置
の特定が特に重要である。
を、以下に説明する所定の範囲内に設定することが望ま
しい。
出孔2の端部までの距離X1は、0.005mm以上で
10mm以下の範囲に設定されることが好ましい。
孔2から吐出した塗料15とフロントブロック7の側面
との間に、図6に示すような空間Pが形成される。これ
によって、孔2から吐出した塗料15がフロントブロッ
ク7の側面に付着しなくなり、孔2の幅方向寸法と形成
されるストライプパターンの塗膜17の線幅とを等しく
することが可能となる。
間Pが形成されずに、塗料15がフロントブロック7に
付着する。この結果、フロントブロック7の側面で塗料
15が濡れ広がり、所望の線幅で塗膜17を形成するこ
とができなくなる。
4で基材14のシワを伸ばした後に、基材14が平坦の
ままで吐出孔2の上を通過させることができる。これに
よって、先に述べたように、形成されるストライプ状の
塗膜17の線幅を均一にすることができる。
吐出孔2に達するまでに基材14の表面に再びシワが生
じてしまって、上述の効果が損なわれる。
の端部との距離X2は、0.1mm以上で10mm以下
とすることが好ましい。
出されて基材14とフラット面3との隙間を流れる塗料
15の流体力学的抵抗を、形成されるストライプの塗膜
17のそれぞれについて均一にすることができる。それ
によって、各ストライプ状塗膜17の線幅を、均一にす
ることが可能となる。
抵抗のばらつきが生じて、各ストライプの線幅にバラツ
キが生じる。
0.1mm以上にすることが望ましい。これは、X2が
0.1mmよりも小さいと、エッジがシャープになって
しまうために、孔2から吐出された塗料が掻き落とされ
てしまうことがある。
7の線幅及び厚さの均一化を実現するにあたって、各ブ
ロック7、8、5R及び5Lを組み合わせることによっ
てノズル1が構成される本発明の塗布装置100の構成
は、以下の点で効果的である。
合とは違って、塗布装置100では、塗布される塗料1
5の通過経路となるマニホールド10及びスリット9
を、バックブロック8の表面の平面研削によって精度良
く加工することができる。特に、スリット9の内面の平
面度を数ミクロンオーダで仕上げることが可能となる。
スリット9の平面度の精度が高ければ、スリット9の幅
をそれだけ高精度で一定にすることができる。
ルド10からスリット9へ押し出された塗料15がスリ
ット9の内部を移動する際に、塗料15の内部での圧力
が塗布幅方向Wで均一になる。このような圧力の均一化
を整流作用と呼ぶ。この結果、複数の孔2からの塗料の
吐出量が均一になり、形成される各ストライプ状の塗膜
17の線幅や厚みが均一になる。
には、スリット9の長さ、すなわちマニホールド10か
ら吐出孔2までの距離を10〜100mmの範囲に設定
することが好ましい。具体的には、使用する塗料の材料
や供給時の圧力、供給量などに応じて、最適な値に設定
する。
加工にあたっては、スリット9からの塗料15の漏れを
抑制するためには、図4に示すバックブロック8とフロ
ントブロック7との合わせ面13を平面にする必要があ
る。
の部材である。あるいは、図7に示すように、バックブ
ロック8を第1のバックブロック11及び第2のバック
ブロック12を組み合わせて構成しても、同様の効果を
得ることができる。このとき、マニホールド10及びス
リット9は、第1のバックブロック11と第2のバック
ブロック12との当接面に形成すればよい。図7におい
て、図1と同じ構成要素には同じ参照番号を付してお
り、その説明はここでは省略する。
は、典型的にはステンレス鋼である。あるいは、ダイス
鋼、ハイス鋼、超硬合金などを使用することができる。
また、塗布される塗料15や塗布対象となる基材14の
材料は、特定のものに限られるものではない。
成された塗膜17のパターンの具体的な一例を、図8に
模式的に示す。具体的には、矢印Dで示す方向に走行す
る基材14の表面に、矢印Wの方向に並んで配置された
ストライプ状の塗膜17を形成する。
曲率半径がR=30mm、図2を参照して説明した寸法
がX1=1mm及びX2=2mmであり、上から見たと
きの形状が長方形である吐出孔2が計500個形成され
た塗布装置100を用いている。それぞれの吐出孔2
は、塗布幅方向の寸法が200μm、基材走行方向の寸
法が150μmである。基材14は、厚さ15μm、幅
10mmのポリエチレンテレフタレートフイルムであ
る。
イプ状の塗膜17は、平均線幅が200μmであって、
各ストライプの線幅のバラツキが±2μmの範囲内であ
る。さらに、各ストライプの平均厚さは1μmであっ
て、厚さのバラツキは±0.02μmである。
れば、線幅及び厚さの均一性が非常に高い良好なストラ
イプ状の塗膜の形成が可能である。
て、本発明の第2の実施形態における塗布装置200を
説明する。
図10は、図9の線10’−10’における断面図であ
る。また、図11は、塗布装置200によって基材14
の表面に塗料が塗布される様子を模式的に示す断面図で
ある。塗布装置200において、先に説明した塗布装置
100と同じ構成要素には同じ参照番号を付しており、
その説明はここでは省略する。
置100から異なる点は、ノズル34に含まれるバック
ブロック8の構成である。具体的には、バックブロック
8は、第1〜第3のバックブロック18〜20の組み合
わせによって構成されている。
ロック18には、第1のマニホールド27、第1のスリ
ット24及び第1の吐出孔21が形成されている。同様
に、第2のバックブロック19には、第2のマニホール
ド28、第2のスリット25及び第2の吐出孔22が形
成されていて、第3のバックブロック20には、第3の
マニホールド29、第3のスリット26及び第3の吐出
孔23が形成されている。上記の構成を得るための各バ
ックブロックの加工は、塗布装置100のバックブロッ
ク8に関して説明したものと同様に行えばよい。
上面は同一平面に置かれて、フラット面3を構成してい
る。このフラット面3は、塗布装置100のバックブロ
ック8のフラット面3と同様に機能する。
ラット面3において、基材走行方向Dに3列に並べられ
ている。さらに、各列において、吐出孔21〜23は塗
布幅方向Wに等ピッチで配列されている。第1列にある
第1の吐出孔21、第2列にある第2の吐出孔22、及
び第3列にある第3の吐出孔23は、それぞれ異なる塗
料を吐出してそれぞれの塗膜をストライプ状に形成する
ために使用される。そのため第1〜第3の吐出孔21〜
23は、形成されるそれぞれのストライプ状の塗膜が相
互に重なり合わないように配置されている。これによっ
て、異なる3種類の塗料を、相互に重なり合うことなく
且つ正確なパターンで、基材14の表面上に同時にスト
ライプ状に塗布することができる。
では、第1の塗料47は、定量ポンプ等の供給手段(図
示せず)によって、第1の塗料供給配管31から第1の
マニホールド27に供給される。その後、供給時の圧力
によって、第1の塗料47は第1のマニホールド27か
ら第1のスリット24へ押し出され、さらに第1の吐出
孔21から吐出されて、走行している基材14の表面に
塗布される。これによって、基材14の表面に、所定の
ストライプパターンで第1の塗膜52が形成される。
の供給手段によって第2の塗料供給配管32から第2の
マニホールド28に供給され、さらに第2のスリット2
5及び第2の吐出孔22を介して基材14の表面に塗布
されて、所定のストライプパターンで第2の塗膜53が
形成される。同様に、第3の塗料49は、定量ポンプ等
の供給手段によって第3の塗料供給配管33から第3の
マニホールド29に供給され、さらに第3のスリット2
6及び第3の吐出孔23を介して基材14の表面に塗布
されて、所定のストライプパターンで第3の塗膜54が
形成される。
なる種類の塗料47〜49が第1〜第3の吐出孔21〜
23からそれぞれ吐出されて、基材14の上に第1〜第
3の塗膜52〜54が並んで形成される。
成された第1〜第3の塗膜52〜54のパターンの具体
的な一例を、図12に模式的に示す。具体的には、矢印
Dで示す方向に走行する基材14の表面に、矢印Wの方
向に並んで順に配置されたストライプ状の第1〜第3の
塗膜52〜54を形成する。
ときの形状がそれぞれ長方形である第1〜第3の吐出孔
21〜23が、各500個ずつ形成されている。第1〜
第3の吐出孔21〜23のそれぞれは、塗布幅方向の寸
法が100μm、基材走行方向の寸法が75μmであ
る。また、幅方向Wの配列ピッチはいずれも300μm
である。基材14は、厚さ15μm、幅180mmのポ
リエチレンテレフタレートフイルムである。また、第1
〜第3の塗料47〜49は、樹脂及び溶剤にそれぞれ
赤、青、緑の顔料を分散して得られたものである。
ライプ状の第1〜第3の塗膜52〜54は、平均線幅が
100μmであって、各ストライプの線幅のバラツキが
±2μmの範囲内である。さらに、各ストライプの平均
厚さは1μmであって、厚さのバラツキは±0.02μ
mである。また、各塗膜が幅方向に相互に重なり合うこ
とがない。
れば、複数の塗料の塗膜が幅方向に重なり合うことなく
正確に塗布されたストライプパターンを、各ストライプ
の線幅及び厚さの均一性が非常に高い状態で形成するこ
とができる。
ラーフィルタの製造に適用すると、フィルタ表面が平坦
で、且つ隣り合う色の部分が相互に密着しながらも重な
り合うことがない状態で、カラーフィルタを形成でき
る。従来のカラーフィルタの製造方法である印刷法で
は、得られるカラーフィルタの赤、青、緑の各画素に相
当する印刷膜が、凸形の断面形状を有する。そのため、
画素の中央部と端部とでは、色濃度の差が顕著に発生す
る。これに対して本実施形態によるカラーフィルタで
は、各画素に相当する塗膜が均一な厚さで形成されるの
で、その中央部と両端部とでの色濃度の差がきわめて小
さい。これによって、カラーフィルタの製品性能が格段
に向上する。
膜の凸形の断面形状に起因する上述の問題点を克服する
ために、製造されたカラーフィルタの表面の平滑処理等
の後工程が必要である。これに対して本実施形態で得ら
れるカラーフィルタでは、そのような後工程は必要無
い。さらに、本実施形態によれば、従来の製造方法とは
違って、単一のノズルによって3色のストライプを同時
に形成することができるので、設備費用の低減や製造工
程の簡略化が実現できる。このように、本実施形態をカ
ラーフィルタの製造に適用することによって、カラーフ
ィルタのコスト削減が可能となる。
塗布する装置として、本実施形態を説明している。しか
し、本実施形態はそれに限られるものではない。2種類
の異なった塗料あるいは4種類以上の異なった種類の塗
料を基材上に塗布して各塗膜のストライプパターンを形
成する目的で、上記説明における塗布装置200を改良
することは当業者には容易であろう。
実施形態の塗布装置100においてと同様に、Z、X
1、X2及びRの値を先述の範囲内に設定することによ
って、同様な効果を得ることができる。
て、本発明の第3の実施形態における塗布装置300を
説明する。
り、図14は、図13の線14’−14’における断面
図である。また、図15は、塗布装置300によって基
材14の表面に塗料が塗布される様子を模式的に示す断
面図である。塗布装置300において、先に説明した塗
布装置100と同じ構成要素には同じ参照番号を付して
おり、その説明はここでは省略する。
置100から異なる点は、フロントブロック7の構成で
ある。
1のフロントブロック35及び第2のフロントブロック
36を組み合わせることによって、フロントブロック7
が構成されている。さらに、第1のフロントブロック3
5及び第2のフロントブロック36の当接面は、組み合
わせることによって第1のマニホールド38及び第1の
スリット37が形成されるような形状に加工されてい
る。
ド38の上端からフロントブロック7の上端のR面4ま
で貫通しており、R面4に開口している。図13に示さ
れているように、第1のスリット37は塗布幅方向に連
続しており、R面4におけるその開口部も塗布幅方向W
に連続している。さらに、第1のマニホールド38に
は、第1の塗料43を外部から供給するための第1の配
管41が接続されている。
実施形態における塗布装置100と同様に、マニホール
ド40、スリット39、及び吐出孔2が設けられてい
る。これらマニホールド40、スリット39、及び吐出
孔2の構成や製造方法は塗布装置100と場合と同様で
あるので、その説明は省略する。ただし、本実施形態で
は、マニホールド40及びスリット39については、フ
ロントブロック7に設けられる第1のマニホールド38
及び第1のスリット37と区別するために、便宜上それ
ぞれ第2のマニホールド40及び第2のスリット39と
称する。第2のマニホールド40には、第2の塗料44
を外部から供給するための第2の配管42が接続されて
いる。
異なった種類の塗料を、多層に積層して基材14の表面
上に塗布することができる。
1の塗料43は、定量ポンプ等の供給手段(図示せず)
によって、第1の塗料供給管41から第1のマニホール
ド38に供給される。その後、供給時の圧力によって、
第1の塗料43は第1のマニホールド38から第1のス
リット37へ押し出されて吐出され、走行している基材
14の表面に塗布される。これによって、基材14の表
面に、所定のストライプパターンで第1の塗膜45が形
成される。
トブロック7のR面4に直接接触しないように走行させ
る。第1の塗料43は、第1のスリット37から塗布幅
方向Wに均一に吐出される。これにより、第1の塗膜4
5は、基材14のほぼ前面にわたって、幅方向Wで均一
に且つ均一な厚さで形成される。
対して、第1の塗料43によって浮上させられながら走
行することになる。基材14がR面4に摺動しながら走
行すると、摩擦抵抗によって基材14の走行速度が変動
することがあるが、塗布装置300ではそのような原因
による走行速度の変動が無いので、形成される塗膜の線
幅の変動を皆無とすることが可能である。これによっ
て、基材14の走行が滑らかになると同時に、基材14
の塗布幅方向のシワを無くすことができる。
として機能する第1の塗料43を幅方向に均一に塗布し
た直後に、さらに第2の塗料44を上層として塗布す
る。第2の塗料44は、定量ポンプ等の供給手段(図示
せず)によって、第2の塗料供給配管42から第2のマ
ニホールド40に供給される。その後、供給時の圧力に
よって、第2の塗料44は第2のマニホールド40から
第2のスリット39へ押し出され、さらに吐出孔2から
吐出されて、第1の塗膜45の表面に塗布される。これ
によって、第1の塗膜45及び第2の塗膜46が積層さ
れたストライプパターンが、基材14の表面に形成され
る。
セラミックチップコンデンサ(以下、チップコンデンサ
と略す)の製造に適用すれば、その製造工程を簡略化す
ることができる。これによって、製品コストが大幅に削
減される。同時に、製造されるチップコンデンサの容量
を、大幅に向上することができる。
基材の上にまずチタン酸バリウム等からなる誘電体層を
形成し、次に、その上に導電ペーストを内部電極として
パターン印刷する。その後に、得られた誘電体層と導電
ペースト層との積層構造を、基材から剥離する。このよ
うにして得られた積層構造をさらに複数枚重ね合わせる
ことによって、チップコンデンサが製造される。
サの製造に適用すれば、基材の上に、誘電体層と導電ペ
ースト層とを順次ほぼ同時に塗布することができる。こ
れにより、従来技術では二つの工程が必要であったとこ
ろを一つの工程で生産でき、生産性が格段に向上する。
電ペースト層を所定パターンに形成して内部電極とする
ので、内部電極の厚さのバラツキが、厚さ1μmに対し
て±0.2μmと大きくなる。このため、積層数の上限
は100層前後になる。それに対して本実施形態によれ
ば、内部電極となる導電ペースト層の厚さのばらつき
は、厚さ1μmに対して±0.02μmに抑えられる。
この結果、積層ズレなどの問題が発生せず、200層前
後まで積層することが可能になる。
部における積層数をこのように増やすことができるの
で、大きな容量を有するチップコンデンサを製造するこ
とができる。
成された第1の塗膜45及び第2の塗膜46のパターン
の具体的な一例を、図16に模式的に示す。具体的に
は、矢印Dで示す方向に走行する基材14の表面に、ま
ず下地としての第1の塗膜45を形成し、その上にさら
に、矢印Wの方向に並んで配置されたストライプ状の第
2の塗膜46を形成する。
曲率半径がR=30mm、図2を参照して説明した寸法
がX1=1mm及びX2=2mmであり、上から見たと
きの形状が長方形である吐出孔2が計50個形成された
塗布装置300を用いている。それぞれの吐出孔2は、
塗布幅方向の寸法が1mm、基材走行方向の寸法が20
0μmである。基材14は、厚さ50μm、幅120m
mのポリエチレンテレフタレートフイルムである。ま
た、第1の塗料43としてセラミックスラリを、第2の
塗料44として導電性ペーストを、それぞれ塗布する。
ライプ状の第2の塗膜46は、平均線幅が1mmであっ
て、各ストライプの線幅のバラツキが±10μmの範囲
内である。さらに、各ストライプの平均厚さは1μmで
あって、厚さのバラツキは±0.02μmである。
れば、下層である第1の塗膜45の上に、上層としての
第2の塗膜46を、線幅及び厚さの均一性が非常に高い
良好なストライプパターンとして形成できる。
用すると、200層程度までの多層積層構造を形成する
ことができて、大容量のチップコンデンサを容易に製造
することができる。
実施形態の塗布装置100においてと同様に、Z、X
1、X2及びRの値を先述の範囲内に設定することによ
って、同様な効果を得ることができる。ただし、本実施
形態では、Zの値は図15に示されているように、第1
の塗膜45の表面からバックブロック8のフラット面4
までの間隔として設定される。
照して、本発明の第4の実施形態における塗布装置40
0を説明する。
る。また、図18は、塗布装置400によって基材14
の表面に塗料が塗布される様子を模式的に示す断面図で
ある。塗布装置400において、先に説明した塗布装置
300と同じ構成要素には同じ参照番号を付しており、
その説明はここでは省略する。
は、フロントブロック7の上面のR面4の端部と、バッ
クブロック7の上面のフラット面3との間に、段差が設
けられていない。これによって、下層である第1の塗膜
45に埋没した状態で、第2の塗膜46を形成すること
ができる。
るように形成するには、第2の塗料44を塗布幅方向に
広げず、かつ第1の塗膜45の中に所定の深さで埋没さ
せる必要がある。そのためには、基材14と第1の塗膜
45とからの面圧力を、吐出孔2から吐出した第2の塗
料44に印加させないようにする必要がある。したがっ
て、すでに述べたように、基材14をフラット面3と実
質的に平行に走行させることが極めて重要である。
用すれば、製造されるチップコンデンサの容量をさらに
大幅に向上させることができる。すなわち、本実施形態
によれば、第1の塗膜45として形成される誘電体層の
表面と、第2の塗膜46としてストライプ状に形成され
る内部電極層の表面との間に段差が生じないため、積層
数を300層前後にまで増加させることができる。これ
によって、製造されるチップコンデンサの容量がさらに
増加する。
成された第1の塗膜45及び第2の塗膜46のパターン
の具体的な一例を、図18に模式的に示す。具体的に
は、矢印Dで示す方向に走行する基材14の表面に、ま
ず下地としての第1の塗膜45を形成し、そこにさら
に、矢印Wの方向に並んで配置されたストライプ状の第
2の塗膜46を形成する。
曲率半径がR=30mm、図2を参照して説明した寸法
がX1=1mm及びX2=2mmであり、上から見たと
きの形状が長方形である吐出孔2が計50個形成された
塗布装置400を用いている。それぞれの吐出孔2は、
塗布幅方向の寸法が1mm、基材走行方向の寸法が20
0μmである。基材14は、厚さ50μm、幅120m
mのポリエチレンテレフタレートフイルムである。ま
た、第1の塗料43としてセラミックスラリを、第2の
塗料44として導電性ペーストを、それぞれ塗布する。
ライプ状の第2の塗膜46は、平均線幅が1mmであっ
て、各ストライプの線幅のバラツキが±10μmの範囲
内である。さらに、各ストライプの平均厚さは1μmで
あって、厚さのバラツキは±0.02μmである。
れば、下層である第1の塗膜45の上に、上層としての
第2の塗膜46を、線幅及び厚さの均一性が非常に高い
良好なストライプパターンとして形成が可能である。
用すると、300層程度までの多層積層構造を形成する
ことができて、大容量のチップコンデンサを容易に製造
することができる。
照して、本発明の第5の実施形態における塗布装置50
0を説明する。
る。また、図20は、塗布装置500によって基材14
の表面に塗料が塗布される様子を模式的に示す断面図で
ある。塗布装置500において、第2の実施形態に関連
して説明した塗布装置200に対応して同様な機能を発
揮する構成要素には、同じ参照番号を付している。な
お、塗布装置200と500とでは基材14の走行方向
がお互いに逆向きになるように描かれているが、本発明
の特徴に本質的な影響をもたらすものではない。
ズル80は、中央ブロック81と2つのサイドブロック
5R及び5Lとから構成されている。各ブロック81、
5R及び5Lは、互いにネジ(図示せず)で連結されて
いる。また、一方のサイドブロック5Rには、塗料を供
給する配管31〜33が接続されている。
出た形状になっており、さらにその上面はフラット面5
0に加工されている。フラット面50は、図20に示す
基材走行方向Dに沿った寸法X3の範囲内でミクロンオ
ーダの平面度を有するように、加工される。
1〜第3のマニホールド27〜29が形成されている。
それぞれのマニホールド27〜29の上方には、塗布幅
方向Wに連続した第1〜第3のスリット24〜26が設
けられている。さらに、それぞれのスリット24〜26
の先端から、フラット面50に貫通する第1〜第3の孔
21〜23が、所定の間隔でそれぞれ複数個ずつ設けら
れている。これら第1〜第3の孔21〜23は塗料を吐
出する吐出孔として機能するものであり、図19に示す
ように、矢印Wで示す塗布幅方向に沿って、フラット面
50の上に所定のパターンで開口される。
3は、フラット面50において、基材走行方向Dに3列
に並べられている。さらに、各列において、吐出孔21
〜23は塗布幅方向Wに等ピッチで配列されている。第
1列にある第1の吐出孔21、第2列にある第2の吐出
孔22、及び第3列にある第3の吐出孔23は、それぞ
れ異なる塗料を吐出してそれぞれの塗膜をストライプ状
に形成するために使用される。そのため第1〜第3の吐
出孔21〜23は、形成されるそれぞれのストライプ状
の塗膜が相互に重なり合わないように配置されている。
これによって、異なる3種類の塗料を、相互に重なり合
うことなく且つ正確なパターンで、基材14の表面上に
同時にストライプ状に塗布することができる。
定量ポンプ等の供給手段(図示せず)によって、第1の
塗料供給配管31から第1のマニホールド27に供給さ
れる。その後、供給時の圧力によって、第1の塗料47
は第1のマニホールド27から第1のスリット24へ押
し出され、さらに第1の吐出孔21から吐出されて、走
行している基材14の表面に塗布される。これによっ
て、基材14の表面に、所定のストライプパターンで第
1の塗膜52が形成される。
の供給手段によって第2の塗料供給配管32から第2の
マニホールド28に供給され、さらに第2のスリット2
5及び第2の吐出孔22を介して基材14の表面に塗布
されて、所定のストライプパターンで第2の塗膜が形成
される。同様に、第3の塗料49は、定量ポンプ等の供
給手段によって第3の塗料供給配管33から第3のマニ
ホールド29に供給され、さらに第3のスリット26及
び第3の吐出孔23を介して基材14の表面に塗布され
て、所定のストライプパターンで第3の塗膜が形成され
る。
なる種類の塗料47〜49が第1〜第3の吐出孔21〜
23からそれぞれ吐出されて、基材14の上に第1〜第
3の塗膜が並んで形成される。
の先端のフラット面50に対向する位置にバックアップ
板51を配置する。バックアップ板51は、ノズル80
のフラット面50に対向している面51aに沿って、基
材14を走行させるためのものである。図20に示す基
材走行方向Dの寸法X4の範囲(この範囲を、「バック
アップ板51の基材走行領域」と称する)では、バック
アップ板51の表面51aは、ミクロンオーダの平面度
を有するフラット面51bに加工されている。一方、そ
のフラット面51bの両端では、基材を支持しながら走
行させられるように、適切な曲率半径を有する曲面51
c及び51dが形成されている。
プ板51のフラット面51bとは、お互いに実質的に平
行に配置される。また、中央ブロック81の基材走行方
向Dに沿った幅X3(「フラット面50の基材走行領
域」とも称する)を、X4≧X3という関係式が満たさ
れるように設定する。このとき、基材14とフラット面
50との間のギャップGは、ウェット状態にある塗膜の
厚さの約2倍になるように設定する。
バックアップ板51の表面51aによって支持されなが
ら走行する基材14の表面に、第1〜第3の吐出孔21
〜23から吐出された3種類の塗料がストライプ状に塗
布される。その際に、基材14はバックアップ板51に
よって支持されているので、中央ブロック81のフラッ
ト面50と基材14との間のギャップGを一定に保つこ
とができる。そのため、基材14とフラット面50の隙
間を塗料が線状に流れる際に、乱れが発生しない。これ
によって、ストライプ状の塗膜を安定して形成すること
ができる。
ーフィルタの製造に適用することができる。例えば、上
から見たときの形状がそれぞれ長方形である第1〜第3
の吐出孔21〜23が各500個ずつ形成されている塗
布装置500を使用して、カラーフィルタを製造するこ
とができる。このとき、第1〜第3の吐出孔21〜23
のそれぞれは、塗布幅方向の寸法を100μm、基材走
行方向の寸法を75μmとすればよい。また、幅方向W
の配列ピッチはいずれも300μmとする。基材14
は、典型的には、厚さ15μm、幅180mmのポリエ
チレンテレフタレートフイルムである。また、第1〜第
3の塗料47〜49は、典型的には、樹脂及び溶剤にそ
れぞれ赤、青、緑の顔料を分散したものが使用される。
幅が100μmであって、各ストライプの線幅のバラツ
キが±2μmの範囲内であるパターンを形成することが
できる。さらに、各ストライプの平均厚さは1μmであ
って、厚さのバラツキは±0.02μmである。また、
各塗膜が幅方向に相互に重なり合うことがない。
によれば、複数の塗料の塗膜が幅方向に重なり合うこと
なく正確に塗布されたストライプパターンを、各ストラ
イプの線幅及び厚さの均一性が非常に高い状態で形成す
ることができる。
ラーフィルタの製造に適用すると、フィルタ表面が平坦
で、且つ隣り合う色の部分が相互に密着しながらも重な
り合うことがない状態で、カラーフィルタを形成でき
る。従来のカラーフィルタの製造方法である印刷法で
は、得られるカラーフィルタの赤、青、緑の各画素に相
当する印刷膜が、凸形の断面形状を有する。そのため、
画素の中央部と端部とでは、色濃度の差が顕著に発生す
る。これに対して本実施形態によるカラーフィルタで
は、各画素に相当する塗膜が均一な厚さで形成されるの
で、その中央部と両端部とでの色濃度の差がきわめて小
さい。これによって、カラーフィルタの製品性能が格段
に向上する。
膜の断面形状に起因する上述の問題点を克服するため
に、製造されたカラーフィルタの表面の平滑処理等の後
工程が必要である。これに対して本実施形態で得られる
カラーフィルタでは、そのような後工程は必要無い。さ
らに、本実施形態によれば、従来の製造方法とは違っ
て、単一のノズルによって3色のストライプを同時に形
成することができるので、設備費用の低減や製造工程の
簡略化が実現できる。このように、本実施形態をカラー
フィルタの製造に適用することによって、カラーフィル
タのコスト削減が可能となる。
塗布する装置として、本実施形態を説明している。しか
し、本実施形態はそれに限られるものではない。2種類
の異なった塗料あるいは4種類以上の異なった種類の塗
料を基材上に塗布して各塗膜のストライプパターンを形
成する目的で、上記説明における塗布装置500を改良
することは当業者には容易であろう。
中央ブロック81と2つのサイドブロック5R及び5L
とによって、ノズル80が構成されている。あるいは、
第2の実施形態における塗布装置200のバックブロッ
ク8を第1〜第3のバックブロック18〜20の組み合
わせによって構成したように、中央ブロック81を複数
のブロックの組み合わせによって構成してもよい。その
場合には、これまでの実施形態の場合と同様に、中央ブ
ロック81の内部のマニホールドやスリットを平面研削
によって精度良く形成することができる。
布方法によれば、所望の幅を有するストライプ状の塗膜
のパターンを、正確に形成することができる。また、線
幅の変動も抑制される。さらに、塗膜の厚さも、所定の
値に制御良く設定することができる。
ルタの形成や積層セラミックチップコンデンサの電極パ
ターンの形成など、電子部品に関係するパターン形成な
どにおいて、製品性能及び品質の向上、ならびに製品コ
ストの大幅な低減が実現される。
視図である。
の斜視図であって、(a)は一方のサイドブロック、
(b)はバックブロック、(c)はフロントブロック、
ならびに(d)はもう一方のサイドブロックを示す。
である。
吐出孔の形状の変形例をそれぞれ示す図である。
す断面図である。
である。
の塗膜を模式的に示す図である。
視図である。
る。
示す断面図である。
状の塗膜を模式的に示す図である。
斜視図である。
ある。
に示す断面図である。
プ状の塗膜を模式的に示す図である。
断面図であり、同装置による塗膜の形成を模式的に示
す。
プ状の塗膜を模式的に示す図である。
斜視図である。
ある。
Claims (20)
- 【請求項1】 連続して走行する基材の表面にノズルか
ら塗料を塗布して所定のパターンの塗膜を形成する塗布
装置であって、該ノズルは、 該基材の走行方向に関して上流側に位置していて、該走
行する基材に対向する表面が所定の曲率半径を有する曲
面であるフロントブロックと、 該基材の走行方向に関して下流側に位置していて、該走
行する基材に対向する表面がフラット面であるバックブ
ロックと、を含んでいて、 該フロントブロックは、該バックブロックよりも該基材
に向けて突出していて、該バックブロックの該フラット
面には該塗料を吐出する複数の吐出孔が設けられている
塗布装置。 - 【請求項2】 前記フロントブロックは第1の塗料を吐
出するスリットを有していて、該スリットは前記基材の
幅方向で連続しており、 前記バックブロックの前記複数の吐出孔から吐出される
前記塗料は、該第1の塗料の塗膜の上に塗布される第2
の塗料である請求項1の塗布装置。 - 【請求項3】 前記基材は、前記バックブロックの前記
フラット面に対して±10度の範囲内で走行する請求項
1の塗布装置。 - 【請求項4】 前記基材は前記バックブロックの前記フ
ラット面と実質的に平行に走行する請求項3の塗布装
置。 - 【請求項5】 前記フロントブロックの前記曲面の前記
曲率半径は、3mm以上300mm以下の範囲内である
請求項1の塗布装置。 - 【請求項6】 前記走行する基材と前記バックブロック
の前記フラット面との間の距離は、1μm以上200μ
m以下の範囲内である請求項1の塗布装置。 - 【請求項7】 前記フロントブロックの前記バックブロ
ックに近い端面から、前記複数の吐出孔のそれぞれの該
フロントブロックの端面に近い端部までの距離X1が、
0.005mm≦X1≦10mmの範囲内である請求項
1の塗布装置。 - 【請求項8】 前記バックブロックの前記フロントブロ
ックから遠い端面から、前記複数の吐出孔のそれぞれの
該フロントブロックの端面から遠い端部までの距離X2
が、0.1mm≦X2≦10mmの範囲内である請求項
1の塗布装置。 - 【請求項9】 前記バックブロックはその内部に、マニ
ホールドと、該マニホールドから前記フラット面に向け
て設けられ前記基材の幅方向に連続しているスリット
と、該スリットから該フラット面に貫通する複数の貫通
孔と、を有していて、該複数の貫通孔の該フラット面に
おける開口部のそれぞれが前記複数の吐出孔のそれぞれ
に相当する請求項1の塗布装置。 - 【請求項10】 前記バックブロックの前記フラット面
に設けられた前記複数の吐出孔が、第1の塗料を吐出す
る第1の吐出孔と、第2の塗料を吐出する第2の吐出孔
と、第3の塗料を吐出する第3の吐出孔と、を含んでい
る請求項1の塗布装置。 - 【請求項11】 前記バックブロックが、複数のサブブ
ロックを組み合わせて構成されている請求項1の塗布装
置。 - 【請求項12】 連続して走行する基材の表面にノズル
から塗料を塗布して所定のパターンの塗膜を形成する塗
布装置であって、該ノズルは、 該基材の走行方向に関して上流側に位置していて、該走
行する基材に対向する表面が所定の曲率半径を有する曲
面であり、該基板の幅方向連続していて第1の塗料を吐
出するスリットを有するフロントブロックと、 該基材の走行方向に関して下流側に位置していて、該走
行する基材に対向する表面がフラット面であり、該フラ
ット面には第2の塗料を吐出する複数の吐出孔が設けら
れているバックブロックと、を含んでいて、 該基材は、該フロントブロックの上方では該曲面に沿っ
て、該基材と該曲面との間に所定の間隔を保ちながら浮
上して走行し、該バックブロックの上方では、前記バッ
クブロックの前記フラット面に対して±10度の範囲内
で走行し、 該バックブロックの該複数の吐出孔から吐出される該第
2の塗料は、該第1の塗料による第1の塗膜の上に塗布
されて第2の塗膜を形成する塗布装置。 - 【請求項13】 前記基材は前記バックブロックの前記
フラット面と実質的に平行に走行する請求項12の塗布
装置。 - 【請求項14】 連続して走行する基材の表面に塗料を
塗布して所定のパターンの塗膜を形成する塗布装置であ
って、該装置は、 該塗料を吐出する複数の吐出孔が設けられたフラット面
を有するノズルと、 該フラット面に実質的に平行に配置されて、該走行する
基材を支持するフラットなバックアップ部材と、を備え
ていて、 該フラット面の基材走行領域の長さX3及び該バックア
ップ部材の基材走行領域の長さX4がX4≧X3を満た
す塗布装置。 - 【請求項15】 連続して走行する基材の表面にノズル
から塗料を塗布して所定のパターンの塗膜を形成する塗
布方法であって、該ノズルは、該基材の走行方向に関し
て上流側に位置していて、該走行する基材に対向する表
面が所定の曲率半径を有する曲面であるフロントブロッ
クと、該基材の走行方向に関して下流側に位置してい
て、該走行する基材に対向する表面がフラット面である
バックブロックと、を含んでいて、該フロントブロック
は該バックブロックよりも該基材に向けて突出してい
て、該バックブロックの該フラット面には該塗料を吐出
する複数の吐出孔が設けられていて、 該方法は、 該基材を該フロントブロックの該曲面に沿って走行させ
る工程と、 該基材を該バックブロックの該フラット面に対して±1
0度の範囲内で走行させる工程と、 該複数の吐出孔から該塗料を吐出させ、該フロントブロ
ックに接触させずに該基材上に該塗料を塗布する塗布工
程と、を包含する塗布方法。 - 【請求項16】 前記フロントブロックに設けたスリッ
トから第1の塗料を吐出して第1の塗膜を形成する工程
をさらに包含し、 前記塗布工程では該第1の塗膜の上に第2の塗膜を形成
する請求項15の塗布方法。 - 【請求項17】 前記基材は前記バックブロックの前記
フラット面と実質的に平行に走行する請求項15の塗布
方法。 - 【請求項18】 前記塗布工程は、前記バックブロック
の前記フラット面に設けられた前記複数の吐出孔のう
ち、第1の吐出孔から第1の塗料を吐出し、第2の吐出
孔から第2の塗料を吐出し、第3の吐出孔から第3の塗
料を吐出し、これによって該第1〜第3の塗料の塗膜を
前記基材の表面に形成する請求項15の塗布方法。 - 【請求項19】 連続して走行する基材の表面にノズル
から塗料を塗布して所定のパターンの塗膜を形成する塗
布方法であって、該ノズルは、該基材の走行方向に関し
て上流側に位置していて、該走行する基材に対向する表
面が所定の曲率半径を有する曲面であり、該基板の幅方
向連続していて第1の塗料を吐出するスリットを有する
フロントブロックと、該基材の走行方向に関して下流側
に位置していて、該走行する基材に対向する表面がフラ
ット面であり、該フラット面には第2の塗料を吐出する
複数の吐出孔が設けられているバックブロックと、を含
んでいて、 該方法は、 該基材を該フロントブロックの該曲面に沿って、該基材
と該曲面との間に所定の間隔を保ちながら浮上させて走
行させながら、該フロントブロックに設けた該スリット
から該第1の塗料を吐出して第1の塗膜を形成する工程
と、 該基材を該バックブロックの該フラット面に対して±1
0度の範囲内で走行させる工程と、 該複数の吐出孔から該第2の塗料を吐出させ、該第1の
塗膜の上に第2の塗膜を形成する工程と、を包含する塗
布方法。 - 【請求項20】 前記基材は前記バックブロックの前記
フラット面と実質的に平行に走行する請求項19の塗布
方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US6423140B1 (en) | 2000-06-08 | 2002-07-23 | Formosa Advanced Coating Technologies, Inc. | Die set for preparing ABCABC multiple-stripe coating |
JP2011062401A (ja) * | 2009-09-18 | 2011-03-31 | Nitomuzu:Kk | 清掃用粘着テープロールおよび粘着テープの製造装置並びにその製造方法 |
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JP2013219153A (ja) * | 2012-04-06 | 2013-10-24 | Murata Mfg Co Ltd | 電子部品の製造方法 |
JP2019116010A (ja) * | 2017-12-27 | 2019-07-18 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 積層体の製造方法、および積層体 |
CN114109987A (zh) * | 2021-12-09 | 2022-03-01 | 山东博选矿物资源技术开发有限公司 | 一种新型直管道自动贴瓷片专用设备 |
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-
1995
- 1995-07-31 JP JP19559995A patent/JP3585136B2/ja not_active Expired - Fee Related
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