JPH0894590A - 蒸発燃料濃度計測装置 - Google Patents

蒸発燃料濃度計測装置

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JPH0894590A
JPH0894590A JP6233639A JP23363994A JPH0894590A JP H0894590 A JPH0894590 A JP H0894590A JP 6233639 A JP6233639 A JP 6233639A JP 23363994 A JP23363994 A JP 23363994A JP H0894590 A JPH0894590 A JP H0894590A
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JP
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ultrasonic wave
chamber
ultrasonic
housing
wave propagation
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Masayuki Habaguchi
正幸 幅口
Masakazu Saka
雅和 坂
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車等のエンジンへの燃料供給系に適用し
て好適な構造を有する蒸発燃料濃度計測装置を提供す
る。 【構成】 蒸発燃料が流入される超音波伝搬室11がハ
ウジング10に形成され、超音波伝搬室11に超音波を
出射し反射波を受信する超音波送受信ユニット19は、
ケース20内にダンピング材25によって埋設された超
音波発生部21と音響整合層22を有すると共に、ケー
ス20と音響整合層22間が薄い隔壁26で被覆され、
弾性材29とスペーサリング30の介在する固定カバー
31によってハウジング10内に収容され、隔壁26が
弾性材18を介して超音波伝搬室11の開口端に付勢・
密着されている。ケース20の側面に設けられた弾性材
28と上記弾性材29,18を介して超音波送受信ユニ
ット19全体がハウジング10内に収容・支持されるこ
とにより、音響工学的にハウジング10と分離されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料タンクから発生す
る蒸発燃料(燃料ベーパー)の濃度や、かかる蒸発燃料
を一時的に吸着するキャニスターからエンジンのインテ
ークマニホールドへパージされる蒸発燃料(パージガ
ス)の濃度を計測する蒸発燃料濃度計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料タンクからエンジンへの燃料供給系
は、フューエルポンプにより燃料配管を介してインジェ
クターへ燃料を送る系統と、燃料タンク内に発生する蒸
発燃料をキャニスターで一時的に吸着させ、このキャニ
スターに溜まった燃料を外気によって離脱させてインテ
ークマニホールドへパージガスとして送る系統を備え、
インジェクターからの噴射燃料と共にパージガスをシリ
ンダ内で燃焼させるようになっている。
【0003】ここで、パージガスを加えることによっ
て、空燃比が理論空燃比から外れると一酸化炭素(C
O)、炭化水素(HC)、窒化物(NOx)の浄化能力
が激減する等の問題があることから、パージガスの濃度
を高精度で計測し且つ供給量を最適制御することが極め
て重要である。
【0004】従来、このような自動車等のエンジンに供
給するパージガスの濃度を計測するためのものではない
が、混合ガス等(被測定ガス)の濃度を計測するための
技術としては、特開昭61−269061号、特開昭6
3−236957号、特開平4−157359号に開示
されているように、超音波センサを用いて被測定ガス中
を伝搬する超音波伝搬速度を計測し、この計測値から被
測定ガスの濃度を求めるものが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開昭63−
236957号、特開平4−157359号に開示され
た技術にあっては、被測定ガスの充満雰囲気中に超音波
センサを挿入する構造となっているので、かかる従来技
術を自動車等のエンジンへの燃料供給系に適用した場合
には、超音波センサが蒸発燃料雰囲気中に晒されること
となり、ガソリンミストや液体ガソリンや水分などの影
響を直接受けて、腐食による耐久性の低下や特性劣化を
招来する問題がある。一方、特開昭61−269061
号では、超音波センサの主要部である超音波素子を真空
蒸着技術による薄膜で被覆することによって、被測定ガ
スに直接当たらない構造となっているが、自動車等のエ
ンジンへの燃料供給系に適用するには、構造上好適では
ない。
【0006】本発明はこのような課題に鑑みて成された
ものであり、超音波の蒸発燃料中における伝搬速度を計
測することによりその蒸発燃料の濃度を求め、且つ自動
車等のエンジンへの燃料供給系に適用して好適な構造を
有する蒸発燃料濃度計測装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明は、ハウジングに設けられた流入流出ポ
ート間に形成された超音波伝搬室と、前記超音波伝搬室
の一端に設けられた開口部に連設された収容室内に収容
されると共に、前記開口部から超音波を前記超音波伝搬
室へ出射し、前記超音波伝搬室の所定反射面からの反射
波を検出する超音波送受信ユニットとを備え、前記超音
波送受信ユニットは、前記収容室の内壁に第1の弾性材
を介して支持されるケース部と、前記ケース部内に充填
されたダンピング材中に埋設された超音波発生部と、前
記超音波発生部の超音波発生側端に固着された音響整合
層と、前記音響整合層と前記ケースの端部を被覆する隔
壁とを有し、更に、前記隔壁と前記開口部の周端の間に
密着して介在する第2の弾性材と、前記ケース部の他端
部を第3の弾性材を介して前記超音波伝搬室側へ付勢す
ることにより、前記第1の弾性材を介して前記隔壁と前
記開口部の周端とを密着させる付勢部材とを具備する構
造とした。
【0008】又、前記超音波伝搬室は、長手方向の一端
に前記開口部が形成され他端に前記反射面が形成された
円柱状の空間から成る構造とした。
【0009】又、前記超音波送受信ユニットを収容する
収容室の内径は、超音波伝搬室の前記開口部の内径より
大きい構造とした。
【0010】又、前記第1,第2,第3の弾性材を一体
成型した弾性材とした。
【0011】
【作用】かかる構造を有する本発明の蒸発燃料濃度計測
装置によれば、被測定対象である蒸発燃料が流入ポート
から超音波伝搬室へ流入して流出ポートから出力する。
超音波発生部から発せられた超音波が音響整合層及び隔
壁を介して超音波伝搬室へ出射されて蒸発燃料中を伝搬
する進行波となり、反射面で反射した反射波が再び超音
波発生部へ戻るまでの伝搬遅延時間を得ることができ、
この伝搬遅延時間に基づいて蒸発燃料の濃度を計測する
ためのデータを提供することができる。
【0012】又、超音波送受信ユニット全体は、第2の
弾性材と隔壁及び超音波伝搬室の開口部の周端との密着
により、蒸発燃料雰囲気中に直接晒されないので、ガス
ミスト、液体ガソリン、水分等の影響による、耐久性・
信頼性の低下が防止される。
【0013】又、超音波送受信ユニット全体が第1〜第
3の弾性材あるいはこれらを一体成型して成る弾性材を
介してハウジングに装着されるので、音響工学的に良好
な条件下で超音波の放出及び反射波の受信を行うことが
でき、高精度の濃度計測が可能となる。
【0014】更に又、超音波を伝搬させるための超音波
伝搬室空間を小径の空間で実現するので、超音波伝搬室
の内側壁からの反射波の影響が大幅に低減されることか
ら、反射面に向けて放出された超音波とその反射波の伝
搬遅延時間を精度良く計測して、蒸発燃料の濃度を高精
度で求めることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明による蒸発燃料濃度計測装置の
一実施例を図面と共に説明する。まず、この実施例の使
用態様を図1に基づいて説明する。これは、ガソリン等
の液体燃料を蓄える燃料タンク1内に発生する蒸発燃料
をキャニスター2で一時的に吸着させ、このキャニスタ
ー2に溜まった燃料を外気によって離脱させてインテー
クマニホールド3へパージガスとして送る系統の構成を
示す。
【0016】燃料タンク1に連結されたキャニスター
(例えば、活性炭キャニスター)2の流出ポートに、こ
の実施例の蒸発燃料濃度計測装置4の流入ポートが連結
され、蒸発燃料濃度計測装置4の流出ポートがパージ制
御弁5を介してインテークマニホールド3に連結され
る。蒸発燃料濃度計測装置4は、マイクロコンピュータ
システム等のセンサ回路6の指令に従って後述する濃度
計測動作を行い、その計測データをセンサ回路6へ送出
する。そして、センサ回路6が計測データから蒸発燃料
の濃度を判定し、空燃比を理論空燃比に合わせるように
パージ制御弁5の開閉制御を行うことで、排気ガスの浄
化促進等を図る。
【0017】次に、図2及び図3に基づいて蒸発燃料濃
度計測装置(以下、単に計測センサという)4の構造を
説明する。尚、図2は、流入ポート7及び流出ポート8
に沿った縦断面図、図3は、図2中の仮想線X−Xに沿
った部分の要部縦断面図である。
【0018】図2において、この計測センサ4の筐体9
に、アルミダイキャストやプラスチックにより成型され
たハウジング10が嵌着若しくは筐体9と一体成型さ
れ、ハウジング10には、円柱状の超音波伝搬室11
と、超音波伝搬室11に対して隔壁を介して併設された
円柱状の小径通路12と、超音波伝搬室11と小径通路
12との間を所定の間隔をおいて連通する一組の連通路
13,14が形成されると共に、流入ポート7と流出ポ
ート8が連通路13,14に夫々対応する位置関係で小
径通路12に連通している。小径通路12の先端は密封
カバー15により密封され、超音波伝搬室11の先端面
16は長手方向に対して垂直に面する平面となってお
り、後述する超音波を反射するための反射面として機能
する。以下、先端面16を反射面と呼ぶ。超音波伝搬室
11の後端開口部には、その外周に沿って形成された溝
17中に嵌込まれた弾性封止材18に密着して、超音波
送受信ユニット19が取り付けられている。
【0019】6.6ナイロンで成型された円筒状のケー
ス20内には、PZT素子から成る超音波発生部21
と、ガラスビーズを混入したエポキシ樹脂から成る音響
整合層22と、超音波発生部21に電気的に接続するリ
ード端子23,24が、振動の減衰を促進するためのダ
ンピング材25によって封入・埋設されている。そし
て、超音波発生部21に音響整合層22が一体に固着さ
れ、音響整合層22とケース20の終端に約25μmの
厚さのポリイミドフィルムから成る隔壁26が接着さ
れ、隔壁26の側面が弾性封止材18に密着している。
更に、超音波発生部21と音響整合層22は、超音波伝
搬室11の長手方向の中心軸に合致するように配置され
且つ、超音波発生部21と音響整合層22及び隔壁26
の各接合面が反射面16に平行であり、超音波発生部2
1から発生られる超音波が超音波伝搬室11内を一様に
伝搬するようになっている。
【0020】尚、ダンピング材25は、ウレタン系封止
材にセラミック粉を混入することにより、振動の減衰効
果の高い材質を実現している。又、この実施例では夫々
別体のケース20と隔壁26を相互に固着しているが、
同一素材(例えば、6.6ナイロン)により隔壁26を
ケース20の一部として予め一体成型するようにしても
よい。
【0021】更に、超音波送受信ユニット19を収容す
るための収容室Rの内径は、超音波伝搬室11の内径よ
り大きく設計されており、ケース20の側壁に形成され
た溝27に嵌込まれたフローティング材28が上記収容
室Rの内壁に接触することにより、超音波送受信ユニッ
ト19全体を位置ずれしないように収容室R内に保持し
ている。更に、ケース20の先端と固定カバー31との
間には、フローティング材29及び金属製などのスペー
サリング30が介在し、ハウジング10に圧入固着され
た金属製などの固定カバー31によって、フローティン
グ材29及びスペーサリング30がケース20側に押圧
されると共に、ケース20及び隔壁26が弾性封止材1
8を介して超音波伝搬室11の後端開口部へ押圧されて
いる。
【0022】この実施例では、上記の弾性封止材18と
フローティング材28,29には、合成ゴム製のOリン
グを適用しているが、弾性封止材18としては、板ゴム
やPTV封止材などの弾性と密着性とを有する素材を適
用してもよい。
【0023】このような構造の超音波送受信ユニット1
9は、弾性封止材18とフローティング材28,29で
ハウジング10内の収容室Rに支持されるので、全体的
にハウジング10から音響的に隔離され、更に、固定カ
バー31が超音波送受信ユニット19全体を超音波伝搬
室11の方向へ位置ずれを生じないように押圧して、弾
性封止材18と隔壁26、及び弾性封止材18とハウジ
ング10の内壁との密着性を向上させるようにしている
ので、後述する蒸発燃料の濃度計測の際に超音波伝搬室
11に供給される蒸発燃料が超音波送受信ユニット19
へ漏れないようになっている。更に、小径通路12内の
一端には、サーミスタ等の温度センサ32が密封され、
そのセンサ出力はリード端子33を介して、ハウジング
10の背面側に設けられた電気回路基板34へ伝送され
る。
【0024】次に、かかる構造を有する蒸発燃料濃度計
測装置の動作を説明する。尚、図1に示したように、キ
ャニスター2とパージ制御弁5の間に連結される場合を
述べる。
【0025】キャニスター2からのパージガスは流入ポ
ート7を介して小径通路12及び超音波伝搬室11へ供
給され、流出ポート8を介してパージ制御弁5へ出力さ
れる。ここで、小径通路12は、流入ポート7から流入
するパージガスの流量が増大する場合に、そのパージガ
スの一部をバイパスして流出ポート8へ流すことによ
り、超音波伝搬室11へのパージガスの流量変動が大き
くなるのを防止し、安定したパージガス雰囲気の条件下
で濃度計測を行うことができる。
【0026】センサ回路6には、PLL(フェーズロッ
クループ)回路が内蔵され、超音波発生部21に駆動パ
ルス信号Bを印加して超音波伝搬室11へ放出される超
音波(進行波)が反射面16で反射されて反射波として
超音波発生部21に戻ってくるまでの伝搬遅延時間Tが
定常周期(周波数でもよい)となるように駆動パルス信
号Bの印加周期をPLL制御し、この定常周期あるいは
周波数をパージガスの濃度として特徴抽出するようにな
っている。即ち、図4に示すように、PLL回路に内蔵
されているVCO回路から出力される同期パルス信号A
に同期した駆動パルス信号Bを超音波発生部21に印加
することによって、超音波伝搬室11への超音波(進行
波)を放出する。これに対して、反射面16からの反射
波が再び伝搬遅延時間T1,T2…の後に超音波発生部
21に戻る反射波信号B’が検出され、これらの反射波
信号B’がPLL回路に帰還入力される。そして、これ
らの反射波信号B’が発生するエッジタイミングに同期
した検出パルス信号Cを波形整形回路によって形成する
と共に、伝搬遅延時間T1,T2…が或る特定の周期T
に収束して同調するように、VCO回路が同期パルス信
号Aの発生周期を自動的に調整する。このように、ある
期間に渡ってPLL制御を行うことにより、検出パルス
信号Cの周期は、超音波伝搬室11内のパージガスの濃
度に比例する定常状態となり、センサ回路6内のマイク
ロコンピュータシステムが、予め内蔵しているルックア
ップテーブル中の濃度データを検出パルス信号Cの定常
周期データに基づいて検索することにより、パージガス
の濃度を求める。即ち、進行波と反射波の伝搬遅延時間
は、超音波伝搬室11内の音響インピーダンスと相関関
係を有し、更に、この音響インピーダンスはパージガス
の濃度と相関関係を有しているので、検出パルス信号C
の定常周期データを求めることによりパージガス濃度の
特徴抽出が可能となっている。更に、センサ回路6内の
マイクロコンピュータシステムが、濃度データに基づい
て最適な空燃比を設定するための開閉制御信号をパージ
制御弁5に供給するなどの処理を行う。
【0027】尚、この実施例では、超音波伝搬室11の
長手方向の長さ(隔壁26から反射面16までの長さ)
を5cmとすることにより、超音波信号(進行波と反射
波)の伝搬距離を10cmに設定すると共に、超音波伝
搬室11の内径を約12mm前後に設定した。更に、各
駆動パルス信号Bの周波数を275kHzに設定するこ
とにより、同周波数の超音波信号(進行波)を発生させ
た。
【0028】又、この蒸発燃料濃度計測装置は、図1に
示したような、キャニスター2とパージ制御弁5との間
に接続するだけでなく、燃料タンク1とキャニスター2
との間に設けても同様の機能が得られ、又、用途に応じ
て任意の箇所に設けることもできる。
【0029】このように、この実施例の蒸発燃料濃度計
測装置によれば、超音波送受信ユニット19が、弾性封
止材18とフローティング材28,29でハウジング1
0内の収容室Rに支持されるので、全体的にハウジング
10から音響的に隔離され、ハウジング10の振動等の
影響を受けることなく、超音波による高精度の濃度計測
が可能となっている。更に、固定カバー31が超音波送
受信ユニット19全体を超音波伝搬室11の方向へ位置
ずれを生じないように押圧して、弾性封止材18と隔壁
26、及び弾性封止材18とハウジング10の内壁との
密着性を向上させるようにしているので、蒸発燃料の濃
度計測の際に超音波伝搬室11に供給される蒸発燃料が
超音波送受信ユニット19へ漏れず、従来技術の問題点
である、腐食による耐久性の低下や特性劣化を防止する
ことができる。更に又、超音波伝搬室11の内径及び長
さを上述の如く小さくすることができるので、小型・軽
量で自動車等のエンジンへの燃料供給系に適用すると好
適である。
【0030】更に、この実施例では、図2に示した如
く、弾性封止材18をハウジング10の溝17に嵌込む
構造にしているが、図5、図6、図7又は図8に示すよ
うな他の構造を適用してもよい。尚、図5〜図8中、要
部構造を説明するための部分のみ符号を付し、他の部分
は、図2に示した構造と同様であるので符号を省略して
ある。
【0031】まず、図5は、超音波送受信ユニット19
を収容するために超音波伝搬室11の内径より大きく形
成された収容室Rの内壁に嵌挿するリング状の弾性封止
材37を、隔壁26と超音波伝搬室11の終端開口部の
間に介在させた構造となっており、かかる構造によれ
ば、図2のような溝17を形成する必要がなくなると共
に、装置の組立て工程の簡素化等の効果が発揮される。
【0032】図6は、図2に示したような矩形状の溝1
7の代わりに、弾性封止材18の太さと略適合するV溝
38を設け、これに弾性封止材18を介在させた構造と
なっている。かかる構造によれば、弾性封止材18の横
方向への移動が規制されるので、機械的安定性の向上が
図られるという更なる効果が得られる。
【0033】図7は、図6に示したようなV溝38に嵌
合するを凸条部を有し且つケース20の側壁まで延びる
側部を有する弾性封止材29を介在させる構造となって
いる。かかる構造によれば、弾性封止材29の横方向へ
の移動及び超音波送受信ユニット19の横方向への移動
を同時に規制するので、機械的安定性が向上し且つ超音
波送受信ユニット19の位置決め精度の向上を図ること
ができる等の効果が得られる。
【0034】図8は、図2に示した弾性封止材18とフ
ローティング材28,29の全ての機能を有する一体成
型されて成る弾性封止材40を、超音波伝搬室11の後
端開口部に形成された溝17とケース20と収容室R及
びスペーサリング30の間に嵌込むことにより、超音波
送受信ユニット19の機械的安定性と位置決め精度の向
上を図るようにしている。即ち、かかる弾性封止部材4
0は、超音波送受信ユニット19のケース20と隔壁2
6の外側に嵌まると共に、溝17と収容室R及びスペー
サリング30との間の隙間を塞ぐ外形を有しているの
で、超音波送受信ユニット19を超音波伝搬室11側へ
付勢すると同時に、超音波伝搬室11の後端開口部から
のパージガスの漏れを防止し、更に超音波送受信ユニッ
ト19の横方向への位置ずれ等を防止する。そして、か
かる弾性封止部材40を予め超音波送受信ユニット19
に装着した状態で、超音波送受信ユニット19と共に収
容室Rに装着するだけで組み付け処理を完了することが
できるので、組み立て工程の簡略化にも寄与する構造と
なっている。
【0035】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
超音波送受信素子(部)が被測定ガス(蒸発燃料)雰囲
気中に直接晒されないので、ガスミスト、液体ガソリ
ン、水分等の影響による、耐久性・信頼性の低下を防止
することができる。又、超音波送受信素子が第1〜第3
の弾性材あるいは一体成型された弾性材を介してハウジ
ングに装着されるので、音響工学的に良好な条件下で超
音波の放出及び反射波の受信を行うことができ、高精度
の濃度計測が可能となる。更に又、超音波を伝搬させる
ための超音波伝搬室を小径の空間で実現することができ
るので、超音波伝搬室の内側壁からの反射波の影響が大
幅に低減されることから、反射面に向けて放出された超
音波とその反射波の伝搬遅延時間を精度良く計測して、
蒸発燃料の濃度を高精度で求めることができる等の優れ
た効果を発揮し、特に、自動車等のエンジンへの燃料供
給系統に適用して優れた効果を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による蒸発燃料濃度計測装置の適用例を
示す説明図である。
【図2】本発明による蒸発燃料濃度計測装置の一実施例
の構造を示す縦断面図である。
【図3】図2中の仮想線X−Xに沿った部分の要部構造
を示す要部縦断面図である。
【図4】実施例の動作を説明するためのタイミングチャ
ートである。
【図5】実施例の変形例を示す縦断面図である。
【図6】実施例の他の変形例を示す縦断面図である。
【図7】実施例の更に他の変形例を示す縦断面図であ
る。
【図8】実施例の更に他の変形例を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
7…流入ポート、8…流出ポート、9…筐体、10…ハ
ウジング、11…超音波伝搬室、12…小径通路、1
3,14…連通路、15…ネジ、16…反射面、17,
38…溝、18,37,39,40…弾性封止材、19
…超音波送受信ユニット、20…ケース、21…超音波
発生部、22…音響整合層、23,24…リード端子、
25…ダンピング材、26…隔壁、28,29…フロー
ティング材、32…温度センサ、R…収容室。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングに設けられた流入流出ポート
    間に形成された超音波伝搬室と、 前記超音波伝搬室の一端に設けられた開口部に連設され
    た収容室内に収容されると共に、前記開口部から超音波
    を前記超音波伝搬室へ出射し、前記超音波伝搬室の所定
    反射面からの反射波を検出する超音波送受信ユニットと
    を備え、 前記超音波送受信ユニットは、前記収容室の内壁に第1
    の弾性材を介して支持されるケース部と、前記ケース部
    内に充填されたダンピング材中に埋設された超音波発生
    部と、前記超音波発生部の超音波発生側端に固着された
    音響整合層と、前記音響整合層と前記ケースの端部を被
    覆する隔壁とを有し、 前記隔壁と前記開口部の周端の間に密着して介在する第
    2の弾性材と、 前記ケース部の他端部を第3の弾性材を介して前記超音
    波伝搬室側へ付勢することにより、前記第1の弾性材を
    介在して前記隔壁と前記開口部の周端とを密着させる付
    勢部材とを、具備することを特徴とする蒸発燃料濃度計
    測装置。
  2. 【請求項2】 前記超音波伝搬室は、長手方向の一端に
    前記開口部が形成され他端に前記反射面が形成された円
    柱状の空間から成ることを特徴とする請求項1に記載の
    蒸発燃料濃度計測装置。
  3. 【請求項3】 前記流入流出ポート間を連通する通路が
    前記ハウジングに形成されていることを特徴とする請求
    項1に記載の蒸発燃料濃度計測装置。
  4. 【請求項4】 前記超音波送受信ユニットを収容する収
    容室の内径は、超音波伝搬室の前記開口部の内径より大
    きいことを特徴とする請求項1に記載の蒸発燃料濃度計
    測装置。
  5. 【請求項5】 前記第1,第2,第3の弾性材は、一体
    成型されて成ることを特徴とする請求項1に記載の蒸発
    燃料濃度計測装置。
JP6233639A 1994-09-28 1994-09-28 蒸発燃料濃度計測装置 Pending JPH0894590A (ja)

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