JPH089841B2 - 新交通システム用軌道 - Google Patents
新交通システム用軌道Info
- Publication number
- JPH089841B2 JPH089841B2 JP18289992A JP18289992A JPH089841B2 JP H089841 B2 JPH089841 B2 JP H089841B2 JP 18289992 A JP18289992 A JP 18289992A JP 18289992 A JP18289992 A JP 18289992A JP H089841 B2 JPH089841 B2 JP H089841B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- track
- bearing
- steel girder
- cylinder
- elastic material
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Railway Tracks (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴムタイヤを有する複
数の車両を連結して全自動または半自動制御により運行
する交通システムいわゆる新交通システム用の軌道に関
するものである。
数の車両を連結して全自動または半自動制御により運行
する交通システムいわゆる新交通システム用の軌道に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、新交通システム用軌道としては、
図15および図16に示すように、鋼製桁1の上部に、
多数のアンカー部材9を鋼製桁長手方向に間隔をおいて
固定し、前記鋼製桁1の上部にコンクリートを打設して
軌道10を形成した構造のものが知られている。
図15および図16に示すように、鋼製桁1の上部に、
多数のアンカー部材9を鋼製桁長手方向に間隔をおいて
固定し、前記鋼製桁1の上部にコンクリートを打設して
軌道10を形成した構造のものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の新交通シス
テム用軌道の場合、鋼製桁1とこれに固定されたコンク
リート製軌道との熱膨張係数に差があるので、新交通シ
ステム用軌道の使用期間中に、気温変化により鋼製桁1
およびコンクリート製軌道10が伸縮すると、その軌道
10にクラックが生じるという問題がある。
テム用軌道の場合、鋼製桁1とこれに固定されたコンク
リート製軌道との熱膨張係数に差があるので、新交通シ
ステム用軌道の使用期間中に、気温変化により鋼製桁1
およびコンクリート製軌道10が伸縮すると、その軌道
10にクラックが生じるという問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前述の問題を有利に解決
するために、本発明の新交通システム用軌道において
は、鋼製桁1の上部に、コンクリート製軌道中間部固定
用アンカー部材2とそのアンカー部材2から離れた位置
において軌道長手方向に間隔をおいて配置された複数の
軌道ガイド支承部材3とを固定し、その軌道ガイド支承
部材3に、内周に支承突起4を備えている弾性材料製支
承筒5を嵌込し、かつその支承筒5の下端面を鋼製桁1
の上面に直接または間接的に接触するように載置し、前
記軌道ガイド支承部材3における頭部6の下面に係合さ
れる係合ピン7を支承筒5から突出するように支承筒5
に挿通し、前記鋼製桁1の上部にコンクリートを打設し
て軌道8を形成する。
するために、本発明の新交通システム用軌道において
は、鋼製桁1の上部に、コンクリート製軌道中間部固定
用アンカー部材2とそのアンカー部材2から離れた位置
において軌道長手方向に間隔をおいて配置された複数の
軌道ガイド支承部材3とを固定し、その軌道ガイド支承
部材3に、内周に支承突起4を備えている弾性材料製支
承筒5を嵌込し、かつその支承筒5の下端面を鋼製桁1
の上面に直接または間接的に接触するように載置し、前
記軌道ガイド支承部材3における頭部6の下面に係合さ
れる係合ピン7を支承筒5から突出するように支承筒5
に挿通し、前記鋼製桁1の上部にコンクリートを打設し
て軌道8を形成する。
【0005】
【実施例】図6ないし図11は本発明の実施例において
用いられるゴムのような弾性材料からなる弾性材料製支
承筒5を示すものであって、下部小径筒11の上部に上
部大径筒12が一体に連設され、下部小径筒11の下端
部の内周に、多数の支承突起4Aが下部小径筒周囲方向
に間隔をおいて設けられ、上部大径筒12内の上部に、
多数の支承突起4Bが上部大径筒周囲方向に間隔をおい
て設けられ、かつ上部大径筒12の上下方向の中間部
に、その上部大径筒12の直径線の両側においてこれと
平行に延長するピン挿通孔13が設けられている。
用いられるゴムのような弾性材料からなる弾性材料製支
承筒5を示すものであって、下部小径筒11の上部に上
部大径筒12が一体に連設され、下部小径筒11の下端
部の内周に、多数の支承突起4Aが下部小径筒周囲方向
に間隔をおいて設けられ、上部大径筒12内の上部に、
多数の支承突起4Bが上部大径筒周囲方向に間隔をおい
て設けられ、かつ上部大径筒12の上下方向の中間部
に、その上部大径筒12の直径線の両側においてこれと
平行に延長するピン挿通孔13が設けられている。
【0006】図12ないし図14は本発明の実施例にお
いて用いられる鋼製係合ピン7を示すものであって、長
方形断面の鋼製帯板の中間部に半円形の曲げ加工が施さ
れてU字状に形成されている。
いて用いられる鋼製係合ピン7を示すものであって、長
方形断面の鋼製帯板の中間部に半円形の曲げ加工が施さ
れてU字状に形成されている。
【0007】図1ないし図5は、図6ないし図11に示
す弾性材料製支承筒5と、図12ないし図14に示す係
合ピン7とを使用した本発明の実施例に係る新交通シス
テム用軌道を示すものであって、鋼製桁1の上部に、複
数の鋼製軌道中間部固定用アンカー部材2が、桁巾方向
に並べて配置されてスタッド溶接により固着され、多数
の鋼製軌道ガイド支承部材3は、前記アンカー部材2の
桁長手方向の両側において、桁長手方向に間隔をおいて
配置されると共に桁巾方向に複数本配置され、各軌道ガ
イド支承部材3は、鋼製桁1に対しスタッド溶接により
固着されている。
す弾性材料製支承筒5と、図12ないし図14に示す係
合ピン7とを使用した本発明の実施例に係る新交通シス
テム用軌道を示すものであって、鋼製桁1の上部に、複
数の鋼製軌道中間部固定用アンカー部材2が、桁巾方向
に並べて配置されてスタッド溶接により固着され、多数
の鋼製軌道ガイド支承部材3は、前記アンカー部材2の
桁長手方向の両側において、桁長手方向に間隔をおいて
配置されると共に桁巾方向に複数本配置され、各軌道ガ
イド支承部材3は、鋼製桁1に対しスタッド溶接により
固着されている。
【0008】前記鋼製桁1の上面に、防水シート14を
介して電気絶縁シート15が敷設され、前記各軌道ガイ
ド支承部材3に、弾性材料製支承筒5が圧入嵌合され、
各弾性材料製支承筒5における下部の支承突起4Aの先
端部は、軌道ガイド支承部材3における軸部16の下部
に当接され、弾性材料製支承筒5における上部の支承突
起4Bの先端部は、軌道ガイド支承部材3における頭部
6の周面に当接されている。
介して電気絶縁シート15が敷設され、前記各軌道ガイ
ド支承部材3に、弾性材料製支承筒5が圧入嵌合され、
各弾性材料製支承筒5における下部の支承突起4Aの先
端部は、軌道ガイド支承部材3における軸部16の下部
に当接され、弾性材料製支承筒5における上部の支承突
起4Bの先端部は、軌道ガイド支承部材3における頭部
6の周面に当接されている。
【0009】前記弾性材料製支承筒5の下端部は、電気
絶縁シート15に載置され、かつ弾性材料製支承筒5の
上端面に、ゴム板からなる弾性材料製蓋17が接着剤に
より固着され、前記係合ピン7は弾性材料製支承筒5の
ピン挿通孔13に挿通され、前記係合ピン7の中間部
は、軌道ガイド支承部材3の頭部6の下面に接触または
近接して配置され、さらに係合ピン7の両端部は、弾性
材料製支承筒5における上部大径筒12から突出してい
る。
絶縁シート15に載置され、かつ弾性材料製支承筒5の
上端面に、ゴム板からなる弾性材料製蓋17が接着剤に
より固着され、前記係合ピン7は弾性材料製支承筒5の
ピン挿通孔13に挿通され、前記係合ピン7の中間部
は、軌道ガイド支承部材3の頭部6の下面に接触または
近接して配置され、さらに係合ピン7の両端部は、弾性
材料製支承筒5における上部大径筒12から突出してい
る。
【0010】次に鋼製桁1の上部に、各アンカー部材2
および弾性材料製支承筒5を埋込むようにコンクリート
が打設されて、コンクリート製軌道8が形成される。
および弾性材料製支承筒5を埋込むようにコンクリート
が打設されて、コンクリート製軌道8が形成される。
【0011】気温が変化した場合、鋼製桁1および軌道
8は、互いに異なる量だけ伸縮するが、本発明の場合
は、軌道8の中間部がアンカー部材2により鋼製桁1に
固定されているので、軌道8の端部の移動量は、軌道8
全体の伸縮量の約1/2になる。 前記軌道8が鋼製桁
1に対し相対的に移動した場合は、弾性材料製支承筒5
における支承突起4A,4Bが弾性的に変形され、また
鋼製桁1に対する軌道8の浮き上がりは、鋼製桁1に固
定された軌道ガイド支承部材3の頭部6に係合している
係合ピン7により防止される。
8は、互いに異なる量だけ伸縮するが、本発明の場合
は、軌道8の中間部がアンカー部材2により鋼製桁1に
固定されているので、軌道8の端部の移動量は、軌道8
全体の伸縮量の約1/2になる。 前記軌道8が鋼製桁
1に対し相対的に移動した場合は、弾性材料製支承筒5
における支承突起4A,4Bが弾性的に変形され、また
鋼製桁1に対する軌道8の浮き上がりは、鋼製桁1に固
定された軌道ガイド支承部材3の頭部6に係合している
係合ピン7により防止される。
【0012】前記アンカー部材2を鋼製桁1に固定する
場合、その固定位置は、コンクリート製軌道の長手方向
の中央位置であってもよく、あるいはほぼ中央位置であ
ってもよい。
場合、その固定位置は、コンクリート製軌道の長手方向
の中央位置であってもよく、あるいはほぼ中央位置であ
ってもよい。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、鋼製桁1の上部に、コ
ンクリート製軌道中間部固定用アンカー部材2とそのア
ンカー部材2から離れた位置において軌道長手方向に間
隔をおいて配置された複数の軌道ガイド支承部材3とを
固定し、その軌道ガイド支承部材3に、内周に支承突起
4を備えている弾性材料製支承筒5を嵌込し、かつその
支承筒5の下端面を鋼製桁1の上面に直接または間接的
に接触するように載置し、前記軌道ガイド支承部材3に
おける頭部6の下面に係合される係合ピン7を支承筒5
から突出するように支承筒5に挿通し、前記鋼製桁1の
上部にコンクリートを打設して軌道8を形成したので、
鋼製桁1と軌道8とを独立して伸縮させることができ、
そのため前記従来のモノレール用軌道のように軌道8に
クラックが生じるのを防止することができ、かつ軌道8
の中間部がアンカー部材2により鋼製桁1に固定されて
いるので、軌道8の端部の移動量を、軌道8全体の伸縮
量の約1/2にすることができ、そのため軌道8の鋼製
桁1に対する相対的な移動量を少なくして、支承突起4
の弾性変形量を少なくできるので、小型の弾性材料製支
承筒5を使用することができ、さらに軌道ガイド支承部
材3の頭部6の下面に係合される係合ピン7によって、
鋼製桁1に対する軌道8の浮き上がりを防止することが
できる。
ンクリート製軌道中間部固定用アンカー部材2とそのア
ンカー部材2から離れた位置において軌道長手方向に間
隔をおいて配置された複数の軌道ガイド支承部材3とを
固定し、その軌道ガイド支承部材3に、内周に支承突起
4を備えている弾性材料製支承筒5を嵌込し、かつその
支承筒5の下端面を鋼製桁1の上面に直接または間接的
に接触するように載置し、前記軌道ガイド支承部材3に
おける頭部6の下面に係合される係合ピン7を支承筒5
から突出するように支承筒5に挿通し、前記鋼製桁1の
上部にコンクリートを打設して軌道8を形成したので、
鋼製桁1と軌道8とを独立して伸縮させることができ、
そのため前記従来のモノレール用軌道のように軌道8に
クラックが生じるのを防止することができ、かつ軌道8
の中間部がアンカー部材2により鋼製桁1に固定されて
いるので、軌道8の端部の移動量を、軌道8全体の伸縮
量の約1/2にすることができ、そのため軌道8の鋼製
桁1に対する相対的な移動量を少なくして、支承突起4
の弾性変形量を少なくできるので、小型の弾性材料製支
承筒5を使用することができ、さらに軌道ガイド支承部
材3の頭部6の下面に係合される係合ピン7によって、
鋼製桁1に対する軌道8の浮き上がりを防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る新交通システム用軌道を
示す平面図である。
示す平面図である。
【図2】図1のA−A線拡大断面図である。
【図3】図1のB−B線拡大断面図である。
【図4】図2の一部を拡大して示す縦断側面図である。
【図5】図3の一部を拡大して示す縦断正面図である。
【図6】弾性材料製支承筒を示す正面図である。
【図7】弾性材料製支承筒を示す側面図である。
【図8】弾性材料製支承筒を示す平面図である。
【図9】弾性材料製支承筒を示す底面図である。
【図10】図6のC−C線断面図である。
【図11】図7のD−D線断面図である。
【図12】係合ピンを示す平面図である。
【図13】係合ピンを示す側面図である。
【図14】係合ピンを示す正面図である。
【図15】従来の新交通システム用軌道を示す平面図で
ある。
ある。
【図16】従来の新交通システム用軌道を示す縦断側面
図である。
図である。
1 鋼製桁 2 アンカー部材 3 軌道ガイド支承部材 4 支承突起 5 弾性材料製支承筒 6 頭部 7 係合ピン 8 コンクリート製軌道 9 アンカー部材 10 コンクリート製軌道 11 下部小径筒 12 上部大径筒 13 ピン挿通孔 14 防水シート 15 電気絶縁シート 16 軸部 17 弾性材料製蓋
Claims (1)
- 【請求項1】 鋼製桁1の上部に、コンクリート製軌道
中間部固定用アンカー部材2とそのアンカー部材2から
離れた位置において軌道長手方向に間隔をおいて配置さ
れた複数の軌道ガイド支承部材3とを固定し、その軌道
ガイド支承部材3に、内周に支承突起4を備えている弾
性材料製支承筒5を嵌込し、かつその支承筒5の下端面
を鋼製桁1の上面に直接または間接的に接触するように
載置し、前記軌道ガイド支承部材3における頭部6の下
面に係合される係合ピン7を支承筒5から突出するよう
に支承筒5に挿通し、前記鋼製桁1の上部にコンクリー
トを打設して軌道8を形成した新交通システム用軌道。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18289992A JPH089841B2 (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 新交通システム用軌道 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18289992A JPH089841B2 (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 新交通システム用軌道 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH062303A JPH062303A (ja) | 1994-01-11 |
JPH089841B2 true JPH089841B2 (ja) | 1996-01-31 |
Family
ID=16126332
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18289992A Expired - Lifetime JPH089841B2 (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 新交通システム用軌道 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH089841B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102397993B (zh) * | 2010-09-07 | 2013-04-03 | 上海华新合金有限公司 | 空调压缩机曲轴生产工艺 |
-
1992
- 1992-06-18 JP JP18289992A patent/JPH089841B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH062303A (ja) | 1994-01-11 |
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