JPH089813A - 豚舎の床構造 - Google Patents

豚舎の床構造

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JPH089813A
JPH089813A JP14943494A JP14943494A JPH089813A JP H089813 A JPH089813 A JP H089813A JP 14943494 A JP14943494 A JP 14943494A JP 14943494 A JP14943494 A JP 14943494A JP H089813 A JPH089813 A JP H089813A
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JP
Japan
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pig
bacteria
floor structure
floor
pigs
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JP14943494A
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Keisuke Tabei
啓祐 田部井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、清掃作業に優れ、かつ、安価で、
しかも自然環境の保護に適応した豚舎の床構造を提供す
ることを目的とする。 【構成】 豚Pが飼育される豚舎1の床2に、オガ屑及
び籾殻に醗酵菌と米糠とを混合した混合物3を敷き詰
め、バクテリアの発生により、豚の糞、尿等の処理を行
う。また、上記床構造の豚舎1で、豚Pが乳酸菌により
醗酵させた飼料を用いて飼育されると、豚舎1内の悪臭
がほとんど防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、豚舎の床構造に関し、
清掃作業に優れ、かつ、安価で、しかも自然環境の保護
に適応した豚舎の床構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、豚が飼育される豚舎の床は、コン
クリート製とされているか、該コンクリートの上に土を
敷き詰めたものが多く見受けられる。また、他の豚舎に
おいては、床というものは設けず、土の上に床のない豚
舎を組み立てることも見受けられている。
【0003】これらの豚舎は、家畜の糞、尿の清掃作業
や、冷暖房の点の他、費用コスト等様々な点や養豚業者
の実情を考慮して建築されるものである。しかし、養豚
業者にとっては、悪臭を生じさせ、しかも手間と費用が
かかる家畜の糞、尿の処理が大きな問題となっている。
【0004】他方、近年における養豚業者に対する要求
は、有機農業に見られるような人体に有害とならない養
豚の飼育の要請が強まっており、しかも、養豚の飼育が
自然環境にも悪影響を及ぼさないという要請が急激に高
まりつつある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、養豚の糞、
尿の清掃作業は、作業者に大きな労働の負担を課すこと
となる原因は、その清掃作業のほかに、養豚の糞、尿の
強い悪臭が作業者や近隣の住民に精神的ダメージを強く
与えることにある。
【0006】そして、自然環境の保護が叫ばれる中、こ
の悪臭の問題を含めた家畜の糞、尿の処理の問題は、例
え大掛かり豚舎の建築・改築を行ったとしても充分な成
果を挙げていないのが現在の状況である。
【0007】そこで、本発明は、清掃作業に優れ、か
つ、安価で、しかも自然環境の保護に適応した豚舎の床
構造を提供することを目的に提案されたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し上
記目的を達成するため、本発明に係る豚舎の床構造は、
養豚が飼育される豚舎の床に、オガ屑及び籾殻に醗酵菌
と米糠とを混合した混合物を敷き詰めたことを特徴とす
る。
【0009】また、上記豚が乳酸菌により醗酵させた飼
料を用いて飼育されることを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明に係る豚舎の床構造は、養豚が飼育され
る豚舎の床に、オガ屑及び籾殻に醗酵菌と米糠とを混合
した混合物を敷き詰めたものであるから、菌(バクテリ
ア)が発生してこのバクテリアにより、養豚の糞、尿が
分解処理される。
【0011】また、上記豚が乳酸菌により醗酵させた飼
料を用いて飼育されると、豚舎内の悪臭がほとんど発生
せず、清掃作業者にも自然環境にも与える影響を有効に
防止することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例について、図面
を参照しながら説明する。
【0013】本実施例に係る豚舎の床構造は、図1に示
すように、土の上に直接豚舎1が建築されたもので、豚
Pが飼育される豚舎1の床2に、本発明者が長年研究し
て得たある特殊な混合物3を敷き詰めたものである。以
下、説明の都合上、上記豚舎1内には、1m2 当たりに
養豚1頭が飼育されていることとし、餌供給箱は、ガス
ボンベ(50K)を半分に割り、給水はウエットを使用
している。なお、図面上、作業スペース等は省略してあ
る。
【0014】まず、本発明者が長年研究して得たある特
殊な混合物3とは、オガ屑及び籾殻に醗酵菌と米糠とを
混合した混合物を敷き詰めたことを基本的特徴とする。
【0015】ここで使用されるオガ屑3は、シメジ茸の
栽培に使用したオガ屑3であることが好ましい。すなわ
ち、シメジ茸等の茸類の栽培においては、オガ屑3が使
用されているが、本願発明者は、その中でも、シメジ茸
の栽培に使用した後のオガ屑3が、上記豚舎の床構造に
適切であることを見出した。
【0016】したがって、このシメジ茸の栽培に使用し
た後のオガ屑3を使用することにより、オガ屑3が再利
用され、近年のリサイクルの要請にかなう。また、この
ようなオガ屑3を使用することにより、安価な豚舎の床
構造を提供することができるものである。
【0017】そして、上記オガ屑及び籾殻に醗酵菌と米
糠とを混合した混合物3を製造する。混合物3の製造に
より、バクテリアが発生して該バクテリアにより、養豚
Pの糞、尿が分解処理されることとなる。なお、上記醗
酵菌としては、清和酵源株式会社製ビタコーゲン(商品
名)を使用した。
【0018】ここで、上記豚Pが乳酸菌により醗酵させ
た飼料を用いて飼育されると、一層、菌(バクテリア)
の活動が盛んになる。その結果、悪臭がほとん発生せ
ず、養豚業者にも環境にも与える影響を有効に防止する
ことができる。乳酸菌により醗酵させた飼料としては、
養豚飼料の原料を約80°C〜90°Cで加熱殺菌させ
て該養豚飼料の原料の水分を約30%〜40%に乾燥さ
せた後、乳酸菌を入れて3日間醗酵させた飼料が好まし
い。なお、養豚飼料の原料としては、食品業者から廃棄
されるパンクズ、うどん・そばクズ等の人の食用なるも
の、或いは、人の食用となった後等の残飯を使用する。
【0019】これにより、バクテリアの活動が一層活発
になる。すなわち、上記飼料を食用した養豚Pは、乳酸
菌の働きと、上記構成の豚舎1内で成育されることか
ら、豚舎1内の悪臭をほとんど発生せず、作業労働や、
自然環境に悪影響を与えることがない。
【0020】上記のように混合した混合物3を、図1に
示すように、豚舎の床2に、4m×8mの面積に、約1
5kg敷き詰め、上記豚舎1内の1m2 当たりに養豚1
頭が飼育する実験した。この場合、床の深さは、当初約
60cmとなった。
【0021】上記実験の結果、上記混合物3の豚舎1内
への入替えは、1年に一回程度で済むようになり、従来
のように、豚舎1の床2を頻繁に洗浄して清掃する必要
がなくなった。したがって、労働力も費用コストを大き
く安価にすることが可能となった。しかも、豚舎1内へ
の入替えが行われた後の豚舎1の外に運び出された混合
物3を畑に運び出すと有機肥料として施肥料され自然に
還ることとなることから、自然環境をも守ることとな
る。
【0022】また、上記飼料4を加えた場合の豚Pの成
育状態等についても実験した。上記構成の豚舎1内で飼
料4により豚Pを成育させると、悪臭をほとんど発生せ
ず、作業労働や、環境に与える影響を有効に防止できる
こととなった。なお、安価で良質の肉質の豚Pが提供さ
れることとなった。
【0023】
【発明の効果】本発明に係る豚舎の床構造は、養豚が飼
育される豚舎の床に、オガ屑及び籾殻に醗酵菌と米糠と
を混合した混合物を敷き詰めたものであるから、バクテ
リアが発生して、このバクテリアにより、養豚の糞、尿
が分解処理される。したがって、従来のように、豚舎の
外部に養豚の糞、尿を運び出す作業が年1回程度に減少
するため、清掃作業に優れ、しかも、悪臭の防止が図ら
れることとなった。
【0024】また、オガ屑は、シメジ茸の栽培に使用し
た後のオガ屑が使用され、リサイクルの要請にかなうも
のであり、安価な豚舎の床構造を提供することができ、
他方、使用後の混合物を畑に運び出し有機肥料として施
肥料され自然に還ることとなることから、自然環境をも
守ることとなる。
【0025】さらに、上記豚が乳酸菌により醗酵させた
飼料を用いて飼育されると、豚舎内での悪臭がほとんど
発生させるようなことがなくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例の豚舎を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 豚舎 2 床 3 混合物 P 養豚

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 豚が飼育される豚舎の床に、オガ屑及び
    籾殻に醗酵菌と米糠とを混合した混合物を敷き詰めたこ
    とを特徴とする豚舎の床構造。
  2. 【請求項2】 上記豚が乳酸菌により醗酵させた飼料を
    用いて飼育されることを特徴とする請求項1記載の豚舎
    の床構造。
JP14943494A 1994-06-30 1994-06-30 豚舎の床構造 Withdrawn JPH089813A (ja)

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