JPH0896394A - 光ディスク用レーザ駆動装置 - Google Patents

光ディスク用レーザ駆動装置

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JPH0896394A
JPH0896394A JP6267038A JP26703894A JPH0896394A JP H0896394 A JPH0896394 A JP H0896394A JP 6267038 A JP6267038 A JP 6267038A JP 26703894 A JP26703894 A JP 26703894A JP H0896394 A JPH0896394 A JP H0896394A
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JP6267038A
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Takashi Ogata
隆司 緒方
Kazuma Arai
一馬 荒井
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、半導体レーザを低電圧電源の下でも
高速駆動できる光ディスク用レーザ駆動装置を提供す
る。 【構成】一定の流出電流を出力する流出型電流源3に、
入力データに応じて流出電流に対応する流入電流の振幅
を制御するトランジスタ4を有する流入型電流源10を
接続するとともに、これら流出型電流源3と流入型電流
源10の接続点にレーザダイオード2を接続し、流入型
電流源10のトランジスタ4を電流の振幅を制御する電
流スイッチングモードで動作させるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体レーザを駆動す
る光ディスク用レーザ駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスクに対して記録を行う光
磁気記録装置には、半導体レーザが用いられ、半導体レ
ーザ駆動装置により、半導体レーザの光量を記録信号に
応じて変化させ、光ディスク上の記録膜に光量に応じた
温度上昇によりマークを形成して記録を行うようにして
いる。
【0003】そして、このような半導体レーザ駆動装置
では、高密度、高転送記録を行おうとすると、記録周波
数の上昇にともない、記録のレーザ光量の変化を高速に
制御する必要がある。
【0004】しかして、従来、半導体レーザを入力デー
タに応じて高速で駆動するレーザ駆動装置として、例え
ば特開平4−240787号公報に開示されたものが知
られている。
【0005】図10は、このようなレーザ駆動装置の回
路構成を示すもので、流出型電流定電流源70と流入型
定電流源71とを設け、流出型定電流源70より流出し
た一定電流をレーザ73に与えて、レーザ73をオンす
る電流経路と、流入型定電流源71に流入してレーザ7
3をオフする電流経路とをスイッチ手段72により切り
換え可能に形成するようにしている。この場合、スイッ
チ手段72には、スイッチ素子としてスイッチング速度
の速いNPN型トランジスタ74、75を用いていて、
レーザ73の一方の端子を接地し、且つトランジスタ7
4、75にコレクタフォロワでレーザ73を接続するこ
とによりレーザ73を高速で駆動できるようになってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなレーザ駆動装置においては、スイッチ手段72の動
作によりスイッチ素子を完全にオン、オフするため、こ
れらスイッチ端子間での電圧降下が大きく、また、スイ
ッチ端子間に存在する寄生容量の充放電の影響によりス
イッチ遷移時間やセトリング時間が増大する。このた
め、スイッチング素子として高速動作が可能なNPNト
ランジスタ74、75を用いているが、このようにして
もスイッチ速度の高速化には限界があった。
【0007】また、このようなレーザ駆動装置では、流
出型定電流源70を構成するトランジスタ段、流入型定
電流源71を構成するトランジスタ段を始めとして、ス
イッチ手段72を構成するトランジスタ段の少なくとも
3段に縦列接続したトランジスタ回路が用いられるた
め、低電源電圧により駆動する場合の障害になってい
た。すなわち、低電圧電源を採用して回路の低消費電力
化を図るため、一般的な5V単一電源を用いた場合、実
際には、電圧低下時の4.5V程度の電圧での動作を保
証することになるため、トランジスタ1段当たりに許容
される電圧配分は、最大1.5V程度となり、動作条件
によってはトランジスタに十分なバイアス電圧を印加で
きないため、回路動作が不安定になったり、レーザに供
給される電流が制限を受けるという問題点があった。本
発明は上記事情に鑑みてなされたもので、半導体レーザ
を低電圧電源の下で高速駆動できる光ディスク用レーザ
駆動装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、一定の流出電
流を出力する流出型電流源と、この流出型電流源に接続
され、且つ入力データに応じて前記流出電流に対応する
流入電流の振幅を制御するスイッチ手段を有する流入型
電流源と、前記流出型電流源と前記流入型電流源の接続
点に接続された半導体レーザとにより構成されている。
【0009】また、本発明では、前記流入型電流源のス
イッチ手段は、トランジスタのベース電位を一定にし
て、エミッタ電位を入力データに応じて変化させる電流
スイッチにより構成されている。
【0010】また、本発明は、前記流出型電流源と流入
型電流源から構成される基本回路を複数設け、これら基
本回路での前記流出型電流源の流出電流に対応する前記
流入型電流源の流入電流を制御することにより前記半導
体レーザに供給される電流振幅を制御するように構成さ
れている。
【0011】また、本発明は、前記流出型電流源および
流入型電流源にそれぞれ対応する電流モニタ用素子を有
し、これら電流モニタ用素子を通過するモニタ電流をバ
ランスさせることにより前記流出型電流源の流出電流お
よび流入型電流源の流入電流を制御する電流制御回路を
具備している。
【0012】
【作用】この結果、本発明によれば、一定の流出電流を
出力する流出型電流源に対し、入力データに応じて流出
電流に対応する流入電流の振幅を制御するスイッチ手段
を有する流入型電流源を接続し、これら流出型電流源と
流入型電流源の接続点に半導体レーザを接続するように
なるので、スイッチ手段を電流の振幅を制御する電流ス
イッチモードで動作させることができ、スイッチング速
度をスイッチ手段の限界まで高めることが可能になる。
【0013】また、本発明によれば、スイッチ手段を、
トランジスタのベース電位を一定にして、エミッタ電位
を入力データに応じて変化させる電流スイッチとしてい
るので、特にトランジスタにNPN型のものを使用する
ことで、高速動作が可能となる。
【0014】また、本発明によれば、流出型電流源と流
入型電流源から構成される複数の各基本回路での流出電
流および該流出電流に対応する流入電流を制御し半導体
レーザに供給される重畳電流の振幅を制御することによ
り、マークエッジ記録のような高密度記録用のものにつ
いても高速駆動が可能となる。
【0015】また、本発明によれば、前記流出型電流源
および流入型電流源にそれぞれ対応する電流モニタ用素
子を有する電流制御回路を有し、それぞれの電流モニタ
用素子を通過するモニタ電流をバランスさせることによ
り、正確な各電流源の電流バランスの取れた電流制御が
可能で、正確な半導体レーザ駆動電流制御が実現でき
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従い説明す
る。 (第1実施例)図1は本発明の第1実施例の概略構成を
示すもので、この場合、符号1で示すレーザ駆動回路
は、一定の流出電流を出力する流出型電流源3、後述す
る流入型電流源10、これら流出型電流源3と流入型電
流源10に対して電流値を指示する電流制御回路9およ
びレーザダイオード2とから構成される。
【0017】ここで、流入型電流源10は、NPN型の
トランジスタ4と6を有し、トランジスタ4のエミッタ
を抵抗5を介してグランドに接続するとともに、図示極
性のツェナーダイオード8を介してトランジスタ6のエ
ミッタに接続し、コレクタを前記流出型電流源3の一定
の流出電流を出力する側の端子に接続するとともに、こ
の流出型電流源3との接続点をレーザダイオード2に接
続し、ベースを前記電流制御回路9に接続している。ま
た、トランジスタ6のコレクタを抵抗7を介して電源+
Vccに接続し、ベースを入力データが与えられる入力端
子INに接続している。
【0018】次に、このように構成したレーザ駆動装置
の動作を説明する。ここで、図2(b)に示すようにト
ランジスタ4のベース電位V2 として、電流制御回路9
より0.7V以上の一定のベース電位vcが与えられて
いるものとする。
【0019】この状態で、入力端子INに、図2(a)
に示すような論理レベルの入力データが入力されるが、
いま、入力データが「1」になると、トランジスタ6は
オンとなり、ツェナーダイオード8を介してトランジス
タ4のエミッタ抵抗5に電流が流れる。すると、トラン
ジスタ4のエミッタ電位V1 は、図2(b)のvbに示
すように上昇し、トランジスタ4を流れるコレクタ電流
I2 は、図2(d)のicに示すように減少する。
【0020】次に、入力データが「0」になると、トラ
ンジスタ6はオフとなり、ツェナーダイオード8および
抵抗5には電流は流れない。これにより、トランジスタ
4のエミッタ電位V1 は図2(b)のvaに示すように
降下して、トランジスタ4のコレクタ電流I2 は、図2
(d)のibに示すように増大する。
【0021】ここで、トランジスタ4のエミッタ電位V
1 は、トランジスタ6がオンの時の入力端子INの電位
に対して、トランジスタ6のベース・エミッタ間電圧お
よびツェナーダイオード8のツェナー電圧Vzを差し引
いた電位にクランプされるので、ツェナー電圧Vzを適
当に選ぶことにより、エミッタ電位V1 を図2(b)に
示すように微小電位差vb−vaの間で変動させること
ができる。
【0022】これにより、スイッチ端子電圧に相当する
トランジスタ4のコレクタ・エミッタ間電圧を0.2V
程度の微小電圧で変動させて、電流の振幅を制御する電
流スイッチモードとして動作させることができ、従来の
スイッチが完全にオンオフする電圧スイッチモードと比
較して、コレクタ・エミッタ間の電圧変動を小さく抑え
ることが可能になり、使用スイッチング素子(トランジ
スタ4)の turn on/off 時間以下のスイッチング時間
が期待できる。このことは、コレクタ・エミッタ間に存
在する寄生容量の充放電に起因するスイッチング速度の
低下を防止することができ、スイッチングの速度をスイ
ッチ素子の限界まで高めることができるようになり、レ
ーザ電流の振幅を高速で変化させることが可能になる。
特に、トランジスタ4および6としてNPN型のトラン
ジスタを用いていることで、さらに高速化が容易にな
る。
【0023】また、流入型電流源10の流入電流量I2
、つまりトランジスタ4のコレクタ電流は、トランジ
スタ4のベースに与えられるベース電位V2 を変化させ
ることで制御できることから、電流制御回路9により、
流入電流量I2 に相当する一定のベース電位V2 を与え
れば、レーザダイオード2への電流I3 を制御できる。
すなわち、トランジスタ4のオン時にコレクタに流入す
るコレクタ電流は、抵抗5を通過する電流にほぼ等しい
ことから、トランジスタ4のエミッタ電位をV1、抵抗
5の抵抗値をR2 とすると、I2 =V1 /R2 とな
る。この場合、トランジスタ4のエミッタ電位V1 はベ
ース電位V2 からベースエミッタ電圧Vbeを差し引いた
値で、I2 =(V2 −Vbe)/R2 となり、このうちの
ベースエミッタ電圧Vbeは、ほぼ一定になので、ベース
電位V2 を制御することにより、レーザダイオード2へ
の電流I3 を制御できることになる。
【0024】一方、トランジスタ4がオフ時のコレクタ
電流の漏れ電流に相当する図2(d)のicは、トラン
ジスタ4の特性に合わせて、ツェナーダイオード8のツ
ェナー電圧Vzを調整すれば、ほぼ一定にできる。この
ことからも、ベース電位V2を制御することで、流入電
流量I2 であるコレクタ電流を制御できる。
【0025】一方、電流制御回路9では、電流振幅に相
当する指示値Sを与えると、流出型電流源3の流出電流
I1 と流入型電流源10の流入電流I2 の関係が、S=
I1−I2 となるように、流出型電流源3および流入型
電流源10に対し各電流に相当する電圧値として指示し
ている。ここで流入型電流源10の流入電流I2 は、図
2(d)に示すようにトランジスタ4がオンの時の電流
ibとオフの時の電流icの差となるが、トランジスタ
4の特性によっては、電流制御回路9の内部または外部
に設けた図示しないCPUにより、電流ib,icとベ
ース電位V2 の関係式より演算する。このようにして流
出型電流源3の流出電流I1 と流入型電流源10の流入
電流I2 を指示することにより、レーザダイオード2に
流れる電流I3 の振幅値が制御されることになる。
【0026】また、このように構成したレーザ駆動回路
1においては、電流スイッチのトランジスタ4が流入型
電流源の機能を兼ねているので、電源+Vccとグランド
の間に接続されるトランジスタ段数を減らすこともでき
る。
【0027】なお、第1実施例では、上述の図1に示す
流出型電流源3は、図3の破線で囲んだ部分に示す回路
構成とすることもできる。この場合、流出型電流源3
は、電流制御回路9に抵抗11を介して演算増幅器12
の負側端子を接続し、この演算増幅器12の正側端子を
電源VCCとグランド間に接続した抵抗13、14の直列
回路の接続点に接続している。また、演算増幅器12の
出力端子を抵抗15を介してPNP型のトランジスタ1
6のベースに接続している。そして、このトランジスタ
16のエミッタを抵抗17を介して電源VCCに接続する
とともに、抵抗18を介して演算増幅器12の負側端子
に接続し、コレクタを上述の流入型電流源10のトラン
ジスタ4のコレクタに接続している。
【0028】この場合、抵抗17に流れる電流に応じた
電圧と、電流制御回路9より指示される電圧Vrが等し
くなるように、演算増幅器12が電流制御トランジスタ
16のベース電流を制御して流出電流I1 を制御するよ
うになる。
【0029】こうすると、電源Vccとグランド間に直列
に接続されるトランジスタ段数は、トランジスタ16と
トランジスタ4の組み合わせとトランジスタ6とトラン
ジスタ4の組み合わせの2組の接続だけとなり、これに
より例えば5V電源のような低電圧電源においても各ト
ランジスタに十分なバイアス電圧を供給でき、安定でか
つ十分な電流をレーザダイオード2に出力することがで
きる。
【0030】また、このように構成した流入型電流源1
0では、スイッチング機能と電流制御機能を1つのトラ
ンジスタ4が兼ねているため、回路構成が簡単で、集積
化や低コスト化も容易となる。 (第2実施例)図4は、本発明の第2実施例の概略構成
を示すものである。
【0031】この場合、図4は、図1で述べたレーザ駆
動回路1を3回路分並列に接続したもので、図1と同一
部分には同符号を付すとともに、各レーザ駆動回路1に
は、#1、#2、#3を付している。
【0032】そして、これら#1、#2、#3のレーザ
駆動回路1のそれぞれの流出型電流源3、流入型電流源
10の接続点を共通に接続して、レーザダイオード2を
接続し、#1、#2、#3のレーザ駆動回路1からレー
ザダイオード2に重畳電流I0 を供給できるようにして
いる。
【0033】ところで、光磁気記録において、記録密度
を上げるには、記録マークの中心に情報を持たせるマー
クポジション記録に対し、記録マークのエッジに情報を
持たせる長穴マークによる記録が用いられている。この
場合、レーザの照射により熱干渉の無い正確な長穴マー
クを形成するには、例えば、図5(d)に示すようなi
1 、i2 、i3 の多値のレーザ電流振幅波形が用いられ
る。
【0034】そして、このような多値のレーザ電流振幅
波形を生成するには、図5(a)、(b)、(c)に示
す3種類のタイミング信号を用い、これら3種類のタイ
ミング信号A、B、Cに適当な電流振幅値を与えて合成
すればよい。
【0035】そこで、第2実施例では、図5(a)、
(b)、(c)に示すタイミング信号A、B、Cに対応
して、#1、#2、#3のレーザ駆動回路1よりレーザ
ダイオード2に電流を供給するようにしている。
【0036】つまり、この場合、図5(a)に示すタイ
ミング信号Aに対応して、#1のレーザ駆動回路1で
は、流出型電流源3の流出電流をIA1、流入型電流源1
0の流入電流をIA2とすると、電流制御回路9の制御の
下でi1 =IA1−IA2を出力し、また、図5(b)に示
すタイミング信号Bに対応して、#2のレーザ駆動回路
1では、流出型電流源3の流出電流をIB1、流入型電流
源10の流入電流をIB2とすると、電流制御回路9の制
御の下でi2 −i1 =IB1−IB2を出力し、さらに、図
5(c)に示すタイミング信号Cに対応して、#3のレ
ーザ駆動回路1では、流出型電流源3の流出電流をIC
1、流入型電流源10の流入電流をIC2とすると、電流
制御回路9の制御の下でi3 −i2 =IC1−IC2を出力
し、これら#1、#2、#3のレーザ駆動回路1からの
それぞれの出力により図5(d)で示す重畳電流I0 を
レーザダイオード2に供給するようにしている。
【0037】この場合、電流制御回路9は、#1、#
2、#3のレーザ駆動回路1での流出型電流源3および
流入型電流源10での電流量制御指示値がほぼ均等にな
るようにしている。
【0038】しかして、このような第2実施例でも、#
1、#2、#3のレーザ駆動回路1の流入型電流源10
は、上述の第1実施例と同様に電流制御を兼ねた電流ス
イッチにより構成されているため、低電圧電源の下でも
レーザダイオード2に供給される電流を高速に変化させ
ることができ、マークエッジ記録のような高密度記録用
のレーザ駆動装置においても、低消費電力で高速にレー
ザ駆動が可能になる。
【0039】なお、このような電流重畳による構成は、
マークエッジ記録ならずとも、レーザへの供給電流を変
化速度を犠牲にせずに増大したい場合にも使用すること
ができる。例えば、図4において、#1、#2、#3の
レーザ駆動回路1からの出力を同一のデータパターンと
すれば、レーザダイオード2への供給電流を図1の回路
構成の場合の3倍に上げることも可能となる。 (第3実施例)図6は本発明の第3実施例の概略構成を
示すもので、図1と同一部分には同符号を付している。
【0040】この場合、図1に示すトランジスタ4のエ
ミッタ電位V1 を決定するツェナーダイオード8の代わ
りに、ダイオード21を接続し、また、トランジスタ4
のベースとグランド間にコンデンサ22を接続してい
る。
【0041】その他は、図1と同様である。ここで、ダ
イオード21には、ショットキーダイオードのような高
速素子を用いる。つまり、このショットキーダイオード
は、ツェナーダイオードより端子間容量が小さく、高速
動作が可能であるため、ダイオード21の順方向電圧の
倍数の正確な電圧をトランジスタ4のエミッタ電位とし
て印加することができる。
【0042】また、コンデンサ22は、高速動作の際
に、トランジスタ4のベースラインに乗る高周波ノイズ
を除去してベース電位V2 を安定化するためのものであ
る。しかして、これらダイオード21およびコンデンサ
22を用いることにより、数10MHz以上の高周波の
入力データでレーザダイオード2を駆動する場合も、安
定した駆動が可能となり、高密度高転送記録用のレーザ
駆動装置として実用化できる。 (第4実施例)ところで、上述した実施例では、流入型
電流源10の電流量I2 (トランジスタ4のコレクタ電
流)は、トランジスタ4のベース電位で決定し、流出型
電流源3の出力電流I1 と流入型電流源10の電流量I
2 の差の電流を半導体レーザ駆動電流I3 とするように
しているため、半導体レーザ駆動電流I3 を、常に図2
(e)に示すように電流値0[mA]から一定振幅(I
1 −I2 )のパルス電流にするには、流出型電流源3の
出力電流I1 と流入型電流源10の電流量I2 (=(i
b−ic))をほぼ等しい電流値にすることが必要であ
る。
【0043】ところが、これら流出型電流源3の出力電
流I1 と流入型電流源10の電流量I2 を等しく制御す
る機能がないと、電流制御回路9に同一指示電圧を入力
しても、使用素子の特性バラツキや外部からの漏れ込み
ノイズなどにより流出型電流源3および流入型電流源1
0の電流バランスは容易に崩れ、所定の半導体レーザ駆
動電流I3 が得られないことがあり、これが、光ディス
クの記録において、記録マークの歪みなどの原因とな
り、正確なデータ記録を妨げることがあった。
【0044】そこで、第4実施例では、各電流源の電流
バランスのとれた電流制御を可能にしている。図7は、
第4実施例の概略構成を示すもので、図1と同一部分に
は、同符号を付している。
【0045】この場合も、レーザ駆動回路1は、一定の
流出電流を出力する流出型電流源3、流入型電流源1
0、これら流出型電流源3と流入型電流源10に対して
電流値を指示する電流制御回路9およびレーザダイオー
ド2とから構成される。
【0046】そして、流出型電流源3は、PNPトラン
ジスタ31および抵抗32の直列回路により構成され、
トランジスタ31のエミッタ端子を抵抗32を介して電
源Vccに接続し、コレクタ端子を流入型電流源10のト
ランジスタ4のコレクタ端子に接続し、これら接続点を
半導体レーザダイオード2に接続している。
【0047】流入型電流源10は、図1で述べたと同様
に、トランジスタ4、6、ツェナーダイオード8および
抵抗5により構成している。また、電流制御回路9は、
抵抗91〜94、トランジスタ95、96および演算増
幅器97より構成され、トランジスタ95のエミッタ端
子を抵抗91を介して電源Vccに接続し、ベース・コレ
クタ端子をトランジスタ96のコレクタ端子に接続して
カレントミラー回路を構成している。また、トランジス
タ96のエミッタ端子を抵抗92を介して接地し、トラ
ンジスタ96のエミッタ端子と抵抗92の接続点を抵抗
93を介して演算増幅器97の負極端子に接続してい
る。この演算増幅器97の負側入力端子は、抵抗94を
介して接地している。
【0048】また、演算増幅器97の正側入力端子は、
外部からの指示電圧V0が与えられるようになってい
る。そして、演算増幅器97の出力端子をトランジスタ
96と流入型電流源10のトランジスタ41のベース端
子に接続している。
【0049】次に、このように構成したレーザ駆動装置
の動作を説明する。まず、流出型電流源3では、トラン
ジスタ31のベース端子に与えられる電圧値に応じて所
定の電流を流入型電流源10および半導体レーザ2に供
給するようになる。
【0050】また、流入型電流源10では、トランジス
タ4のベース電位V2 として、上述した図2(b)に示
すように、電流制御回路9の演算増幅器97よりトラン
ジスタ4のベース・エミッター間電圧(=0.7V)以
上の一定のベース電位vcが入力される。
【0051】この状態から、ライトデータとして図2
(a)に示すような論理レベルの入力データが与えられ
るが、これ以降の動作は、第1実施例で述べたと同様で
あり、ここでの説明は省略する。
【0052】しかして、このようにしても、トランジス
タ4のコレクタ・エミッタ間電圧を微小電圧(0.2V
程度)で変動させ、電流の振幅制御をする電流スイッチ
モードとして動作させることができるため、従来のスイ
ッチング動作のようにトランジスタ等のスイッチング素
子が完全にオン・オフする電圧モードスイッチと比較し
て、コレクタ・エミッタ間の電圧変動を微小に抑えるこ
とが可能になり、使用スイッチング素子(トランジスタ
4)の turn on/off 時間以下のスイッチング時間が期
待できる。このことは、コレクタ・エミッタ間の寄生容
量の充放電に起因するスイッチング速度の低下を防止す
ることができ、スイッチング素子のスイッチング能力を
限界まで引き出すことが可能であることを意味し、さら
に、スイッチング素子として、トランジスタ4、6とし
てNPNトランジスタを使用できることで、PNPトラ
ンジスタを使用する半導体レーザ駆動回路より高速化も
期待できる。
【0053】ところで、流入型電流源10の電流量I2
(トランジスタ4のコレクタ電流)は、トランジスタ4
のベース電位で決定され、流出型電流源3の出力電流I
1 (図2(c))と流入型電流源10の電流量I2 (図
2(d))の差の電流が半導体レーザ駆動電流I3 に相
当するようになるが、ここでの半導体レーザ駆動電流I
3 として図2(e)に示すような電流値0[mA]から
一定振幅(I1 −I2)のパルス電流を得るためには、
流出型電流源3の出力電流I1 と流入型電流源10の電
流量I2 がほぼ等しい電流値であることが必要である。
【0054】ここでの電流制御回路9は、流出型電流源
3および流入型電流源10に対して電流検出用のトラン
ジスタ95と96を設け、このうちのトランジスタ95
は、流出型電流源3のトランジスタ31とカレントミラ
ー回路を構成し、トランジスタ31のコレクタ電流I1
と同等の電流がトランジスタ95のコレクタ電流として
トランジスタ96のコレクタ端子に流れるようにしてい
る。
【0055】この場合、カレントミラー回路の原理より
トランジスタ95のコレクタ電流をI4 とし、トランジ
スタ31と95に同一のトランジスタ素子を用い、その
トランジスタの直流電流増幅率をhFE1とすると(I
1 /I4 )={1+(2/hFE1)}-1より、I1 =
I4 が成立するには、十分hFEの大きいトランジスタ
を用いる必要がある。
【0056】そして、トランジスタ95とトランジスタ
96を同一のトランジスタ素子とすると、トランジスタ
4と96は、ともに演算増幅器97からの出力電圧がベ
ース端子に入力していることから、相等しいコレクタ電
流I2 が流れ、また、トランジスタ96のコレクタ電流
は、トランジスタ95のコレクタ電流I4 と等しいこと
から、I1 =I4 が成立する。
【0057】また、トランジスタ96のコレクタ電流I
5 は、外部からの指示電圧V0を演算増幅器97の正側
入力端子に入力すると、抵抗93と94の接点(演算増
幅器97の負側入力端子)もV0と等しい電位となる。
また、トランジスタ96のエミッタ電位V5Eは、抵抗9
2の抵抗値をR5 とすると、V5E=(R5 ・I5 )とな
る。これにより、演算増幅器97では、抵抗93の抵抗
値をR6 、抵抗94の抵抗値をR7 とすれば、I5 =
{(R6 +R7 )/R5 ・R7 }・V0が成立するよう
に動作する。
【0058】ここでは、抵抗32の抵抗値R1 と抵抗9
1の抵抗値R3 が等しくR1 =R3で、抵抗5の抵抗値
R4 と抵抗92の抵抗値R5 が等しくR4 =R5 の場合
であるが、この様な条件では、電流振幅としてはI1 =
I2 =I4 =I5 であり、常に、電流制御回路9におい
て抵抗92を介してGNDへ電流I5 が流れており、低
消費電力化の面で不利である。そこで、低消費電力を実
現するには、R3 =k・R1 、R5 =k・R4 になる様
に抵抗32、91、5、92を決定すれば、(但し、定
数kはk>1の任意の定数である。)V1 =R1 ・I1
=R3 ・I4 より、I1 =k・I4 ,I2 =k・I5 と
なる。これにより、電流制御回路9における消費電力は
定数kの値に従って減少し、低消費電力化を実現でき
る。
【0059】従って、このような実施例によれば、流出
型電流源3と流入型電流源10の電流バランスを電流制
御回路9での演算増幅器97により理想的に制御できる
ことから、安定な半導体レーザ駆動電流を供給すること
ができる。また、電流制御回路9の演算増幅器97は、
単一のもので済むことから、回路構成を簡単にできる。
また、回路構成全体についても、トランジスタ31と4
およびトランジスタ6と4の二段の接続だけで済むこと
から、5V電源の様な低電圧電源においても各トランジ
スタに十分なバイアス電圧を供給でき、安定かつ十分な
半導体レーザ駆動回電流を得ることも可能になる。 (第5実施例)図8は、第5実施例の概略構成を示すも
ので、図7と同一部分には、同符号を付している。
【0060】この場合も、半導体レーザ駆動回路1は、
一定電流を流出する流出型電流源3、スイッチング機能
を兼ね備えた流入型電流源10、これら流出型電流源3
と流入型電流源10に対し電流値を指示する電流制御回
路9および半導体レーザダイオード(LD)2とから構
成され、このうちの流出型電流源3および流入型電流源
10については、図7で述べたと同様に構成している。
【0061】また、電流制御回路9は、抵抗91〜9
4、98〜100、トランジスタ95、96および演算
増幅器97よりなり、トランジスタ95のエミッタ端子
を抵抗91を介して電源Vccに接続し、トランジスタ9
5のベース端子をトランジスタ31のベース端子と抵抗
93を介して演算増幅器97の出力端子に接続し、ま
た、トランジスタ95のコレクタ端子をトランジスタ9
6のベース端子とコレクタ端子に接続している。また、
このトランジスタ96のコレクタ端子を流入型電流源1
0のトランジスタ4のベース端子に接続し、コレクタ端
子を半導体レーザダイオード2に接続し、また、トラン
ジスタ96のエミッタ端子を抵抗92を介して接地して
いる。
【0062】一方、演算増幅器97の正側入力端子は抵
抗94と98の接続点に接続し、抵抗94は電源Vcc
に、抵抗98は接地している。また、演算増幅器97の
負側入力端子は、抵抗99を介してトランジスタ35の
エミッタ端子に接続するとともに、抵抗100を介して
半導体レーザ駆動電流を制御する外部電圧V0が与えら
れる。
【0063】ここで、電流制御回路9は、上述の第4実
施例では、流出型電流源3をカレントミラー回路構成と
し、流入型電流源10のトランジスタ4とベース端子を
共有したトランジスタ96のエミッター電流を検出し、
流入型・流出型電流源の電流値の制御を行ったが、この
第5実施例では、流入型電流源10の流入電流を直接検
出していないことから、例えば、抵抗5、92やトラン
ジスタ4、96の特性バラツキなどが存在すると、電流
制御精度の低下は避けられない。
【0064】そこで、同第5実施例では、流出型電流源
3の流出電流I1 を直接検出して、流出型電流源3、流
入型電流源10の流出・流入電流を制御するようになっ
ている。
【0065】次に、このように構成したレーザ駆動装置
の動作を説明する。この場合、流出型電流源3および流
入型電流源10については、第4実施例で述べたと同様
であり、各電流源3、10はトランジスタ31、4のベ
ース端子への入力電圧に従い電流I1 、I2 を流出・流
入するように動作する。
【0066】この状態で、電流制御回路9では、流出型
電流源3より流出電流I1 が流出すると、トランジスタ
31のエミッタ電位V1 は、抵抗32の抵抗値をR1 と
すると、V1 =(Vcc−R1 ・I1)である。
【0067】ここで、演算増幅器97は以下のように動
作する。ここで、説明を簡単化するため抵抗94の抵抗
値R7 と抵抗98の抵抗値R8 、抵抗99の抵抗値R9
と抵抗100の抵抗値R10をそれぞれ等しい、R7 =R
8 、R9 =R10とすると、演算増幅器97の負側入力端
子の電位V2 は、V2 =(Vcc/2)で、(V0−V2
)/R10=−(V1 −V2 )/R9 よりV1 =Vcc−
V0となる。
【0068】従って、演算増幅器97では、電位V1 が
電源電圧Vccと外部指示電圧V0の電位差となる様にト
ランジスタ31のベース電位を制御する。つまり、I1
=(V0/R1 )となる様に電流制御回路9は流出型電
流源3の流出電流を制御するようになる。
【0069】すると、トランジスタ31と等しいベース
電圧がトランジスタ95に入力され、トランジスタ95
はトランジスタ31のエミッタ電圧がV1 となる様に動
作する。これにより、抵抗32の抵抗値R1 と抵抗91
の抵抗値R3 が等しく、R1=R3 ならば、I1 =I4
の等しい電流がトランジスタ95のコレクタ電流として
トランジスタ96に流出される。
【0070】また、トランジスタ96はトランジスタ4
とカレントミラー回路構成となっているため、電流I4
と等しい電流がトランジスタ96のエミッタ電流として
抵抗92(但し、抵抗5の抵抗値R4 と抵抗92の抵抗
値R5 が等しいR4 =R5 の場合)を介してGNDへ流
れ、これと等しい電流がトランジスタ4のコレクタ電流
I2 として引き抜かれる。
【0071】なお、上述では、R1 =R3 ,R4 =R5
の場合について説明したが、このような条件では、電流
振幅としてI1 =I2 =I4 =I5 であり、常に、電流
制御回路9において抵抗92を介してGNDへ電流I5
が流れており、低消費電力化の面で不利である。そこ
で、低消費電力を実現する回路では、R3 =k・R1 ,
R5 =k・R4 になる様に抵抗32、91、5、92の
抵抗値を決定すれば(但し、定数kはk>1の任意の定
数である。)、V1 =R1 ・I1 =R3 ・I4 より、I
1 =k・I4 となり、同様にI2 =k・I5 となって、
これにより、電流制御回路9における消費電力は定数k
の値に従って減少し、低消費電力化が実現できる。
【0072】従って、このような実施例によっても、流
出型電流源3の流出電流I1 を直接検出し、流出型電流
源3と流入型電流源10の電流バランスを電流制御回路
9での演算増幅器97により理想的に制御できることか
ら、安定な半導体レーザ駆動電流を供給することがで
き、また、電流制御回路9の演算増幅器97は、単一の
もので済むことから、回路構成を簡単にできる。また、
回路構成全体についても、トランジスタ31と4および
トランジスタ6と4の二段の接続だけで済むことから、
5V電源の様な低電圧電源においても各トランジスタに
十分なバイアス電圧を供給でき、安定かつ十分な半導体
レーザ駆動回電流を得ることも可能になる。 (第6実施例)図9は、第6実施例の概略構成を示すも
ので、図7と同一部分には、同符号を付している。
【0073】この場合も、半導体レーザ駆動回路1は、
一定電流を流出する流出型電流源3、スイッチング機能
を兼ね備えた流入型電流源10、これら流出型電流源3
と流入型電流源10に対し電流値を指示する電流制御回
路9および半導体レーザダイオード(LD)2とから構
成され、流出型電流源3および流入型電流源10につい
ては、図7で述べたと同様に構成している。
【0074】また、電流制御回路9は、抵抗91〜9
4、98〜102、トランジスタ95、96および演算
増幅器971、972よりなり、トランジスタ95のエ
ミッタ端子を抵抗91を介して電源Vccに接続し、ベー
ス端子をトランジスタ31のベース端子に接続するとと
もに、抵抗93を介して演算増幅器971の出力端子に
接続している。また、トランジスタ95のコレクタ端子
をトランジスタ96のコレクタ端子に接続し、トランジ
スタ96のエミッタ端子を抵抗92を介して接地し、こ
のトランジスタ96のエミッタ端子と抵抗92の接続点
を抵抗101を介して演算増幅器972の負側入力端子
に接続している。さらに演算増幅器972の負側入力端
子を抵抗102を介して接地している。また、演算増幅
器972の正側入力端子には外部電圧V0が与えられ
る。そして、演算増幅器972の出力端子をトランジス
タ4,96のベース端子に接続している。
【0075】一方、演算増幅器971は、正側入力端子
を抵抗94、98の接続点に接続し、抵抗94は電源V
ccに、抵抗98は接地している。また、負側入力端子
は、抵抗99を介してトランジスタ31のエミッタ端子
に接続するとともに、抵抗100を介して半導体レーザ
駆動電流を制御する外部電圧V0が与えられる。
【0076】次に、このように構成したレーザ駆動装置
の動作を説明する。この場合、流出型電流源3では、ト
ランジスタ31のベース端子入力電圧値に応じて所定の
電流を流入型電流源10および半導体レーザ2に供給す
る。また、流入型電流源10では、上述したと同様にし
てライトデータに応じてトランジスタ4のベース端子の
入力電位に準じた電流を引き抜くようになる。
【0077】この状態で、電流制御回路9では、流出型
電流源3より流出電流I1 が流出すると、トランジスタ
31のエミッタ電位V1Eは、抵抗32の抵抗値をR1 と
すると、V1E=(Vcc−R1 ・I1)である。
【0078】ここで、演算増幅器971は以下のように
動作する。ここで、説明を簡単化するため抵抗94の抵
抗値R7 と抵抗98の抵抗値R8 、抵抗99の抵抗値R
9 と抵抗100の抵抗値R10をそれぞれ等しい、R7 =
R8 、R9 =R10とすると、演算増幅器97の負側入力
端子の電位V−は、V−=(Vcc/2)で、(V0−V
2 )/R10=−(V1E−V−)/R9 よりV1E=Vcc−
V0となる。
【0079】従って、演算増幅器971では電位V1Eが
電源電圧Vccと外部指示電圧V0の電位差となる様にト
ランジスタ31のベース電位を制御する。つまり、I1
=(V0/R1 )となる様に電流制御回路9は流出型電
流源3の流出電流を制御することになる。
【0080】すると、トランジスタ31と等しいベース
電圧がトランジスタ95に入力され、トランジスタ95
はトランジスタ31のエミッタ電圧がV1Eとなる様に動
作する。これにより、抵抗32の抵抗値R1 と抵抗91
の抵抗値R3 が等しく、R1=R3 ならば、I1 =I4
の等しい電流がトランジスタ95のコレクタ電流として
トランジスタ96に流出される。
【0081】また、トランジスタ96では、流出電流I
4 と等しい電流I5 が抵抗92を介してGNDへ流れ、
これと等しい電流がトランジスタ4のコレクタ電流I2
として引き抜かれる。
【0082】なお、抵抗32、7、91、5、92のそ
れぞれの抵抗値R1 ,R2 ,R3 ,R4 、R5 の間に
は、R1 =R3 =2・R4 =2・R5 の関係が成り立つ
ものとする。この時、トランジスタ96のエミッタ電圧
V5Eは、V5E=R5 ・I5 となり、演算増幅器972の
負側入力端子の電圧は、(V5E/2)=(R5 ・I5 /
2)となる。但し、ここで説明を簡単化するため、抵抗
101と102の抵抗値R11とR12を等しく、R11=R
12とする。これにより、外部入力指示電圧V0と引き抜
き電流I2 との関係は、V0=(R5 ・I5 /2)=
(R5 ・I2 /2)となる。
【0083】上述では、R1 =R3 ,R4 =R5 の場合
について説明したが、このような条件では、電流振幅と
してI1 =I2 =I4 =I5 であり、常に、電流制御回
路9において抵抗92を介してGNDへ電流I5 が流れ
ており、低消費電力化の面で不利である。そこで、低消
費電力を実現する回路では、R3 =k・R1 ,R5 =k
・R4 になる様に抵抗32、91、5、92を決定すれ
ば(但し、定数kはk>1の任意の定数である。)、V
1 =R1 ・I1 =R3 ・I4 より、I1 =k・I4 とな
り、同様にI2 =k・I5 となって、電流制御回路9に
おける消費電力は定数kの値に従って減少し、低消費電
力化が実現できる。
【0084】従って、このような実施例によれば、演算
増幅器971、972を流出型電流源3と流入型電流源
10ごとに設け、これら演算増幅器971、972によ
り外部入力指示電圧V0に対し流出電流I1 および流入
電流I2 の調整を、それぞれ回路定数を設定することで
実行することにより、流出型電流源3と流入型電流源1
0の電流バランスを、より正確に制御できるようにな
る。
【0085】勿論、この場合も、回路構成全体について
も、トランジスタ31と4およびトランジスタ6と4の
二段の接続だけで済むことから、5V電源の様な低電圧
電源においても各トランジスタに十分なバイアス電圧を
供給でき、安定かつ十分な半導体レーザ駆動回電流を得
ることも可能である。
【0086】なお、本発明は、以下述べるような構成も
含むものである。 (1)上述した請求項1記載の光ディスク用レーザ駆動
装置において、前記流入型電流源は、前記流出型電流源
の流出電流を制御する指示値に連動して当該流入型電流
源の流入電流を一定に制御する電流制御機能を有してい
る。
【0087】(2)上述した請求項3記載の光ディスク
用レーザ駆動装置において、各基本回路での流出型電流
源の流出電流および該流出電流に対応する流入型電流源
の流入電流を制御する手段は、各電流源の電流量制御指
示値がほぼ均等になるように制御する手段を有してい
る。
【0088】(3)上述した請求項4記載の光ディスク
用レーザ駆動装置において、流出型電流源および流入型
電流源にそれぞれ対応する電流モニタ用素子は、カスケ
ード接続されている。
【0089】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、一定
の流出電流を出力する流出型電流源に対し、流入型電流
源の入力データに応じて流出電流に対応する流入電流の
振幅を制御するスイッチング手段を電流の振幅を制御す
る電流スイッチングモードで動作させることができるの
で、スイッチング速度をスイッチング手段の限界まで高
めることができ、レーザの高速駆動が可能になる。特
に、スイッチング手段としてNPN型トランジスタを使
用することで、一層の高速動作を実現するとともに、流
出型電流源と流入型電流源の出力段は、単一のトランジ
スタで構成可能であるため、電源電圧の低電圧化により
低消費電力での半導体レーザの駆動が実現が可能とな
る。また、スイッチング手段に用いられるトランジスタ
に対し低電圧電源でも十分のバイアス電圧を供給でき、
低消費電力でレーザを駆動することもできる。
【0090】また、本発明によれば、流出型電流源およ
び流入型電流源にそれぞれ対応する電流モニタ用素子を
有する電流制御回路により、それぞれの電流モニタ用素
子を通過するモニタ電流をバランスさせることにより、
正確な各電流源の電流バランスの取れた電流制御が可能
で、正確な半導体レーザ駆動電流制御が実現でき、高密
度記録に伴う複雑な電流制御にも対応した半導体レーザ
駆動回路を得られる。
【0091】また、本発明によれば、流出型電流源と流
入型電流源から構成される基本回路を複数設け、これら
基本回路の流出型電流源および流入型電流源での流出電
流および該流出電流に対応する流入電流を制御して半導
体レーザに供給される重畳電流の振幅を制御するように
しているので、マークエッジ記録のような高密度記録用
としても、低消費電力にして高速のレーザ駆動が可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の概略構成を示す図。
【図2】第1実施例の動作を説明するためのタイムチャ
ート。
【図3】第1実施例の流出型電流源3の概略構成を示す
図。
【図4】本発明の第2実施例の概略構成を示す図。
【図5】第2実施例の動作を説明するためのタイムチャ
ート。
【図6】本発明の第3実施例の概略構成を示す図。
【図7】本発明の第4実施例の概略構成を示す図。
【図8】本発明の第5実施例の概略構成を示す図。
【図9】本発明の第6実施例の概略構成を示す図。
【図10】従来の半導体レーザ駆動回路の概略構成を示
す図。
【符号の説明】
1…レーザ駆動回路、 2…レーザダイオード、 3…流出型電流源、 4、6、16、31、95、96…トランジスタ、 5、7、31、91〜94、98〜102…抵抗、 8…ツェナーダイオード、 9…電流制御回路、 10…流入型電流源、 11、13、14、15、17、18…抵抗、 12、97、971、972…演算増幅器、 21…ダイオード、 22…コンデンサ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定の流出電流を出力する流出型電流源
    と、 この流出型電流源に接続され、且つ入力データに応じて
    前記流出電流に対応する流入電流の振幅を制御するスイ
    ッチ手段を有する流入型電流源と、 前記流出型電流源と前記流入型電流源の接続点に接続さ
    れた半導体レーザとを具備したことを特徴とする光ディ
    スク用レーザ駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記流入型電流源のスイッチ手段は、ト
    ランジスタのベース電位を一定にして、エミッタ電位を
    入力データに応じて変化させる電流スイッチにより構成
    したことを特徴とする請求項1記載の光ディスク用レー
    ザ駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記流出型電流源と流入型電流源から構
    成される基本回路を複数設け、これら基本回路での前記
    流出型電流源の流出電流および該流出電流に対応する前
    記流入型電流源の流入電流を制御することにより前記半
    導体レーザに供給される電流振幅を制御することを特徴
    とする請求項1記載の光ディスク用レーザ駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記流出型電流源および流入型電流源に
    それぞれ対応する電流モニタ用素子を有し、これら電流
    モニタ用素子を通過するモニタ電流をバランスさせるこ
    とにより前記流出型電流源の流出電流および流入型電流
    源の流入電流を制御する電流制御回路を備えたことを特
    徴とする請求項1記載の光ディスク用レーザ駆動装置。
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