JPH0896319A - 磁気ヘッドおよびその製造方法 - Google Patents
磁気ヘッドおよびその製造方法Info
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- JPH0896319A JPH0896319A JP22709494A JP22709494A JPH0896319A JP H0896319 A JPH0896319 A JP H0896319A JP 22709494 A JP22709494 A JP 22709494A JP 22709494 A JP22709494 A JP 22709494A JP H0896319 A JPH0896319 A JP H0896319A
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- wafer
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Abstract
(57)【要約】
【目的】空隙部の対向する面とこの面の反対側の面との
間に所定の平行度が得られるとともにそれぞれの面に鏡
面が得られる磁気ヘッドおよびその製造方法を提供する
こと。 【構成】両面ラップ盤10a,10b にて、略直方体の形状を
為す一対のフェライトウエハ1,2 を両面同時に加工す
る。この加工にて、所定の平行度と平面度を得た後、フ
ェライトウエハ1,2 にトラック幅を得るための溝加工を
施し、一方のフェライトウエハ1に、さらにこの溝5が
施された面に、巻線用の溝加工を施す。この溝5,6 が施
された面にそれぞれ非磁性膜SiO2を形成した後、一対の
フェライトウエハ1,2 を溝を突き合わせるようにして、
ガラスにて接着する。この溶着されたフェライトブロッ
ク7 を所定の寸法毎に分割する。この分割されたフェラ
イトブロック9 の空隙部G を中心にして対称に円みR を
施した後、スライス加工にて磁気ヘッドチップ20A を切
り出す。
間に所定の平行度が得られるとともにそれぞれの面に鏡
面が得られる磁気ヘッドおよびその製造方法を提供する
こと。 【構成】両面ラップ盤10a,10b にて、略直方体の形状を
為す一対のフェライトウエハ1,2 を両面同時に加工す
る。この加工にて、所定の平行度と平面度を得た後、フ
ェライトウエハ1,2 にトラック幅を得るための溝加工を
施し、一方のフェライトウエハ1に、さらにこの溝5が
施された面に、巻線用の溝加工を施す。この溝5,6 が施
された面にそれぞれ非磁性膜SiO2を形成した後、一対の
フェライトウエハ1,2 を溝を突き合わせるようにして、
ガラスにて接着する。この溶着されたフェライトブロッ
ク7 を所定の寸法毎に分割する。この分割されたフェラ
イトブロック9 の空隙部G を中心にして対称に円みR を
施した後、スライス加工にて磁気ヘッドチップ20A を切
り出す。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ヘッドおよびこの
磁気ヘッドの製造方法に関する。
磁気ヘッドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図8に従来の製造方法による磁気ヘッド
の製造プロセスを示す。図を参照して、順を追って説明
する。予め、略直方体の形状を為す一対のフェライトウ
エハ1,2を加工治具3の上に接着材4を介し固定する
(図8−b)。次に、一対のフェライトウエハ1,2の
一方の面1a、2aに、片面ラップ盤10にて研磨加工
を行い、鏡面に仕上げる(図3−c)。その後,鏡面に
仕上げられた面1a,2aにトラック幅を得るための溝
5の加工を施す(図8−d)。さらに、一方のフェライ
トウエハ1にのみ、先の溝とほぼ直交するように巻線用
の溝6を設けるための溝加工を施す(図8−e)。次
に、2酸化珪素(SiO2 )などの非磁性膜を付け、溝
が設けられた面に薄膜を形成する(図8−f)。
の製造プロセスを示す。図を参照して、順を追って説明
する。予め、略直方体の形状を為す一対のフェライトウ
エハ1,2を加工治具3の上に接着材4を介し固定する
(図8−b)。次に、一対のフェライトウエハ1,2の
一方の面1a、2aに、片面ラップ盤10にて研磨加工
を行い、鏡面に仕上げる(図3−c)。その後,鏡面に
仕上げられた面1a,2aにトラック幅を得るための溝
5の加工を施す(図8−d)。さらに、一方のフェライ
トウエハ1にのみ、先の溝とほぼ直交するように巻線用
の溝6を設けるための溝加工を施す(図8−e)。次
に、2酸化珪素(SiO2 )などの非磁性膜を付け、溝
が設けられた面に薄膜を形成する(図8−f)。
【0003】この薄膜形成工程では、溝が設けられたフ
ェライトウエハ1,2に、非磁性膜を吹き付けるなどし
て薄膜を形成し、所定の幅の空隙部を得るためのスペー
サを設けている。このスペーサは、所定の幅の空隙を正
確に得るために設けられる他、高温温度中にて行われる
次工程の接着工程におけるガラス材のフェライトウエハ
への拡散などを防止するために設けられる。
ェライトウエハ1,2に、非磁性膜を吹き付けるなどし
て薄膜を形成し、所定の幅の空隙部を得るためのスペー
サを設けている。このスペーサは、所定の幅の空隙を正
確に得るために設けられる他、高温温度中にて行われる
次工程の接着工程におけるガラス材のフェライトウエハ
への拡散などを防止するために設けられる。
【0004】次に、接着工程(図8−g)では、所定の
トラック幅を得るために設けられた溝5および巻線用の
溝6が設けられたフェライトウエハ1と、所定のトラッ
ク幅を得るための溝5のみが設けられたフェライトウエ
ハ2とが、それぞれ溝が設けられた面を突き合わせるよ
うにして接着される。
トラック幅を得るために設けられた溝5および巻線用の
溝6が設けられたフェライトウエハ1と、所定のトラッ
ク幅を得るための溝5のみが設けられたフェライトウエ
ハ2とが、それぞれ溝が設けられた面を突き合わせるよ
うにして接着される。
【0005】さらに、このフェライトブロック7から、
一方の端辺8とほぼ平行かつ巻線溝6が一つずつ含まれ
るように、小さなフェライトブロック9が切り出され、
分割される(図8−h)。この分割されたフェライトブ
ロック9に、さらに円みRが施される。この円みRは、
所定の空隙深度Aが得られている空隙部Gの表面を含む
面内にのみ、空隙部Gを中心としてほぼ対称になるよう
に設けられる。さらにこの分割されたフェライトブロッ
ク9から、所定のトラック幅を得るように設けられた溝
に沿って、ヘッドチップ20が切り出される。
一方の端辺8とほぼ平行かつ巻線溝6が一つずつ含まれ
るように、小さなフェライトブロック9が切り出され、
分割される(図8−h)。この分割されたフェライトブ
ロック9に、さらに円みRが施される。この円みRは、
所定の空隙深度Aが得られている空隙部Gの表面を含む
面内にのみ、空隙部Gを中心としてほぼ対称になるよう
に設けられる。さらにこの分割されたフェライトブロッ
ク9から、所定のトラック幅を得るように設けられた溝
に沿って、ヘッドチップ20が切り出される。
【0006】しかしながら、このような製造方法では、
フェライトウエハ1,2を加工治具3に接着材4を介し
接着しているため、加工面1a,2a側の平面度は良い
がガラスにて溶着するために接着材4を除去した時のウ
エハ単体の形状は、両面の平行度、平面度が加工による
歪などで一定にならず、図9−aに示すように凹凸、凸
凸などの量が大きくなる。これは、片側の接着層4の厚
さが均一にならず、傾きあるいは凹凸があるため(図9
−b)、上下のフェライトブロックの厚さがばらつくこ
となどにより起こる。また、加工時の温度変形などの影
響もある。したがって、これらのウエハ1,2を、突き
合わせるようにして、接着する際、両側から押しきれ
ず、出来た空隙幅G1は、図10に示すように、ばらつ
いてしまうという問題があった。なお、所望の電気特性
を得るためには、この空隙幅G1の値は、0.1 μS以下
の幅にに抑えることが必要となっている。ここでは図1
0に示すように0.2 μSの幅が生じている。また、図1
1に示すように空隙部の位置精度が得られず、電気性能
が劣化するなどの問題があった。図11は、この空隙部
Gの位置ずれを光学測定系(干渉測定機)にて測定した
測定例であり、干渉縞11のずれが空隙部Gの位置ずれ
を示している。この図は、空隙部Gを上から見た図であ
り、位置ずれのない場合、空隙部Gの中心に干渉縞が位
置するようになっている。
フェライトウエハ1,2を加工治具3に接着材4を介し
接着しているため、加工面1a,2a側の平面度は良い
がガラスにて溶着するために接着材4を除去した時のウ
エハ単体の形状は、両面の平行度、平面度が加工による
歪などで一定にならず、図9−aに示すように凹凸、凸
凸などの量が大きくなる。これは、片側の接着層4の厚
さが均一にならず、傾きあるいは凹凸があるため(図9
−b)、上下のフェライトブロックの厚さがばらつくこ
となどにより起こる。また、加工時の温度変形などの影
響もある。したがって、これらのウエハ1,2を、突き
合わせるようにして、接着する際、両側から押しきれ
ず、出来た空隙幅G1は、図10に示すように、ばらつ
いてしまうという問題があった。なお、所望の電気特性
を得るためには、この空隙幅G1の値は、0.1 μS以下
の幅にに抑えることが必要となっている。ここでは図1
0に示すように0.2 μSの幅が生じている。また、図1
1に示すように空隙部の位置精度が得られず、電気性能
が劣化するなどの問題があった。図11は、この空隙部
Gの位置ずれを光学測定系(干渉測定機)にて測定した
測定例であり、干渉縞11のずれが空隙部Gの位置ずれ
を示している。この図は、空隙部Gを上から見た図であ
り、位置ずれのない場合、空隙部Gの中心に干渉縞が位
置するようになっている。
【0007】さらに、一方の片面を接着して、他方の面
にラッピングを施すため、所定の平面度および平行度が
得られず、凹凸あるいは傾きにより、両側面から圧力を
加えて接着を行う際、不要な部分に必要以上の圧力が加
わる。このため、次工程の切断などで、この加工歪によ
りひび割れ13などが発生するという問題があった(図
12参照)。
にラッピングを施すため、所定の平面度および平行度が
得られず、凹凸あるいは傾きにより、両側面から圧力を
加えて接着を行う際、不要な部分に必要以上の圧力が加
わる。このため、次工程の切断などで、この加工歪によ
りひび割れ13などが発生するという問題があった(図
12参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、一方の片
面を接着して鏡面加工を施すため、所望の平行度が得ら
れいばかりでなく、接着面側に凹凸ができ、両側面から
圧力を加えきれず、空隙部の空隙幅がばらつくという問
題があった。
面を接着して鏡面加工を施すため、所望の平行度が得ら
れいばかりでなく、接着面側に凹凸ができ、両側面から
圧力を加えきれず、空隙部の空隙幅がばらつくという問
題があった。
【0009】また、接着面側に凹凸ができ、両側面から
圧力を加えて接着する際、不要な部分に圧力が加わり、
これが為に、次工程の切断工程などでクラックを生じる
という問題があった。
圧力を加えて接着する際、不要な部分に圧力が加わり、
これが為に、次工程の切断工程などでクラックを生じる
という問題があった。
【0010】そこで、本発明は、上記の問題に鑑み、空
隙部の対向する面とこの面の反対側の面との間に所定の
平行度が得られるとともにそれぞれの面に鏡面が得られ
る磁気ヘッドおよびその製造方法を提供することを目的
とするものである。
隙部の対向する面とこの面の反対側の面との間に所定の
平行度が得られるとともにそれぞれの面に鏡面が得られ
る磁気ヘッドおよびその製造方法を提供することを目的
とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の磁気ヘ
ッドは、一対の磁性体ウエハを非磁性体を介して、突き
合わし接着してなる磁気ヘッドであって、この突き合わ
される接合面および反対側の面に鏡面加工が施されてい
ることを特徴とするものである。
ッドは、一対の磁性体ウエハを非磁性体を介して、突き
合わし接着してなる磁気ヘッドであって、この突き合わ
される接合面および反対側の面に鏡面加工が施されてい
ることを特徴とするものである。
【0012】請求項2に記載の磁気ヘッドは、請求項1
記載の磁気ヘッドにおいて、鏡面加工が施された面の平
面度が0.03μm以下であることを特徴とするものであ
る。
記載の磁気ヘッドにおいて、鏡面加工が施された面の平
面度が0.03μm以下であることを特徴とするものであ
る。
【0013】請求項3記載の磁気ヘッドは、請求項1記
載の磁気ヘッドにおいて、前記非磁性体の鏡面加工が施
された2面の平行度が0.1μm以下であることを特徴と
するものである。
載の磁気ヘッドにおいて、前記非磁性体の鏡面加工が施
された2面の平行度が0.1μm以下であることを特徴と
するものである。
【0014】請求項4記載の磁気ヘッドの製造方法は、
略直方体の形状を為す一対の磁性体ウエハの両面に、所
定の平行度が得られるように、同時に鏡面加工を施すた
めの第1の工程と、第1の工程にて、鏡面加工を施され
た一対の磁性体ウエハのそれぞれ一方の面にトラック幅
を構成するための第1の溝を施すとともに、少なくとも
一方の磁性体ウエハの前記第1の溝がもうけられた面に
この溝と交差する巻線溝となる第2の溝を施す第2の工
程と、第2の工程にて、溝が設けられた一対の磁性体ウ
エハを溝が設けられた面をそれぞれ、突き合わせた際に
所定の空隙を得るため、少なくとも一方の磁性体ウエハ
に所定の厚さの非磁性膜を形成するための第3の工程
と、第2および第3の工程を経た前記一対の磁性体ウエ
ハを前記非磁性膜を介して、突き合わせて接着するため
の第4の工程と、第4の工程にて、接着された磁性体ウ
エハと磁性体ウエハから成るブロック状のヘッドブロッ
クからさらに所定の寸法毎にブロック状のヘッドブロッ
クを切り出すだめの第5の工程と、第5の工程にて、作
成されたヘッドブロックの空隙部の表面に、一方の磁性
体ウエハから他の磁性体ウエハ方向へ曲面加工を施すた
めの第6の工程と、第6の工程にて作成されたヘッドブ
ロックから所定の厚さごとにヘッドチップを切り出すた
めの第7の工程と、から成ることを特徴とするものであ
る。
略直方体の形状を為す一対の磁性体ウエハの両面に、所
定の平行度が得られるように、同時に鏡面加工を施すた
めの第1の工程と、第1の工程にて、鏡面加工を施され
た一対の磁性体ウエハのそれぞれ一方の面にトラック幅
を構成するための第1の溝を施すとともに、少なくとも
一方の磁性体ウエハの前記第1の溝がもうけられた面に
この溝と交差する巻線溝となる第2の溝を施す第2の工
程と、第2の工程にて、溝が設けられた一対の磁性体ウ
エハを溝が設けられた面をそれぞれ、突き合わせた際に
所定の空隙を得るため、少なくとも一方の磁性体ウエハ
に所定の厚さの非磁性膜を形成するための第3の工程
と、第2および第3の工程を経た前記一対の磁性体ウエ
ハを前記非磁性膜を介して、突き合わせて接着するため
の第4の工程と、第4の工程にて、接着された磁性体ウ
エハと磁性体ウエハから成るブロック状のヘッドブロッ
クからさらに所定の寸法毎にブロック状のヘッドブロッ
クを切り出すだめの第5の工程と、第5の工程にて、作
成されたヘッドブロックの空隙部の表面に、一方の磁性
体ウエハから他の磁性体ウエハ方向へ曲面加工を施すた
めの第6の工程と、第6の工程にて作成されたヘッドブ
ロックから所定の厚さごとにヘッドチップを切り出すた
めの第7の工程と、から成ることを特徴とするものであ
る。
【0015】請求項5記載の磁気ヘッドの製造方法は、
略直方体の形状を為す一対の磁性体ウエハの両面に、所
定の平行度が得られるように、同時に鏡面加工を施すた
めの第1の工程と、第1の工程にて、鏡面加工を施され
た一対の磁性体ウエハのそれぞれ一方の面にトラック幅
を構成するための第1の溝を施すとともに、少なくとも
一方の磁性体ウエハの前記第1の溝がもうけられた面に
この溝と交差する巻線溝となる第2の溝を施す第2の工
程と、第2の工程にて、溝が設けられた一対の磁性体ウ
エハの面の少なくとも一方の磁性体ウエハの面に所定の
厚さの金属磁性体膜を形成する第3の工程と、第2およ
び第3の工程にて溝、金属磁性体膜が形成された一対の
磁性体ウエハをその溝、金属磁性体膜が設けられた面を
それぞれ突き合わせた際に所定の幅を持つ空隙を得るた
め、少なくとも一方の磁性体ウエハに所定の厚さの非磁
性膜を形成するための第4の工程と、第2乃至第4の工
程を経た前記一対の磁性体ウエハを前記非磁性膜を介し
て突き合わせて接着するための第5の工程と第5の工程
にて、接着された磁性体ウエハと磁性体ウエハから成る
ブロック状のヘッドブロックからさらに所定の寸法毎に
ブロック状のヘッドブロックを切り出すだめの第6の工
程と、第6の工程にて、作成されたヘッドブロックの空
隙部の表面に、一方の磁性体ウエハから他の磁性体ウエ
ハ方向に曲面加工を施すための第7の工程と、第7の工
程にて作成されたヘッドブロックから所定の厚さごとに
ヘッドチップを切り出すための第8の工程と、から成る
ことを特徴とするものである。
略直方体の形状を為す一対の磁性体ウエハの両面に、所
定の平行度が得られるように、同時に鏡面加工を施すた
めの第1の工程と、第1の工程にて、鏡面加工を施され
た一対の磁性体ウエハのそれぞれ一方の面にトラック幅
を構成するための第1の溝を施すとともに、少なくとも
一方の磁性体ウエハの前記第1の溝がもうけられた面に
この溝と交差する巻線溝となる第2の溝を施す第2の工
程と、第2の工程にて、溝が設けられた一対の磁性体ウ
エハの面の少なくとも一方の磁性体ウエハの面に所定の
厚さの金属磁性体膜を形成する第3の工程と、第2およ
び第3の工程にて溝、金属磁性体膜が形成された一対の
磁性体ウエハをその溝、金属磁性体膜が設けられた面を
それぞれ突き合わせた際に所定の幅を持つ空隙を得るた
め、少なくとも一方の磁性体ウエハに所定の厚さの非磁
性膜を形成するための第4の工程と、第2乃至第4の工
程を経た前記一対の磁性体ウエハを前記非磁性膜を介し
て突き合わせて接着するための第5の工程と第5の工程
にて、接着された磁性体ウエハと磁性体ウエハから成る
ブロック状のヘッドブロックからさらに所定の寸法毎に
ブロック状のヘッドブロックを切り出すだめの第6の工
程と、第6の工程にて、作成されたヘッドブロックの空
隙部の表面に、一方の磁性体ウエハから他の磁性体ウエ
ハ方向に曲面加工を施すための第7の工程と、第7の工
程にて作成されたヘッドブロックから所定の厚さごとに
ヘッドチップを切り出すための第8の工程と、から成る
ことを特徴とするものである。
【0016】
【作用】フェライトウエハを突き合わせるようにして得
られる面と、この面と反対側の面とに所定の平行度にて
鏡面が得られるため、後工程の切断あるいは溝加工など
の精度が上がり、クラックなどの発生を防止できる。
られる面と、この面と反対側の面とに所定の平行度にて
鏡面が得られるため、後工程の切断あるいは溝加工など
の精度が上がり、クラックなどの発生を防止できる。
【0017】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。図
1は、本発明に係る製造工程の一実施例を示す図であ
る。両面ラップ盤を用いて両面、同時に鏡面加工を施
す。ここでは、両面ラップ盤の上部の上ラップ盤10a
と下部の下ラップ盤10bのみを断面図にて示してあ
る。
1は、本発明に係る製造工程の一実施例を示す図であ
る。両面ラップ盤を用いて両面、同時に鏡面加工を施
す。ここでは、両面ラップ盤の上部の上ラップ盤10a
と下部の下ラップ盤10bのみを断面図にて示してあ
る。
【0018】まず、予め、略直方体の形状に加工された
一対のフェライトウエハ1,2をフォルダなどの保持具
に固定し、両面ラップ盤の下ラップ盤10b上に配す。
この下盤10bに置かれたフェライトウエハ1,2を挟
みようにして、上ラップ盤10aを静かに、下降させ
る。このようにしてフォルダ(図示せず)に保持された
フェライトウエハ1、2を上下ラップ盤10a,10b
内に配す。上ラップ盤10aからの加工物(フェライト
ウエハ)1,2への圧力は、たとえば自重、油圧あるい
は空気圧により、調整できるようになっており、これに
より所定の圧力で加工物を押しつける。また、保持具に
は、たとえば、外周にギアが設けられており、このギア
とラップ盤10a,10bに設けられたギアとが噛み合
うようになっている。したがって、フォルダに保持され
たフェライトウエハ1,2は、自転および公転を行い、
上下ラップ盤10a,10bの間で、回転運動を行うよ
うになる。ラップ盤10a,10bの材質は、たとえ
ば、錫などが用いられ、このラップ盤10a,10bと
フェライトウエハ1,2の間に配される遊離砥粒(図示
せず)によりフェライトウエハの両面1a、1b、2
a,2bが同時に研磨される。この砥粒の粒径は、仕上
げ面の粗さにより、決定されている。
一対のフェライトウエハ1,2をフォルダなどの保持具
に固定し、両面ラップ盤の下ラップ盤10b上に配す。
この下盤10bに置かれたフェライトウエハ1,2を挟
みようにして、上ラップ盤10aを静かに、下降させ
る。このようにしてフォルダ(図示せず)に保持された
フェライトウエハ1、2を上下ラップ盤10a,10b
内に配す。上ラップ盤10aからの加工物(フェライト
ウエハ)1,2への圧力は、たとえば自重、油圧あるい
は空気圧により、調整できるようになっており、これに
より所定の圧力で加工物を押しつける。また、保持具に
は、たとえば、外周にギアが設けられており、このギア
とラップ盤10a,10bに設けられたギアとが噛み合
うようになっている。したがって、フォルダに保持され
たフェライトウエハ1,2は、自転および公転を行い、
上下ラップ盤10a,10bの間で、回転運動を行うよ
うになる。ラップ盤10a,10bの材質は、たとえ
ば、錫などが用いられ、このラップ盤10a,10bと
フェライトウエハ1,2の間に配される遊離砥粒(図示
せず)によりフェライトウエハの両面1a、1b、2
a,2bが同時に研磨される。この砥粒の粒径は、仕上
げ面の粗さにより、決定されている。
【0019】このようにして、両面1a,1b,2a,
2bが同時に鏡面加工された一対のフェライトウエハ
1,2を得た後、次工程の溝加工に移る。まず、鏡面加
工された一方の面1a,2aに、トラック幅を得るため
の溝を施す(図1−c)。このようにして、ラップ盤1
0a,10bにて鏡面仕上げを施された一対のフェライ
トウエハに溝5を施し、この溝5が設けられたフェライ
トウエハ1,2の内、一方のフェライトウエハ1を次工
程の溝加工(図1−d)へ供給し、他方2を次々工程の
非磁性膜の薄膜形成工程(図1−e)へ供給する。
2bが同時に鏡面加工された一対のフェライトウエハ
1,2を得た後、次工程の溝加工に移る。まず、鏡面加
工された一方の面1a,2aに、トラック幅を得るため
の溝を施す(図1−c)。このようにして、ラップ盤1
0a,10bにて鏡面仕上げを施された一対のフェライ
トウエハに溝5を施し、この溝5が設けられたフェライ
トウエハ1,2の内、一方のフェライトウエハ1を次工
程の溝加工(図1−d)へ供給し、他方2を次々工程の
非磁性膜の薄膜形成工程(図1−e)へ供給する。
【0020】前工程にて、溝5が施されたフェライトウ
エハ1に、さらにこの溝工程にて先の溝5に直交するよ
うにして巻線用の溝6を施す。この巻線用の溝6は、ほ
ぼ台形の形状を為しており、空隙部Gの表面から所定の
深度で空隙深度A(図1−g参照)が得られるように加
工が施されている。
エハ1に、さらにこの溝工程にて先の溝5に直交するよ
うにして巻線用の溝6を施す。この巻線用の溝6は、ほ
ぼ台形の形状を為しており、空隙部Gの表面から所定の
深度で空隙深度A(図1−g参照)が得られるように加
工が施されている。
【0021】このようにして溝5,6を設けた後、一方
のフェライトウエハ2が予め供給された薄膜形成工程
(図1−e)へ、この溝が設けられたフェライトウエハ
1を供給して、非磁性体SiO2 の薄膜の形成を行う。
のフェライトウエハ2が予め供給された薄膜形成工程
(図1−e)へ、この溝が設けられたフェライトウエハ
1を供給して、非磁性体SiO2 の薄膜の形成を行う。
【0022】この薄膜形成工程(図1−e)では、溝
5,6が設けられたフェライトウエハ1,2に、非磁性
膜(SiO2 )を吹き付けるなどして薄膜を形成し、所
定の幅G1の空隙部を得るためのスペーサを設ける。こ
のスペーサは、空隙幅G1を正確に得るために設けられ
る他、高温温度中にて行われる次工程の接着工程におけ
るガラス材のフェライトへの拡散などを防止するために
設けられる。
5,6が設けられたフェライトウエハ1,2に、非磁性
膜(SiO2 )を吹き付けるなどして薄膜を形成し、所
定の幅G1の空隙部を得るためのスペーサを設ける。こ
のスペーサは、空隙幅G1を正確に得るために設けられ
る他、高温温度中にて行われる次工程の接着工程におけ
るガラス材のフェライトへの拡散などを防止するために
設けられる。
【0023】次に、接着工程(図1−f)では、所定の
トラック幅を得るための溝5および巻線用の溝6が設け
られたフェライトウエハ1と、所定のトラック幅を得る
ための溝のみが設けられたフェライトウエハ2とが、溝
5,6が設けられた面を突き合わせるようにして接着さ
れる。
トラック幅を得るための溝5および巻線用の溝6が設け
られたフェライトウエハ1と、所定のトラック幅を得る
ための溝のみが設けられたフェライトウエハ2とが、溝
5,6が設けられた面を突き合わせるようにして接着さ
れる。
【0024】さらに、このフェライトブロック7から、
一方の端辺とほぼ平行かつ巻線溝6が一つずつ含まれる
ように、小さなフェライトブロック9が切り出され、分
割される(図1−g)。この分割されたフェライトブロ
ック9に、さらに円みRが施される(図1−h)。この
円みRは、所定の空隙深度Aが得られている空隙部Gの
表面を含む面内にのみ、空隙部Gを中心としてほぼ対称
になるように設けられる。
一方の端辺とほぼ平行かつ巻線溝6が一つずつ含まれる
ように、小さなフェライトブロック9が切り出され、分
割される(図1−g)。この分割されたフェライトブロ
ック9に、さらに円みRが施される(図1−h)。この
円みRは、所定の空隙深度Aが得られている空隙部Gの
表面を含む面内にのみ、空隙部Gを中心としてほぼ対称
になるように設けられる。
【0025】さらにこの分割されたフェライトブロック
9から、所定のトラック幅を得るため、設けられた溝に
沿って、磁気ヘッドチップ20Aが切り出される。この
ヘッドチップ20Aを基準治具(図示せず)を用いて、
ベース板50に接着して、磁気ヘッドアッセンブリを得
る。
9から、所定のトラック幅を得るため、設けられた溝に
沿って、磁気ヘッドチップ20Aが切り出される。この
ヘッドチップ20Aを基準治具(図示せず)を用いて、
ベース板50に接着して、磁気ヘッドアッセンブリを得
る。
【0026】図1の作用を図2、図3、図4を用いて説
明する。両面ラップ盤10a,10bにより、両面を同
時に加工することにより、0.1μmの良好な平行度が得
られる。また、良好な平面度も0.03μm以下で得られ
る。したがって、これらを溝を突き合わせるようにして
接着する際、両側から圧力を均等に加えることが可能と
なり、図10に比べ、空隙幅G1を図2に示すように制
御できるようになる。
明する。両面ラップ盤10a,10bにより、両面を同
時に加工することにより、0.1μmの良好な平行度が得
られる。また、良好な平面度も0.03μm以下で得られ
る。したがって、これらを溝を突き合わせるようにして
接着する際、両側から圧力を均等に加えることが可能と
なり、図10に比べ、空隙幅G1を図2に示すように制
御できるようになる。
【0027】本発明により得られた磁気ヘッドの空隙幅
Gの測定結果を図2に示す。図2に示すように、0.5 μ
mの空隙幅の仕様値を中心にして、ほとんどの磁気ヘッ
ドが0.05μm以内の幅に収まるようになる。したがっ
て、高い歩留まりが得られ、磁気ヘッド20Aの不良率
が小さくなる。また、従来例で測定した干渉縞11の測
定と同様の測定を本発明による製造方法により製造した
磁気ヘッド20にて行った結果を図3に示す。フェライ
トウエハ1,2の厚みも均一に得られているため、空隙
部Gの位置精度も得られ、空隙中心に干渉縞11Aが得
られている。したがって、左右の磁路の不均一性もなく
なり、所望の電気性能が得られるほか、このヘッドチッ
プ20Aをベース板20へ組み込む場合などの組立時に
起こる取付の誤差もほとんどなくなる。この模様を干渉
縞11Aのずれ量dのばらつきにて図4に示す。なお、
ずれ量dは、空隙Gの中心位置Cからのずれを示してい
る。このようにして、所定の平行度および平面度が得ら
れるため、空隙幅、トラック幅、チップ形状の均一化が
図れ、寸法の揃った磁気ヘッド20Aが得られる。図5
に他の実施例を示す。この実施例では、高い記録能力を
得るために、磁性体の上に金属磁性膜32を付けた複合
ヘッドを例に挙げている。両面の加工は図1と同様であ
る。
Gの測定結果を図2に示す。図2に示すように、0.5 μ
mの空隙幅の仕様値を中心にして、ほとんどの磁気ヘッ
ドが0.05μm以内の幅に収まるようになる。したがっ
て、高い歩留まりが得られ、磁気ヘッド20Aの不良率
が小さくなる。また、従来例で測定した干渉縞11の測
定と同様の測定を本発明による製造方法により製造した
磁気ヘッド20にて行った結果を図3に示す。フェライ
トウエハ1,2の厚みも均一に得られているため、空隙
部Gの位置精度も得られ、空隙中心に干渉縞11Aが得
られている。したがって、左右の磁路の不均一性もなく
なり、所望の電気性能が得られるほか、このヘッドチッ
プ20Aをベース板20へ組み込む場合などの組立時に
起こる取付の誤差もほとんどなくなる。この模様を干渉
縞11Aのずれ量dのばらつきにて図4に示す。なお、
ずれ量dは、空隙Gの中心位置Cからのずれを示してい
る。このようにして、所定の平行度および平面度が得ら
れるため、空隙幅、トラック幅、チップ形状の均一化が
図れ、寸法の揃った磁気ヘッド20Aが得られる。図5
に他の実施例を示す。この実施例では、高い記録能力を
得るために、磁性体の上に金属磁性膜32を付けた複合
ヘッドを例に挙げている。両面の加工は図1と同様であ
る。
【0028】このような複合ヘッド20Bでは、トラッ
ク幅TWに厳しい寸法精度が要求されるため、ブレード
(歯)31を用いた、精密な溝加工が行われる(図5−
b’)。この溝は、後工程で施される金属磁性体がはが
れないように、緩やかな傾斜を持つように溝の端部が加
工される。ここでは、ほぼ90度の角度を持つくさび状
の溝を設けている(図5−b”)。このくさび状の溝が
設けられた面に、金属磁性体を吹き付け、所定の磁性膜
を得ている(図5−c)。
ク幅TWに厳しい寸法精度が要求されるため、ブレード
(歯)31を用いた、精密な溝加工が行われる(図5−
b’)。この溝は、後工程で施される金属磁性体がはが
れないように、緩やかな傾斜を持つように溝の端部が加
工される。ここでは、ほぼ90度の角度を持つくさび状
の溝を設けている(図5−b”)。このくさび状の溝が
設けられた面に、金属磁性体を吹き付け、所定の磁性膜
を得ている(図5−c)。
【0029】巻線用の溝6は、図1と同様に設けられて
おり、これらの溝5,6が施された面を突き合わせるよ
うにしてフェライトウエハ1,2同士を溶着する。さら
に溶着されたフェライトブロック7Bから、図1と同様
に、小さなフェライトブロック9Bを得た後、円みRを
施す。そして、このフェライトブロック9Bをスライス
して、磁気ヘッド20Bを得る。
おり、これらの溝5,6が施された面を突き合わせるよ
うにしてフェライトウエハ1,2同士を溶着する。さら
に溶着されたフェライトブロック7Bから、図1と同様
に、小さなフェライトブロック9Bを得た後、円みRを
施す。そして、このフェライトブロック9Bをスライス
して、磁気ヘッド20Bを得る。
【0030】このように、鏡面を構成することにより、
ブレード31にて加工を施してもひび割れの発生がなく
なり、精密な溝加工ができるようなる。図6にトラック
幅のばらつきの分布を示す。このように、良好な平面度
および平行度が得られるため、トラック幅TWも寸法が
揃うようになる。
ブレード31にて加工を施してもひび割れの発生がなく
なり、精密な溝加工ができるようなる。図6にトラック
幅のばらつきの分布を示す。このように、良好な平面度
および平行度が得られるため、トラック幅TWも寸法が
揃うようになる。
【0031】また、本実施例では、両面ラップ盤10
a,10bを用いているため、加工治具が必要なくなる
ほか、平面度および平行度が得られているため、図5−
b’に示すように真空チャック30にてフェライトウエ
ハ1,2を固定し、容易に精密な加工を施すことができ
る。
a,10bを用いているため、加工治具が必要なくなる
ほか、平面度および平行度が得られているため、図5−
b’に示すように真空チャック30にてフェライトウエ
ハ1,2を固定し、容易に精密な加工を施すことができ
る。
【0032】なお、図7に平面度によるひび割れ発生状
態を、遊離砥粒の粒径を変えた場合について示す。この
ことからも、砥粒の粒径を直径1 μm以下として鏡面を
仕上げることにより、ひび割れの発生がほとんどなくな
ることが判る。
態を、遊離砥粒の粒径を変えた場合について示す。この
ことからも、砥粒の粒径を直径1 μm以下として鏡面を
仕上げることにより、ひび割れの発生がほとんどなくな
ることが判る。
【0033】また、砥粒の粒径を直径1μS以下とする
ことにより、平面度が0.3μm以下になることが計算
および実験結果からも得られている。したがって、0.
3μm以下の平面度を得ることにより、ひび割れの発生
は、ほとんどなくなる。
ことにより、平面度が0.3μm以下になることが計算
および実験結果からも得られている。したがって、0.
3μm以下の平面度を得ることにより、ひび割れの発生
は、ほとんどなくなる。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、高い平行度および鏡面
精度が得られるため、加工精度が上がり、ひび割れなど
の不具合の発生を防止できる。また、複数の磁気ヘッド
を製造してもほとんど揃った寸法にて、磁気ヘッドを得
ることができる。
精度が得られるため、加工精度が上がり、ひび割れなど
の不具合の発生を防止できる。また、複数の磁気ヘッド
を製造してもほとんど揃った寸法にて、磁気ヘッドを得
ることができる。
【0035】また、鏡面の精度が得られているため、容
易にブレードにて精密な加工ができるという効果もあ
る。
易にブレードにて精密な加工ができるという効果もあ
る。
【0036】さらに、空隙幅の制御が均一にできるた
め、記録・再生などの電気性能が向上するという効果も
ある。
め、記録・再生などの電気性能が向上するという効果も
ある。
【図1】本発明の一実施例を示す製造工程図である。
【図2】図1の製造方法により製造した複数の磁気ヘッ
ドの空隙幅の測定結果である。
ドの空隙幅の測定結果である。
【図3】図1の製造方法により製造した磁気ヘッドにお
ける空隙位置のずれを測定した例である。
ける空隙位置のずれを測定した例である。
【図4】図1の製造方法により製造した複数の磁気ヘッ
ドにおける空隙位置のずれを測定した測定結果である。
ドにおける空隙位置のずれを測定した測定結果である。
【図5】本発明の他の実施例を示す工程図である。
【図6】図5の製造方法により製造された複数の磁気ヘ
ッドのトラック幅を測定した結果である。
ッドのトラック幅を測定した結果である。
【図7】図1および図5で用いられるラップ盤の遊離砥
粒の粒径とクラックの発生率を示す図である。
粒の粒径とクラックの発生率を示す図である。
【図8】従来の磁気ヘッドの製造方法を示す製造工程図
である。
である。
【図9】従来の製造方法でのフェライトウエハの形状を
示す図である。
示す図である。
【図10】図8の製造方法で製造された複数の磁気ヘッ
ドの空隙幅の測定結果である。
ドの空隙幅の測定結果である。
【図11】図8の空隙位置のずれ量を測定した測定例で
ある。
ある。
【図12】図8の製造方法にて製造された磁気ヘッドの
不具合を示す図である。
不具合を示す図である。
【符号の説明】 1,2…フェライトウエハ 10a,10b…上下ラップ盤 20,20A,20B…磁気ヘッド
Claims (5)
- 【請求項1】一対の磁性体ウエハを非磁性体を介して、
突き合わし接着してなる磁気ヘッドであって、この突き
合わされる接合面およびこの接合面と反対側の面に鏡面
加工が施されていることを特徴とする磁気ヘッド。 - 【請求項2】鏡面加工が施された面の平面度が0.03μm
以下であることを特徴とする請求項1に記載の磁気ヘッ
ド - 【請求項3】前記非磁性体の鏡面加工が施された2面の
平行度が0.1 μm以下であることを特徴とする請求項1
に記載の磁気ヘッド - 【請求項4】略直方体の形状を為す一対の磁性体ウエハ
の両面に、所定の平行度が得られるように、同時に鏡面
加工を施すための第1の工程と、 第1の工程にて、鏡面加工を施された一対の磁性体ウエ
ハのそれぞれ一方の面にトラック幅を構成するための第
1の溝を施すとともに、少なくとも一方の磁性体ウエハ
の前記第1の溝がもうけられた面にこの溝と交差する巻
線溝となる第2の溝を施す第2の工程と、 第2の工程にて、溝が設けられた一対の磁性体ウエハを
溝が設けられた面をそれぞれ、突き合わせた際に所定の
空隙を得るため、少なくとも一方の磁性体ウエハに所定
の厚さの非磁性膜を形成するための第3の工程と、 第2および第3の工程を経た前記一対の磁性体ウエハを
前記非磁性膜を介して、突き合わせて接着するための第
4の工程と、 第4の工程にて、接着された磁性体ウエハと磁性体ウエ
ハから成るブロック状のヘッドブロックからさらに所定
の寸法毎にブロック状のヘッドブロックを切り出すだめ
の第5の工程と、 第5の工程にて、作成されたヘッドブロックの空隙部の
表面に、一方の磁性体ウエハから他の磁性体ウエハ方向
に曲面加工を施すための第6の工程と、 第6の工程にて作成されたヘッドブロックから所定の厚
さごとにヘッドチップを切り出すための第7の工程と、 から成る磁気ヘッドの製造方法。 - 【請求項5】略直方体の形状を為す一対の磁性体ウエハ
の両面に、所定の平行度が得られるように、同時に鏡面
加工を施すための第1の工程と、 第1の工程にて、鏡面加工を施された一対の磁性体ウエ
ハのそれぞれ一方の面にトラック幅を構成するための第
1の溝を施すとともに、少なくとも一方の磁性体ウエハ
の前記第1の溝がもうけられた面にこの溝と交差する巻
線溝となる第2の溝を施す第2の工程と、 第2の工程にて、溝が設けられた一対の磁性体ウエハの
面の少なくとも一方の磁性体ウエハの面に所定の厚さの
金属磁性体膜を形成する第3の工程と、 第2および第3の工程にて溝、金属磁性体膜が形成され
た一対の磁性体ウエハをその溝、金属磁性体膜が設けら
れた面をそれぞれ突き合わせた際に所定の幅を持つ空隙
を得るため、少なくとも一方の磁性体ウエハに所定の厚
さの非磁性膜を形成するための第4の工程と、 第2乃至第4の工程を経た前記一対の磁性体ウエハを前
記非磁性膜を介して突き合わせて接着するための第5の
工程と第5の工程にて、接着された磁性体ウエハと磁性
体ウエハから成るブロック状のヘッドブロックからさら
に所定の寸法毎にブロック状のヘッドブロックを切り出
すだめの第6の工程と、 第6の工程にて、作成されたヘッドブロックの空隙部の
表面に、一方の磁性体ウエハから他の磁性体ウエハ方向
に曲面加工を施すための第7の工程と、 第7の工程にて作成されたヘッドブロックから所定の厚
さごとにヘッドチップを切り出すための第8の工程と、 から成る磁気ヘッドの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22709494A JPH0896319A (ja) | 1994-09-21 | 1994-09-21 | 磁気ヘッドおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22709494A JPH0896319A (ja) | 1994-09-21 | 1994-09-21 | 磁気ヘッドおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0896319A true JPH0896319A (ja) | 1996-04-12 |
Family
ID=16855401
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22709494A Pending JPH0896319A (ja) | 1994-09-21 | 1994-09-21 | 磁気ヘッドおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0896319A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20130244541A1 (en) * | 2012-03-14 | 2013-09-19 | Western Digital Technologies, Inc. | Systems and methods for correcting slider parallelism error using compensation lapping |
KR102044407B1 (ko) * | 2018-06-26 | 2019-11-14 | 주식회사 아모텍 | 페라이트 시트의 제조방법 |
-
1994
- 1994-09-21 JP JP22709494A patent/JPH0896319A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20130244541A1 (en) * | 2012-03-14 | 2013-09-19 | Western Digital Technologies, Inc. | Systems and methods for correcting slider parallelism error using compensation lapping |
US9343084B2 (en) * | 2012-03-14 | 2016-05-17 | Western Digital Technologies, Inc. | Systems and methods for correcting slider parallelism error using compensation lapping |
KR102044407B1 (ko) * | 2018-06-26 | 2019-11-14 | 주식회사 아모텍 | 페라이트 시트의 제조방법 |
WO2020004890A1 (ko) * | 2018-06-26 | 2020-01-02 | 주식회사 아모텍 | 페라이트 시트의 제조방법, 이에 의해 제조된 페라이트 시트 및 이를 포함하는 무선전력 전송모듈 |
US11615917B2 (en) | 2018-06-26 | 2023-03-28 | Amotech Co., Ltd. | Method of manufacturing a ferrite sheet |
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Legal Events
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---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20031215 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040120 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040318 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040629 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |