JPH0897460A - 太陽電池発電装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各太陽電池パネルの架台への取付け，接続等
の施工作業が感電を防止して安全に行えるようにする。 【構成】 太陽電池パネル１毎に設けられ，接続用の端
子台９を有する接続箱７と、少なくとも一部の太陽電池
パネル１の接続箱７に設けられ，太陽電池パネル１に直
列接続された開閉器１０とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複数の太陽電池パネル
を直列接続して形成された太陽電池発電装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、太陽電池パネル１枚当りの出力は
約１５Ｖ，数１０Ｗ程度であり、電力用の電源とする場
合は、図４に示すように、数１０枚の太陽電池パネル１
を直列接続して太陽電池発電装置を形成し、この発電装
置の出力を取出口の遮断器２を介して負荷給電する。

【０００３】このとき、各太陽電池パネル１は図５に示
すように、傾斜した架台３にマトリクス状に取付けられ
て固定され、屋上等に設置される。また、図６（ａ），
（ｂ）に示すように、各太陽電池パネル１は表面の太陽
電池１ａをフレーム２ａに取付けて形成され、その背面
側（裏面側）には隣接の太陽電池パネル１等との接続用
の接続箱４が設けられている。

【０００４】そして、この接続箱４は図７に示すよう
に、ケース本体４ａとこの本体４ａを気密に閉塞する蓋
体４ｂとにより形成され、本体４ａには端子台５が設け
られている。なお、本体４ａ，蓋体４ｂには、蓋体４ｂ
を本体４ａに取付けるねじ止め用の複数の取付孔６が形
成されている。そして、各太陽電池パネル１は架台３に
取付けられた後、接続箱４の端子接続等の接続作業が施
される。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】前記従来の太陽電池発
電装置の場合、各太陽電池パネル１の架台３への取付
け，接続等の施工作業が必ず有電圧状態で行われ、危険
である。

【０００６】すなわち、これらの作業は、通常、雨の降
っていない昼間に行われ、このとき、各太陽電池パネル
１が発電状態にあり、これらのパネル１を直列接続した
電圧が場所によっては数百ボルトにもなるため、定電流
源でその電流値が小さいとはいえ、有電圧状態で作業を
行うと、感電する危険がある。

【０００７】そして、とくに高所作業においては、感電
により作業員がショックを受けて落下等する危険性もあ
り、死亡事故につながる恐れがある。本発明は、各太陽
電池パネルの架台への取付け，接続等の施工作業が感電
を防止して安全に行えるようにすることを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明の太陽電池発電装置の場合、太陽電池パネ
ル毎に設けられ，接続用の端子台を有する接続箱と、少
なくとも一部の太陽電池パネルの接続箱に設けられ，太
陽電池パネルに直列接続された開閉器とを備える。

【０００９】

【作用】前記のように構成された本発明の太陽電池発電
装置の場合、少なくとも一部の太陽電池パネルの接続箱
に開閉器が設けられ、これらの開閉器が太陽電池パネル
に直列接続されるため、各開閉器を開放して太陽電池パ
ネルの架台への取付け，接続等の作業を実施することに
より、各太陽電池パネルの発電に伴う施工作業中の感電
が防止される。

【００１０】

【実施例】１実施例について、図１ないし図３を参照し
て説明する。それらの図面において、図４ないし図７と
同一符号は同一もしくは相当するものを示し、７は従来
の接続箱４の代わりに各太陽電池パネル１の背面側に設
けられた接続箱であり、ケース本体７ａと蓋体７ｂとか
らなり、ケース本体７ａ，蓋体７ｂには図７の取付穴６
と同様の複数の取付孔８が形成されている。

【００１１】９はケース本体７ａに設けられた断路端子
台であり、両端に設けられた外部接続用の２端子９ａ，
９ｂ及びこ２端子９ａ，９ｂ間に設けられた自パネル用
の２端子９ｃ，９ｄを有する。１０は端子９ａ，９ｃ間
に設けられて太陽電池パネル１に直列接続された開閉器
であり、端子９ａ，９ｃ間を短絡する差込自在の短絡体
１０ａを有し、この短絡体１０ａの端部には操作杆１０
ｂが形成されている。１１は蓋体７ｂに形成された差込
開口であり、短絡体１０ａがこの開口１１を介して外部
から端子９ａ，９ｃ間に差込まれる。

【００１２】そして、短絡体１０ａは各太陽電池パネル
１の架台３への取付け，接続等の一連の施工作業が終了
するまで差込まれず、この作業中は開閉器１０が開放状
態に保持される。

【００１３】また、接続箱７の端子９ｃ，９ｄにはこの
接続箱７が設けられた太陽電池パネル（自パネル）の出
力両端が接続され、端子９ａ，９ｂには両隣の太陽電池
パネル１の端子９ａ，９ｂ等から引出された直列接続用
の接続線が接続される。

【００１４】このとき、端子９ａ，９ｃ間が開閉器１０
により開放しているため、端子９ｂ，９ｄ間が短絡して
いても、太陽電池パネル１が無電圧状態で取扱え、施工
作業中に感電する恐れがなく、安全性が著しく向上す
る。

【００１５】そして、作業終了後に各接続箱７の短絡体
１０ａが差込まれて端子９ａ，９ｃ間が短絡し、各開閉
器１０が閉成すると、各太陽電池パネル１の直列回路が
閉路し、遮断器２の閉成により負荷給電が始まる。

【００１６】このとき、開閉器１０の閉成操作が接続箱
７から蓋７ｂを取外すことなく行えるため、作業性の向
上等が図られる利点もある。なお、工場等で複数枚の太
陽電池パネル１を接続してユニット化する際にも、各開
閉器１０を開放して作業することにより、安全性が確保
される。

【００１７】そして、開閉器１０は太陽電池パネル１毎
に設けなくてもよく、例えば感電によるショックが生じ
ない程度の枚数毎の太陽電池パネル１にのみ設けるよう
にしてもよい。また、開閉器１０として種々の形状，構
造の開閉器を用いてよいのは勿論である。

【００１８】

【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているため、以下に記載する効果を奏する。少なくとも
一部の太陽電池パネル１の接続箱７に開閉器１０が設け
られ、これらの開閉器１０が太陽電池パネル１に直列接
続されるため、開閉器１０を開放して太陽電池パネルの
架台への取付け，接続等の作業を実施することにより、
各太陽電池パネル１の発電に伴う施工作業中の感電が防
止され、安全性が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の１実施例の結線図である。

【図２】（ａ），（ｂ）は図１の太陽電池パネルの正面
側，背面側それぞれからみた斜視図である。

【図３】図２の接続箱の蓋を開いた状態の斜視図であ
る。

【図４】従来装置の結線図である。

【図５】従来装置の斜視図である。

【図６】（ａ），（ｂ）は図４の太陽電池パネルの正面
側，背面側それぞれからみた斜視図である。

【図７】図６の接続箱の蓋を開いた状態の斜視図であ
る。

【符号の説明】

１ 太陽電池パネル ７ 接続箱 ９ 断路端子台 １０ 開閉器

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の太陽電池パネルを直列接続して形
   成された太陽電池発電装置において、 前記太陽電池パネル毎に設けられ，接続用の端子台を有
   する接続箱と、 少なくとも一部の前記太陽電池パネルの前記接続箱に設
   けられ，前記太陽電池パネルに直列接続された開閉器と
   を備えたことを特徴とする太陽電池発電装置。