JPH0894570A - センサ及びその製造方法 - Google Patents

センサ及びその製造方法

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JPH0894570A
JPH0894570A JP6228097A JP22809794A JPH0894570A JP H0894570 A JPH0894570 A JP H0894570A JP 6228097 A JP6228097 A JP 6228097A JP 22809794 A JP22809794 A JP 22809794A JP H0894570 A JPH0894570 A JP H0894570A
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JP
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sensor
lead
substrate
pad
electrode
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JP6228097A
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English (en)
Inventor
Akio Sugama
明夫 菅間
Yukio Takigawa
幸雄 瀧川
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Fluid Adsorption Or Reactions (AREA)
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  • Measuring Oxygen Concentration In Cells (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 センサに関し、センサ基板と引出リードとの
接続方法を工夫し、少ない接着面積及びリードを有効に
利用して、両者を強固に固定すること、及び、引出リー
ドの構造を工夫して着脱認識機能を付加する。 【構成】 2以上のパッド電極12A,13Aを有するセン
サ部11Aが設けられた基板11と、基板11の一方の面
でパッド電極12A,13Aに各々接続された電極引出リー
ド12,13と、基板11の他方の面で該基板11に接
合された基板保持リード14とを備え、電極引出リード
12,13は、基板11の端部で基板保持リード14側
に曲げられ、基板保持リード14は、基板11の端部で
電極引出リード12,13側に曲げられ、電極引出リー
ド12,13及び基板保持リード14が基板11を挟み
込む状態を有する。基板保持リード14は、少なくと
も、基板の他方の面に接合されたリードの途中から2つ
に分割された形状を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、センサ及びその製造方
法に関し、更に詳しく言えば、平板状基板に設けられた
センサ部の引出電極の構造及びそのリード接続方法の改
善に関するものである。近年、マイクロマシニング技術
の進歩に伴い、シリコン基板、ガラス基板及びセラミッ
ク基板等の平板状基板に、各種センサ部を設けた小型化
学センサが開発されている。これらは、従来の化学セン
サに比較して非常に小型であり、従来例では困難であっ
た微小な環境領域の物質測定も可能である。さらに、基
板上に一括してセンサ部及び電極部を形成することで、
量産性に優位となる特徴がある。
【0002】これによれば、小型化学センサでは、通常
の半導体デバイスで用いているリードフレーム及びモー
ルド封止方法を流用することができないため、その小型
さを活かした電極接続方法が必要となる。また、検出精
度の向上を図るために、センサとその測定器との間の接
続不具合等を測定器側で識別させる必要がある。そこ
で、センサ基板と引出リードとの接続方法を工夫し、少
ない接着面積及びリードを有効に利用して、両者を強固
に固定すること、及び、引出リードの構造を工夫して着
脱認識機能を付加することができるセンサ及びその形成
方法が望まれている。
【0003】
【従来の技術】図9は、従来例に係る化学センサの構成
図を示している。例えば、水中や大気中の酸素濃度を測
定する化学センサの一種である酸素電極は図9に示すよ
うに、直径12〜13mm程度の円柱状の本体部1と、
該本体部1内に設けられた円柱状のアノード2と、本体
部1の一端に設けられたガス透過膜3及びカソード4と
を備え、本体部1に電解液1Aが充填されて成る。
【0004】アノード2はAg(銀)や鉛(Pb)から
成り、カソード4は白金(Pt)から成り、電解液1A
はアノード2がAgのときには、KCl液から成り、ア
ノード2がPbのときには、NaOH液又はKOH液か
ら成る。アノード2及びカソード4の引出電極2A,4
Aは本体部1から外部に引き出され、例えば、円形状の
絶縁基板5に設けられた空洞状の外部ピン6A,6Bに
ハンダ付けされる。
【0005】当該センサの機能は、ガス透過膜3を介し
てカソード4で酸素が還元されると、アノード2及びカ
ソード4で次の化学反応式に従う電荷eを発生する。 アノード側……O2 +2H2 O+4e→4OH- カソード側……Ag+Cl- →AgCl+e この電荷eが引出電極2A,4A及び外部ピン6A,6
Bを介して検出用アンプに出力される。この化学センサ
からは、数μA程度の比較的に大きな電流が出力され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来例によ
れば、アノード2及びカソード4の引出電極2A,4A
が本体部1から外部に引き出され、両電極2A,4Aが
絶縁基板5に設けられた外部ピン6A,6Bにハンダ付
けされる。このため、比較的に大きな電流を出力する大
型の化学センサでは、電極接続領域及び電極間隔等を十
分確保することができ、何ら問題は生じない。一般に化
学センサは、水中や大気中などさまざまな環境下で使わ
れており、場合によっては高温、低温又は腐食性の雰囲
気中などの苛酷な環境でも使用されるものである。しか
も、化学センサの検出部は、それらの環境中に向けて露
出させなくてはならない。一方で、センサからの信号を
取り出す部分は電気的に絶縁しなくてはならない。
【0007】このような条件下はもとより、血液や尿な
どを対象にした化学センサとして、特公平6−1254
や特開平5−87766に見られるように、シリコン基
板、ガラス基板及びセラミック基板等の平板状基板にセ
ンサ部を設けた小型酸素電極及び小型酸素電極に基づい
て作成したバイオセンサが開示されている。これら小型
化学センサでは、通常の半導体デバイスで用いているリ
ードフレーム及びモールド封止方法を流用することがで
きない。これは、化学センサは様々な環境下に曝して使
用するため、センサ部を剥き出し状態にしなくてはなら
ないからである。従って、非常に限られた微小な領域
で、センサ部とリードとを接続しなくてはならないとい
う問題がある。
【0008】また、化学センサの性能向上によって、微
弱な対象信号も検出できるようになると、当該センサが
対象信号として「零」を出力しているのか、あるいは、
当該センサとその測定器との間が接続不具合等に陥って
いるかを、測定器側で識別することができないという問
題がある。本発明は、かかる従来例の問題点に鑑み創作
されたものであり、センサ基板と引出リードとの接続方
法を工夫し、少ない接着面積及びリードを有効に利用し
て、両者を強固に固定すること、及び、引出リードの構
造を工夫して着脱認識機能を付加することが可能となる
センサ及びその製造方法の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明に係るセ
ンサの原理図を示している。本発明の第1のセンサは、
図1に示すように、2以上のパッド電極12A,13Aを有
するセンサ部11Aが設けられた基板11と、前記基板1
1の一方の面で前記パッド電極12A,13Aに各々接続さ
れた電極引出リード12,13と、前記基板11の他方
の面で該基板11に接合された基板保持リード14とを
備え、前記電極引出リード12,13及び基板保持リー
ド14が前記基板11を挟み込む状態を有することを特
徴とする。
【0010】本発明の第1のセンサにおいて、好ましく
は、前記電極引出リード12,13は、前記基板11の
端部で基板保持リード14側に曲げられ、前記基板保持
リード14は、前記基板11の端部で前記電極引出リー
ド12,13側に曲げられることを特徴とする。本発明
の第2のセンサは、前記基板保持リード14が、少なく
とも、前記基板の他方の面に接合されたリードの途中か
ら2つに分割された形状を有することを特徴とする。
【0011】本発明のセンサの製造方法は、少なくと
も、一方の面に2以上のパッド電極を有するセンサ基板
を形成する工程と、前記センサ基板のパッド電極に接続
するリード及び前記センサ基板に接合するリードとを有
するリードフレームを形成する工程と、前記センサ基板
をリードフレームに挟み込む工程とを有することを特徴
とする。
【0012】本発明のセンサの製造方法において、前記
リードフレームは、前記センサ基板を接着するセンサ接
着部と、前記センサ基板のパッド電極に接合するパッド
接合部と、前記センサ接着部及びパッド接合部とを途中
工程に至るまで保持するベース部と、前記センサ接着
部,パッド接合部及びベース部との間を補強する補強バ
ーとを有することを特徴とする。
【0013】本発明のセンサの製造方法において、前記
パッド電極とリードとをワイヤーボンディングにより接
続することを特徴とする。本発明のセンサの製造方法に
おいて、前記パッド電極とリードとを導電性のペースト
により接続することを特徴とする。本発明のセンサの製
造方法において、前記パッド電極とリードとをハンダに
より接続することを特徴とする。
【0014】本発明のセンサの製造方法において、前記
リードフレームに挟み込まれたセンサ基板のセンサ部及
びリードの一部を残して樹脂封止する工程を有すること
を特徴とし、上記目的を達成する。
【0015】
【作用】本発明の第1のセンサによれば、図1に示すよ
うに、センサ部11Aを設けた基板11が、電極引出リー
ド12,13及び基板保持リード14により挟み込まれ
ている。このため、基板11の端部で基板保持リード1
4側に曲げられた電極引出リード12,13と、基板1
1の端部で電極引出リード12,13側に曲げられた基
板保持リード14とによって該基板11を支持すること
ができる。また、パッド電極12Aと電極引出リード12
とを接続した領域の接着力と、パッド電極13Aと電極引
出リード13とを接続した領域の接着力と、基板11と
基板保持リード14とを接続した領域の接着力の3つの
接合力により、両者を強固に固定することが可能とな
る。
【0016】これにより、基板の一部のみでリードフレ
ームを強固に固定できることにより、各種環境下でセン
サ部11Aを剥き出し状態にして使用可能な小型化学セン
サ等が提供される。本発明の第2のセンサによれば、基
板保持リード14が途中から2つに分割された形状を有
する。
【0017】このため、2つに分割されたリードを利用
して第1のセンサ機能に着脱認識機能を付加することが
可能となる。すなわち、基板保持リード14が分割され
ていない部分ではリードが短絡された状態であり、それ
が2つに分割された部分では2つの端子として作用す
る。この2端子が測定器にコネクタに嵌合され、このコ
ネクタ間に電圧を印加すると、当該センサがコネクタに
嵌合されている場合には、2端子に電流が流れる。反対
に、それがコネクタに嵌合されていない場合には、2端
子に電流が流れない。この電流を検出することにより、
当該センサが測定器に嵌合されているか否かを識別する
ことが可能となる(着脱認識機能)。
【0018】これにより、当該センサとその測定器との
間が接続不具合等に陥っているかを、測定器側で識別す
ることができる。また、使用者に的確な指示あるいは測
定器への初期化処理等を促すことができる。本発明のセ
ンサの製造方法によれば、センサ基板をリードフレーム
によって挟み込む工程を有する。例えば、補強バーによ
って補強されたセンサ接着部,パッド接合部及びベース
部とを有するリードフレームに、パッド電極を有するセ
ンサ基板が挟みこまれる。
【0019】このため、リードフレームのセンサ接着部
をセンサ基板に位置合わせすると、センサ基板のパッド
電極がリードフレームのパッド接合部に整合性良く合わ
される。これにより、ボンディング処理が容易になる。
また、本発明のセンサの製造方法によれば、パッド電極
とリードとの間がワイヤーボンディング、導電性のペー
スト、又は、ハンダにより接続される。
【0020】このため、本数の少ないリードフレームに
より、センサ基板をしっかりと固定すること、及び、確
実に電気的に接合することができる。さらに、本発明の
センサの製造方法によれば、リードフレームに挟み込ま
れたセンサ基板のセンサ部の一部及びリードの一部を残
して樹脂封止する工程を有する。
【0021】このため、樹脂によって確実にパッド接続
部及びセンサ基板を一体化することができる。これによ
り、導電体部分を重点的に樹脂封止することで、耐環境
性の良い絶縁・保護を行うことができ、様々な環境下に
曝される高信頼度の化学センサ等が提供される。
【0022】
【実施例】次に、図を参照しながら本発明の各実施例に
ついて説明をする。図2〜8は、本発明の実施例に係る
センサ及びその製造方法を説明する図である。 (1)第1の実施例の説明 図2は、本発明の第1の実施例に係る化学センサの構成
図であり、図2(A)はその平面図であり、図2(B)
はその側面図である。図2(C)はその背面図であり、
図3(A),(B)は、その小型酸素電極の構成図をそ
れぞれ示している。
【0023】例えば、分析装置で適用可能な酸素濃度を
検出する小型化学センサ100 は、図2(A)に示すよう
に、小型酸素電極21Aを設けたシリコン基板21が、パ
ッド接続用リード22,23及び基板接合用リード24
により挟み込まれ、その電極接合部がモールド樹脂25
により封止されて成る。すなわち、シリコン基板21は
図1の基板11の一例であり、小型酸素電極21A及び2
つのパッド電極12A,13Aを有する。小型酸素電極21A
は、例えば、2×15mm程度のシリコン基板21上に
設けられ、図3(A)に示すようなアノード30A,カソ
ード30B及び電解質30Cを有する。また、図3(B)に
示すように、これらがガス透過性膜30Dにより覆われて
いる。当該酸素電極21Aの機能は、アノード30Aとカソ
ード30Bとの間に−0.6〜−1.2Vの電圧を印加す
ると、カソード30B上で酸素が還元され、酸素濃度に比
例する電流が流れる。これにより、酸素濃度を測定する
ことができる。
【0024】パッド接続用リード22は電極引出リード
12の一例であり、シリコン基板21の一方の面でパッ
ド電極12Aに接続される。当該リード22は、基板21
の端部で基板接合用リード24側に曲げられる。リード
22は、例えば、厚み0.15mm程度の42アロイ
(Fe−Ni合金)を打ち抜法又はエッチング法により
形成されて成る。
【0025】パッド接続用リード23は電極引出リード
13の一例であり、シリコン基板21の一方の面でパッ
ド電極13Aに接続される。当該リード23は、基板21
の端部で基板接合用リード24側に曲げられる。リード
23の材質のリード22と同様である。基板接合用リー
ド24は基板保持リード14の一例であり、図2(C)
に示すように、シリコン基板21の背面で接着剤24Aに
より該シリコン基板21と接合される。当該リード24
は、基板21の端部でパッド接続用リード22,23側
に曲げられる。リード24の材質はリード22,23と
同様である。これにより、図2(B)に示すように、パ
ッド接続用リード22,23及び基板接合用リード24
がシリコン基板21を挟み込む状態を成す。
【0026】このリード22,23及びリード24に挟
み込まれた基板21は、酸素電極21Aの上部及び測定器
に挿入されるリードの一部を残してモールド樹脂25に
より封止されている。この樹脂によって確実にパッド電
極12A,13Aとリード22,23との接続部及び背面か
らのリード24を中心に、基板21が一体化される。こ
のようにして、本発明の第1の実施例に係る化学センサ
によれば、図2(A)〜(C)に示すように、小型酸素
電極21Aを設けたシリコン基板21が、パッド接続用リ
ード22,23及び基板接合用リード24により挟み込
まれている。
【0027】このため、シリコン基板21の端部で基板
接合用リード24側に曲げられたパッド接続用リード2
2,23と、シリコン基板21の端部でパッド接続用リ
ード22,23側に曲げられた基板接合用リード24と
によって該シリコン基板21を支持することができる。
また、パッド電極12Aとパッド接続用リード22とを接
続した領域の接着力と、パッド電極13Aとパッド接続用
リード23とを接続した領域の接着力と、シリコン基板
21と基板接合用リード24とを接続した領域の接着力
の3つの接合力により、両者を強固に固定することが可
能となる。
【0028】また、本発明の第1の実施例によれば、リ
ード22,23及びリード24に挟み込まれた基板21
が、モールド樹脂25により封止されている。このた
め、パッド電極12A,13Aの接続部及び基板21が、こ
の樹脂25によって確実に一体化され、耐環境性の良い
絶縁・保護を行うことができる。これにより、様々な環
境下で小型酸素電極21Aを曝して使用する高信頼度の小
型化学センサ等が提供される。
【0029】次に、図3〜6を参照しながら本発明の第
1の実施例に係る化学センサの製造方法について説明を
する。図3〜6は、本発明の第1の実施例に係る化学セ
ンサの形成工程図(その1〜4)であり、図3(A),
(B)は、その工程を説明する小型酸素電極の平面図及
び側面図である。図4は、その工程を説明するリードフ
レームの平面図であり、図5(A),(B)は、小型酸
素電極をリードフレームに挟み込んだ平面図及び側面図
であり、図6(A),(B)は、リードフレームの補強
バーを取り除いた平面図及び側面図をそれぞれ示してい
る。
【0030】例えば、図2に示したような酸素濃度を検
出する化学センサ100 を形成する場合、まず、図3
(A)に示すようなシリコン基板21の一方の面に小型
酸素電極21Aと、2つのパッド電極12A,13Aとを形成
する。例えば、2×15mm程度のシリコン基板21上
に、小型酸素電極21Aを形成する。当該酸素電極21A
は、その平面図(A)に示すように、アノード30A,カ
ソード30B及び電解質30Cを基板21上に形成する。ま
た、その側面図(B)に示すように、アノード30A,カ
ソード30B及び電解質30Cをガス透過性膜30Dにより覆
う。これにより、センサ基板30が得られる。
【0031】次に、図4に示すようなリードフレーム4
0を形成する。例えば、リードフレーム40は、厚み
0.15mm程度の42アロイ(Fe−Ni合金)を金
型によりて打ち抜いて形成するか、もしくは、それをエ
ッチング法により抜いて形成する。リードフレーム40
は、例えば、センサ基板30のパッド電極12A,13Aに
接合するパッド接合部,すなわち、パッド接続用リード
22,23となる部分、センサ基板30を接着するセン
サ接着部,すなわち、基板接合用リード24となる部
分、ベース部40A及び補強バー40Bに画定されるように
打ち抜く。ベース部40Aは、パッド接続用リード22,
23及び基板接合用リード24をモールド樹脂封止工程
終了に至るまで保持する。補強バー40Bは、これらリー
ド22〜24及びベース部40Aとの間を補強するために
渡している。
【0032】これにより、センサ基板30のパッド電極
12A,13Aに接続するリード22,23及びセンサ基板
30に接合するリード24を有するリードフレーム40
を形成することができる。なお、リードフレーム40
は、センサ基板30と並行して形成しても良く、センサ
基板30よりも先にリードフレーム40を形成して置い
ても良い。
【0033】その後、図5(A)や(B)に示すよう
に、センサ基板30をリードフレーム40に挟み込む。
この際に、リードフレーム40の基板接合用リード(セ
ンサ接着部)24とセンサ基板30との間に接着剤24A
を塗布し、基板30とリード24とを接着する。接着剤
24Aとしては、エポキシ系接着剤あるいはシアノアクリ
レート系接着剤などを使用する。
【0034】また、パッド電極12A,13Aとパッド接続
用リード22,23との電気的な接続は、ワイヤボンデ
ィング、導電性ペースト、ハンダなどにより行う。ワイ
ヤボンディングの場合には、超音波式ボンダーにより両
者間を金ワイヤー等により接続する。さらに、接合部の
補強としてボンディング部分をエポキシ系接着剤あるい
はシリコーン系接着剤などにより覆って保護する。
【0035】導電性ペーストの場合には、パッド電極12
Aとパッド接続用リード22を覆うように導電性ペース
トを塗布し、同様に、電極13Aとリード23に塗布し、
これらを硬化させる。導電性ペーストとしては、接着剤
タイプを使用する。これにより、接着効果も期待でき、
より強固に固定でき、有利である。ハンダ付けの場合に
は、クリーム状のハンダを導電性ペースト同様に塗布
し、赤外線などにより加熱してハンダ付けする。
【0036】次に、図6(A)に示すように、リードフ
レーム40に挟み込まれたセンサ基板30の小型酸素電
極21Aの一部及びリードの一部を残して樹脂封止する。
この際に、リードフレーム40の補助バー40Bは不要で
あるため除去する。小型酸素電極21Aの下部及び基板3
0のパッド電極12A,13Aの接合部分を中心として、モ
ールド樹脂25を形成する。ここで使用する樹脂25
は、射出成型機で使用される種類で良く、エポキシ樹
脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ナイロン
樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、尿
素樹脂、フェーノル樹脂、ポリフェニレンサルファイド
樹脂、フッ素樹脂などを使用する。樹脂25は、当該セ
ンサの使用用途・条件に応じて選択する。
【0037】本発明の実施例のように、センサ部に小型
酸素電極21Aを用いる場合には、オートクレーブによる
高圧蒸気滅菌(121℃、2.2気圧)処理を施す場合
がある。このため、このような条件に耐える必要があ
る。たとえばエポキシ樹脂、ポリフェニレンサルファイ
ド樹脂、フッ素樹脂が耐熱性、接着性、化学的安定性が
優れており、この目的に適している。
【0038】最後に、リードフレーム40のベース40A
を除去すると、図2に示したような酸素濃度を検出する
化学センサ100 を形成することができる。これにより、
リードフレーム40から形成した3本のリード(端子)
22〜24を有する小型酸素電極21Aを搭載した化学セ
ンサが完成する。これらの端子は、例えば、測定器のコ
ネクタと嵌合する。
【0039】このようにして、本発明の第1の実施例に
係る化学センサの製造方法によれば、補強バー40Bによ
って補強されたパッド接続用リード22,23、基板接
合用リード24、ベース部40A及び補強バー40Bを有す
るリードフレーム40に、パッド電極12A,13Aを有す
るセンサ基板30が挟みこまれる。このため、リードフ
レーム40の基板接合用リード24をセンサ基板30に
位置合わせすると、センサ基板30のパッド電極12A,
13Aがリードフレーム40のパッド接合部に整合性良く
合わされる。これにより、ボンディング処理が容易にな
る。
【0040】また、本発明の第1の実施例によれば、パ
ッド電極12A,13Aとリード22,23との間がワイヤ
ーボンディング、導電性のペースト、又は、ハンダによ
り接続される。このため、本数の少ないリード22〜2
4により、センサ基板30をしっかりと固定すること、
及び、確実に電気的に接合することができる。
【0041】さらに、本発明の第1の実施例によれば、
リードフレーム40に挟み込まれたセンサ基板30の小
型酸素電極21Aのセンサ部及びリード22〜24の一部
を残して樹脂封止されている。このため、モールド樹脂
25によって確実にパッド電極12A,13Aとリード22
〜24との接続部を中心に、センサ基板30を一体化す
ることができる。
【0042】これにより、導電体部分を樹脂封止するこ
とで、耐環境性の良い絶縁・保護を行うことができ、様
々な環境下に曝される高信頼度の化学センサ等が提供さ
れる。 (2)第2の実施例の説明 図7,8は、本発明の第2の実施例に係る化学センサの
構成図であり、図7はその平面図であり、図8はその機
能説明図をそれぞれ示している。第1の実施例と異なる
のは第2の実施例では、基板接合用リード34が、途中
から2つに分割された形状を有するものである。
【0043】すなわち、本発明の第2の化学センサ200
は図7に示すように、センサ基板50が、パッド接続用
リード32,33及び基板接合用リード34により挟み
込まれ、その電極接合部がモールド樹脂35により封止
され、更に、当該樹脂35から4本のリード32,3
3,34A,34Bが引き出されて成る。この基板接合用リ
ード34は、分割されていない部分ではリード34A,34
Bが短絡された状態であり、モールド樹脂35から露出
した部分では2つ端子として作用する。
【0044】次に、図8を参照しながらリード34A,34
Bの機能を説明する。当該リード34A,34Bは、図8に
おいて、当該センサ200 が測定器300 に嵌合されている
か否かを測定器側に識別させるものである(着脱認識機
能)。すなわち、測定器300内で抵抗Rを介して電源線
VCCに至るコネクタにリード34Aを接続し、リード34B
を接地線GNDに至るコネクタに接続する。ここで、該リ
ード34Aと抵抗Rの接続点をAとする。
【0045】このような回路で、化学センサ200 が当該
測定器300 のコネクタに嵌合されている場合には、図8
に示すように、この2端子間に抵抗Rを介して電圧を印
加すると、電流が流れ、A点の電位は「L」(ロー)レ
ベルになる。反対に、化学センサ200 が測定器300 のコ
ネクタに嵌合されていない場合には、2端子に電流が流
れず、A点の電位は「H」(ハイ)レベルになる。この
信号論理を検出することにより、当該センサ200 が測定
器300 に嵌合されているか否かが識別される。なお、他
の2本のリード32,33は測定器300 内の入出力用オ
ペアンプに接続され、入力Bに基づいて酸素濃度が出力
Cから出力される。
【0046】このようにして、本発明の第2の実施例に
よれば、基板接合用リード34が途中から2つに分割さ
れ、2本のリード34A,34Bを有する。このため、2本
のリード34A,34Bを有するセンサ200 がコネクタに装
着されていない状態では、測定器300 のA点が電源電圧
レベルになり、センサ200 が装着されていると接地線G
NDレベル(0V)になることから、それをディジタル回
路で簡単に判断することができる。この2つのリード34
A,34Bを利用することにより、第1の実施例のセンサ
機能に着脱認識機能を付加することが可能となる。
【0047】これにより、当該センサ200 とその測定器
300 との間が接続不具合等に陥っているかを測定器側で
容易に識別することができる。また、使用者に的確な指
示あるいは測定器300 への初期化処理等を促すことがで
きる。例えば、当該センサ200 が外されて再び装着され
た場合等には、新しいセンサに交換されたとして、測定
器300 から使用者に当該センサの校正等を要求すること
ができる。
【0048】なお、本発明の実施例ではセンサ部11Aと
して小型酸素電極21Aの場合を説明したが、酸素電極の
ガス透過膜上に酸素,微生物固定化膜を形成したバイオ
センサ等のセンサ部が露出したセンサに適用できる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のセンサに
よれば、センサ部を設けた基板が、電極引出リード及び
基板保持リードにより挟み込まれている。このため、基
板の端部で基板保持リード側に曲げられた電極引出リー
ドと、基板の端部で電極引出リード側に曲げられた基板
保持リードとによって該基板を支持することができる。
また、パッド電極と電極引出リードとの接着力と、基板
と基板保持リードとの接着力により、基板とリードとを
強固に固定することが可能となる。
【0050】本発明の他のセンサによれば、基板保持リ
ードを2つに分割された端子を利用して当該センサの機
能に着脱認識機能を付加することが可能となる。このた
め、当該センサとその測定器との間が接続不具合等に陥
っているかを、測定器側で識別することができる。ま
た、使用者に的確な指示あるいは測定器への初期化処理
等を促すことができる。
【0051】本発明のセンサの製造方法によれば、リー
ドフレームのセンサ接着部をセンサ基板に位置合わせす
ると、センサ基板のパッド電極がリードフレームのパッ
ド接合部に整合性良く合わされるため、ボンディング処
理が容易になる。また、本発明の製造方法によれば、パ
ッド電極とリードとの間がワイヤーボンディング、導電
性のペースト、又は、ハンダにより接続される。
【0052】このため、本数の少ないリードフレームに
より、センサ基板をしっかりと固定すること、及び、確
実に電気的に接合することができる。さらに、本発明の
製造方法によれば、リードフレームに挟み込まれたセン
サ基板のセンサ部及びリードの一部を残して樹脂封止さ
れる。このため、樹脂によって確実にパッド接続部及び
センサ基板を一体化することができ、耐環境性の良い絶
縁・保護を行うことができる。
【0053】これにより、各種環境下でセンサ部を剥き
出し状態にして使用する高信頼度の小型化学センサ等の
提供に寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るセンサの原理図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係る化学センサの構成
図である。
【図3】本発明の第1の実施例に係る化学センサの形成
工程図(その1)である。
【図4】本発明の第1の実施例に係る化学センサの形成
工程図(その2)である。
【図5】本発明の第1の実施例に係る化学センサの形成
工程図(その3)である。
【図6】本発明の第1の実施例に係る化学センサの形成
工程図(その4)である。
【図7】本発明の第2の実施例に係る化学センサの構成
図である。
【図8】本発明の第2の実施例に係る化学センサの機能
説明図である。
【図9】従来例に係る化学センサの構成図である。
【符号の説明】
100, 200…化学センサ、 300 …測定器、 11…基板、 12,13…電極引出リード、 14…基板保持リード、 12A,13A…パッド電極、 11A…センサ部、 21…シリコン基板、 21A…小型酸素電極 22,23,32,33…パッド接続用リード、 24,34,34A,34B…基板接合用リード、 24A…接着剤、 25,35…モールド樹脂、 30,50…センサ基板、 30A…アノード、 30B…カソード、 30C…電解質、 30D…ガス透過膜、 40…リードフレーム、 40A…ベース部、 40B…補強バー。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 27/404 27/409

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2以上のパッド電極を有するセンサが設
    けられた基板と、 前記基板の一方の面で前記パッド電極に各々接続された
    電極引出リードと、 前記基板の他方の面で該基板に接合された基板保持リー
    ドとを備え、 前記電極引出リード及び基板保持リードが前記基板を挟
    み込む状態を有することを特徴とするセンサ。
  2. 【請求項2】 前記電極引出リードは、前記基板の端部
    で基板保持リード側に曲げられ、前記基板保持リード
    は、前記基板の端部で前記電極引出リード側に曲げられ
    ることを特徴とする請求項1記載のセンサ。
  3. 【請求項3】 前記基板保持リードが、少なくとも、前
    記基板の他方の面に接合されたリードの途中から2つに
    分割された形状を有することを特徴とする請求項1記載
    のセンサ。
  4. 【請求項4】 少なくとも、一方の面に、2以上のパッ
    ド電極を有するセンサ基板を形成する工程と、 前記センサ基板のパッド電極に接続するリード及び前記
    センサ基板に接続するリードとを有するリードフレーム
    を形成する工程と、 前記センサ基板をリードフレームに挟み込む工程とを有
    することを特徴とするセンサの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記リードフレームは、前記センサ基板
    を接着するセンサ接着部と、前記センサ基板のパッド電
    極に接合するパッド接合部と、前記センサ接着部及びパ
    ッド接合部とを途中工程に至るまで保持するベース部
    と、前記センサ接着部,パッド接合部及びベース部との
    間を補強する補強バーとを有することを特徴とする請求
    項4記載のセンサの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記パッド電極とリードとをワイヤーボ
    ンディングにより接続することを特徴とする請求項4記
    載のセンサの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記パッド電極とリードとを導電性のペ
    ーストにより接続することを特徴とする請求項4記載の
    センサの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記パッド電極とリードとをハンダによ
    り接続することを特徴とする請求項4記載のセンサの製
    造方法。
  9. 【請求項9】 前記リードフレームに挟み込まれたセン
    サ基板のセンサ部及びリードの一部を残して樹脂封止す
    る工程を有することを特徴とする請求項4記載のセンサ
    の製造方法。
JP6228097A 1994-09-22 1994-09-22 センサ及びその製造方法 Withdrawn JPH0894570A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010060393A (ja) * 2008-09-02 2010-03-18 Horiba Ltd 溶存酸素センサ

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