JPH0894351A - 多点測距装置 - Google Patents

多点測距装置

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JPH0894351A
JPH0894351A JP23481994A JP23481994A JPH0894351A JP H0894351 A JPH0894351 A JP H0894351A JP 23481994 A JP23481994 A JP 23481994A JP 23481994 A JP23481994 A JP 23481994A JP H0894351 A JPH0894351 A JP H0894351A
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JP
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light
distance measuring
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decoder
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Application number
JP23481994A
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English (en)
Inventor
Yoko Takahashi
洋子 高橋
Osamu Nonaka
修 野中
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】センサのクロストークによる精度の劣化を防止
し、更に設計の自由度を向上し、簡単な構成で高精度の
測距を可能とする。 【構成】投光部1a〜1cにより被写体に向けて測距用
光束が順次投光され、受光5により該投光による被写体
からの反射光が受光され、マルチプレクサ9,10によ
り上記受光部5からの複数の出力信号が択一的に出力さ
れ、デコーダ11により上記AFIC6を制御するため
の制御信号が生成され、CPU7により上記マルチプレ
クサ9,10からの出力に基づいて測距データが出力さ
れる。この発明では、上記複数の受光部5a〜5cとマ
ルチプレクサ9,10とデコーダ11が単一のパッケー
ジ内に実装されていることに特徴がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラなどの撮像装置
に用いられる測距装置に係り、特に測距対象物までの距
離を所謂三角測距により自動的に測定する多点測距装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラ等においては、被写体に向
けて光を投光し、当該被写体での反射光を光電変換素子
で受光して電気信号に変換し、当該電気信号に基づいて
被写体距離を算出する所謂三角測距の方式の測距装置が
採用されている。
【0003】この測距装置では、例えば画面内の左右端
に人物が立っているような構図を撮影するに際して、画
面の中央、即ち人物と人物の間を測距してしまい、ピン
トのずれた写真となる所謂「中抜け」が問題とされてい
た。
【0004】かかる点に鑑みて、例えば特開昭58−9
013号公報では、基線長方向と平行な方向に互いに隔
てた位置にある複数の測距対象のうちから一つを自由に
選択して、その対象について測距することを特徴とする
「測距装置」に関する技術が開示されている。この技術
は、投光位置に対応した分割センサを有することで、測
距対象の位置による測距の誤差を軽減することを目的と
していた。
【0005】さらに、特開昭62−223734号公報
では、可動部や複眼のレンズを用いることなく、高精度
で広い範囲の多点測距を行うことを可能とする「測距装
置」に関する技術が開示されている。この技術では、位
置検出素子(PSD)を縦方向に配置することで、高精
度の多点測距を行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開昭58−9013号公報により開示された技術では、
投光位置に対応した分割センサを切換える方法について
の詳細は何等開示されていなかった。さらに、上記特開
昭62−223734号公報では、投光方向とPSDの
長さ方向とを揃える必要がある為、センサのレイアウト
に自由度がないといった欠点があった。
【0007】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、センサのクロストークに
よる精度の劣化を防止し、更に設計の自由度を向上し、
簡単な構成で高精度の測距を可能とすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の態様による多点測距装置は、被写体
に向けて測距用光束を順次投光する投光手段と、該投光
による被写体からの反射光を受光する複数の受光手段と
を少なくとも含む多点測距装置において、上記受光手段
からの複数の出力信号を択一的に出力するマルチプレク
サ手段と、上記マルチプレクサ手段を制御するための制
御信号を生成するデコーダ手段と、上記マルチプレクサ
手段からの出力を受け、測距データを出力する単一入力
の測距演算手段とを具備し、上記複数の受光手段とマル
チプレクサ手段とデコーダ手段とが単一のパッケージ内
に実装されていることを特徴とする。
【0009】そして、第2の態様による多点測距装置
は、前記パッケージ内には、さらに複数のスイッチ手段
を有し、前記受光手段からの出力信号は前記マルチプレ
クサ手段によって選択されるか、または上記スイッチ手
段によって接地されるかの2つの状態をとることを特徴
とする。
【0010】さらに、第3の態様による多点測距装置
は、前記複数の受光手段の選択を切換えるとき、新たに
選択された受光手段を活性化するに先立ち、切換えが完
了した時点から所定の待ち時間を設けたことを特徴とす
る。
【0011】
【作用】即ち、本発明の第1の態様による多点測距装置
では、投光手段により被写体に向けて測距用光束が順次
投光され、受光手段により該投光による被写体からの反
射光が受光され、マルチプレクサ手段により上記受光手
段からの複数の出力信号が択一的に出力され、デコーダ
手段により上記マルチプレクサ手段を制御するための制
御信号が生成され、単一入力の測距演算手段により上記
マルチプレクサ手段からの出力に基づいて測距データが
出力される。上記複数の受光手段とマルチプレクサ手段
とデコーダ手段とが単一のパッケージ内に実装されてい
る。
【0012】そして、第2の態様による多点測距装置で
は、前記パッケージ内において、さらに複数のスイッチ
手段が設けられ、前記マルチプレクサ手段により前記受
光手段からの出力信号が選択されるか、または上記スイ
ッチ手段によって出力信号が接地されるかのいずれかの
状態がとられる。
【0013】さらに、第3の態様による多点測距装置で
は、前記複数の受光手段の選択を切換えるとき、新たに
選択された受光手段を活性化するに先立ち、切換えが完
了した時点から所定の待ち時間が設けられている。
【0014】
【実施例】実施例の説明に先立ち、図15を参照して、
一般のカメラで用いられる光投射式の三角測距装置につ
いて説明する。先ず図15(a)には、撮影画面内の1
点を測距する測距装置の概念図を示し説明する。同図に
示される測距装置は、投光部101から被写体へ向けて
パルス状の光を投光し、上記被写体からの反射光を光位
置検出素子(PSD)105で受光し、被写体までの距
離Lを求めるものである。いま、被写体までの距離を
L,基線長をS,受光部の焦点距離をfj ,受光部上の
反射光の位置をxとすると、θ1 =θ2 より、
【0015】
【数1】 となる。上記(1)式において、焦点距離fj ,基線長
Sはカメラのレイアウトにより決まる固定値なので、被
写体距離Lは反射光の位置xのみで決定される。
【0016】そして、PSD105は、光起電力効果と
表面抵抗によるキャリア分割効果を持つ半導体位置検出
素子で、xの位置に光が入射するとia ,ib という2
つの信号電流を出力する。このia ,ib は、PSDの
検出方向の長さをtとすると、
【0017】
【数2】 という関係を成立させる。このPSDの2つの出力は、
プリアンプ106,107によって増幅された後、上記
ib /(ia +ib )をアナログ的に演算する回路10
8に入力される。この結果はCPU7に入力され、上記
(1),(2)式より、
【0018】
【数3】 となり、これより被写体103までの距離Lが算出され
る。
【0019】さらに、定常光除去回路110は、パルス
的に光を発光するもので、測距用光に対しDC的に存在
する背景光電流を分離する働きがある。従って、プリア
ンプ106,107以降には、信号光電流成分ia ,i
b のみが入力される。このような働きを持つ集積回路1
09がAFICである。
【0020】この図15(a)と同様の三角測距を行う
測距装置を改良して、撮影画面内の3点について測距を
行うようにすると、図15(b)に示される構成とな
る。同図に示される測距装置は、図15(a)と異な
り、複数の投光部101a,101b,101cと複数
の受光部105a,105b,105cとを有する。
【0021】上記投光部101aで投光されたパルス状
の光は、PSD105aで受光され、該PSDの2つの
出力はプリアンプ106a,107aによって増幅され
た後、演算回路108に入力される。同様に、投光部1
01bの光は、PSD105bで受光され、プリアンプ
106b,107bによって増幅された後、演算回路1
08に入力される。そして、投光部101cで投光され
たパルス状の光はPSD105cで受光され、プリアン
プ106c,107cに入力され、増幅された後に演算
回路108に入力される。
【0022】このように、従来は測距点数を増やすこと
により、処理回路も増加し、回路が大型化し、ICのピ
ン数も増加し、これがコストアップ、装置の大型化の原
因となっていた。各々のプリアンプ部には、図示しなか
ったが、各々背景光受光機能が必要であり、これが回路
を更に複雑にしていた。また、投光部101a,101
b,101cの光を全て同一のPSDで受光するように
することもできるが、受光面積が増大し、上記背景光に
よるノイズが増えるので高精度の測距には不向きであっ
た。また、投光方向とPSDの長さ方向の関係を揃える
必要があり、レイアウト的に自由度が低くなるといった
欠点がある。以下に詳細を説明する本発明を用いれば、
こうした問題も単純な方法で対策することができる。
【0023】以下、図面を参照して、本発明の実施例に
ついて説明する。図1は本発明の第1の実施例に係る多
点測距装置の構成を示す概念図である。図1(a)に示
されるように、測距対象物に対して光束を投光する投光
部1a,1b,1cには、それを駆動するドライバ3が
接続されており、投光部1a,1b,1cの前面には投
光レンズ2が配設されている。
【0024】この投光の被写体での反射光の光路上に
は、該測距対象物からの反射光を集光する受光レンズ4
を介して、上記反射光を受光し上位測距対象物までの距
離に応じた光電変換信号を出力する受光部5が配設され
ている。
【0025】この受光部5とドライバ3には、上記光電
変換信号に基づいて上記測距対象物までの距離演算を行
う測距用IC(以下、AFICと称す)6が接続され、
該AFIC6と受光部5には、各回路を駆動制御するC
PU7が接続されている。
【0026】詳細には、上記受光部5は、投光部1a,
1b,1cに対応した受光部5a,5b,5cとマルチ
プレクサ9,10,デコーダ11を有している。そし
て、CPU7の制御信号D1,D2に基づいて、図3の
デコーダ11より信号SW1,SW2が出力され、該信
号SW1,SW2に基づいてマルチプレクサ9,10か
切換えられて1つの受光部が選択され、該選択された受
光部5a乃至5cのいずれかの光電変換信号がAFIC
6に入力される。尚、上記投光部1a,1b,1cと受
光部5の詳細な配置例は図1(b)に示される。
【0027】ここで、図2には上記CPU7からの制御
信号D1,D2に基づいて選択される受光部5a乃至5
cを示し説明する。同図に示されるように、上記CPU
7の制御信号D1,D2が共にローレベル“L”である
場合には、制御信号SW1により端子OUT1はライン
1Aと接続され、制御信号SW2により端子OUT2は
ライン1Bと接続される。従って、かかる場合には、受
光部5aが選択されることになる。
【0028】そして、上記CPU7の制御信号D1は
“L”で、制御信号D2がハイレベル“H”である場合
には、制御信号SW1により端子OUT1はライン2A
と接続され、制御信号SW2により端子OUT2はライ
ン2Bと接続される。従って、かかる場合には、受光部
5bが選択されることになる。
【0029】さらに、上記CPU7の制御信号D1は
“H”で、制御信号D2が“L”である場合には、制御
信号SW1により端子OUT1はライン3Aと接続さ
れ、制御信号SW2により端子OUT2はライン3Bと
接続される。従って、かかる場合には、受光部5cが選
択されることになる。
【0030】また、上記CPU7の制御信号D1,D2
が共に“H”である場合には、制御信号SW1により端
子OUT1はライン1A,2A,3Aと接続され、制御
信号SW2により端子OUT2はライン1B,2B,3
Bと接続される。従って、かかる場合には、全ての受光
部5a乃至5cが選択されることになる。尚、上記選択
されたライン以外は全てGNDに接続される。
【0031】次に図3には上記デコーダ11の詳細な構
成を示し、前述の図2の如く受光部5a乃至5cが選択
される際のデコーダ11の動作を詳細に説明する。同図
において、CPU7の制御信号D1,D2が受光部5に
入力されると、該制御信号に基づいて、ANDゲートL
1乃至L4のいずれか1つが選択され、ANDゲートL
1乃至L4のうち選択されたものはハイレベル“H”の
信号を出力し、選択されなかったものはローレベル
“L”の信号を出力する。
【0032】受光部5a,5b,5cの出力はそれぞれ
2つのスイッチに接続されており、第1のスイッチS
2,S4,S6,S8,S10,S12の先はAFIC
6の端子OUT1,OUT2に接続されており、第2の
スイッチS1,S3,S5,S7,S9,S11の先は
GNDに接続されている。
【0033】例えば、CPUの制御信号D1が“L”
で、制御信号D2が“L”である場合には、ANDゲー
トL1の出力信号は“H”,ANDゲートL2〜L4の
出力信号は“L”となる。すると、受光部5aでは、第
1のスイッチS2,S4がオンし、受光部5aの出力信
号はライン1A,1Bを介して、それぞれAFIC6の
端子OUT1,OUT2に出力される。このとき、受光
部5bでは、第2のスイッチS5,S7がオンしGND
に接続され、受光部5cでは第2のスイッチS9,S1
1がオンしGNDに接続されることになる。これは、受
光部5aが選択される場合の動作であるが、受光部5
b,5cが選択される場合の動作についても同種の手法
でなされる為、ここでは説明を省略する。
【0034】以下、図4のフローチャート及び図6のタ
イムチャートを参照して、図5の3点A,B,Cについ
て測距を行う場合を想定して、その測距動作を説明す
る。尚、図6において、T1,T3,T5は受光部を切
換えてから切り換えスイッチが安定するまで待つ時間で
ある。ここでは他の動作を行ってもよい。
【0035】先ず図5のA点に対応する受光部5aの出
力を得る為に、CPU7は受光部5のデコーダ11に制
御信号D1,D2を“L”として出力する。受光部5を
切換えた直後に測距を行うと、切り換えのノイズが受光
部5に入り込み、誤測距の原因となるので、マルチプレ
クサ9,10が安定するまで4msだけ待機する。ここ
では4msとしたが、マルチプレクサ9,10が安定す
れば、これより短くてもよく、この間に他の動作を行う
ようにしてもよい。次いで、図5のA点に向けて投光部
1aにより8回の投光を行う。ここでは、8回としたが
これに限定されるものではないことは勿論である(図4
のステップ#1〜#3、図6の時間T1,T2に相当す
る)。
【0036】次いで、図5のB点の測距を行う為、これ
に対応する受光部5bの出力が得られるようCPU7は
受光部5のデコーダ11に制御信号D1を“L”、D2
をH”として出力する。この場合のマルチプレクサ9,
10の安定時間は、A点に対する測距出力から距離を算
出する時間となる。続いて、図5のB点に向けて投光部
1bにより8回の投光を行う(図4のステップ#4〜#
6、図6の時間T3,T4に相当する)。
【0037】続いて、C点の測距を行う為、これに対応
する受光部5cの出力が得られるようCPU7は受光部
5のデコーダ11に制御信号D1を“H”、D2を
“L”として出力する。ここでも、ステップ#4と同様
に、ステップ#7で得られた測距出力からB点の距離を
算出する時間をマルチプレクサ9,10の安定時間とす
る。次いで、図5のC点に向けて投光部1cにより8回
の投光を行う(図4のステップ#7〜#9、図6の時間
T5,T6に相当する)。
【0038】こうして、ステップ#9で得られた測距出
力から距離を算出し(ステップ#10)、以上で測距動
作を終了する。以上説明した第1の実施例によれば、C
PU7からの制御信号D1,D2を制御することによ
り、受光部5のデコーダ11が使用すべき受光部5a乃
至5cをマルチプレクサ9,10を制御して選択し、当
該受光部5a乃至5cからの出力に基づいて測距演算が
なされる。そして、特に、受光部5が受光部5a乃至5
cとデコーダ11、マルチプレクサ9,10を有してお
り、単一のパッケージに実装されていることに特徴があ
る。
【0039】次に図7には本発明の第2の実施例に係る
多点測距装置の概念図を示し説明する。同図に示される
ように、図示しない測距対象物に対して光束を投光する
投光部1には、該投光部1を駆動するドライバ3が接続
されており、更に投光部1から投光された光の光路上に
は投光レンズ2が配設されている。
【0040】そして、被写体からの反射光の光路上に
は、該反射光を集光する受光レンズ4が配設されてお
り、該受光レンズ4により集光された光を受ける位置に
は、上記測距対象物までの距離に応じた光電変換信号を
出力する受光部5が配設されている。この受光部5は上
記光電変換信号に基づいて上記測距対象物までの距離演
算を行うAFIC6と、各回路に制御信号を送出するC
PU7と接続されている。
【0041】そして、このAFIC6は上記ドライバ
3、スキャン機構8、CPU7に接続されている。上記
投光部1は、撮影画面内においてスキャン可能であり、
本実施例では、図5のようにA,B,Cの3点に向けて
光束を投光するものとする。但し、3点には限られない
ことは勿論である。
【0042】また、上記受光部5は、受光部5a,5
b,5cとデコーダ11、マルチプレクサ9,10から
なり、CPU7から制御信号D1、D2が出力される
と、これがデコーダ11に入り、該デコーダ11からの
制御信号SW1,SW2により上記マルチプレクサ9,
10が切換えられて、図8に示す如く受光部5a,5
b,5cのうち1つが選択され、その出力のみが端子O
UT1,OUT2からAFIC6に入力される。デコー
ダ11の詳細な構造、測距動作については第1実施例と
同様である為、ここでは説明を省略する。
【0043】次に図9には本発明の第3の実施例に係る
多点測距装置の概念図を示し説明する。同図に示される
ように、測距対象物に対して光束を投光する投光部1
a,1b,1cには、それを駆動するドライバ3が接続
されており、投光部1a,1b,1cの前面には投光レ
ンズ2が配設されている。
【0044】この投光の被写体での反射光の光路上に
は、該測距対象物からの反射光を集光する受光レンズ4
を介して、上記反射光を受光し上位測距対象物までの距
離に応じた光電変換信号を出力する受光部5が配設され
る。この受光部5とドライバ3には、上記光電変換信号
に基づいて上記測距対象物までの距離演算を行う測距用
IC(以下、AFICと称す)6が接続され、該AFI
C6と受光部5には、各回路を駆動制御するCPU7が
接続されている。
【0045】詳細には、上記受光部5は、受光部5a〜
5fとデコーダ11、切換えスイッチ12からなり、C
PU7から制御信号D1,D2が出力されると、当該信
号がデコーダ11に入力され、上記切換えスイッチ12
により図10に示す如く受光部5a〜5fの中から2つ
が選択され、その出力のみが端子OUT1〜OUT4か
らAFIC6に入力される。
【0046】即ち、1つの投光部に対し、2つの受光部
が対応し、それぞれ異なる距離を分担して測距する。
尚、測距動作については前述した第1の実施例と同様で
あるため、本実施例での説明は省略する。
【0047】次に図10には、上記CPU7からの制御
信号D1,D2に基づいて選択される受光部5a乃至5
fを示し説明する。同図に示されるように、上記CPU
7の制御信号D1,D2が共にローレベル“L”である
場合には、受光部5a,5bが選択され、受光部5aの
出力信号は端子OUT1,OUT2に、受光部5bの出
力信号は端子OUT3,OUT4に出力される。そし
て、上記CPU7の制御信号D1は“L”で、制御信号
D2がハイレベル“H”である場合には、受光部5c,
5dが選択され、受光部5cの出力信号は端子OUT
1,OUT2に、受光部5dの出力信号は端子OUT
3,OUT4に出力される。
【0048】さらに、上記CPU7の制御信号D1は
“H”で制御信号D2が“L”である場合には、受光部
5e,5fが選択され、受光部5eの出力信号は端子O
UT1,OUT2に、受光部5fの出力信号は端子OU
T3,OUT4に出力される。また、上記CPU7の制
御信号D1,D2が共に“H”である場合には、受光部
5a乃至5fが選択され、受光部5a,5c,5eの出
力信号は端子OUT1,OUT2に、受光部5b,5
d,5fの出力信号は端子OUT3,OUT4に出力さ
れる。尚、上記選択されたライン以外は全てGNDに接
続される。
【0049】ここで、受光部の選択の様子を図11のデ
コーダ11の概念図を用いて説明する。CPU7からの
制御信号D1,D2が入力されると、該制御信号D1,
D2に基づいてANDゲートL1乃至L4の中から1つ
が選択される。ANDゲートL1乃至L4は、選択され
たものが“H”を出力し、他は“L”を出力する。そし
て、受光部5a乃至5fの出力は、それぞれ2つのスイ
ッチに接続され、第1のスイッチはAFICの出力端子
OUT1乃至OUT4に接続され、第2のスイッチはG
NDに接続されている。
【0050】例えば、制御信号D1,D2として“L”
の信号がCPU7から入力されると,ANDゲートL1
の出力は“H”、ANDゲートL2〜L4の出力は
“L”となる。すると、ANDゲートL1に制御される
第1のスイッチS21,S23,S25,S27がオン
し、受光部5a,5bの信号が端子OUT1〜OUT4
からAFIC6へ出力される。また、ANDゲートL2
乃至L4に制御される第2のスイッチS28,S30,
S32,S34,S36,S38,S40,S42がオ
ンし、受光部5c乃至5fの信号はGNDへ流れること
となる。尚、これは受光部5a,5bが選択される場合
の動作であるが、他の受光部が選択される場合の動作に
ついても同種の手法でなされる為、ここでは説明を省略
する。
【0051】以上説明したように、第3の実施例では、
多数の受光部を有する為、本来なら受光部5からAFI
C6への信号線が12本必要となるが、切換えスイッチ
12を用いることにより、4本の信号線で済む。また、
距離を分担して測距することにより、1つの受光部の面
積を小さくすることができ、ノイズが減り、精度の高い
測距が可能である。
【0052】次に図12には本発明の第4の実施例に係
る多点測距装置の概念図を示し説明する。同図に示され
るように、測距対象物に対して光束を投光する投光部1
a,1b,1cには、それを駆動するドライバ3が接続
されており、投光部1a,1b,1cの前面には投光レ
ンズ2が配設されている。
【0053】この投光の被写体での反射光の光路上に
は、該測距対象物からの反射光を集光する受光レンズ4
を介して、上記反射光を受光し上位測距対象物までの距
離に応じた光電変換信号を出力する受光部5が配設され
る。この受光部5とドライバ3には、上記光電変換信号
に基づいて上記測距対象物までの距離演算を行う測距用
IC(以下、AFICと称す)6が接続され、該AFI
C6と受光部5には、各回路を駆動制御するCPU7が
接続されている。
【0054】本実施例では、特に、上記受光部5a,5
b,5cが、連続した光電変換信号を出力可能な3分割
マルチ電極受光素子で構成されており、CPU7の制御
信号D1,D2により、図13に示されるような受光範
囲を選択できるようになっている。即ち、同図に示され
るように、上記CPU7の制御信号D1,D2が共にロ
ーレベル“L”である場合には、端子OUT1はライン
Aと接続され、端子OUT2はラインCと接続される。
従って、かかる場合には、受光部5a,5bが選択され
ることになる。そして、上記CPU7の制御信号D1は
“L”で、制御信号D2がハイレベル“H”である場合
には、端子OUT1はラインBと接続され、端子OUT
2はラインDと接続される。従って、かかる場合には、
受光部5b,5cが選択されることになる。
【0055】さらに、上記CPU7の制御信号D1は
“H”で、制御信号D2が“L”である場合には、端子
OUT1はラインBと接続され、端子OUT2はライン
Cと接続される。従って、かかる場合には、受光部5b
が選択されることになる。また、上記CPU7の制御信
号D1,D2が共に“H”である場合には、端子OUT
1はラインAと接続され、端子OUT2はラインDと接
続される。従って、かかる場合には、全ての受光部5a
乃至5cが選択されることになる。尚、上記選択された
ライン以外は全てオープンとなる。
【0056】次に図14は受光部5のデコーダ11周辺
の構成を示す概念図である。CPU7から制御信号D
1,D2が入力されると、ANDゲートL1乃至L4の
中から1つが選択される。ANDゲートL1乃至L4の
出力は、スイッチS20乃至S23を介してAFICの
出力端子OUT1,OUT2に接続する。
【0057】例えば、制御信号D1,D2として“L”
の信号がCPU7から入力されると、ANDゲートL1
の出力は“H”、ANDゲートL2乃至L4の出力は
“L”となる。すると、ステップS20、S22がオン
し、受光範囲は5a+5bとなり、このラインAとCを
介する信号が端子OUT1,OUT2を介してAFIC
6に出力される。この実施例では、未使用端子を接地す
ると正しい測距ができないので、未使用端子はオープン
とする。
【0058】この第4の実施例によれば、投光部1bを
使用した時に、受光部5bを用いて遠距離測距、5cを
用いて近距離測距といった切換測距が可能となり、長い
PSDを使った時よりも精度を向上させることが可能で
ある。
【0059】以上詳述したように、本発明は、測距対象
物に向けて光束を投光する投光手段と、上記測距対象物
からの反射光を受光し上記測距対象物までの距離に応じ
た光電変換信号を出力する複数の受光手段と、上記光電
変換信号に基づいて上記測距対象物までの距離演算を行
う測距用IC(AFIC)と、各回路を駆動する演算制
御手段(CPU)を有し、上記受光手段は、複数の受光
部と、上記複数の中から1つの受光部を選択し該受光部
からの光電変換信号のみを測距用ICに出力する為のス
イッチと、前記スイッチを切換える為のデコーダとを1
つのパッケージに納めることにより上記問題点を解決し
た。
【0060】そして、このデコーダの働きにより、未使
用の受光部の出力端子は接地される為、この受光手段を
モノリシックICで構成してもクロストークの問題で精
度を劣化させることはない。さらに、受光手段からの出
力は、受光面に対応する数より少なくて済む為、ノイズ
がのりにくく、精度の改善が期待できる上、配線のレイ
アウトの自由度を上げることができる。また、デコーダ
の入力信号は、受光部の数より少なくて済むので、上記
CPUの制御ボードを削減して、設計の自由度を向上さ
せ、コストダウンを実現することができる。さらに、上
記AFICは、入力端子が2つの1点測距用のものを使
用できるので、汎用で安価な部品を選択できる。
【0061】このように、本発明では、第1に、受光手
段をモノリシックで構成してもクロストークによって精
度を劣化させることはない。第2に、受光手段からの信
号線が少なくて済む為、ノイズがのりにくく、精度の改
善が期待できる上、配線のレイアウトの自由度を上げる
ことができる。第3に、デコーダの制御用信号線は受光
部の数より少なくて済むので、CPUの制御ポートの削
減が可能となり、また設計の自由度が上がり、コストダ
ウンもできる。第4に、受光手段からの信号線が少なく
て済むため、測距用ICとして、1点測距用のものを使
用でき、汎用で安価な部品を選択できる。
【0062】尚、本発明の上記実施態様によれば以下の
ごとき構成が得られる。 (1)画面内複数のポイントにそれぞれ測距用光を投射
する投光手段と、上記投射による被写体からの反射光を
それぞれ受光する独立した複数の受光面からなる受光手
段と、上記複数の受光面からの光電変換信号を切換えて
出力する第1のスイッチ手段と、上記第1のスイッチ手
段の出力に応じて、上記複数のポイントの被写体距離を
それぞれ演算する演算手段とからなる多点測距装置にお
いて、上記受光手段と上記第1のスイッチ手段とを同一
のパッケージ内に収めたことを特徴とする多点測距装
置。 (2)そのオン状態にて前記複数の受光面の光電変換信
号をグランドレベルに流し出す第2のスイッチ手段を有
し、前記第1のスイッチ手段によって前記演算手段に接
続されていない受光面に対応する第2のスイッチ手段を
オン状態に制御する制御手段とからなることを特徴とす
る上記(1)に記載の多点測距装置。 (3)前記複数の受光面を選択するために前記受光面の
数よりも少ない信号を前記第1のスイッチ切換え用にデ
コードするためのデコード手段を有し、該デコード手段
を前記受光手段と前記第1のスイッチ手段と同一のパッ
ケージ内に収めたことを特徴とする上記(1)に記載の
多点測距装置。 (4)前記投光手段を順次発光させ、これに同期して前
記複数の受光面の対応する1つを選択する選択手段を有
し、該選択手段を切換えてから前記投光手段を次に駆動
するまでの間に所定の時間を計数する制御手段を有した
ことを特徴とする上記(1)に記載の多点測距装置。 (5)画面内複数の方向に測距用光を投光する投光手段
と、上記測距用光からの反射信号光を受光するPSDと
からなる測距装置において、上記PSDが複数の中間電
極を有し、上記複数の電極の出力信号を択一的に選択す
るマルチプレクサ手段と上記PSDとを同一のパッケー
ジ内に収めたことを特徴とする多点測距装置。
【0063】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
センサのクロストークによる精度の劣化を防止し、更に
設計の自由度を向上し、簡単な構成で高精度の測距を可
能とする多点測距装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施例に係る多点測距
装置の構成を示す図であり、(b)は投光部1と受光部
5の様子を詳細に示す図である。
【図2】第1の実施例に係るCPU7からの制御信号D
1,D2の状態と信号SW1,2の状態との関係を示す
図である。
【図3】第1の実施例に係る受光部5におけるデコーダ
11の詳細な構成を示す図である。
【図4】第1の実施例による測距動作を説明するための
フローチャートである。
【図5】第1の実施例による測距点A,B,Cを示す図
である。
【図6】第1の実施例に係る制御信号D1,D2と投光
部1a,1b,1cの関係を示すタイムチャートであ
る。
【図7】本発明の第2の実施例に係る多点測距装置の構
成を示す図である。
【図8】第2の実施例におけるCPU7からの制御信号
D1,D2の状態と信号SW1,SW2の状態との関係
を示す図である。
【図9】本発明の第3の実施例に係る多点測距装置の構
成を示す図である。
【図10】第3の実施例に係るCPU7からの制御信号
D1,D2の状態と信号SW1,SW2の状態との関係
を示す図である。
【図11】第3の実施例に係る受光部5におけるデコー
ダ11の詳細な構成を示す図である。
【図12】第4の実施例に係る多点測距装置の構成を示
す図である。
【図13】第4の実施例に係るCPU7からの制御信号
D1,D2の状態と信号SW1,SW2の状態との関係
を示す図である。
【図14】第4の実施例に係る受光部5におけるデコー
ダ11の詳細な構成を示す図である。
【図15】従来技術に係る測距装置の構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
1a〜1c…投光部、2…投光レンズ、3…ドライバ、
4…受光レンズ、5…受光部、6…AFIC、7…CP
U、8…スキャン機構、9,10…マルチプレクサ、1
1…デコーダ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体に向けて測距用光束を順次投光す
    る投光手段と、該投光による被写体からの反射光を受光
    する複数の受光手段とを少なくとも含む多点測距装置に
    おいて、 上記受光手段からの複数の出力信号を択一的に出力する
    マルチプレクサ手段と、 上記マルチプレクサ手段を制御するための制御信号を生
    成するデコーダ手段と、 上記マルチプレクサ手段からの出力を受け、測距データ
    を出力する単一入力の測距演算手段と、を具備し、上記
    複数の受光手段とマルチプレクサ手段とデコーダ手段と
    が単一のパッケージ内に実装されていることを特徴とす
    る多点測距装置。
  2. 【請求項2】 前記パッケージ内には、さらに複数のス
    イッチ手段を有し、前記受光手段からの出力信号は前記
    マルチプレクサ手段によって選択されるか、または上記
    スイッチ手段によって接地されるかの2つの状態をとる
    ことを特徴とする請求項1に記載の多点測距装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の受光手段の選択を切換えると
    き、新たに選択された受光手段を活性化するに先立ち、
    切換えが完了した時点から所定の待ち時間を設けたこと
    を特徴とする請求項1に記載の多点測距装置。
JP23481994A 1994-09-29 1994-09-29 多点測距装置 Pending JPH0894351A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10239046A (ja) * 1996-12-24 1998-09-11 Matsushita Electric Works Ltd 光学式変位測定装置および光学式変位測定システム
WO2007051999A1 (en) * 2005-11-01 2007-05-10 Zetex Semiconductors Plc A multiplexer

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10239046A (ja) * 1996-12-24 1998-09-11 Matsushita Electric Works Ltd 光学式変位測定装置および光学式変位測定システム
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