JPH089814Y2 - 硬貨のゲート機構 - Google Patents

硬貨のゲート機構

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JPH089814Y2
JPH089814Y2 JP1988097029U JP9702988U JPH089814Y2 JP H089814 Y2 JPH089814 Y2 JP H089814Y2 JP 1988097029 U JP1988097029 U JP 1988097029U JP 9702988 U JP9702988 U JP 9702988U JP H089814 Y2 JPH089814 Y2 JP H089814Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、移送通路上の硬貨をゲートの開閉によって
移送通路に形成された開口部から落下させる硬貨のゲー
ト機構に関する。
「従来の技術」 従来、この種の硬貨のゲート機構としては、移送通路
上の硬貨を、該移送通路の上方に配設されたベルト等の
搬送体により移送すると共に、この硬貨の真偽判別に基
づいて、上記移送通路に設けられた排除口から上記硬貨
を排除するための偽貨排除部材を上記排除口部に設けた
ものが知られている(特開昭59−172090号公報参照)。
そして、この偽貨排除部材は、移送通路(板体)の排除
口(切欠開口)に該移送通路と同一平面上に架設された
2枚の板片と、この板片の後端を板体に回動自在に支持
し駆動機構にて回転される支軸とにて形成されている
(上記公報記載の第7図と第8図参照)。
「考案が解決しようとする課題」 しかしながら、上記のように構成された従来の硬貨の
ゲート機構にあっては、移送通路の上方に配設された搬
送体を回避するために、2枚の板片の間(移送通路の中
央部)では、排除口に連通するスリットが形成されてし
まい、従って、該排除口上を通過する小径硬貨が上記ス
リットから落下するおそれがあった。
本考案は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目
的とするところは、移送通路上そのまま搬送させるかあ
るいは移送通路の開口部から落下させるかの振り分けを
確実に行なうことができ、誤って硬貨が開口部から落下
することが防止できる硬貨のゲート機構を提供すること
にある。
「課題を解決するための手段」 上記目的を達成するために本考案は、硬貨を移送する
移送通路の途中に、硬貨を排除するための開口部と、該
開口部を開閉するゲートとが設けられた硬貨のゲート機
構において、 上記ゲートは、移送通路の直下でかつ開口部の硬貨移
送方向の上流側に位置する軸を中心として揺動自在に設
けられ、移送通路に接続される硬貨通路が内部に形成さ
れた筒状体であって、 上記ゲートの硬貨通路は、一定の間隔をおいて配置さ
れた上板と下板との間に設けられ、開口部が閉鎖されて
いる場合に下板と移送通路とが同一平面を形成し、開口
部が開放されている場合に軸を中心として下方に揺動す
るものであり、 上記ゲートの上板中央部には、移送通路の上面に沿っ
て硬貨を搬送する搬送ベルトを位置させる切欠が形成さ
れていることを特徴とする。
「作用」 本考案は、硬貨を移送する移送通路の途中に、硬貨を
排除するための開口部と、該開口部を開閉するゲートと
が設けられた硬貨のゲート機構であって、該ゲートは、
移送通路の直下でかつ開口部の硬貨移送方向の上流側に
位置する軸を中心として揺動自在に設けられ、移送通路
に接続される硬貨通路が内部に形成された筒状体であ
り、更に、ゲートの硬貨通路は、一定の間隔をおいて配
置された上板と下板との間に設けられ、開口部が閉鎖さ
れている場合に下板と移送通路とが同一平面を形成し、
開口部が開放されている場合に軸を中心として下方に揺
動するように構成されたものであるので、ゲートが下方
に揺動した開口部の開放時において、移送通路に沿って
搬送された硬貨がゲートの下板上を滑って開口部内に振
り分けられる。
そして、このとき、下板の上方には一定の間隔をおい
て上板が設けられているので、移送通路に沿って直進し
ようとする硬貨の前端部は、この上板に案内されつつ下
板上に導かれることになり、これにより移送通路上の硬
貨を開口部に確実に振り分けることができる。
また、本考案のゲート機構は、筒状体を形成するゲー
トの上板と下板とによって硬貨を開口部内に案内すると
ともに、該ゲートの上板中央部に、硬貨を搬送する搬送
ベルトを位置させる切欠を形成したものであるので、従
来のように、ゲートに小径硬貨の落下原因となるスリッ
トが下板側に形成されることが無い。
「実施例」 以下、第1図ないし第14図に基づいて本考案の一実施
例を説明する。
第1図は本考案の硬貨入出金機の一例を示す側面構成
概略図であり、この硬貨入出金機は、上部機体1におお
われ上方に開放可能な上部機構部2と、この上部機構部
2の下方であって前方側に開放可能に設けられ、かつ前
面扉3及び機体4におおわれた前部機構部5と、上記上
部機構部2の下方であって前部機構部5の後方及び側方
に設けられた後部・側部機構部7と、この後部・側部機
構部7の後方に設けられ、かつこれらの機構部2,5,7に
給電すると共に、これらの機構部2,5,7の制御を行なう
制御・電源機構部8とから構成されている。
上記上部機構部2は、第3図に示すように、入金口20
から投入された硬貨を一枚ずつ分離して送出する硬貨分
離供給機構21と、この硬貨分離供給機構21から分離供給
された硬貨を移送するために、両側を一対のガイドプレ
ート23で案内され、かつ直角に折曲された判別計数通路
22と、この判別計数通路22の入口端と湾曲部との間に設
けられ、かつ上記硬貨の金種判別及び計数を行なう判別
計数センサ24と、上記判別計数通路22の湾曲部と出口端
との間において、該判別計数通路22の両側部に設けら
れ、かつ移動中の硬貨を検出する一対のニアフィードセ
ンサ25と、これらのニアフィードセンサ25から所定距離
離間して上記判別計数通路22の出口端寄りの両側部に設
けられ、かつ硬貨を検出する一対のタイミングセンサ26
と、上記判別計数通路22の出口端に隣接して設けられ、
かつ上記両センサ25,26の硬貨検出信号に応じて、ゲー
ト27aを開閉するゲート開閉機構27と、このゲート開閉
機構27に隣接して設けられた、かつ硬貨を直角に方向転
換できるように、両側を一対のガイドプレート28aで案
内されると共に、湾曲して形成された選別貯留通路28
と、上記各通路22,28の上方に設けられ、かつ各通路22,
28上の硬貨を搬送する上方搬送体29(第4図参照)とを
主体として構成されている。
そして上記硬貨分離供給機構21は、中央開口部が入金
口20とされているホッパーライナー21aの下方に回転円
盤21bが設置されたもので、この回転円盤21b上に投下さ
れた硬貨が回転円盤21bと取込みローラ29aとの回転によ
り一枚ずつ分離されて上記判別計数通路22上に送出され
るようになっている。また、上記ゲート開閉機構27は、
第3図と第11図と第12図に示すように、上記両通路22,2
8の間にシュート口27bが設けられ、このシュート口27b
を開閉する上記ゲート27aが、上記判別計数通路22の出
口端の下方に回動自在に設けた軸27cに支持され、かつ
この軸27cの一端にゲート回動レバー27dが連絡されると
共に、このゲート回動レバー27dにリンク27eを介して開
閉ソレノイド27fのプランジャがピン結合により連結さ
れる一方、上記ゲート27aの自由端の下方にシュート27g
が設けられたものである。上記ゲート27aは、上下に間
隔をおいて設けられた上板Uと下板Sとの間を硬貨通路
とする角筒状に構成され、かつゲート27aの上板Uの中
央には、上記上方搬送体29の二次加速ベルト29eを回避
するために移送方向に沿って切欠27hが形成されてい
る。そして、上記ゲート27aは、上記開閉ソレノイド27f
の操作によって、上記両通路22,28と同一高さにある硬
貨通路(内面)を、水平状態から移送方向に向かって下
方に傾斜させるように構成されている。
さらに、上記選別貯留通路28には、硬貨を径の小さい
順に落とし込むための複数(第3図において6個)の選
別口28bが一方の側部(第3図において下方の側部)に
寄った状態でそれぞれ形成されている。また、上記上方
搬送体29は、上記硬貨分離供給機構21から送り出された
硬貨を判別計数通路22側に引き込む上記取込みローラ29
aと、該判別計数通路22の入口端から湾曲部にかけて硬
貨を加速して搬送するために、プーリ29bに巻き掛けら
れた一次加速ベルト29cと、判別計数通路22の湾曲部か
らゲート開閉機構27を介して選別貯留通路28の入口端に
かけて硬貨をさらに加速して搬送するために、プーリ29
dに巻き掛けられた二次加速ベルト29eと、選別貯留通路
28の直線部において、硬貨を一方の(第3図において下
方の)ガイドプレート28a側に押し付けながら搬送する
ために、プーリ29fに巻き掛けられた選別ベルト群29gと
から構成されている。
なお、上記ゲート開閉機構27にあっては、第12図に示
すように、ゲート27aが下方に傾斜した状態において、
ゲート27aの上部内面と上記二次加速ベルト29eと交差位
置と、ゲート傾斜開始位置(ゲート基端位置)との距離
dが少なくとも搬送硬貨の最大直径より大きく設定され
ている。
上記前部機構部5は、第5図と第9図に示すように、
所定距離離間して互いに平行に配置された一対の前部側
板50と、これらの前部側板50間にさし渡された第1フレ
ーム51と、上記各選別口28bの下方にそれぞれ設けられ
た選別シュート52と、これらの選別シュート52に対向し
て配置され、かつ上記第1フレーム51に係止された一時
貯留筒53と、これらの一時貯留筒53内の硬貨を支持し、
上昇させる硬貨支持機構54と、上記各一時貯留筒53の上
方にあって、上記両前部側板50に回転自在に設けたロー
ラ回動軸55にそれぞれ取付けられた繰出ローラ56と、上
記第1フレーム51の下方に設けられた取付板57及び第1
フレーム51の上方において前部側板50間にさし渡された
取付板58にそれぞれ取付けられた各一対のフォトセンサ
59,60と、上記第1フレーム51の上方にそれぞれ設けら
れ、かつ上記後部・側部機構部7の出金筒70cを押え付
ける板バネ61と、同じく第1フレーム51の上方にそれぞ
れ設けられ、かつ該出金筒70c内に硬貨を案内するコイ
ンガイド板62と、上記一時貯留筒53の前方において、上
記両前部側板50間にさし渡され、かつ上記一時貯留筒53
の環状の溝53cの前部に嵌合して一時貯留筒53を支える
第2フレーム63と、この第2フレーム63の上部に取付け
られた第1返却シュート64と、上記硬貨支持機構54の昇
降軸54mと係合して該昇降軸54mを上端位置に停止させる
係止機構65とを主体として構成されている。そして、上
記一時貯留筒53の上部には、上記ローラ回動軸55に平行
に一対の透過孔53aが形成されており、これらの透過孔5
3a間を結ぶ延長線上において上記前部側板50を貫通して
一対のフル検知センサ66,67が設けられている。該フル
検知センサ66,67は、一時貯留筒53のいずれかが上端ま
で一杯になった異常事態を検知するものである。
また、上記硬貨支持機構54は、上記一時貯留筒53内を
昇降する支持板54aと、この支持板54aを支え、かつ一時
貯留筒53に形成したアームスリット53bに沿って上下動
する支持板アーム54bと、この支持板アーム54bの平面視
L字状の下部に取付けられ、かつ上記第2フレーム63の
上下部間に立設した固定軸54cに嵌合された昇降ブロッ
ク54dと、上記支持板アーム54bのL字状の下部前面に取
付けられ、かつ上記第2フレーム63に形成したポストス
リット63aに沿って昇降するブロックポスト54eと、これ
らのブロックポスト54eによって下方から支えられ、か
つ上記第2フレーム63の前方側に配置された昇降板54f
と、上記支持板アーム54bに回転自在に設けられたプー
リ54gと、上記支持板アーム54bに取付けられたブロック
ピン54hと、上記昇降板54fに取付けられ、かつ上記第2
フレーム63のピンスリット63bを挿通して支持板アーム5
4b側に突出した昇降板54iと、これらのピン54h,54i間に
取付けられ、かつ上記プーリ54gに巻き掛けられたコイ
ルスプリング54jと、上記昇降板54fの両端にそれぞれ取
付けられたL字状のローラ取付板54kと、該両ローラ取
付板54kの内方側に回転自在に設けられ、かつ上記両前
部側板50に形成したローラガイドスリット50aに沿って
上下動する上下一対ずつの昇降ガイドローラ54lと、上
記各ローラ取付板54kの外方側にそれぞれ設けられ、か
つ上記後部・側部機構部7の昇降レバー73jと係合する
上記昇降軸54mとから構成されている。そして、上記支
持板54aには、第9図と第14図に示すように、上端位置
用透過孔54n及び下端位置用透過孔54pが所定距離離間し
て形成されている。なお、これらの透過孔54n,54pは、
第9図において、6個並んで配置された支持板54aのう
ち右側の5個についてはU字形の切欠状に形成され、か
つ、左側の1個の支持板54aについては丸孔状に形成さ
れている。さらに、上記各フォトセンサ59,60は、上記
支持板54aが上端位置にある場合の上端位置用透過孔54n
と、支持板54aが下端位置にある場合の下端位置用透過
孔54pとを結んだ直線上に設置されており、その光軸は
鉛直方向に対して所定角度傾斜して配置されている。さ
らにまた、上記前面扉3は、その下端に設けた軸30を上
記機体4の軸孔に装着することにより、この軸30を中心
にして上下方向に回動自在に設けられており、かつ前面
扉3の内部には、上下に第2返却シュート32及び第3返
却シュート32がそれぞれ配設されている。そして、上記
第1,第2,第3返却シュート64,31,32により、上記一時貯
留筒53の上方から出金口10に至る第1返却通路11が構成
されている。また、上記前面扉3と前部側板50の上部と
の間には、く字状の連結板68がピン結合により回動自在
に連結されている。
上記係止機構65は、ロックプレート65aに一対の長孔
状のガイドスリット65bが形成され、かつこれらのガイ
ドスリット65bに、上記各前部側板50に取付けた一対の
ガイド軸65cが装着されることにより、上記ロックプレ
ート65aが各前部側板50に水平方向に所定範囲内移動自
在に設けられると共に、上記ロックプレート65aの下部
フック65dを上記前部側板50のローラガイドスリット50a
側に突出させるロッドバネ65eが上記前部側板50とロッ
クプレート65aとの間に設けられる一方、上記ロックプ
レート65aを前方側(前面扉3側)に押し出すロックオ
ープナー65fが、該ロックプレート65aに対向して上記後
部・側部機構部7側に設けらたものである。そして、通
常時(運転時)には、上記ロックオープナー65fがロッ
クプレート65aをロックバネ65eの付勢力に抗して前方側
に押し出すことにより、ロックプレート65aの下部フッ
ク65dが上記前部側板50のローラガイドスリット50aから
退避すると共に、後述の前部機構部5の開放時には、上
記ロックバネ65eによってロックプレート65aの下部フッ
ク65dが上記ローラガイドスリット50a側に突出して、上
記硬貨支持機構54の昇降軸54mに係合し得るようになっ
ている。
上記後部・側部機構部7は、上記一時貯留筒53内の硬
貨を受け入れて、必要に応じて払い出す出金機構70と、
上記前部機構部5との間に設けられ、かつこの前部機構
部5を回動自在に支持する連結機構71と、上記ゲート開
閉機構27のシュート口27bから投入された硬貨を一括貯
留する一括貯留機構72と、上記前部機構部5の繰出ロー
ラ56、支持板54及び一括貯留機構72の一括貯留バスケッ
ト72aをそれぞれ作動させる駆動機構73とを備えたもの
である。
上記出金機構70にあては、上記両前部側板50の後方で
あって、所定距離離間して互いに平行に配置された一対
の後部側板70a間に、複数(第9図において6個)の角
形の出金筒ベース70bが一列状に並んで設けられてい
る。これらの出金筒ベース70b上には、円筒状の筒本体7
0sが、上記各一時貯留筒53の後方において嵌着され出金
筒70cが構成されている。そして、各出金筒70cの下方に
は、底板ベース70dに支持された一対の底板70eが取付け
られており、かつこれらの底板70eと出金筒70との間に
は、硬貨の投出口70fが形成されていると共に、この投
出口70fから一枚ずつ硬貨を前部下方の出金口10に払い
出す払出装置74が上記出金筒ベース70bに付設されてい
る。また、上記各出金筒ベース70bには、各金種別に異
なる位置にセットピン70gが取付けられている一方、上
記両後部側板70a間に取付けられたセット軸70hには、上
記各セットピン70gに対応する位置にそれぞれセット溝7
0iが形成されており、上記各セットピン70gとセット溝7
0iとによって、各出金筒70cが金種別に誤りなく所定位
置に機体上方から着脱可能にセットされるようになって
いる。さらに、上記投出装置74は、第5図に示すよう
に、ソレノイド取付板74aに固定されたソレノイド74b
と、このソレノイド74bのプランジャピン結合によって
連結されたリンク74cと、このリンク74cにピン結合によ
って連結された押出板保持具74dと、この押出板保持具7
4dに形成した長孔74eに嵌め込まれた一対のピン74fを有
し、かつ上記押出板保持具74dに水平方向に移動自在に
支持された硬貨押出板74gと、上記硬貨押出板74gの下部
を押し出す特記74hを備え、かつ回動軸74iに支持された
押出板進退カム74jと、上記硬貨押出板74gの前方側のピ
ン74fと押出板保持具74dのピン74kとの間に設けられ、
かつ上記硬貨押出板74gを後方側に戻すスプリング74l
と、上記押出板保持具74dの下端とバネベース74mとの間
に設けられ、該押出板保持具74dを下方に付勢する下方
付勢用バネ74hとを具備し、かつ、投出駆動源74pとその
駆動軸74qに装着された駆動プーリ74rとプーリ74sと上
記回動軸74iに装着された伝達プーリ74tとベルト74uと
によって、該回動軸74iを中心にして上記押出板進退カ
ム74jを第5図において反時計回りに回転させることに
より、上記硬貨押出板74gが上記両底板70eの間を通って
前方側に突き出されるようになっている。
また、上記ソレノイド取付板74aとセンサ取付板70jと
には、出金筒70c内の硬貨残量が少なくなったことを検
知する一対のニアエンド検知センサ70k,70lが互いに対
向して設けられており、これらのニアエンド検知センサ
70k,70l間を結ぶ光軸は、上記出金筒ベース70bに対向配
置された一対の透過孔70m及び底板ベース70dを透過する
ように設定されている。さらに、上記センサ取付板70j
には、投出硬貨を計数する投出計数センサ70nが取付け
られている。さらにまた、上記各出金筒70cの上部に
は、上記セット軸70hに平行に一対の透過孔70pが形成さ
れており、これらの透過孔70p間を結ぶ延長線上におい
て、上記後部側板70aを貫通して一対のフル検知センサ7
0q,70rが設けられている。該フル検知センサ70q,70r
は、上記出金筒70cのうちいずれかが上端まで一杯にな
った異常状態を検知するものである。
上記連結機構71は、第7図と第8図に示すように、両
後部側板70aにそれぞれ一対の軸受板71aがビス止され、
これらの軸受板71aに、上記各前部側板50を支持する開
閉軸71bが回動自在に設けられ、かつ上記各側板50,70a
の上部間に、菱形状の突起71cとこの突起71cに係合する
凹所71dとからなるローラキャッチ機構71eが設けられる
と共に、第8図に示すように、一方の後部側板70aに取
付けられた軸71fを長孔の一端に回動自在に装着した開
放ストッパー71gが、上記前部側板50に取付けられた軸7
1hを上記長孔に沿って摺動自在に設けた状態で、上記両
側板70a,50間に設けられたもので、上記フローキャッチ
機構71eの係止状態を解除すると、前部側板50は、上記
開閉軸71bを中心にして、上記開放ストッパー71gの長孔
に沿って上記軸71hが該長孔の他端に達するまでの範囲
において、前方側に開放(回動)されるようになってい
る。
上記一括貯留機構72は、第13図に示すように、上記上
部機構部2のシュート27gの下方において回動軸72bに支
持された上記一括貯留バスケット72aと、この一括貯留
バスケット72aの左下方に設けられ、かつ一括貯留バス
ケット72a内の硬貨を出金口10に導く第4返却シュート
(第2返却通路)72cと、上記一括貯留バスケット72aの
右下方に載置され、かつガイド板72dに案内された一括
貯留バスケット72a内の硬貨を収納すると共に、ロック
ユニット72eを備えた着脱式金庫72fとから構成されてい
る。
上記駆動機構73は、第7図と第8図に示すように、機
体4内に載置された主駆動源73aの駆動軸73bに駆動ギア
73cが装着され、この駆動ギア73cに伝達ギア73dが噛合
されている。そして、この伝達ギア73dの軸に装着され
たプーリ73eと上記一方の前部側板50(第7図参照)の
下部に回転自在に支持されたプーリ50bとの間にベルト7
3fが巻き掛けられており、このプーリ50bの軸に装着さ
れたプーリ50cと上記ローラ回動軸55に装着されたプー
リ50dとの間にベルト50eが巻き掛けられている。また、
上記伝達ギア73dには変速ギア群73gが連結され、この変
速ギア群73gの出力軸73hには一対の昇降レバーカム73i
が装着されている。これらの昇降レバーカム73iは、第
8図に示すように、線対称な上下一対のカム面を有する
ものであり、このカム面に、く字状の上記昇降レバー73
jの一端に設けたコロ73kが当接されている。そして、昇
降レバー73jの他端は上記硬貨支持機構54の昇降軸54mを
下方から支えると共に、上記各後部側板70aに各々取付
けたレバー軸73lに、上記昇降レバー73jの折曲部が上下
方向に回動自在に設けられている。
さらに、上記出力軸73hには、第8図に示すように、
伝達ギア73mが装着されており、この伝達ギア73mには、
伝達ギア73nを介して、伝達ギア73pが連結されている。
そして、伝達ギア73pの軸に装着されたベベルギア73qに
は、ベベルギア73rが噛合されており、このベベルギア7
3rの軸に装着されたバスケット回動ギア73sには、第13
図に示すように、上記一括貯留バスケット72aの回動軸7
2bに装着されたギア72gが噛合されている。
上記のように構成された硬貨入出金機を用いて入金処
理を行なう場合には、まず、ホッパーライナー21aの中
央部の入金口20から硬貨を回転円盤21b上に投下する。
これにより、回転円盤21b上の硬貨は、回転円盤21bの回
転により一枚ずつ分離されて判別計数通路22側に送出さ
れ、取込みローラ29aによって判別計数通路22上に引き
込まれた後、一次加速ベルト29cによって加速搬送され
る。
そして、上記硬貨が判別計数通路22上の判別計数セン
サ24の設置位置まで達すると、該判別計数センサ24によ
って金種判別及び計数が行なわれる。次いで、上記硬貨
が上記一次加速ベルト29cによって判別計数通路22の湾
曲部まで至ると、後続の硬貨との距離を引き離すめに、
二次加速ベルト29eによってさらに加速されながら、出
口端に向かって搬送された後、上記判別計数結果に基づ
いて、上記硬貨を、ゲート開閉機構27のシュート口27b
から落とし込むか、あるいは選別貯留通路28上に送るか
の操作が行なわれる。
この操作は、一対ずつのニアフィードセンサ25及びタ
イミングセンサ26と、ゲート27aの開閉動作とによって
行なうものである。すなわち、上記硬貨の金種におい
て、一時貯留筒53内にまだ所定枚数貯留されていない上
に、一時貯留筒53内の硬貨枚数と出金筒70c内に収納さ
れた硬貨枚数とを加えたものがまだ該出金筒70c内の収
納許容枚数に達していない場合には、上記硬貨がタイミ
ングセンサ26に検出された時点で、開閉ソレノイド27f
を作動させることにより、リンク72e、ゲート回動レバ
ー27dを介して、軸27cを中心にしてゲート27aを回動さ
せ、水平状態にする。これによって、上記硬貨はゲート
27aの内面を通って選別貯留通路28内に円滑に移送され
る。この際、上記硬貨がタイミングセンサ26に検出され
た時点で、後続の硬貨が、ニアフィードセンサ25によっ
て検出されていた場合には、両硬貨間の距離が所定値以
下(ニアフィード状態)と判定される。そして、この後
続の硬貨の金種において、一時貯留筒53内に所定枚数の
硬貨が収納されていて、収納する余裕がない場合、ある
いは一時貯留筒53内の貯留硬貨を加えた出金筒70c内の
硬貨枚数が許容枚数に達しており、収納する余裕がない
場合には、上記後続の硬貨を確実にシュート口27bから
落とし込む必要があるため、上記先行する硬貨もシュー
ト口27bから落とし込む操作を行なう。従って、この場
合には、上記先行する硬貨がタイミングセンサ26に検出
された時点(後続の硬貨がニアフィードセンサ25に検出
されていた場合)において、開閉ソレノイド27fを作動
させることにより、ゲート27aを軸27cを中心にして下方
に傾斜させる。この結果、上記二枚の硬貨は、筒状のゲ
ート27aの下部内面に沿って円滑に落下し、シュート口2
7bから落下する。ここで、上記ゲート27aはその上部中
央に硬貨の移送方向に沿って切欠27hが形成されている
から、ゲート27aの開閉動作にかかわらず、二次加速ベ
ルト29eは上記切欠27h内を移動し、従って、ゲート27a
と二次加速ベルト29eとが接触干渉することがない。ま
た、上記先行する硬貨は、すでに、選別貯留通路28側に
移送されたものとして制御部において計数記憶されてい
るため、シュート口27bから落とし込んだ段階で上記記
憶枚数を一枚減じておく。
一方、先行する硬貨の金種において、一時貯留筒53内
に収納する余裕がない場合、あるいは出金筒70c内に収
納する余裕がない場合には、当該硬貨がタイミングセン
サ26に検出された時点で、開閉ソレノイド27fによって
ゲート27aが下方に傾斜して、この硬貨はシュート口27b
から落とし込まれる。この場合、上記時点において、後
続の硬貨がニアフィードセンサ25が検出されていると、
ニアフィード状態と判定され、この後続の硬貨が選別貯
留通路28上に送られる予定のものであっても、先行する
硬貨と同様シュート口27bから落とし込まれる。これ
は、ニアフィード状態において、ゲート27aを水平状態
に戻そうとすると、後続の硬貨の移送が円滑にいかず、
ジャムが発生するおそれがあるためである。また、この
際、上記硬貨が本来選別貯留通路28上に送られるもので
あった場合には、すでに制御部において選別貯留通路28
側に送られたものとして計数記憶されているため、シュ
ート口27bから落とし込んだ段階で、上記記憶枚数を一
枚減じげおく。
ここで、上記ゲート開閉機構27においては、ゲート27
aが下方に傾斜した状態で(第12図参照)、ゲート27aの
上板Uの内面と二次加速ベルト29eとの交差位置と、ゲ
ート傾斜開始位置(ゲート基端位置)との距離dが少な
くとも搬送硬貨の最大直径よりも大きく設定されている
から、ゲート27aの下板Sの内面に沿って滑動する硬貨
は、二次加速ベルト29eとゲート27aとの間に挟まれるこ
とがなく、円滑に移動して、シュート口27bから落下
し、シュート27gに導かれて一括貯留バスケット72a内に
収納される。また、ゲート27aが水平状態にされている
場合には、二次加速ベルト29eによって加速搬送されて
いる硬貨は、ゲート27aの内面上を移送されて、確実に
選別貯留通路28上に送り出され、シュート口27bから落
下することはない。
次いで、上記選別貯留通路28上に送られた硬貨は、選
別ベルト群29gによって、選別貯留通路28の直線部にお
いて、一方の(第3図において、下方の)ガイドプレー
ト28a側に押し付けられながら移送されていく。従っ
て、上記硬貨は、上記直線部において、一方の側部に寄
った状態で、順次、幅が広くなるように形成された6個
の選別口28bを通貨するにつれて、該硬貨の直径に対応
する選別口28bに落とし込まれ、この選別口28bの下方に
設けられた選別シュート52に導かれて、一時貯留筒53内
に収納される。
このようにして、入金口20から投入された全ての硬貨
は、判別計数センサ24によって金種判別、及び計数が行
なわれた後、各金種とも一時貯留筒53内に収納可能でか
つ出金筒70c内に収納可能な枚数だけ選別貯留通路28上
から各一時貯留筒53内に収納されると共に、残りの硬貨
は全て一括貯留バスケット72a内に収納されるから、必
要な枚数だけが選別貯留通路28上に送られ、従って、選
別時のジャム、誤選別等の不具合の発生が極力抑制され
る。
続いて、全ての入金硬貨が一時貯留筒53あるいは一括
貯留バスケット72aに収納された状態で、この入金引取
が承認された場合には、各一時貯留筒53内の硬貨をそれ
ぞれ出金筒70c内に移すと共に、一括貯留バスケット72a
内の硬貨を着脱式金庫72f内に収納する。すなわち、第
7図において、主駆動源73aを駆動して、駆動軸73bを駆
動ギア73cとともに反時計回りに回転させると、伝達ギ
ア73d、プーリ73e、ベルト73f、プーリ50b,50c、ベルト
50e、プーリ50dを介して、ローラ回動軸55及び繰出ロー
ラ56が時計回りに回転する。一方、上記伝達ギア73dが
時計回りに回転することにより、変速ギア群73gを介し
て、出力軸73hが時計回りに回転するから、出力軸73hに
装着された一対の昇降レバーカム73iがそれぞれ同方向
に回転する(第7図において時計回りに、かつ第8図に
おいて反時計回りに回転する)。この結果、上記各昇降
レバーカム73iのカム面にコロ73kを介して接触している
一対の昇降レバー73jがレバー軸73lを中心にして回動し
て、各昇降レバー73jの他端が昇降軸54mを上方に持ち上
げていく。これにより、ローラ取付板54kは、一対の昇
降ガイドローラ54lを前部側板50のローラガイドスリッ
ト50aに沿って移動させながら上昇していき、これらの
ローラ取付板54kの上昇に伴って、昇降板54fが上昇して
いく。従って、この昇降板54fの昇降板ピン54iに固定さ
れたコイルスプリングjの端部が上方に引き上げられる
から、該昇降板ピン54iとブロックピン54hとの間におい
てプーリ54gに巻きかけられたコイルスプリング54jがプ
ーリ54gを持ち上げ、これによって、プーリ54gとともに
支持板アーム54b、昇降ブロック54d、ブロックポスト54
eが一体となって固定軸54cに沿って上昇していき、上記
支持板アーム54bに支持された支持板54aも、一時貯留筒
53内を上昇していく。
以上のように、上記繰出ローラ56が、第5図におい
て、反時計回りに回転すると共に、一時貯留筒53内を支
持板54aが上昇することにより、一時貯留筒53内に収納
されていた硬貨は順次押し上げられて、右方に送られ、
コインガイド板62に案内されながら出金筒70c内に収納
される。この場合、硬貨が一枚ずつ一時貯留筒53内から
出金筒70c内に移されるにつれて、一時貯留筒53内の硬
貨が上下方向に振動するが、この振動は、上記プーリ54
gに巻き掛けられたコイルスプリング54jによって吸収さ
れるから、硬貨の移動はスムーズに行なわれる。
また、上記出力軸73hが、第8図において反時計回り
に回転するにつれて、伝達ギア73m,73n,73p、ベベルギ
ア73q,73rを介して、バスケット回動ギア73sが、第13図
において反時計回りに回転するから、ギア72gを介して
回動軸72bが時計回りに回動して、一括貯留バスケット7
2aが右方に傾き、一括貯留バスケット72a内の硬貨が着
脱式金庫72f内に収納される。
さらに、全ての入金硬貨が一時貯留筒53あるいは一括
貯留バスケット72aに収納された状態で、この入金取引
が承認されなかった場合には、上記主駆動源73aを駆動
して、第7図において、駆動軸73bを駆動ギア73cととも
に時計回りに回転させる。これにより、上述した承認さ
れた場合と逆に、一括貯留バスケット72aが第13図にお
いて反時計回りに回動して、一括貯留バスケット72a内
の硬貨を第4返却シュート72c上に払い出すから、この
硬貨は第4返却シュート72cを介して出金口10に載置さ
れているカルトン12内に収容される。これと共に、繰出
ローラ56が第5図において時計回りに回転する一方、各
昇降レバーカム73iが、第7図において反時計回り(第
8図において時計回り)に回転する。この場合、上記各
昇降レバーカム73iには、線対称に一対のカム面が形成
されているから、上述した承認された場合のカム面とは
反対側のカム面に昇降レバーカム73iのコロ73kが当接す
ることにより、同様にして、昇降レバー73jの他端が、
昇降軸54mとともにローラ取付板54kを持ち上げる。従っ
て、上記繰出ローラ56が、第5図において時計回りに回
転すると共に、支持板54aが一時貯留筒53内を上昇する
から、一時貯留筒53内の硬貨は、順次繰り出されて、第
1返却シュート64を介して、前面扉3内の第2返却シュ
ート31、第3返却シュート32を通って、出金口10のカル
トン12内に収容される。
このようにて、一つの主駆動源73aを用いてこの駆動
軸73bを正逆回転することにより、一時貯留筒53からの
出金筒70cあるいは第1返却通路11への払い出し及び一
括貯留バスケット72aからの着脱式金庫72fあるいは第2
返却通路72cへの送出操作が同時にかる確実に行なわれ
る。また、一時貯留筒53と出金筒70cとを前後に並べて
配置したから、硬貨入出金機の高さを低くすることがで
きる上に、一時貯留筒53と出金筒70cへの硬貨の収容量
を十分に確保することができ、卓上型として取り扱い易
い。さらに、一時貯留筒53からの硬貨の繰り出し操作に
際して、一時貯留筒53内の支持板54aが昇降するが、こ
の支持板54aが下端位置にある場合に、鉛直方向に対し
て斜めに傾いて配置された上下一対のフォトセンサ59,6
0の光軸が、上記支持板54aの下端位置用透過孔54pを透
過することにより、一時貯留筒53内に硬貨がないことが
検知され、一時貯留筒53への硬貨の投入準備が完了した
ことが検出される。次いで、一時貯留筒53内に硬貨が投
入されると、上記光軸が硬貨によって遮ぎられる。そし
て、上述したように、一時貯留筒53内の硬貨を全て払い
出すために支持板54aが上昇していき、上端位置まで達
すると、支持板54a上の硬貨が全て繰り出され、しかも
上記光軸が支持板54aの上端位置用透過孔54nを通過する
から、全ての硬貨が払い出されたことが上記フォトセン
サ59,60によって検出される。なお、一時貯留筒53内に
おいて硬貨が詰まったり、あるいは繰り出し時に立った
りするなどの異常状態が発生した場合には、支持板54a
が所定の上端位置に到達しない。この場合、支持板54a
によって上記光軸が遮ぎられるから、支持板54aが上端
位置にないことが確実に検出される。
さらにまた、繰り出し操作が完了して上端位置にある
支持板54aを下降させる場合には、上記主駆動源73aを駆
動して、昇降レバーカム73iを回動させ、この昇降レバ
ーカム73iの最大径部に接触している昇降レバー73jのコ
ロ73kを最小径部に戻す。これにより、レバー軸73lを中
心にして昇降レバー73jが回動して、昇降レバー73jの他
端が下降するから、この昇降レバー73jに支えられてい
た昇降軸54mがローラ取付板54k及び昇降板54fとともに
降下していき、コイルスプリング54j、プーリ54g、昇降
ブロック54d、ブロックポスト54e及び支持板アーム54b
も固定軸54cに沿って下降していく。このため、支持板
アーム54bに支えられた支持板54aは一時貯留筒53内を円
滑に下端位置まで降下する。
また、出金筒70c内に貯留された出金硬貨を払い出す
場合には、投出駆動源74pによって、第5図において、
回動軸74iを押出板進退カム74jとともに反時計回りに回
転させる一方、この押出板進退カム74jの突起74hが硬貨
押出板74gに接触して該硬貨押出板74gをスプリング74l
のバネ力に抗して前方側に押し出す際に、ソレノイド74
bのプランジャを上昇させて、押出板保持具74dを略硬貨
一枚分だけ上昇させる。これによって、押出板保持具74
dに水平方向に所定距離移動自在に支持された上記硬貨
押出板74gが出金筒70cの一対の底板70eの間から略硬貨
一枚分だけ上昇するから、この硬貨押出板74gが前方側
に移動することにより、出金筒70cの投出口70fから硬貨
が一枚出金口10のカルトン12上に投出される。次いで、
上記硬貨押出板74gを押し出していた突起74hが下方に退
避すると、上記スプリング74lのバネ力により上記硬貨
押出板74gが水平方向に引き戻されると共に、ソレノイ
ド74bのプランジャを下降させることにより、上記硬貨
押出板74gを支持している押出板保持具74dが下方付勢用
バネ74nの付勢力によって下方に硬貨一枚分だけ移動せ
しめられるから、上記硬貨押出板74gは上記両底板70e間
に没した状態で引き戻される。このようにして、円滑に
所定金種の硬貨が所要枚数払い出される。
次に、メンテナンス時、あるいはジャム発生時に、前
部機構部5を前面扉3とともに前方側に引き出す場合に
ついて説明する。
この場合、まず、上部機体1及び上部機構部2を上方
に開放し、機体4の上方に退避させた後に、前面扉3を
軸30を中心にして前方側に回動させる。これにより、前
面扉3が前方側に引き出されるにつれて、連結板68を介
して前部側板50が前方側に引っ張られるため、ローラキ
ャッチ機構71eの突起71cと凹所71dとの係合状態が解除
される。これにより、前部側板50は、開閉軸71bを中心
にして後部側板70aに対して前方側に回動し、この後部
側板70aに取付けられた軸71fを中心にして開閉ストッパ
ー71gが回動すると共に、この開閉ストッパー71gの長孔
に沿って上記前部側板50に取付けた軸71hが移動する。
そして、この軸71hが開閉ストッパー71gの長孔の端部に
達すると、前部側板50の回動が停止し、前部側板50は、
開閉ストッパー71gに支持された状態で前方側に所定角
度傾斜した状態で静止する。この場合、係止機構65のロ
ックプレート65aの下部フック65dは、ロックオープナー
65fによってロックバネ65eの付勢力に抗して前部側板50
のローラガイドスリット50a上から退避していた状態
(前部機構部5閉止状態)から、上記前部側板50が前方
側に開放されることにより、ロックバネ65eの付勢力で
上記ローラガイドスリット50a上に突出して、上記昇降
軸54mと係合し得る状態となる。また、上記前部側板50
の開放動作とともに、第1,第2フレーム51,63、選別シ
ュート52、一時貯留筒53、硬貨支持機構54、繰出ローラ
56、フォトセンサ59,60、板バネ61、コインガイド板6
2、第1返却シュート64、係止機構65及びフル検知セン
サ66,67等も開閉軸71bを中心にして所定角度前方側に傾
斜する。この結果、一時貯留筒53の上部が露出するか
ら、該一時貯留筒53の内部あるいはその周囲のメンテナ
ンス及びジャム排除が容易に行なわれると共に、出金筒
70cにおいても、その上方から板バネ61、コインガイド
板62が退避するから、メンテナンスが行ない易くなる。
さらに、一時貯留筒53内に硬貨が残留している場合に
は、手動にて、支持板54aを上昇させつつ、繰出ローラ5
6を回転させることにより、一時貯留筒53内の硬貨は、
第10図に示すように、第1返却シュート64から、第2返
却シュート31の裏面側を通って、第3返却シュート32を
介して出金口10のカルトン12内に回収される。さらにま
た、前部側板50を前方側に開放した状態において、昇降
軸54mを上端位置まで引き上げて上記係止機構65のロッ
クプレート65aの下部フック65dに係合させておけば、メ
ンテナンスあるいはジャム排除後に、そのまま、前面扉
3及び前部機構部5を元の状態に戻した場合に、昇降軸
54mを、必ず、昇降レバー73jの他端の上方に位置させる
ことができ、従って、上記ロックプレート65aがロック
オープナー65fに接触して下部フック65dと昇降軸54mと
の係合状態が解除されると、上記昇降軸54mが下降して
昇降レバー73jの他端によって支持される状態になり、
自動的に運転可能状態になる。このようにして、メンテ
ナンス時の作業性の向上及び運転可能状態への迅速な復
帰を実現できる。
「考案の効果」 以上詳細に説明したように本考案は、硬貨を移送する
移送通路の途中に、硬貨を排除するための開口部と、該
開口部を開閉するゲートとが設けられた硬貨のゲート機
構であって、該ゲートは、移送通路の直下でかつ開口部
の硬貨移送方向の上流側に位置する軸を中心として揺動
自在に設けられ、移送通路に接続される硬貨通路が内部
に形成された筒状体であり、更に、ゲートの硬貨通路
は、一定の間隔をおいて配置された上板と下板との間に
設けられ、開口部が閉鎖されている場合に下板と移送通
路とが同一平面を形成し、開口部が開放されている場合
に軸を中心として下方に揺動するように構成されたもの
であるので、ゲートが下方に揺動した開口部の開放時に
おいて、移送通路に沿って搬送された硬貨がゲートの下
板上を滑って開口部内に振り分けられる。
そして、このとき、下板の上方には一定の間隔をおい
て上板が設けられているので、移送通路に沿って直進し
ようとする硬貨の前端部は、この上板に案内されつつ下
板上に導かれることになり、これにより移送通路上の硬
貨を開口部に確実に振り分けることが可能となる。
また、本考案のゲート機構は、筒状体を形成するゲー
トの上板と下板とによって硬貨を開口部内に案内すると
ともに、該ゲートの上板中央部に、硬貨を搬送する搬送
ベルトを位置させる切欠を形成したものであるので、従
来のように、ゲートに小径硬貨の落下原因となるスリッ
トが下板側に形成されることが無く、この点においても
硬貨の振り分けを確実に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第14図は本考案の一実施例を示すもので、
第1図は側面構成概略図、第2図は正面構成概略図、第
3図は平面構成概略図、第4図は斜視図、第5図は第2
図のV−V線に沿う要部断面図、第6図は貯留繰出機構
部を左から透視した透視図、第7図は同機構部を左から
みた側面図、第8図は同機構部を右からみた側面図、第
9図は同機構部の要部平面図、第10図は前部機構部の開
放状態を説明する説明図、第11図はゲート開閉機構の側
面図、第12図は同機構のゲートが下方に傾斜した状態の
断面図、第13図は一括貯留機構の概略図、第14図は一時
貯留筒の周辺を説明する説明図である。 22……判別計数通路(移送通路)、27……ゲート開閉機
構、27a……ゲート、27b……シュート口(開口部)、27
h……切欠、29c……二次加速ベルト(搬送ベルト)、U
……上板、S……下板。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】硬貨を移送する移送通路の途中に、硬貨を
    排除するための開口部と、該開口部を開閉するゲートと
    が設けられた硬貨のゲート機構において、 上記ゲートは、移送通路の直下でかつ開口部の硬貨移送
    方向の上流側に位置する軸を中心として揺動自在に設け
    られ、移送通路に接続される硬貨通路が内部に形成され
    た筒状体であって、 上記ゲートの硬貨通路は、一定の間隔をおいて配置され
    た上板と下板との間に設けられ、開口部が閉鎖されてい
    る場合に下板と移送通路とが同一平面を形成し、開口部
    が開放されている場合に軸を中心として下方に揺動する
    ものであり、 上記ゲートの上板中央部には、移送通路の上面に沿って
    硬貨を搬送する搬送ベルトを位置させる切欠が形成され
    ていることを特徴とする硬貨のゲート機構。
JP1988097029U 1988-07-22 1988-07-22 硬貨のゲート機構 Expired - Lifetime JPH089814Y2 (ja)

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