JPH089412Y2 - エア・インテ−ク構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、エンジン・フードの外面に装着されて外
気をエンジン・ルームに取り入れるためのエア・インテ
ーク構造に関する。

（従来の技術） ターボチャージャを備えたエンジンの場合、これの冷
却効果を上げるために、第４図に示すように、エンジン
・フード１にエア・インテーク２を装着している。この
エア・インテーク２の構造は、第５図に示すように、エ
ンジン・フード１に固着されるエア・インテーク本体2a
と、この本体と別体に形成されていて、本体2aに固着さ
れるフィン2bとからなっている。フィン2bは、エア取入
口2cから導入されたエアをエンジン・フード１に形成さ
れた図示されない開口部を介してエンジン・ルーム内に
案内する。

（考案が解決しようとする問題点） 第５図に示すように、従来のエア・インテーク２の構
造は、本体2aとフィン2bとからなる複合構造であるか
ら、そのコストが高い、という問題点があった。また、
エア取入口2cから取り入れられたエアは、フィン2bによ
って単にエンジン・ルーム内に導入されるに過ぎないた
め、エンジンのような被冷却部へのエア導入の効果が上
がらない、という問題点もあった。

従って、本考案の目的は、コストを低くし且つエア導
入効果を向上させたエア・インテーク構造の提供にあ
る。

（問題点を解決するための手段） 本考案は、エンジン・フードの外面に装着されて外気
をエンジン・ルームに取り入れるためのエア・インテー
クの構造において、エンジン・フードに装着されたとき
エンジン・フードとの間でエア取入口を形成するエア・
インテーク本体の内側面に、上記エア取入口から取り入
れたエアを整流してエンジン・ルームに流すための末広
がり状の複数の整流フィンを一体成形したものである。

（考案の作用効果） 本考案によれば、エンジン・フードの外面に装着され
て外気をエンジン・ルームに取り入れるためのエア・イ
ンテークの構造において、整流フィンがエア・インテー
ク本体に一体成形されているので、エア・インテークの
コストダウンを図ることができるばかりでなく、エア取
入口への空気は、エンジン・フードの外面に沿ってスム
ーズに流入し、その流入空気は、末広がり状の複数の整
流フィンによって、エンジン・ルームに有効に導入され
る。

（実施例） 以下、図示の一実施例に基づいて本考案を詳細に説明
する。

第１図乃至第３図において、エンジン・ルーム内の被
冷却部としてのエンジンＥの上位に配置されるエア・イ
ンテーク本体10には、該本体をエンジン・フード１に固
着するためのねじ孔11が形成されている。本体10の一端
は、該本体をエンジン・フード１に装着したとき該フー
ドとの間でエア取入口12を形成する。エア取入口12は、
車体前方に向けられる。本体10の内側面13には、車体前
後方向に延在する整流フィン14が一体成形されて設けら
れている。この整流フィン14は、矢印で示すように、エ
ア取入口12から取り入れられたエアをエンジンＥの上面
全面に一様に流通させるようその流れ方向下流側に向か
ってやや末広がり（第２図参照）に配設されている。図
示の例の場合、整流フィン14は、３枚だけ形成されてい
るが、本考案はこの枚数に限定されるものではない。ま
た、整流フィン14は、本体10と一体成形であって型抜き
方向が一定にできるから、その下端縁を符号14Aで示す
ように、エンジン・ルーム内へ延出させれば、被冷却部
の可及的近くまで外気を案内することができ、冷却効果
を更に向上させられる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示すエア・インテークの斜
視図、第２図同上の平面図、第３図は同上の側断面図、
第４図はエア・インテークを備えた車両の斜視図、第５
図は従来のエア・インテーク構造を示す斜視図である。 １……エンジン・フード、10……エア・インテーク本
体、12……エア取入口、13……内側面、14……整流フィ
ン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】エンジン・フードの外面に装着されて外気
   をエンジン・ルームに取り入れるためのエア・インテー
   クの構造であって、エンジン・フードに装着されたとき
   エンジン・フードとの間でエア取入口を形成するエア・
   インテーク本体の内側面に、上記エア取入口から取り入
   れたエアを整流してエンジン・ルームに流すための末広
   がりの複数の整流フィンを一体成形したことを特徴とす
   るエア・インテーク構造。