JPH0898595A - ステッピングモータの駆動装置 - Google Patents
ステッピングモータの駆動装置Info
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- JPH0898595A JPH0898595A JP22356394A JP22356394A JPH0898595A JP H0898595 A JPH0898595 A JP H0898595A JP 22356394 A JP22356394 A JP 22356394A JP 22356394 A JP22356394 A JP 22356394A JP H0898595 A JPH0898595 A JP H0898595A
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- stepping motor
- current
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- deceleration
- acceleration
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 過剰な電流の供給を防止し、特性の低下を防
ぎ、消費電力を低減できるステッピングモータの駆動装
置を提供する。 【構成】 ステッピングモータ3を定常回転速度に対応
した加速時、減速時の速度変化パタ−ンで駆動し、それ
ぞれのパタ−ンにおける適切な電流値により駆動する。
コイル4、5の各一端は共通に電源電位VMに接続さ
れ、各他端は、トランジスタ等から構成されるスイッチ
ング素子9、10を介して、他端を接地した抵抗Rsに
接続される。駆動装置1は、CPU(演算処理装置)か
らなる処理装置2を備え、相励磁信号をコントロール回
路6に出力する。又、処理装置2は、コイル4、5に供
給される駆動電流IMを指示する電流指令信号を、デジ
タル/アナログ変換器7に出力する。
ぎ、消費電力を低減できるステッピングモータの駆動装
置を提供する。 【構成】 ステッピングモータ3を定常回転速度に対応
した加速時、減速時の速度変化パタ−ンで駆動し、それ
ぞれのパタ−ンにおける適切な電流値により駆動する。
コイル4、5の各一端は共通に電源電位VMに接続さ
れ、各他端は、トランジスタ等から構成されるスイッチ
ング素子9、10を介して、他端を接地した抵抗Rsに
接続される。駆動装置1は、CPU(演算処理装置)か
らなる処理装置2を備え、相励磁信号をコントロール回
路6に出力する。又、処理装置2は、コイル4、5に供
給される駆動電流IMを指示する電流指令信号を、デジ
タル/アナログ変換器7に出力する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステッピングモータの
駆動装置に関する。
駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例として小型の産業用ロボットなどの小
型で高精度の位置制御が必要な装置に於ける動力源とし
て、従来からステッピングモータが用いられている。こ
のような産業用ロボットに於て、ステッピングモータの
出力軸にカップリング等を介してボールネジが連結され
る。ステッピングモータの回転に伴ってボールネジが回
転し、ボールネジに噛み合っているスライダが直線運動
を行う。
型で高精度の位置制御が必要な装置に於ける動力源とし
て、従来からステッピングモータが用いられている。こ
のような産業用ロボットに於て、ステッピングモータの
出力軸にカップリング等を介してボールネジが連結され
る。ステッピングモータの回転に伴ってボールネジが回
転し、ボールネジに噛み合っているスライダが直線運動
を行う。
【0003】従来の前記ステッピングモータにおいて、
ステッピングモ−タを駆動させる駆動電流は、ステッピ
ングモ−タの加速回転時、定常回転時、および減速回転
時のいずれにも共通な一定値に定められている。この一
定電流値は、ステッピングモ−タにおいて最も電流が必
要な加速回転時に用いられる電流値に定められている。
これにより、ステッピングモ−タの加速し、定常回転
し、また減速するいずれの場合においても、電流不足が
生じることが防がれ、ステッピングモ−タにおけるトル
ク不足の発生が防止されている。
ステッピングモ−タを駆動させる駆動電流は、ステッピ
ングモ−タの加速回転時、定常回転時、および減速回転
時のいずれにも共通な一定値に定められている。この一
定電流値は、ステッピングモ−タにおいて最も電流が必
要な加速回転時に用いられる電流値に定められている。
これにより、ステッピングモ−タの加速し、定常回転
し、また減速するいずれの場合においても、電流不足が
生じることが防がれ、ステッピングモ−タにおけるトル
ク不足の発生が防止されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術のステッピン
グモータに於て、上述したように、ステッピングモータ
の駆動電流IMを、ステッピングモータが最も電流を必
要とする加速時の電流値Iacに定めている。したがっ
て、ステッピングモ−タの定常回転時および減速時に
は、過剰な電流がステッピングモ−タに供給され、ステ
ッピングモ−タのコイルに過大な電流が流れることにな
り、ステッピングモータの温度が上昇するという問題点
を有している。前記温度の上昇は、ステッピングモータ
の定格使用温度条件を超える場合があり、モータの疲労
の増大、特性の低下、或は焼損などを生じるという問題
点がある。また、前記過剰な電流の供給によりステッピ
ングモ−タの駆動における消費電力が増大するという問
題点を有している。
グモータに於て、上述したように、ステッピングモータ
の駆動電流IMを、ステッピングモータが最も電流を必
要とする加速時の電流値Iacに定めている。したがっ
て、ステッピングモ−タの定常回転時および減速時に
は、過剰な電流がステッピングモ−タに供給され、ステ
ッピングモ−タのコイルに過大な電流が流れることにな
り、ステッピングモータの温度が上昇するという問題点
を有している。前記温度の上昇は、ステッピングモータ
の定格使用温度条件を超える場合があり、モータの疲労
の増大、特性の低下、或は焼損などを生じるという問題
点がある。また、前記過剰な電流の供給によりステッピ
ングモ−タの駆動における消費電力が増大するという問
題点を有している。
【0005】本発明は、上記問題点を解決しようとして
成されたものであり、その目的は、ステッピングモータ
への過剰な電流を供給することを防止することにより、
電気的或は機械的な特性の低下を防止することができ、
また、ステッピングモータの消費電力を低減することが
できるステッピングモータの駆動装置を提供することで
ある。
成されたものであり、その目的は、ステッピングモータ
への過剰な電流を供給することを防止することにより、
電気的或は機械的な特性の低下を防止することができ、
また、ステッピングモータの消費電力を低減することが
できるステッピングモータの駆動装置を提供することで
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のステッ
ピングモータの駆動装置は、複数相のコイルにそれぞれ
駆動電流を供給或は遮断するスイッチング素子を備える
ステッピングモータの駆動装置であって、ステッピング
モータの複数の異なる定常回転速度にそれぞれ対応する
加速時および減速時の複数の速度変化パタ−ンと、各複
数の異なる定常回転速度およびこれらにそれぞれ対応す
る加速時および減速時の複数の速度変化パタ−ンにおけ
る所定以上の回転トルクを発生させる電流値とを記憶す
る記憶部と、該複数の異なる定常回転速度のいずれか一
つの定常回転速度を指定する外部から入力される定常回
転速度指令信号に基づいて、該記憶部に記憶されている
該複数の速度変化パタ−ンと電流値とのいずれか一つを
取出し、該取出された速度変化パタ−ンと電流値とに基
づいて、該モ−タの加速回転、定常回転、および減速回
転させるべく、該スイッチング素子に駆動制御信号を出
力する駆動制御信号出力部とを備えており、そのことに
よって、上記目的が達成される。
ピングモータの駆動装置は、複数相のコイルにそれぞれ
駆動電流を供給或は遮断するスイッチング素子を備える
ステッピングモータの駆動装置であって、ステッピング
モータの複数の異なる定常回転速度にそれぞれ対応する
加速時および減速時の複数の速度変化パタ−ンと、各複
数の異なる定常回転速度およびこれらにそれぞれ対応す
る加速時および減速時の複数の速度変化パタ−ンにおけ
る所定以上の回転トルクを発生させる電流値とを記憶す
る記憶部と、該複数の異なる定常回転速度のいずれか一
つの定常回転速度を指定する外部から入力される定常回
転速度指令信号に基づいて、該記憶部に記憶されている
該複数の速度変化パタ−ンと電流値とのいずれか一つを
取出し、該取出された速度変化パタ−ンと電流値とに基
づいて、該モ−タの加速回転、定常回転、および減速回
転させるべく、該スイッチング素子に駆動制御信号を出
力する駆動制御信号出力部とを備えており、そのことに
よって、上記目的が達成される。
【0007】請求項2の発明のステッピングモータの駆
動装置は、請求項1の発明において、前記記憶部に記憶
されている電流値は、加速時、定常時、および減速時の
順に小さくなるように選ばれており、そのことによって
上記目的が達成される。
動装置は、請求項1の発明において、前記記憶部に記憶
されている電流値は、加速時、定常時、および減速時の
順に小さくなるように選ばれており、そのことによって
上記目的が達成される。
【0008】
【作 用】請求項1の発明に従えば、ステッピングモ−
タの所定の定常回転速度は、外部から入力される定常回
転速度指令信号に基づいて定められる。この定常回転速
度指令信号が入力された駆動制御信号出力部は、記憶部
に記憶されている複数の速度変化パタ−ンと電流値との
内、前記定常回転速度指令信号に対応するものを取り出
す。取り出された速度変化パタ−ンと電流値とにより、
駆動制御信号出力部はスイッチング素子に駆動制御信号
を供給する。この駆動制御信号は、ステッピングモ−タ
を、前記定常回転速度指令信号に対応する定常回転速度
で回転させる。また、この定常回転速度に対応する加速
時の速度変化パタ−ン、減速時の速度変化パタ−ン、お
よび各速度変化パタ−ンに対応する電流値とを有する駆
動信号をスイッチング素子に入力する。スイッチング素
子はステッピングモ−タに駆動信号を入力し、前記速度
変化パタ−ンでステッピングモ−タを加速し、或いは減
速させる。
タの所定の定常回転速度は、外部から入力される定常回
転速度指令信号に基づいて定められる。この定常回転速
度指令信号が入力された駆動制御信号出力部は、記憶部
に記憶されている複数の速度変化パタ−ンと電流値との
内、前記定常回転速度指令信号に対応するものを取り出
す。取り出された速度変化パタ−ンと電流値とにより、
駆動制御信号出力部はスイッチング素子に駆動制御信号
を供給する。この駆動制御信号は、ステッピングモ−タ
を、前記定常回転速度指令信号に対応する定常回転速度
で回転させる。また、この定常回転速度に対応する加速
時の速度変化パタ−ン、減速時の速度変化パタ−ン、お
よび各速度変化パタ−ンに対応する電流値とを有する駆
動信号をスイッチング素子に入力する。スイッチング素
子はステッピングモ−タに駆動信号を入力し、前記速度
変化パタ−ンでステッピングモ−タを加速し、或いは減
速させる。
【0009】したがって、請求項1の発明の駆動装置に
おいて、加速あるいは減速を行う際に、定常回転速度に
対応した適切な速度変化パタ−ンを採用することができ
ると共に、加速時、定常回転時、および減速時にそれぞ
れ対応した電流値でステッピングモ−タを駆動できる。
これにより、ステッピングモ−タに過剰な電流が供給さ
れることが防止され、ステッピングモ−タにおける電気
的或は機械的な特性の低下を防止することができると共
に、ステッピングモ−タにおける消費電力を低減するこ
とができる。
おいて、加速あるいは減速を行う際に、定常回転速度に
対応した適切な速度変化パタ−ンを採用することができ
ると共に、加速時、定常回転時、および減速時にそれぞ
れ対応した電流値でステッピングモ−タを駆動できる。
これにより、ステッピングモ−タに過剰な電流が供給さ
れることが防止され、ステッピングモ−タにおける電気
的或は機械的な特性の低下を防止することができると共
に、ステッピングモ−タにおける消費電力を低減するこ
とができる。
【0010】請求項2の発明に従えば、請求項1のステ
ッピングモ−タの駆動時間が長くなるほど、加速時の時
間Tac、定常速度の時間Tcn、および減速時の時間
Tslに関して、Tcn>Tac=Tslとなる。この
とき、本発明において、加速時、定常回転時、および減
速時における各電流値Iac、Icn、Islに関し
て、Iac>Icn>Islとできるため、最も長い駆
動時間である定常速度時に加速時よりも小さい電流値の
駆動電流を用いることができ、消費電力をさらに抑制す
ることができる。
ッピングモ−タの駆動時間が長くなるほど、加速時の時
間Tac、定常速度の時間Tcn、および減速時の時間
Tslに関して、Tcn>Tac=Tslとなる。この
とき、本発明において、加速時、定常回転時、および減
速時における各電流値Iac、Icn、Islに関し
て、Iac>Icn>Islとできるため、最も長い駆
動時間である定常速度時に加速時よりも小さい電流値の
駆動電流を用いることができ、消費電力をさらに抑制す
ることができる。
【0011】
【実施例】本発明を実施例について以下に説明する。
【0012】図1〜図7に本発明の一実施例を示す。図
1は本発明の一実施例のステッピングモータの駆動装置
1のブロック図であり、図2は、駆動装置1に用いられ
る処理装置2の構成例を示すブロック図である。本実施
例の駆動装置1は、ステッピングモータ3を定常回転速
度にそれぞれ対応した加速時の速度変化パタ−ン、減速
時の速度変化パタ−ンで駆動し、かつこのパタ−ンにお
ける加速時、定常回転時、および減速時に適切な電流値
の駆動電流を用いて回転駆動する。
1は本発明の一実施例のステッピングモータの駆動装置
1のブロック図であり、図2は、駆動装置1に用いられ
る処理装置2の構成例を示すブロック図である。本実施
例の駆動装置1は、ステッピングモータ3を定常回転速
度にそれぞれ対応した加速時の速度変化パタ−ン、減速
時の速度変化パタ−ンで駆動し、かつこのパタ−ンにお
ける加速時、定常回転時、および減速時に適切な電流値
の駆動電流を用いて回転駆動する。
【0013】図1では、本実施例の駆動装置1におい
て、ステッピングモータ3のφA相及びφAバー相のコ
イル4、5のみを示している。他の相の図示しないコイ
ルに関しても、以下に説明するコイル4、5に関連する
電気的構成と同様な構成が用いられる。コイル4、5の
各一端は共通に電源電位VMに接続され、各他端は、ト
ランジスタ等から構成されるスイッチング素子9、10
をそれぞれ介して、抵抗Rsに共通に接続され、抵抗R
sの他端は接地される。
て、ステッピングモータ3のφA相及びφAバー相のコ
イル4、5のみを示している。他の相の図示しないコイ
ルに関しても、以下に説明するコイル4、5に関連する
電気的構成と同様な構成が用いられる。コイル4、5の
各一端は共通に電源電位VMに接続され、各他端は、ト
ランジスタ等から構成されるスイッチング素子9、10
をそれぞれ介して、抵抗Rsに共通に接続され、抵抗R
sの他端は接地される。
【0014】駆動装置1は、例としてCPU(演算処理
装置)などからなる処理装置2を備え、処理装置2は相
励磁信号をコントロール回路6に出力する。又、処理装
置2は、ステッピングモータ3のコイル4、5に供給さ
れる駆動電流IMを指示する電流指令信号を、デジタル
/アナログ変換器(以下、変換器)7に出力する。変換
器7でアナログ信号に変換された電流指令信号は、比較
器8の一方の入力端子に基準信号Vrefとして入力さ
れる。比較器8の他方の入力端子には、スイッチング素
子9、10と抵抗Rsとの接続点の電位が入力される。
この電位は、コイル4、5のいずれかに流れた駆動電流
の大きさを抵抗Rsによって電圧値に変換したものであ
り、前記駆動電流の大きさと対応するレベルを有してい
る。比較器8の出力は、前記コントロール回路6に入力
される。
装置)などからなる処理装置2を備え、処理装置2は相
励磁信号をコントロール回路6に出力する。又、処理装
置2は、ステッピングモータ3のコイル4、5に供給さ
れる駆動電流IMを指示する電流指令信号を、デジタル
/アナログ変換器(以下、変換器)7に出力する。変換
器7でアナログ信号に変換された電流指令信号は、比較
器8の一方の入力端子に基準信号Vrefとして入力さ
れる。比較器8の他方の入力端子には、スイッチング素
子9、10と抵抗Rsとの接続点の電位が入力される。
この電位は、コイル4、5のいずれかに流れた駆動電流
の大きさを抵抗Rsによって電圧値に変換したものであ
り、前記駆動電流の大きさと対応するレベルを有してい
る。比較器8の出力は、前記コントロール回路6に入力
される。
【0015】前記処理装置2は、例として、図2に示さ
れるようにマイクロコンピュータ11とROM(読み出
し専用記憶素子)12とを備える。マイクロコンピュー
タ11には、外部から、ステッピングモータ3を停止状
態から起動するための起動信号と、ステッピングモータ
3の定常回転時の回転速度を指定する速度信号とが入力
される。ROM12には、後述するような、複数の定常
回転速度にそれぞれ対応する加速時の速度変化パタ−
ン、および減速時の速度変化パタ−ンに関するデ−タが
記憶され、かつ個々のパタ−ンにおける加速時、定常回
転時、および減速時における駆動電流の電流値に関する
デ−タが記憶される。
れるようにマイクロコンピュータ11とROM(読み出
し専用記憶素子)12とを備える。マイクロコンピュー
タ11には、外部から、ステッピングモータ3を停止状
態から起動するための起動信号と、ステッピングモータ
3の定常回転時の回転速度を指定する速度信号とが入力
される。ROM12には、後述するような、複数の定常
回転速度にそれぞれ対応する加速時の速度変化パタ−
ン、および減速時の速度変化パタ−ンに関するデ−タが
記憶され、かつ個々のパタ−ンにおける加速時、定常回
転時、および減速時における駆動電流の電流値に関する
デ−タが記憶される。
【0016】図3は、ROM12の記憶内容を説明する
グラフである。ROM12には、例として図3(1)に
示す3つの相互に異なる定常回転速度fcn1、fcn
2、fcn3(fcn3>fcn2>fcn1)に対応
する加速時の速度変化パタ−ンおよび減速時の速度変化
パタ−ンを表す曲線L1、L2、L3に対応するデ−タ
が記憶されている。さらに、図3(2)の曲線L4、L
5、L6に示されるように、前記回転速度パタ−ンを示
す各曲線L1、L2、L3の速度変化パタ−ンにおける
加速時、定常回転時、および減速時にそれぞれ対応する
電流値を示す電流指令信号に関するデ−タも記憶されて
いる。
グラフである。ROM12には、例として図3(1)に
示す3つの相互に異なる定常回転速度fcn1、fcn
2、fcn3(fcn3>fcn2>fcn1)に対応
する加速時の速度変化パタ−ンおよび減速時の速度変化
パタ−ンを表す曲線L1、L2、L3に対応するデ−タ
が記憶されている。さらに、図3(2)の曲線L4、L
5、L6に示されるように、前記回転速度パタ−ンを示
す各曲線L1、L2、L3の速度変化パタ−ンにおける
加速時、定常回転時、および減速時にそれぞれ対応する
電流値を示す電流指令信号に関するデ−タも記憶されて
いる。
【0017】この回転数fと駆動電流IMとの関係は、
回転数fがゼロのとき、駆動電流IMもゼロであるが、
ステッピングモータ3が起動されると駆動電流IMが増
大し、回転数fが増大するに従って駆動電流IMも増大
する関係である。また、各曲線L4において、加速時、
定常回転時、および減速時における各電流値Iac1、
Icn1、Isl1に関して、Iac1>Icn1>I
sl1の関係が成立する。他の曲線L5、L6に関して
も同様な電流値Iac2、Icn2、Isl2、Iac
3、Icn3、Isl3が定められ、Iac2>Icn
2>Isl2およびIac3>Icn3>Isl3の関
係がそれぞれ成立する。
回転数fがゼロのとき、駆動電流IMもゼロであるが、
ステッピングモータ3が起動されると駆動電流IMが増
大し、回転数fが増大するに従って駆動電流IMも増大
する関係である。また、各曲線L4において、加速時、
定常回転時、および減速時における各電流値Iac1、
Icn1、Isl1に関して、Iac1>Icn1>I
sl1の関係が成立する。他の曲線L5、L6に関して
も同様な電流値Iac2、Icn2、Isl2、Iac
3、Icn3、Isl3が定められ、Iac2>Icn
2>Isl2およびIac3>Icn3>Isl3の関
係がそれぞれ成立する。
【0018】なお。停止時も保持トルクが必要な場合
は、駆動電流IMをゼロにしないで、多少の駆動電流I
Mを流しておく。このデータのROM12に於ける記憶
方式は、例として、前記速度信号に対応して曲線L1、
L2、L3のいずれかが選択され、また、曲線L4、L
5、L6のいずれかが選択される。このとき、ROM1
2にステッピングモータ3の回転数に対応する相励磁信
号に対応するデータがアドレスとして入力されると、該
入力データに対して選択された曲線L1、L2、L3の
いずれかに基づいて、前記速度信号に対応する加速時の
速度変化パタ−ン、および減速時の速度変化パタ−ンが
ROM12から読み出され、また、読み出された加速時
の速度変化パタ−ン、減速時の速度変化パタ−ンおよび
定常速度に基づいて、図3(2)に示される加速時、定
常回転時、および減速時の電流値が読み出される。
は、駆動電流IMをゼロにしないで、多少の駆動電流I
Mを流しておく。このデータのROM12に於ける記憶
方式は、例として、前記速度信号に対応して曲線L1、
L2、L3のいずれかが選択され、また、曲線L4、L
5、L6のいずれかが選択される。このとき、ROM1
2にステッピングモータ3の回転数に対応する相励磁信
号に対応するデータがアドレスとして入力されると、該
入力データに対して選択された曲線L1、L2、L3の
いずれかに基づいて、前記速度信号に対応する加速時の
速度変化パタ−ン、および減速時の速度変化パタ−ンが
ROM12から読み出され、また、読み出された加速時
の速度変化パタ−ン、減速時の速度変化パタ−ンおよび
定常速度に基づいて、図3(2)に示される加速時、定
常回転時、および減速時の電流値が読み出される。
【0019】以下、本実施例の駆動装置1の動作につい
て説明する。前述したデータが記憶されているROM1
2を用いる。ここで、所定の定常回転速度を示す速度信
号と、前記起動信号とがマイコン11に入力されると、
マイコン11は、速度信号に基づいて図3の曲線L1〜
L3のいずれか、および曲線L4〜L6のいずれかを選
択する。ステッピングモータ3の起動後、図3(1)に
示すように回転数が変化するようにステッピングモータ
3が駆動装置1によって制御される場合、前記読み出さ
れた速度変化パタ−ンに基づいてステッピングモータ3
の回転数を指定する相励磁信号が処理装置2から出力さ
れる。また、前記図3(2)に示される電流値のデ−タ
が、前記変換器7でアナログ信号に変換され、比較器8
に入力される。
て説明する。前述したデータが記憶されているROM1
2を用いる。ここで、所定の定常回転速度を示す速度信
号と、前記起動信号とがマイコン11に入力されると、
マイコン11は、速度信号に基づいて図3の曲線L1〜
L3のいずれか、および曲線L4〜L6のいずれかを選
択する。ステッピングモータ3の起動後、図3(1)に
示すように回転数が変化するようにステッピングモータ
3が駆動装置1によって制御される場合、前記読み出さ
れた速度変化パタ−ンに基づいてステッピングモータ3
の回転数を指定する相励磁信号が処理装置2から出力さ
れる。また、前記図3(2)に示される電流値のデ−タ
が、前記変換器7でアナログ信号に変換され、比較器8
に入力される。
【0020】比較器8の出力が前記コントロール回路6
に入力されると、コントロール回路6は、例として相励
磁信号に対応した周波数で、かつ電流指令信号に対応し
たデューティで各スイッチング素子9、10をオン/オ
フ駆動する。これにより、コイル3、4には、相励磁信
号に対応した周波数で、かつ電流指令信号に対応したデ
ューティで駆動電流が流れる。
に入力されると、コントロール回路6は、例として相励
磁信号に対応した周波数で、かつ電流指令信号に対応し
たデューティで各スイッチング素子9、10をオン/オ
フ駆動する。これにより、コイル3、4には、相励磁信
号に対応した周波数で、かつ電流指令信号に対応したデ
ューティで駆動電流が流れる。
【0021】これにより、ステッピングモータ3の駆動
電流IMは、図3(2)に示すように、ステッピングモ
ータ3の回転数に対応し、また、加速時、定常回転時、
および減速時のいずれであるかにしたがって変化する。
したがって、本実施例の駆動装置1において、加速ある
いは減速を行う際に、定常回転速度に対応した適切な速
度変化パタ−ンを採用することができると共に、加速
時、定常回転時、および減速時にそれぞれ対応した電流
値でステッピングモ−タ3を駆動できる。これにより、
ステッピングモ−タ3に過剰な電流が供給されることが
防止され、過度の昇温が防止される。これにより、ステ
ッピングモ−タ3における電気的或は機械的な特性の低
下を防止することができる。さらに、この点において、
ステッピングモ−タ3における消費電力を低減すること
ができる。
電流IMは、図3(2)に示すように、ステッピングモ
ータ3の回転数に対応し、また、加速時、定常回転時、
および減速時のいずれであるかにしたがって変化する。
したがって、本実施例の駆動装置1において、加速ある
いは減速を行う際に、定常回転速度に対応した適切な速
度変化パタ−ンを採用することができると共に、加速
時、定常回転時、および減速時にそれぞれ対応した電流
値でステッピングモ−タ3を駆動できる。これにより、
ステッピングモ−タ3に過剰な電流が供給されることが
防止され、過度の昇温が防止される。これにより、ステ
ッピングモ−タ3における電気的或は機械的な特性の低
下を防止することができる。さらに、この点において、
ステッピングモ−タ3における消費電力を低減すること
ができる。
【0022】また、一般にステッピングモ−タ3の駆動
時間が長くなるほど、加速時の時間Tac、定常速度の
時間Tcn、および減速時の時間Tslに関して、Tc
n>Tac=Tslとなる。このとき、本実施例におい
て、加速時、定常回転時、および減速時における各電流
値Iac、Icn、Islに関して、Iac>Icn>
Islとできるため、最も長い駆動時間である定常速度
時に加速時よりも小さい電流値の駆動電流を用いること
ができ、消費電力をさらに抑制することができる。
時間が長くなるほど、加速時の時間Tac、定常速度の
時間Tcn、および減速時の時間Tslに関して、Tc
n>Tac=Tslとなる。このとき、本実施例におい
て、加速時、定常回転時、および減速時における各電流
値Iac、Icn、Islに関して、Iac>Icn>
Islとできるため、最も長い駆動時間である定常速度
時に加速時よりも小さい電流値の駆動電流を用いること
ができ、消費電力をさらに抑制することができる。
【0023】
【発明の効果】本発明のステッピングモータの駆動装置
を用いることにより、下記の効果を奏することができ
る。請求項1の発明の駆動装置において、加速あるいは
減速を行う際に、定常回転速度に対応した適切な速度変
化パタ−ンを採用することができると共に、加速時、定
常回転時、および減速時にそれぞれ対応した電流値でス
テッピングモ−タを駆動できる。これにより、ステッピ
ングモ−タに過剰な電流が供給されることが防止され、
ステッピングモ−タにおける電気的或は機械的な特性の
低下を防止することができると共に、ステッピングモ−
タにおける消費電力を低減することができる。
を用いることにより、下記の効果を奏することができ
る。請求項1の発明の駆動装置において、加速あるいは
減速を行う際に、定常回転速度に対応した適切な速度変
化パタ−ンを採用することができると共に、加速時、定
常回転時、および減速時にそれぞれ対応した電流値でス
テッピングモ−タを駆動できる。これにより、ステッピ
ングモ−タに過剰な電流が供給されることが防止され、
ステッピングモ−タにおける電気的或は機械的な特性の
低下を防止することができると共に、ステッピングモ−
タにおける消費電力を低減することができる。
【0024】請求項2の発明に従えば、請求項1のステ
ッピングモ−タの駆動時間が長くなるほど、加速時の時
間Tac、定常速度の時間Tcn、および減速時の時間
Tslに関して、Tcn>Tac=Tslとなる。この
とき、本発明において、加速時、定常回転時、および減
速時における各電流値Iac、Icn、Islに関し
て、Iac>Icn>Islとできるため、最も長い駆
動時間である定常速度時に加速時よりも小さい電流値の
駆動電流を用いることができ、消費電力をさらに抑制す
ることができる。
ッピングモ−タの駆動時間が長くなるほど、加速時の時
間Tac、定常速度の時間Tcn、および減速時の時間
Tslに関して、Tcn>Tac=Tslとなる。この
とき、本発明において、加速時、定常回転時、および減
速時における各電流値Iac、Icn、Islに関し
て、Iac>Icn>Islとできるため、最も長い駆
動時間である定常速度時に加速時よりも小さい電流値の
駆動電流を用いることができ、消費電力をさらに抑制す
ることができる。
【図1】本発明の一実施例のステッピングモータの駆動
装置1のブロック図である。
装置1のブロック図である。
【図2】駆動装置1に用いられる処理装置2の構成を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図3】本実施例のROM12の記憶内容を説明するグ
ラフである。
ラフである。
1 駆動装置 2 処理装置 3 ステッピングモータ 4、5 コイル 6 コントロール回路 9、10 スイッチング素子 11 マイコン 12 ROM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02P 8/00 Q
Claims (2)
- 【請求項1】複数相のコイルにそれぞれ駆動電流を供給
或は遮断するスイッチング素子を備えるステッピングモ
ータの駆動装置であって、 ステッピングモータの複数の異なる定常回転速度にそれ
ぞれ対応する加速時および減速時の複数の速度変化パタ
−ンと、各複数の異なる定常回転速度およびこれらにそ
れぞれ対応する加速時および減速時の複数の速度変化パ
タ−ンにおける所定以上の回転トルクを発生させる電流
値とを記憶する記憶部と、 該複数の異なる定常回転速度のいずれか一つの定常回転
速度を指定する外部から入力される定常回転速度指令信
号に基づいて、該記憶部に記憶されている該複数の速度
変化パタ−ンと電流値とのいずれか一つを取出し、該取
出された速度変化パタ−ンと電流値とに基づいて、該モ
−タの加速回転、定常回転、および減速回転させるべ
く、該スイッチング素子に駆動制御信号を出力する駆動
制御信号出力部とを備えることを特徴とするステッピン
グモータの駆動装置。 - 【請求項2】前記記憶部に記憶されている電流値は、加
速時、定常時、および減速時の順に小さくなるように選
ばれていることを特徴とする請求項1に記載のステッピ
ングモータの駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22356394A JPH0898595A (ja) | 1994-09-19 | 1994-09-19 | ステッピングモータの駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22356394A JPH0898595A (ja) | 1994-09-19 | 1994-09-19 | ステッピングモータの駆動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0898595A true JPH0898595A (ja) | 1996-04-12 |
Family
ID=16800127
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22356394A Pending JPH0898595A (ja) | 1994-09-19 | 1994-09-19 | ステッピングモータの駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0898595A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7019484B2 (en) | 2004-03-30 | 2006-03-28 | Japan Servo Co., Ltd. | Stepping motor driver |
-
1994
- 1994-09-19 JP JP22356394A patent/JPH0898595A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7019484B2 (en) | 2004-03-30 | 2006-03-28 | Japan Servo Co., Ltd. | Stepping motor driver |
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