JPH0949728A - 距離測定装置 - Google Patents

距離測定装置

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JPH0949728A
JPH0949728A JP21970595A JP21970595A JPH0949728A JP H0949728 A JPH0949728 A JP H0949728A JP 21970595 A JP21970595 A JP 21970595A JP 21970595 A JP21970595 A JP 21970595A JP H0949728 A JPH0949728 A JP H0949728A
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JP
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distance
lens
light
measuring device
lenses
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JP21970595A
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Kenji Takemura
賢治 武村
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 距離測定装置とそれを用いた光電センサにお
いて、位相差検出法を用いて少ない部品点数で、近距離
から長距離まで広範囲にわたって高精度な測距を可能と
する。 【解決手段】 空間的に互いに異なる距離だけ隔てられ
た3つの光路に沿って配置された第1、第2及び第3の
レンズ2a,2b,2cを通して、被検知物体からの光
を光強度検出素子アレイ3に入射させる。その光強度分
布に応じて得られた電気信号を比較することにより、各
々の光強度分布のずれ量を求めると共に該ずれ量から測
距演算に使用する値を選択し、測距演算結果に基づいて
被検知物体までの距離に関するデータを出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検知物体までの
距離を測定する距離測定装置、その距離測定装置を搭載
した光電センサ、及びその光電センサを搭載した無人搬
送車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光を利用して被検知物体までの距
離を測定する方法としては、三角測距法(図17)や、
位相差測距法(図18)が知られている。三角測距法
は、図17に示すように、投光部から検出物体に向けて
投光し、その反射光を、投光部より所定距離Bだけ離れ
た位置にある受光レンズ(焦点距離f)と受光素子から
なる受光部により受光し、光の重心位置Xを検出し、そ
れより検出物体までの距離Lを算出するものである。位
相差測距法は、図18に示すように、2眼からなる、検
出物体からの光を所定距離Bだけ離れた位置にある受光
レンズ(焦点距離f)と受光素子アレイからなる2つの
受光部にて受光し、それらの受光素子アレイ面上に形成
される光強度分布のある像のずれ量から検出物体までの
距離Lを測定する方法である。
【0003】位相差測距法は、いわゆるパッシブ方式で
あって、三角測距法に比べて、投光部を持たないので、
投光部を持つ場合の制約(投光パワー、ビーム拡がり角
等)を受けない。従って、検出距離の長距離化が可能で
ある。位相差測距法の検出距離Lは、レンズ間距離B
(以下、基線長と呼ぶ)、レンズの焦点距離f、受光素
子上の像のずれ量Dから、次の式で求まる。 L=B・f/D …(1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
位相差測距法において、測距精度(ΔL/L)は、L,
B,f及び受光素子の検出分解能dxで決まり、次の式
により表され、測距距離が長くなる程、精度が悪くなる
という問題がある。 (ΔL/L)=(L・dx)/(B・f) …(2)
【0005】この問題を解決するには、B,fの値を大
きくすればよいが、以下の問題がある。B,fの値を大
きくすると、式(1)から同じ測定距離でもずれ量Dが
大きくなる。ずれ量Dは、受光素子の大きさや素子数の
制約で上限値がある。また、ずれ量Dは、その原理上、
検出物体が近距離にあると大きくなる。そのため、B,
fの値を大きくすると、近距離の測定ができなくなると
いう問題が生じる。
【0006】長距離測定時の測定精度を向上する手段と
して、受光レンズの距離(基線長)を可変にする構成が
提案されているが、この構成においては、近距離と長距
離を同時に精度良く測定することはできない。また、図
19に示すように、近距離測定用として基線長の短い
(B1)光学系からなる距離計と、長距離測定用として
基線長の長い(B2)光学系からなる距離計を組み合わ
せる構成が考えられる(未公知)。しかし、この構成で
は、部品点数が約2倍(レンズ4個、受光素子2個な
ど)になる割りには、得られる効果が小さいという問題
がある。
【0007】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、位相差検出法を用いて、少ない
部品点数で、近距離から長距離まで広範囲にわたって高
精度な測距が可能な距離測定装置とそれを用いた光電セ
ンサを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、被検知物体からの光を受光して該物体まで
の距離を測定する距離測定装置において、光の強度分布
に応じた電気信号を出力する光強度検出素子アレイと、
空間的に互いに異なる距離だけ隔てられた3つの光路に
沿って配置され、光強度検出素子アレイの所定の領域に
被検知物体からの光を入射させる第1、第2及び第3の
レンズと、第1、第2及び第3のレンズを通して光強度
検出素子アレイに入射された光の強度分布に応じて得ら
れた電気信号を比較することにより、各々の光の強度分
布のずれ量を求めると共に該ずれ量から測距演算に使用
する値を選択し、測距演算結果に基づいて被検知物体ま
での距離に関するデータを出力する信号処理手段とを備
えたものである。
【0009】この構成によれば、従来の2眼からなる位
相差測距の構成に、1つのレンズを付加し、かつそれら
3つのレンズ間距離が、短距離、中距離、長距離の測距
を行うに対応したものとなり、それら3つのうち2つの
レンズにより入射された光の強度分布のずれ量から算出
される距離が3通り得られる。これにより、比較的少な
い部品点数(レンズは3個のみ)で、近距離用、中距離
用、長距離用の3つの光学系(レンズ6個)を持つ距離
計と同じ作用が得られ、経済的となる。しかも、異なる
3つの基線長を有して、位相差測距法で距離を求めるの
で、近距離から長距離まで広い範囲(ワイドレンジ)に
おいて物体等を検出でき、長距離でも精度が低下せず、
高精度な測定が可能となる。また、近距離と長距離を測
定するためにレンズ間距離(基線長)を可変にするなど
の作業が不要となる。
【0010】また、上記光強度検出素子アレイとして
は、リニアCCDを用いることができ、1チップの素子
であるので、小形化が図れ、組立、位置決め調整工程も
低減でき、低コスト化が図れる。また、上記第1、第2
及び第3のレンズが、2次元に配置され、かつ、光強度
検出素子アレイがエリアCCDであってもよい。また、
上記第1のレンズと第2のレンズのレンズ間距離と、第
2のレンズと第3のレンズのレンズ間距離とが等しいも
のを用いれば、測定値の平均化が容易で精度の向上を図
り易い。また、上記第1、第2及び第3のレンズを所定
の位置に支持し、かつ、各々のレンズから入射された光
を分離する支持部材を有した構成とすれば、迷光を遮蔽
できる。また、上記第1、第2及び第3のレンズのレン
ズ間距離を可変できるものであってもよい。
【0011】また、本発明は、距離測定装置により得ら
れる被検知物体の距離又は方向又はそれら両方の情報
と、ある所定の距離又は方向又はそれら両方とを比較す
る比較部と、ある所定の距離又は方向又はそれら両方を
入力する入力部と、比較部の比較結果に応じた信号を出
力する出力部とからなる光電センサである。さらに、被
検知物体に関する情報を予め記憶しておく記憶部を備え
ていてもよい。これにより、比較的簡単な構成でもっ
て、近距離から長距離まで広い範囲での物体の有無を精
度良く識別できる。
【0012】また、本発明は、上記の光電センサを装備
し、出力部からの出力信号に従って制動、減速制御され
る無人搬送車である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施例
を図面を参照して説明する。図1(a)〜(d)は本発
明の一実施例による距離測定装置の正面断面図、側面断
面図、ケースを除いた斜視図、及びレンズの外観図であ
る。第1、第2、及び第3の受光レンズ2a,2b,2
cは、等しい焦点距離fを有し、被検知物体からの光を
入射させるために空間的に隔てられた3つの光路に沿っ
て配置され、第1及び第2の受光レンズ2a,2bは基
線長B1だけ離れ、第2及び第3の受光レンズ2b,2
cは基線長B2だけ離れ、第1及び第3のレンズ2a,
2cは基線長B3だけ離れてそれぞれ配置されている。
各基線長B1,B2,B3の関係は、B1<B2<B3
とされ、それぞれ短距離用、中距離用、長距離用とされ
る。これら3つの受光レンズ2a,2b,2cから焦点
距離fだけ離れた位置には、光強度検出素子アレイとし
てのリニアCCD3が配置され、その所定の領域に被検
知物体からの光が入射される。
【0014】また、3つの受光レンズ2a,2b,2c
は、図1(d)に示すように、樹脂等で一体にレンズ2
として成形されている。このレンズ2は、周辺が支持部
材12の一端側にて支持され、上部が迷光対策のためカ
バー22により開口部以外を覆われている。カバー22
は、黒色の樹脂又は黒色で表面塗装された金属を用いれ
ばよい。支持部材12の他端側にはリニアCCD3が4
隅で位置決めされ、接着固定されてる。リニアCCD3
は、回路基板23に実装されている。回路基板23は、
垂直方向に配置された2枚のプリント基板から成り、基
板上には、リニアCCD3を駆動するとともに、その出
力信号を処理する電子部品27が実装されている。回路
基板23は、全体を囲うケース25の内部にねじ26に
て固定される。また、ケース25のレンズ2に対応する
位置には、アクリル板等から成る光学フィルタ24が固
定されている。
【0015】図2は上記距離測定装置の光学的な構成
図、図3は同装置の回路ブロック図、図4はリニアCC
Dの動作を説明するタイムチャートである。図2におい
て、室内照明や太陽光等(図示せず)に照らされた被検
知物体Oからの反射光rは、空間的に隔てられた3つの
光路に沿って配置された第1、第2及び第3の受光レン
ズ2a,2b,2cを通ってリニアCCD3の予め決め
られた受光面領域(領域a,b,c)に入射する。この
CCD3への入射光は光強度分布を持ち(画像4a,4
b,4c)、CCD3からの出力が図4のVoutとな
る。CCD3のアドレスを指定することで、この出力か
ら光強度分布に応じた時系列信号をそれぞれ独立に取り
出すことができる(Va,Vb,Vc)。なお、図2に
おいて、X1,X2,X3は基準位置から光強度分布の
中心までの距離(ずれ)を、Lは被検知物体Oから受光
レンズ2a,2b,2cの位置までの距離を示す。焦点
距離f、基線長B1〜B3は上述の通りである。
【0016】画像4a,4b,4cの抽出方法について
図3、図4を参照して説明する。リニアCCD3からの
出力Voutは、補償回路5にて暗電圧の低減後、信号
処理を行うASIC回路6のA/D変換部にてデジタル
化され、演算部(マイコン)7にて処理される。パルス
φROGは、CCD3の動作周期を決めるクロックパル
ス、Voutは、CCD3からの出力電圧、パルスφC
LKは、Voutから3つの画像4a,4b,4cを抽
出するためのクロックパルスである。パルスφCLK
は、予め決めた受光面領域(領域a,b,c)に応じた
CCD3のアドレスを出力する。パルスφCLKによ
り、図4のように、CCD3の1つの連続した出力Vo
utが、3つの画像4a,4b,4cに対応した電気信
号Va,Vb,Vcとして取り出せる。
【0017】なお、図3に示す実施例は、シャッタ付き
のリニアCCD3を用い、φSHUTパルスで光蓄積時
間をマイコンで制御した例である。CCDの駆動回路お
よびその出力信号処理回路は公知であるので、詳細説明
は省略する。光蓄積時間を制御することにより、明るい
ときは、シャッタを短くしてブルーミングを防ぎ、暗い
ときは、シャッタを長くしてS/N比を向上させること
ができ、測定照度のダイナミックレンジを広くすること
ができる。信号処理を行う回路5をASIC化している
ので、小形化が図れる。
【0018】次に、上記構成による距離測定原理につい
て説明する。抽出された3つの画像4a,4b,4cに
対応した電気信号Va,Vb,Vcに基づき、演算部7
において、まず、抽出された画像4aと画像4bのずれ
量D1が算出される。このずれ量D1は、図2のX1−
X2に相当する。次に、画像4bと画像4cのずれ量D
2(すなわちX2−X3)が算出される。同様に、画像
4cと画像4aのずれ量D3(すなわちX3−X1)が
算出される。ずれ量の算出は、図5(a)(b)(c)
に示すように、2つの画像を順次ずらせ、2つの画像が
一致したときの位相差をずれ量とする。一致の判定は、
2つの画像の重ならない部分の面積が最小になる位相差
とする(図5(d))。
【0019】演算部7においては、算出された3つのず
れ量D1,D2,D3の最大値を1つ選定し、さらに、
選定されたずれ量より、被検知物体までの距離Lを三角
測距の原理に従って求める。例えば、ずれ量D1が選定
されたときの被検知物体までの距離Lは、 L=B1・f/D1 …(3) として求められる。また、ずれ量D2が選定されたとき
の被検知物体までの距離Lは、 L=B2・f/D2 …(4) として求められる。また、ずれ量D3が選定されたとき
の被検知物体までの距離Lは、 L=B3・f/D3 …(5) として求められる。このようにして、算出された被検知
物体までの距離データは、出力部8から外部に出力され
る。
【0020】3つのずれ量D1,D2,D3の選定につ
いて補足する。位相差測距法の検出精度(ΔL/L)
は、 ΔL/L=(L・dx)/(B・f) …(6) で表せる。ここに、Lは検出距離、Bは基線長、fはレ
ンズ焦点距離、dxは光検出器の分解能である。 L=B・f/D …(7) より、 ΔL/L=dx/D …(8) となり、ずれ量Dが大きいほど検出精度は良い。この故
に、3つのずれ量D1,D2,D3のうち最大のものを
採用するのである。
【0021】また、3つのずれ量から被検知物体Oまで
の距離を求める別の方法としては、3つのずれ量から式
(6)〜(8)によりそれぞれ距離Lを算出し、それら
3つの平均をとる方法でもよい。
【0022】図6は、本発明の他の実施例による距離測
定装置の概念的な斜視図である。この例は、エリアCC
D3を用いて、3つのレンズ2a,2b,2cをエリア
CCD3と平行な同一平面上に2次元に配置したもので
ある。この構成により、2次元の検知範囲について被検
知物体までの距離を測定でき、検知視野が広くなる。特
に、第1のレンズ2aと第2のレンズ2bのレンズ間距
離(B1)と、第2のレンズ2bと第3のレンズ2cの
レンズ間距離(B2)を等しい構成とすると、ずれ量D
1とD2が常に等しくなるので、両者の平均値を出力す
れば測定精度がより向上する。
【0023】図7は、本発明のさらに他の実施例による
距離測定装置のブロック構成図である。測距のレンジ
(長、中、短)を入力するための入力部11を設けるこ
とで、被検出物体までの距離Lを求めるための3つのず
れ量D1,D2,D3を指定することができる。また、
抽出するCCDのアドレスの変更もできる。
【0024】図8、図9は、距離測定装置の第1、第2
及び第3の受光レンズ2a,2b,2cを所定の位置に
支持するための支持部材12の他の実施例構成を示す外
観図と断面図である。支持部材12は、3つの受光レン
ズ2a,2b,2cを所定の位置に保持するための保持
部13と各受光レンズ2a,2b,2cにより入射され
る光を分離するための遮蔽壁14を有している。このた
め、レンズの位置合わせが簡単にできるし、組立て誤差
による精度低下が防止できる。また、迷光防止も同時に
図れる。
【0025】図10(a)(b)は、さらに他の実施例
による、第1、第2及び第3の受光レンズ2a,2b,
2cのレンズ間距離を可変にできる距離測定装置の平面
及び側面図である。第1、第2の受光レンズ2a,2b
は、レンズ固定部材15にて固定されており、第3の受
光レンズ2cは、レンズ移動部材16に保持されてい
る。レンズ移動部材16は、レンズ固定部材15に固定
されたレール17に沿って移動できる。レンズ移動部材
16は、バネ18と、止め部材19にて、所定の位置に
固定される。この構成により、より広範囲な測定ができ
るようになる。
【0026】図11は、他の実施例による、投光手段を
付加した距離測定装置のブロック図である。LED、L
D等の光源21と投光回路部20とが備えられ、ASI
C回路6から発光の信号が投光回路部20に与えられる
ことにより、光源21が発光する。これにより、照明の
ない暗い倉庫等でも測距が可能となり、照明により物体
のコントラストを強くすることかできるので、ずれ量算
出が容易になり、測定精度が向上する。特に、コントラ
ストパターンを照射すれば低コントラストの物体でも精
度よく測距できる。
【0027】図12は、本発明による距離測定装置1を
用いた光電センサAのブロック図である。光電センサA
は、距離測定装置1、入力部31、比較部32及び出力
部33から成り、距離測定装置1により得られる被検知
物体の距離又は位置(方向)データ(又はそれら両方の
データ)と、入力部31から入力された検知したい所定
の距離又は位置(方向)データ(又はそれら両方のデー
タ)とを、比較部32で比較し、それらが一致すれば、
出力部33より出力信号を出すように構成されている。
【0028】上記のように構成された光電センサAの検
出領域の設定例を図13(a)(b)に示す。近距離か
ら長距離までを同時に精度良く測定できるので、図13
(a)のように複数個の動作領域を近距離から長距離ま
で設定し、その領域内の被検知物体の存在の可否を検知
できる。また、距離データとともに位置データも出力す
ることで、図13(b)のような領域を設定することも
できる。位置(方向)データの出力は、例えば図2のX
1又はX2,X3でよい。
【0029】図14は上記光電センサAに記憶部34を
設けた光電センサBの実施例のブロック図である。距離
測定装置1は、物体までの距離測定とともに該物体の有
無をも検出することができるので、検知したい物体の光
強度分布(例えば物体の幅情報等)を画像データとして
予め記憶部34に記憶させておき、距離測定装置1から
画像4に係るデータを出力し、比較部32で比較又は計
算することで、被検知物体が検知対象か否かを判定でき
る。すなわち、この光電センサBは、例えば、図15に
示すように、異種混合した製品が搬送されるコンベアラ
イン41において、特定の製品42を検知したいような
場合に有効である。
【0030】また、図13(a)(b)に示したような
複数個の動作領域を設定できるので、複数個の動作領域
に応じた制御信号を出力できるようにした光電センサC
(図示なし)も実現できる。
【0031】図16は、上記の光電センサA、B又はC
を搭載した無人搬送車45を示す図である。本センサを
搭載することで、図13(b)に示すような細かな動作
領域の設定ができるので、障害物の位置検出に基づい
て、衝突防止を図るべく、より高度な運行制御(制動や
減速制御)が可能となり、無人搬送車の高機能化を実現
できる。
【0032】なお、本発明は上記実施例構成に限られず
種々の変形が可能である。例えば、リニアCCD3の光
蓄積時間を使用環境(特に照度)に応じて制御するため
の手段を付加すれば、明るい時のブルーミングや、暗い
時の暗電圧によるSN悪化を防止でき、使用照度のダイ
ナミックレンジが拡大でき、屋外での使用が可能にな
る。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明の距離測定装置によ
れば、被検知物体からの光を互いに異なる距離だけ隔て
られた第1、第2及び第3のレンズを通して光強度検出
素子アレイに入射させるようにしているので、3つのレ
ンズ間距離が、短距離、中距離、長距離の測距を行うに
対応したものとなり、それら3つのうち2つのレンズに
より入射された光の強度分布のずれ量から算出される距
離が3通り得られ、これにより、比較的少ない部品点数
で、近距離用、中距離用、長距離用の位相差検出法を用
いた測距装置と同じ作用が得られ、経済的となる。しか
も、異なる3つの基線長を有して、位相差測距法で距離
を求めるので、近距離から長距離まで広い範囲において
物体等を検出でき、長距離でも精度が低下せず、高精度
な測定が可能となる。また、近距離と長距離を測定する
ためにレンズ間距離(基線長)を可変にするなどの作業
が不要となる。また、本発明の光電センサによれば、距
離測定装置により得られる被検知物体の距離又は方向
と、入力部から入力した所定の距離又は方向とを比較
し、その比較結果に応じた信号を出力するようにしてい
るので、比較的簡単な構成でもって、近距離から長距離
まで広い範囲での被検知物体の距離又は方向、物体の有
無を精度良く検出できる。また、本発明の無人搬送車に
よれば、光電センサによる出力信号に従って制動、減速
制御を行うことで、比較的簡単な構成でもって衝突防止
を図った最適運行が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)(b)(c)(d)は、本発明の一実施
例による距離測定装置の正面断面図、側面断面図、ケー
スを除いた斜視図、及びレンズの外観図である。
【図2】上記距離測定装置の光学的な構成図である。
【図3】同装置の回路ブロック図である。
【図4】リニアCCDの動作を説明するタイムチャート
である。
【図5】距離測定原理を説明する図である。
【図6】本発明の他の実施例による距離測定装置の概念
的な斜視図である。
【図7】本発明のさらに他の実施例による距離測定装置
のブロック構成図
【図8】距離測定装置の支持部材の他の実施例構成を示
す外観図である。
【図9】同支持部材の断面図である。
【図10】(a)(b)はさらに他の実施例による距離
測定装置の平面図及び側面図である。
【図11】他の実施例による、投光手段を付加した距離
測定装置のブロック図である。
【図12】本発明による距離測定装置を用いた光電セン
サのブロック図である。
【図13】(a)(b)は光電センサの検出領域の設定
例を示す図である。
【図14】光電センサに記憶部を設けた実施例のブロッ
ク図である。
【図15】同上センサをコンベアラインに適用した場合
の図である。
【図16】光電センサを搭載した無人搬送車を示す図で
ある。
【図17】従来の三角測距法を示す図である。
【図18】従来の位相差測距法を示す図である。
【図19】近距離測定用の光学系からなる距離計と長距
離測定用の光学系からなる距離計を組み合わせた構成を
示す図である。
【符号の説明】
1 距離測定装置 2a,2b,2c 第1、第2、及び第3の受光レンズ 3 CCD 6 ASIC回路(信号処理手段) 7 演算部 31 入力部 32 比較部 33 出力部 34 記憶部 A,B 光電センサ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検知物体からの光を受光して該物体ま
    での距離を測定する距離測定装置において、 光の強度分布に応じた電気信号を出力する光強度検出素
    子アレイと、 空間的に互いに異なる距離だけ隔てられた3つの光路に
    沿って配置され、前記光強度検出素子アレイの所定の領
    域に被検知物体からの光を入射させる第1、第2及び第
    3のレンズと、 前記第1、第2及び第3のレンズを通して前記光強度検
    出素子アレイに入射された光の強度分布に応じて得られ
    た電気信号を比較することにより、各々の光の強度分布
    のずれ量を求めると共に該ずれ量から測距演算に使用す
    る値を選択し、測距演算結果に基づいて被検知物体まで
    の距離に関するデータを出力する信号処理手段とを備え
    たことを特徴とする距離測定装置。
  2. 【請求項2】 上記光強度検出素子アレイがリニアCC
    Dであることを特徴とする請求項1に記載の距離測定装
    置。
  3. 【請求項3】 上記第1、第2及び第3のレンズが2次
    元に配置され、かつ、上記光強度検出素子アレイがエリ
    アCCDであることを特徴とする請求項1に記載の距離
    測定装置。
  4. 【請求項4】 上記第1のレンズと上記第2のレンズの
    レンズ間距離と、該第2のレンズと上記第3のレンズの
    レンズ間距離とが等しいことを特徴とする請求項1に記
    載の距離測定装置。
  5. 【請求項5】 上記第1、第2及び第3のレンズを所定
    の位置に支持し、かつ、各々のレンズから入射された光
    を分離する支持部材を有することを特徴とする請求項1
    に記載の距離測定装置。
  6. 【請求項6】 上記第1、第2及び第3のレンズのレン
    ズ間距離を可変できることを特徴とする請求項1に記載
    の距離測定装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の距離測定装置により得
    られる被検知物体の距離又は方向又はそれら両方の情報
    と、ある所定の距離又は方向又はそれら両方とを比較す
    る比較部と、 前記ある所定の距離又は方向又はそれら両方を入力する
    入力部と、 前記比較部の比較結果に応じた信号を出力する出力部と
    からなることを特徴とする光電センサ。
  8. 【請求項8】 被検知物体に関する情報を予め記憶して
    おく記憶部を備えていることを特徴とする請求項7に記
    載の光電センサ。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の光電センサを装備し、
    上記出力部からの出力信号に従って制動、減速制御され
    ることを特徴とする無人搬送車。
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