JPH0894383A - 変位検出器 - Google Patents
変位検出器Info
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- JPH0894383A JPH0894383A JP22703394A JP22703394A JPH0894383A JP H0894383 A JPH0894383 A JP H0894383A JP 22703394 A JP22703394 A JP 22703394A JP 22703394 A JP22703394 A JP 22703394A JP H0894383 A JPH0894383 A JP H0894383A
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- displacement
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Abstract
(57)【要約】
対象物の変位を高精度ならびに高感度で検出することが
できる変位検出器を提供する。 【構成】 ブリッジ回路2と、基準クロック発生手段
4、タイマ手段5、パルス発生手段6、A/D変換手段
7、偏差演算手段8を備えたディジタル処理手段3から
なる変位検出器1。
できる変位検出器を提供する。 【構成】 ブリッジ回路2と、基準クロック発生手段
4、タイマ手段5、パルス発生手段6、A/D変換手段
7、偏差演算手段8を備えたディジタル処理手段3から
なる変位検出器1。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はパルスで駆動される検
出コイルの過渡応答電圧に基づいて変位を検出する変位
検出器に関する。
出コイルの過渡応答電圧に基づいて変位を検出する変位
検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の変位検出器において、可変インダ
クタンス型センサを用い、検出コイルのインダクタンス
変化をパルス駆動の過渡応答電圧で検出するよう構成さ
れたものは知られている。図5に可変インダクタンス型
変位センサの要部構成図を示し、(a)図は変位センサ
の構成図、(b)図は等価ブリッジ回路図を示す。ま
た、図6に図5の変位センサを用いた従来の変位検出器
のブロック構成図を示す。
クタンス型センサを用い、検出コイルのインダクタンス
変化をパルス駆動の過渡応答電圧で検出するよう構成さ
れたものは知られている。図5に可変インダクタンス型
変位センサの要部構成図を示し、(a)図は変位センサ
の構成図、(b)図は等価ブリッジ回路図を示す。ま
た、図6に図5の変位センサを用いた従来の変位検出器
のブロック構成図を示す。
【0003】変位センサ21は、中立位置から両方向に
変位する非磁性体からなるコア23と、コア23の変位
方向に対称に配置され、コア23の変位に対応してイン
ダクタンスが差動で変化する検出コイル22Aおよび検
出コイル22Bから構成され、検出コイル22Aおよび
検出コイル22Bの一端を接続し、検出コイル22Aお
よび検出コイル22Bの他端をそれぞれ基準抵抗RFの
一端に接続し、さらに2個の基準抵抗RFの他端同士を
接続して接地(GND)し、電気的な等価回路である
(b)図のブリッジ回路2が構成される。
変位する非磁性体からなるコア23と、コア23の変位
方向に対称に配置され、コア23の変位に対応してイン
ダクタンスが差動で変化する検出コイル22Aおよび検
出コイル22Bから構成され、検出コイル22Aおよび
検出コイル22Bの一端を接続し、検出コイル22Aお
よび検出コイル22Bの他端をそれぞれ基準抵抗RFの
一端に接続し、さらに2個の基準抵抗RFの他端同士を
接続して接地(GND)し、電気的な等価回路である
(b)図のブリッジ回路2が構成される。
【0004】また、検出コイル22Aおよび検出コイル
22Bの接続部と、2個の基準抵抗RFの接続部との間
にパルス信号VI(波高値VI)を印加し、検出コイル2
2Aと基準抵抗RFの接続部、および検出コイル22B
と基準抵抗RF接続部がそれぞれ検出端子S1、S2と
して取り出される。
22Bの接続部と、2個の基準抵抗RFの接続部との間
にパルス信号VI(波高値VI)を印加し、検出コイル2
2Aと基準抵抗RFの接続部、および検出コイル22B
と基準抵抗RF接続部がそれぞれ検出端子S1、S2と
して取り出される。
【0005】(b)図の等価回路において、検出コイル
22A、22BのインダクタンスをそれぞれL1、L2
とすると、パルス信号VIを印加したによるブリッジ回
路2の検出端子S1、S2は、それぞれ接地端子(GN
D)を基準としたLR積分回路が構成され、検出電圧V
S1、VS2は波高値VIに対するアナログの過渡応答電圧
となる。なお、検出端子S1、S2の検出電圧VAは検
出電圧VS1とVS2の偏差(VS1−VS2)となる。
22A、22BのインダクタンスをそれぞれL1、L2
とすると、パルス信号VIを印加したによるブリッジ回
路2の検出端子S1、S2は、それぞれ接地端子(GN
D)を基準としたLR積分回路が構成され、検出電圧V
S1、VS2は波高値VIに対するアナログの過渡応答電圧
となる。なお、検出端子S1、S2の検出電圧VAは検
出電圧VS1とVS2の偏差(VS1−VS2)となる。
【0006】図6において、従来の変位検出器30は、
変位センサ21、変位センサ21からの検出電圧VS1と
検出電圧VS2のそれぞれのボトム電圧VB1、VB2を保持
するボトムホールド回路24A、24B、ボトム電圧V
B1、VB2に含まれるノイズ等の高周波不要帯域成分を除
去するローパスフィルタ25A、25B、差動増幅器2
6から構成される。
変位センサ21、変位センサ21からの検出電圧VS1と
検出電圧VS2のそれぞれのボトム電圧VB1、VB2を保持
するボトムホールド回路24A、24B、ボトム電圧V
B1、VB2に含まれるノイズ等の高周波不要帯域成分を除
去するローパスフィルタ25A、25B、差動増幅器2
6から構成される。
【0007】ボトムホールド回路24A、24Bは、そ
れぞれ変位センサ21が検出した変位に対応する検出電
圧VS1と検出電圧VS2の過渡応答電圧の最低値を保持
し、ローパスフィルタでノイズ等を除去した電圧
VMB1、VMB2の偏差(VMB1−VMB2)を差動増幅器26
で増幅して検出電圧VDが得られる。
れぞれ変位センサ21が検出した変位に対応する検出電
圧VS1と検出電圧VS2の過渡応答電圧の最低値を保持
し、ローパスフィルタでノイズ等を除去した電圧
VMB1、VMB2の偏差(VMB1−VMB2)を差動増幅器26
で増幅して検出電圧VDが得られる。
【0008】このように、従来の変位検出器30はボト
ムホールド回路24A、24Bおよび差動増幅器26を
設け、変位センサ21が検出した過渡応答電圧(検出電
圧VS1、VS2)の最低値(ボトム電圧VB1、VB2)を保
持し、さらにボトム電圧VB1、VB2をローパスフィルタ
25A、25Bを通過させた電圧VMB1、VMB2の偏差
(VMB1−VMB2)を差動増幅器26で増幅して検出電圧
VDが得られるよう構成されるので、変位を高感度に検
出することができる。
ムホールド回路24A、24Bおよび差動増幅器26を
設け、変位センサ21が検出した過渡応答電圧(検出電
圧VS1、VS2)の最低値(ボトム電圧VB1、VB2)を保
持し、さらにボトム電圧VB1、VB2をローパスフィルタ
25A、25Bを通過させた電圧VMB1、VMB2の偏差
(VMB1−VMB2)を差動増幅器26で増幅して検出電圧
VDが得られるよう構成されるので、変位を高感度に検
出することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の変位検出器30
は、過渡応答電圧(検出電圧VS1、VS2)を検出するタ
イミングを設定する手段を備えておらず、過渡応答電圧
(検出電圧VS1、VS2)の最低値を検出するためのボト
ムホールド回路24A、24Bを設けたり、ノイズ除去
のためのローパスフィルタ25A、25Bが必要とな
り、ハード部品が増加してコストアップを招いたり、部
品実装スペースが大きくなり変位検出器の小型化が図れ
ない課題がある。
は、過渡応答電圧(検出電圧VS1、VS2)を検出するタ
イミングを設定する手段を備えておらず、過渡応答電圧
(検出電圧VS1、VS2)の最低値を検出するためのボト
ムホールド回路24A、24Bを設けたり、ノイズ除去
のためのローパスフィルタ25A、25Bが必要とな
り、ハード部品が増加してコストアップを招いたり、部
品実装スペースが大きくなり変位検出器の小型化が図れ
ない課題がある。
【0010】また、ハード部品のばらつきや経時変化に
より、ボトムホールド回路24A、24Bのボトム電圧
(VB1、VB2)、および差動増幅器の検出電圧(VD)
がばらついたり、変動したりして変位を精度よく検出で
きない課題がある。
より、ボトムホールド回路24A、24Bのボトム電圧
(VB1、VB2)、および差動増幅器の検出電圧(VD)
がばらついたり、変動したりして変位を精度よく検出で
きない課題がある。
【0011】この発明はこのような課題を解決するため
なされたもので、その目的はハード部品を削減し、検出
精度および信頼性に優れた変位検出器を提供することに
ある
なされたもので、その目的はハード部品を削減し、検出
精度および信頼性に優れた変位検出器を提供することに
ある
【0012】
【課題を解決するための手段】前記を解決するため請求
項1に係る変位検出器のディジタル処理手段は、A/D
変換手段およびタイマ手段を備え、過渡応答電圧をディ
ジタル信号に変換するとともに、タイマ信号に基づいて
過渡応答電圧の開始タイミングおよびディジタル信号の
検出タイミングを設定し、ディジタル信号およびタイマ
信号に基づいて変位量に対応した信号を検出することを
特徴とする。
項1に係る変位検出器のディジタル処理手段は、A/D
変換手段およびタイマ手段を備え、過渡応答電圧をディ
ジタル信号に変換するとともに、タイマ信号に基づいて
過渡応答電圧の開始タイミングおよびディジタル信号の
検出タイミングを設定し、ディジタル信号およびタイマ
信号に基づいて変位量に対応した信号を検出することを
特徴とする。
【0013】また請求項2に係る変位検出器のディジタ
ル処理手段は、比較手段およびタイマ手段を備え、過渡
応答電圧と基準値を比較して所定のディジタル信号を発
生するとともに、タイマ信号に基づいて所定のディジタ
ル信号の持続タイミングを設定し、所定のディジタル信
号およびタイマ信号に基づいて変位量に対応した信号を
検出することを特徴とする。
ル処理手段は、比較手段およびタイマ手段を備え、過渡
応答電圧と基準値を比較して所定のディジタル信号を発
生するとともに、タイマ信号に基づいて所定のディジタ
ル信号の持続タイミングを設定し、所定のディジタル信
号およびタイマ信号に基づいて変位量に対応した信号を
検出することを特徴とする。
【0014】
【作用】請求項1に係る変位検出器は、ディジタル処理
手段にA/D変換手段およびタイマ手段を備え、過渡応
答電圧をディジタル信号に変換するとともに、タイマ信
号に基づいて過渡応答電圧の開始タイミングおよびディ
ジタル信号の検出タイミングを設定し、ディジタル信号
およびタイマ信号に基づいて変位量に対応した信号を検
出するので、ばらつきが少なく、検出精度に優れた変位
検出ができる。
手段にA/D変換手段およびタイマ手段を備え、過渡応
答電圧をディジタル信号に変換するとともに、タイマ信
号に基づいて過渡応答電圧の開始タイミングおよびディ
ジタル信号の検出タイミングを設定し、ディジタル信号
およびタイマ信号に基づいて変位量に対応した信号を検
出するので、ばらつきが少なく、検出精度に優れた変位
検出ができる。
【0015】また、請求項2に係る変位検出手段は、デ
ィジタル処理手段に比較手段およびタイマ手段を備え、
過渡応答電圧と基準値を比較して所定のディジタル信号
を発生するとともに、タイマ信号に基づいて所定のディ
ジタル信号の持続タイミングを設定し、所定のディジタ
ル信号およびタイマ信号に基づいて変位量に対応した信
号を検出するので、ばらつきが少なく、検出精度に優れ
た変位検出ができる。
ィジタル処理手段に比較手段およびタイマ手段を備え、
過渡応答電圧と基準値を比較して所定のディジタル信号
を発生するとともに、タイマ信号に基づいて所定のディ
ジタル信号の持続タイミングを設定し、所定のディジタ
ル信号およびタイマ信号に基づいて変位量に対応した信
号を検出するので、ばらつきが少なく、検出精度に優れ
た変位検出ができる。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。図1は請求項1に係る変位検出器の要部ブ
ロック構成図である。なお、変位検出器1に使用される
変位センサは図5の(a)図で説明したものと同一構成
であり、変位センサと2個の基準抵抗RFで形成したブ
リッジ回路2で等価的に表す。
て説明する。図1は請求項1に係る変位検出器の要部ブ
ロック構成図である。なお、変位検出器1に使用される
変位センサは図5の(a)図で説明したものと同一構成
であり、変位センサと2個の基準抵抗RFで形成したブ
リッジ回路2で等価的に表す。
【0017】図1において、変位検出器1は、ブリッジ
回路2、ディジタル処理手段3を備える。ブリッジ回路
2は図5の(b)図で説明したものと同じ構成であり、
パルス信号VIを印加し、変位に応じて変化する検出コ
イルのインダクタンスL1、L2(L+ΔL、L−Δ
L)に対応した過渡応答電圧VS1、VS2を発生する。
回路2、ディジタル処理手段3を備える。ブリッジ回路
2は図5の(b)図で説明したものと同じ構成であり、
パルス信号VIを印加し、変位に応じて変化する検出コ
イルのインダクタンスL1、L2(L+ΔL、L−Δ
L)に対応した過渡応答電圧VS1、VS2を発生する。
【0018】変位により検出コイルのインダクタンスが
それぞれL1(=L+ΔL)、L2(=L−ΔL)とす
ると、パルス信号VIの立下りパルスによる過渡応答電
圧VS 1、VS2は数1で表される。
それぞれL1(=L+ΔL)、L2(=L−ΔL)とす
ると、パルス信号VIの立下りパルスによる過渡応答電
圧VS 1、VS2は数1で表される。
【0019】
【数1】
【0020】ディジタル処理手段3はマイクロプロセッ
サおよびソフトプログラムで構成される各種の演算機
能、処理機能等を備え、基準クロック発生手段4、タイ
マ手段5、パルス発生手段6、A/D変換手段7、偏差
演算手段8を備える。
サおよびソフトプログラムで構成される各種の演算機
能、処理機能等を備え、基準クロック発生手段4、タイ
マ手段5、パルス発生手段6、A/D変換手段7、偏差
演算手段8を備える。
【0021】基準クロック発生手段4は高精度の水晶振
動子等を用いた発振器で構成され、ディジタル処理手段
3を構成する機能ブロックの動作に必要な高精度の基準
クロックCLを供給する。
動子等を用いた発振器で構成され、ディジタル処理手段
3を構成する機能ブロックの動作に必要な高精度の基準
クロックCLを供給する。
【0022】タイマ手段5は基準クルックCLを分周し
た高精度のタイマを備え、パルス発生手段6から出力さ
れるパルス信号VIの立下り(あるいは立上り)をトリ
ガとして計時を開始する。また、タイマ手段5は予め設
定された所定時間TKを有し、計時が開始されてから所
定時間TKが経過するとタイミング信号TkをA/D変換
手段7に出力するよう構成する。
た高精度のタイマを備え、パルス発生手段6から出力さ
れるパルス信号VIの立下り(あるいは立上り)をトリ
ガとして計時を開始する。また、タイマ手段5は予め設
定された所定時間TKを有し、計時が開始されてから所
定時間TKが経過するとタイミング信号TkをA/D変換
手段7に出力するよう構成する。
【0023】パルス発生手段6は基準クロックCLを分
周し、例えばブリッジ回路2のインダクタンスLおよび
標準抵抗RFで決定される時定数τ(=L/RF)よりも
充分長いパルス幅(デューティ)のパルス信号VIを発
生し、パルス信号VIをタイマ手段5およびブリッジ回
路2に供給する。
周し、例えばブリッジ回路2のインダクタンスLおよび
標準抵抗RFで決定される時定数τ(=L/RF)よりも
充分長いパルス幅(デューティ)のパルス信号VIを発
生し、パルス信号VIをタイマ手段5およびブリッジ回
路2に供給する。
【0024】A/D変換手段7はA/D変換機能を備
え、ブリッジ回路2で検出したアナログの過渡応答電圧
VS1、VS2をそれぞれ対応するディジタル信号VD1、V
D2に変換して偏差検出手段8に供給する。なお、A/D
変換手段7は、アナログ信号を、例えば8ビット(25
6ステップの分解能)のディジタル信号に変換するよう
構成する。
え、ブリッジ回路2で検出したアナログの過渡応答電圧
VS1、VS2をそれぞれ対応するディジタル信号VD1、V
D2に変換して偏差検出手段8に供給する。なお、A/D
変換手段7は、アナログ信号を、例えば8ビット(25
6ステップの分解能)のディジタル信号に変換するよう
構成する。
【0025】また、A/D変換手段7はタイマ手段5か
らタイミング信号Tkが入力された場合に過渡応答電圧
VS1、VS2に対応したディジタル信号VD1、VD2を出力
するよう構成し、パルス信号VIの立下りから所定時間
Tk経過したアナログの過渡応答電圧VS1、VS2をディ
ジタル信号VD1、VD2として出力する。
らタイミング信号Tkが入力された場合に過渡応答電圧
VS1、VS2に対応したディジタル信号VD1、VD2を出力
するよう構成し、パルス信号VIの立下りから所定時間
Tk経過したアナログの過渡応答電圧VS1、VS2をディ
ジタル信号VD1、VD2として出力する。
【0026】偏差演算手段8は偏差演算機能を備え、デ
ィジタル信号VD1とディジタル信号VD2の偏差(VD1−
VD2)を演算し、検出電圧VDを出力する。
ィジタル信号VD1とディジタル信号VD2の偏差(VD1−
VD2)を演算し、検出電圧VDを出力する。
【0027】図3に図1に対応した所定時間Tkの過渡
応答電圧VS1、VS2波形図を示す。図3はパルス信号V
Iの立下りパルスでブリッジ回路2を駆動した過渡応答
電圧波形を示しているが、パルス信号VIの立上りパル
スで駆動するよう構成することもできる。なお、所定時
間Tkの過渡応答電圧VS1、VS2は、数1を用いて数2
のように表すことができる。
応答電圧VS1、VS2波形図を示す。図3はパルス信号V
Iの立下りパルスでブリッジ回路2を駆動した過渡応答
電圧波形を示しているが、パルス信号VIの立上りパル
スで駆動するよう構成することもできる。なお、所定時
間Tkの過渡応答電圧VS1、VS2は、数1を用いて数2
のように表すことができる。
【0028】
【数2】
【0029】従って、偏差演算手段8の検出電圧VDは
数3で表される。
数3で表される。
【0030】
【数3】
【0031】また、数2を(RF×TK)/(L+Δ
L)、(RF×TK)/(L−ΔL)のついて整理し、イ
ンダクタンス変化分ΔLについて解くと数4が得られ
る。
L)、(RF×TK)/(L−ΔL)のついて整理し、イ
ンダクタンス変化分ΔLについて解くと数4が得られ
る。
【0032】
【数4】
【0033】数4より、変位による検出コイルのインダ
クタンス変化分ΔLは、過渡応答電圧VS1とパルス信号
VI(波高値VI)の比、および過渡応答電圧VS2とパル
ス信号VI(波高値VI)の比に対応した値として検出す
ることができる。
クタンス変化分ΔLは、過渡応答電圧VS1とパルス信号
VI(波高値VI)の比、および過渡応答電圧VS2とパル
ス信号VI(波高値VI)の比に対応した値として検出す
ることができる。
【0034】図2は請求項2に係る変位検出器の要部ブ
ロック構成図である。図2において、変位検出器11
は、ブリッジ回路2、ディジタル処理手段12を備え
る。ディジタル処理手段12はマイクロプロセッサおよ
びソフトプログラムで構成される各種の演算機能、処理
機能等を備え、基準クロック発生手段4、タイマ手段1
5、パルス発生手段6、比較手段13、比較手段14を
備える。
ロック構成図である。図2において、変位検出器11
は、ブリッジ回路2、ディジタル処理手段12を備え
る。ディジタル処理手段12はマイクロプロセッサおよ
びソフトプログラムで構成される各種の演算機能、処理
機能等を備え、基準クロック発生手段4、タイマ手段1
5、パルス発生手段6、比較手段13、比較手段14を
備える。
【0035】基準クロック発生手段4およびパルス発生
手段6は図1に示すものと同一構成であり、説明を省略
する。タイマ手段15は基準クルックCLを分周した高
精度のタイマを備え、パルス発生手段6から出力される
パルス信号VIの立下り(あるいは立上り)をトリガと
して計時を開始し、比較手段13からの比較信号Haお
よび比較手段14からの比較信号Hbが入力されると、
計時開始から比較信号Haおよび比較信号Hbが入力され
た時点までの経過時間Ta、Tbのタイミング信号Ta、
Tbを出力するよう構成する。
手段6は図1に示すものと同一構成であり、説明を省略
する。タイマ手段15は基準クルックCLを分周した高
精度のタイマを備え、パルス発生手段6から出力される
パルス信号VIの立下り(あるいは立上り)をトリガと
して計時を開始し、比較手段13からの比較信号Haお
よび比較手段14からの比較信号Hbが入力されると、
計時開始から比較信号Haおよび比較信号Hbが入力され
た時点までの経過時間Ta、Tbのタイミング信号Ta、
Tbを出力するよう構成する。
【0036】比較手段13および比較手段14は比較機
能および判定機能を備え、比較手段13はアナログの過
渡応答電圧VS1と予めROM等のメモリに設定したディ
ジタル基準値αOを比較し、過渡応答電圧VS1がディジ
タル基準値αO以下の場合に、例えばHレベルの比較信
号Haをタイマ手段15に提供し、一方、比較手段14
も同様にアナログの過渡応答電圧VS2と予めROM等の
メモリに設定したディジタル基準値βOを比較し、過渡
応答電圧VS2がディジタル基準値βO以下の場合には例
えばHレベルの比較信号Hbをタイマ手段15に提供す
るよう構成する。
能および判定機能を備え、比較手段13はアナログの過
渡応答電圧VS1と予めROM等のメモリに設定したディ
ジタル基準値αOを比較し、過渡応答電圧VS1がディジ
タル基準値αO以下の場合に、例えばHレベルの比較信
号Haをタイマ手段15に提供し、一方、比較手段14
も同様にアナログの過渡応答電圧VS2と予めROM等の
メモリに設定したディジタル基準値βOを比較し、過渡
応答電圧VS2がディジタル基準値βO以下の場合には例
えばHレベルの比較信号Hbをタイマ手段15に提供す
るよう構成する。
【0037】図4に図2に対応した過渡応答電圧VS1、
VS2波形図を示す。過渡応答電圧VS1が予め設定された
ディジタル基準値αO以下になると、パルス波形VIの立
下りからの経過時間Taのタイミング信号Taを発生し、
過渡応答電圧VS2がディジタル基準値βO以下になる
と、パルス波形VIの立下りからの経過時間Tbのタイミ
ング信号Tbを発生する。
VS2波形図を示す。過渡応答電圧VS1が予め設定された
ディジタル基準値αO以下になると、パルス波形VIの立
下りからの経過時間Taのタイミング信号Taを発生し、
過渡応答電圧VS2がディジタル基準値βO以下になる
と、パルス波形VIの立下りからの経過時間Tbのタイミ
ング信号Tbを発生する。
【0038】ディジタル処理手段12は、過渡応答電圧
VS1がディジタル基準値αOとなる経過時間Ta、および
過渡応答電圧VS2がディジタル基準値βOとなる経過時
間Tbを検出した後、図示しない演算手段で数1の演算
を行って検出電圧VDが数5から得られる。
VS1がディジタル基準値αOとなる経過時間Ta、および
過渡応答電圧VS2がディジタル基準値βOとなる経過時
間Tbを検出した後、図示しない演算手段で数1の演算
を行って検出電圧VDが数5から得られる。
【0039】
【数5】
【0040】また、数2のVS1=αO、TK=Ta、およ
びVS2=βO、TK=Tbとしてインダクタンス変化分Δ
Lについて解くと数6が得られる。
びVS2=βO、TK=Tbとしてインダクタンス変化分Δ
Lについて解くと数6が得られる。
【0041】
【数6】
【0042】数6より、変位による検出コイルのインダ
クタンス変化分ΔLは、ディジタル基準値αOとパルス
信号VI(波高値VI)の比、およびディジタル基準値β
Oとパルス信号VI(波高値VI)の比に対応した値とし
て検出することができる。
クタンス変化分ΔLは、ディジタル基準値αOとパルス
信号VI(波高値VI)の比、およびディジタル基準値β
Oとパルス信号VI(波高値VI)の比に対応した値とし
て検出することができる。
【0043】なお、実施例にはパルス信号VIの立下り
パルス印加時の過渡応答電圧VS1、VS2に基づいて検出
電圧VDを検出する構成を示したが、パルス信号VIの立
上がりパルス印加時の過渡応答電圧VS1、VS2に基づい
て検出電圧VDを検出する構成とすることもできる。
パルス印加時の過渡応答電圧VS1、VS2に基づいて検出
電圧VDを検出する構成を示したが、パルス信号VIの立
上がりパルス印加時の過渡応答電圧VS1、VS2に基づい
て検出電圧VDを検出する構成とすることもできる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る変
位検出器は、ディジタル処理手段にA/D変換手段およ
びタイマ手段を備え、過渡応答電圧をディジタル信号に
変換するとともに、タイマ信号に基づいて過渡応答電圧
の開始タイミングおよびディジタル信号の検出タイミン
グを設定し、ディジタル信号およびタイマ信号に基づい
て変位量に対応した信号を検出することができるので、
ばらつきが小さく、精度の高い変位検出ができる。な
お、比較手段を過渡応答電圧VS1、VS2がそれぞれ所定
値以下もしくは所定値以上の時に、Hレベルの比較信号
を出力するように構成し、タイマ手段でその持続時間を
計時して出力するようにすることもできる。
位検出器は、ディジタル処理手段にA/D変換手段およ
びタイマ手段を備え、過渡応答電圧をディジタル信号に
変換するとともに、タイマ信号に基づいて過渡応答電圧
の開始タイミングおよびディジタル信号の検出タイミン
グを設定し、ディジタル信号およびタイマ信号に基づい
て変位量に対応した信号を検出することができるので、
ばらつきが小さく、精度の高い変位検出ができる。な
お、比較手段を過渡応答電圧VS1、VS2がそれぞれ所定
値以下もしくは所定値以上の時に、Hレベルの比較信号
を出力するように構成し、タイマ手段でその持続時間を
計時して出力するようにすることもできる。
【0045】また請求項2に係る変位検出器は、ディジ
タル処理手段に比較手段およびタイマ手段を備え、過渡
応答電圧と基準値を比較して所定のディジタル信号を発
生するとともに、タイマ信号に基づいて所定のディジタ
ル信号の持続タイミングを設定し、所定のディジタル信
号およびタイマ信号に基づいて変位量に対応した信号を
検出することができるので、ばらつきが小さく、精度の
高い変位検出ができる。
タル処理手段に比較手段およびタイマ手段を備え、過渡
応答電圧と基準値を比較して所定のディジタル信号を発
生するとともに、タイマ信号に基づいて所定のディジタ
ル信号の持続タイミングを設定し、所定のディジタル信
号およびタイマ信号に基づいて変位量に対応した信号を
検出することができるので、ばらつきが小さく、精度の
高い変位検出ができる。
【0046】よって、ハード部品が少なく、検出精度お
よび信頼性に優れた変位検出器を提供することができ
る。
よび信頼性に優れた変位検出器を提供することができ
る。
【図1】請求項1に係る変位検出器の要部ブロック構成
図
図
【図2】請求項2に係る変位検出器の要部ブロック構成
図
図
【図3】図1に対応した所定時間Tkの過渡応答電圧V
S1、VS2波形図
S1、VS2波形図
【図4】図2に対応した過渡応答電圧VS1、VS2波形図
【図5】可変インダクタンス型変位センサの要部構成図
【図6】図5の変位センサを用いた従来の変位検出器の
ブロック構成図
ブロック構成図
1,11…変位検出器、2…ブリッジ回路、3,12…
ディジタル処理手段、4…基準クロック発生手段、5,
15…タイマ手段、6…パルス発生手段、7…A/D変
換手段、8…偏差演算手段、13,14…比較手段、2
1…変位センサ、22A,22B…検出コイル、23…
コア、CL…基準クロック、Ta,Tb,TK…タイミング
信号、VS1,VS2…過渡応答電圧、VI…パルス信号
(波高値VI)、VD1,VD2,VD…検出電圧、αO,βO
…ディジタル基準値。
ディジタル処理手段、4…基準クロック発生手段、5,
15…タイマ手段、6…パルス発生手段、7…A/D変
換手段、8…偏差演算手段、13,14…比較手段、2
1…変位センサ、22A,22B…検出コイル、23…
コア、CL…基準クロック、Ta,Tb,TK…タイミング
信号、VS1,VS2…過渡応答電圧、VI…パルス信号
(波高値VI)、VD1,VD2,VD…検出電圧、αO,βO
…ディジタル基準値。
Claims (2)
- 【請求項1】 中立位置から両方向に変位可能なコア、
中立位置から前記コアの変位方向に対称に配置され、コ
アの変位に対応してインダクタンスが差動で変化する2
個の検出コイルからなる可変インダクタンス型センサ
と、前記2個の検出コイルのそれぞれに直列に接続され
てブリッジ回路を形成する2個の基準抵抗と、前記ブリ
ッジ回路を駆動するパルス発生手段と、前記ブリッジ回
路から出力される過渡応答電圧をディジタル処理して前
記変位を検出するディジタル処理手段を備えた変位検出
器において、 前記ディジタル処理手段はA/D変換手段およびタイマ
手段を備え、前記過渡応答電圧をディジタル信号に変換
するとともに、タイマ信号に基づいて前記過渡応答電圧
の開始タイミングおよび前記ディジタル信号の検出タイ
ミングを設定し、前記ディジタル信号および前記タイマ
信号に基づいて前記変位量に対応した信号を検出するこ
とを特徴とする変位検出器。 - 【請求項2】 中立位置から両方向に変位可能なコア、
中立位置から前記コアの変位方向に対称に配置され、コ
アの変位に対応してインダクタンスが差動で変化する2
個の検出コイルからなる可変インダクタンス型センサ
と、前記2個の検出コイルのそれぞれに直列に接続され
てブリッジ回路を形成する2個の基準抵抗と、前記ブリ
ッジ回路を駆動するパルス発生手段と、前記ブリッジ回
路から出力される過渡応答電圧をディジタル処理して前
記変位を検出するディジタル処理手段を備えた変位検出
器において、 前記ディジタル処理手段は比較手段およびタイマ手段を
備え、前記過渡応答電圧と基準値を比較して所定のディ
ジタル信号を発生するとともに、タイマ信号に基づいて
前記所定のディジタル信号の持続タイミングを設定し、
前記所定のディジタル信号および前記タイマ信号に基づ
いて前記変位量に対応した信号を検出することを特徴と
する変位検出器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22703394A JPH0894383A (ja) | 1994-09-21 | 1994-09-21 | 変位検出器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22703394A JPH0894383A (ja) | 1994-09-21 | 1994-09-21 | 変位検出器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0894383A true JPH0894383A (ja) | 1996-04-12 |
Family
ID=16854477
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22703394A Withdrawn JPH0894383A (ja) | 1994-09-21 | 1994-09-21 | 変位検出器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0894383A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1780514A1 (de) | 2005-10-26 | 2007-05-02 | Bosch Rexroth Aktiengesellschaft | Messvorrichtung und Antriebsregler |
DE102011104307A1 (de) * | 2011-06-16 | 2012-12-20 | Austriamicrosystems Ag | Anordnung und Verfahren zum Betreiben eines Sensors, insbesondere eines Brückensensors, und eine Sensoranordnung |
-
1994
- 1994-09-21 JP JP22703394A patent/JPH0894383A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1780514A1 (de) | 2005-10-26 | 2007-05-02 | Bosch Rexroth Aktiengesellschaft | Messvorrichtung und Antriebsregler |
DE102011104307A1 (de) * | 2011-06-16 | 2012-12-20 | Austriamicrosystems Ag | Anordnung und Verfahren zum Betreiben eines Sensors, insbesondere eines Brückensensors, und eine Sensoranordnung |
DE102011104307B4 (de) * | 2011-06-16 | 2013-09-26 | Austriamicrosystems Ag | Anordnung und Verfahren zum Betreiben eines Sensors, insbesondere eines Brückensensors, und eine Sensoranordnung |
US9568528B2 (en) | 2011-06-16 | 2017-02-14 | Ams Ag | Arrangement and method for operating a sensor, in particular a bridge sensor, and a sensor arrangement |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020115 |